JP6917326B2 - 背面降下前面掻揚式除塵機 - Google Patents

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Description

本発明は、背面降下前面掻揚式除塵機に関する。
本技術分野の背景技術として、特公昭56−11811号公報(特許文献1)がある。この公報には、「レーキがアームを介して揺動するように上下に回動するチェーンに装着し、スクリーンの上流側に設けたことにより、水路に粗大異物が流れてきても、これを掻き揚げて排除するから、豪雨時でも除塵機を連続して安全に運転することができる。」と記載されている。
特公昭56−11811号公報 特公平7−00887号公報
前記特許文献1に記載の除塵機は、レーキがスクリーン前面を降下して、スクリーン前面を掻き揚げるいわゆる前面降下前面掻揚式の除塵機を対象としている。そして、レーキがアームを介して揺動するように上下に回動する無端状チェーンに装着している。これにより、水路に粗大異物等が流れてきても、これを回避又は掻き揚げて排除するから、豪雨時等でも除塵機を連続して運転継続することができる。
しかしながら、いわゆる背面降下前面掻揚式の除塵機においては、水路に粗大異物等が流れてきても連続して運転を継続するための手段は存在しなかった。
そこで、本発明は、水路に粗大異物等が流れてきても運転を継続することができる背面降下前面掻揚式除塵機を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の一形態である背面降下前面掻揚式除塵機は、水路に設けられ塵芥を堰き止める主スクリーンの上流側でレーキにより前記塵芥を掻き揚げ下流側で前記レーキを降下させるように前記レーキに取り付けられた一対の無端状チェーンを循環駆動させる背面降下前面掻揚式除塵機であって、前記一対の無端状チェーンにそれぞれ一端部が回動自在に連結された一対のアームを備え、前記レーキは、前記一対のアームの各他端部に支持されて前記主スクリーンに堰きとめられた塵芥を掻き揚げることを特徴とする。
本発明によれば、水路に粗大異物等が流れてきても運転を継続することができる背面降下前面掻揚式除塵機を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係る背面降下前面掻揚式除塵機の正面図である。 本発明の一実施例に係る背面降下前面掻揚式除塵機の側面図である。 本発明の一実施例に係る背面降下前面掻揚式除塵機のレーキ部分の正面図である。 本発明の一実施例に係る背面降下前面掻揚式除塵機のレーキ部分の平面図である。 本発明の一実施例に係る背面降下前面掻揚式除塵機のレーキ部分の側面図である。 本発明の一実施例に係る背面降下前面掻揚式除塵機のレーキ部分の斜視図である。 本発明の一実施例に係る背面降下前面掻揚式除塵機のレーキ部分の斜視図である。 本発明の一実施例に係る背面降下前面掻揚式除塵機のレーキの上昇側と下降側とを示す側面図である。 本発明の一実施例に係る背面降下前面掻揚式除塵機で用いられているガイドレールを示す側面図である。 本発明の一実施例に係る背面降下前面掻揚式除塵機で用いられているレーキ側ガイドローラ部分の下面図である。 本発明の一実施例に係る背面降下前面掻揚式除塵機で用いられているレーキ側ガイドローラ部分の斜視図である。 本発明の一実施例に係る背面降下前面掻揚式除塵機で用いられているガイドレールの上端側部分の側面図である。 本発明の一実施例に係る背面降下前面掻揚式除塵機で用いられているガイドレールの上端側部分の側面図である。 図8AのA−A断面図である。 図8AのB−B断面図である。 図8AのC−C断面図である。 本発明の一実施例に係る背面降下前面掻揚式除塵機及びスクリーンの下部の側面図である。 本発明の一実施例に係る背面降下前面掻揚式除塵機及びスクリーンの下部の側面図である。 本発明の一実施例に係る背面降下前面掻揚式除塵機の下端部前部の側面図である。 本発明の一実施例に係る背面降下前面掻揚式除塵機の下端部前部の側面図である。 本発明の一変形例に係る背面降下前面掻揚式除塵機のレーキ部分の正面図である。 本発明の一変形例に係る背面降下前面掻揚式除塵機のレーキ部分の平面図である。 本発明の一変形例に係る背面降下前面掻揚式除塵機のレーキ部分側面図である。 本発明の一変形例に係る背面降下前面掻揚式除塵機の下部の側面図である。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。以下の説明で前後左右上下の方向は、図面中の矢印に従う。
