JPH0659417A - 写真カプラーの製造方法 - Google Patents

写真カプラーの製造方法

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JPH0659417A
JPH0659417A JP5158654A JP15865493A JPH0659417A JP H0659417 A JPH0659417 A JP H0659417A JP 5158654 A JP5158654 A JP 5158654A JP 15865493 A JP15865493 A JP 15865493A JP H0659417 A JPH0659417 A JP H0659417A
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JP
Japan
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coupler
photographic
compound
pyrazolone
development inhibitor
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Application number
JP5158654A
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English (en)
Inventor
William J Begley
ジェームズ ベグレー ウィリアム
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D403/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00
    • C07D403/14Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing three or more hetero rings
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/305Substances liberating photographically active agents, e.g. development-inhibiting releasing couplers
    • G03C7/30541Substances liberating photographically active agents, e.g. development-inhibiting releasing couplers characterised by the released group
    • G03C7/30558Heterocyclic group

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像抑制剤基を放出できるだけでなく、含有
せしめた写真材料を処理することにより像のアキュータ
ンスを増加することのできる化合物、好ましくはカプラ
ーの製造方法を、意図する最終用途に悪影響を及ぼすよ
うには現像抑制剤基又はカプラー等のキャリア化合物を
顕著に修飾することなく提供すること。 【構成】 写真要素に使用される1−アリール−3−置
換−4−複素環−5−ピラゾロン現像抑制剤放出型カプ
ラーであり、酸化発色現像剤と反応して抑制剤を含有す
る複素環カップリング離脱基を放出することができるカ
プラーを含んでなる写真カプラーの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真処理中の酸化カッ
プリングにより現像抑制剤基を放出して活性、中間層の
インターイメージ及び像アキュータンスを増加できる写
真化合物、並びに前記化合物を用いた写真材料及び処理
に関する。ここで、「活性(activity)」と
は、本願に記載のコーザガンマ(causer gamma)に効果を
及ぼすのに必要とされる化合物の量を意味する。
【0002】
【従来の技術】写真技術分野において、写真材料及び処
理でカプラー等の化合物から現像抑制剤を放出するため
の種々の方法知られている。例えば、米国特許第4,2
48,962号は、写真材料における分子内求核置換反
応により現像抑制剤基等の写真学的に有用な基を放出す
る化合物を記載している。現像抑制剤基を放出できる化
合物、特にカプラーの他の例が、米国特許第4,40
9,323号及び第4,861,701号明細書並びに
1981年5月15日出願の特願昭56─73800号
明細書に記載されている。これらの化合物、特にカプラ
ーは、写真材料における現像抑制剤基の拡散速度及び距
離だけでなく、放出のタイミング及び速度についてある
程度制御しながら処理すると、写真材料中で現像抑制剤
基を放出することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した現像抑制剤基
を放出するだけでなく、写真材料に含有された状態での
写真材料の処理により形成される像のアキュータンスを
増加できる化合物、好ましくはカプラーの製造方法が求
められている。本発明は、意図する最終用途に悪影響を
及ぼすようには現像抑制剤基又はカプラ−等のキャリア
化合物を顕著に修飾することなく提供される。さらに、
このような化合物は、意図する最終用途に悪影響を及ぼ
