JPH0658537B2 - 受像シ−ト - Google Patents

受像シ−ト

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JPH0658537B2
JPH0658537B2 JP60040847A JP4084785A JPH0658537B2 JP H0658537 B2 JPH0658537 B2 JP H0658537B2 JP 60040847 A JP60040847 A JP 60040847A JP 4084785 A JP4084785 A JP 4084785A JP H0658537 B2 JPH0658537 B2 JP H0658537B2
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三樹雄 戸塚
富蔵 並木
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、色校正用のカラープルーフおよびディスプレ
ーなどに用いられる受像シートに関するものである。
[発明の技術的背景および従来技術] 従来より、フォトポリマーを使用する色校正法(プレプ
レスプルーフ)にはオーバーレイ法およびサープリント
法がある。オーバーレイ法は、透明支持体上に各色の分
解画像が設けられた複数のカラープルーフィングシート
を用意し、これらのシートを重ね合わせることにより
(得られたものをカラーテストシートという)、色校正
を行なう方法である。この方法によれば、その都度二色
乃至四色のカラープルーフィングシートを重ねることに
より多色画像を得ることができ、従って簡便であり、か
つ連続検査に使用できるとの利点を有する。また、サー
プリント法は、一枚の支持体上に各色の分解画像を順次
形成して多色画像とする方法である。この方法によれ
ば、オーバーレイ法におけるように色濃度が支持体によ
って影響されることがなく、またカラープルーフィング
シートを重ねる際に起こる色の歪みが回避でき、従って
本来の印刷法に一層類似したものとなる。
上記オーバーレイ法およびサープリント法の両方に使用
できる画像形成材料として、支持体(以下においては仮
支持体とも称される)上に感光性樹脂層を設けてなる感
光性転写シートが知られている。色校正のための多色画
像を有するカラーテストシートは、この感光性転写シー
トを色分解マスクを通して露光、現像して分解画像を形
成したのち、この分解画像を任意の支持体上に転写する
操作を繰り返すことにより得られる。
分解画像の転写操作は、たとえば、画像が形成された感
光性転写シートを別の支持体に熱圧着したのち仮支持体
を剥離することにより行なうことができ、支持体上には
転写画像が形成される(特開昭47−41830号公
報、特開昭51−5101号公報等参照)。後者の特開
昭51−5101号公報には、受像側の支持体上に熱融
解性ポリマー層を設けることが記載されているが、この
場合に、使用されるポリマーの融点が一般に高いために
転写温度が高くなり、従って熱により支持体の寸度安定
性が低下し、各色の画像転写の位置合わせにズレを生じ
がちであった。逆に、融点の低いポリマーを用いた場合
には、画像転写後に接着が起こりやすかったり、表面に
傷が付きやすいとの問題があった。
また、前者の特開昭47−41830号公報には、アー
ト紙、コート紙等の支持体上に画像を直接に転写する方
法が記載されているが、得られる最終画像がマスク原稿
に対して左右逆転するとの欠点があった。
以上のような問題を解決する方法として、最終の支持体
上に画像を転写する前に、一旦光重合性画像受容層を有
する仮支持体(受像シート)上に各色の分解画像を転写
する方法について、本出願人は既に特許出願している
(特開昭59−97140号)。光重合性画像受容層
は、基本的に光重合性モノマー、光重合開始剤および結
合剤からなるものである。カラープルーフィングは、ま
ず感光性転写シート上に形成した分解画像を熱圧着によ
り受像シートに順次転写し、次にこの受像シートと最終
支持体とを接着したのち全面露光して画像受容層を硬化