図1は、本実施例に係る背面降下前面掻揚式除塵機1の正面図、図2は、同側面図である。下水処理場における沈殿池等の入口側等の水路Wには、塵芥等の流入を阻止する主スクリーン2が設けられている。この主スクリーン2は長手方向を上下方向とする多数本のバースクリーン21が所定の目幅間隔毎に連続的に水路Wの幅方向(左右方向)に配列されていて、水路Wの水が流れると想定される高さまで形成されている。主スクリーン2は下側から上側にかけて上流側(図2の前側)から下流側(図2の後側)に幾分傾いている。主スクリーン2の上部から背面降下前面掻揚式除塵機1の上部にかけてはエプロン3が設けられている。
背面降下前面掻揚式除塵機1には、主スクリーン2が設けられている。背面降下前面掻揚式除塵機1は、水路Wの水路底Wa近傍と水上とにそれぞれ設けられた上下各一対のスプロケットホイール631,631との間に張架された一対の無端状チェーン62a,62aを水上の駆動モータ632を駆動源として循環駆動する。無端状チェーン62a,62aは両水路壁1W1の近傍でそれぞれ循環駆動する。駆動チェーン6は、駆動モータ632でスプロケットホイール631を駆動する。駆動軸633は、水上のスプロケットホイール631を軸支している。無端状チェーン62a,62aは同じ駆動軸633に固定されたスプロケットホイール631により駆動されるので、互いに同期して同速度で周回駆動する。駆動軸633は、無端状チェーン62a,62aの緩みを回避するために、所定機構により幾分上方に移動可能である。一対の無端状チェーン62a,62aには、1又は複数個のレーキ5が連結されていて、主スクリーン2に捕捉された塵芥を掻き揚げる。このレーキ5で掻き揚げられた塵芥は、ホッパ及びコンベア等からなる回収手段8により回収される。
レーキ5が連結された一対の無端状チェーン62a,62aは、塵芥を掻き揚げる際には、主スクリーン2の前面(主スクリーン2よりも水路Wの上流側)を上昇する(往路)。一方、その後、塵芥を回収手段8に投下したした後の一対の無端状チェーン62a,62aは、主スクリーン2の背面(主スクリーン2よりも水路Wの下流側)を下降する(復路)。そのため、背面降下前面掻揚式除塵機1は、「背面降下前面掻揚式」と呼ばれる。
図3Aは、レーキ5部分の正面図であり、図3Bは同平面図であり、図3Cは同側面図である。レーキ5は、連結部材51の上部にレーキ本体52が取り付けられている。連結部材51は、水路Wの幅方向を長手方向とする断面コ字型の部材である。レーキ本体52は、板状の部材で、主スクリーン2側には、櫛歯状の複数本の櫛歯部材52aが主スクリーン2の目幅間隔と同間隔で互いに平行に配設されている。この各櫛歯部材52aは主スクリーン2の互いに隣接する2本のバースクリーン21の間に入り込む。レーキ本体52の主スクリーン2とは反対側(上流側)にも、フォーク状の複数本の櫛歯部材52bが設けられている。櫛歯部材52bの詳細については後述する。
無端状チェーン62a,62aにはそれぞれピン54を装着していて、この各ピン54により2本の各アーム56の一端部を回動自在に固定している。各アーム56の他端部には、連結部材51の両端部がそれぞれ取り付けられている。