すようには現像抑制剤基又はカプラー等のキャリア化合
物を顕著に変更する必要がないことも求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体と、前
記支持体に坦持された、少なくとも一層の写真ハロゲン
化銀乳剤層と、式CAR−BTAZ−Q〔式中、CAR
は酸化現像剤との反応により写真処理中にBTAZ−Q
を放出できるキャリア成分、好ましくはカプラー成分で
あり、BTAZはベンゾトリアゾール核であり、BTA
Z−Qは下式
【0005】
【化1】
【0006】(式中、Ra 、Rb 、Rc 、R1 及びR2
は、独立的に、水素、置換又は無置換の炭素数1〜12
のアルキル若しくはアリール、又はハロゲン、ニトロ、
エステル、アミドであるか、R1 とR2 は一緒になって
置換又は無置換の5員環系、6員環系若しくは7員環
系、特にスピロ系を完成することができ、そしてQは現
像抑制剤基である)で表される〕により表される少なく
とも一種の現像抑制剤放出型化合物(A)とを含んでな
る写真要素に使用するための1−アリール−3−置換−
4−複素環−5−ピラゾロン現像抑制剤放出型カプラー
(A)の製造方法を提供することにより上記問題を解決
する。
【0007】上記したBTAZ−Qは、写真要素の処理
により、増加したアキュータンス、中間層のインターイ
メージ及び活性を有する像の形成を可能にする。上記し
た配列でBTAZ基とQ基が存在することにより、所望
の特性を有する像の形成が促進できるものと思われる。
同様のBTAZとQ成分が、上記した基の組み合わせを
含まずに単独の場合には、実施例における比較データに
より示されるように、必要とするアキュータンス、中間
層のインターイメージ及び活性の増加は得られない。
【0008】
【作用】BTAZ−Qとしては、下式で表されるものが
挙げられる。
【0009】
【化2】
【0010】
【化3】
【0011】
【化4】
【0012】化合物(A)としては、式COUP−BT
AZ−Q(式中、COUPはシアン、マゼンタ又は黄色
色素形成カプラー成分等のカプラー成分であり、そして
BTAZ−Qは上記したようなカップリング離脱基であ
る)で表される色素形成カプラーが好ましい。
【0013】上記したアキュータンス、中間層のインタ
ーイメージ及び活性が増加した像を形成する方法は、上
記した化合物(A)、特に上記したようなカプラーの存
在下で、発色現像剤により、露光済写真ハロゲン化銀要
素を現像する工程を含んでなる。
【0014】好ましいBTAZ−Q基の具体例として、
下式
【0015】
【化5】
【0016】〔式中、Ra 、Rb 、Rc 、R1 及びR2
は、個々に、水素、置換又は無置換の炭素数1〜12の
アルキル、又はハロゲン、ニトロ、エステル、アミドで
あるか、あるいはR1 とR2 は一緒になって置換又は無
置換の5員環系、6員環系若しくは7員環系、特にスピ
ロ系を完成することができ、Xは酸素、イオウ又はNR
3 (式中R3 は置換又は無置換のアルキル若しくはアリ
ールであってもよい)等の二価基であり、Yは窒素又は
CR4 (式中、Cは炭素であり、そしてR4 は置換又は
無置換のアルキル又はアリールであってもよい)であっ
てもよい〕で表されるものが挙げられる。
【0017】化合物(A)(好ましくは現像抑制剤放出
型(DIR)カプラー)と、酸化発色現像剤との反応に
より、カップリング離脱基(BTAZ−Q)と化合物
(A)のキャリア部、好ましくはカプラー成分との間の
結合が開裂する。BTAZ−Q部の構造を適当に構成す
ることにより、写真材料において、得られる像の所望の
特性を制御できる。
【0018】上記した化合物の特に有用なものとして
は、下式
【0019】
【化6】
【0020】(式中、COUPはシアン、マゼンタ又は
黄色色素形成カプラー成分等のカプラー成分であり、R
a 〜Rh は、個々に、水素、置換又は無置換の炭素数1
〜12のアルキル若しくはアリール、又はハロゲン、ニ
トロ、エステル、アミドであるか、あるいはR1 とR2
は一緒になって置換又は無置換の5員環系、6員環系若
しくは7員環系、特にスピロ系を完成することができ、
g とRh は一緒になって環系を完成できる)で表され
るカプラ−が挙げられる。
【0021】カプラー成分(COUP)は、酸化発色現
像剤と反応してCOUPとBTAZ−Qとの間の結合を
開裂できるいずれの成分であってもよい。カプラー成分
としては、酸化発色現像剤との反応により無色生成物を
生じるか、酸化発色現像剤との反応でカラー生成物を生
じる写真技術分野において従来の色形成カプラーに使用
されるカプラー成分が挙げられる。
【0022】カプラー成分は、バラスト化してもよい
し、未バラストであってもよい。また、カプラー成分
は、単量体カプラーであってもよいし、また、二量体、
オリゴマー又は高分子カプラーであってもよい(この場
合には、複数のBTAZ−Q基を含む)。
【0023】カップリング離脱基(BTAZ−Q)は、
カプラー成分のカップリング位置に接合される。カップ
リング離脱基は、写真技術分野において公知の酸化カッ
プリング反応により、カップリング位置から放出され
る。
【0024】基Qは、写真技術分野において有用である
ことが知られているいずれの放出性現像抑制剤基であっ
てもよい。基Qは、予め形成されたものとして存在して
もよいし、ブロックされた形態又は前駆体として存在す
ることもできる。特に、基Qは、予め形成された現像抑