させ、次いで仮支持体を剥して画像を最終支持体上に再
転写することにより行なうことができる。この方法によ
れば、マスク原稿と同じ画像(正像)が得られること、
および画像受容層が柔かく、低い温度で転写が可能であ
り、かつ転写後露光により重合硬化できるから表面の接
着、損傷などを防止できるとの利点を有する。
光重合性の受像シートを用いる方法はこのように諸特定
において優れたものであるが、この方法においても、画
像受容層に必須の光重合開始剤の僅かな着色が画像受容
層の透明度を下げ、アート紙等の白色等に最終的に画像
を転写した場合に非画像部の白色度を低下させることに
なるために、できる限り無色の開始剤を使用することが
望まれている。そして、開始剤は光分解によっても着色
せず、従ってモノマーの重合反応の前後において無色で
あり、画像受容層は再転写後(露光後)もなお高い透明
度を有することが要求される。
さらに、カラープルーフィング工程に要する時間を短縮
化するために、少しでも高感度の光重合開始剤を用いる
ことが望まれている。
[発明の要旨] 本発明は、透明度が高く、かつ高感度の受像シートを提
供することをその目的とするものである。
本発明は、支持体と、この上に設けられた有機高分子重
合体、常圧で150℃以上の沸点を有するエチレン性多
官能モノマー、および光重合開始剤を含む光重合性画像
受容層とから実質的に構成された受像シートであって、
該光重合開始剤が下記一般式(I): (ただし、R1およびR2はそれぞれ、炭素数1〜3のア
ルキル基板である) で表されるベンゾインエーテル系の光重合開始剤である
ことを特徴とする受像シートにある。
本発明者による種々の実験の結果、公知の多数の開始剤
が光分解前には無色であっても光分解後に僅かではある
が着色(黄色に呈色)する傾向にあることが判明した。
また、光分解の前後において無色で着色しない開始剤で
あっても、モノマーの重合反応に長時間を要する、ある
いは充分に反応が進まない(すなわち、低感度である)
など開始剤としての本来的機能が劣るものが多いことも
判明した。
本発明者は更に研究を行なった結果、特定の一般式で表
わされるベンゾインエーテル系光重合開始剤が無着色
で、かつ高感度を示すため、受像シートの光重合性画像
受容層の形成に特に好適であることを見出した。
従って、本発明は、光重合開始剤として特に上記一般式
(I)で表されるベンゾインエーテル系の開始剤を用
い、かつ光重合性画像受容層を上記の組合せとすること
により、光重合硬化の前後における画像受容層の高い透
明度、およびその光硬化時間の短縮化を実現するもので
ある。
上記の光重合開始剤は無色の化合物であり、その光分解
物も無色であるため、透明度の高い画像受容層を形成す
ることができ、かつ露光後も高い透明度を維持すること
ができる。従って、最終支持体として白色紙を用いた場
合に、非画像部が高い白色度を有するカラープルーフ用
のテストシートあるいはカラーディスプレイ用のシート
が得られる。
また、上記光重合開始剤は、光分解の前後に渡って無色
であると同時に、高感度であって重合反応を短時間で完
了させることができる。従って、露光時間が短くて済
み、全体としてカラープルーフィング工程に要する時間
を短縮化することができるものである。
[発明の構成] 本発明の受像シートは、基本的に支持体と、この上に設
けられた光重合性画像受容層とから構成される。受像シ
ートは、たとえば以下に述べるような方法により製造す
ることができる。
本発明に用いられる支持体の材料は、化学的および熱的
に安定であって、撓曲性を有し、実質的に化学光線透過
性を有する物質である。そのような材料としては、受像
シートの支持体として公知の材料、例えば写真用支持体
およびドライフォトレジスト用支持体の材料等の中から
任意に選ぶことができるが、好ましくはポリエチレンテ
レフタレートフィルムおよびポリカーボネートフィルム
である。
支持体上には、基本的に下記の組合せからなる光重合性
画像受容層が設けられる: (1)有機高分子重合体(結合剤)、 (2)エチレン性多官能モノマー、および (3)ベンゾインエーテル系光重合開始剤。
