JPH0658748B2 - カセツトデツキ - Google Patents

カセツトデツキ

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JPH0658748B2
JPH0658748B2 JP60062535A JP6253585A JPH0658748B2 JP H0658748 B2 JPH0658748 B2 JP H0658748B2 JP 60062535 A JP60062535 A JP 60062535A JP 6253585 A JP6253585 A JP 6253585A JP H0658748 B2 JPH0658748 B2 JP H0658748B2
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movable plate
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solenoid
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龍一 藤江
秀昭 田中
啓次郎 小南
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、頭出し機能(APS)を有するカセットデッ
キに関し、特にAPS状態でのピンチローラ逃げ量を拡
大しようとするものである。
〔従来の技術〕
APSモードを有するカセットデッキは、磁気テープを
早送り状態にして次の曲頭(無音区間)を高速に検知す
る。このためには磁気ヘッドを搭載したヘッド台は、排
出(EJECT)または早送り(FF)/巻戻し(RE
W)時の後退位置と演奏(PLAY)時の前進位置の他
に、該前進位置から僅かに後退したAPS用の近前進位
置の3段階に変位できる必要がある。
一方、磁気テープの走行速度はFF/REW時およびA
PS時の高速とPLAY時の低速に分けられるが、低速
走行はピンチローラによって磁気テープをキャプスタン
軸に圧接することにより実現される。これに対し、高速
走行はピンチローラをキャプスタン軸から離して巻取り
リールの回転速度が直接テープに加わる状態で実現され
る。従って、APS時にはピンチローラをキャプスタン
軸から離す必要がある。
従来のカセットデッキにおけるピンチローラの位置制御
は、ヘッド台の動きを利用して行うのが一般的である。
第3図にその一例を示す。同図において、1はヘッド
台、2は磁気ヘッド、3はヘッド前進ソレノイド、4は
ヘッド前進リンク、5はヘッド台後退バネである。この
バネ5はヘッド台1とシャーシ6の間に張設され、ヘッ
ド台1に常時後退方向(矢印A)の弾性力を与える。こ
れに対しソレノイド3を動作させてリンク4を時計方向
に回転させるとヘッド台1は矢印B方向に前進する。
本例のカセットデッキはオートリバース型であるので、
シャーシ6からは左右のキャプスタン軸7,8が立設
し、これに対応して左右のピンチローラ9,10が設け
られる。11はこれらピンチローラ9,10の一方を演
奏時に選択する切換レバーで、左右にスライドする。1
2は選択されたピンチローラに弾性力を加えてキャプス
タン軸に圧着されるピンチローラ圧着バネである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のカセットデッキでは、ヘッド台1がPLAY位置
まで前進すると、その動作に連動してピンチローラ9ま
たは10がキャプスタン軸7または8に圧着する。また
ヘッド台1がFF/REW時やEJECT時のように充
分に(5〜6mm程度)後退するとピンチローラ9または
10もキャプスタン軸7または8から充分に離れること
ができる。しかしながら、このようにピンチローラ9,
10の位置をヘッド台1の移動量で制御すると、ヘッド
台1がPLAY位置より僅か(1mm程度)しか後退しな
いAPS時(このモードの保持手段は図示していない)
にピンチローラを充分に後退させることができず、製造
時の偏差等によってピンチローラとキャプスタン軸が圧
接もしくは摺接した状態で早送りする危険性(テープの
伸び、切断の原因になる)がある。
本発明はこの点を改善しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、磁気ヘッド(2)を搭載して前後方向に変位
可能なヘッド台(1)と、該ヘッド台(1)と互いに独
立して前記方向に変位可能な可動坂(20)と、前記ヘッ
ド台(1)および前記可動板(20)を後退位置にバイア
スするバネ(5,33)と、ソレノイド(3)の励磁によ
り前記ヘッド台(1)および前記可動板(20)をバネ
(5,33)の力に抗して前進位置に駆動する前進手段
(3,4,21)と、前記ヘッド台(1)に形成されたカ
ム穴(27)の段部(28)に係合可能なAPSレバー(2
4)と、前記ソレノイド(3)の消磁時にAPSレバー
(24)を選択的に駆動して前記段部(28)と係合さ
せ、前記ヘッド台(1)をバネ(5)の力に抗して近前
進位置に保持するAPSソレノイド(30)と、前記可動
板(20)に左右方向に移動可能に取り付けられ、該可動
板(20)と共に前進位置および後退位置に移動するとと