制剤基であるか、現像抑制剤がブロックされたものであ
ってもよい。
【0025】化合物(A)としては、バラスト化カプラ
ー成分と、BTAZ−QにおけるBTAZ基のアリーレ
ン環上のα炭素原子に結合したイオウ原子を含有するQ
基とを含有する写真カプラーが好ましい。
【0026】写真要素に使用される1−アリール−3−
置換−4−複素環−5−ピラゾロン現像抑制剤放出型カ
プラーを含んでなる写真カプラーの製造方法は、 a)塩基の存在下で、α−ハロアシルアニリドと複素環
成分とを反応させて第一生成物を生成し、 b)その後、前記第一生成物とヒドラジンとを反応させ
てピラゾロン化合物を形成し、 c)前記ピラゾロン化合物に写真バラストを付加し、そ
して d)前記ピラゾロン化合物の還元及びハロゲン化後、前
記バラスト化ピラゾロン化合物を抑制剤と反応させて前
記1−アリール−3−置換−4−複素環−5−ピラゾロ
ン現像抑制剤放出型カプラーを形成することを含んでな
る。
【0027】ヒドラジンは、下式
【0028】
【化7】
【0029】(式中、Xはニトロ、メトキシ、クロロ、
ブロモ、置換アミノ、エステル類、カルボンアミド、カ
ルボキシル、ヒドロキシル、スルホ、スルホンアミド、
カルバモイル、スルファモイル、置換又は無置換の炭素
数1〜40のアルキル及び置換又は無置換の炭素数6〜
40のアリールから選択されるものである)で表される
構造を有している。
【0030】複素環成分は、α−ハロアシルアニリドと
の反応に先立ち、写真現像抑制剤基を結合して有するこ
とができる。
【0031】さらに、複素環成分は、アルコール基を結
合して有することができる。ピラゾロンの形成及びバラ
ストの結合後、ピラゾロン化合物をハロゲン化し、そし
て抑制剤基を結合できる。
【0032】本発明において有用な代表的なCOUP基
が記載されている特許を以下に示す。各ケースにおい
て、カップリング離脱基は、上記したようなBTAZ−
Qであることができる。 I COUP
【0033】A.酸化発色現像剤との反応によりシアン
色素を形成するカプラーは、米国特許第2,772,1
62号、第2,895,826号、第3,002,83
6号、第3,034,892号、第2,474,293
号、第2,423,730号、第2,367,531
号、第3,041,236号及び第4,333,999
号並びにアグファ・ミッタイルンゲン(Agfa Mi
tteilungen)において発行されている「ファ
ルプクプラー−アイネ・リテラトウアユーバズィヒト
(Farbkuppler−eine Literat
urubersicht)」、第III巻、156〜1
75(1961)等の代表的な特許及び刊行物に記載さ
れている。
【0034】このようなカプラーとしては、酸化発色現
像剤と反応してシアン色素を形成するフェノール類及び
ナフトール類が好ましい。
【0035】B.酸化発色現像剤との反応によりマゼン
タ色素を形成するカプラーは、米国特許第2,600,
788号、第2,369,489号、第2,343,7
03号、第2,311,082号、第3,152,89
6号、第3,519,429号、第3,062,653
号及び第2,908,573号並びにアグファ・ミッタ
イルンゲンにおいて発行されている「ファルプクプラー
−アイネ・リテラトウアユーバズィヒト」、第III
巻、126〜156(1961)等の代表的な特許及び
刊行物に記載されている。
【0036】このようなカプラーとしては、酸化発色現
像剤と反応してマゼンタ色素を形成し、そしてカップリ
ング位置にBTAZ−Qを結合して有するピラゾロン類
及びピラゾロトリアゾール類が好ましい。
【0037】C.酸化発色現像剤との反応により黄色色
素を形成するカプラーは、米国特許第2,875,05
7号、第2,407,210号、第3,265,506
号、第2,298,443号、第3,048,194号
及び第3,447,928号並びにアグファ・ミッタイ
ルンゲンにおいて発行されている「ファルプクプラー−
アイネ・リテラトウアユーバズィヒト」、第III巻、
112〜126(1961)等の代表的な特許及び刊行
物に記載されている。このような黄色色素形成カプラー
としては、ベンゾイルアセタニリド類及びピバロイルア
セタニリド類等のアシルアセタミド類であって、カップ
リング位置、即ち、活性メチレン炭素原子にBTAZ−
Q基を結合して有しているものが好ましい。
【0038】D.酸化発色現像剤との反応により無色生
成物を形成するカプラーは、英国特許第861、138
号並びに米国特許第3,632,345号、第3,92
8,041号、第3,958,993号及び第3,96
1,959号等の代表的な特許に記載されている。この
ようなカプラーとしては、酸化発色現像剤との反応によ
り無色生成物を形成する環状カルボニル含有化合物が好
ましい。
【0039】放出性現像抑制剤基(Q)の具体例が、米
国特許第3,227,554号、第3,384,657
号、第3,615,506号、第3,617,291号
及び第3,733,201号並びに英国特許第1,45
0,479号等の代表的な特許に記載されている。現像
抑制剤としては、ヨウ化物並びにメルカプトテトラゾー
ル類、セレノテトラゾール類、メルカプトベンゾチアゾ
ール類、セレノベンゾチアゾール類、メルカプトベンゾ
キサゾール類、セレノベンゾキサゾール類、メルカプト
ベンズイミダゾール類、セレノベンズイミダゾール類、
オキサジアゾール類、ベンゾトリアゾール類及びベンゾ