さらに画像受容層には、必要に応じて、 (4)熱重合禁止剤、 が含有されていてもよい。
本発明に用いられる上記(1)の有機高分子重合体とし
ては、熱可塑性である限り種々の有機高分子物質を用い
ることが可能である。具体的には、ポリ(メタ)アクリ
レート、塩素化ポリエチレン、スチレンとマレイン酸の
半エステルとの共重合体、ポリスチレン、ポリアミド、
(メタ)アクリレート・(メタ)アクリル酸共重合体、
ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、塩化ビ
ニル・酢酸ビニル共重合体、アルキッド樹脂、ポリビニ
ルアセタール、ポリアミドなどを挙げることができる。
これらのうちで特に好ましいものはポリメタクリレート
である。また、支持体との密着性を調節するなどの目的
で、高分子重合体にはこれら化合物の二種以上の組み合
わせを用いてもよい。
(2)のエチレン性多官能モノマーとしては、たとえば
ポリオールの不飽和エステル、特にアクリル酸またはメ
タクリル酸のエステルを用いることができる。その具体
例としては、エチレングリコールジアクリレート、ジエ
チレングリコールジアクリレート、グリセリントリアク
リレート、マンニツトポリアクリレート、ポリアクリレ
ート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−
プロパンジオールジメタクリレート、ポリエチレングル
コールジメタクリレート、1,2,4−ブタントリオー
ルトリメタクリレート、トリメチロールエタントリアク
リレート、ヒドロキノンジメタクリレート、ペンタエリ
トリットのジ−、トリ−及びテトラメタクリレート、ジ
ペンタエリトリットポリアクリレート、1,3−プロパ
ンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオール
ジメタクリレート、200〜400の分子量を有するポ
リエチレングリコールのビスアクリレート及びビスメタ
クリレート、およびこれらと類似の化合物が挙げられ
る。
あるいは、不飽和アミド、特にα,ω−ジアミンを有す
るアクリル酸及びメタクリル酸の不飽和アミドを用いる
ことができる。なお、不飽和アミドのアルキレン鎖には
酸素原子が介在していてもよい。その具体例としては、
メチレンビスアクリルアミド及びエチレンビスメタクリ
ルアミドが挙げられる。
ただし、本発明に用いることができるエチレン性多官能
モノマーは、得られる受像シートの転写特性などの点か
ら、その沸点が常圧で150℃以上のものが適当であ
る。
また、一個より多いビニル基またはビニリデン基を有す
るモノマーが好ましい。上記モノマーは単独で用いても
よいし、あるいは二種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
本発明に用いられる(3)のベンゾインエーテル系光重
合開始剤は、下記一般式(I)で表されるものである。
(ただし、R1およびR2はそれぞれ、炭素数1〜3のア
ルキル基である) 上記一般式(I)において、R1とR2は同一であっても
よいし、あるいは互いに異なっていてもよい。
上記光重合開始剤は、光硬化感度が高く、かつそれ自体
およびその光分解物が着色していないものである。好ま
しくは一般式(I)においてR1とR2が同一である場合
であり、特に好ましいものは、2,2−ジメトキシ−2
−フェニルアセトフェノンおよび2,2−ジエトキシ−
2−フェニルアセトフェノンである。なお、開始剤は単
独で用いてもよいし、あるいはは二種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
さらに、必要により、光重合性画像受容層中には熱重合
禁止剤や、モノマーの重合速度を高めるための水素共与
体等を加えてもよい。
(4)の熱重合禁止剤としては、たとえばp−メトキシ
フェノール、ハイドロキノン、アルキル基またはアリー
ル基置換ハオドロキノン、tert−ブチルカテコール、ピ
ロガロール、ナフチルアミン、β−ナフトール、フェナ
チアジン、ピリジン、ニトロベンゼン、φ−トルチノン