もに、テープ走行方向に応じて左右方向にスライドされ
て、該可動板(20)が前進位置にあるときに一方のピン
チローラ(9,10)を前進させて対応するキャプスタン
軸(7,8)に圧接し、該可動板(20)が後退位置にあ
るときにはそのスライド位置に係わらず両方のピンチロ
ーラ(9,10)がキャプスタン軸(7,8)を圧接しな
い状態にするピンチローラ切換えレバー(40)とを備え
たことを特徴とするものである。
〔作用〕
ヘッド台および可動板はソレノイドおよびバネの力によ
って前進位置または後退位置に選択的に同期駆動されて
保持される。さらにヘッド台は可動板とは独立してAP
Sソレノイドにより近前進位置に保持される。従って、
2個のソレノイドによる簡単な構成で、該ヘッド台が前
進位置(PLAY)にあるときにピンチローラをキャプ
スタン軸に確実に圧接させ得ることはもとより、該ヘッ
ド台が僅かに後退した近前進位置(APS)にあるとき
にその後退量とは無関係に該ピンチローラをキャプスタ
ン軸から大きく離隔させることができる。以下、図示の
実施例を参照しながらこれを詳細に説明する。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例を示す平面図で、 (A)はヘッド台1と可動板(以下ではヘッド前進台と
呼ぶ)20の関係を示し、また(B)はヘッド前進台2
0とピンチローラ9,10の関係を示す。ヘッド台1は
磁気ヘッド2を搭載して矢印A,B方向に3段階に変位
する。後退方向Aの力はバネ5により与えられ、前進方
向の力はヘッド前進リンク4のバネ21によって与えら
れる。22はこのバネ21の力を受けるピンで、ヘッド
台1に植設されている。ヘッド前進ソレノイド3はPL
AY時にオンとなってヘッド前進リンク4を軸23を中
心に時計方向に回転させる。このときヘッド台1は矢印
B方向にフルストローク前進する。これが前進位置で、
ヘッド2は図示せぬ磁気テープに密着する。ソレノイド
3はPLAY時以外はオフになり、ヘッド台1に対する
押圧力を解除する。この結果、ヘッド台1がバネ5の力
でフルストローク後退してしまうと、磁気ヘッド2はテ
ープから充分に離れ、FF/REWまたはEJECTに
必要な後退位置になる。
このヘッド台1を最後まで後退させずに近前進位置に保
持するのがAPSレバー24である。このレバー24は
軸25を中心に回転し、先端部のピン26をヘッド台1
のカム穴27に係合させる。そして、ピン26がカム穴
27の段部28に係合した状態でレバー24の回転が阻
止されていると、ヘッド台1は後退できずにその位置を
保つ。これが近前進位置で、ヘッド2はPLAY状態に
対し1mm程度後退した状態、つまりテープとは完全に密
着していないが無信号区間(曲間)であるか否かは検出
できるAPS状態となる。
APSレバー24はバネ29によって常時反時計方向へ
の回転力を受ける。従って、ピン26はカム穴27の左
側の形状に沿って移動する。但し、これだけではAPS
レバー24による阻止機能はない。これを実現するのが
APSソレノイド30で、オンになるとレバー24他端
の鉄片31を吸着する。第1図(A)はこの吸着時(A
PS時)の状態で、レバー24は回転できない。従っ
て、ヘッド台1はソレノイド3がオフであるにも拘わら
ず、充分に後退できない(近前進位置を保つ)。
かかるAPS時にピンチローラ9,10をキャプスタン
軸7,8から充分に離隔させるのがヘッド前進台20の
動作である。このヘッド前進台20はソレノイド3がオ
ンになるとヘッド前進リンク4のローラ32によってヘ
ッド台1と同様に前進する。しかし、ソレノイド3がオ
フになるとバネ33でフルストローク復帰してしまうの
で、ヘッド台1とは異なり前進位置と後退位置の2段階
にしか変位しない。つまり、前進位置はPLAY時であ
り、また後退位置はPLAY以外の全ての場合である。
従って、APS時も後退位置になるので、この前進台2
0でピンチローラ9,10を制御すればAPS時のピン
チローラ逃げ量をヘッド台1の後退量とは無関係に大き
くとれる。
ピンチローラの制御はオートリバース型でなければピン
チローラが1つのなので前進台20で直接行うことがで
きるが、本例ではオートリバース型を例示しているの
で、この場合には第1図(B)に示すように前進台20
にピンチローラ切換レバー40を搭載して制御する。こ
の切換レバー40は左右方向に延びた2つの長穴41を
有し、ここに前進台20から突出したヘッド前進台スラ
イド軸42を挿入してスライド可能に支持されている。
そして、このスライドによって一方のピンチローラ9ま
たは10をキャプスタン軸7または8に圧接させるため
に両翼部43は傾斜している。この切換レバー40をス
ライドさせるのは切換リンク50である。この切換リン
ク50は回転軸51がシャーシ(図示せぬ)にて支持さ
れ、後端部52に切換機構の動力源から切換力を受け
る。そして、リンク50先端部のピン53を切換レバー
40の縦方向の長穴44に係合させているので、切換リ
ンク50の揺動によって切換レバー40は左右にスライ
ドする。尚、60はシャーシに設けられたヘッド前進台
スライド軸で、ここに前進台20の長穴61を係合させ
て前進台20のスライド方向を規定する。
