JPH0657923U - 除塵機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本案は水路１のスクリーン３に設けた除塵機
を簡略化しかつ汚物掻上排除を容易に行うことを目的と
する。 【構成】 水路１の側壁２、２間に縦棧形スクリーン３
を設け、該スクリーン３と平行に昇降摺動ラック４を配
置し、該ラック４の下端部に折畳腕７の下端部を軸支
７’し、該折畳腕７の上端部にレーキ軸６を設け、該レ
ーキ軸６に下向楔状レーキ５が設けられ該レーキ５の上
端に汚物掻上部５’を形成し、かつ上記スクリーン３の
上部に上記折畳腕７を後方に開く案内ガイド９を設け、
かつ該レーキ５を上記スクリーン３の前面に配置し、上
記ラック４を昇降摺動させるラック駆動装置８を設けて
なるものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は排水機場等の水路用除塵機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の除塵機は水路に設けた縦棧形スクリーンの背面下降、前面掻上形のロー タリーレーキが用いられ、レーキチエンに取付けた数本のレーキをスプロケット を介してモータにより駆動するものであったため掻上力は優れているが機構が複 雑であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本案は縦棧形スクリーンに設置する簡単なレーキ装置を提供することを目的と する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため本案は 水路の側壁間に縦棧形スクリーンを設け、該スクリーンと平行に昇降摺動ラッ クを配置し、該ラックの下端部に折畳腕の下端部を軸支し、該折畳腕の上端部に レーキ軸を設け、該レーキ軸に下向楔状レーキが設けられ該レーキの上端に汚物 掻上部を形成し、かつ上記スクリーンの上部に上記折畳腕を後方に開く案内ガイ ドを設け、かつ該レーキを上記スクリーンの前面に配置し、上記ラックを昇降摺 動させるラック駆動装置を設けてなる除塵機 によって構成される。

【０００５】

【作用】

本案ではラック駆動装置８を動作させることによって昇降ラック４を下降し、 該ラック４の下端部に設けたレーキ軸６及び下向楔状レーキ５を水路床１０に近 く下降させることができる。

【０００６】 そしてラック駆動装置８を反対動作させると上記ラック４、上記レーキ軸６及 びレーキ５を縦棧形スクリーン３に沿って上昇させることができる。このような 昇降動作に際してはレーキ軸６及びレーキ５は上記スクリーン３の前面を昇降摺 動し、レーキ５の汚物掻上部５’で汚物を上方に掻上げ、スクリーン３の上部で 折畳腕７が後方に開いてレーキ５及び汚物掻上部５’を後方に傾倒し、汚物をス クリーン背部に落下させる。又該レーキ５の下降に際しては下端が尖っているた め下降時汚物に引掛ることなく前部斜辺５”に沿って汚物を前方に押しやる。

【０００７】

【実施例】

水路１の側壁２、２間に前面（上流側）から後面（下流側）に向って傾倒した 縦棧形スクリーン３を設ける。このスクリーン３は帯板３’を棧木とし、該スク リーン３の側部に帯板３’と平行方向にピンラックによる昇降ラック４、４を配 置し、該ラック４、４の下端後向腕４’、４’の後端にはガイドローラ１１、１ １を設け、上記スクリーン３の両側に設けた案内ガイド３”、３”に沿って上記 ローラ１１、１１、上記ラック４、４及びその下端後向腕４’、４’を上記スク リーン３の方向に昇降可能に支持する。

【０００８】 上記下端後向腕４’、４’のガイドローラ１１、１１の支軸７’には折畳腕７ の下端を軸支し、スクリーン３の上部に円弧状案内ガイド９を設け、折畳腕７を 該案内ガイド９に沿って後方に傾け支軸７’を中心に後方に開くことができる。 この折畳腕７の上端にはレーキ軸６を横向に設け、該レーキ軸６に３角形レーキ ５が設けられる。

【０００９】 水路１の両側天端上方には昇降ラック４、４に噛合する正逆回転駆動歯車８’ 、８’を駆動軸１２に設けて上記スクリーン３と平行方向に上記ラック４、４を 昇降摺動させる駆動装置８を機枠１３に設ける。上記レーキ軸６及びレーキ５は 上記スクリーン３の前面（上流側）を昇降摺動するようレーキ軸６に設けた案内 ローラ６’を上記案内ガイド３”上に摺動自在に支持する。

【００１０】 上記レーキ５は図１に示すように上記スクリーン３の前方に突出した上端辺を 汚物掻上部５’とし、該上端辺を底辺とする下向楔状に形成され、そのため該レ ーキ５は下向の直角３角形とすることができる。

【００１１】 尚図中１４で示すものは手動リミット調整用開度計、１５は防塵ゴム、１６は ローラガイド兼用座屈防止カバー、１７は汚物搬出コンベヤ、１８は汚物落下案 内シュートである。

【００１２】

【考案の効果】

本案は上述のように構成したので昇降ラック４、４の昇降摺動と、レーキ５の 往復回動によって汚物の掻上排除を容易に行い、かつ機構を簡略化し得る効果が ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の除塵機を示す側面図である。

【図２】図１Ａ−Ａ線による拡大平面図である。

【図３】図１Ｂ−Ｂ線による拡大正面図である。

【符号の説明】

１ 水路 ２ 側壁 ３ 縦棧形スクリーン ４ 昇降摺動ラック ５ 下向楔状レーキ ５’ 汚物掻上部 ６ レーキ軸 ７ 折畳腕 ８ ラック駆動装置 ９ 案内ガイド

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 榎田 昭二 鹿児島県肝属郡高山町新富467−１ 建設 省 国見寮 (72)考案者 千々岩 誠 佐賀県神埼郡千代田町大字柳島1962

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 水路の側壁間に縦棧形スクリーンを設
   け、該スクリーンと平行に昇降摺動ラックを配置し、該
   ラックの下端部に折畳腕の下端部を軸支し、該折畳腕の
   上端部にレーキ軸を設け、該レーキ軸に下向楔状レーキ
   が設けられ該レーキの上端に汚物掻上部を形成し、かつ
   上記スクリーンの上部に上記折畳腕を後方に開く案内ガ
   イドを設け、かつ該レーキを上記スクリーンの前面に配
   置し、上記ラックを昇降摺動させるラック駆動装置を設
   けてなる除塵機。