JPH0659412A - 写真要素 - Google Patents

写真要素

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JPH0659412A
JPH0659412A JP5153394A JP15339493A JPH0659412A JP H0659412 A JPH0659412 A JP H0659412A JP 5153394 A JP5153394 A JP 5153394A JP 15339493 A JP15339493 A JP 15339493A JP H0659412 A JPH0659412 A JP H0659412A
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JP
Japan
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compound
inh
photographic
coupler
group
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Pending
Application number
JP5153394A
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English (en)
Inventor
William J Begley
ジェームズ ベグリー ウィリアム
Drake M Michno
マシュー ミチノ ドレイク
Hans Gway Ling
グウェイ リング ハンス
Teh-Hsuan Chen
チェン テー−スアン
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Eastman Kodak Co filed Critical Eastman Kodak Co
Publication of JPH0659412A publication Critical patent/JPH0659412A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/305Substances liberating photographically active agents, e.g. development-inhibiting releasing couplers
    • G03C7/30576Substances liberating photographically active agents, e.g. development-inhibiting releasing couplers characterised by the linking group between the releasing and the released groups, e.g. time-groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D257/00Heterocyclic compounds containing rings having four nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D257/02Heterocyclic compounds containing rings having four nitrogen atoms as the only ring hetero atoms not condensed with other rings
    • C07D257/04Five-membered rings
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S430/00Radiation imagery chemistry: process, composition, or product thereof
    • Y10S430/156Precursor compound
    • Y10S430/158Development inhibitor releaser, DIR

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真処理の際にカプラーから形成された色素
の洗出による除去を可能にすると同時に改善されたアキ
ュータンス、安定性及び重層効果を示す画像を提供する
カプラーを写真材料に提供する。 【構成】 本発明の写真要素は、少なくとも1種の写真
ハロゲン化銀乳剤層と水可溶化基を有する少なくとも1
種のカプラー(A)とを担持する支持体を含んで成る写
真要素において、カプラー(A)が、写真処理の際に写
真要素から洗出される化合物を形成し、且つカップリン
グ離脱基を形成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真処理の際に写真材
料中で洗出色素を形成して、改善されたアキュータン
ス、安定性及び重層効果を有する画像を形成することが
できる新規写真カプラーに、またこのようなカプラーを
使用する写真材料及び処理に関する。
【0002】
【従来の技術】写真技術分野では、写真材料及び処理に
おいて、化合物、例えばカプラー、から写真的に有用な
基(PUG)を放出させる各種の方法が認識されてい
る。例えば、米国特許第 4,248,962号及び同第 4,861,7
01号明細書は、写真材料中の分子内求核置換反応によっ
て写真的に有用な基を放出する化合物について記載して
いる。写真的に有用な基を放出する手段のその他の例
が、例えば米国特許第 4,409,323号及び同第 4,861,701
号明細書に記載されている。写真的に有用な基を放出す
ることができるこれらの化合物、とりわけカプラーは、
写真的に有用な基の拡散速度や拡散距離、並びに放出の
タイミングや速度をある程度は制御している。
【0003】写真的に有用な基を放出した後に写真材料
中に残存する化合物の一部、及び酸化済発色現像剤との
反応により材料中に形成される色素は、写真処理中また
は写真処理後に写真材料に望ましくない特性を付与して
しまうことがよくある。例えば、写真的に有用な基の放
出時にカプラーから形成された色素は、所望の画像に悪
影響を与えることがよくある。これに対する解決策の一
つは、カプラー母体に水可溶化基を有するカプラーを提
供して、写真処理の際に写真要素から洗出されるカプラ
ーからの色素形成を可能にする方法であった。このよう
なカプラーは、例えば米国特許第 4,482,629号明細書に
記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】写真処理の際にカプラ
ーから形成された色素の洗出による除去を可能にすると
同時に改善されたアキュータンスを示す画像の形成を可
能にする、写真材料及び写真処理におけるカプラーを提
供する必要性が存在する。さらに、このような必要性
は、このような化合物が現像抑制剤基の最終末端用途に
悪影響を及ぼすように該基を有意に修飾することを必要
としてはならないという付加された変数と共に存在して
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
以下の写真要素によって解決する。すなわち、本発明の
写真要素は、少なくとも1種の写真ハロゲン化銀乳剤層
と水可溶化基を有する少なくとも1種のカプラー(A)
とを担持する支持体を含んで成る写真要素において、カ
プラー(A)が、写真処理の際に写真要素から洗出され
る化合物を形成し、且つ以下の式:
【0006】
【化2】
【0007】(上式中、Xは、酸素、窒素または硫黄か
ら選択され;X−Relは、写真処理の際に実質的な放
出遅延を伴わずに分子内置換反応または電子移動反応の
いずれかによってX−RelからT−INHを放出する
ための放出基であり;Tは、写真処理の際に時限遅延を
伴い脱離電子移動反応または分子内置換反応のいずれか
によってINHを放出する時限基であり;そしてINH
は、現像抑制剤基である)で表されるカップリング離脱
基を有する写真要素である。
【0008】X−Rel−T−INHは、カプラーの酸
化カップリング時にカプラー部分から放出される。写真
処理の際に、カプラー(A)と酸化済発色現像剤との反
応によって、カップリング離脱基とカプラー部分との結
合が開裂する。次いで、実質的な放出遅延を伴わずに、
X−Rel(放出基)とT(時限基)の間の結合が開裂
する。その後、TとINHとの間の結合が、時間遅延を
伴い開裂する。INHとTとの間の結合の開裂は、例え
ば米国特許第 4,409,323号及び同第 4,959,299号明細書
に記載されているような脱離によって、あるいは、例え
ば米国特許第 4,248,962号明細書に記載されているよう
な分子内置換反応によって可能である。特定のINHの
要件に対してX−Rel及びTの置換基部分を選択する
ことによって、INHの放出の時限設定や速度を制御す
ることができる。
【0009】
【作用】本発明を部類別により詳細に以下に記載する。
【0010】部類1 第一の発明では、先に記載したように、少なくとも1種
の写真ハロゲン化銀乳剤層と水可溶化基を有する少なく
とも1種のカプラー(A)とを担持する支持体を含んで
成る写真要素であって、カプラー(A)が、写真処理の
際に写真要素から洗出される化合物を形成することがで
きる、そのような写真要素が提供される。カプラー
(A)は、以下の式で表されるカップリング離脱基を有
する。
【0011】
【化3】
【0012】上式中、Xは、酸素、窒素または硫黄から
選択され;X−Rel1 は、写真処理の際に実質的な放
出遅延を伴わずに分子内置換反応によってX−Rel1
からT1 −INHを放出させるための放出基であり;T
1 は、写真処理の際に時限遅延を伴い脱離電子移動反応
によってINHを放出する時限基であり;そしてINH
は、現像抑制剤基である。
【0013】上記のX−Rel1 は、写真処理の際に実
質的な放出遅延を伴わずに分子内置換反応によってX−
Rel1 からT1 −INHを放出するいずれのX−Re
1放出基であってもよい。上記のX−Rel1 は、T1
−INHの放出を実質的に遅延させる時限基ではな
い。X−Rel1 は、露光及び写真処理前のカプラーの
ための写真バラスト基用のキャリヤーとして働くことも
できる。
【0014】典型的なX−Rel1 は、以下の式で表さ
れる。
【0015】
【化4】
【0016】上式中、R1 及びR2 は、水素、置換また
は未置換アルキル、及び置換または未置換アリールから
選択され;R3 は、未置換もしくは置換アルキルまたは
置換もしくは未置換アリールであり;R4 は、水素また
はT1 −INHの放出を実質的に遅延させない置換基で
あり;Z1 は、5員または6員のアリール基または複素
環式基を完成するのに必要な原子であり;そしてnは、
0、1または2である。
【0017】T1 −INHの放出を実質的に遅延させな
い置換基、並びに置換または未置換アルキル及び置換ま
たは未置換アリールは、ニトロ、水素、アミノ、置換ア
ミノ、カルボン酸、スルホン酸、メトキシ、クロロ、ブ
ロモ、エステル基、例えば−CO2 CH3 、ケト基、例
えば−COCH3 、または−NHCOCH3 、−CON
HCH3 、−NHSO2 CH3 または−SO2 NHCH
3 から選択することができる。R1 、R2 、R3 及びR
4 のうちの少なくとも一つは、写真バラスト基であるこ
とができる。
【0018】上記のT1 は、カプラー(A)の酸化カッ
プリングとINHの放出との間の時間遅延を可能にする
脱離電子移動反応によりINHを放出するいずれかの時
限基である。T1 がX−Rel1 と違う点は、T1 は時
間遅延を可能にするが、X−Rel1 は実質的な時間遅
延を可能としない点である。
【0019】典型的なT1 は、以下の式で表される。
【0020】
【化5】
【0021】上式中、Z2 は、5員または6員のアリー
レン基または複素環式基を完成するのに必要な原子であ
り;R5 及びR6 は、水素、置換もしくは未置換アルキ
ル、または置換もしくは未置換アリールから選択され;
そしてR7 は、水素またはX−Rel1 からのT1 −I
NHの放出を実質的に遅延させない置換基である。
【0022】T1 −INHの放出を実質的に遅延させな
い置換基、並びに置換または未置換アルキル及び置換ま
