JPH0658468A - 管接続方法及びそれに用いる可動型管端防食コア - Google Patents

管接続方法及びそれに用いる可動型管端防食コア

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JPH0658468A
JPH0658468A JP23778392A JP23778392A JPH0658468A JP H0658468 A JPH0658468 A JP H0658468A JP 23778392 A JP23778392 A JP 23778392A JP 23778392 A JP23778392 A JP 23778392A JP H0658468 A JPH0658468 A JP H0658468A
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日出雄 藤田
Hiroki Kodama
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  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コアの入れ忘れや腐敗水空間をなくす管接続
方法及びそれに用いる管端防食コアを提供すること。 【構成】 可動型コア17の鍔部18の環状壁面22
に、鋸刃状の刻み山22aを形成し、鋼管端部が上記環
状壁面22に当接し、咬み合って、可動型コア17に回
転力を伝える力(T)が、鋼管内周面が上記環状突起2
2をのりこえる力(R)と、可動型コア17の雄ねじ1
9とバルブ本体の接合部15のテーパ雌ねじ16との嵌
合の摩擦力(F)に対して、R<F<Tという関係とな
るようにして結合すること。 【効果】 コアの入れ忘れはいうまでもなく、確実に腐
敗水空間をなくして結合できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば、給水用樹
脂被覆鋼管と青銅バルブ等の耐食性金属からなる給水器
具とのねじ接合部において使用する管接続方法及びそれ
に用いる可動型管端防食コアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】給水用樹脂被覆鋼管(以下、鋼管とい
う)の給水用バルブ接合部においては、その管端部にお
ける鉄部分の露出を防止するため、管端防食コア(以
下、コアという)を用いている。このコアを用いた給水
用青銅バルブ器具類(以下、バルブという)には、バル
ブとコアが分離した分離型と、バルブとコアとを一体に
して内蔵させた内蔵型とがある。
【0003】まず、図6に示す分離型コアの従来例で
は、バルブ本体1とこれに連結される鋼管2の管端部に
嵌められる樹脂製(ポリエチレンやポリプロピレン、ポ
リブテン)のコア3によって管端防食バルブを構成する
ものであり、上記バルブ本体1には端部よりテーパ雌ね
じ4を設けるとともに、このテーパ雌ねじ4の奥部は、
通常のJIS規格のバルブに比してコア3の雄ねじの長
さ分だけ余裕を見込んだねじ延長部を設けており、一方
のコア3には、外周にねじ部6を有する鍔部7と鋼管2
内に嵌挿される胴部8を設けている。
【0004】そして、使用に際しては、まず、鋼管2の
端部にコア3の胴部8を嵌挿して、鋼管2の端面に、コ
ア3の鍔部7壁面を当接させ、その鋼管2に設けたテー
パ雄ねじ9と上記ねじ部6とをバルブ本体1の雌ねじ4
に嵌合して接続するものである。
【0005】また、図7に示す内蔵型コアの従来例は、
バルブ本体1のヌスミ部に、コア10を一体的に射出成
形によって形成したもので、このコア10に、鋼管2を
嵌挿するための凹溝11と胴部12とを形成している。
そして、その使用に際しては、鋼管2の端部を凹溝11
に嵌挿しながら、換言すれば、胴部12を鋼管2内面に
嵌挿しながら鋼管2とバルブ本体1とを螺合し、鋼管2
をバルブ本体1に嵌合接続するものである。
【0006】さらに、図8は内蔵型コアの他の従来例を
示しており、これは、バルブ本体1とは別体で成形した
コア13を、上記バルブ本体1に螺合させ、一体化する