ジアゾール類等の複素環化合物が好ましい。現像抑制剤
成分は、下式で表される構造を有するものが好ましい:
【0040】
【化8】
【0041】
【化9】
【0042】(式中、W1 はブチル、1−エチルペンチ
ル及び2−エトキシエチル等の無置換若しくは置換アル
キル若しくはアリール、又はブチルチオ及びオクチルチ
オ等のアルキルチオであり、R5 及びR6 は、個々に、
水素、メチル、エチル若しくはブチル等の炭素数1〜8
のアルキル、フェニル又は置換フェニルであり、そして
7 及びR8 は、個々に、水素又はクロロ、フルオロ若
しくはブロモ等の一種以上のハロゲンであるか、炭素数
1〜4のアルキル、カルボキシル、−COOCH 3 等の
エステル類、又は−NHCOOCH3 、−SO2 OCH
3 、−OCH2 CH2 SO2 CH3 、−OC(O)OC
2 CH3 、−NHC(O)C(O)OCH3 若しくは
ニトロ基等の他の置換基である)。
【0043】本発明の写真カプラーは、露光写真要素の
現像の際に写真カプラーが酸化発色現像剤と反応関係に
あるように、写真要素及び/又は現像液等の写真処理液
に含有させることができる。写真処理液に含有させるカ
プラー化合物は、処理液により写真層を介して拡散する
ような分子サイズ及び形状を有していなければならな
い。写真要素に含有させるときには、一般的に、カプラ
ー化合物は、コーティングされている層から著しく拡散
又は移動しないような分子サイズ及び形状を有していな
ければならない。
【0044】本発明の写真要素は、色形成カプラーと発
色現像剤とを別個の処理液若しくは組成物又は要素に含
有せしめる従来の手法により処理できる。
【0045】本発明の化合物を含有させる写真要素は、
支持体と単一のハロゲン化銀乳剤層とを含んでなる単純
なものでもよいし、多層多色要素であってもよい。本発
明の化合物は、それらの化合物が乳剤層においてハロゲ
ン化銀を現像した酸化発色現像剤と反応関係となるハロ
ゲン化銀乳剤層の少なくとも一層及び/又は隣接層等の
少なくとも一層の他の層に含有させることができる。ハ
ロゲン化銀乳剤層は、色素形成カプラー、着色マスキン
グカプラー及び/又は競争カプラー等の他の写真カプラ
ー化合物を含有するか組み合わせて有することができ
る。これらの他の写真カプラーは、本発明の写真カプラ
ーと同じか異なる色と色相の色素を形成することができ
る。さらに、写真要素のハロゲン化銀乳剤層と他の層
は、そのような層に通常含有される添加物を含有するこ
とができる。
【0046】典型的な多層多色写真要素は、支持体と、
それに坦持された、シアン色素像供与物質を組み合わせ
て有する赤感性ハロゲン化銀乳剤層単位と、マゼンタ色
素供与物質を組み合わせて有する緑感性ハロゲン化銀乳
剤層単位と、黄色色素供与物質を組み合わせて有する青
感性ハロゲン化銀乳剤層単位とを含んでなり、前記ハロ
ゲン化銀乳剤層単位の少なくとも一つが本発明の写真カ
プラーを組み合わせて有するように構成できる。各ハロ
ゲン化銀乳剤層単位は、一層以上からなることができ、
種々の単位と層が、互いに異なる位置に配置できる。
【0047】本発明のカプラーは、写真要素の一つ以上
の層又は単位に含有させるか、関連させることができ
る。例えば、要素の適当な位置に、BTAZ−Qの作用
を所望の層又は単位に制限するスカベンジャー層を組み
込むことにより、BTAZ−Qが影響を及ぼす層又は単
位を制御できる。写真要素の層の少なくとも一つは、例
えば、媒染層又はバリヤ層であることができる。
【0048】感光性ハロゲン化銀乳剤は、粗粒、中粒又
は細粒ハロゲン化銀結晶又はそれらの混合物を含むこと
ができ、そして塩化銀、臭化銀、臭ヨウ化銀、塩臭化
銀、塩臭ヨウ化銀、塩臭ヨウ化銀及びそれらの混合物等
のハロゲン化銀を含むことができる。乳剤は、ネガ形乳
剤でも、直接ポジ形乳剤でもよい。これらの乳剤は、主
にハロゲン化銀粒子の表面上か、主にハロゲン化銀粒子
の内部に潜像を形成できる。また、乳剤は、化学増感や
スペクトル増感できる。乳剤は、典型的には、ゼラチン
乳剤であるが、他の親水コロイドも有用である。198
3年1月発行のリサーチ・ディスクロージャー、アイテ
ムNo.22534及び米国特許第4,434,226
号に記載されているような平板状粒子感光性ハロゲン化
銀が特に有用である。
【0049】支持体は、写真要素とともに使用されるい
ずれの支持体でもよい。典型的な支持体としては、ガラ
ス、紙、金属等だけでなく、硝酸セルロースフィルム、
酢酸セルロースフィルム、ポリビニルアセタールフィル
ム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリカーボ
ネートフィルム及びそれらに関連したフィルムや樹脂状
材料が挙げられる。典型的には、高分子フィルムや紙支
持体等の可とう性支持体が用いられる。紙支持体は、ア
セチル化しても、バライタ及び/又はα−オレフィンポ
リマー、特にポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
−ブテン共重合体等の炭素数2〜10のα−オレフィン
ポリマーでコーティングしてもよい。
【0050】上記したような化合物(A)、特に写真カ
プラーは、現像抑制剤基を放出する写真カプラーが以前
から当該技術分野において使用されているのと同じ方法
で写真要素で使用できる。上記したような化合物(A)
は、カラー写真要素における一つ以上のハロゲン化銀乳