たは未置換アリールは、ニトロ、水素、アミノ、置換ア
ミノ、カルボン酸、スルホン酸、メトキシ、クロロ、ブ
ロモ、エステル基、例えば−CO2 CH3 、ケト基、例
えば−COCH3 、または−NHCOCH3 、−CON
HCH3 、−NHSO2 CH3 または−SO2 NHCH
3 から選択することができる。
【0023】X−Rel1 は、米国特許第 4,248,962号
明細書に記載されている、分子内置換によってX−Re
1 からのT1 −INHの放出を可能にする基であるこ
とが好ましく、またT1 は、米国特許第 4,409,323号及
び同第 4,959,299号明細書に記載されている、電子移動
によって、好ましくはエチレン系共役鎖によって、T 1
からのINHの放出を可能にする基であることが好まし
い。
【0024】本発明の部類1の典型的なカプラー(A)
は、以下の式で表されるナフトール系カプラーである。
【0025】
【化6】
【0026】上式中、R9 は、T1 −INHの放出を実
質的に遅延させない置換基及び写真バラストから選択さ
れ;R10は、炭素原子1〜3個を含有する置換及び未置
換アルキル並びに写真バラストから選択され;そしてR
11は、ニトロである。ニトロの代わりになると考えられ
るその他の基は、水素、アミノ、カルボン酸、スルホン
酸、メトキシ、クロロ、ブロモ、エステル基、例えば−
CO2 CH3 、ケト基、例えば−COCH3 、または−
NHCOCH 3 、−CONHCH3 、−NHSO2 CH
3 、−SO2 NHCH3 であるか、あるいはR11は、時
限基T1 との組合せで、置換または未置換ピリジル部分
を構成することができる。R12は、水素、CH3 、メト
キシフェニル、ヒドロキシエトキシフェニル、カルボキ
シフェニル、−CH2 CO2 CH3 、−CH2 CH2
OOHまたは−CH2 OCH2 CH2 COOHであり;
そしてINHは、複素環式現像抑制剤基である。
【0027】特に好ましいナフトール系カプラーは、表
1の構造式I−1〜I−12により表される。
【0028】部類2 第二の発明では、先に記載したように、少なくとも1種
の写真ハロゲン化銀乳剤層と水可溶化基を有する少なく
とも1種のカプラー(A)とを担持する支持体を含んで
成る写真要素であって、カプラー(A)が、写真処理の
際に写真要素から洗出される化合物を形成することがで
きる、そのような写真要素が提供される。カプラー
(A)は、以下の式で表されるカップリング離脱基を有
する。
【0029】
【化7】
【0030】上式中、Xは、酸素、窒素または硫黄から
選択され;X−Rel2 は、写真バラストを含有し、且
つ写真処理の際に実質的な放出遅延を伴わずに脱離電子
移動反応によってX−Rel2 からT2 −INHを放出
させるための放出基であり;T2 は、写真処理の際に時
限遅延を伴う脱離電子移動反応によってINHを放出す
る時限基であり;そしてINHは、現像抑制剤基であ
る。
【0031】上記のX−Rel2 は、写真処理の際に実
質的な放出遅延を伴わずに脱離電子移動反応によってX
−Rel2 からT2 −INHを放出するいずれのX−R
el 2 放出基であってもよい。上記のX−Rel2 は、
2 −INHの放出を実質的に遅延させる時限基ではな
い。X−Rel2 は、露光及び写真処理前のカプラーの
ための写真バラスト基用のキャリヤーとして働くことも
できる。
【0032】典型的なX−Rel2 は、以下の式で表さ
れる。
【0033】
【化8】
【0034】上式中、R13は、水素またはT2 −INH
の放出を実質的に遅延させない置換基であり;R14及び
15は、水素、置換または未置換アルキル、及び置換ま
たは未置換アリールから選択され;そしてZ1 は、5員
または6員のアリール基または複素環式基を完成するの
に必要な原子である。R13、R14及びR15のうちの少な
くとも一つは、写真バラスト基であることができる。
【0035】T2 −INHの放出を実質的に遅延させな
い置換基、並びに置換または未置換アルキル及び置換ま
たは未置換アリールは、ニトロ、水素、アミノ、置換ア
ミノ、カルボン酸、スルホン酸、メトキシ、クロロ、ブ
ロモ、エステル基、例えば−CO2 CH3 、ケト基、例
えば−COCH3 、または−NHCOCH3 、−CON
HCH3 、−NHSO2 CH3 または−SO2 NHCH
3 から選択することができる。
【0036】上記のT2 は、カプラー(A)の酸化カッ
プリングとINHの放出との間の時間遅延を可能にする
脱離電子移動反応によりINHを放出するいずれかの時
限基である。T2 がX−Rel2 と違う点は、T2 は時
間遅延を可能にするが、X−Rel2 は実質的な時間遅
延を可能としない点である。
【0037】典型的なT2 は、以下の式で表される。
【0038】
【化9】
【0039】上式中、R16は、水素またはX−Rel2
からのT2 −INHの放出を実質的に遅延させない置換
基であり;R16、R17及びR18は、少なくとも5秒の最
短時間遅延を提供するように選定され;R17及びR
18は、水素、置換もしくは未置換アルキル、または置換
もしくは未置換アリールから選択され、且つX−Rel
2 からのT2 −INHの放出を実質的に遅延させないよ
うに選定され;そしてZ2 は、5員または6員のアリー
レン基または複素環式基を完成するのに必要な原子であ
る。
【0040】T2 −INHの放出を実質的に遅延させな
い置換基、並びに置換または未置換アルキル及び置換ま
たは未置換アリールは、ニトロ、水素、アミノ、置換ア
ミノ、カルボン酸、スルホン酸、メトキシ、クロロ、ブ
ロモ、エステル基、例えば−CO2 CH3 、ケト基、例
えば−COCH3 、または−NHCOCH3 、−CON
HCH3 、−NHSO2 CH3 または−SO2 NHCH
3 から選択することができる。
【0041】X−Rel2 及びT2 は、米国特許出願第
4,409,323号及び同第 4,959,299号明細書に記載されて
いる、電子移動によって、好ましくはエチレン系共役鎖
によって、X−Rel2 からのT2 −INHの放出とT
2 −INHからのINHの放出とを可能にする基である
ことが好ましい。
【0042】本発明の部類2の典型的なカプラー(A)
は、以下の式で表されるナフトール系カプラーである。
【0043】
【化10】
【0044】上式中、R19は、水素、CH3 、メトキシ
フェニル、ヒドロキシエトキシフェニル、カルボキシフ
ェニル、−CH2 CO2 CH3 、−CH2 CH2 COO
Hまたは−CH2 OCH2 CH2 COOHであり;R20
は、写真バラストまたはX−Rel2 からのT2 −IN
Hの放出を実質的に遅延させない置換基であり;R21
びR22は、水素、置換もしくは未置換アルキルまたは置
換もしくは未置換アリールまたは写真バラストから選択
され、且つX−Rel2 からのT2 −INHの放出を実
質的に遅延させないように選定され;R23は、ニトロで
あり、ニトロの代わりになると考えられるその他の基
は、水素、アミノ、カルボン酸、スルホン酸、メトキ
シ、クロロ、ブロモ、エステル基、例えば−CO2 CH
3 、ケト基、例えば−COCH3 、または−NHCOC
3 、−CONHCH3 、−NHSO2 CH3 、−SO
2 NHCH3 であるか、あるいはR23は、時限基T2
の組合せで、置換または未置換ピリジル部分を構成する
ことができ;R24及びR25は、水素、置換もしくは未置
換アルキルまたは置換もしくは未置換アリールから選択
され、且つX−Rel2 からのT2 −INHの放出を実
質的に遅延させないように選定され;そしてINHは、
複素環式現像抑制剤基である。
【0045】特に好ましいナフトール系カプラーは、表
2の構造式I−13〜I−16により表される。本発明
は、ナフトール系カプラーに関して記載されているが、
イエロー色素またはマゼンタ色素生成カプラーのような
その他のカプラーへも適用できる。
【0046】部類3 第三の発明では、先に記載したように、少なくとも1種
の写真ハロゲン化銀乳剤層と水可溶化基を有する少なく
とも1種のカプラー(A)とを担持する支持体を含んで
成る写真要素であって、カプラー(A)が、写真処理の
際に写真要素から洗出される化合物を形成することがで
きる、そのような写真要素が提供される。カプラー
(A)は、以下の式で表されるカップリング離脱基を有
する。
【0047】
【化11】
【0048】上式中、Xは、酸素、窒素または硫黄から
選択され;X−Rel3 は、写真バラストを含有し、且
つ写真処理の際に実質的な放出遅延を伴わずに分子内置
換反応によってX−Rel3 からT3 −INHを放出さ
せるための放出基であり;T3 は、写真処理の際に時限
遅延を伴う分子内置換反応によってINHを放出する時
限基であり;そしてINHは、現像抑制剤基である。
【0049】上記のX−Rel3 は、写真処理の際に実
質的な放出遅延を伴わずに分子内置換反応によってX−
Rel3 からT3 −INHを放出するいずれのX−Re
3放出基であってもよい。上記のX−Rel3 は、T3
−INHの放出を実質的に遅延させる時限基ではな
い。X−Rel3 は、露光及び写真処理前のカプラーの
ための写真バラスト基用のキャリヤーとして働くことも
できる。
【0050】典型的なX−Rel3 は、以下の式で表さ
れる。
【0051】
【化12】
【0052】上式中、Z1 は、5員または6員のアリー
ル基または複素環式基を完成するのに必要な原子であ
り;R26は、水素またはT3 −INHの放出を実質的に
遅延させない置換基であり;R27及びR28は、水素、置
換または未置換アルキル、及び置換または未置換アリー
ルから選択され;そしてR29は、未置換もしくは置換ア
ルキルまたは置換もしくは未置換アリールから選択さ
れ;R26、R27、R28及びR29は、X−Rel3 からの
3 の放出を実質的に遅延させないように選定され;R
26、R27、R28及びR29のうちの少なくとも一つは、写
真バラスト基であることができ;そしてnは、0、1ま
たは2である。
【0053】T3 −INHの放出を実質的に遅延させな
い置換基、並びに置換または未置換アルキル及び置換ま
たは未置換アリールは、ニトロ、水素、アミノ、置換ア
ミノ、カルボン酸、スルホン酸、メトキシ、クロロ、ブ
ロモ、エステル基、例えば−CO2 CH3 、ケト基、例
えば−COCH3 、または−NHCOCH3 、−CON
HCH3 、−NHSO2 CH3 または−SO2 NHCH
3 から選択することができる。
【0054】上記のT3 は、カプラー(A)の酸化カッ
プリングとINHの放出との間の時間遅延を可能にする
分子内置換反応によりINHを放出するいずれかの時限
基である。T3 がX−Rel3 と違う点は、T3 は時間
遅延を可能にするが、X−Rel3 は実質的な時間遅延
を可能としない点である。
【0055】典型的なT3 は、以下の式で表される。
【0056】
【化13】
【0057】上式中、R30は、水素またはX−Rel3
からのT3 −INHの放出を実質的に遅延させない置換
基であり;R30、R31、R32及びR33は、少なくとも5
秒の最短時間遅延を提供するように選定され;R31及び
32は、水素、置換もしくは未置換アルキル、または置
換もしくは未置換アリールから選択され;R33は、未置
換もしくは置換アルキルまたは置換もしくは未置換アリ
ールであり;R30、R31、R32及びR33は、X−Rel
3 からのT3 −INHの放出を実質的に遅延させないよ
うに選定され;Z2 は、5員または6員のアリーレン基
または複素環式基を完成するのに必要な原子であり;そ
してnは、0、1または2である。
【0058】T3 −INHの放出を実質的に遅延させな
い置換基、並びに置換または未置換アルキル及び置換ま
たは未置換アリールは、ニトロ、水素、アミノ、置換ア
ミノ、カルボン酸、スルホン酸、メトキシ、クロロ、ブ
ロモ、エステル基、例えば−CO2 CH3 、ケト基、例
えば−COCH3 、または−NHCOCH3 、−CON
HCH3 、−NHSO2 CH3 または−SO2 NHCH
3 から選択することができる。
【0059】X−Rel3 及びT3 は、米国特許第 4,2
48,962号明細書に記載されている、分子内置換によって
X−Rel3 からのT3 −INHの放出とT3 −INH
からのINHの放出とを可能にする基であることが好ま
しい。
【0060】本発明の部類3の典型的なカプラー(A)