およびアリールホスファイトを挙げることができる。ま
た、水素共与体の例としては、ヘキシルジエチレングリ
コールエーテル、メチルフタリルエチルグリコラートお
よびエチルフタリルエチルグリコラートを挙げることが
できる。
光重合性画像受容層の形成においては、まず上記(1)
〜(3)の化合物、および所望により(4)の熱重合禁
止剤等を適当な溶剤に溶解して塗布液を調製する。光重
合性モノマーと有機高分子重合体との混合比はこれらの
組合せによっても異なるが、一般に1:10〜2:1
(重量比)の範囲になるのが好ましい。また、光重合開
始剤はモノマーに対して0.01〜20重量%の範囲で
含有されるのが好ましい。
次に、この塗布液を支持体表面に塗布、乾燥することに
より、画像受容層が形成される。画像受容層は、画像が
埋め込まれた状態で転写形成されるのに充分な厚さを有
していればよい。画像受容層の膜厚は転写される画像の
厚さによっても異なるが、一般に4〜40μmの範囲に
ある。画像受容層は、目的により一乃至数種類の画像を
受容することができる。
さらに、受像シートの光重合性画像受容層表面には、画
像受容層を保護する目的で、適当な高分子物質からなる
カバーフィルムが設けられていてもよい。受像シートの
使用に際しては、このカバーフィルムを剥して使用に処
する。
本発明の受像シートを用いたサープリント法に従うカラ
ープルーフィングは、たとえば以下に述べるような操作
により実施することができる。
1)感光性転写シートに色分解マスクを重ね合わせた状
態で、可視光線などの活性光線を照射することにより露
光を行なう(露光工程)。
2)この転写シートを現像液で処理することにより、支
持体上に分解画像を形成する(現像工程)。
3)別の感光性転写シートを用いて、上記第一および第
二工程を繰り返すことにより、二色乃至四色のカラープ
ルーフィングシートを作成する。
4)第一色目の分解画像を有するカラープルーフィング
シートを、該画像側が受像シートの光重合性画像受容層
に接するように重ね合わせた後、加熱加圧して接着を行
なう。分解画像は未硬化の画像受容層中に埋め込まれた
状態で熱圧着される。次いで、転写シートの支持体(仮
支持体)を剥離して画像の転写を行なう(転写工程)。
さらに、残りのカラープルーフィングシートを用いて同
様の操作により、第二色目以降の分解画像を第一色目の
分解画像に整合させながら同一の受像シート上に順次転
写する。受像シート上には、二色乃至四色の画像が画像
受容層に埋め込まれた状態で転写形成される。
5)多色画像が転写された受像シートを、該多色画像側
が白色紙と接するように白色紙に重ね合わせた後、加熱
加圧して接着する。
6)受像シートの支持体を通して全面に活性光線を照射
して、光重合性画像受容層を光硬化させる。
7)受像シートの支持体(仮支持体)を剥離することに
より、白色紙上に多色画像が転写形成される。所望によ
り、画像受容層上にマットフィルム等を重ねて加熱加圧
することにより、画像受容層表面に微細な凹凸を設けて
もよい。
なお、上記においては分解画像が最終的に転写される支
持体として白色紙の例を挙げたが、それ以外に各種の
紙、金属フィルム、ガラス等も支持体として用いること
ができる。また、上記第四工程で得られた二色乃至四色
の画像が転写された受像シートは、そのまま直接に正確
に重ね合わすことによりオーバーレイ法に従うカラープ
ルーフィングに使用することができる。
次に本発明の実施例および比較例を記載する。ただし、
以下の各例は本発明を制限するものではない。
[実施例1] (i)受像シートの製造 下記組成を有する光重合性画像受容層用の塗布液を調製
した。
画像受容層用塗布液 メタクリル酸メチルポリマー 90g (平均分子量:100,000、和光純薬(株)製) ペンタエリスリトールテトラアクリレート 90g 2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン
3.18g p−メトキシフェノール 0.09
g メチルエチルケトン 220g 次に、塗布液を#200のナイロンメッシュフィルター
