JPH0657691B2 - カーボネート化合物及びその製造方法 - Google Patents
カーボネート化合物及びその製造方法Info
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- JPH0657691B2 JPH0657691B2 JP63222287A JP22228788A JPH0657691B2 JP H0657691 B2 JPH0657691 B2 JP H0657691B2 JP 63222287 A JP63222287 A JP 63222287A JP 22228788 A JP22228788 A JP 22228788A JP H0657691 B2 JPH0657691 B2 JP H0657691B2
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- carbonate
- general formula
- carbonate compound
- reaction
- compound
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特に光学材料として有用な2官能の重合性カ
ーボネート化合物及びその製造方法に関するものであ
る。
ーボネート化合物及びその製造方法に関するものであ
る。
従来、無機ガラスに代る合成樹脂については種種研究さ
れているが、欠点も多く、まだ十分に満足し得る性状の
ものは得られていない。例えば、メチルメタクリレート
やジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)を
主成分とする単量体を重合した重合体は光学用樹脂やレ
ンズとして使用されているが、その屈折率は約1.50と低
い。
れているが、欠点も多く、まだ十分に満足し得る性状の
ものは得られていない。例えば、メチルメタクリレート
やジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)を
主成分とする単量体を重合した重合体は光学用樹脂やレ
ンズとして使用されているが、その屈折率は約1.50と低
い。
この欠点を改良した高屈折率樹脂が提案されている。例
えば、ポリカーボネート、ポリスルホン系の高屈折率樹
脂が提案されている。これらの樹脂は屈折率が約1.60と
高いものの、光透過率が低く、光学的均質性に欠け、ま
た着色するなどの問題がある。
えば、ポリカーボネート、ポリスルホン系の高屈折率樹
脂が提案されている。これらの樹脂は屈折率が約1.60と
高いものの、光透過率が低く、光学的均質性に欠け、ま
た着色するなどの問題がある。
このため架橋性の高屈折率樹脂用単量体が種々提案され
ている。例えば、特開昭61−28901号公報などに
フェニル基をハロゲン原子で置換したフェニルメタクリ
レートなどハロゲン原子を多数含んだ樹脂が提案されて
いる。また、特開昭60−197711号公報などにα
−ナフチルメタクリレートを主成分とする高屈折率樹脂
用組成物が提案されている。これらの高屈折率樹脂用単
量体は、ハロゲン原子や縮合芳香環を含むためその大部
分が常温で固体である。このため、これらの単量体は常
温で液状の単量体例えば、上記のジエチレングリコール
ビス(アリルカーボネート)等に溶解して使用されてい
る。しかしながら、上記のジエチレングリコールビス
(アリルカーボネート)は、保存時に重合が進行するた
め保存安定性が良好ではなく、また、重合により得られ
る重合体は屈折率が低く、耐衝撃性に劣るため、高屈折
率樹脂を得るために不利である。
ている。例えば、特開昭61−28901号公報などに
フェニル基をハロゲン原子で置換したフェニルメタクリ
レートなどハロゲン原子を多数含んだ樹脂が提案されて
いる。また、特開昭60−197711号公報などにα
−ナフチルメタクリレートを主成分とする高屈折率樹脂
用組成物が提案されている。これらの高屈折率樹脂用単
量体は、ハロゲン原子や縮合芳香環を含むためその大部
分が常温で固体である。このため、これらの単量体は常
温で液状の単量体例えば、上記のジエチレングリコール
ビス(アリルカーボネート)等に溶解して使用されてい
る。しかしながら、上記のジエチレングリコールビス
(アリルカーボネート)は、保存時に重合が進行するた
め保存安定性が良好ではなく、また、重合により得られ
る重合体は屈折率が低く、耐衝撃性に劣るため、高屈折
率樹脂を得るために不利である。
本発明が解決しようとする課題は、高屈折率樹脂用の常
温で固体の単量体の溶解に適した常温で液状の単量体で
あって、保存安定性が良好で重合のコントロールが行い
易く、重合して得られる樹脂の屈折率が高く、透明性、