は、以下の式で表されるナフトール系カプラーである。
【0061】
【化14】
【0062】上式中、R34は、水素、CH3 、メトキシ
フェニル、ヒドロキシエトキシフェニル、カルボキシフ
ェニル、−CH2 CO2 CH3 、−CH2 CH2 COO
Hまたは−CH2 OCH2 CH2 COOHであり;R35
は、写真バラスト、水素またはX−Rel3 からのT3
−INHの放出を実質的に遅延させない置換基であり;
36及びR37は、水素、炭素原子1〜3個を含有する置
換もしくは未置換アルキルまたは置換もしくは未置換ア
リール及び写真バラストから選択され;R38は、炭素原
子1〜3個を含有する置換もしくは未置換アルキルまた
は置換もしくは未置換アリール及び写真バラストから選
択され;R39は、ニトロであり、ニトロの代わりになる
と考えられるその他の基は、水素、アミノ、カルボン
酸、スルホン酸、メトキシ、クロロ、ブロモ、エステル
基、例えば−CO2 CH3 、ケト基、例えば−COCH
3 、または−NHCOCH 3 、−CONHCH3 、−N
HSO2 CH3 、−SO2 NHCH3 であるか、あるい
はR39は、時限基T3 との組合せで、置換または未置換
ピリジル部分を構成することができ;R40及びR41は、
水素、炭素原子1〜3個を含有する置換もしくは未置換
アルキルまたは置換もしくは未置換アリールから選択さ
れ;R42は、炭素原子1〜3個を含有する置換もしくは
未置換アルキルまたは置換もしくは未置換アリールから
選択され;そしてn及びmは、各々独立に0、1または
2である。
【0063】T3 −INHの放出を実質的に遅延させな
い置換基、並びに置換または未置換アルキル及び置換ま
たは未置換アリールは、ニトロ、水素、アミノ、置換ア
ミノ、カルボン酸、スルホン酸、メトキシ、クロロ、ブ
ロモ、エステル基、例えば−CO2 CH3 、ケト基、例
えば−COCH3 、または−NHCOCH3 、−CON
HCH3 、−NHSO2 CH3 または−SO2 NHCH
3 から選択することができる。INHは、複素環式現像
抑制剤基である。
【0064】特に好ましいナフトール系カプラーは、表
3の構造式I−17〜I−21により表される。本発明
は、ナフトール系カプラーに関して記載されているが、
イエロー色素またはマゼンタ色素生成カプラーのような
その他のカプラーへも適用できる。
【0065】部類4 第四の発明では、先に記載したように、少なくとも1種
の写真ハロゲン化銀乳剤層と水可溶化基を有する少なく
とも1種のカプラー(A)とを担持する支持体を含んで
成る写真要素であって、カプラー(A)が、写真処理の
際に写真要素から洗出される化合物を形成することがで
きる、そのような写真要素が提供される。カプラー
(A)は、以下の式で表されるカップリング離脱基を有
する。
【0066】
【化15】
【0067】上式中、Xは、酸素、窒素または硫黄から
選択され;X−Rel4 は、写真バラストを含有し、且
つ写真処理の際に実質的な放出遅延を伴わずに脱離電子
移動反応によってX−Rel4 からT4 −INHを放出
させるための放出基であり;T4 は、写真処理の際に時
限遅延を伴う分子内置換反応によってINHを放出する
時限基であり;そしてINHは、現像抑制剤基である。
【0068】上記のX−Rel4 は、写真処理の際に実
質的な放出遅延を伴わずに脱離電子移動反応によってX
−Rel4 からT4 −INHを放出するいずれのX−R
el 4 放出基であってもよい。上記のX−Rel4 は、
4 −INHの放出を実質的に遅延させる時限基ではな
い。X−Rel4 は、露光及び写真処理前のカプラーの
ための写真バラスト基用のキャリヤーとして働くことも
できる。
【0069】典型的なX−Rel4 は、以下の式で表さ
れる。
【0070】
【化16】
【0071】上式中、R43は、水素またはT4 −INH
の放出を実質的に遅延させない置換基であり;R44及び
45は、水素、置換または未置換アルキル、及び置換ま
たは未置換アリールから選択され、且つT4 −INHの
放出を実質的に遅延させないように選択され;R43、R
44及びR45は、写真バラストであることができ、またT
4 −INHの放出を実質的に遅延させないように選択さ
れ;そしてZ1 は、5員または6員のアリール基または
複素環式基を完成するのに必要な原子である。
【0072】T4 −INHの放出を実質的に遅延させな
い置換基、並びに置換または未置換アルキル及び置換ま
たは未置換アリールは、ニトロ、水素、アミノ、置換ア
ミノ、カルボン酸、スルホン酸、メトキシ、クロロ、ブ
ロモ、エステル基、例えば−CO2 CH3 、ケト基、例
えば−COCH3 、または−NHCOCH3 、−CON
HCH3 、−NHSO2 CH3 または−SO2 NHCH
3 から選択することができる。
【0073】上記のT4 は、カプラー(A)の酸化カッ
プリングとINHの放出との間の時間遅延を可能にする
分子内置換反応によりINHを放出するいずれかの時限
基である。T4 がX−Rel4 と違う点は、T4 は時間
遅延を可能にするが、X−Rel4 は実質的な時間遅延
を可能としない点である。
【0074】典型的なT4 は、以下の式で表される。
【0075】
【化17】
【0076】上式中、Z2 は、5員または6員のアリー
レン基または複素環式基を完成するのに必要な原子であ
り;R46は、水素またはX−Rel4 からのT4 −IN
Hの放出を実質的に遅延させない置換基であり;R47
びR48は、水素、置換もしくは未置換アルキル、または
置換もしくは未置換アリールから選択され;R49は、置
換もしくは未置換アルキル、または置換もしくは未置換
アリールから選択され;R46、R47、R48及びR49は、
少なくとも5秒の最短時間遅延を提供するように選定さ
れ;そしてnは、0、1または2である。
【0077】T4 −INHの放出を実質的に遅延させな
い置換基、並びに置換または未置換アルキル及び置換ま
たは未置換アリールは、ニトロ、水素、アミノ、置換ア
ミノ、カルボン酸、スルホン酸、メトキシ、クロロ、ブ
ロモ、エステル基、例えば−CO2 CH3 、ケト基、例
えば−COCH3 、または−NHCOCH3 、−CON
HCH3 、−NHSO2 CH3 または−SO2 NHCH
3 から選択することができる。
【0078】X−Rel4 は、米国特許第 4,409,323号
及び同第 4,959,299号明細書に記載されている、電子移
動によってX−Rel4 からのT4 −INHの放出を可
能にする基であることが好ましく、またT4 は、米国特
許第 4,248,962号明細書に記載されている、分子内置換
によってT4 からのINHの放出を可能にする基である
ことが好ましい。
【0079】本発明の部類4の典型的なカプラー(A)
は、以下の式で表されるナフトール系カプラーである。
【0080】
【化18】
【0081】上式中、R50は、水素、CH3 、メトキシ
フェニル、ヒドロキシエトキシフェニル、カルボキシフ
ェニル、−CH2 CO2 CH3 、−CH2 CH2 COO
Hまたは−CH2 OCH2 CH2 COOHであり;R51
は、水素またはX−Rel4 からのT4 −INHの放出
を実質的に遅延させない置換基であり;R52及びR
53は、水素、置換もしくは未置換アルキルまたは置換も
しくは未置換アリールから選択され;R54は、ニトロで
あり、ニトロの代わりになると考えられるその他の基
は、水素、アミノ、カルボン酸、スルホン酸、メトキ
シ、クロロ、ブロモ、エステル基、例えば−CO2 CH
3 、ケト基、例えば−COCH3 、または−NHCOC
3 、−CONHCH3 、−NHSO2 CH3 、−SO
2 NHCH3 であるか、あるいはR54は、時限基T4
の組合せで、置換または未置換ピリジル部分を構成する
ことができ;R55及びR56は、水素、置換もしくは未置
換アルキルまたは置換もしくは未置換アリールから選択
され;R57は、炭素原子1〜3個を含有する置換もしく
は未置換アルキルまたは置換もしくは未置換アリールか
ら選択され;R51、R52またはR53は、写真バラストを
含有し;R51、R52、R53、R54、R55、R56及びR57
は、X−Rel4 からのT4 −INHの放出を実質的に
遅延させないように選択され;n及びmは、各々独立に
0、1または2であり;そしてINHは、複素環式現像
抑制剤基である。
【0082】特に好ましいナフトール系カプラーは、表
4の構造式I−22〜I−25により表される。本発明
は、ナフトール系カプラーに関して記載されているが、
イエロー色素またはマゼンタ色素生成カプラーのような
その他のカプラーへも適用できる。
【0083】半減期で測定される放出遅延は、写真要素
の現像に要する通常の時間にまで延長することはできる
が、しかしこれを超えることはできない。すなわち、本
発明では、カップリング離脱するINHの少なくとも半
分は、現像期間終了時には放出されなければならない。
INHの放出遅延は、通常は約5秒以上、好ましくは5
〜600秒の範囲内、そして典型的には10〜100秒
の範囲内である。この測定は、ほとんど場合、pHが1
0または14の水溶液中で行うことができる。
【0084】本発明では、写真要素の現像における時限
基の放出は、実質的な遅延を伴わない。時限基の放出は
(半減期で測定して)、通常は5秒以内の、好ましくは
2〜3秒以内の、そして典型的には1秒未満の半減期で
起こりうる。先に記載したように、半減期は、ほとんど
の場合、pHが10または14の水溶液中で測定するこ
とができる。
【0085】「pHが10の水溶液」とは、23℃でTr
iton X-100(Aldrich Chemical社(Milwaukee, WI) から
市販されている非イオン性界面活性剤)を3%含有し、
リン酸緩衝液でpHを10に調整した水溶液を意味す
る。
【0086】「pHが14の水溶液」とは、23℃でア
セトニトリルを45%、及び0.1N水酸化カリウムを55
%含有する水溶液を意味する。
【0087】カップリング離脱基が結合しているカプラ
ー部分は、好ましくはシアン、マゼンタまたはイエロー
色素生成カプラー部分である。アセトアニリド系とナフ
トール系のカプラーが非常に好ましい。
【0088】本明細書で用いられているように、用語
「カプラー」は、INHを含むカップリング離脱基とカ
プラー部分(COUP)とを含む化合物全体をさす。用
語「カプラー部分」は、化合物のカップリング離脱基以
外の部分をさす。
【0089】記載した利点を示す画像の形成方法は、記
載のカプラー(A)の存在下で発色現像剤を利用して露
光済写真要素を現像する工程を含んで成る。
【0090】水可溶化基(SOL)は、カプラー(A)
から写真処理で生成した色素の洗出を可能にする、写真
技術分野で知られているいずれの水可溶化基であっても
よい。典型的な水可溶化基には、カルボキシ、スルホま
たはヒドロキシといった酸基を末端基とする、塩を形成
していてもよい基や、米国特許第 4,482,629号明細書
(第4欄、第1〜3行)に記載されているその他の基が
含まれる。カプラー(A)は、水可溶化基を1個以上有
していてもよい。水可溶化基の数や種類は、露光及び処
理前にカプラー(A)を写真要素中で十分に移動させる
ようなものであってはならない。
【0091】典型的な水可溶化基(SOL)は、カルボ
ンアミド基−CONHRa (式中、Ra は水素、炭素原
子数1〜3個のアルキル基、好ましくは−CONHCH
3 または−CONHC25 )またはカルボキシ、スル
ホもしくはヒドロキシ基といった水可溶化基を含有する
基、例えば−CONH2 CH2 CH2 OH、−CONH
2 CH2 CO2 Hまたは−CONH2 CH2 CH2 CO
2 Hである。このような基は、例えば、カップリング位
置においてカップリング離脱基を含有するナフトール系
カプラーの2位にあることができる。
【0092】INHは、いずれの放出可能な現像抑制剤
基であってもよい。典型的なINH基が、例えば米国特
許第 4,477,563号、同第 4,782,012号、同第 4,886,736
号、同第 4,912,024号、同第 4,959,299号及び同第 5,0
26,628号明細書に記載されている。本明細書では、これ
らの開示を参照することによって取り入れる。好ましい
現像抑制剤基は、複素環式抑制剤基であり、これには、
例えばメルカプトテトラゾール、メルカプトオキサジア