で濾過した。この塗布液をコーティングロッドNo.32
(R.D.Specialties,U.S.A.製)を用いて、二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルム(支持体、厚さ:10
0μm)の表面に塗布した後、100℃の温度で二分間
乾燥して、乾燥膜厚が28μmの光重合性画像受容層を
形成した。
このようにして、支持体と光重合性画像受容層とからな
る受像シートを製造した。
(ii)感光性転写シートの製造 感光性樹脂層形成用の塗布液として、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の四色
の感光溶液を下記第1表に示す組成となるようにそれぞ
れ調製した。
これら四色の感光溶液をそれぞれ東洋濾紙No.63のフ
ィルターで濾過した後、四枚の二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルム(支持体、厚さ:100μm)上
にホエラーを用いて塗布し、100℃の温度で二分間乾
燥して、乾燥膜厚が2μmの感光性樹脂層を設けた。
このようにして、支持体と感光性樹脂層とからなる四色
の感光性転写シート(ポジ型着色感光シート)を製造し
た。
これら四色の感光性樹脂層について、マクベスTD-504型
透過濃度計を用いて各色フィルター[ホワイト(W)、
レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)]による
透過濃度を測定した。その結果を第2表に示す。
(iii)カラープルーフィングシートの作成 四色各々の感光性転写シートを、レジスターピンを用い
て相応する色分解ポジマスクと正確な位置に重ね合わ
せ、2kwの超高圧水銀灯(jet.Light 2000、オーク製
作所製)で50cmの距離から画像露光を行なった。露光
済の転写シートを下記組成の現像液を用いて32℃の温
度で現像処理して、色分解マスクを忠実に再現した四色
のカラープルーフィングシートを得た。各色のシートの
露光および現像時間を第3表に示す。
現像液 NaOH 6g 蒸留水 100g (iv)カラープルーフィング工程 まず、ブラックのカラープルーフィングシートを、画像
側が受像シートの光重合性画像受容層に接するように受
像シートにレジスターピンを用いて正確に重ね合わせた
のち、ラミネータ(ファーストラミネータ8B-550-80、
大成商事(株)製)を用いて圧力2バール(1バール=
106dyn/cm2)、ローラー温度100〜120℃、ラミ
ネート速度60cm/分の条件でラミネートを行なった。
室温まで冷却後、カラープルーフィングシートの支持体
のみを剥して受像シート上にブラックの画像を転写し
た。次いで、残りの三色のカラープルーフィングシート
についても同様の操作を繰り返して、ブラック、シア
ン、マゼンタ、イエローの順に画像が転写形成された受
像シートを得た。
次に、この四色転写画像を有する受像シートを、画像受
容層側が白色アート紙表面と接するようにアート紙と重
ね合わせたのち、前記と同様の条件でラミネートを行な
った。このアート紙に受像シートの支持体を通して2k
wの超高圧水銀灯で50cmの距離から20秒間全面露光
を行なったのち、受像シートの支持体を剥離した。
このようにして、サープリント方式用のカラーテストシ
ートを得た。
[比較例1] 実施例1において、光重合開始剤として2,2−ジメト
キシ−2−フェニルアセトフェノンの代りに、ベンゾイ
ルメチルエーテルを用いること以外は実施例1−(i)
の方法と同様の操作を行なうことにより受像シートを製
造した。
[比較例2] 実施例1において、光重合開始剤として2,2−ジメト
キシ−2−フェニルアセトフェノンの代りに、ベンゾイ
ンイソプロピルエーテルを用いること以外は実施例1−
(i)の方法と同様の操作を行なうことにより受像シー
トを製造した。
[比較例3] 実施例1において、光重合開始剤として2,2−ジメト
キシ−2−フェニルアセトフェノンの代りに、ミヒラー
ケトンを用いること以外は実施例1−(i)の方法と同