剤単位に含有させるか、反応的に組み合わせることがで
きる。もしハロゲン化銀乳剤単位が、複数層を含んでな
る場合には、このような層の一層以上は、上記した化合
物(A)の一種以上、特にカプラー(COUP−BTA
Z−Q)を含有することができる。
【0051】本発明の乳剤及び要素で使用するための適
当な材料についての以下の説明に関しては、英国P09
1EFハンプシャー州ホームウエルエバントにあるイ
ンダストリアル・オポチュニティーズ社(Indust
rial Opportunities Ltd.)か
ら1978年12月発行されたリサーチ・ディスクロー
ジャー、アイテム17643を参照できる。ここに開示
されている内容は引用することにより本明細書の内容と
なる。この刊行物は、以下、単に「リサーチ・ディスク
ロージャー」と称する。
【0052】写真要素は、リサーチ・ディスクロージャ
ー、セクションXVII及びそこに引用されている文献
に記載されているような種々の支持体上にコーティング
できる。
【0053】写真要素は、リサーチ・ディスクロージャ
ー、セクションXVIIIに記載されているようにし
て、典型的には、スペクトルの可視領域において化学線
に露光後、リサーチ・ディスクロージャー、セクション
XIXに記載されているように処理して、可視色素像を
形成できる。可視色素像を形成するための処理には、要
素を発色現像剤と接触させて現像性ハロゲン化銀を還元
するとともに、発色現像剤を酸化することが含まれる。
酸化発色現像剤は、次に、カプラーと反応して色素を生
じる。
【0054】本発明において有用な発色現像剤として
は、p−フェニレンジアミン類が好ましい。とりわけ好
ましいものには、4−アミノ−N,N−ジエチルアニリ
ン塩酸塩、4−アミノ−3−メチル−N,N−ジエチル
アニリン塩酸塩、4−アミノ−3−メチル−N−エチル
−N−β−(メタンスルホンアミド)エチルアニリン硫
酸塩水和物、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N
−β−ヒドロキシエチルアニリン硫酸塩、4−アミノ−
3−β−(メタンスルホンアミド)−エチル−N,N−
ジエチルアニリン塩酸塩及び4−アミノ−N−エチル−
N−(2−メトキシエチル)−m−トルイジン−ジ−p
−トルエンスルホン酸がある。
【0055】ネガ形ハロゲン化銀の場合、上記した処理
工程によりネガ像が得られる。ポジ(又は反転)像を得
るためには、非発色現像剤で現像して露光ハロゲン化銀
を現像するが色素を形成せず、その後、要素を均一にか
ぶらせて未露光ハロゲン化銀を現像性とした後にこの工
程を実施する。また、直接ポジ乳剤を用いてポジ像を得
ることもできる。
【0056】上記した化合物は、本願に記載の反応及び
方法により調製できる。典型的には、カプラーは、以下
のようにして調製する。まず、BTAZ−C(=O)R
基を、Q基の存在させずにカップリング位置に結合させ
る。次に、生成物を還元してアルコールとし、そしてそ
のハロゲン化物に転化させる。ハロゲン化物をQ基の適
当な誘導体と反応させて所望のカプラーを形成する。ま
た、Q基をまずBTAZに結合させた後、BTAZ−Q
基をカプラー成分のカップリング位置に結合させてもよ
い。以下に、調製方法を合成経路により説明する。
【0057】一般的合成1
【0058】
【化10】
【0059】一般的合成1(続き)
【0060】
【化11】
【0061】一般的合成2
【0062】
【化12】
【0063】一般的合成2(続き)
【0064】
【化13】
【0065】上記化合物において、Ru 、Rv 、Rx
y 及びRz は、水素か、置換又は無置換のアルキル若
しくはアリールである。R1 は、置換又は無置換のアル
キル若しくはアリールであり、そして当該技術分野にお
いて公知のバラスト基が、R 1 又はRx 上に位置してい
る。Xはハロゲン原子であり、そしてQは本願に記載の
抑制剤である。
【0066】上記した方法では、化合物S1−A又はS
1−Bを塩化スルフリルと反応させてS2−A又はS2
−Bを得て、それらの一方をBTAZ誘導体S3と反応
させてS4−A又はS4−Bを得ることができる。S4
−A又はS4−BとヒドラジンS5との反応により、5
−ピラゾロンS6が得られる。S6の反応でS7とした
後そのハロゲン化物S8を形成し、そしてS8と抑制剤
Qとの反応により所望のカプラーが得られる。また、S
1−A又はS1−Bを還元BTAZ誘導体S10と反応
させてS11−A又はS11−Bを得ることもできる。
次に、S11−A又はS11−Bを5−ピラゾロンS1
2に転化し、それをそのハロゲン化物S13に転化し、
そして最後に所望のカプラーS14に転化する。
【0067】
【実施例】以下、本発明の化合物の調製について例をあ
げてさらに説明する。
【0068】合成例A
【0069】
【化14】
【0070】合成例A(続き)
【0071】
【化15】
【0072】化合物A2 エチル2−クロロアセトアセテート(20.0g、12
1.5ミリモル)、フェニルベンゾトリアゾール−5−
カルボキシレート(26.43g、110.47ミリモ
ル)及びトリエチルアミン(16.9ml、121.5
1ミリモル)をジメチルホルムアミド(200ml)に
溶解し、窒素雰囲気下で室温において12時間攪拌し
た。この時間の終わりに反応混合物を酢酸エチルで希釈
し、2N−HCl(x2)で洗浄し、乾燥(MgS
4 )し、濾過し、濃縮して油状物を得た。残留油状物
