JPH0658979A - ケーブル事故点標定方法 - Google Patents

ケーブル事故点標定方法

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JPH0658979A
JPH0658979A JP23279792A JP23279792A JPH0658979A JP H0658979 A JPH0658979 A JP H0658979A JP 23279792 A JP23279792 A JP 23279792A JP 23279792 A JP23279792 A JP 23279792A JP H0658979 A JPH0658979 A JP H0658979A
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cable
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Nagakazu Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サージ波形の鈍化による誤差をなくし、ケー
ブル事故点を精度良く標定する。 【構成】 ケーブルCの両端A、Bにはそれぞれ光磁界
センサT1、T2が設けられ、光磁界センサT1、T2の出力に
は標定装置Sが接続されている。ケーブルCの事故点X
で発生したサージ波形を光磁界センサT1、T2で検出し、
その波形を常時、標定装置SでA/D変換してサージ波
形の立ち上がり点が到達した時刻をそれぞれ求め、その
時刻を比較することにより事故点の位置を標定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブルに放電等の事
故が発生した際に、事故点を標定するケーブル事故点標
定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケーブルが絶縁破壊した瞬間に、破壊点
には急峻な電圧低下が生ずる。この電圧低下は急峻な立
ち上がりを持つサージ波形と呼ばれる進行波となり、導
体とシース間を伝播してゆく。このサージ波形は、ケー
ブルの構造と材料から決まる速度で伝播するので、ケー
ブルの両端でサージ波形の到達した時刻を観測し比較す
れば、事故点を標定することができることが知られてい
る。
【0003】ケーブルの両端末にサージ波形が到達した
時刻の時間差をt、ケーブルの長さをL、サージ波形の
伝搬速度をvとすれば、端末から事故点までの距離Lfは
次の式で簡単に示される。 Lf=(L−v・t)/2
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例では、ケーブルの両端でサージ波形の到達した時間
を観測する際にトリガレベルを決めるコンパレータとカ
ウンタ回路を使用しているため、ケーブルの線路長が長
く、サージ波形に鈍化が生じた場合に、図5のグラフ図
に示すように、トリガレベルLに達するまでの時間遅れ
τが標定誤差の原因となり、標定精度が低下するという
欠点がある。また、精度を向上させるため、トリガレベ
ルを低くしても、ノイズによる影響を受けて誤動作の原
因となってしまい、精度の向上には限界がある。
【0005】本発明の目的は、サージ波形の鈍化による
誤差をなくし、標定精度の高いケーブル事故点標定方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明に係るケーブル事故点標定方法は、ケーブル
の事故点を標定する場合において、前記事故点で発生す
るサージ波形を前記ケーブルの両端末で検出し、前記サ
ージ波形を逐次高速にA/D変換し、そのデータを記憶
しこれらのデータを基に前記ケーブルの両端末に前記サ
ージ波形の立ち上がり点が到達した時刻を求め、これら
の時刻を比較することにより前記事故点位置を標定す
る。
【0007】
【作用】上述の構成を有するケーブル事故点標定方法
は、サージ波形を常時、高速にA/D変換することによ
って、ケーブルの両端末にサージ波形の立ち上がり点が
到達した時刻を求め、その時刻を比較することによりケ
ーブルの事故点を標定する。
【0008】
【実施例】本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は本発明のケーブル事故点標定方法を実現す
るための構成図である。ケーブルCの両端A、Bにはそ
れぞれ光磁界センサT1、T2が設けられ、光磁界センサT
1、T2の出力は光ファイバF1、F2を介して、A/D変換
器、メモリを有する標定装置Sが接続されている。
【0009】ケーブルCの事故点Xに放電等の事故が発
生した場合に、事故点で発生するサージ波形を両端A、
Bにおける光磁界センサT1、T2で検出し、その波形を常
時、標定装置SでA/D変換しメモリに保存しておき、
