JPH0657881A - 複合柱材 - Google Patents

複合柱材

Info

Publication number
JPH0657881A
JPH0657881A JP24706192A JP24706192A JPH0657881A JP H0657881 A JPH0657881 A JP H0657881A JP 24706192 A JP24706192 A JP 24706192A JP 24706192 A JP24706192 A JP 24706192A JP H0657881 A JPH0657881 A JP H0657881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cross
pillar
composite
pillar material
column
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24706192A
Other languages
English (en)
Inventor
Masabumi Morikawa
正文 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP24706192A priority Critical patent/JPH0657881A/ja
Publication of JPH0657881A publication Critical patent/JPH0657881A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 柱材に使用する原木の利用率を一層向上させ
るとともに、比較的小さな断面積の原木、つまり比較的
細い原木をも柱材の製作に利用できるようにする。 【構成】 半円形断面の柱状体として成形された4つの
柱素材3、4、5、6を、その円弧面側を内側にして互
いに接合すると、中空室7を有する複合柱材8が完成す
る。この場合柱素材3、4、5、6の互いに接合される
表面部分は平坦に形成されているので十分な接着面積が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半円形断面の柱状体と
して成形された複数の柱素材を、その円弧面側を内側に
して互いに接合することによって構成された複合柱材に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の柱材は、図6に示すように、半径
Rのほぼ円形断面の原木(01)を正四角形断面の柱状
体(02)として成形することにより作られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の柱材
(02)の場合、正四角形断面の1辺の長さは最大でも
R×SQRT(2)であるから、結局柱材の断面積Sは
2×Rとなる。ここにSQRT(2)とは2の平方根
を意味するものとする。
【0004】一方、原木(01)の断面積Aはπ×R
であるから、従来の原木の利用率S/Aを算出すると、 S/A=2×R/(π×R) =2/π=0.64 になる。つまり円形断面の原木(01)から正四角形断
面の柱材(02)を切り出す場合、せいぜい64%しか
有効利用できないことになる。
【0005】またこのような低い利用率に基因して、従
来の柱材の製法では、比較的大きな断面積の柱材(0
2)を製作する場合、使用する原木(01)の断面積も
相応に大きなものを選択しなければならないので、利用
可能な原木は太さに関してかなり制限されていた。
【0006】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、柱材に使用する原木の利用率を一層向上
させるとともに、比較的小さな断面積の原木、つまり比
較的細い原木をも柱材の製作に利用できるようにするこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の複合柱材は、半円形断面の柱状体として成
形された複数の柱素材を、その円弧面側を内側にして互
いに接合することによって構成された複合柱材であっ
て、柱素材の互いに接合される表面部分が平坦に形成さ
れていることを特徴としている。
【0008】
【作用】同一断面積の柱材を製作する場合、従来よりも
細い原木を使用することができるので、従来利用価値の
低かった比較的細い間伐材なども柱材用として使用する
ことができる。さらに、従来よりも原木の利用率を向上
させることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に示すようなほぼ円形断面の原木(1)を、
図2に示すように例えば正八角形断面の柱状体(2)に
成形する。次にこの柱状体を、図3に示すように、正八
角形の互いに対向する2辺の各中心を結ぶ線に沿って切
断すれば、2つの柱素材(3)(4)が得られる。
【0010】このようにして成形された4つの柱素材
(3)(4)(5)(6)を、その円弧面側を内側にし
て互いに接合すれば、図4に示すような正四角形の中空
室(7)を有する複合柱材(8)が完成する。この場合
正八角形の各辺を接合面として使用しているので十分な
接着面積が得られる。
【0011】ところでこの実施例において、使用した2
本の原木の半径をrとすれば、原木の合計の断面積aは
2×π×rとなる。これに対して、完成した複合柱材
の断面積sは8×r×sin(135°)=4×SQ
RT(2)×rであるから、結局原木の利用率s/a
は s/a=4×SQRT(2)/(2×π) =2×SQRT(2)/π=0.90 になる。つまりこの実施例の場合、原木の90%が柱材
として有効に利用されたことになる。
【0012】次に従来技術とこの実施例について、同一
の断面積の柱材を製作するのに必要な原木の半径R,r
を比較すると、 r=0.59×R となる。つまりこの実施例によれば、従来の原木よりも
41%も細い原木を使用して同一断面積の柱材を製作す
ることができるのである。
【0013】図5には本発明の複合柱材を用いて梁を構
成した例が示されている。この場合2つの複合柱材
(8)(8)がウェブ(9)によって一体的に結合され
ている。なお、本実施例においては、図4に示されるよ
うに、複合柱材(8)の各角に切欠き凹部が形成され、
その横断面が略十字状をしているが、この凹部を同質も
しくは他の材質の断面四角形の素材で埋めたり、又は十
字状の凸部を削り取ることにより、その横断面を矩形に
することも可能である。また前記凹部を断面三角形の素
材で埋めて、角無しの断面八角形にすることも可能であ
る。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば次の効果が得られる。 (イ) 従来よりも原木の利用率を向上させることがで
きる。 (ロ) 同一断面積の柱材を製作する場合、従来よりも
細い原木を使用することができるので、従来利用価値の
低かった比較的細い間伐材なども柱材用として使用する
ことができる。
【0015】(ハ) 複台柱材には、構造上必然的に中
心部に中空室が形成されるので、この中空室をそのまま
配線用の通路若しくは通気ダクトとして利用することが
できる。また中空室の通気性に基因して複合柱材の耐久
性が向上する。 (ニ) 中空室の存在により、複合柱材の断面積は環状
に配分されることになるので、本発明の複合柱材は、断
面積を同一とした場合従来よりも大きな断面二次モーメ
ント、つまり曲げこわさを有する。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原木の断面図である。
【図2】実施例にしたがって正八角形に成形された原木
の断面図である。
【図3】同上の正八角形に成形された原木を2つに切断
したところの断面図である。
【図4】実施例の複合柱材の断面図である。
【図5】複合柱材を用いて梁を構成した実施例の断面図
である。
【図6】従来の原木並びに柱材の断面図である。
【符号の説明】
(1) 原木 (2) 柱状体 (3) 柱素材 (4) 柱素材 (5) 柱素材 (6) 柱素材 (7) 中空室 (8) 複合柱材 (9) ウェブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半円形断面の柱状体として成形された複
    数の柱素材を、その円弧面側を内側にして互いに接合す
    ることによって構成された複合柱材であって、柱素材の
    互いに接合される表面部分が平坦に形成されていること
    を特徴とする複合柱材。
  2. 【請求項2】 4つの柱素材によって1つの複合柱材が
    構成される請求項1に記載の複合柱材。
  3. 【請求項3】 各2つの柱素材は、それぞれ1つの正八
    角形断面の柱状体を縦に半分に切断したものである請求
    項2に記載の複合柱材。
JP24706192A 1992-08-01 1992-08-01 複合柱材 Pending JPH0657881A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24706192A JPH0657881A (ja) 1992-08-01 1992-08-01 複合柱材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24706192A JPH0657881A (ja) 1992-08-01 1992-08-01 複合柱材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0657881A true JPH0657881A (ja) 1994-03-01