図3Aに示すように、各ピン54の軸にはチェーン側ガイドローラ551がそれぞれ回動自在に軸支されている。これにより、チェーン側ガイドローラ551はアーム56の一端部に設けられている。各連結部材51の側部で各アーム56の前記他端部には、レーキ側ガイドローラ552が回動自在に軸支されている。更に、連結部材51のレーキ側ガイドローラ552より上流側(前側)及びレーキ側ガイドローラ552より下側には、それぞれ作動部材53が設けられている。チェーン側ガイドローラ551、レーキ側ガイドローラ552及び作動部材53については後述する。
図4Aは、図4Bは、何れもレーキ5の部分の斜視図である。レーキ5が主スクリーン2の上流側(前部)を上昇するときは、図4Aに示すように、隣接し合う各バースクリーン21間にそれぞれ櫛歯部材52aが入り込んで上昇し、主スクリーン2に堰きとめられている塵芥等を掻き揚げる。
一方、図4Bに示すように、比較的大きめの粗大異物Maが主スクリーン2によって堰きとめられているときは、レーキ5が粗大異物Maに当接して、これによってアーム56が回動して、レーキ5は粗大異物Maをやり過ごし(乗り越し)、粗大異物Maの上を上昇する。
図5は、レーキ5の上昇側と下降側とを示す側面図である。図5においても、比較的大きめの粗大異物Maが主スクリーン2によって堰きとめられている。そして、レーキ5が粗大異物Maに当接して、これによってアーム56が回動して、レーキ5は粗大異物Maをやり過ごして(乗り越して)上昇している状態を示している。
図6は、背面降下前面掻揚式除塵機1で用いられているガイドレールを示す側面図である。背面降下前面掻揚式除塵機1の水路Wよりも上部の部分は、筺体81(図6)内に収納されている。水路W内ではガイドレール支持部材61、水路Wの上部では背面降下前面掻揚式除塵機1の筺体81の内壁面に、次に説明するガイドレールが取り付けられている。
まず、図4A、図4Bに示すように、水路Wの両水路壁1W1近傍には、ガイドレール支持部材61が設けられている。図6に示すように、背面降下前面掻揚式除塵機1の下端近くから上側のスプロケットホイール631近くまでの区間Lには、ガイドレール61a(第1ガイドレール)が設けられている。ガイドレール61aは、主スクリーン2の上流側でレーキ5が上昇する位置(往路)に設けられ、上流側の面をガイド面61a1(図3B、図4A、図4B)としている。そして、ガイドレール61aは、無端状チェーン62a,62a、チェーン側ガイドローラ551並びにレーキ側ガイドローラ552を上流側の面であるガイド面61a1でガイドする。ガイド面61a1は図6に示すように、下側から上側にかけて下流側に傾いている。
また、ガイドレール61a近傍で当該ガイドレール61aの長手方向に沿って当該ガイドレール61aの上流側に位置して脱輪防止ガイドレール611a(第2ガイドレール)が設けられている。図3B、図4A、図4Bに示すように、脱輪防止ガイドレール611aは、水路Wの幅方向の幅サイズがガイドレール61aよりも短くなっている。
図7Aは、レーキ側ガイドローラ552部分の下面図であり、図7Bは、同斜視図である。前記のとおり、ガイド面61a1は下側から上側にかけて下流側に傾いている。そのため、無端状チェーン62a,62a、チェーン側ガイドローラ551並びにレーキ側ガイドローラ552は、ガイド面61a1に沿って移動し、ガイド面61a1にガイドされる。一方、図3B、図4A、図4Bに示すように、脱輪防止ガイドレール611aは、水路Wの幅方向の幅サイズがガイドレール61aよりも短くなっている。そのため、図7Bに示すように、脱輪防止ガイドレール611aは、無端状チェーン62a,62aはガイドするが、レーキ側ガイドローラ552とは非接触でアーム56の回動に伴う前記のレーキ5の動きを許容する。しかし、無端状チェーン62a,62aは、ガイドレール61a及び脱輪防止ガイドレール611aの何れからも外れない。
