JPH06579Y2 - シリンダヘッドの冷却構造 - Google Patents

シリンダヘッドの冷却構造

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JPH06579Y2
JPH06579Y2 JP12217287U JP12217287U JPH06579Y2 JP H06579 Y2 JPH06579 Y2 JP H06579Y2 JP 12217287 U JP12217287 U JP 12217287U JP 12217287 U JP12217287 U JP 12217287U JP H06579 Y2 JPH06579 Y2 JP H06579Y2
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cylinder head
recess
cooling structure
lubricating oil
lid
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寛則 井口
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、エンジンにおけるシリンダヘッドの冷却構造
に関する。
〔従来技術〕
シリンダヘッドの冷却方式には、外気を媒体とする空冷
方式や、冷却水を媒体とする水冷方式の他に、エンジン
の潤滑油を媒体とする油冷方式がある。この油冷方式
は、水冷方式に比べて構造が簡単で、しかもシリンダヘ
ッドを均一に冷却することができるという特徴を有して
いる。
第5図は、この種のシリンダヘッドの冷却構造を概念的
に示したもので、この冷却構造では、シリンダヘッド1
に凹部2を有している。凹部2は、燃焼室3の上方に位
置する部位に形成されており、シリンダヘッド1の上面
に開口している。そして潤滑油は、図示せぬオイル供給
装置によって図示せぬオイルパンから一旦シリンダヘッ
ドカバー4に圧送され、そこからシリンダヘッドカバー
締結用ボルト5およびパイプ6を介して上記凹部2に供
給される。凹部2に供給された潤滑油は、燃焼室3の周
辺に発生した熱を吸収した後、凹部2のエキゾースト側
の壁2aに形成された排出口7および排出通路8を介し
て再び図示せぬオイルパンへ返却される。なお、その
際、排出通路8を通過する潤滑油は、エキゾーストポー
ト9に発生した熱も吸収している。
一方、上記のような冷却構造では、凹部2に供給された
潤滑油のシリンダヘッド1上面への飛散に起因する動弁
機構のメカニカルロスの発生やブローバイガスの排出と
ともに消費される潤滑油の増大を防止するために、凹部
2はその開口が蓋体10によって覆われている。蓋体1
0は、平板状に形成されており、凹部2の中央部に突設
されたボス11に螺子12によって締結されている。ま
た、蓋体10には、パイプ挿通孔10aが形成されてお
り、ここから上記パイプ6の開口を凹部2内に臨ませ、
該凹部2に潤滑油を供給するようにしている。
ところで、上記のような冷却構造では、その冷却効果を
促すために凹部2をシリンダヘッド1の上面から深く形
成し、できるだけ燃焼室3の近傍に配設するようにして
いる。これは、媒体である潤滑油を燃焼室3に接近さ
せ、該燃焼室3で発生した熱の潤滑油への熱伝導を向上
させるようにしたものである。
ところが、このように凹部2を深く形成した場合には、
該凹部2と上記蓋体10とで構成される空間13の径が
大きくなり、パイプ6から供給される潤滑油がこの空間
13内で渦を巻いて停滞し、かえって冷却効果を低下さ
せる虞れがあった。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、上記実情に鑑みて、冷却効果を向上さ
せることのできるシリンダヘッドの冷却構造を提供する
ことにある。
〔考案の構成〕
本考案に係るシリンダヘッドの冷却構造では、シリンダ
ヘッドにおける燃焼室の上方に凹部を備えるとともに、
該凹部の開口面を蓋体で覆い、前記凹部と前記蓋体とで
構成される空間内に潤滑油を循環させるようにしたシリ
ンダヘッドの冷却構造において、前記蓋体の下面に前記
空間内に突出する突出部を設けている。
〔実施例〕
以下、本考案の具体的な構成を実施例を示す図面に基づ
いて詳細に説明する。
第1図および第2図は、本考案に係る冷却構造を採用し
たシリンダヘッド部を概念的に示したもので、特に自動
二輪車に搭載される並列四気筒四バルブDOCH式エン
ジンのシリンダヘッド部を示している。
このシリンダヘッド20は、第4図に示すように、中央
部にカムチェーン室21を有している。カムチェーン室
21は、シリンダヘッド20を二気筒ずつに分割する位
置に配設されており、上記シリンダヘッド部は、このカ