ピンチローラ9,10はそれぞれホルダ62,63によ
って回転自在に支持されている。このホルダ62,63
はシャーシに対し回転自在に支持される。64,65は
その回転軸である。66,67はピンチローラ圧着レバ
ーで、ホルダ62,63の下面で軸63,69を中心に
回動する。このレバー68,69の先端にはローラ7
0,71が設けられ、これが切換レバー40の翼部43
に当接する。72,73は圧着レバー68,69を復帰
させる復帰バネである。74,75は圧着レバー68,
69に植設されたピンで、こことホルダ62,63との
間にバネ76,77を介在させることで圧着レバー6
8,69とホルダ62,63との間に連動関係を持たせ
てある。
上記構成であると、ヘッド前進台20がB方向に前進し
たPLAY時に、切換レバー40が左側にスライドして
いれば左ピンチローラ9がキャプスタン軸7に圧接し、
右ピンチローラ10はバネ73で復帰している。この状
態で切換リンク50が時計方向に回動し、切換レバー4
0が右側にスライドすると、右ピンチローラ10がキャ
プスタン軸8に圧接して、左ピンチローラ9はバネ72
で復帰する。
これに対しヘッド前進台20が第2図に示すようにA方
向に後退してしまうと切換レバー40はいずれのローラ
70,71とも接触できない位置へ一体的に逃げてしま
うので、ピンチローラ9,10はバネ72,73で共に
キャプスタン軸7,8から離れる。この逃げ量はFF/
REW時もAPS時も同じである。またPLAY時の非
選択ピンチローラについても同じである。尚、ピンチロ
ーラ9,10の逃げ量は、ローラ70,71の可動範囲
(特に後退側)を定めるシャーシの穴で規制されるが、
この部分は図面上省略してある。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、磁気ヘッドを移動さ
せるヘッド台と、ピンチローラを制御する可動板(ヘッ
ド前進台)とを別設し、ヘッド台および可動板をソレノ
イドの駆動力により同期して前進位置に駆動して保持す
ると共に、ヘッド台は可動板とは独立してAPSソレノ
イドにより近前進位置に保持されるよう構成したので、
2個のソレノイドによる簡単な構成で、APS時にもピ
ンチローラの逃げ量を大きくとることができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)(B)は本発明の一実施例を示す平面図、
第2図は動作説明図、第3図は従来のカセットデッキの
要部平面図である。 図中、1はヘッド台、2は磁気ヘッド、7,8はキャプ
スタン軸、9,10はピンチローラ、20は可動板(ヘ
ッド前進台)、24はAPSレバー、40はピンチロー
ラ切換レバー、50は切換リンクである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−163548(JP,A) 特開 昭57−33452(JP,A) 特開 昭58−35748(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッド(2)を搭載して前後方向に変
    位可能なヘッド台(1)と、 該ヘッド台(1)と互いに独立して前記方向に変位可能
    な可動坂(20)と、 前記ヘッド台(1)および前記可動板(20)を後退位置
    にバイアスするバネ(5,33)と、 ソレノイド(3)の励磁により前記ヘッド台(1)およ
    び前記可動板(20)をバネ(5,33)の力に抗して前進
    位置に駆動する前進手段(3,4,21)と、 前記ヘッド台(1)に形成されたカム穴(27)の段部
    (28)に係合可能なAPSレバー(24)と、 前記ソレノイド(3)の消磁時に前記APSレバー(2
    4)を選択的に駆動して前記段部(28)と係合させ、前
    記ヘッド台(1)をバネ(5)の力に抗して近前進位置
    に保持するAPSソレノイド(30)と、 前記可動板(20)に左右方向に移動可能に取り付けら
    れ、該可動板(20)と共に前進位置および後退位置に移
    動するとともに、テープ走行方向に応じて左右方向にス
    ライドされて、該可動板(20)が前進位置にあるときに
    一方のピンチローラ(9,10)を前進させて対応するキ
    ャプスタン軸(7,8)に圧接し、該可動板(20)が後
    退位置にあるときにはそのスライド位置に係わらず両方
    のピンチローラ(9,10)がキャプスタン軸(7,8)
    を圧接しない状態にするピンチローラ切換えレバー(4
    0)とを備えたことを特徴とするカセットデッキ。
JP60062535A 1985-03-27 1985-03-27 カセツトデツキ Expired - Fee Related JPH0658748B2 (ja)

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JPS5733452A (en) * 1980-08-07 1982-02-23 Pioneer Electronic Corp Cassette tape recorder
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