JPH0659415A - カラー写真要素及び画像形成方法 - Google Patents

カラー写真要素及び画像形成方法

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JPH0659415A
JPH0659415A JP5156987A JP15698793A JPH0659415A JP H0659415 A JPH0659415 A JP H0659415A JP 5156987 A JP5156987 A JP 5156987A JP 15698793 A JP15698793 A JP 15698793A JP H0659415 A JPH0659415 A JP H0659415A
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JP
Japan
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coupler
group
compound
photographic
bleach
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JP5156987A
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English (en)
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William J Begley
ジェームズ ベグレー ウィリアム
Stephen P Singer
ポール シンガー スティーブン
David T Southby
トーマス サウスビー デビッド
Donald Singleton Jr
シングルトン,ジュニア ドナルド
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/305Substances liberating photographically active agents, e.g. development-inhibiting releasing couplers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10S430/156Precursor compound

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真処理の際に、生成した色素の洗出と漂白
促進とを可能にするカラー写真要素を提供する。 【構成】 本発明のカラー写真要素は、少なくとも1種
の写真ハロゲン化銀乳剤層と、画像色素生成カプラー
と、そして漂白促進剤基を放出することができ且つ処理
時に写真要素から洗出される化合物を形成することがで
きるカプラー(A)とを担持する支持体を含んで成る。
該カプラー(A)は以下の式で表される: (SOL)x −COUP−(R1y −BLEACH

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改善された画像を形成
するために、写真処理の際に写真材料中に漂白促進剤基
を放出し且つ洗出色素を形成することができる、ナフト
ール系及びアシルアニリド系カプラーのような新規写真
カプラーに、またこのような化合物を使用する写真材料
及び処理に関する。
【0002】
【従来の技術】写真技術分野では、写真材料及び処理に
おいて、化合物、例えば写真カプラー、から写真的に有
用な基(PUG)を放出させる各種の方法が知られてい
る。例えば、米国特許第 4,248,962号、同第 4,409,323
号及び同第 4,861,701号明細書は、写真的に有用な基を
時限放出することができる基について記載している。ま
た、例えば欧州特許第193389号明細書や米国特許第 4,8
61,701号、同第 4,959,299号及び同第 4,912,024号明細
書に記載されているように、カップリング離脱基として
漂白促進剤基が使用されている。
【0003】カップリング離脱基を放出した後に写真材
料中に残存する化合物の一部、及び酸化済現像剤との反
応により材料中に形成される色素は、写真処理中または
写真処理後に写真材料に望ましくない特性を付与してし
まうことがよくある。例えば、カップリング離脱基の放
出時にカプラーから形成された色素は、所望の画像に悪
影響を与えることがよくある。この問題に対する解決策
の一つは、カプラー母体に水可溶化基を付与して、カプ
ラーから形成される色素を写真処理の際に写真要素から
洗出できるようにする方法であった。このようなカプラ
ーは、例えば米国特許第 4,482,629号及び同第 5,026,6
28号明細書に記載されている。
【0004】特に有用である洗出カプラーの1種(写真
処理時に該カプラーを含有する写真材料から洗出されう
る色素を形成することができるカプラー)は、ナフトー
ル系に属するカプラーであって、例えば米国特許第 4,4
82,629号及び同第 5,026,628号明細書に記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のカプラーは、こ
のようなカプラーを含有する写真材料の処理時の漂白促
進と形成された色素の洗出との両方を可能にすることは
なかった。それゆえ、このようなカプラーを含有する写
真材料の処理時の漂白促進と形成された色素の洗出との
両方を可能にするカプラーを含有する写真要素を提供す
る必要性が存在する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
以下のカラー写真要素によって解決する。すなわち、本
発明のカラー写真要素は、少なくとも1種の写真ハロゲ
ン化銀乳剤層と、画像色素生成カプラーと、そしてさら
なる反応後に洗出する化合物を形成するかまたは処理時
に写真要素から洗出される化合物を形成することができ
る漂白促進性放出型カプラー(BARC)、カプラー
(A)とを担持する支持体を含んで成り、該カプラー
(A)は以下の式:
【0007】
【化2】
【0008】(上式中、SOLは、水可溶化基であり、
COUPは、カプラー部分、例えばシアン、マゼンタま
たはイエロー色素生成カプラー部分であり、且つナフト
ール系及びアシルアニリド系色素生成カプラー部分を含
み、R1 は、時限基及び放出基から選択され、BLEA
CHは、処理時に放出されうる漂白促進剤基であり、x
は、1、2または3であり、そしてyは、1または2で
ある)で表される。
【0009】SOLは、米国特許第 5,026,628号明細書
に記載されているように、写真技術分野で知られてい
る。水可溶化基は、カプラー(A)と発色現像剤の酸化
生成物とのカップリング反応により形成された色素に良
好なアルカリ溶解性を付与するに十分な親水性を示し、
且つ米国特許第 4,482,629号明細書に記載されているよ
うに塩を形成してもよいカルボキシル、スルホ、ヒドロ
キシル、スルホンアミド、カルボンアミド、スルファモ
イル及びカルバモイル基といった基から選択することが
できる。好ましいSOL基は、−CONH2 、−CON
HCH3 、−CO 2 H及び−OHである。
【0010】このようなカプラーは、写真処理の際にカ
プラーから形成された色素の洗出のみならず、処理の際
に形成された銀の漂白の促進をも可能にする。本発明の
カプラーは、画像形成層に、非画像形成層に、または中
間層に塗布されることができる。非画像形成層または中
間層は、中間層掃去剤、固体粒子分散体を含む写真技術
分野で知られているいずれかの種類のフィルター色素、
従来の水中油型分散フィルター色素及び洗出フィルター
色素、非画像形成銀乳剤、例えば微粒子 Carey-Leaまた
はリップマン乳剤含有層、あるいは非画像形成層である
黄着色銀乳剤、を含有することができる。中間層は、画
像形成層間に、非画像形成層間に、画像形成層と非画像
形成層との間に、ハレーション防止層と中間層との間
に、あるいはハレーション防止層と画像形成層との間に
配置することができる。漂白促進剤基を放出することの
他に、前記カプラーは写真掃去剤として挙動し、洗出色
素を形成し、且つ過剰の酸化済発色現像剤が別の画像形
成層へ拡散するのを防止する。さらに、画像形成または
非画像形成層に塗布された場合には、これらのカプラー
は、それが塗布されている層のみならず、隣接した層に
おいてもまた、銀の現像抑制に影響を及ぼすことがで
き、こうして写真要素に使用する現像抑制剤放出型化合
物の量を増加させて、鮮鋭性を増大させることができ
る。さらに、前記カプラーを中間層中に配置させる一つ
の特別な利点は、画像形成カプラーを上回る前記カプラ
ーに対する酸化済発色現像剤の直接競争によるスピード
