JPH0657799A - 防水パンの製造方法 - Google Patents
防水パンの製造方法Info
- Publication number
- JPH0657799A JPH0657799A JP21407592A JP21407592A JPH0657799A JP H0657799 A JPH0657799 A JP H0657799A JP 21407592 A JP21407592 A JP 21407592A JP 21407592 A JP21407592 A JP 21407592A JP H0657799 A JPH0657799 A JP H0657799A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor
- pan
- mold
- reinforcing plate
- waterproof
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- Pending
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- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 強度の高い防水パンを簡単に製作することが
でき、しかも、床面の表面形状が多種にわたる製品を揃
える場合でも、比較的安価でそれに対応できる製造方法
を提供する。 【構成】 防水パンの表面形状のみが形成された片型3
に、樹脂を積層してパン本体1を成形し、この後、パン
本体1の離型前に、別工程で予め成形したリブ付き補強
板3を、パン本体1の床部1aの裏面に接着して、その
両者1と2とを一体化して防水パンを得ている。このよ
うな成形法により、床の面剛性を十分に確保でき、しか
も、その補強に要する工数が少なくて済む。また、多種
の製品を製作する場合には、パン本体成形用の安価な片
型を揃えるだけで、それに対応できる。
でき、しかも、床面の表面形状が多種にわたる製品を揃
える場合でも、比較的安価でそれに対応できる製造方法
を提供する。 【構成】 防水パンの表面形状のみが形成された片型3
に、樹脂を積層してパン本体1を成形し、この後、パン
本体1の離型前に、別工程で予め成形したリブ付き補強
板3を、パン本体1の床部1aの裏面に接着して、その
両者1と2とを一体化して防水パンを得ている。このよ
うな成形法により、床の面剛性を十分に確保でき、しか
も、その補強に要する工数が少なくて済む。また、多種
の製品を製作する場合には、パン本体成形用の安価な片
型を揃えるだけで、それに対応できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般住宅などに利用さ
れる浴室ユニットやトイレユニット等の床に使用する防
水パンの製造方法に関する。
れる浴室ユニットやトイレユニット等の床に使用する防
水パンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】浴室ユニットなどに使用する防水パンは
一般に樹脂で成形されている。その成形方法としては、
従来、防水パンの表面形状のみが形成された片型に、
樹脂を積層してゆく、いわゆるハンドレイアップ法やス
プレイアップ法があり、また、BMCあるいはSMC
をプレス加工して所定のパン形状に成形する、等の方法
が採用されている。
一般に樹脂で成形されている。その成形方法としては、
従来、防水パンの表面形状のみが形成された片型に、
樹脂を積層してゆく、いわゆるハンドレイアップ法やス
プレイアップ法があり、また、BMCあるいはSMC
をプレス加工して所定のパン形状に成形する、等の方法
が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した
の成形法によれば、成形物の内部や裏面の数箇所に鋼材
や合板などを配して床部の補強を行うわけであるが、そ
れらの補強材と樹脂との密着性が良くないことから、補
強としての効率があまり高くない。
の成形法によれば、成形物の内部や裏面の数箇所に鋼材
や合板などを配して床部の補強を行うわけであるが、そ
れらの補強材と樹脂との密着性が良くないことから、補
強としての効率があまり高くない。
【0004】一方、の成形法によると、例えばパン床
面の滑り止めなどの形状が僅かに相違するだけでも、そ
の各形状に対応して高価なプレス型を揃える必要があ
る。また、床部表面材と強度構成材とが全く同じ樹脂で
成形されるため、パン裏面の構成材としては過剰品質と
なる等の無駄がある。
面の滑り止めなどの形状が僅かに相違するだけでも、そ
の各形状に対応して高価なプレス型を揃える必要があ
る。また、床部表面材と強度構成材とが全く同じ樹脂で
成形されるため、パン裏面の構成材としては過剰品質と
なる等の無駄がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、強度の高い防水パン
を簡単に製作することができ、しかも、床面の表面形状
が異なる多種の製品を揃える場合でも、比較的安価でそ
れに対応できる製造方法を提供することにある。
もので、その目的とするところは、強度の高い防水パン
を簡単に製作することができ、しかも、床面の表面形状
が異なる多種の製品を揃える場合でも、比較的安価でそ
れに対応できる製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明方法では、実施例に対応する図1に示すよ