ゾール、メルカプトチアジアゾール及びベンゾトリアゾ
ールが含まれる。以下に記載する構造式A−1〜A−8
は、典型的な放出可能な現像抑制剤基を表している。
【0093】
【化19】
【0094】上式中、Rb 、Re 、Rh 及びRi は、各
々独立に、水素、炭素原子数1〜8個の置換または未置
換アルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、1−エチルペンチル、2−エトキシエチル、置換フ
ェニル、未置換フェニル;炭素原子数6〜10個の置換
または未置換フェニル;アルキルチオ、例えばメチル、
エチル、プロピル、ブチルまたはオクチルチオ;または
アルキルエステル、例えば−CO2 CH3 、−CO2
25 、−CO237 、−CO249 、−CH
2 CO2 CH3 、−CH2 CO225 、−CH2
237 、−CH2 CO249 、−CH2 CH
2 CO2 CH3 、−CH2 CH2 CO2 25 、−C
2 CH2 CO237 及び−CH2 CH2 CO2
49 ;またはアリールエステル、例えば−CO2
j 、−CH2 CO2j 、−CH2 CH2 CO2j
(Rj は置換または未置換フェニルである)であり;R
c 、Rd 、Rf 及びRg は、Rb 、Re 、Rh 及びRi
について記載したとおりであるか、あるいは各々独立
に、1種以上のハロゲン、例えばクロロ、フルオロまた
はブロモ;カルボキシル、エステルまたはその他の置換
基、例えば−NHCOCH3 、−SO2 OCH3 、−O
CH2 CH2 SO2 CH3 、−OCOCH2 CH3 、−
NHCOCH3 またはニトロ基である。
【0095】本明細書で用いられている用語「写真バラ
スト基(BALL)」は、写真技術分野で知られている
バラスト基である。記載のバラスト基は、分子をそれが
写真要素において塗布されている層から実質的に拡散で
きないようにする十分なかさ高さを分子に付与するよう
な寸法及び形状を有する有機基である。代表的なバラス
ト基には、典型的に炭素原子を8〜40個含有する置換
または未置換のアルキル基またはアリール基が含まれ
る。記載のバラスト基は、X−Rel1 上に配置され、
またR9 またはR10であることができる。
【0096】記載の利点を有する画像の形成方法は、記
載のように、記載のカプラー(A)の存在下で発色現像
剤を使用して露光済写真要素を現像する工程を含んで成
る。
【0097】好ましいカプラー(A)は、アセトアニリ
ド系またはナフトール系のカプラーである。
【0098】カプラー部分(COUP)は、水可溶化基
を有するいずれの部分であってもよいが、但し、カプラ
ー部分は酸化済発色現像剤と反応して、カップリング離
脱基のX−Rel(放出基)部分とカプラー部分との間
の結合を開裂させる。本明細書中のカプラー部分には、
酸化済発色現像剤との反応時に無色生成物を生ぜしめる
従来の発色カプラーに用いられているカプラー部分、並
びに酸化済発色現像剤との反応時に着色生成物を生ぜし
めるカプラー部分が含まれる。どちらのタイプのカプラ
ー部分も、写真技術分野の当業者であれば周知である。
【0099】カプラー部分は、酸化カップリング時に生
成する色素が写真要素から洗出されうる限り、バラスト
化されていてもいなくてもよい。カプラー部分は、モノ
マーであってもよいし、また2量体、オリゴマーまたは
ポリマーのカプラーの一部であってもよい。その場合、
PUGを含有する基をカプラー中に2個以上含有させる
ことができ、またそれはINHが二つのカプラー部分間
の結合の一部を形成するビス化合物の一部を形成するこ
ともできる。
【0100】INHは、典型的には、写真要素において
像様利用が可能にされている上述のいずれの複素環式抑
制剤基であってもよい。カプラーを組み合わせること、
例えばカプラー(A)の組合せもまた有用である。少な
くとも1種のカプラー(A)と、試薬または写真色素の
放出が可能である別のカプラーとを組み合わせることも
有用である。本明細書における写真試薬は、放出時に、
写真要素中の成分とさらに反応する部分であり、例えば
現像抑制剤、現像促進剤、漂白抑制剤、漂白促進剤、カ
プラー(例えば、競争カプラー、色素生成カプラーまた
は現像抑制剤放出型カプラー[DIRカプラー])、色
素前駆体、色素、現像剤(例えば、競争現像剤、色素生
成現像剤またはハロゲン化銀現像剤)、銀錯生成剤、定
着剤、画像トナー、安定剤、硬膜剤、タンニング剤、カ
ブリ剤、紫外線吸収剤、カブリ防止剤、核剤、化学もし
くは分光増感剤または減感剤である。
【0101】INHは、カップリング離脱基中に予備形
成された種として存在しても、あるいはブロックされた
形態でまたは前駆体として存在してもよい。
【0102】本発明のカプラーに有用な代表的カプラー
及び本発明のカプラー(A)に有用なカプラー部分につ
いて記載している特許及び刊行物を以下に示す。
【0103】A.酸化済発色現像剤との反応でシアン色
素を生成するカプラーについては、以下の代表的な特許
及び刊行物に記載されている:米国特許第 2,772,162
号;同第 2,895,826号;同第 3,002,836号;同第 3,03
4,892号;同第 2,474,293号;同第 2,423,730号;同第
2,367,531号;同第 3,041,236号及び同第 4,333,999号
明細書、並びにAgfa Mitteilungen, Band III, pp. 156
-175 (1961) に公表されている"Farbkuppler-eine Lite
raturubersicht" 。好ましくは、このようなカプラー
は、酸化済発色現像剤との反応でシアン色素を生成する
フェノール及びナフトールである。
【0104】B.酸化済発色現像剤との反応でマゼンタ
色素を生成するカプラーについては、以下の代表的な特
許及び刊行物に記載されている:米国特許第 2,600,788
号;同第 2,369,489号;同第 2,343,703号;同第 2,31
1,082号;同第 3,152,896号;同第 3,519,429号;同第
3,062,653号及び同第 2,908,573号明細書、並びにAgfaM
itteilungen, Band III, pp. 126-156 (1961) に公表さ
れている"Farbkuppler-eine Literaturubersicht" 。好
ましくは、このようなマゼンタ色素生成カプラーは、ピ
ラゾロン及びピラゾロトリアゾール系カプラーである。
【0105】C.酸化済発色現像剤との反応でイエロー
色素を生成するカプラーについては、以下の代表的な特
許及び刊行物に記載されている:米国特許第 2,875,057
号;同第 2,407,210号;同第 3,265,506号;同第 2,29
8,443号;同第 3,048,194号及び同第 3,447,928号明細
書、並びにAgfa Mitteilungen, Band III, pp. 112-126
(1961) に公表されている"Farbkuppler-eine Literatur
ubersicht" 。好ましくは、このようなイエロー色素生
成カプラーは、ベンゾイルアセトアミド及びピバロイル
アセトアミドのようなアシルアセトアミドである。
【0106】D.酸化済発色現像剤との反応で無色生成
物を生じるカプラーについては、以下の代表的な特許に
記載されている:英国特許第 861,138号;米国特許第
3,632,345号;同第 3,928,041号;同第 3,958,993号及
び同第 3,961,959号明細書。
【0107】本発明の写真カプラーは、写真技術分野で
知られている手段及び方法によって写真要素に取り入れ
られることができる。露光及び処理前の写真要素におい
て、該写真カプラーは、それが写真層を通して拡散しな
いような寸法及び形状のものでなければならない。
【0108】本発明の写真要素は、発色カプラー及び発
色現像剤が、別々の処理液もしくは組成物に、または要
素中に、取り込まれている従来の技法によって処理する
ことができる。
【0109】本発明の化合物が取り込まれる写真要素
は、支持体と単一のハロゲン化銀乳剤層とを含んで成る
簡単な要素であってもよいし、また多層要素や多色要素
であってもよい。本発明の化合物は、少なくとも一つの
ハロゲン化銀乳剤層に、及び/または少なくとも一つの
別の層、例えば隣接層、に取り込まれることができ、そ
こで、乳剤層においてハロゲン化銀を現像した酸化済発
色現像剤と反応することになる。ハロゲン化銀乳剤層
は、別の写真カプラー化合物、例えば色素生成カプラ
ー、着色マスキングカプラー及び/または競争カプラ
ー、を含有しても、あるいはこれと組み合わされていて
もよい。これらの別の写真カプラーは、本発明の写真カ
プラーと同じまたは異なる色及び色相の色素を形成する
ことができる。さらに、写真要素のハロゲン化銀乳剤層
及びその他の層は、このような層に通常含まれている添
加物を含有してもよい。
【0110】典型的な多層多色写真要素は、シアン色素
画像提供材料と組み合わされている赤感性ハロゲン化銀
乳剤単位と、マゼンタ色素画像提供材料と組み合わされ
ている緑感性ハロゲン化銀乳剤単位と、そしてイエロー
色素画像提供材料と組み合わされている青感性ハロゲン
化銀乳剤単位とを表面に担持する支持体を含んで成るも
のであって、該ハロゲン化銀乳剤単位のうちの少なくと
も一つが本発明の写真カプラーと組み合わされているも
のであることができる。各ハロゲン化銀乳剤単位は、一
つ以上の層から成ることができ、また各種の単位及び層
は、互いに関して様々に配置されることができる。
【0111】本発明のカプラーは、写真要素の単位また
は一つ以上の層に、含有させてもよいし、また組み合わ
せてもよい。例えば、PUGによって影響を受ける層ま
たは単位は、PUGの作用を所望の層または単位に制限
する掃去層を要素中の適当な位置に導入することによっ
て制御されることができる。写真要素の少なくとも一つ
の層は、例えば、媒染層またはバリヤー層であってもよ
い。
【0112】感光性ハロゲン化銀乳剤は、粗粒子、規則
粒子もしくは微粒子のハロゲン化銀結晶またはそれらの
混合物を含むことができ、また塩化銀、臭化銀、臭ヨウ
化銀、塩臭化銀、塩ヨウ化銀、塩臭ヨウ化銀及びそれら
の混合物といったハロゲン化銀を含んで成ることができ
る。乳剤はネガ型であっても、また直接ポジ型であって
もよい。乳剤は、潜像を、ハロゲン化銀粒子の主として
表面に形成してもよいし、またハロゲン化銀粒子の主と
して内部で形成してもよい。乳剤は、化学増感や分光増
感されていてもよい。乳剤は、典型的にはゼラチン乳剤
であるが、その他の親水性コロイドも有用である。Rese
arch Disclosure, January 1983, ItemNo. 22534及び
米国特許第 4,434,226号明細書に記載されているような
平板状粒子感光性ハロゲン化銀が特に有用である。
【0113】支持体は、写真要素に用いられているいず
れの支持体であってもよい。典型的な支持体には、硝酸
セルロースフィルム、酢酸セルロースフィルム、ポリビ
ニルアセタールフィルム、ポリエチレンテレフタレート
フィルム、ポリカーボネートフィルム及び関連フィルム
または樹脂材料並びにガラス、紙、金属、等が含まれ
る。典型的には、柔軟性の支持体、例えばポリマーフィ
ルムや紙の支持体が用いられる。紙支持体は、アセチル
化されていてもよいし、またバライタ及び/またはα−
オレフィンポリマー、とりわけ炭素原子2〜10個を含
有するα−オレフィンのポリマー、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−ブテンコポリマー、等
で被覆されていてもよい。
【0114】写真カプラー(A)は、メルカプトテトラ
ゾール系抑制剤基を放出する写真カプラーが写真要素中
で以前より用いられている方法と同様に、写真要素にお
いて使用することができる。しかしながら、INHの放
出を制御する性能が改善されているため、本発明のカプ
ラーによって、向上した効果、またはより選択性の高い
効果が可能となる。
【0115】本発明の要素及び乳剤に使用するのに適し
た材料についての以下の記述では、Research Disclosu
re、1978年12月、Item 17643 (Industrial Opportuniti
es Ltd., Homewell Havent, Hampshire P09 1EF, U.K.)