の低下を最小限に抑えることである。
【0011】カプラー部分は、このようなカプラーを含
有する写真材料から洗出されうる色素を写真処理の際に
形成することができるいずれのカプラー部分であっても
よい。好ましいCOUPは、ナフトール系カプラー部分
の、好ましくは該部分の2位にある基に水可溶化基を含
有するナフトール系カプラー部分である。写真技術分野
で知られているいずれの水可溶化基でも有用である。好
ましい水可溶化基には、カルボキシル、スルホ、ヒドロ
キシル、スルホンアミド、カルボンアミド、スルファモ
イル、カルバモイル、及びそれらの塩類が含まれる。−
CONH2 や−CONHCH3 といったアミド基が特に
有用である。
【0012】
【作用】好ましいカプラー(A)は、水可溶化基を2位
に含んで成るナフトール系カプラーであって、以下の式
で表される。
【0013】
【化3】
【0014】上式中、(R1y −BLEACHは、カ
ップリング離脱基であり、またR1は、時限基及び放出
基から選択され、BLEACHは漂白促進剤基であり、
そしてyは1または2であり;R4 は、水素、または−
Cl、−NO2 、−OCH3 、−NHSO25 、−N
HCOR5 、−SO2 NHR5 、−CONHR5 、−C
25 もしくは−COR5 から選択することができ、
且つCOUPからの(R1y −BLEACHの放出に
悪影響を及ぼさず;R3 及びR5 は、水素、炭素原子数
1〜5個を含有する置換もしくは未置換アルキル、また
は炭素原子数6〜8個を含有する置換もしくは未置換ア
リールから選択され、また該置換または未置換のアルキ
ルまたはアリールは可溶化基であるかあるいは可溶化基
を含有し;R1 は、写真バラストを含有し;そしてw
は、0、1、2または3である。
【0015】好ましいR1 基は、以下の群から選択され
る。
【0016】
【化4】
【0017】上式中、QはO(酸素)、S(硫黄)また
はN(窒素)から選択され;R6 及びR10は、水素、ま
たは置換または未置換アルキル及び置換または未置換ア
リール、ニトロ、水素、アミノ、置換アミノ、カルボン
酸、スルホン酸、メトキシ、クロロ、ブロモ、エステル
基、例えば−CO2 CH3 、ケト基、例えば−COCH
3 、もしくは−NHCOCH3 、−CONHCH3 、−
NHSO2 CH3 もしくは−SO2 NHCH3 から選択
される置換基であり;R7 、R8 、R11及びR12は、水
素、置換もしくは未置換アルキル、及び置換もしくは未
置換アリールから選択され;R9 は、未置換もしくは置
換アルキルまたは置換もしくは未置換アリールであり;
1 は、5員または6員のアリールまたは複素環式基を
完成するのに必要な原子を表し;nは、0、1または2
であり;そしてR6 、R7 、R8 、R9 、R10、R11
びR12のうちの少なくとも一つは、写真バラストを含有
する。
【0018】本発明に有用なR1 基は、本明細書中に参
照することによって取り入れられる米国特許第 4,886,7
36号明細書に記載されている。特別なR1 基は、第16
欄、第50行から第21欄に記載されており、そして好まし
くはバラストを含有する。
【0019】さらに好ましいカプラー(A)は、以下の
式で示される群から選択されるナフトール系カプラーで
ある。
【0020】
【化5】
【0021】上式中、R3 〜R12、w、n、Q及びZ1
については、先に定義したとおりである。式中のBLE
ACHは以下の式で表されることができる。
【0022】
【化6】
【0023】上式中、R13は、炭素原子1〜8個を含有
する未置換または置換アルキレンであり;そしてR
14は、水可溶化基である。
【0024】R13基の有用な例を以下に記載する。
【0025】
【化7】
【0026】以下のR14基は、有用な水可溶化基の例で
ある。
【0027】
【化8】
【0028】上式中、R14a は、水素または炭素原子数
1〜4個のアルキルであり、R14b は、炭素原子数1〜
4個のアルキルであり、またR14a 及びR14b の少なく
とも一つはアルキルであり、且つR14a 及びR14bにお
ける総炭素原子数は8個以下である。R14a 及びR14b
が環を形成してもよい。
【0029】好ましいカプラー(A)は、B−2、B−
3、B−4、B−13、B−14、B−15、B−1
6、B−17、B−18、B−19、B−20及びB−
24で示した構造によって表される。
【0030】上記のカップリング離脱基は、写真処理の
際に放出可能であり、且つ写真材料中の銀の漂白促進に
用いられるBLEACH(漂白促進剤基)を時間遅延を
伴うか伴わずに放出することができる、いずれの基また
は基の組合せであってもよい。特に有用なカップリング
離脱基が、米国特許第 4,912,024号及び同第 4,959,299
号明細書並びに欧州特許第193389号明細書に記載されて
おり、本明細書ではこれらの開示を参照することによっ
て取り入れる。
【0031】本明細書中の用語「カプラー」は、カプラ
ー部分とカップリング離脱基を含む化合物全体をさす。
本明細書中の用語「カプラー部分」は、化合物のカップ
リング離脱基以外の部分をさす。
【0032】上記の時限基は、該基がカップリング離脱
基中に用いられる場合、写真技術分野で知られているい
ずれの時限基または時限基の組合せであってもよい。こ
のような時限基は、漂白促進剤基を適当な時間に適当な
場所で放出する時限設定の調整を可能にする。有用な時
限基が、例えば、米国特許第 4,959,299号、同第 4,86
1,701号、同第 4,912,024号、同第 4,409,323号及び同
第 4,248,962号明細書並びに欧州特許第193389号明細書
に記載されており、本明細書ではこれらの開示を参照す
ることによって取り入れる。
【0033】上記の放出基は、該基がカップリング離脱
基中に用いられる場合、写真技術分野で知られているい
ずれの放出基または放出基の組合せであってもよい。こ
のような放出基が上記の時限基とは違う点は、放出基
は、相接または隣接基の放出において有意な時間遅延を
提供しないことである。
【0034】水可溶化基(SOL)は、化合物(A)か
ら写真処理で生成した色素の洗出を可能にする、写真技
術分野で知られているいずれの水可溶化基であってもよ
い。典型的な水可溶化基には、カルボキシ、スルホまた
はヒドロキシといった酸基を末端基とする、塩を形成し
ていてもよい基や、米国特許第 4,482,629号明細書(第
4欄、第1〜3行)に記載されているその他の基、また
はアミド基が含まれる。化合物(A)は、水可溶化基を
1個以上有していてもよい。水可溶化基の数や種類は、
露光及び処理前に化合物(A)を写真要素中で十分に移
動させるようなものであってはならない。また、所望で
あれば、(R1y −BLEACHが水可溶化基を1個
以上含有することも可能である。
【0035】典型的な水可溶化基(SOL)は、カルボ
ンアミド基−CONHRa (式中、Ra は水素、炭素原
子数1〜3個のアルキル基、好ましくは−CONHCH
3 または−CONHC25 )またはカルボキシ、スル
ホもしくはヒドロキシ基といった水可溶化基を含有する
基、例えば−CONH2 CH2 CH2 OH、−CONH
2 CH2 CO2 Hまたは−CONH2 CH2 CH2 CO
2 Hである。このような基は、例えば、ナフトール系カ
プラーの2位にあることができる。
【0036】写真処理の際に、カプラー(A)と酸化済
発色現像剤との反応によって、カプラー(A)のカプラ
ー部分とカップリング離脱基との間の結合が開裂する。
ある特定の放出可能な漂白促進剤基に要求されるように
放出基や時限基の特定部分を調整することによって、漂
白促進剤基の放出の速度やタイミングを制御することが
可能である。
【0037】放出基及び/または時限基は、所望であれ
ば、バラスト基BALLASTを含有してもよい。本明
細書で用いられているように、BALLASTは、写真
技術分野で知られているバラスト基である。記載のバラ
スト基は、分子をそれが写真要素において塗布されてい
る層から実質的に拡散できないようにする十分なかさ高
さを分子に付与するような寸法及び形状を有する有機基
である。代表的なバラスト基には、典型的に炭素原子を
8〜40個含有する置換または未置換のアルキル基また
はアリール基が含まれる。
【0038】記載の利点を有する画像の形成方法は、記
載のカプラー(A)の存在下で発色現像剤を使用して露
光済写真要素を現像する工程を含んで成る。
【0039】ナフトール系カプラー部分は、酸化カップ
リング時に生成する色素が写真要素から洗出されうる限
り、バラスト化されていてもいなくてもよい。カプラー
部分は、モノマーであってもよいし、また2量体、オリ
ゴマーまたはポリマーのカプラーの一部であってもよ