ムチェーン室21をはさんでほぼ左右対称に形成されて
いる。このため、以下の説明では、第4図における左半
分を省略し、右半分についてのみ述べる。
シリンダヘッド20は、第2図に示すように、各燃焼室
22上方の中央部にそれぞれ柱状部材23,23を備え
ている。柱状部材23は、略円柱状を成しており、その
自由端部の周面に鍔部23aを有している。柱状部材2
3には、その頂面から燃焼室22に向けて点火栓取付孔
23bが形成されており、この孔23bの側方における
上記鍔部23aにはボルト締結用孔23c,23cが貫
設されている。一方、シリンダヘッド20は、第4図に
示すように、凹部24a,24b,24cを有してい
る。これらの凹部24a,24b,24cは、上記柱状
部材23の間およびその延長線上にそれぞれ分離して形
成されており、シリンダヘッド20の上面にほぼ一列に
配設されている。それぞれの凹部24a,24b,24
cは、第2図に示すように、シリンダヘッド20の上面
から深く形成されており、各燃焼室22、点火栓取付孔
23bおよびバルブガイド25の近傍に配設されてい
る。他方、シリンダヘッド20は、第4図に示すように
排出通路26a,26b,26cを有している。排出通
路26a,26b,26cは、それぞれ上記凹部24
a,24b,24cよりもエキゾーストポート側(矢印
A)に配設されており、一端が凹部24a,24b,2
4cの周壁に開口している。凹部24a,24cに開口
する排出通路26a,26cの他端は、それぞれ近接す
るスタッドボルト挿通孔27を介して図示せぬオイルパ
ンに接続されており、また凹部24bに開口する排出通
路26bの他端は、第1図に示すように、エキゾースト
ポートa間の上下方向に延設された主排出通路28を介
して図示せぬオイルパンに接続されている。なお、上記
ボルト締結用孔23cは、シリンダヘッド20のインレ
ットポート側(矢印B)に形成されており、それぞれ凹
部24a,24b,24cの上方に位置されている。ま
た、第4図中符号29,30は、それぞれカム軸受を示
している。
一方、この冷却構造では、第3図に示すようにシリンダ
ヘッド20の凹部24a,24b,24cが蓋体31
a,31b,31cによって覆われている。蓋体31
a,31b,31cは、それぞれの凹部24a,24
b,24cの開口縁よりも大きく形成され、かつ近接す
るフタッドボルト挿通孔27に対応する部位に取付孔3
2a,32b,32cを有しており、シリンダヘッド締
結用ナット33によって該シリンダヘッド20と共締さ
れて凹部24a,24b,24cの開口縁部に固定され
ている。また、蓋体31a,31b,31cの下面に
は、第1図および第2図に示すように、突出部34a,
34b,34cが形成されている。突出部34a,34
b,34cは、蓋体31a,31b,31cの上面から
凹部を設けることによって構成されており、凹部24
a,24b,24cを形成するそれぞれの壁からほぼ等
しい間隔t,t,tを持った位置に配設されてい
る。さらに、蓋体31a,31b,31cは、パイプ挿
通孔35a,35b,35cを有している。パイプ挿通
孔35a,35b,35cは、それぞれ上記柱状部材2
3のボルト締結用孔23cの投影部に形成されており、
このパイプ挿通孔35a,35b,35cと各ボルト締
結用孔23cとの間は供給パイプ36によって接続され
ている。なお、蓋体31a,31b,31cは、周縁部
がL字状に形成されており、その強度が増大されてい
る。
上記のように構成されたシリンダヘッド20には、第2
図に示すように、シリンダヘッドカバー37が覆着され
ている。ヘッドカバー37は、上記シリンダ20の柱状
部材23に対応する部位に、鍔部23aと同径の柱状部
材38を備えており、その中央部には、点火栓挿入孔3
8aが形成されている。また、ヘッドカバー37は、上
記シリンダヘッド20のボルト締結用孔23cに対応す
る部位にボルト挿通孔38bを有している。ボルト挿通
孔38bは、ヘッドカバー37の上面から柱状部材38
を介してその底面に貫設されており、その周壁には第1
図に示すように、供給通路39の一端が開口している。
それぞれの供給通路39の他端は、一本のメインギャラ
リー40に開口しており、それらはメインギャラリー4
0を介して互いに連通されている。メインギャラリー4
0は、第2図に示すように、ヘッドカバー37の左右方
向に延設されており、中央部に主供給通路41の開口を
有している。主供給通路41は、第1図に示すように、
ヘッドカバー37のインレットポート側(矢印B)に延
設されて該ヘッドカバー37の側壁に開口しており、そ
こには図示せぬオイルクーラーを介して図示せぬオイル
供給装置が接続されている。そしてこのヘッドカバー3
7は、ボルト42をボルト挿通孔38bを介してシリン