を参照し、その開示を本明細書に取り入れる。この刊行
物を、用語「Research Disclosure」で以降称するもの
とする。
【0116】写真要素は、Research Disclosure Sectio
n XVIIとその中に記載されている参考文献に記載されて
いる各種支持体表面に塗布することができる。
【0117】写真要素は、Research Disclosure Sectio
n XVIII に記載されているように、化学線、典型的には
スペクトルの可視領域の化学線に暴露して潜像を形成さ
せた後、Research Disclosure Section XIX に記載され
ているように処理して可視色素像を形成させることがで
きる。可視色素像を形成させるための処理には、要素を
発色現像剤と接触させて現像可能なハロゲン化銀を還元
し且つ発色現像剤を酸化する工程が含まれる。酸化され
た発色現像剤が順にカプラーと反応して色素を生成す
る。
【0118】本発明に有用な好ましい発色現像剤は、p
−フェニレンジアミン類である。特に好ましいものとし
て、4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩;4
−アミノ−3−メチル−N,N−ジエチルアニリン塩酸
塩;4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β−
(メタンスルホンアミド)エチルアニリンスルフェート
水和物;4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β
−ヒドロキシエチルアニリンスルフェート;4−アミノ
−3−β−(メタンスルホンアミド)−エチル−N,N
−ジエチルアニリン塩酸塩;及び4−アミノ−N−エチ
ル−N−(2−メトキシエチル)−m−トルイジンジ−
p−トルエンスルホン酸が挙げられる。
【0119】記載の写真材料及び方法は、写真技術分野
で有用であることが知られている写真ハロゲン化銀乳剤
及び添加物と共に使用することができ、例えばResearch
Disclosure、1989年12月、Item 308,119に記載されて
おり、本明細書ではこれを参照することによって取り入
れる。
【0120】ネガ型ハロゲン化銀を使用すると、先に記
載の処理工程によってネガ像が得られる。ポジ(または
反転)像を得るために、この工程の前に非発色現像剤で
処理して露光済ハロゲン化銀を現像するが色素を生成さ
せず、その後要素を均一にカブらせて未露光ハロゲン化
銀を現像可能にさせてもよい。代わりに、直接ポジ乳剤
を使用してポジ像を得ることもできる。
【0121】現像に続いて、銀とハロゲン化銀を除去す
るための漂白、定着または漂白−定着工程、水洗工程及
び乾燥工程といった従来の工程が行われる。
【0122】本発明の代表的化合物は以下のように合成
することができる。
【0123】
【化20】
【0124】
【化21】
【0125】化合物(2) 2−フルオロ−5−ニトロアニリン(75 g、0.48モル)
(1)をTHF(750mL)に溶解した。この溶液を0℃
に冷却し、そして無水トリフルオロ酢酸(130mL、0.933
モル)を30分間にわたりかなり迅速に添加した。添加
終了後、アミンの黄色が変化してオレンジ色の溶液とな
った。その反応溶液を室温で8時間攪はんした。その
後、溶剤を減圧下で除去し、その残留物をトルエンと同
時蒸発させ、そしてその固形分をトルエンから再結晶化
した。生成物の化合物(2)は、オフホワイトの固体と
して集められた(106 g 、88%)。
【0126】化合物(3) 化合物2(103.5 g 、0.41モル)をアセトン(500 mL)
に溶解した。この溶液に、ヨウ化メチル(187.6 g 、1.
32モル)を攪はんしながら添加した後、85%−KOH
(94 g、1.68モル)を添加した。室温で攪はんを継続す
ると、溶液は還流しはじめた。約30〜45分後、還流がお
さまり、そして温度が低下しはじめた。攪はんを約 1.5
時間継続した。その後、沈澱したKIを濾過して除去
し、そして濾液を減圧下で濃縮した。このように得られ
た残留物を、酢酸エチルと水の混合物に溶解し、分離
し、そして酢酸エチル層を水で3回洗浄した。その後、
有機層を乾燥(MgSO4 )し、濾過し、そして溶剤を減圧
下で除去した。このように得られた結晶をフラスコから
ヘプタンを用いて洗い出した。生成物の化合物(3)
は、122.5 g (88%)であった。
【0127】化合物(4) 無水酢酸(8.3 mL)とギ酸(4.2 mL)から0℃で1時間
かけて調製された混合無水物を、0℃のTHF(50 mL
)中の化合物(3)(6.6 g 、38.76 ミリモル)に添
加した。反応温度を室温に到達させて、溶液を2時間攪
はんした。次いで、溶液を減圧下で濃縮して油状にし、
そして酢酸エチルに溶解させた。その後、酢酸エチルを
2.5 % Na2CO5で3回、2N-HClで1回洗浄し、乾燥(MgSO
4 )し、濾過し、そしてその溶液を濃縮して油状物とす
ると、それがゆっくりと結晶化した。化合物(4)の収
量は5.0 g (65%)であった。
【0128】化合物(6) 1,4-ジヒドロキシナフタレン -2-カルボキサミド(5)
(4.66 g、22.94 ミリモル)を、脱酸素した10%水性D
MSO(60 mL )に溶解した。次いで、この溶液に85%
−KOH(3.3 g 、50.08 ミリモル)を添加した。その
混合物を室温で約15分間攪はんして完全な溶解物を得
た。その後、この溶液を5℃にまで冷却し、そして化合
物(4)(5.0 g 、25.23 ミリモル)を固体として一度
に全部を添加した。攪はんを継続している間、温度が約
10℃に上昇した。温度を5〜10℃の範囲で15分間維持し
た後、その反応混合物を、氷温の2N-HClに注ぎ込み、濾
過し、水で洗浄し、そして最後に風乾した。これによ
り、次の工程で十分に使用できる純度の化合物(6)が
収量 8.5 g(97%)で得られた。
【0129】化合物(7) 化合物(6)(8.5 g 、22.29 ミリモル)をTHF(50
mL )に溶解し、そしてメチルアルコール(150 mL)を
加えた。次いで、水で3回及びメチルアルコールで3回
予備洗浄しておいたラネー−ニッケル触媒をその溶液に
添加して、室温で50 psiで水素化を行った。水素化工程
中、生成物が結晶析出するが、さらにTHFを添加する
ことによって再溶解させることができる。数時間後、水
素の吸収が止まった時点で、触媒を慎重に濾過して除去
し、残留物を熱ピリジンで洗浄した。濃縮すると、生成
物の化合物(7)が結晶析出し、それを濾過して取り出
した。収量は7.83 g(100 %)であった。
【0130】化合物(8) 化合物(7)(7.83 g、22.29 ミリモル)を乾燥ピリジ
ン(100 mL)に溶解し、そしてn−ヘキサデシルスルホ
ニルクロリド(7.79 g、24.52 ミリモル)を添加した。
得られた溶液を約30分間攪はんした後、n−ヘキサデシ
ルスルホニルクロリドのさらなるバッチ(1.0 g )を添
加した。さらに30分後、ピリジンを減圧下で濃縮し、そ
して油状の残留物を酢酸エチルに溶解し、それを2N-HCl
で3回洗浄し、乾燥(MgSO4 )し、濾過し、そして濃縮
して油状物とした。アセトニトリルで処理すると、化合
物(8)のホルムアミドが結晶析出し、それを濾過して
取り出し、そして風乾すると収量 9.5 g(67%)となっ
た。上記ホルムアミド(8.0 g 、12.50 ミリモル)をD
MSO(20 mL )に溶解し、それに、水(20 mL )中の
85%−KOH(8.24 g、12.48 ミリモル)を添加した。
得られた溶液を蒸気浴で約5時間加熱した。それが終了
した時点で、その反応溶液を冷却し、2N-HCl中に注ぎ込
み、そして酢酸エチルで抽出した。次いで、その酢酸エ
チル抽出物を、2N-HClで1回洗浄し、乾燥(MgSO4
し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。生成物は乾燥前
に結晶析出し、それを濾過して取り出し、少量の冷酢酸
エチルで洗浄し、そして風乾した。生成物の化合物
(8)は、オフホワイトの固体として収量 4.7 g(62
%)で得られた。
【0131】化合物(10) 化合物(8)(6.5 g 、10.62 ミリモル)をTHF(50
mL )に溶解し、そしてトルエン中のホスゲンの12%溶
液(26 mL 、31.87 ミリモル)を添加し、次いでN,N-ジ
エチルアニリン(1.14 mL 、7.19ミリモル)を添加し
た。室温で15分間攪はんした後、溶剤を減圧下で除去す
ると、粗生成物の化合物(8)のカルバミルクロリドが
得られた。その後、このカルバミルクロリドを次の工程
に記載のように使用した。
【0132】上記粗生成物のカルバミルクロリドを乾燥
ピリジン(60 mL )に溶解し、4-ヒドロキシメチル -2-
ニトロフェノール(9)(1.97 g、11.68 ミリモル)を
添加し、そして得られた溶液を室温で3時間攪はんし
た。次いで、その溶液を減圧下で濃縮し、そしてその油
状物を酢酸エチルに溶解し、2N-HClで3回洗浄し、乾燥
(MgSO4 )し、濾過し、そしてもう一度濃縮して油状物
にした。この油状物を、酢酸エチル(50%)と、ジクロ
ロメタン(10%)と、及びヘプタン(40%)の混合物に
溶解し、そして同じ溶剤混合物で溶離するシリカゲルで
の加圧クロマトグラフにかけた。主帯域を集めると、化
合物(10)が 7.5 g(88%)得られた。
【0133】化合物(11) 化合物(10)(7.0 g 、8.67ミリモル)を乾燥エーテ
ル(100 mL)に溶解し、そしてエーテル(10 mL )中の
三臭化リン(0.9 mL、9.54ミリモル)を滴下した。滴下
後、固体が沈澱し、それをTHF(20 mL )の添加によ
り溶解させた。その反応溶液を室温で30分間攪はんした