よう組み合わせたものであり、この場合のコア13は、
その形状が上記分離型のコア3と似ているが、あらかじ
め、バルブ本体1に螺合させて一体化しておく点では、
内蔵型としての機能を有する。なお、結合される鋼管2
の先端とコア13との間に防食シール剤14が充填され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のものには、それぞれ、以下に示すような
問題があった。まず、図6で示す分離型の場合では、施
工時に、不注意で、コア3を鋼管2に装着せずに、鋼管
2をバルブ本体1に接続してしまうというコアの入れ忘
れが起こるおそれがある。
【0008】また、図7や図8で示す内蔵型の場合は、
バルブ本体1にコア10が固定されているために、コア
の入れ忘れという問題は生じないものの、鋼管2の螺合
において、その管端の停止する位置が定まっておらず、
図7で示すように、凹溝11の奥端まで鋼管2が入り切
らない場合には、空間部を生じ、この空間部に、水道水
の長期滞留による腐敗水が発生し、衛生上、好ましくな
いという問題がある。
【0009】この発明は、上記したような問題点にかん
がみて成されたものであり、分離型の問題点であったコ
アの入れ忘れをなくし、内蔵型の問題点であった腐敗水
空間をなくすことが可能な管の接続方法およびそれに用
いる可動型管端防食コアを提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、請求項1の発明は、内面被覆鋼管の内周面に嵌挿
される胴部と上記鋼管の端面に当接する環状壁面を有す
る鍔部から成り、上記胴部外周面には、1本以上の環状
突起を設け、上記鍔部外周面には、バルブ本体のテーパ
雌ねじに螺合する雄ねじを設けた樹脂製の可動型管端防
食コアを、バルブ本体に対する上記鋼管の嵌合に先立
ち、あらかじめ、バルブ本体に対し、上記環状壁面から
バルブ本体の端面までの距離が、バルブ本体の端面から
鋼管嵌合時におけるテーパ雄ねじの基準の長さa寸法±
1ピッチの範囲内となるような位置に嵌合させ、鋼管の
接続時に、上記バルブ本体のテーパ雌ねじに鋼管のテー
パ雄ねじを嵌合させてその先端部を上記可動型管端防食
コアの環状壁面に当接させ、上記鋼管に所定の締付トル
クを加えることにより結合する管接続方法であって、鋼
管内周面が管端防食コアの環状突起をのりこえる力
(R)よりも管端防食コアの雄ねじとバルブ雌ねじとの
嵌合の摩擦力(F)の方が大きく、かつ、上記摩擦力
(F)よりも鋼管端部が管端防食コアの環状壁面に当接
し、管端防食コアに回転力を伝える力(T)の方が大き
くなるように、つまり、R<F<Tという関係式を満足
するようにして結合することを特徴としている。
【0011】また、請求項2に記載の可動型管端防食コ
アにかかる発明は、バルブ本体の接合部に形成されたテ
ーパ雌ねじに螺合する雄ねじを鍔部外周面に有し、鋼管
接続前に、あらかじめ、上記接合部のテーパ雌ねじ部の
所定位置に嵌合停止され、請求項1記載の管接続方法に
用いられる可動型管端防食コアであって、請求項1記載
におけるR<F<Tの関係を成立させるため、つぎの
a)、b)、c)の3つの条件を同時に満足することを
特徴としている。
【0012】a)R<Fの関係を満足させるための条
件;Rを極力小さくするため、上記鋼管内径の許容寸法
最小値を底辺に、許容寸法最大値を上辺とし、かつ上記
底辺の長さを0.1〜0.5mm、上辺を0.05〜
0.15mmとした断面四辺形状の環状突起を、可動型
管端防食コアの胴部外周面に、上記所定位置に嵌合停止
された状態において、バルブ本体のテーパ雌ねじ端部よ
り螺進側に1ピッチ以上奥部でかつ環状壁面より3mm
以上手前の位置に1本以上形成すること。
【0013】b)FをRとTの間の値とするための条
件;コアの雄ねじとバルブ本体の雌ねじとがa寸法±1
ピッチの範囲で嵌合したときの摩擦力(F)を、RとT
との間の値とするため、〔d’=d0 −a/m〕の式で
算出されるコア鍔部ねじ外径d’を有すること。 ここで、d0 =JISB0203(管用テーパねじ)の