い。その場合、漂白促進剤基を含有する基をカプラー中
に2個以上含有させることができ、またそれは漂白促進
剤基が二つのカプラー部分間の結合の一部を形成するビ
ス化合物の一部を形成することもできる。
【0040】写真要素は、写真技術分野で知られている
その他のカプラーを含んで成ることができる。写真要素
は、例えば、写真処理の際に試薬または写真色素を放出
することができる写真カプラーを少なくとも1種含んで
成ることができる。本明細書における写真試薬は、放出
時に、写真要素中の成分とさらに反応する部分であり、
例えば現像抑制剤、現像促進剤、漂白抑制剤、漂白促進
剤、カプラー(例えば、競争カプラー、色素生成カプラ
ーまたは現像抑制剤放出型カプラー[DIRカプラ
ー])、色素前駆体、色素、現像剤(例えば、競争現像
剤、色素生成現像剤またはハロゲン化銀現像剤)、銀錯
生成剤、定着剤、画像トナー、安定剤、硬膜剤、タンニ
ング剤、カブリ剤、紫外線吸収剤、カブリ防止剤、核
剤、化学もしくは分光増感剤または減感剤である。
【0041】漂白促進剤基は、カップリング離脱基中に
予備形成された種として存在しても、あるいはブロック
された形態でまたは前駆体として存在してもよい。漂白
促進剤基は、例えば予備形成された漂白促進剤基であっ
てもよく、また漂白促進剤作用がブロックされていても
よい。
【0042】本発明の写真材料に有用な代表的カプラー
について記載している特許及び刊行物を以下に示す。
【0043】A.酸化済発色現像剤との反応でシアン色
素を生成するカプラーについては、以下の代表的な特許
及び刊行物に記載されている:米国特許第 2,772,162
号;同第 2,895,826号;同第 3,002,836号;同第 3,03
4,892号;同第 2,474,293号;同第 2,423,730号;同第
2,367,531号;同第 3,041,236号及び同第 4,333,999号
明細書、並びにAgfa Mitteilungen, Band III, pp. 156
-175 (1961) に公表されている"Farbkuppler-eine Lite
raturubersicht" 。好ましくは、このようなカプラー
は、酸化済発色現像剤との反応でシアン色素を生成する
フェノール及びナフトールである。
【0044】B.酸化済発色現像剤との反応でマゼンタ
色素を生成するカプラーについては、以下の代表的な特
許及び刊行物に記載されている:米国特許第 2,600,788
号;同第 2,369,489号;同第 2,343,703号;同第 2,31
1,082号;同第 3,152,896号;同第 3,519,429号;同第
3,062,653号及び同第 2,908,573号明細書、並びにAgfaM
itteilungen, Band III, pp. 126-156 (1961) に公表さ
れている"Farbkuppler-eine Literaturubersicht" 。好
ましくは、このようなマゼンタ色素生成カプラーは、ピ
ラゾロン及びピラゾロトリアゾール系カプラーである。
【0045】C.酸化済発色現像剤との反応でイエロー
色素を生成するカプラーについては、以下の代表的な特
許及び刊行物に記載されている:米国特許第 2,875,057
号;同第 2,407,210号;同第 3,265,506号;同第 2,29
8,443号;同第 3,048,194号及び同第 3,447,928号明細
書、並びにAgfa Mitteilungen, Band III, pp. 112-126
(1961) に公表されている"Farbkuppler-eine Literatur
ubersicht" 。好ましくは、このようなイエロー色素生
成カプラーは、ベンゾイルアセトアミド及びピバロイル
アセトアミドのようなアシルアセトアミドである。
【0046】D.酸化済発色現像剤との反応で無色生成
物を生じるカプラーについては、以下の代表的な特許に
記載されている:英国特許第 861,138号;米国特許第
3,632,345号;同第 3,928,041号;同第 3,958,993号及
び同第 3,961,959号明細書。
【0047】本発明のナフトール系カプラーは、写真技
術分野で知られている少なくとも1種の現像抑制剤放出
型カプラー(DIRカプラー)と組み合わせると特に有
用である。
【0048】本発明の写真カプラーは、写真技術分野で
知られている手段及び方法によって写真要素に取り入れ
られることができる。露光及び処理前の写真要素におい
て、該写真カプラーは、それが写真層を通して拡散しな
いような寸法及び形状のものでなければならない。
【0049】本発明の写真要素は、発色カプラー及び発
色現像剤が、別々の処理液もしくは組成物に、または要
素中に、取り込まれている従来の技法によって処理する
ことができる。
【0050】本発明の化合物が取り込まれる写真要素
は、支持体と単一のハロゲン化銀乳剤層とを含んで成る
簡単な要素であってもよいし、また多層要素や多色要素
であってもよい。本発明の化合物は、少なくとも一つの
ハロゲン化銀乳剤層に、及び/または少なくとも一つの
別の層、例えば隣接層、に取り込まれることができ、そ
こで、乳剤層においてハロゲン化銀を現像した酸化済発
色現像剤と反応することになる。ハロゲン化銀乳剤層
は、別の写真カプラー化合物、例えば色素生成カプラ
ー、着色マスキングカプラー及び/または競争カプラ
ー、を含有しても、あるいはこれと組み合わされていて
もよい。これらの別の写真カプラーは、本発明の写真カ
プラーと同じまたは異なる色及び色相の色素を形成する
ことができる。さらに、写真要素のハロゲン化銀乳剤層
及びその他の層は、このような層に通常含まれている添
加物を含有してもよい。
【0051】典型的な多層多色写真要素は、シアン色素
画像提供材料と組み合わされている赤感性ハロゲン化銀
乳剤単位と、マゼンタ色素画像提供材料と組み合わされ
ている緑感性ハロゲン化銀乳剤単位と、そしてイエロー
色素画像提供材料と組み合わされている青感性ハロゲン
化銀乳剤単位とを表面に担持する支持体を含んで成るも
のであって、該ハロゲン化銀乳剤単位のうちの少なくと
も一つが本発明の写真カプラーと組み合わされているも
のであることができる。各ハロゲン化銀乳剤単位は、一
つ以上の層から成ることができ、また各種の単位及び層
は、互いに関して様々に配置されることができる。
【0052】感光性ハロゲン化銀乳剤は、粗粒子、規則
粒子もしくは微粒子のハロゲン化銀結晶またはそれらの
混合物を含むことができ、また塩化銀、臭化銀、臭ヨウ
化銀、塩臭化銀、塩ヨウ化銀、塩臭ヨウ化銀及びそれら
の混合物といったハロゲン化銀を含んで成ることができ
る。乳剤はネガ型であっても、また直接ポジ型であって
もよい。乳剤は、潜像を、ハロゲン化銀粒子の主として
表面に形成してもよいし、またハロゲン化銀粒子の主と
して内部で形成してもよい。乳剤は、化学増感や分光増
感されていてもよい。乳剤は、典型的にはゼラチン乳剤
であるが、その他の親水性コロイドも有用である。Rese
arch Disclosure, January 1983, ItemNo. 22534及び
米国特許第 4,434,226号明細書に記載されているような
平板状粒子感光性ハロゲン化銀が特に有用である。
【0053】支持体は、写真要素に用いられているいず
れの支持体であってもよい。典型的な支持体には、硝酸
セルロースフィルム、酢酸セルロースフィルム、ポリビ
ニルアセタールフィルム、ポリエチレンテレフタレート
フィルム、ポリカーボネートフィルム及び関連フィルム
または樹脂材料並びにガラス、紙、金属、等が含まれ
る。典型的には、柔軟性の支持体、例えばポリマーフィ
ルムや紙の支持体が用いられる。紙支持体は、アセチル
化されていてもよいし、またバライタ及び/またはα−
オレフィンポリマー、とりわけ炭素原子2〜10個を含
有するα−オレフィンのポリマー、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−ブテンコポリマー、等
で被覆されていてもよい。
【0054】写真カプラー(A)は、漂白促進剤基を放
出する写真カプラーが写真要素中で以前より用いられて
いる方法と同様に、写真要素において使用することがで
きる。
【0055】特別なPUGの性質に依存して、種々の目
的のため、また各種の配置において、写真要素中にカプ
ラーを取り込ませることができる。
【0056】本発明の要素及び乳剤に使用するのに適し
た材料についての以下の記述では、Research Disclosu
re、1978年12月、Item 17643 (Industrial Opportuniti
es Ltd., Homewell Havent, Hampshire P09 1EF, U.K.)