後、それを濃縮し、そしてその油状物を酢酸エチルに溶
解した。その後、その酢酸エチル溶液を2N-HClで1回洗
浄し、乾燥(MgSO4 )し、そしてもう一度油状物とし
た。この油状物の化合物(11)を、次の工程にあるよ
うに使用した。
【0134】化合物(12):本発明I−1 粗生成物の化合物(11)(9.29ミリモル)を乾燥DM
F(60 mL )に溶解し、そして NaPMT(2.05 g、10.22
ミリモル)を添加した。この溶液を室温で1時間攪はん
した後、それを2N-HClに注ぎ込み、そして酢酸エチルで
3回抽出した。その酢酸エチル抽出物を、2N-HClで3
回、2.5%-Na2CO3 で1回、そして2N-HClで1回洗浄し、
乾燥(MgSO4 )し、濾過し、そして濃縮して油状物にし
た。この油状物を、酢酸エチル(30%)と、ジクロロメ
タン(10%)と、及びヘプタン(60%)の混合物に溶解
し、そしてこの30:10:60の溶剤混合物で溶離し、次い
で40:10:50に変更して溶離するシリカゲルの加圧クロ
マトグラフにかけ、主帯域を集めた。化合物(12):
本発明I−1は、白色固体として収量 7.0 g(78%)で
集められた。 C4958892 の理論値: %C 60.85、%H 6.04 、%N 11.59、%S 6.63 実測値:%C 60.74、%H 6.01 、%N 11.18、%S
6.78
【0135】
【化22】
【0136】
【化23】
【0137】化合物(5) フェニル1,4-ジヒドロキシ -2-ナフトエート(100 g 、
356.78ミリモル)を脱酸素済テトラヒドロフラン(500
mL)に溶解し、そして脱酸素済メタノール(500 mL)を
添加した。この溶液を窒素雰囲気下の室温で攪はんし、
これに酢酸アンモニウム(50.0 g、648.63ミリモル)を
添加し、次いで濃水酸化アンモニウム(1.0 L )を添加
した。3時間攪はん後、反応溶液を氷冷2N-HCl(4.0 L
)中に注ぎ込み、そして濃HCl を十分に添加してpH
を1にした。得られた生成物の化合物(5)を、濾過し
て取り出し、水で十分に洗浄し、そして風乾した。この
物質をジクロロメタンで洗浄し、そして再度風乾した。
収量は62.0 g(72%)であった。
【0138】化合物(13) 化合物(5)(50.0 g、0.246 ミリモル)を乾燥ピリジ
ン(150 mL)に溶解し、そしてアセトニトリル(75 mL
)を添加した。その溶液を攪はんし、そして−5℃〜
0℃に冷却した。次いで、温度を0℃に維持しながら、
エチルクロロホルメート(50 mL 、0.523 ミリモル)を
攪はんしながら添加した。添加後、冷却浴を取り外し、
温度を室温にまで到達させた。その後、その反応混合物
をゆっくりと加熱して還流させ、溶剤を蒸発させて除去
した。この工程を、温度が約 120℃にまで上昇して150
mLの溶剤が集められるまで継続した。還流下の加熱をさ
らに1時間継続した。その後、反応混合物を約50℃にま
で冷却し、そして室温に維持されている2N-HCl(3.0 L
)に注ぎ込んだ。次いで、その懸濁液を約15分間攪は
んし、濾過し、そしてその残留物を水、アセトニトリル
及び最後にエーテルで十分に洗浄した。これにより、次
の工程で使用するのに十分な純度を示す生成物の化合物
(13)が収量43.5 g(77%)で得られた。
【0139】化合物(15) 化合物(13)(23.0 g、100.35ミリモル)を脱酸素ジ
メチルスルホキシド(250 mL)に溶解し、そして脱酸素
水(25 mL )を添加した。この溶液を窒素下の室温で攪
はんし、これに85%水酸化カリウム(9.9 g 、150.53ミ
リモル)を添加し、そして溶解するまで約15分間攪はん
を継続した。次いで、4-クロロ -3-ニトロベンズアルデ
ヒド(14)(18.62 g 、100.35ミリモル)を一度に全
部を添加し、そして得られた溶液を60℃で1時間攪はん
した。その後、得られた反応混合物を氷冷2N-HCl(2.0
L )に注ぎ込んで、そして濾過して取り出した。生成物
の化合物(15)をエーテルで洗浄した。この生成物
は、次の工程で使用するのに十分な純度を示した。収量
は28.0 g(74%)であった。
【0140】化合物(16) 粉末状の化合物(15)(28.0 g、74.01 ミリモル)
を、テトラヒドロフラン(150 mL)及びメタノール(10
0 mL)に懸濁させた。水(100 mL)を加え、続いてホウ
水素化ナトリウム(2.8 g 、74.01 ミリモル)を少量ず
つ添加した。さらにテトラヒドロフラン(50 mL )を添
加して攪はんを促進した。ホウ水素化ナトリウムの添加
終了時には、完全に溶解した。その反応をさらに15分間
進行させた後、その溶液を氷冷2N-HCl(2.0 L )に注ぎ
込み、そしてその生成物を濾過して取り出した。生成物
をメタノールで洗浄し、そして溶剤で湿潤したままエタ
ノール中に懸濁させ、そして加熱還流した。その溶液を
冷却し、濾過し、メタノール、エーテルで洗浄し、そし
て最後に風乾した。母液を濃縮して第二収穫の物質を得
た。化合物(16)のベンジルアルコール前駆体の全収
量は19.5 g(67%)であった。
【0141】後者の化合物(19.0 g、50ミリモル)を、
85%水酸化カリウム(26.34 g 、400 ミリモル)を含有
する水(200 mL)に懸濁させた。この混合物にメタノー
ル(50 mL )を添加し、次いで80℃に1時間加熱した。
得られた暗黄褐色の溶液を冷却し、そして氷冷2N-HCl
(2.0 L )に注ぎ込んだ。黄色の生成物を濾過して取り
出し、水で十分に洗浄し、そして風乾した。化合物(1
6)の収量は17.7 g(100%)であった。
【0142】化合物(17) 化合物(16)(17.7 g、50ミリモル)をテトラヒドロ
フラン(80 mL )に溶解し、そしてメタノール(300 m
L)を加えた。水で数回洗浄した後メタノールで洗浄し
ておいたラネー−ニッケル触媒を添加して、その溶液を
55 psiで水素化した。2時間後に水素の吸収が止まっ
た。触媒を濾過して除去し、メタノールで洗浄し、そし
て濾液を減圧下で濃縮すると生成物が得られた。この生
成物の化合物(17)のアミノ前駆体は、次の工程で使
用するのに十分な純度を示すものと考えられた。収率は
100%であった。
【0143】上記アミノ化合物(50.0ミリモル)を乾燥
ピリジン(150 mL)に溶解し、そしてn−ヘキサデシル
スルホニルクロリド(16.2 g、50.0ミリモル)を添加し
た。その溶液を窒素雰囲気下の室温で30分間攪はんし
た。ピリジンを減圧下で濃縮し、そしてその残留物を酢
酸エチルに溶解した。その後、この酢酸エチル溶液を2N
-HClで3回洗浄し、乾燥(MgSO4 )し、濾過し、そして
濃縮した。得られた残留物をアセトニトリルから結晶化
した。濾過し、アセトニトリルで洗浄し、そして乾燥し
た後の生成物の化合物(17)の収量は16.3 g(化合物
(16)から計算して53%)であった。
【0144】化合物(18) 化合物(17)(4.0 g 、6.53ミリモル)を乾燥エーテ
ル(30 mL )中に懸濁させ、そしてエーテル(20 mL )
中の三臭化リン(0.68 mL 、7.18ミリモル)を15分間に
わたり滴下した。滴下後、反応溶液をエーテルで希釈
し、そしてそのエーテル溶液を2N-HClで1回洗浄し、乾
燥(MgSO4 )し、濾過し、そして濃縮して化合物(1
8)を得た。収率は100%であった。
【0145】化合物(20) 化合物(18)(13.5 g、19.98 ミリモル)をDMF
(100 mL)に溶解し、そして4-ヒドロキシ -3-ニトロベ
ンズアルデヒド(19)(3.34 g、19.98 ミリモル)
を、次いで2,6-ルチジン(4.64 mL 、40ミリモル)を添
加した。その反応溶液を室温で24時間攪はんした。さら
に別のバッチの塩基(4.64 mL )を添加して、反応溶液
をさらに24時間攪はんした。その後、反応温度を60℃に
上昇させ、その温度を保持しながらさらに24時間攪はん
した。その後、酢酸エチルで希釈し、その酢酸エチル層
を2N-HClで2回、2%-Na2CO3 で3回、2N-HClで1回洗浄
し、乾燥(MgSO4 )し、濾過し、そして減圧下で濃縮し
て油状物にした。この油状物を、酢酸エチル(20)と、
ジクロロメタン(5)と、及びヘプタン(30)の溶剤混
合物に溶解し、そして同じ溶剤混合物で溶離するシリカ
ゲルの加圧クロマトグラフにかけた。以下の順序で極性
が増大する3種の主成分が得られた:化合物(17)の
ホルミル化誘導体、生成物の化合物(20)、及びベン
ジルアルコール化合物(17)。化合物(20)の収量
は 3.4 g(22%)であった。
【0146】化合物(21) 化合物(20)(9.5 g 、12.47 ミリモル)をTHF
(30 mL )に溶解し、そしてメチルアルコール(30 mL
)を添加した。ホウ水素化ナトリウム(0.47 g、12.47
ミリモル)を攪はんしながらゆっくりと添加した。ホ
ウ水素化ナトリウムの添加後、得られた溶液を室温で15
分間攪はんした。次いで、反応溶液を濃縮し、酢酸エチ
ルに溶解し、そしてその酢酸エチル溶液を2N-HClで1
回、ブラインで1回洗浄し、乾燥(MgSO4 )し、濾過
し、そして減圧下で濃縮して油状物にした。この油状物
の化合物(21)を次の工程で直接使用したが、エーテ
ルから結晶化してもよい。
【0147】化合物(22) 化合物(21)(12.47 ミリモル)をTHF及びエーテ
ルの50%溶液(100 mL)に溶解した。次いで、エーテル
(20 mL )中の三臭化リン(1.2 mL、12.47 ミリモル)
を滴下した。滴下後、その反応溶液を室温で15分間攪は
んした。その後、その溶液を酢酸エチルで希釈し、そし
て2N-HClで1回、ブラインで1回洗浄し、乾燥(MgSO
4 )し、濾過し、そして濃縮して油状物にした。この油