図6に示すように、主スクリーン2より下流側(後側)には、レーキ5が降下する位置(復路)に一対のガイドレール61b,61bが設けられている。一対のガイドレール61b,61bは、それぞれ上流側、下流側に位置していて、互いに略一定の間隔をあけて上側のスプロケットホイール631側から水路底Wa側に向けて延びている。無端状チェーン62a,62a、チェーン側ガイドローラ551並びにレーキ側ガイドローラ552は、一対のガイドレール61b,61bに挟まれてガイドされて復路を降下する。このとき、一対のガイドレール61b,61bがあるため、チェーン側ガイドローラ551が下側、レーキ側ガイドローラ552が上側となって、レーキ5は降下する。
また、図6に示すように、上側のスプロケットホイール631の上側で、無端状チェーン62a,62aの循環駆動上端部のレーキ5が塵芥の掻き揚げ(往路)から降下(復路)へ移行する位置には、上部ガイドレール612が設けられている。上部ガイドレール612は、チェーン側ガイドローラ551及びレーキ側ガイドローラ552をガイドして、レーキ5が反転するのを防止する。
図8Aは、ガイドレール61aの上端側部分の側面図である。図8Bも、同側面図である。図8Cは、図8AのA−A断面図、図8Dは、同B−B断面図、図8Eは、同C−C断面図である。ガイドレール61aの先端側部分には、鞘状の可動ガイドレール収納部613aがガイドレール61aの長手方向に沿って設けられている。可動ガイドレール収納部613aには、可動ガイドレール613が収納されている。前記のとおり、無端状チェーン62a,62aの緩みを解消するため、駆動軸633及び上側のスプロケットホイール631は所定の機構により上側に上昇させることができる。この際、駆動軸633の上昇に所定の機構により連動して、可動ガイドレール613が可動ガイドレール収納部613a内を摺動移動して、ガイドレール61aの上端より更に上に延びる。すなわち、可動ガイドレール613は、駆動軸633及び上側のスプロケットホイール631が上側に上昇したときに、ガイドレール61aの長さが不足することを補うガイドレールである。図8Dに示すように、可動ガイドレール613は、ガイドレール61aの側部に張り出している。そのため、チェーン側ガイドローラ551及びレーキ側ガイドローラ552のそれぞれ側部に設けられた補助ガイドローラ555が可動ガイドレール613にガイドされる。この場合、可動ガイドレール613がガイドレール61aと同じ方向に延びるときは、補助ガイドローラ555を用いず、チェーン側ガイドローラ551及びレーキ側ガイドローラ552が、直接、可動ガイドレール613にガイドされるようにしてもよい。これにより、駆動軸633及び上側のスプロケットホイール631の移動ストロークT間をチェーン側ガイドローラ551及びレーキ側ガイドローラ552がガイドされて移動する。
図9Aは、背面降下前面掻揚式除塵機1及び主スクリーン2下部の側面図である。図9Bも、同側面図である。ガイドレール61b,61b及びガイドレール61a並びに主スクリーン2の下端と水路底Waとの間には、通路Sがあいている。この通路Sは、レーキ5が通過する通路となる。この通路Sに粗大異物Mbが堆積する場合がある。しかし、レーキ5は前記のとおり、それを支持するアーム56が回動する。そのため、通路Sに粗大異物Maが堆積していても粗大異物Mbの上にレーキ5が乗り上げ、乗り越えることができる。
このように、通路Sの水路底Waにおける粗大異物Mbによりレーキ5がアーム56の回動により上側に移動する。このレーキ5が移動する位置には、ガイドレール61b,61bのうち上流側のもの及びガイドレール61aが設けられておらず、隙間Kが設けられている。よって、レーキ5のアーム56による回動をガイドレールは妨げない。
図10Aは、背面降下前面掻揚式除塵機1の下端部前部の側面図であり、図10Bも、同側面図である。背面降下前面掻揚式除塵機1の下端部前部における水路底Waには、水路底部材7が固定されている。水路底部材7はブラケット4bを備え、補助スクリーン4(閉鎖部材)の基端部が軸支部材4aによって図10A、図10Bで時計方向、反時計方向に回動自在にブラケット4bに取り付けられている。補助スクリーン4は多数のバースクリーン41が所定間隔で上下方向を長手方向として水路Wの幅方向に並んだスクリーンである。よって、補助スクリーン4も、主スクリーン2と同様に、塵芥等を捕捉する。補助スクリーン4は、その上部側が上流側に幾分屈曲している。補助スクリーン4に捕捉された塵芥等はレーキ5の前記櫛歯部材52b(図3B)により掻き揚げられる。