を参照し、その開示を本明細書に取り入れる。この刊行
物を、用語「Research Disclosure」で以降称するもの
とする。
【0057】写真要素は、Research Disclosure Sectio
n XVIIとその中に記載されている参考文献に記載されて
いる各種支持体表面に塗布することができる。
【0058】写真要素は、Research Disclosure Sectio
n XVIII に記載されているように、化学線、典型的には
スペクトルの可視領域の化学線に暴露して潜像を形成さ
せた後、Research Disclosure Section XIX に記載され
ているように処理して可視色素像を形成させることがで
きる。可視色素像を形成させるための処理には、要素を
発色現像剤と接触させて現像可能なハロゲン化銀を還元
し且つ発色現像剤を酸化する工程が含まれる。酸化され
た発色現像剤が順にカプラーと反応して色素を生成す
る。
【0059】本発明に有用な好ましい発色現像剤は、p
−フェニレンジアミン類である。特に好ましいものとし
て、4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩;4
−アミノ−3−メチル−N,N−ジエチルアニリン塩酸
塩;4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β−
(メタンスルホンアミド)エチルアニリンスルフェート
水和物;4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β
−ヒドロキシエチルアニリンスルフェート;4−アミノ
−3−β−(メタンスルホンアミド)−エチル−N,N
−ジエチルアニリン塩酸塩;及び4−アミノ−N−エチ
ル−N−(2−メトキシエチル)−m−トルイジンジ−
p−トルエンスルホン酸が挙げられる。
【0060】記載の写真材料及び方法は、写真技術分野
で有用であることが知られている写真ハロゲン化銀乳剤
及び添加物と共に使用することができ、例えばResearch
Disclosure、1989年12月、Item 308,119に記載されて
おり、本明細書ではこれを参照することによって取り入
れる。
【0061】ネガ型ハロゲン化銀を使用すると、先に記
載の処理工程によってネガ像が得られる。ポジ(または
反転)像を得るために、この工程の前に非発色現像剤で
処理して露光済ハロゲン化銀を現像するが色素を生成さ
せず、その後要素を均一にカブらせて未露光ハロゲン化
銀を現像可能にさせてもよい。代わりに、直接ポジ乳剤
を使用してポジ像を得ることもできる。
【0062】現像に続いて、銀とハロゲン化銀を除去す
るための漂白、定着または漂白−定着工程、水洗工程及
び乾燥工程といった従来の工程が行われる。
【0063】以下の記述でこれらの合成を説明する。
【0064】一般合成:経路A及びB 本発明の化合物は、以下のように二つの経路A及びBに
よって調製することができる。
【0065】経路A、スキーム1では、BLEACH
G−1をホスゲンと反応させてチオクロロホルメートG
−2を形成させ、次いでそれをカプラーG−3のアルコ
ール基と弱塩基存在下で反応させて本発明の化合物G−
4を得る。G−4がR14上にエステル基を含有するか、
または別のブロックされた可溶化基を含有する場合に
は、遊離の可溶化基を形成するためのさらなる最終工程
が必要である。経路Aを使用した本発明の化合物の合成
例を、B−1、B−7及びB−8に記載する。
【0066】経路B、スキーム2では、カプラーG−3
のアルコール基をホスゲンと反応させてクロロホルメー
トG−5を形成させ、それを強塩基存在下でBLEAC
Hと反応させて本発明の化合物G−4を得る。先と同様
に、可溶化基R14が合成の際にブロックされるならば、
最終工程でこのブロック基を除去する。経路Bを使用し
た本発明の化合物の合成例を、B−1、B−5、B−
6、B−7及びB−8に記載する。
【0067】
【化9】
【0068】
【化10】
【0069】
【化11】
【0070】
【化12】
【0071】本発明の化合物B−1の合成:経路A 化合物1: フェニル−1,4−ジヒドロキシ−2−ナフ
トエート(100 g 、356.78ミリモル)を脱酸素済テトラ
ヒドロフラン(500 mL)に溶解し、そして脱酸素済メタ
ノール(500 mL)を加えた。この溶液に、窒素雰囲気下
の室温で攪はんしながら、酢酸アンモニウム(50.0 g、
648.63ミリモル)を、次いで濃水酸化アンモニウム(1.
0 L )を加えた。3時間攪はん後、その反応溶液を氷冷
2N-HCl(4.0 L )に注ぎ込み、そして十分量の濃HCl を
加えてpHを1にした。得られた生成物の化合物(1)
を濾過して取り出し、水で十分に洗浄し、そして風乾し
た。その粗生成物をジクロロメタンで洗浄し、そして再
度風乾した。収量は62.0 g(72%)であった。
【0072】化合物(2):化合物(1)(50.0 g、0.
246 モル)を乾燥ピリジン(150 mL)に溶解し、そして
アセトニトリル(75 mL )を加えた。その溶液を攪はん
し且つ−5℃〜0℃に冷却した。次いで、エチルクロロ
ホルメート(50 mL 、0.523 モル)を攪はんしながら1
滴ずつ添加し、その間温度は0℃に維持した。添加後、
冷却浴を取り除き、温度を室温にまで到達させた。次い
で、その反応混合物をゆっくりと加熱して還流させ、そ
して溶剤を蒸留して除去した。この手順は、温度が約1
20℃にまで上昇し、且つ150 mLの溶剤が集められるま
で継続した。還流下の加熱をさらに1時間継続した。そ
の後、反応混合物を約50℃に冷却し、そして室温に保
たれている2N-HCl(3.0 L )に注ぎ込んだ。次いで、こ
の懸濁液を約15分間攪はんし、濾過し、そしてその残
留物を水、アセトニトリル及び最後にエーテルでよく洗
浄した。これにより、次の工程で使用するのに十分な純
度の生成物の化合物(2)が得られた。収量は43.5 g
(77%)であった。
【0073】化合物(3):化合物(2)(23.0 g、10
0.35ミリモル)を脱酸素ジメチルスルホキシド(250 m
L)に溶解し、そして脱酸素水(25 mL )を加えた。こ
の溶液に、窒素下の室温で攪はんしながら、85%水酸化
カリウム(9.9 g 、150.53ミリモル)を加え、そして溶
解するまで、約15分間、攪はんを継続した。次いで、
4−クロロ−3−ニトロベンズアルデヒド(18.62 g 、
100.35ミリモル)を一度に全部加え、そして得られた溶
液を60℃で1時間攪はんした。その後、反応混合物を
氷冷2N-HCl(2.0 L )に注ぎ込み、そして濾過して取り
出した。生成物の化合物(3)を水で洗浄し、そして濡
れたままメタノール中にスラリー化し、濾過し、そして
エーテルで洗浄した。この生成物は、次の工程で使用す
るのに十分な純度を示した。収量は28.0 g(74%)であ
った。
【0074】化合物(4):粉末状の化合物(3)(2
8.0 g、74.01 ミリモル)をテトラヒドロフラン(150 m
L)とメタノール(100 mL)に懸濁させた。水(100 m
L)を加え、次いでホウ水素化ナトリウム(2.8 g 、74.