ダヘッド20のボルト締結用孔23cに締結することに
よって該シリンダヘッド20の上面に固定されている。
なお、このボルト42には、第1図に示すような通路4
2aが形成されており、ヘッドカバー37の供給通路3
9と、シリンダヘッド20のボルト締結用孔23cとを
連通させている。
上記のように構成されたシリンダヘッドの冷却構造で
は、まず図示せぬオイルパンの潤滑油が、図示せぬオイ
ル供給装置によってヘッドカバー37の主供給通路41
に圧送される。主供給通路41に供給された潤滑油は、
メインギャラリー40を介して分岐され、各供給通路3
9へ移送される。供給通路39の潤滑油は、ボルト42
の通路42aを介してボルト締結用孔23cへ移送さ
れ、さらに供給パイプ36を介して各凹部24a,24
b,24cと蓋体31a,31b,31cの突出部34
a,34b,34cとで構成される空間へ供給される。
凹部24a,24cに供給された潤滑油は、燃焼室2
2,22、点検栓取付孔23b,23bおよびバルブガ
イド25,25…の熱を吸収した後に、排出通路26
a,26bおよびスタッドボルト挿通孔27を介して図
示せぬオイルパンへ返却される。一方、凹部24bに供
給された潤滑油は、燃焼室22、点火栓取付孔23b,
23bおよびバルブガイド25,25…の熱を吸収した
後に、排出通路26bを介して主排出通路28へ排出さ
れ、さらにここでエキゾーストポートaの熱を吸収して
図示せぬオイルパンへ返却される。
この時、凹部24a,24b,24c内に供給された潤
滑油は、突出部34a,34b,34cによってその空
間が狭められているため、凹部24a,24b,24c
内に長く停滞することなく、順次排出通路26a,26
b,26cへ排出されていく。また、凹部24a,24
b,24cは蓋体31a,31b,31cによって覆わ
れているため、潤滑油がシリンダヘッド20上面へ飛散
することはない。
なお、上記実施例では、自動二輪車に搭載される並列四
気筒四バルブDOCH式エンジンについて示している
が、本考案に係るシリンダヘッドの冷却構造は、勿論他
の型式のエンジンにも採用できることはいうまでもな
い。また、蓋体31a,31b,31cをシリンダヘッ
ド締結用孔ナット33によってシリンダヘッド20と共
締しているので、組立時の作業を容易なものとすること
ができるが、本考案ではこれに限らない。さらに、蓋体
31a,31b,31cの突出部34a,34b,34
cを蓋体31a,31b,31cの上面に凹部を形成す
ることによって構成しているが、本考案では、単に蓋体
31a,31b,31cの下面に突出部を設けてもかま
わない。さらにまた、凹部24a,24b,24cへ潤
滑油を循環させる通路も上記実施例に限定されない。例
えば、シリンダヘッド20に主供給通路およびメインギ
ャラリーを形成し、オイル供給装置によって直接シリン
ダヘッド20に潤滑油を圧送するようにしてもよい。
〔考案の効果〕
上記したように、本考案に係るシリンダヘッドの冷却構
造では、蓋体の下面に突出部を設けているので、潤滑油
を凹部内に長く停滞させることなく凹部を可及的に被冷
却部に近接させることができる。したがって、簡単な構
造によってシリンダヘッドの冷却効果を著しく向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係るシリンダヘッドの冷却構造を概
念的に示したシリンダヘッド部の側面断面図、第2図
は、本考案に係るシリンダヘッドの冷却構造を概念的に
示したシリンダヘッド部の一部正面断面図、第3図は、
本考案に採用されるシリンダヘッドの要部平面図、第4
図は、本考案に採用されるシリンダヘッドを概念的に示
した平面図、第5図は、従来のシリンダヘッドの冷却構
造を概念的に示したシリンダヘッド部の側面断面図であ
る。 20…シリンダヘッド、22…燃焼室、24a,24
b,24c…凹部、31a,31b,31c…蓋体、3
4a,34b,34c…突出部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッドにおける燃焼室の上方に凹
    部を備えるとともに、該凹部の開口面を蓋体で覆い、前
    記凹部と前記蓋体とで構成される空間内に潤滑油を循環
    させるようにしたシリンダヘッドの冷却構造において、
    前記蓋体の下面に前記空間内に突出する突出部を設けた
    ことを特徴とするシリンダヘッドの冷却構造。
JP12217287U 1987-08-07 1987-08-07 シリンダヘッドの冷却構造 Expired - Lifetime JPH06579Y2 (ja)

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