うに、防水パンの表面形状のみが形成された片型3に、
樹脂を積層してパン本体1を成形し、この後、パン本体
1の離型前に、別工程で予め成形したリブ付き補強板2
を、パン本体1の床部1aの裏面に接着して、その両者
1と2とを一体化し、これによって、図2に示す構造の
防水パン10を得る。
めに、本発明方法では、実施例に対応する図1に示すよ
うに、防水パンの表面形状のみが形成された片型3に、
樹脂を積層してパン本体1を成形し、この後、パン本体
1の離型前に、別工程で予め成形したリブ付き補強板2
を、パン本体1の床部1aの裏面に接着して、その両者
1と2とを一体化し、これによって、図2に示す構造の
防水パン10を得る。
【0007】
【作用】パン本体1の床部1aを、リブが一体成形され
た補強板2で補強するので、床の面剛性を十分に確保で
きる。しかも、多数の補強材を貼り付けるといった煩雑
な作業を省くことができる。
た補強板2で補強するので、床の面剛性を十分に確保で
きる。しかも、多数の補強材を貼り付けるといった煩雑
な作業を省くことができる。
【0008】さらに、パン本体1とリブ付き補強板2と
を別成形品とすることで、リブ付き補強板2の標準化が
可能となる。
を別成形品とすることで、リブ付き補強板2の標準化が
可能となる。
【0009】
【実施例】図1は本発明方法の実施例の手順を説明する
図である。まず、防水パンの表面形状のみが形成された
片型3に、複数種の樹脂を順次に積層してパン本体1を
成形する。なお、このパン本体1の最表面層を形成する
樹脂としては、着色された防水性樹脂を使用する。
図である。まず、防水パンの表面形状のみが形成された
片型3に、複数種の樹脂を順次に積層してパン本体1を
成形する。なお、このパン本体1の最表面層を形成する
樹脂としては、着色された防水性樹脂を使用する。
【0010】その後、パン本体1の離型前に、別工程で
成形したリブ付き補強板2を、パン本体1の床部1aの
裏面に接着して、図2(a) に示す構造、すなわち、床部
1aとこれに連続する立ち上がり縁1bおよび壁パネル
載置面1cが一体形成されたパン本体1に、リブ付き補
強板2が一体化された防水パン10を得る。
成形したリブ付き補強板2を、パン本体1の床部1aの
裏面に接着して、図2(a) に示す構造、すなわち、床部
1aとこれに連続する立ち上がり縁1bおよび壁パネル
載置面1cが一体形成されたパン本体1に、リブ付き補
強板2が一体化された防水パン10を得る。
【0011】ここで、この実施例のリブ付き補強板2
は、図2(b) に示すように、板体2aの裏面に複数本の
リブ2b・・2bを格子状に配置した一体成形品で、繊維
強化樹脂をプレス加工することによって成形される。さ
らに、リブ付き補強板2の板体2aには、パン本体の床
部1aの裏面への密着性を高めるために、多数の孔2c
・・2cが適宜の箇所に穿たれている。
は、図2(b) に示すように、板体2aの裏面に複数本の
リブ2b・・2bを格子状に配置した一体成形品で、繊維
強化樹脂をプレス加工することによって成形される。さ
らに、リブ付き補強板2の板体2aには、パン本体の床
部1aの裏面への密着性を高めるために、多数の孔2c
・・2cが適宜の箇所に穿たれている。
【0012】また、この実施例では、リブ付き補強板2
の材料およびこの補強板の接着剤として、パン本体1の
最下層を構成する樹脂と同種の樹脂を用いており、これ
によってリブ付き補強板2とパン本体1との密着性をさ
らに高めている。なお、それらの材質を同種の樹脂とし
なくてもよいが、上記した密着性を考慮すると、同種の
樹脂を用いることが好ましい。
の材料およびこの補強板の接着剤として、パン本体1の
最下層を構成する樹脂と同種の樹脂を用いており、これ
によってリブ付き補強板2とパン本体1との密着性をさ
らに高めている。なお、それらの材質を同種の樹脂とし
なくてもよいが、上記した密着性を考慮すると、同種の
樹脂を用いることが好ましい。
【0013】次に、本発明方法で使用するリブ付き補強
板への脚装着構造を、図3を参照しつつ説明する。図3
は、その構造例を示す要部斜視図である。まず、図3
(a) に示すものは、リブ付き補強板102の裏面で、か
つリブ102bの交差部の角部にボス形状の脚受け部1
12が設けられており、この脚受け部112の穴112
aに脚120上部の支持棒121を嵌め込むことによっ
て、脚を装着する構造となっている。
板への脚装着構造を、図3を参照しつつ説明する。図3
は、その構造例を示す要部斜視図である。まず、図3
(a) に示すものは、リブ付き補強板102の裏面で、か
つリブ102bの交差部の角部にボス形状の脚受け部1
12が設けられており、この脚受け部112の穴112
aに脚120上部の支持棒121を嵌め込むことによっ
て、脚を装着する構造となっている。
【0014】一方、図3(b) のリブ付き補強板202
は、図2に示したものとほぼ同様な構造のもので、この
場合の脚装着は、脚220の支持部材(円筒形状)22
1の上部の四方に、補強板のリブ202bが嵌り込むス
リット状の切り欠き221aを設けておき、この脚支持
部材221を、リブ202bが交差している部分に差し
込むことによって行う。
は、図2に示したものとほぼ同様な構造のもので、この
場合の脚装着は、脚220の支持部材(円筒形状)22
1の上部の四方に、補強板のリブ202bが嵌り込むス
リット状の切り欠き221aを設けておき、この脚支持
部材221を、リブ202bが交差している部分に差し
込むことによって行う。
【0015】なお、以上の実施例のリブ付き補強板2,