01 ミリモル)を少量ずつ加えた。さらにテトラヒドロ
フラン(50 mL )を加えて攪はんを促進した。ホウ水素
化ナトリウムの添加終了時には、完全な溶解が実現し
た。その反応をさらに15分間進行させた後、それを氷
冷2N-HCl(2.0 L )に注ぎ込み、そして生成物を濾過し
て取り出した。生成物をメタノールで洗浄し、そして溶
剤で濡れたまま、エタノールに懸濁させ、そして加熱し
て還流した。その溶液を冷却し、濾過し、メタノール、
エーテルで洗浄し、そして最後に風乾した。母液を濃縮
して第二の収穫物を得た。化合物(3)のヒドロキシメ
チル誘導体の総収量は19.5 g(67%)であった。化合物
(3)のヒドロキシメチル誘導体(19.0 g、50ミリモ
ル)を、85%水酸化カリウム(26.34 g 、400 ミリモ
ル)を含有する水(200 mL)に懸濁させた。この混合物
に、メタノール(50 mL )を加え、そしてこれを80℃に
1時間加熱した。得られた暗黄褐色の溶液を冷却し、そ
して氷冷2N-HCl(2.0 L )に注ぎ込んだ。黄色の生成物
の化合物(4)を濾過して取り出し、水でよく洗浄し、
そして風乾した。収量は17.7 g(100%)であった。
【0075】化合物(5):化合物(4)(17.7 g、50
ミリモル)をテトラヒドロフラン(80 mL )に溶解し、
そしてメタノール(300 mL)を加えた。水で数回洗浄し
ておいたラネー−ニッケル触媒を添加し、次いでメタノ
ールを加え、そしてその溶液を55 psiで2時間水素化し
た。2時間後、水素の吸収が止まった。触媒を濾過して
取り出し、メタノールで洗浄し、そして濾液を減圧下で
濃縮すると、生成物の化合物(4)のアミノ誘導体が得
られた。この生成物は、次の工程で使用するのに十分な
純度であるとみなした。収率は100%であった。化合物
(4)のアミノ誘導体(50.0ミリモル)を乾燥ピリジン
(150 mL)に溶解し、そしてヘキサデシルスルホニルク
ロリド(16.2 g、50.0ミリモル)を加えた。その溶液を
窒素雰囲気下室温で30分間攪はんした。ピリジンを減
圧下で濃縮し、そして残留物を酢酸エチルに溶解させ
た。次いで、この酢酸エチル溶液を2N-HClで3回洗浄
し、乾燥(MgSO4 )し、濾過し、そして濃縮した。得ら
れた残留物をアセトニトリルから結晶化した。濾過し、
アセトニトリルで洗浄し、そして乾燥した後、生成物の
化合物(5)の収量は16.3 g(化合物(4)から見て53
%)であった。
【0076】メチル3−[(クロロカルボニル)チオー
ル]プロピオネート(6): メチル3−チオプロピオ
ネート(11.5 mL 、0.104 ミリモル)をテトラヒドロフ
ラン(100 mL)に溶解し、そしてその溶液を0℃に冷却
した。トルエン中のホスゲンの20%溶液(205 mL、0.
415 モル)を定常流で加えたところ、温度が約10℃上
昇した。ホスゲンを添加した後、冷却浴を取り外し、そ
して反応を8時間攪はんして、室温にまで温めさせた。
この時間終了時に、溶剤と過剰のホスゲンを減圧下で除
去し、そして残留の粘性液体をジクロロメタンで3回共
蒸留した。こうして得られた生成物のメチル3[(クロ
ロカルボニル)チオール]プロピオネート(6)を次の
工程で直接使用した。
【0077】化合物(7):化合物(5)(36.4 g、5
9.3ミリモル)をテトラヒドロフラン(200 mL)に溶解
し、そしてテトラヒドロフラン(30 mL )中のメチル3
[(クロロカルボニル)チオ]プロピオネート(6)
(19.0 g、103.8 ミリモル)を約15分かけてゆっくりと
添加した。3[(クロロカルボニル)チオ]プロピオネ
ートの全量を添加した時点で、ピリジン(14.4 mL 、17
8.0 ミリモル)を定常流で添加した。得られた反応混合
物を室温で24時間攪はんした。その後、反応混合物か
らの溶剤を減圧下で濃縮し、その残留物を酢酸エチルに
溶解した。次いで、その酢酸エチル溶液を2N-HClで3回
洗浄し、乾燥(MgSO4 )し、濾過し、そして溶剤を減圧
下で除去した。得られた油状物を、比率が20:10:70の
酢酸エチル/ジクロロメタン/ヘプタンの溶剤混合物に
溶解し、そしてこの溶剤系を使用して加圧クロマトグラ
フにかけた。最初の主帯域を集めた。化合物(7)の収
量は21.0 g(47%)であった。
【0078】発明B−1:化合物(7)(3.0 g 、4.0
ミリモル)を酢酸(30 mL )に溶解し、そして濃塩酸
(約10 mL )を、前者が溶液から出てこないようにゆっ
くりと添加した。次いで、その反応溶液を室温で48時
間攪はんした。その後、反応溶液から酢酸を減圧下で除
去し、そしてその残留物を酢酸エチルに溶解した。次い
で、その酢酸エチル溶液を2.5%-Na2CO3 で2回、2N-HCl
で1回洗浄し、乾燥(MgSO4 )し、濾過し、そして濃縮
して油状物にした。この油状物を、比率が40:60:1 の
酢酸エチル/ヘプタン/酢酸の溶剤混合物に溶解し、そ
して同じ溶剤混合物を使用して加圧クロマトグラフにか
けた。最初の主帯域を集めると、本発明の化合物(I−
1)が収量2.0 g (67%)で得られた。 C3852292 ・2CH3 COOHの理論値: %C 58.31、%H 6.99 、%N 3.24 、%S 7.41 実測値:%C 58.44、%H 6.64 、%N 3.52 、%S
7.79
【0079】
【化13】
【0080】本発明の化合物B−7の合成:経路A エチル2−[(クロロカルボニル)チオール]アセテー
ト(6a): エチル2−[(クロロカルボニル)チオー
ル]アセテート(6a)を、メチル3−[(クロロカル
ボニル)チオール]プロピオネート(6)と同様にし
て、エチルチオアセテートから調製した。
【0081】化合物(7a):化合物(7a)を、化合
物(7)と同様にして調製した。
【0082】本発明B−7:本発明の化合物B−7(経
路A)を、化合物(7)からの本発明の化合物B−1と
同様にして、化合物(7a)から調製した。
【0083】
【化14】
【0084】本発明の化合物B−8の合成:経路A 2−[(クロロカルボニル)チオール]エチルプロピオ
ネート(6b): 2−[(クロロカルボニル)チオー
ル]エチルプロピオネート(6b)を、メチル3−
[(クロロカルボニル)チオール]プロピオネート
(6)と同様にして、2−チオエチルプロピオネートか
ら調製した。
【0085】化合物(7b):化合物(7b)を、化合
物(7)と同様にして調製した。
【0086】本発明B−8:本発明の化合物B−8を、
化合物(7)からの本発明の化合物B−1と同様にして
化合物(7b)から調製した。
【0087】
【化15】
【0088】本発明の化合物B−1の合成:経路B 化合物(8): 化合物(5)(2.5 g 、4.08ミリモル)
をテトラヒドロフラン(20 mL )に溶解し、そしてトル
エン中のホスゲンの溶液(20%溶液5mL、10.20 ミリモ