通常の場合、補助スクリーン4は、自重により、あるいはばね等の付勢部材によって図10A、図10Bの時計方向に回動し、前記の通路Sを閉塞する。しかし、レーキ5が補助スクリーン4の横を通るときは、補助スクリーン4を図10A、図10Bの反時計方向に回動し、通路Sを開いてレーキ5が当該通路Sを通れるようにする。そして、レーキ5が補助スクリーン4の上側に移動すると、再度、補助スクリーン4は自重や付勢部材によって図10A、図10Bの時計方向に回動し、再度、通路Sを閉塞する。なお、前記の作動部材53は補助スクリーン4に当接してその補助スクリーン4を閉鎖状態から解放状態まで回転させるよう補助スクリーン4を押圧する。
次に、本実施例の作用効果について説明する。
図4B、図5に示すように、粗大異物Maが主スクリーン2によって堰きとめられていても、レーキ5は、アーム56の回動により、粗大異物Maを回避して(乗り越えて)循環駆動することができる。従って、粗大異物Maが水路Wに流れ込んで主スクリーン2に捕捉されても、各レーキ5の循環駆動が阻害されることはない。従って、本実施例の背面降下前面掻揚式除塵機1は、水路Wに粗大異物Maが流れてきても運転を継続することができる。
また、無端状チェーン62a,62a、チェーン側ガイドローラ551並びにレーキ側ガイドローラ552は、レーキ5の往路においてガイドレール61aにより適正にガイドされる。一方、脱輪防止ガイドレール611aは、無端状チェーン62a,62aの脱輪を防止する。その一方で、脱輪防止ガイドレール611aは、レーキ側ガイドローラ552がアーム56の動きにより前記のとおり粗大異物Maを回避することを阻害しないようにすることができる。
更に、レーキ5の復路はガイドレール61b,61bによりレーキ側ガイドローラ552もガイドされるので、チェーン側ガイドローラ551が下側、レーキ側ガイドローラ552が上側となってレーキ5はガイドレール61b,61bを降下する。そのため、アーム56の動きにより復路でレーキ5が反転してしまうことがない。よって、レーキ5が反転して復路でその循環駆動を阻害するようなことがない。
更に、無端状チェーン62a,62aの循環駆動の上端部においてレーキ5が塵芥等の掻き揚げ(往路)から降下(復路)へ移行する位置には上部ガイドレール612が設けられている。この上部ガイドレール612は、前記の移行の際にアーム56の回動によりレーキ5が反転するのを防止する。これにより、レーキ5が反転してレーキ5の往路と復路との中間位置でその循環駆動を阻害するようなことがない。
その上、無端状チェーン62a,62aの緩み対策として駆動軸633及び上側のスプロケットホイール631は所定の機構により上昇する。これにより、ガイドレール61aの上端部の長さが足りなくなっても可動ガイドレール613が延びて補助ガイドレール555等のガイド、ひいてはレーキ5の循環駆動のガイドを行う。よって、無端状チェーン62a,62aの緩み対策を行ってもレーキ5の循環駆動を適正に行うことができる。
また、主スクリーン2と水路底Waとの間に通路Sが設けられている。この通路Sを循環駆動される無端状チェーン62a,62a及びレーキ5が通過するので、背面降下前面掻揚式であっても、レーキ5の循環駆動に支障はない。この場合に、通路Sの水路底Waに異物Mbが堆積しても、通路Sがあるため、レーキ5は異物Mbを乗り越えて移動することができるので、レーキ5の循環駆動には支障がない。
この場合、ガイドレール61a,61aの上流側のものとガイドレール61aとの下端部の間には隙間Kが設けられている。そのため、レーキ5は異物Mbを乗り越えても、レーキ5が逃げるための隙間Kを確保できる。