基準径位置における雄ねじの外径 a=基準径位置から雄ねじ先端間での基準の長さ 1/m=テーパ
【0014】c)F<Tの関係を満足するための条件;
鋼管端面とコアの環状壁面とが鋼管の回転方向で咬み合
って、鋼管の締付トルクをコアに伝える伝達力Tを大き
くするため、高さ0.5mm,底辺1mmの鋸刃状の刻
み山をコアの環状壁面に形成すること。
【0015】さらに、請求項3に記載の可動型管端防食
コアにかかる発明は、請求項2記載の管端防食コアにお
けるコア鍔部ねじ外径d’を、樹脂ねじ特有の摩擦係数
と形状との影響による補正値で、ねじ山の1ピッチ長さ
をPとした場合のα=(0.8〜1.2)P/mを考慮し、
〔d’=d0 −a/m−α〕の式で算出した値としたも
のである。
【0016】
【作用】しかして、この発明によれば、バルブ本体とは
別体で成形された可動型のコアを、バルブ本体と鋼管を
嵌合するに先立ち、あらかじめ、バルブ本体に、そのテ
ーパ雌ねじの所定位置(a±1ピッチ)に嵌合させてお
くものであるから、分離型コアの問題点であったコアの
入れ忘れを防止できる。
【0017】また、鋼管の接続時に、鋼管の先端をコア
鍔部の環状壁面に当接させ、鋼管に対して所定の締付ト
ルクを加えることにより、コアを鋼管とともに回転させ
て(前進可動させて)結合を完了するが、この際、コア
鍔部の環状壁面には、鋸刃状の刻み山が形成してあるの
で、コアと鋼管とは、相互にすべることなく、押圧され
て密に接した状態となる。これにより、内蔵型コアの問
題点であった腐敗水空間をなくすことができる。
【0018】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面により説明
する。図1はこの発明の一実施例による可動型コアの断
面図、図2は同じく可動型コアの要部拡大図であって、
(a)はコアを上面からみた図、(b)は環状壁面を軸
方向からみた図、(c)は同じく環状壁面を側面からみ
た図である。図1において、15はバルブ本体(たとえ
ば、青銅バルブ)の接合部であり、この接合部15に設
けたテーパ雌ねじ16に、たとえば、ポリエチレンなど
の樹脂からなる可動型コア17の鍔部18の外周に設け
た雄ねじ19を嵌合した状態を示している。
【0019】また、図2(a)〜(c)で示すように、
コア17の鍔部18の環状壁面22には、鋸刃状の刻み
山22aが形成され、この刻み山22aは(b)に示す
ように、所定間隔をおいて複数、形成されているが、望
ましくは、コア17の軸心から外方向へ放射状に延びる
ように形成するのがよい。さらに、(c)に示すよう
に、図示しない鋼管端部の回転時、その回転方向で係止
されるような向きに刻み山22aを形成すると効果的で
ある。
【0020】そして、上記コア17に設けた胴部20に
対し、鋼管2の内周面を嵌挿しながら、鋼管2のテーパ
雄ねじ9を上記バルブ本体の接合部15のテーパ雌ねじ
16に嵌合することにより、鋼管2の端面はコア17の
鍔部18の環状壁面と当接した状態で接合部15に結合
されるのであるが、本発明では、バルブ本体の接合部1
5のテーパ雌ねじ16に対する可動型コア17の嵌合停
止位置がポイントとなる。
【0021】ここで、コア17の鋼管2に対する挿入口
がラッパ状に拡がっており、鋼管の挿入が困難なように
見受けられるが、チューリップカーブのカットを挿入部
に設けているので、実際は、鋼管の挿入は容易である
(詳細は、先願の実願昭64−32988号に記載の管
端防食コアを参照のこと)。
【0022】基準径がバルブ本体の接合部15の端部の
場合、図1に示すように、バルブ本体の接合部15の端
面からコア17の鍔部18端面、すなわち、環状壁面2
2までの寸法をLとすると、この寸法Lを鋼管2のテー
パ雄ねじ9の基準径位置の基準長さa±1ピッチの範囲
内の寸法とするのである。これより浅い位置では、手締
め作業が困難になりかねないからである。
【0023】また、テーパねじの特質上、コア17がテ
ーパ雌ねじ16の奥へ進行するにしたがって、コアねじ
が縮径され、その反発力の増加によって、コア17の雄