102および202には、図示しないが、防水パンの排
水口などが、所定の位置に開口されている。
102および202には、図示しないが、防水パンの排
水口などが、所定の位置に開口されている。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法によれ
ば、パン本体をハンドレイアップ法などで成形した後、
その防水パン本体の床部の裏面に、別工程で成形したリ
ブ付き補強板を接着して、その両者を一体化することに
よって防水パンを得るので、床の面剛性を十分に確保で
き、しかも、その補強に要する工数が少なくて済むこと
から生産性も高い。
ば、パン本体をハンドレイアップ法などで成形した後、
その防水パン本体の床部の裏面に、別工程で成形したリ
ブ付き補強板を接着して、その両者を一体化することに
よって防水パンを得るので、床の面剛性を十分に確保で
き、しかも、その補強に要する工数が少なくて済むこと
から生産性も高い。
【0017】また、パン本体とリブ付き補強板とを個別
に成形するので、リブ付き補強板の標準化を達成でき、
さらにパン本体の成形に用いる片型も安価で済むことか
ら、床面の表面形状が異なる多種の製品を揃える場合で
も、比較的低額の投資でこれに対応できる。
に成形するので、リブ付き補強板の標準化を達成でき、
さらにパン本体の成形に用いる片型も安価で済むことか
ら、床面の表面形状が異なる多種の製品を揃える場合で
も、比較的低額の投資でこれに対応できる。
【0018】なお、本発明方法においては、パン本体は
ハンドレイアップ法等で成形するので、床表面材のみを
高品質の樹脂をすることが可能で、これによって、パン
本体の裏面側およびリブ付き補強板などが過剰品質にな
るといった不都合が生じることもない。
ハンドレイアップ法等で成形するので、床表面材のみを
高品質の樹脂をすることが可能で、これによって、パン
本体の裏面側およびリブ付き補強板などが過剰品質にな
るといった不都合が生じることもない。
【図1】本発明方法の実施例の手順を説明する図
【図2】その実施例の手順によって得られる防水パンの
構造を示す図
構造を示す図
【図3】本発明方法で使用するリブ付き補強板への脚装
着構造の例を示す要部斜視図
着構造の例を示す要部斜視図
1・・・・パン本体 1a・・・・床部 2・・・・リブ付き補強板 2a・・・・板体 2b・・・・リブ 3・・・・片型
Claims (1)
- 【請求項1】 防水パンの表面形状のみが形成された片
型に、樹脂を積層してパン本体を成形し、この後、上記
パン本体の離型前に、別工程で予め成形したリブ付き補
強板を、上記パン本体の床部裏面に接着して、その両者
を一体化する工程を含む防水パンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21407592A JPH0657799A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 防水パンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21407592A JPH0657799A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 防水パンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0657799A true JPH0657799A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16649837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21407592A Pending JPH0657799A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 防水パンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0657799A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001126749A (ja) * | 1999-10-27 | 2001-05-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 燃料電池 |
JP2010165693A (ja) * | 2010-03-25 | 2010-07-29 | Panasonic Corp | 燃料電池 |
-
1992
- 1992-08-11 JP JP21407592A patent/JPH0657799A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001126749A (ja) * | 1999-10-27 | 2001-05-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 燃料電池 |
JP4562834B2 (ja) * | 1999-10-27 | 2010-10-13 | パナソニック株式会社 | 燃料電池 |
JP2010165693A (ja) * | 2010-03-25 | 2010-07-29 | Panasonic Corp | 燃料電池 |
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