更に、通路Sは、通常は補助スクリーン4により閉鎖され、補助スクリーン4によって塵芥等を捕捉している。しかし、通路Sをレーキ5が通過するときは、レーキ5によって補助スクリーン4が押圧されて開き、通路Sをレーキ5が通過することができる。よって、レーキ5が通路Sを通過しないときは通路Sを塵芥等が通過してしまうのを防止することができる。一方で、レーキ5が通路Sを通過するときは、レーキ5が通路Sを通過するのに支障がない。
次に、前記実施例の変形例を2例説明する。
図11Aは、レーキ5部分の正面図であり、図11Bは同平面図であり、図11Cは同側面図である。1番目の変形例が前記実施例と異なるのは、チェーン側ガイドローラ551は装着しない点である。すなわち、本変形例では、無端状チェーンガイドローラ553を装着させた無端状チェーン62a、62aにレーキ5を固定している。この場合には、チェーン側ガイドローラ551は装着しない形態とすることができる。そして、脱輪防止ガイドレール611aは、レーキ側ガイドローラ552をガイドしない。
図12は、背面降下前面掻揚式除塵機1の下部の側面図である。2番目の変形例では、補助スクリーン4は、主スクリーン2の後方に設置している点が、前記実施例と異なる。また、本変形例では、レーキ5の復路の下流側に後部スクリーン9を設けている。そして、補助スクリーン4と後部スクリーン9との間は通常は閉塞されている。図12の構成では、各レーキ5の循環駆動において、各レーキ5が後部スクリーン9の上方から下方に下降する際(復路)に、通常は自重等により閉鎖状態に維持された補助スクリーン4をレーキ5が押圧して開放状態にすることになる。
すなわち、図12に示すように、レーキ5が閉鎖状態の補助スクリーン4の上方から接近して作動部材53が補助スクリーン4に当接する。そのレーキ5がなお下降すると、補助スクリーン4が作動部材53により押されて軸支部材4aの回りに図12の反時計方向に回転し、閉鎖状態(図12)の二点鎖線で示す補助スクリーン4まで揺動されることになる。この補助スクリーン4が閉鎖状態から解放状態になることにより、レーキ5が補助スクリーン4と後部スクリーン9との隙間を通過して後部スクリーン9の下方まで移動し、通路Sを通過する。続いて主スクリーン2の上流側の前面(往路)に沿って上昇することになる。後部スクリーン9は補助スクリーン4の更に下流側に設けられ、補助スクリーン4とレーキ5の通路を閉鎖するスクリーンである。同時に、レーキ5が通路Sを通過して前記作動部材53が補助スクリーン4から離れることにより、その補助スクリーン4は自重により図12の時計方向に回転して閉鎖状態に自動的に復元することになる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
1 背面降下前面掻揚式除塵機
2 主スクリーン
4 補助スクリーン(閉鎖部材)
5 レーキ
56 アーム
61a ガイドレール(第1ガイドレール)
61a1 ガイド面
61b ガイドレール(第3ガイドレール)
62a 無端状チェーン
551 チェーン側ガイドローラ
552 レーキ側ガイドローラ
553 無端状チェーンガイドローラ
555 補助ガイドローラ
611a 脱輪防止ガイドレール(第2ガイドレール)
612 上部ガイドレール
613 可動ガイドレール
631 スプロケットホイール
633 駆動軸
K 隙間
S 通路
W 水路
Wa 水路底(水路の底)

Claims (8)

  1. 水路に設けられ塵芥を堰き止める主スクリーンの上流側でレーキにより前記塵芥を掻き揚げ下流側で前記レーキを降下させるように前記レーキに取り付けられた一対の無端状チェーンを循環駆動させる背面降下前面掻揚式除塵機であって、
    前記一対の無端状チェーンにそれぞれ一端部が回動自在に連結された一対のアームと、
    前記無端状チェーンに連結された前記アームの一端部に設けられたチェーン側ガイドローラと、
    前記レーキに連結された前記アームの他端部に設けられたレーキ側ガイドローラと、