を、酢酸エチル/ヘプタン/ジクロロメタン/酢酸の1
5:85:20:0.5の割合の溶媒混合物に溶解し、
濾過し、シリカゲルで加圧クロマトグラフィーに附し、
同じ溶媒混合物で溶離した。主要バンドを採取して生成
物A2を得た。収量は、36.0g(81%)であっ
た。
【0073】化合物A3 化合物A2(16.0g、66.88ミリモル)を酢酸
(250ml)に溶解し、p−ニトロフェニルヒドラジ
ン塩酸塩(13.95g、73.57mmol)を添加
後、無水酢酸ナトリウム(6.04g、73.57ミリ
モル)を添加した。攪拌しながら、得られた溶液を蒸気
浴上で穏やかに加熱して、1時間かけて90°Cとし
た。この時間の終わりに、反応混合物を濾過し、残留固
形物を濾取し、少量の酢酸で洗浄後、捨てた。反応混合
物からの母液と洗液とを混合し、氷冷2N−HClに注
ぎ、そして黄色固形物を濾取し、水で十分に洗浄し、空
気乾燥した。得られた固形物を、ジクロロメタンの8%
酢酸溶液に溶解し、そして同じ溶媒混合物を用いてシリ
カゲルで加圧クロマトグラフィーに附して不純物を溶離
後、ジクロロメタン/酢酸エチル/酢酸の154:3
0:16の割合の溶媒混合物に変えて生成物A3を採取
した。収量は19.0g(62%)であった。
【0074】化合物A4 化合物A3(10.0g、21.9ミリモル)をテトラ
ヒドロフラン(30ml)及びメタノール(150m
l)に溶解した。この溶液に、水とメタノールで予め洗
浄したラネー─ニッケルを添加し、そして混合物を、5
0psiで約2時間水素添加した。この時間の終わりに
触媒を濾取し、テトラヒドロフランで十分に洗浄し、そ
して溶液と洗液を濃縮して発泡化合物A4を得た。この
発泡体を、さらに精製することなく次の工程に直接使用
した。
【0075】化合物A5 化合物A4(21.9ミリモル)をテトラヒドロフラン
(100ml)に溶解し、それに、N,N−ジメチルア
ニリン(5.55ml、43.82ミリモル)を添加
し、そして塩化ラウロイル(5.0ml、21.9ミリ
モル)のテトラヒドロフラン(100ml)溶液を15
分間かけて滴下した。酸クロリドの添加後、反応混合物
を室温でさらに15分間攪拌し、そして減圧下で濃縮し
た。残留油状物を酢酸エチルに溶解し、2N−HCl
(x3)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃
縮した。残留油状物をメタノールで結晶化して、白色固
形物として化合物A5の2つの収穫物を得た。一方の収
量は5.3gであり、第二の収穫物の収量は4.2gで
あった。即ち、総収量は9.5gであり、化合物A3か
らの収率は71%であった。
【0076】化合物A6 化合物A5(7.0g、11.5ミリモル)をテトラヒ
ドロフラン(70ml)に溶解し、溶液を0°Cに冷却
し、そして効率的に攪拌しながら、水素化リチウムアル
ミニウム(0.44g、11.5ミリモル)を徐々に添
加した。反応を完了させるために、さらに1回還元剤
(0.44g)を添加しなければならなかった。反応混
合物を室温で約1時間攪拌後、反応混合物を、慎重に、
酢酸エチルで急冷後2N−HClで急冷した。得られた
混合物を酢酸エチル(x3)で抽出後、乾燥(MgSO
4 )し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。冷却及び静
置後、残留油状物をメタノールから結晶化して、化合物
A6を得た。収量は4.0g(67%)であった。
【0077】化合物A7 化合物A6(3.5g、6.75ミリモル)を、乾燥テ
トラヒドロフランとジエチルエーテルの50%溶液に懸
濁させた。三臭化リン(0.64ml、6.75ミリモ
ル)の乾燥エーテル(10ml)溶液を徐々に添加し
た。添加後、攪拌を継続しながら混合物を穏やかに加熱
したところ、透明溶液が得られた。次に、この溶液を室
温で約15分間放置した。この時間の終わりに反応溶液
を酢酸エチルで希釈し、2N−HCl(x3)で洗浄
し、乾燥(MgSO4 )し、濾過し、濃縮して油状物を
得た。この油状物を、そのまま次の反応工程に使用し
た。
【0078】化合物A8 上記した化合物A7(6.75ミリモル)をジメチルホ
ルムアミド(30ml)に溶解し、そしてソジウムフェ
ニルメルカプトテトラゾール(1.35g、6.75ミ
リモル)を添加した。反応溶液を、室温で約15分間攪
拌し、酢酸で希釈し、酢酸エチル溶液を2N−HCl
(x3)で洗浄し、乾燥(MgSO4 )し、濾過し、濃
縮して油状物を得た。次に、この油状物をシリカゲルで
加圧クロマトグラフィーに附して、酢酸エチル/ジクロ
ロメタン/酢酸の15:35:0.5の割合の溶媒混合
物で溶離し、その後、20:30:0.5の割合の溶媒
混合物で不純物を溶離し、最終的に25:25:0.5
の割合の溶媒混合物で溶離させて生成物として化合物A
8を得た。収量は3.0gであり、化合物A6からの収
率は66%であった。C3 6 4 2 1 0 2 1 の 理論値:C63.69%、H6.24%、N20.63
%、S4.72% 実測値:C63.68%、H6.36%、N20.27
%、S5.32%
【0079】合成例B
【0080】
【化16】
【0081】化合物B2 化合物A7において記載したのと同様の方法で調製した
化合物B1(6.75ミリモル)をジメチルホルムアミ
ド(30ml)に溶解し、そしてエチルメルカプトテト
ラゾールのシクロヘキシルアミン塩(1.85g、8.