様の操作を行なうことにより受像シートを製造した。
[比較例4] 実施例1において、光重合開始剤として2,2−ジメト
キシ−2−フェニルアセトフェノンの代りに、2−クロ
ロチオキサントンを用いること以外は実施例1−(i)
の方法と同様の操作を行なうことにより受像シートを製
造した。
[受像シートの評価] 各受像シートについて、以下に記載する感度試験および
着色度試験を行なった。
(1)感度試験 受像シートを、光重合性画像受容層側が白色アート紙と
接するようにアート紙を重ね合わせたのち、加熱加圧し
てラミネートを行ない、試料を作成した。
この試料(幅:45mm)を2kwの超高圧水銀灯で50
cmの距離から支持体を通して全面露光したのち、光重合
性画像受容層側が平面になるようにして引張試験機(テ
ンシロンUTM-II-20、東洋ボールドウィン(株)製)を
用いて、剥離力50g、剥離速度40mm/分の条件で試
料から支持体を剥離した(180°剥離)。感度は上記
条件で剥離可能な露光時間により評価した。
(2)着色度試験 受像シートを、光重合性画像受容層側が白色アート紙と
接するようにアート紙を重ね合わせたのち、加熱加圧し
てラミネートを行なった。受像シートの支持体側から全
面露光したのち、支持体を剥離して試料を作成した。
この試料について、カラーアナライザー(日立307型)
を用いて可視領域の吸収スペクトルを測定した。画像受
容層の非画像部の着色度を400nm(目視観察で着色
が認識される波長)における反射濃度で評価した。結果
を第4表に示す。
第4表に示された結果から明らかなように、本発明の受
像シート(実施例1)は、他のベンゾインエーテル系光
重合開始剤を用いた受像シート(比較例1、2)および
他の光重合開始剤を用いた受像シート(比較例3、4)
と比較して、非画像部の着色度および感度の両方におい
て優れていた。特に、本発明の受像シートは非画像部の
白色度が非常に高かったが、比較例3および4の受像シ
ートは非画像部が黄色に着色していた。
さらに、本発明の受像シートを用いて得られたサープリ
ント方式用のカラーテストシートは、鮮明な画像を有し
ていた。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体と、この上に設けられた有機高分子
    重合体、常圧で150℃以上の沸点を有するエチレン性
    多官能モノマー、および光重合開始剤を含む光重合性画
    像受容層とから実質的に構成された受像シートであっ
    て、該光重合開始剤が下記一般式(I): (ただし、R1およびR2はそれぞれ、炭素数1〜3のア
    ルキル基である) で表されるベンゾインエーテル系の光重合開始剤である
    ことを特徴とする受像シート。
  2. 【請求項2】光重合性画像受容層が、さらに熱重合禁止
    剤を含有する特許請求の範囲第1項記載の受像シート。
  3. 【請求項3】一般式(I)におけるR1およびR2が同一
    のアルキル基である特許請求の範囲第1項もしくは第2
    項記載の受像シート。
  4. 【請求項4】光重合開始剤が、2,2−ジメトキシ−2
    −フェニルアセトフェノンおよび2,2−ジエトキシ−
    2−フェニルアセトフェノンからなる群より選ばれる少
    なくとも一種の化合物である特許請求の範囲第1項記載
    の受像シート。
  5. 【請求項5】エチレン性多官能モノマーが、少なくとも
    一種のポリオールの(メタ)アクリル酸エステルである
    特許請求の範囲第1項もしくは第2項記載の受像シー
    ト。
  6. 【請求項6】光重合開始剤が、エチレン性多官能モノマ
    ーに対して0.01乃至20重量%の範囲で含有されて
    いる特許請求の範囲第1項もしくは第2項記載の受像シ
    ート。
  7. 【請求項7】エチレン性多官能モノマーと有機高分子重
    合体との重量比が、1:10乃至2:1の範囲にある特
    許請求の範囲第1項もしくは第2項記載の受像シート。
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