状物の化合物(22)を続く次の工程で直接使用した。
【0148】化合物(23):本発明I−13 化合物(22)(12.47 ミリモル)をDMF(60 mL )
に溶解し、そしてNaPMT(2.5 g 、12.47 ミリモ
ル)を添加した。その反応溶液を室温で15分間攪はんし
た。次いで、それを酢酸エチルで希釈し、2N-HClで1
回、2.5%-Na2CO3 で1回、2N-HClで1回、そしてブライ
ンで1回洗浄し、乾燥(MgSO4 )し、濾過し、そして減
圧下で濃縮して油状物にした。この油状物を酢酸エチル
(15)と、ジクロロメタン(5)と、及びヘプタン(3
0)の溶剤混合物に溶解し、そして同じ溶剤混合物で溶
離するシリカゲルによる加圧クロマトグラフにかけた。
化合物(23):本発明I−13の収量は 9.8 g(85
%)であった。 C485782 の理論値: %C 62.38、%H 6.22 、%N 10.61、%S 6.14 実測値:%C 62.15、%H 6.23 、%N 10.19、%S
7.21
【0149】
【化24】
【0150】
【化25】
【0151】化合物(25) 1,4-ジヒドロキシナフタレン -2-カルボキサミド(5)
(10.0 g、49.21 ミリモル)を、水(30 mL )を含有す
る脱酸素DMSO(300 mL)に溶解した。この溶液に、
窒素下で攪はんしながら、85%−KOH(12.2 g、0.18
4 モル)を添加して、攪はんをさらに15分間継続した。
得られた暗着色溶液にN-ドデシル -2-フルオロ -5-ニト
ロアニリン(24)(26.4 g、0.081 モル)を一度に全
部加え、そして反応混合物を60℃で2時間攪はんした。
次いで、その反応溶液を2N-HClに注ぎ込み、少量のエー
テルで処理し、そして得られた固体を濾過して取り出し
た。この固体をメタノール、次いでエーテルで洗浄し、
そして風乾すると化合物(25)が25.0 g(100%)得ら
れた。この生成物は、次の工程で使用するのに十分な純
度を示した。
【0152】化合物(26) 化合物(25)(24.6 g、48.46 ミリモル)をTHF
(300 mL)に溶解し、そしてホスゲン(トルエン中15%
溶液96 mL 、145.38ミリモル)を一度に全部加えた。室
温で15分間攪はん後、反応溶液を減圧下で濃縮した。得
られた油状物をエーテルに溶解し、そして等量のヘプタ
ンで処理した。黄色固体の化合物(26)を濾過して取
り出し、ヘプタンで洗浄し、そして風乾すると22.0 g
(80%)が得られた。
【0153】化合物(27) 2-(N-エチル)アミノメチル -4-ニトロフェノール(9
5.9 g、0.412 モル)をアセトニトリル(800 mL)中に
攪はんしながら懸濁させ、そしてトリエチルアミン(16
8.5 mL、1.22モル)をゆっくりと添加した。次いで、こ
の溶液に、ジ-t-ブチルジカーボネート(100.0 g 、0.4
58 モル)をゆっくりと添加した。その後、その混合物
を穏やかな還流下で18時間加熱した。その後、反応溶液
を冷却し、冷2N-HCl(3.0 L )に注ぎ込み、そして黄褐
色の固体を濾過して取り出した。生成物の化合物(2
7)を水で十分に洗浄し、そして風乾すると、次の工程
で十分に使用できる純度を示す生成物が 100%の収率で
得られた。
【0154】化合物(28) 化合物(26)(16.2 g、28.42 ミリモル)を乾燥ピリ
ジン(100 mL)に溶解し、そして攪はんしながら化合物
(27)(9.3 g 、31.26 ミリモル)を添加し、次いで
トリエチルアミン(4 mL、28.42 ミリモル)を添加し
た。得られた暗黄色の溶液を窒素雰囲気下で室温で12時
間攪はんした。次いで、反応溶液を減圧下で濃縮し、そ
してその残留物を酢酸エチルに溶解させた。その酢酸エ
チル溶液を2N-HClで2回洗浄し、乾燥(MgSO4 )し、濾
過し、そして減圧下で濃縮して油状物にした。この油状
物をヘプタン中の20%酢酸エチルに溶解し、そして同じ
溶剤混合物で溶離するシリカゲルのパッドを通過させて
微量の不純物を除去し、その後その生成物を30%酢酸エ
チルでシリカゲルから溶離した。生成物の化合物(2
8)を黄色のフォームとして単離した。収量は23 g(97
%)であった。
【0155】化合物(29) 化合物(28)(4.5 g 、5.42ミリモル)をジクロロメ
タン(30 mL )に溶解し、そしてトリフルオロ酢酸(20
mL )を添加した。次いで、その反応溶液を室温で60分
間攪はんした。その後、その溶液を濃縮し、そして酢酸
エチルに溶解した。酢酸エチル溶液を水で3回洗浄し、
乾燥(MgSO4 )し、濾過し、そして濃縮して油状物にし
た。この油状の化合物(29)を次の工程でそのまま使
用した。
【0156】化合物(30) 上記の化合物(29)(5.42ミリモル)をTHF(50 m
L )に溶解し、そしてホスゲン(トルエン中20%溶液8
mL)を添加し、その反応混合物を室温で60分間攪はんし
た。その後、反応溶液を減圧下で濃縮して化合物(3
0)を得た。この生成物を次の工程でそのまま使用し
た。
【0157】化合物(31):本発明I−17 上記の化合物(30)(5.42ミリモル)を乾燥ピリジン
(20 mL )に溶解し、そしてフェニルメルカプトテトラ
ゾールのナトリウム塩(1.2 g 、5.96ミリモル)を加え
た。得られた溶液を室温で1時間攪はんした。その後、
反応溶液を酢酸エチルで希釈し、そしてその酢酸エチル
溶液を2N-HClで1回、2.5%-Na2CO3 で2回、2N-HClで1
回洗浄し、乾燥(MgSO4 )し、濾過し、そして減圧下で
濃縮して油状物にした。その油状物をヘプタン中の40%
酢酸エチルに溶解し、ヘプタン中の30%酢酸エチルで溶
離する加圧クロマトグラフにかけて生成物の化合物(3
1):本発明I−17を得た。収量は3.2 g (化合物
(28)から63%)であった。FDMSによる分子イオ
ンは 933であった。
【0158】
【化26】
【0159】化合物(32) 化合物(8)(10.0 g、16.34 ミリモル)をTHF(50
mL )に溶解し、そしてトルエン中の12%ホスゲン溶液
(40 mL 、49.03 ミリモル)を加えた。室温で15分間攪
はん後、溶剤を減圧下で除去して粗生成物の化合物
(8)のカルバミルクロリドを得た。
【0160】上記のカルバミルクロリド(16.34 ミリモ
ル)をピリジン(100 mL)に溶解し、そして化合物(2
7)(5.33 g、17.98 ミリモル)を加えた。得られた反
応溶液を室温で1時間攪はんした。その後、その溶液を
減圧下で濃縮し、そしてその残留物を酢酸エチルに溶解
した。次いで、その酢酸エチル溶液を2N-HClで1回洗浄
し、乾燥(MgSO4 )し、濾過し、そして濃縮して油状物
にした。この油状物をヘプタン中の30%酢酸エチルに溶
解し、そして同じ溶剤混合物で溶離するシリカゲルで加
圧クロマトグラフにかけて不純物を除去し、次いで溶剤
組成をヘプタン中の50%酢酸エチルに変更して生成物の
化合物(32)を得た。収量は13.4 g(化合物(8)か
ら88%)であった。
【0161】化合物(33) 化合物(32)(12.0 g、12.85 ミリモル)をジクロロ
メタン(20 mL )に溶解し、そして96%ギ酸(80 mL )
を添加した。得られた反応溶液を室温で3時間攪はんし
た。その後、その溶液を水に注ぎ込み、そして酢酸エチ
ルで抽出した。酢酸エチル層を集め、水で3回洗浄し、
乾燥(MgSO4 )し、濾過し、そして減圧下で濃縮して化
合物(33)を得た。収量は 9.5 g(89%)であった。
【0162】化合物(34):本発明I−20 化合物(33)(5.0 g 、6.00ミリモル)をTHF(50
mL )に溶解し、そしてトルエン中の20%ホスゲン溶液
(6.7 mL、13.49 ミリモル)を添加して、得られた反応
溶液を室温で2時間攪はんした。その後、その溶液を減
圧下で濃縮して化合物(33)のカルバミルクロリドを
得た。
【0163】上記のカルバミルクロリド(6.00ミリモ
ル)をピリジン(40 mL )に溶解した。この溶液に、n
−プロピル-2, 5-ジヒドロ -5-チオキソ-1H-テトラゾー
ル -1-酢酸のシクロヘキシルアミン塩(2.0 g 、6.59ミ
リモル)を添加し、そして得られた溶液を室温で2時間
攪はんした。その後、その反応溶液を酢酸エチルで希釈
して、この溶液を2N-HClで1回、2.5%-Na2CO3 で3回、
2N-HClで1回洗浄し、乾燥(MgSO4 )し、濾過し、そし
て減圧下で濃縮した。その残留物をヘプタン中の35%酢
酸エチルに溶解し、そして同じ溶剤混合物で溶離する加
圧クロマトグラフにかけて微量の不純物を除去した。溶
剤をヘプタン中の50%酢酸エチルに変更して化合物(3
4):本発明I−20を集めた。収量は 2.5 g(化合物
(33)から39%)であった。FDMSによる分子イオ
ンは1061であった。
【0164】
【化27】
【0165】
【化28】
【0166】化合物(36) 化合物(18)(14.0 g、20.72 ミリモル)と、2-ヒド
ロキシ -5-ニトロベンズアルデヒド(35)(3.8 g 、
22.74 ミリモル)と、ヨウ化カリウム(5.16 g、31.08
ミリモル)と及び2,6-ルチジン(4.8 mL、41.4ミリモ
ル)をアセトニトリル(100 mL)中に懸濁させ、そして
窒素下で12時間70℃に加熱した。その後、反応混合物を
冷却し、2N-HClに注ぎ込み、そして酢酸エチルで3回抽
出した。その酢酸エチル層を混合し、2.5%-Na2CO3 で3
回、2N-HClで1回洗浄し、乾燥(MgSO4 )し、濾過し、
そして減圧下で濃縮した。残留性の油状物を、酢酸エチ
ル(15)、ヘプタン(35)及びジクロロメタン(5)の
溶剤混合物に溶解し、そして同じ溶剤混合物で溶離する
シリカゲルによる加圧クロマトグラフにかけた。これに