    前記主スクリーンの上流側で前記レーキが上昇する位置に設けられ、前記無端状チェーン、前記チェーン側ガイドローラ及び前記レーキ側ガイドローラをガイドする第1ガイドレールと、
    前記第1ガイドレール近傍で当該第1ガイドレールの長手方向に沿って設けられ、前記無端状チェーンはガイドするが前記レーキ側ガイドローラとは非接触で前記アームの回動に伴う前記レーキの動きを許容する第2ガイドレールと、を備え、
    前記レーキは、前記一対のアームの各他端部に支持されて前記主スクリーンに堰きとめられた塵芥を掻き揚げることを特徴とする背面降下前面掻揚式除塵機。
  2. 前記第1ガイドレールは、前記上流側の面をガイド面として前記無端状チェーン、前記チェーン側ガイドローラ及び前記レーキ側ガイドローラをガイドし、前記ガイド面は、下側から上側にかけて前記下流側に傾いており
    前記第2ガイドレールは、前記第1ガイドレールの前記上流側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の背面降下前面掻揚式除塵機。
  3. 前記無端状チェーンの循環駆動上端部の前記レーキが前記塵芥の掻き揚げから前記降下へ移行する位置に設けられ当該移行の際に前記チェーン側ガイドローラ及び前記レーキ側ガイドローラをガイドして、前記アームの回動によ前記レーキの動きを防止する上部ガイドレールを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2の何れかの一項に記載の背面降下前面掻揚式除塵機。
  4. 前記無端状チェーンを循環駆動するスプロケットホイールと、
    前記無端状チェーンの緩みを解消するために位置移動可能な前記スプロケットホイールの駆動軸と、
    前記無端状チェーンの緩みを解消するために前記駆動軸を移動して当該無端状チェーンの循環駆動の距離を延ばしたときに当該駆動軸の移動と連動して前記第1ガイドレール側から延びて当該第1ガイドレールの長さの不足を補う可動ガイドレールを備え、
    前記可動ガイドレールのガイド面は、前記チェーン側ガイドローラ及びレーキ側ガイドローラ又はこれらの近傍に設けられた補助ガイドローラをガイドすることを特徴とする請求項2に記載の背面降下前面掻揚式除塵機。
  5. 前記主スクリーンの下流側で前記レーキが降下する位置に設けられ前記上流側及び前記下流側から前記無端状チェーン、前記チェーン側ガイドローラ及び前記レーキ側ガイドローラを挟むように1対設けられ当該無端状チェーン、チェーン側ガイドローラ及びレーキ側ガイドローラをガイドする第3ガイドレールと、
    前記主スクリーンと前記水路の底との間に設けられ前記循環駆動される前記無端状チェーン及び前記レーキが通過する通路と、
    を備え、
    前記通路の底の堆積物により前記レーキが前記アームの回動により上側に移動する位置には、前記一対である第3ガイドレールのうちの前記上流側のもの及び前記第1ガイドレールは形成されていないことを特徴とする請求項2に記載の背面降下前面掻揚式除塵機。
  6. 前記通路の近傍に設けられていて、前記レーキが前記通路を通過しない際には自重又はばねの付勢力により前記通路を閉鎖し、前記レーキが前記通路を通過する際には当該レーキに押圧されて回動し前記通路を当該レーキの通過のために開放する閉鎖部材を備えることを特徴とする請求項5に記載の背面降下前面掻揚式除塵機。
  7. 前記閉鎖部材は補助スクリーンであることを特徴とする請求項6に記載の背面降下前面掻揚式除塵機。
  8. 前記レーキは、無端状チェーンガイドローラを装着させた前記無端状チェーンに固定され、
    前記チェーン側ガイドローラが設けられておらず、
    前記第2ガイドレールは、前記レーキ側ガイドローラをガイドしないことを特徴とする請求項2に記載の背面降下前面掻揚式除塵機。
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