ねじ19とバルブ本体の接合部15のテーパ雌ねじ16
との嵌合時の摩擦力Fが、鋼管端部がコア17の鍔部1
8の刻み山22aのある環状壁面22に当接し、咬み合
ってコア17に回転力を伝える力Tより大きくなる。そ
のFの変化が著しい場合は、後述するコアねじの潰れを
招きかねない。
【0024】また、深い位置では、製造上のばらつきで
雌ねじが径小で、鋼管雄ねじが径大である組み合わせの
場合、嵌合が浅くなり、所定のトルクを加えても、鋼管
2の先端面がコア17の環状壁面22まで到達せず、結
果、腐敗水空間を生じかねない。
【0025】この発明の基本原理を理解するために、ね
じ公差や製造上のばらつきを考慮せずに、以下、説明す
る。図1のように、接合部15に鋼管2を嵌合接続する
に先立ち、その接合部15のテーパ雌ねじ16のa寸法
位置に可動型コア17を嵌合停止させた状態にしてお
く。そして、鋼管2を嵌合接続する場合、まず、鋼管2
の内周面をコア17の胴部20に嵌挿させ、そのテーパ
雄ねじ9を接合部15のテーパ雌ねじ16に手締めで嵌
合させる。その手締め嵌合によって、鋼管2の先端が鍔
部8の環状壁面22に当接するまでねじ込まれる。
【0026】このとき、コア17の雄ねじ19は鋼管2
のテーパ雄ねじ9と連続することになる。この状態から
さらに、ねじ接合部の水密性と強度を得るため、鋼管2
に機械締めの締付トルクを与えることにより、鋼管2が
更にねじ込まれ、コア17も鍔部18を介してねじ込み
方向に鋼管2と共に回転し、テーパ雌ねじ16に対する
ねじ込み量が大きくなる。
【0027】すなわち、コア17は、機械締めが完了し
た後は、接合部15に対してあらかじめ、設定された嵌
合位置(a寸法)から嵌合が深くなる位置へ移動して接
続されたことになり、そして、その移動は鋼管2の機械
締めによって生じたものであり、同時に鍔部18の環状
壁面22は鋼管2の先端面と密着した状態になる。
【0028】つぎに、上記管端防食コアの嵌合停止寸法
の設定方法を図3の(イ)〜(ハ)に基づき説明する。
まず、(イ)に示すように、JISB0203(管用テ
ーパねじ)にあるごとく、接合部15の基準径位置(端
面部)から嵌合される鋼管2の先端までの長さを基準長
さaとし、その接合部15のテーパ雌ねじ16の基準位
置(aの位置)における軸線方向の許容差を±bとす
る。
【0029】ここで、手締めの嵌合において、両ねじ1
6,9の嵌合が最も浅い場合は、同図(ロ)で示すよう
に、上記寸法aに対して短い寸法L1 、すなわち、 L1 =a−c−b… となる。
【0030】ところで、通常のねじ結合は、手締めの位
置から何れか(通常1.5〜2.5山)を機械締めして
その結合が正規となるものであり、この機械締めをする
ことにより、ねじ接合部の水密性、強度等が十分維持で
きる。この機械締めの山数は少なくとも1山(1ピッ
チ)必要であるが、同図(ハ)に示すように、この機械
締め代をTsとして上記式に加えると、 L2 =a−c−b+Ts… となる。ここで、L2 は、機械締め後の締めつけ長さで
ある。
【0031】そして、この寸法L2 は一般のねじ嵌合で
最も浅くなる長さはTs=b=1山であるので、L2
a−cとなり、ここで、cは製造工場での精度管理でc
=0〜0.3山程度に小さくできるので、L2 はaとほ
ぼ等しくなる。
【0032】したがって、図1に示す可動型コア17を
バルブ本体15にあらかじめ、嵌合しておく寸法Lは、 L=L2 ≒a… となって、aとしておく。
【0033】ここで、L2 がLより大きくなった場合、
その差はcに相当し、その分空間ができるので、不乾性
の充填材を入れておくか、コアの装着位置をcの分だけ
径大側でずらしておくと、腐敗水空間はできないことに
なる。
【0034】つぎに、上記のような管の接続方法を、よ
り確実にするためには、可動性コア17の鍔部18外周
に設けた雄ねじ19の外径についても考慮する必要があ
る。すなわち、接合部15側がテーパ雌ねじ16であ
り、かつコア17の嵌合停止位置を定めたので、コア1
7の雄ねじ19の外径をこの位置に合わせたねじ径にし
ておく必要がある。