ル)で処理した。得られた溶液を室温で2時間攪はんし
た後、減圧下の室温で濃縮した。得られた油状物を、さ
らに精製することなく次の工程で使用した。
【0089】化合物(9):上記の化合物(8)(4.08
ミリモル)をテトラヒドロフラン(20 mL )に溶解した
後、それに2−チオエチルアセテート(1.36 mL 、12.2
4 ミリモル)と、次いでN,N-ジイソプロピルエチルアミ
ン(2.1 mL、12.24 ミリモル)とを加え、そして得られ
た溶液を室温で2時間攪はんした。その後、反応溶液を
減圧下で濃縮し、酢酸エチルに溶解し、そしてその酢酸
エチル溶液を2N-HClで3回洗浄し、乾燥(MgSO4 )し、
濾過し、そしてその濾液を減圧下で濃縮した。残留した
油状物を、さらに精製することなく次の工程で使用し
た。
【0090】本発明B−1 本発明の化合物B−1は、化合物(7)からのB−1の
生成と同様に、酢酸中の濃塩酸で化合物(9)を処理し
て化合物(9)から生成した。
【0091】
【化16】
【0092】本発明の化合物B−5の合成:経路B 化合物(8): 化合物(5)(25.0 g、40.8ミリモル)
をテトラヒドロフラン(200 mL)に溶解し、そしてその
溶液を氷浴中で冷却した。トルエン中のホスゲンの20%
溶液(50.4 mL 、102 ミリモル)を、温度範囲を0〜1
0℃に保つような速度で攪はんしながら添加した。添加
後、2時間かけて温度を室温にまで上昇させた。その
後、反応溶液を減圧下で最少限の熱を加えて濃縮して油
状物にした。その残留した油状物を次の工程で使用し
た。
【0093】本発明B−5 水(150 mL)中の3−ジエチルアミノエタンチオール塩
酸塩(9.0 g 、53.0ミリモル)の溶液に、攪はんしなが
ら炭酸ナトリウム(8.6 g 、81.1ミリモル)を添加し
た。この溶液に、酢酸エチル(200 mL)を加え、そして
よく攪はんしながら、酢酸エチル(50 mL )中の化合物
(8)(40.8ミリモル)をゆっくりと加えた。その2相
溶液を室温で1時間攪はんした。その後、酢酸エチル層
と水層とを分離して、前者を水で1回、2N-HClで2回洗
浄し、乾燥(MgSO4 )し、濾過し、そして減圧下で濃縮
した。その残留物をヘプタン中の酢酸エチルの35%溶液
に溶解し、そして加圧クロマトグラフにかけた。最初の
主帯域を集めると化合物(I−2)が得られた。収量
は、10 g(化合物(5)から見て32%)であった。 C4161372 :M+ 771 H1 −NMR(CDCL3 ):δ=8.44(m、1H、A
r)、7.78(m、1H、Ar)、7.57(m、3H、A
r)、7.02(s、1H、Ar)、6.95(d、1H、A
r)、6.57(d、1H、Ar)、6.26(br.s、2
H、−NH2 )、5.12(s、2H、ベンジル系−CH2
−)、3.24(br.t、2H、−NHSO2 CH 2
−)、2.93(m、2H、−SCH 2 CH2 N−)、2.69
(m、2H、−SCH2 CH 2 N−)、2.55(q、4
H、−NCH 2 CH3 )、1.90(m、2H)、1.42
(m、2H)、1.25(s、24H)、1.02(t、6H、
−NHCH2 CH 3)0.88(t、3H)
【0094】
【化17】
【0095】本発明の化合物B−6の合成:経路B 本発明B−6 化合物(8)(40.8ミリモル)をテトラヒドロフラン
(100 mL)に溶解し、そしてテトラヒドロフラン(30 m
L )中の3−モルフォリノエタンチオール(6.6g 、44.
9ミリモル)をかなり迅速に添加した。得られた反応溶
液を一晩攪はんした後、減圧下で濃縮して油状物にし
た。残留した油状物を酢酸エチルに溶解し、そしてその
酢酸エチル溶液を2N-HClで2回洗浄し、乾燥(MgSO4
し、濾過し、そして濃縮して油状物にした。この油状物
を、ジクロロメタン中の酢酸エチルの30%溶液に溶解
し、そして同じ溶剤系を使用した加圧クロマトグラフに
かけて不純物をいくらか除去した。生成物の化合物(I
−3)は、ジクロロメタン中の酢酸エチルの50%溶液に
変更するとカラムから溶離した。 収量:7.0 g (25%) C4159382 :M+ 785 H1 −NMR(CDCL3 ):δ=8.41(m、1H、A
r)、7.75(m、1H、Ar)、7.59(m、3H、A
r)、7.42(br.s、1H、Ar)、7.02(s、1
H、Ar)、6.95(d、1H、Ar)、6.55(d、1
H、Ar)、6.4 (br.s、2H、NH2 )、5.12
(s、2H、ベンジル系−CH2 −)、3.59(m、4
H、−OCH 2 CH2 N−)、3.25(br.t、−NH
SO2 CH 2 −)、2.97(t、2H)、2.55(t、2
H)、2.41(m、4H、−NCH 2 CH2 O−)、1.92
(m、2H)、1.42(m、2H)、1.2 (s、24
H)、0.88(t、3H)
【0096】
【化18】
【0097】本発明の化合物B−7の合成:経路B 化合物(7a): 化合物(8)(16.3ミリモル)をテト
ラヒドロフラン(100 mL)に溶解し、そしてエチルチオ
アセテート(5.36 mL 、48.9ミリモル)を加えた後、N,
N-ジイソプロピルエチルアミン(8.4 mL、48.9ミリモ
ル)を加えた。得られた溶液を室温で2時間攪はんし
た。その後、反応溶液を減圧下で濃縮して、その残留物
を酢酸エチルに溶解した。次いで、この酢酸エチル溶液
を2N-HClで2回洗浄し、乾燥(MgSO4 )し、濾過し、そ
して再度濃縮した。その後、残留した油状物をそのまま
次の工程で使用した。
【0098】本発明B−7:本発明の化合物B−7(経
路B)を、化合物(7)からの本発明の化合物B−1と
同様にして化合物(7a)から調製した。収量は6.5 g
(化合物(8)から見て55%)であった。 H1 −NMR(d6 −DMSO):δ=9.55(s、1
H、−NHSO2 −)、8.50−6.55(m、10H、芳香
族及び−NH 2 )、5.18(s、2H、ベンジル系−CH
2 −)、3.70(s、2H、−SCH 2 −)、3.17(b
r.t、2H、−NHSO2 CH 2 −)、1.72(m、2
H、−NHSO2 CH2CH 2 −)、1.32−0.80
(m、29H、−NHSO2 CH2 CH2 14 29
【0099】
【化19】
【0100】本発明の化合物B−8の合成:経路B 本発明B−8: 本発明の化合物B−8を、化合物(9)
(経路B)について記載した方法と同様にして、テトラ
ヒドロフラン(30 mL )中で化合物(8)(8.2 ミリモ
ル)、2−チオエタノール(1.7 mL、24.5ミリモル)及
びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.2 mL、24.5ミリ
モル)から調製した。その生成物を、ヘプタン中の40%
酢酸エチルを溶剤としたシリカゲルによる加圧クロマト