1ミリモル)を添加した。反応溶液を、室温で約60分
間攪拌し、酢酸エチルで希釈し、酢酸エチル溶液を2N
−HCl(x3)、2.5%Na2 CO3 (x3)及び
2N−HCl(x1)で洗浄し、乾燥(MgSO4
し、濾過し、濃縮して油状物を得た。次に、この油状物
をシリカゲルで加圧クロマトグラフィーに附して、酢酸
エチル/ジクロロメタン/メタノール/酢酸の15:残
部:1:0.1の割合の溶媒混合物で溶離して生成物と
して化合物B2を得た。収量は1.2gであり、化合物
A6からの収率は28%であった。C3 2 4 2 1 0
2 1 の 理論値:C60.93%、H6.71%、N22.20
%、S5.08% 実測値:C60.77%、H6.82%、N21.65
%、S5.88%
【0082】合成例C
【0083】
【化17】
【0084】化合物C2 化合物A7において記載したのと同様の方法で調製した
化合物C1(6.75ミリモル)をジメチルホルムアミ
ド(30ml)に溶解し、そして1H−テトラゾール−
1−酢酸、2,5−ジヒドロ−5−チオキソプロピルエ
ステル(2.03g、6.75ミリモル)を添加した。
反応溶液を室温で約60分間攪拌し、酢酸エチルで希釈
し、酢酸エチル溶液を2N−HCl(x3)、2.5%
Na2 CO3 (x3)及び2N−HCl(x1)で洗浄
し、乾燥(MgSO4 )し、濾過し、濃縮して油状物を
得た。次に、この油状物をシリカゲルで加圧クロマトグ
ラフィーに附して、酢酸エチル/ジクロロメタン/メタ
ノール/酢酸の15:残部:1:0.1の割合の溶媒混
合物で溶離して生成物として化合物C2を得た。収量は
3.0gであり、化合物A6からの収率は63%であっ
た。C3 5 4 6 1 0 4 1 の 理論値:C59.81%、H6.60%、N19.93
%、S4.56% 実測値:C59.71%、H6.58%、N19.31
%、S4.70%
【0085】合成例D
【0086】
【化18】
【0087】化合物D2 化合物A7において記載したのと同様の方法で調製した
化合物D1(6.75ミリモル)をジメチルホルムアミ
ド(30ml)に溶解し、そしてp−メトキシベンジル
メルカプトテトラゾール(1.5g、6.75ミリモ
ル)を添加した。反応溶液を室温で約60分間攪拌し、
酢酸エチルで希釈し、酢酸エチル溶液を2N−HCl
(x3)、2.5%Na2 CO3 (x3)及び2N−H
Cl(x1)で洗浄し、乾燥(MgSO4 )し、濾過
し、濃縮して油状物を得た。次に、この油状物をシリカ
ゲルで加圧クロマトグラフィーに附して、酢酸エチル/
ジクロロメタン/メタノール/酢酸の15:残部:1:
0.1の割合の溶媒混合物で溶離して生成物として化合
物D2を得た。収量は2.3gであり、化合物A6から
の収率は47%であった。C3 8 4 6 1 0 3 1
の 理論値:C63.14%、H6.41%、N19.38
%、S4.44% 実測値:C62.47%、H6.40%、N18.89
%、S5.23%
【0088】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。
【0089】実施例I−1〜I−4 以下の層をセルロースエステルフィルム支持体上にコー
ティングすことにより写真要素を調製した(各成分の量
の単位は、mg/m2 である)。 乳剤層1:ゼラチン−2420;赤感性臭ヨウ化銀(A
gとして)−1615;黄色像カプラーのフタル酸ジブ
チル分散液(受像体層) 中間層:ゼラチン−860;ジドデシルヒドロキノン−
113 乳剤層2:ゼラチン−2690;緑感性臭ヨウ化銀(A
gとして)−1615;マゼンタ像カプラーのリン酸ト
リトリル分散液;表1のDIR化合物をN,N−ジエチ
ルドデカンアミドに分散し、段階緑色露光及び処理後に
最初のコントラストの0.5(ハーフ)のコントラスト
を提供するのに十分なレベルでコーティングした(コー
ザ層) 保護オーバーコート:ゼラチン−5380;ビスビニル
スルホニルメチルエーテル(総ゼラチン2%)
【0090】像カプラーの構造は、以下のようである。マゼンタ像カプラー
【0091】
【化19】
【0092】黄色像カプラー
【0093】
【化20】
【0094】各要素のストリップを、段階濃度ステップ
タブレットを介するか、鮮鋭度測定用35%変調フリン
ジチャートを介して緑色光に露光した後、以下に示す発
色現像主薬で38°Cで3.25分間現像し、停止し、
洗浄し、漂白し、定着し、洗浄し、そして乾燥した。
【0095】 発色現像主薬: 蒸留水 800ml メタ重亜硫酸ナトリウム 2.78g 無水亜硫酸ナトリウム 0.38g CD−4(発色現像主薬)* 4.52g 無水炭酸カリウム 34.3g 重炭酸カリウム 2.32g 臭化ナトリウム 1.31g ヨウ化カリウム 1.20mg ヒドロキシルアミン硫酸塩(HAS) 2.41g ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩(40%溶液) 8.43g 蒸留水 1リットルに調整 pHを10.0に調整 *CD−4は、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−ベータ−ヒドロキシ −エチルアミン硫酸塩である。
【0096】処理像を、緑色光で読み取って、コントラ
スト及びAMTアキュータンスを測定した。各現像抑制
剤放出型(DIR)化合物のコーティングレベルにおけ
る変化についてのコントラストの対数に対するAMTア
キュータンスのプロットから、DIR化合物の存在なし
で最初のコントラストと比較して0.5のコントラスト
で測定した。対照DIRカプラー関するアキュータンス
を、各AMT値から減じて、表1におけるAMTの変化
として報告されている相対鮮鋭度値を求めた。AMTの
計算には、下式を用いた。システム変調曲線下でのカス
ケード面積は、テーエイチ・ジェームズ編「セオリー・
オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセス(Theor
y of the Photographic Pro
cess)」、第4版、1977年の第629頁の式
(21.104)に示されている:AMT=100+6
6 log〔カスケード面積/2.6696M〕(但
し、倍率Mは、35mmシステムAMTの場合3.8で
ある)。CMTアキュータンスについては、ジャーナル
・オブ・エスエムピーテーイー(Journal of
SMPTE)におけるアールジー・ジェンドロン(R.