【0035】ここで、発明者は先願の特開平1−108
489号において、図4に示すように、コア17の雄ね
じ径をdmax 〜dmin とすることを提起した。すなわ
ち、 dmax =d0 −(L×1/m)… dmin =d0 −{(L+L0 )×1/m}… とした。
【0036】しかし、前述のRやTが嵌合の条件(管内
径大小によるRの変化、コアねじ径の精度およびねじ山
形の精度によるFの変化、バルブ雌ねじ径のばらつきに
よるa寸法(一定値)にコアを固定したときのFの変
化、管端の粗面とコア環状壁面の山との咬みつき具合に
よるTの変化など)によって変わるものであるから、F
をRとTとの間に収めるには、Fをより狭い範囲で管理
する必要がある。発明者らはコアねじ径の目標値を、式
〜の範囲からさらに絞るべく、実験結果により、以
下の式を求めた。 d’=d0 −L/m−α… α =P/m … ここで、L=a,m=16,Pはねじピッチを示す。
【0037】ちなみに、d’は端的にいえば、(dmax
+dmin )/2 であるが、式,で示されるd’
は、実験結果より確認され、導かれた寸法である。
【0038】たとえば、呼び径20Aの場合の実験結果
によれば、式,から得られるdの値に従えば、dma
x =25.85mm、dmin =25.29mm(L0
2山)となるが、試作コアについての結果は表1のとお
りであった。
【0039】
【表1】
【0040】このことは、式,で得られるコアねじ
径の範囲内であっても、ねじ径寸法の基準値とその公差
について十分管理していなければ、腐敗水空間の起こり
うることを示唆している。
【0041】つぎに、上記実験結果に用いた可動型コア
の環状突起の寸法であるが、前述のとおり、Rは極力小
さい方が良好であるので、図5に示すように、胴部20
の所定の位置に設けられる環状突起23の上辺Aを0.
2〜0.5mm、底辺Bを0.1〜0.5mmと製造可
能の最小限を狙ったところ、先願の特開平1−1084
89号で提案したものより、さらに良好な結果が得られ
た。
【0042】また、Tを極力大きくするため、バンドソ
ーで切断された鋼管の先端面が粗面であることから、こ
の面に対して咬み合い、かつ鋼管の回転方向も考慮して
環状壁面に、たとえば、鋸刃状の刻み山を設け、山の高
さを0.5mm,底辺を1mm,山間を2mmと設定し
た(刻み山の形状の詳細は図2の(c)に示すとおりで
ある)。
【0043】上記実施例で説明したように、この発明に
よる可動型コアは、特定寸法の環状突起、実験的に求め
たコアねじ径および環状壁面に設けた刻み山を設けたこ
とによって、鋼管とバルブ本体との管接続方法におい
て、コアの入れ忘れおよび腐敗水空間をなくすことがで
きる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、バルブ本体とは別体で成形された可動型コアを、あ
らかじめ、バルブ本体のテーパ雌ねじの所定位置に嵌合
させておき、鋼管の接続時に、その先端部を上記コアの
鍔部の環状壁面に当接させ、鋼管に所定の締付トルクを
加えて、コアを鋼管と共に回転させて結合するものであ
るから、従来の問題点であったコアの入れ忘れやコアと
鋼管先端端面とは常に密接されるので、腐敗水空間を生
ずることがない。したがって、水道配管の赤水を防止す
るバルブの接続方法として好ましいという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による可動型コアの断面図
である。
【図2】可動型コアの要部拡大図であって、(a)はコ
アを上面からみた図、(b)は同じくコアの環状壁面を
軸方向からみた図、(c)は同じく環状壁面を側面から
みた図である。
【図3】(a)〜(c)は可動型コアの嵌合停止寸法の
設定のための説明図である。
【図4】可動型コアの雄ねじ部径の寸法設定のための説
明図である。
【図5】同じく環状突起の寸法の説明図である。
【図6】バルブとコアが分離した分離型コアの従来例を
示す断面図である。
【図7】バルブにコアが内蔵された内蔵型コアの従来例
を示す断面図である。
【図8】バルブにコアが内蔵された内蔵型コアの他の従