グラフィーによって精製するとフォーム状のB−8が得
られた。収量は3.5 g (60%)であった。H1−NMR
と質量分析スペクトルは、経路Aにより生成したB−8
と同じであった。
【0101】
【実施例】以下の実施例とデータで本発明をさらに説明
する。上記した洗出色素を形成する漂白促進性放出型カ
プラー(BARC)を含んで成る写真要素を製作した。
【0102】実施例1 本発明の化合物を乳剤層中に配置させた例
【0103】ゼラチンを下塗した三酢酸セルロースのフ
ィルム支持体上に以下の層を塗布した。(量は1平方メ
ートル当たりのグラム数である)
【0104】乳剤層1:ゼラチン(3.2 );赤増感臭ヨ
ウ化銀(銀として1.61);ジ−n−ブチルフタレートに
分散させたシアン画像形成カプラーC−1(0.75)
(1:0.75、重量比);N−ブチルアセトアニリドに分
散させたシアン色素生成DIRカプラー(現像抑制剤放
出型カプラー)DC−1(0.05)(1:2、重量比);
N,N−ジエチルドデカンアミドに分散させた表1に記
載したBARC(1:2、重量比);及びサポニン(溶
融体積の1.5%)
【0105】保護オーバーコート:ゼラチン(5.4 );
全ゼラチンの2%のビスビニルスルホニルメチルエーテ
ル;及びサポニン界面活性剤(溶融体積の1.5%)
【0106】カプラーの構造は以下のとおりである。
【0107】
【化20】
【0108】各要素のストリップに、段階濃度ステップ
タブレットを通した赤色光を露光し、次いで発色現像液
CDs1で40℃で3.25分現像し、停止し、水洗し、下
記の漂白液Bls1またはBls2で漂白し、定着し、
水洗し、そして乾燥した。上記の漂白液と、カプラー
(A)から放出されるフラグメントである先述のBLE
ACHとを混同してはならない。残留銀量はX線蛍光法
で測定した。
【0109】 発色現像剤: 蒸留水 800 mL メタ重亜硫酸ナトリウム 2.78 g 無水亜硫酸ナトリウム 0.38 g Kodak CD−4(発色現像剤)* 4.52 g 無水炭酸カリウム 34.3 g 重炭酸カリウム 2.32 g 臭化ナトリウム 1.31 g ヨウ化カリウム 1.20 mg 硫酸ヒドロキシルアミン(HAS) 2.41 g ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム塩(40%溶液) 8.43 g 蒸留水で全体を1Lにする pHを10.0に調整 * CD−4は4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチ ルアニリンスルフェートである。
【0110】 漂白液Bls1: 蒸留水 800 mL 臭化アンモニウム 150 g アンモニウム鉄EDTA (1.56 M、pH 7.05 、44重量% 10%モル過剰のEDTAを含有、3.5 重量%) 175 mL 氷酢酸 9.5 mL 硝酸ナトリウム 35 g 蒸留水で全体を1Lにする pHをNH4OH またはHNO3を用いて26.7℃で6.00±0.05に調整
【0111】 漂白液Bls2: ゼラチン 0.5 g 過硫酸ナトリウム 33.0 g 塩化ナトリウム 15.0 g リン酸二水素ナトリウム(無水) 9.0 g 蒸留水で全体を1Lにする
【0112】
【表1】
【0113】a)これらの数は2種類の塗布量、53.8及
び107.6 μモル/m2 を表す。 b)Barcを含有しない類似コーティングに対するコ
ントラスト変化 c)Barcを含有しない類似コーティングに対するス
ピード d)30.0 g/Lの臭化カリウムを添加した漂白液Bls
1、得られた溶液を水で1:1に希釈;また、Dmaxにお
ける残留銀%=(t=3分におけるmg/m2 )/(t=0
分におけるmg/m2 )×100
【0114】カプラーの構造式を以下に記載する。
【0115】
【化21】
【0116】本発明の化合物を以下に記載する。
【0117】
【化22】
【0118】
【化23】
【0119】
【化24】
【0120】
【化25】
【0121】
【化26】
【0122】
【化27】
【0123】実施例1では、表1からわかるように、本
発明の化合物B−1及びB−2は、所望の漂白性を与え
る漂白フラグメントを放出し、また比較用化合物Cm−
1で観測される望ましくない大きなスピード増加を伴う
ことなくコントラストが増大する。Cm−1に関連する
大きなスピード増加は、要素から洗出されないシアン色
素の生成によるものである。
【0124】また、表1は、漂白性フラグメントにおい
て2種の変型を示し、どちらもB−3及びB−4から放
出されたカルボン酸を含有する。どちらも所望のコント
ラストの増大と、B−1及びB−2に匹敵する漂白性能
を与える。それらは、比較用化合物Cm−1に関連する
大きなスピード増加を示さない。
【0125】最後に、表1は、B−5及びB−6から放
出され且つ別のアミン基を含有する漂白フラグメントに
おける2種の変型を示している。Bls2に記載した過
硫酸塩系の漂白液では、カルボン酸含有漂白フラグメン
トよりもアミン含有漂白フラグメントの方が漂白を促進
するには効果的である。B−5及びB−6は、Cm−2
から生成した色素の非洗出性に関連する欠点を伴わず
に、有効なコントラストの増大と漂白性能を提供する。
【0126】実施例2 本発明の化合物を中間層中に(画像形成層間に)配置し
た例
【0127】ゼラチンを下塗した三酢酸セルロースのフ
ィルム支持体上に以下の層を塗布した。(特に断わらな
い限り、量は1平方メートル当たりのグラム数である)
【0128】ハレーション防止層:ゼラチン(2.44);
グレーコロイド銀(0.32)
【0129】中間層B:ゼラチン(0.65);及びN,N
−ジエチルドデカンアミドに分散させた表2に記載した
BARC(0.108 モル/m2 )またはS−1(0.108 モ
ル/m2 )(1:2)
【0130】乳剤層1(緑記録):ゼラチン(2.15);
緑増感臭ヨウ化銀(銀として1.07);ジブチルフタレー
トに分散させたマゼンタ画像形成カプラーM−1(0.3
2)(1:1/2 );及びジブチルフタレートに分散させ
たマゼンタ色素生成DIRカプラー(現像抑制剤放出型
カプラー)DM−1(0.02)(1:2)
【0131】中間層A:ゼラチン(0.65);及びN,N
−ジエチルドデカンアミドに分散させた表2に記載した
BARC(0.108 モル/m2 )またはS−1(0.108 モ
ル/m2 )(1:2)
【0132】乳剤層2(青記録):ゼラチン(2.42);
青増感臭ヨウ化銀(銀として0.91);ジブチルフタレー
トに分散させたイエロー画像形成カプラーY−1(0.7
5)(1:1/3 );及びジブチルフタレートに分散させ
たイエロー色素生成DIARカプラー(現像抑制剤放出
型カプラー)DY−1(0.05)(1:1/2 )
【0133】オーバーコート:ゼラチン(2.7 );及び
ビスビニルスルホニルメチルエーテル(全ゼラチンの1.