Family

ID=17157843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24706192A Pending JPH0657881A (ja) 1992-08-01 1992-08-01 複合柱材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0657881A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19547395A1 (de) * 1995-12-19 1997-06-26 Evers Franz Dipl Kaufm Dübelbinder aus Massivholzbrettern mit Hohlräumen, besonderen Verbindungen und Anordnungen

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19547395A1 (de) * 1995-12-19 1997-06-26 Evers Franz Dipl Kaufm Dübelbinder aus Massivholzbrettern mit Hohlräumen, besonderen Verbindungen und Anordnungen

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4213126B2 (ja) 建造物の支柱構造
JPH0657881A (ja) 複合柱材
JPS5915521Y2 (ja) 小径丸木からなる集積支柱
JP3175606U (ja) 建築資材
JP2002307409A (ja) 集成材の製造方法及びこの製造方法により形成された集成材
JPH0860800A (ja) 複合木材柱及びその製造方法
JPS643641B2 (ja)
JP3146162B2 (ja) 丸太装飾板材
KR200365331Y1 (ko) 가구 및 장식용 기둥
JPS62109603A (ja) 角材の製造方法
GB2101523A (en) Laminar objects and method of construction
JPS6118972Y2 (ja)
JPH02117033U (ja)
JP2744919B2 (ja) 間伐丸太を使用する壁等に適した建築材
JPS58188604A (ja) 化粧単板の製造方法
JPH01159202A (ja) 心付き間伐小径木を利用した積層木口面材の製造法
KR200327288Y1 (ko) 건축물 내장재
JPS6224653Y2 (ja)
JPH0347102U (ja)
JPS6231617U (ja)
JPH0330908A (ja) 柾目素材の木取り方法及びその柾目素材並びにその集成材
JPH05116112A (ja) 複合木柱材
JPS63121507U (ja)
JPS6265205U (ja)
JPS63108706U (ja)