より不純物をいくらか除去した。溶剤組成をヘプタン中
の50%酢酸エチルに変更して、生成物の化合物(36)
を集めた。収量は 7.0 g(44%)であった。
【0167】化合物(37) 化合物(36)(8.0 g 、10.5ミリモル)をメタノール
(80 mL )に懸濁させ、そしてほぼ溶解させるにちょう
ど十分量のTHFを加えた。この溶液に、イソプロピル
アミン(4.5 mL、52.50 ミリモル)を加え、そして得ら
れた反応混合物を蒸気浴で4時間加熱還流した。その
後、反応溶液を冷却して化合物(36)のアミンを得
た。
【0168】単離せずに、上記のアミンを0℃に冷却
し、そしてよく攪はんしながらホウ水素化ナトリウム
(0.4 g 、50ミリモル)でゆっくりと処理した。ホウ水
素化ナトリウムを添加後、反応混合物を30分で室温にま
で到達させた。次いで、その反応混合物を水(1L)に注
ぎ込み、そして2N-HClでpHを1に調整した。得られた沈
澱化合物(37)を濾過して取り出し、水で十分に洗浄
し、そして風乾した。収量は 8.0 g(化合物(36)か
ら見て96%)であった。
【0169】化合物(38) 化合物(37)(4.0 g 、4.9 ミリモル)をTHF(40
mL )に溶解し、次いでそれにトルエン中の20%ホスゲ
ン溶液(7.4 mL、14.9ミリモル)を、続いてN,N-ジメチ
ルアニリン(0.63 mL 、4.9 ミリモル)を添加した。次
いで、反応混合物を室温で30分間攪はんした。その後、
溶剤を減圧下で除去し、そして化合物(38)を含有す
る残留物を続く次の工程に引き継いだ。収量は100%と仮
定した。
【0170】化合物(39):本発明I−23 上記のカルバミルクロリド化合物(38)(4.9 ミリモ
ル)を乾燥ピリジン(50 mL )に溶解し、そしてn−プ
ロピル-2, 5-ジヒドロ -5-チオキソ-1H-テトラゾール -
1-酢酸のシクロヘキシルアミン塩(1.48 g、4.9 ミリモ
ル)を添加した。得られた反応溶液を室温で12時間攪は
んした。その後、溶剤を減圧下で除去し、そしてその残
留物を酢酸エチルに溶解した。次いで、その酢酸エチル
溶液を2N-HClで1回、2.5%-Na2CO3 で3回、2N-HClで1
回洗浄し、乾燥(MgSO4 )し、濾過し、そして減圧下で
濃縮した。得られた油状物をヘプタン中の30%酢酸エチ
ルに溶解し、そして同じ溶剤混合物で溶離するシリカゲ
ルによるクロマトグラフにかけた。主帯域を集めると化
合物(39):本発明23が得られた。収量は 0.9g
(化合物(37)から見て18%)であった。FDMS
は、予想される分子イオン1032を示した。
【0171】
【実施例】以下の実施例で本発明をさらに説明する。セ
ルロースエステルのフィルム支持体上に以下の層を塗布
することによって写真要素を製作した。下記の各成分量
は、mg/m2 で表示してある。
【0172】乳剤層1:ゼラチン(2420);赤増感臭ヨ
ウ化銀(銀として1615);ジブチルフタレート中に分散
しているイエロー画像カプラー(受容体層)
【0173】中間層:ゼラチン( 860);ジドデシルヒ
ドロキノン( 113)
【0174】乳剤層2:ゼラチン(2690);緑増感臭ヨ
ウ化銀(銀として1615);トリトリルホスフェート中に
分散しているマゼンタ画像カプラー;段階的に緑光を露
光して処理した後に元のコントラストの 0.5(半分)の
コントラストを提供するに十分な量で塗布されている、
N,N-ジエチルドデカンアミドに分散している表1、2、
3及び4に記載のDIR化合物(起因体[CAUSER]層)
【0175】保護オーバーコート:ゼラチン(5380);
全ゼラチンの2%のビスビニルスルホニルメチルエーテ
【0176】画像カプラーの構造は以下のとおりであ
る。
【0177】
【化29】
【0178】各要素のストリップに、段階濃度ステップ
タブレットを通した緑光、または鮮鋭度測定用の35%変
調フリンジチャートを通した緑光を露光し、次いで以下
の発色現像剤で38℃で3.25分現像し、停止し、水洗し、
漂白し、定着し、水洗し、そして乾燥した。
【0179】 発色現像剤: 蒸留水 800 mL メタ重亜硫酸ナトリウム 2.78 g 無水亜硫酸ナトリウム 0.38 g CD−4(発色現像剤)* 4.52 g 無水炭酸カリウム 34.3 g 重炭酸カリウム 2.32 g 臭化ナトリウム 1.31 g ヨウ化カリウム 1.20 mg 硫酸ヒドロキシルアミン(HAS) 2.41 g ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム塩(40%溶液) 8.43 g 蒸留水で全体を1Lにする pHを10.0に調整 *CD−4は4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N
−β−ヒドロキシエチルアニリンスルフェートである。
【0180】処理画像を緑光で読み、各現像抑制剤放出
型(DIR)化合物の塗布量における変動についてコン
トラストの対数に対するAMTアキュータンスのプロッ
トからコントラストとAMTアキュータンスを測定し
た。アキュータンスは、DIR化合物の存在しない最初
のコントラストに比べて 0.5のコントラストにおいて測
定した。対照用のDIRカプラーのアキュータンスを各
AMT値から差し引いて、表1、2、3及び4にAMT
の変化として報告した相対鮮鋭度値を提供した。AMT
の計算は、以下の式を使用したが、システム変調曲線下
のカスケード化領域はT.H. James編のTheory of the Ph
otographic Process(第4版、1977年)の第 629頁に方
程式(21.104)で示されており、AMT=100 + 66 Lo
g[カスケード化領域/2.6696M](式中、増幅率Mは35 m
m システムAMTについては 3.8である)。CMTアキ
ュータンスの使用については、R.G. Gendronにより、Jo
urnal of SMPTE, Vol. 82 第1009〜12頁(1973)におけ
るAn Improved Objective Method of Rating Picture S
harpness: CMT acutanceに記載されている。AMTは、
ネガから作製されたポジプリントの観察を含む評価シス
テムに有用なCMTのさらなる変更である。
【0181】重層効果(色補正の度合)は、昼光露光後
に評価した。重層効果は、表1、2、3及び4に報告し
たとおり、赤感性層(受容体)のガンマ(γ)に対する
緑感性層(起因体)のガンマの比率として定量した。
【0182】
【表1】
【0183】
【表2】
【0184】
【表3】
【0185】
【表4】
【0186】
【表5】
【0187】
【化30】
【0188】
【化31】
【0189】
【化32】
【0190】
【化33】
【0191】
【化34】
【0192】
【化35】
【0193】
【化36】
【0194】
【化37】
【0195】
【化38】
【0196】
【化39】
【0197】
【化40】
【0198】
【化41】
【0199】
【化42】
【0200】
【化43】
【0201】
【化44】
【0202】
【化45】
【0203】
【化46】
【0204】
【化47】
【0205】
【化48】
【0206】
【化49】
【0207】
【化50】
【0208】
【化51】
【0209】
【化52】
【0210】本明細書中、PMTはフェニルメルカプト
テトラゾール基を意味する。本明細書中、Phはフェニ
ル基を意味する。
【0211】表1、2、3、4及び5から、本発明の化
合物が、対照1−A及び比較1−Bよりも改善されたア
キュータンス、重層効果及び安定性を付与することがわ
かる。すなわち、例えば、表5において、カプラーI−
1及びI−3は安定性の損失をまったく示さなかった。
【0212】
【発明の効果】本発明は、写真処理の際にカプラーから
形成された色素の洗出による除去を可能にすると同時に
改善されたアキュータンスを示す画像の形成を可能にす
るカプラーを写真材料及び処理において提供する。さ。
さらに、該カプラーは、現像抑制剤基を、その末端用途
に悪影響を及ぼすように著しく修飾することを必要とし
ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス グウェイ リング アメリカ合衆国,ニューヨーク 14625, ロチェスター,ハンティントン メドウ 54 (72)発明者 テー−スアン チェン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14450, フェアポート,セント アンドリュース ブールバード 55

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の写真ハロゲン化銀乳剤
    層と水可溶化基を有する少なくとも1種のカプラー
    (A)とを担持する支持体を含んで成る写真要素におい
    て、カプラー(A)が、写真処理の際に写真要素から洗
    出される化合物を形成し、且つ以下の式: 【化1】 (上式中、Xは、酸素、窒素または硫黄から選択され;
    X−Rel3 は、写真バラストを含有し、且つ写真処理
    の際に実質的な放出遅延を伴わずに分子内置換反応によ
    ってX−Rel3 からT3 −INHを放出させるための
    放出基であり;T3 は、写真処理の際に時限遅延を伴い
    分子内置換反応によってINHを放出する時限基であ
    り;そしてINHは、現像抑制剤基である)で表される
    カップリング離脱基を形成する前記写真要素。
JP5153394A 1992-06-24 1993-06-24 写真要素 Pending JPH0659412A (ja)

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