75%)
【0134】実施例1には記載しなかったカプラーの構
造式を以下に記載する。
【0135】
【化28】
【0136】
【化29】
【0137】
【化30】
【0138】
【化31】
【0139】
【化32】
【0140】各要素のストリップに、段階濃度ステップ
タブレットを通した白色光を露光し、次いで記載した発
色現像液CDs1で40℃で3.25分現像し、停止し、水
洗し、漂白液Bls2、Bls3及び改質漂白液Bls
1並びに記載のBls3で漂白し、定着し、水洗し、そ
して乾燥した。
【0141】 漂白液Bls3: 蒸留水 600 mL 臭化アンモニウム 50.0 g 1,3-プロパンジアミン4酢酸 30.27 g 水酸化アンモニウム(28%アンモニア) 35.20 g 硝酸鉄9水和物 36.40 g 氷酢酸 26.50 g 1,3-ジアミノ -2-プロパノール4酢酸 1.0 g (Rexpronol Acid, Grace ) アンモニウム鉄EDTA 149.0 g (1.56 M、pH 7.05 、44重量%) (10%モル過剰のEDTAを含有、3.5 重量%) 蒸留水で全体を1Lにする pHは、NH4OH またはNHO3を用いて26.7℃で5.25±0.10に調整
【0142】
【表2】
【0143】a)残留銀%=(t=3分におけるmg/m
2 )/(t=0分におけるmg/m2 )×100 b)以下の漂白液または変性漂白液を使用した:(1)
30.0 g/Lの臭化カリウムを添加した漂白液Bls1、得
られた溶液を水で1:1に希釈した;(2)漂白液Bl
s2;及び(3)水で7:3に希釈した漂白液Bls3 c)本発明のBarc化合物を配置した中間層(Aまた
はB) d)コントラストの変化 e)対照に対するスピード、脚注gを参照のこと f)最大露光量で測定した赤色濃度 g)中間層A及びBのどちらにも0.108 モル/m2 のS
−1のみを有する対照
【0144】表2から、本発明の化合物B−1、B−2
及びB−5を含有する写真要素は、比較用のCm−1よ
りもDmaxにおける赤色濃度が低く、処理の際に、本発明
の化合物から形成された色素が写真要素から洗出されて
いることを示していることがわかる。これはCm−1に
は当てはまらない。
【0145】また、表2は、本発明の化合物を含有する
写真要素は、S−1を含有する写真要素よりもDmin値が
低いことを示している。このことは、本発明の化合物が
酸化済発色現像剤の非常に有効な掃去剤であることを示
している。
【0146】スピード及びコントラストの変化は、一般
に、乳剤含有層と比較して、中間層中に塗布された場
合、本発明の化合物または比較用化合物では低くなっ
た。表1を参照のこと。
【0147】本発明の化合物は、中間層中に塗布された
場合、優れた漂白性を示す。
【0148】本発明のその他の化合物を以下に記載す
る。
【0149】
【化33】
【0150】
【化34】
【0151】
【化35】
【0152】
【化36】
【0153】
【化37】
【0154】
【化38】
【0155】
【化39】
【0156】
【化40】
【0157】
【化41】
【0158】
【化42】
【0159】
【化43】
【0160】
【化44】
【0161】
【化45】
【0162】
【化46】
【0163】
【化47】
【0164】
【化48】
【0165】
【化49】
【0166】
【化50】
【0167】本発明のその他の化合物を以下に記載す
る。
【0168】
【化51】
【0169】
【化52】
【0170】
【化53】
【0171】
【化54】
【0172】
【化55】
【0173】本発明のさらなる実施態様について、請求
項との関連で以下に記載する。
【0174】カプラー(A)が、水可溶化基を2位に含
んで成るナフトール系カプラーであって、以下の式:
【0175】
【化56】
【0176】(上式中、(R1y −BLEACHは、
カップリング離脱基であり、またR1 は、時限基及び放
出基から選択され;BLEACHは、酸可溶化基を含有
する漂白促進剤基であり;yは、1または2であり;R
4 は、水素、または−Cl、−NO2 、−OCH3 、−
NHSO25 、−NHCOR5 、−SO2 NHR5
−CONHR5 、−CO25 もしくは−COR5 から
選択することができ、且つCOUPからの(R1y
BLEACHの放出に悪影響を及ぼさず;R3 及びR5
は、水素、炭素原子数1〜5個を含有する置換または未
置換アルキル及び炭素原子数6〜8個を含有する置換ま
たは未置換アリールから選択され、また該置換または未
置換アルキルまたはアリールは可溶化基であるかあるい
は可溶化基を含有し;R1 は、写真バラストを含有し;
そしてwは、0、1、2または3である)で示される、
請求項に記載したカラー写真要素。
【0177】可溶化基が、カルボキシル、スルホ、ヒド
ロキシル、スルホンアミド、カルボンアミド、スルファ
モイル及びカルバモイル、並びにそれらの塩から成る群
より選択された、請求項に記載したカラー写真要素。
【0178】BLEACHが、以下の式: −S−R13−COOH (上式中、R13は、炭素原子1〜8個を含有する置換ま
たは未置換のアルキレン基である)で示される、請求項
に記載したカラー写真要素。
【0179】カプラー(A)が画像形成層中に配置され
ている、請求項に記載した写真要素。
【0180】カプラー(A)が、二つの画像形成層間の
中間層中に配置されている、請求項に記載した写真要
素。
【0181】カプラー(A)が、画像形成層と支持体と
の間の中間層中に配置されている、請求項に記載した写
真要素。
【0182】
【発明の効果】本発明は、写真材料の処理時に、漂白促
進と生成した色素の洗出との両方を可能にするカプラー
を含有する写真要素を提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デビッド トーマス サウスビー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14625, ロチェスター,ハンティントン メドウ 115 (72)発明者 ドナルド シングルトン,ジュニア アメリカ合衆国,ニューヨーク 14464, ハムリン,ビクター レーン 21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の写真ハロゲン化銀乳剤
    層と、画像色素生成カプラーと、そして漂白促進剤基を
    放出することができ、且つさらなる反応後に洗出する化
    合物を形成するかまたは処理時に写真要素から洗出され
    る化合物を酸化済現像剤との反応時に形成することがで
    きるカプラー(A)とを担持する支持体を含んで成るカ
    ラー写真要素において、該カプラー(A)が以下の式: 【化1】 (上式中、SOLは、水可溶化基であり、COUPは、
    カプラー部分であり、R1 は、時限基及び放出基から選
    択され、BLEACHは、酸可溶化基を含有する漂白促
    進剤基であり、xは、1、2または3であり、そしてy
    は、1または2である)で表される、前記カラー写真要
    素。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の露光済写真要素中に画像
    を形成する方法において、該写真要素を発色現像剤で現
    像する工程を含んで成る前記方法。
JP5156987A 1992-06-29 1993-06-28 カラー写真要素及び画像形成方法 Pending JPH0659415A (ja)

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