来例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 鋼管 9 テーパ雄ねじ 15 接合部 16 テーパ雌ねじ 17 可動型コア 18 鍔部 19 雄ねじ 20 胴部 22 環状壁面 22a 刻み山

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面被覆鋼管の内周面に嵌挿される胴部
    と上記鋼管の端面に当接する環状壁面を有する鍔部とか
    ら成り、上記胴部外周面には、1本以上の環状突起を設
    け、上記鍔部外周面には、バルブ本体のテーパ雌ねじに
    螺合する雄ねじとを設けた樹脂製の可動型管端防食コア
    を、バルブ本体に対する上記鋼管の嵌合に先立ち、あら
    かじめ、バルブ本体に対し、上記環状壁面からバルブ本
    体の端面までの距離が、バルブ本体の端面から鋼管嵌合
    時におけるテーパ雄ねじの基準の長さa寸法±1ピッチ
    の範囲内となるような位置に嵌合させ、鋼管の接続時
    に、上記バルブ本体のテーパ雌ねじに鋼管のテーパ雄ね
    じを嵌合させてその先端部を上記可動型管端防食コアの
    環状壁面に当接させ、上記鋼管に所定の締付トルクを加
    えることにより結合する管接続方法であって、鋼管内周
    面が管端防食コアの環状突起をのりこえる力(R)より
    も管端防食コアの雄ねじとバルブ雌ねじとの嵌合の摩擦
    力(F)の方が大きく、かつ、上記摩擦力(F)よりも
    鋼管端部が管端防食コアの環状壁面に当接し、管端防食
    コアに回転力を伝える力(T)の方が大きくなるように
    して結合することを特徴とする管接続方法。
  2. 【請求項2】 バルブ本体の接合部に形成されたテーパ
    雌ねじに螺合する雄ねじを鍔部外周面に有し、鋼管接続
    前に、あらかじめ、上記接合部のテーパ雌ねじ部の所定
    位置に嵌合停止され、請求項1記載の管接続方法に用い
    られる可動型管端防食コアであって、請求項1記載にお
    けるR<F<Tの関係を成立させるため、下記a)、
    b)、c)の3つの条件を同時に満足する可動型管端防
    食コア。 記 a)R<Fの関係を満足させるための条件;Rを極力小
    さくするため、上記鋼管内径の許容寸法最小値を底辺
    に、許容寸法最大値を上辺とし、かつ上記底辺の長さを
    0.1〜0.5mm、上辺を0.05〜0.15mmと
    した断面四辺形状の環状突起を、可動型管端防食コアの
    胴部外周面に、所定位置に嵌合停止された状態におい
    て、バルブ本体のテーパ雌ねじ端部より螺進側に1ピッ
    チ以上奥部でかつ環状壁面より3mm以上手前の位置に
    1本以上形成すること。 b)FをRとTの間の値とするための条件;コアの雄ね
    じとバルブ本体の雌ねじとがa寸法±1ピッチの範囲で
    嵌合したときの摩擦力(F)を、RとTとの間の値とす
    るため、〔d’=d0 −a/m〕の式で算出されるコア
    鍔部ねじ外径d’を有すること。 ここで、d0 =JISB0203(管用テーパねじ)の
    基準径位置における雄ねじの外径 a=基準径位置から雄ねじ先端間での基準の長さ 1/m=テーパ c)F<Tの関係を満足するための条件;鋼管端面とコ
    アの環状壁面とが鋼管の回転方向で咬み合って、鋼管の
    締付トルクをコアに伝える伝達力Tを大きくするため、
    高さ0.5mm,底辺1mmの鋸刃状の刻み山をコアの
    環状壁面に形成すること。
  3. 【請求項3】 コア鍔部ねじ外径d’を、樹脂ねじ特有
    の摩擦係数と形状との影響による補正値で、ねじ山の1
    ピッチ長さをPとした場合のα=(0.8 〜1.2)P/mを
    考慮し、〔d’=d0 −a/m−α〕の式で算出した値
    とする請求項2記載の可動型管端防食コア。
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