G.Gendron)、「アン・インプルーブド・オブ
ジェクティブ・メソッド・オブ・レーティング・ピクチ
ャー・シャープネス:CMTアキュータンス(An I
mprovedObjective Method o
f Rating PictureSharpnes
s:CMT acutance)、第82巻、1009
〜1012(1973)に記載されている。AMTは、
ネガから作成したポジプリントの観察を含むシステムを
評価するのに有用なCMTをさらに改良したものであ
る。
【0097】インターイメージ効果(色修正の程度)
を、昼光露光後に評価した。この場合、インターイメー
ジを、緑感性層(コーザ層)のガンマと赤感性層(受像
層)との比(γc /γr )として定量化した。
【0098】
【表1】
【0099】
【表2】
【0100】カプラー:対照−1
【0101】
【化21】
【0102】カプラー:比較−1
【0103】
【化22】
【0104】カプラー:比較−2
【0105】
【化23】
【0106】カプラー:比較−3
【0107】
【化24】
【0108】本発明カプラーI−1
【0109】
【化25】
【0110】本発明カプラーI−2
【0111】
【化26】
【0112】本発明カプラーI−3
【0113】
【化27】
【0114】本発明カプラーI−4
【0115】
【化28】
【0116】表1のインターイメージ効果とΔAMT値
から、上記した基の組み合わせを含む本発明のカプラー
(I−1〜I−3)を写真ハロゲン化銀要素に使用する
ことにより、このような基の組み合わせを含まない密接
に関連した化合物と比較して、鮮鋭度、中間層のインタ
ーイメージ及び活性(コーザガンマを減少させるのに必
要な量(特定量))が向上することが明らかである。表
2から、BTAZ−QにおけるQが弱い抑制剤である本
発明の化合物I−4の場合でさえ、対照に対して中間層
のインターイメージとアキュータンスがまだ増加してい
ることが明らかである。
【0117】
【発明の効果】本発明により、上記した現像抑制剤基を
放出するだけでなく、含有せしめた写真材料を処理する
ことにより像のアキュータンスを増加することのできる
化合物、好ましくはカプラーの製造方法が提供される。
本発明は、意図する最終用途に悪影響を及ぼすようには
現像抑制剤基又はカプラー等のキャリア化合物を顕著に
修飾することなく提供される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真要素に使用される1−アリール−3
    −置換−4−複素環−5−ピラゾロン現像抑制剤放出型
    カプラーであり、酸化発色現像剤と反応して抑制剤を含
    有する複素環カップリング離脱基を放出することができ
    るカプラーを含んでなる写真カプラーの製造方法であっ
    て、前記方法が、 a)塩基の存在下で、α−ハロアシルアニリドと複素環
    成分とを反応させて第一生成物を生成し、 b)その後、前記第一生成物とヒドラジンとを反応させ
    てピラゾロン化合物を形成し、 c)前記ピラゾロン化合物に写真バラストを付加し、そ
    して d)前記ピラゾロン化合物の還元及びハロゲン化後、前
    記バラスト化ピラゾロン化合物を抑制剤と反応させて前
    記1−アリール−3−置換−4−複素環−5−ピラゾロ
    ン現像抑制剤放出型カプラーを形成することを特徴とす
    る写真カプラーの製造方法。
  2. 【請求項2】 写真要素に使用される1−アリール−3
    −置換−4−複素環−5−ピラゾロン現像抑制剤放出型
    カプラーであり、酸化発色現像剤と反応して抑制剤を含
    有する複素環カップリング離脱基を放出することができ
    るカプラーを含んでなる写真カプラーの製造方法であっ
    て、前記方法が、 a)塩基の存在下で、α−ハロアシルアニリドと写真現
    像抑制剤を有する複素環成分とを反応させて第一生成物
    を生成し、 b)その後、前記第一生成物とヒドラジンとを反応させ
    てピラゾロン化合物を形成し、そして c)前記ピラゾロン化合物に写真バラストを付加して前
    記1−アリール−3−置換−4−複素環−5−ピラゾロ
    ン現像抑制剤放出型カプラーを形成することを特徴とす
    る写真カプラーの製造方法。
  3. 【請求項3】 写真要素に使用される1−アリール−3
    −置換−4−複素環−5−ピラゾロン現像抑制剤放出型
    カプラーであり、酸化発色現像剤と反応して抑制剤を含
    有する複素環カップリング離脱基を放出することができ
    るカプラーを含んでなる写真カプラーの製造方法であっ
    て、前記方法が、 a)塩基の存在下で、α−ハロアシルアニリドとアルコ
    ール基を有する複素環成分とを反応させて第一生成物を
    生成し、 b)その後、前記第一生成物とヒドラジンとを反応させ
    てピラゾロン化合物を形成し、 c)前記ピラゾロン化合物に写真バラストを付加し、そ
    して d)前記ピラゾロン化合物のハロゲン化後、前記バラス
    ト化ピラゾロン化合物を抑制剤と反応させて前記1−ア
    リール−3−置換−4−複素環−5−ピラゾロン現像抑
    制剤放出型カプラーを形成することを特徴とする写真カ
    プラーの製造方法。
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