サージ波形の立ち上がり点が到達した時刻をそれぞれ求
める。そして、これらの観測された時刻を比較すること
によりケーブルCの事故点Xを標定する。
【0010】図2は光磁界センサT1或いは光磁界センサ
T2で検出されたサージ波形を標定装置SでA/D変換し
た際のグラフ図である。図2中のM点が、サージ波形の
立ち上がり点が到達した時刻となる。
【0011】この場合の問題点は、サージ波形の立ち上
がり部分に振動波形が見られるような場合に、立ち上が
り点の特定が困難になることである。実際に、振動波形
が観測された例も多く、立ち上がりのデータポイントが
数点ずれると、それが標定誤差になる。本実施例で使用
の標定装置Sでは、1ポイントのずれは約5mの誤差を
発生させる。
【0012】そこで、サージ波形の立ち上がり点が到達
した時刻をサージ波形の立ち上がりの形状から数学的に
外挿して補正するという方法が考えられる。この数学的
な外挿方法としては、多項式近似を当てはめる方法や指
数関数近似を当てはめる方法、或いはスプライン近似や
ラグランジュ近似を当てはめる方法等の幾つかの手法が
考えられるが、本実施例では立ち上がりの形状のデータ
に対して、最小二乗近似多項式を当てはめるという方法
を採用する。
【0013】図3は光磁界センサT1或いは光磁界センサ
T2で検出されたサージ波形を標定装置SでA/D変換
し、5次の多項式近似を適用してサージ波形の立ち上が
り点の到達した時刻を外挿した際のグラフ図である。図
3中のN点が、サージ波形の立ち上がり点が到達した時
刻となる。両端A、Bで観測された時刻を比較すること
によりケーブルCの事故点Xを標定する。
【0014】図4は多項式近似の次数を2次から5次に
変えたときの標定誤差とサージ波形の鈍化の関係を示し
たグラフ図である。多項式の次数が3、4、5次のと
き、サージ波形が10%〜90%まで立ち上がる際に掛
かる時間が0.5μ秒から5.5μ秒まで変化しても、
評定誤差は±2m以内である。
【0015】この計算は標定装置S内のCPUによって
自動的に行われる。計算は多項近似式の次数+1の偏微
分方程式を連立させ、その行列式をガウスの消去法で解
いているため、次数が高くなるほど計算時間は増加する
が、5次の場合でも数秒程度である。なおサージ電流の
検出には、本実施例の光磁界センサ以外に、電流変成器
なども用いることができることは云うまでもない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るケーブ
ル事故点標定方法は、サージ波形の鈍りによる誤差がな
く、標定精度の向上が可能である。また、サージ波形を
デジタルデータに変換しているので、事故時のサージ波
形を保存することができ、後の解析に役立てられる。更
に、デジタルパルスレーダのようなポータブルな測定器
にも、活線状態での常時監視システムにも適用でき、汎
用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための構成図である。
【図2】サージ波形をA/D変換した際のグラフ図であ
る。
【図3】サージ波形をA/D変換し、5次の多項式近似
を適用した際のグラフ図である。
【図4】各次数の多項近似を行なった際の標定誤差とサ
ージ波形の鈍りの関係のグラフ図である。
【図5】サージ波形のグラフ図である。
【符号の説明】
C ケーブル T1、T2 光磁界センサ F1、F2 光ファイバ S 標定装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルの事故点を標定する場合におい
    て、前記事故点で発生するサージ波形を前記ケーブルの
    両端末で検出し、前記サージ波形を逐次高速にA/D変
    換し、そのデータを記憶しこれらのデータを基に前記ケ
    ーブルの両端末に前記サージ波形の立ち上がり点が到達
    した時刻を求め、これらの時刻を比較することにより前
    記事故点位置を標定することを特徴とするケーブル事故
    点標定方法。
  2. 【請求項2】 前記サージ波形の立ち上がり点が到達し
    た時刻を前記サージ波形の立ち上がり形状から補正する
    請求項1に記載のケーブル事故点標定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021214842A1 (ja) * 2020-04-20 2021-10-28 三菱電機株式会社 ノイズ侵入位置推定装置及びノイズ侵入位置推定方法

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WO2021214842A1 (ja) * 2020-04-20 2021-10-28 三菱電機株式会社 ノイズ侵入位置推定装置及びノイズ侵入位置推定方法
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