耐衝撃性、耐候性、軽量性及び易研磨性などに優れた樹
脂を与える単量体を提供することにある。
温で固体の単量体の溶解に適した常温で液状の単量体で
あって、保存安定性が良好で重合のコントロールが行い
易く、重合して得られる樹脂の屈折率が高く、透明性、
耐衝撃性、耐候性、軽量性及び易研磨性などに優れた樹
脂を与える単量体を提供することにある。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究を
重ねた結果、特定の構造を有するカーボネート化合物が
前記の諸性質を具備した優れたものであることを見い出
し、本発明を完成するに至った。
重ねた結果、特定の構造を有するカーボネート化合物が
前記の諸性質を具備した優れたものであることを見い出
し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、一般式〔I〕 で示されるカーボネート化合物である。
前記一般式〔I〕中R1及びR2は夫々同種又は異種の水素
原子又はメチル基であるが、重合性の観点から水素原子
が好ましい。さらに、R3,R4,R5及びR6は夫々同種又は異
種の水素原子又はアルキル基であるが、化合物の粘度及
び重合して得られる樹脂の屈折率の観点から水素原子又
はメチル基が好ましい。一般式〔I〕において、nが大
きいほど一分子当りのイオウの含有率が増加し、重合し
て得られる樹脂の屈折率が増大するとともに耐衝撃性も
向上する。しかし、ながらnを大きくしすぎると一般式
〔I〕の化合物の粘度が急激に増加し、その取り扱いが
困難になるとともに、重合して得られる樹脂の耐熱性が
そこなわれるといった問題が生じてくる。このためnは
1から5、特に1から3を選択することが好ましい。
原子又はメチル基であるが、重合性の観点から水素原子
が好ましい。さらに、R3,R4,R5及びR6は夫々同種又は異
種の水素原子又はアルキル基であるが、化合物の粘度及
び重合して得られる樹脂の屈折率の観点から水素原子又
はメチル基が好ましい。一般式〔I〕において、nが大
きいほど一分子当りのイオウの含有率が増加し、重合し
て得られる樹脂の屈折率が増大するとともに耐衝撃性も
向上する。しかし、ながらnを大きくしすぎると一般式
〔I〕の化合物の粘度が急激に増加し、その取り扱いが
困難になるとともに、重合して得られる樹脂の耐熱性が
そこなわれるといった問題が生じてくる。このためnは
1から5、特に1から3を選択することが好ましい。
本発明の前期一般式〔I〕で示されるカーボネート化合
物は次の手段によって同定、確認することができる。
物は次の手段によって同定、確認することができる。
(ア)赤外吸収スペクトル(IR)を測定することにより、315
0〜2900cm-1にCH結合に基づく吸収、1660〜1640cm-1にC
-C2重結合に基づく吸収、更に1750cm-1付近にカーボネ
ート結合に基づく強い特性吸収を観察することができ
る。
0〜2900cm-1にCH結合に基づく吸収、1660〜1640cm-1にC
-C2重結合に基づく吸収、更に1750cm-1付近にカーボネ
ート結合に基づく強い特性吸収を観察することができ
る。
(イ)1H-核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR)を測定することに
より化合物を容易に同定することができる。特に一般式
〔I〕においてR1又は、R2がメチル基の場合はδ1.5ppm
付近にメチル基のプロトンに基づくピークが、また、R1
又はR2が水素原子の場合はδ5.8〜6.5ppm、δ5.4〜5.8p
pm及びδ4.8ppmにアリル基特有なパターンでアリル基の
プロトンに基づくピークがそれぞれ1:2:2の割合で
認められる。さらにチオエーテル鎖においてはイオウ原
子に結合した炭素原子上の水素がδ2.9ppm付近に、カー
ボネート結合の酸素原子に結合した炭素原子上の水素が
δ4.5ppm付近に、それぞれの結合状態に応じたピークを
示す。さらにR3,R4,R5,R6のいずれかがメチル基の場
合、δ1.1ppm付近に2重線が認められる。以上のような
情報より容易に化合物の同定が可能である。
より化合物を容易に同定することができる。特に一般式
〔I〕においてR1又は、R2がメチル基の場合はδ1.5ppm
付近にメチル基のプロトンに基づくピークが、また、R1
又はR2が水素原子の場合はδ5.8〜6.5ppm、δ5.4〜5.8p
pm及びδ4.8ppmにアリル基特有なパターンでアリル基の
プロトンに基づくピークがそれぞれ1:2:2の割合で
認められる。さらにチオエーテル鎖においてはイオウ原
子に結合した炭素原子上の水素がδ2.9ppm付近に、カー
ボネート結合の酸素原子に結合した炭素原子上の水素が
δ4.5ppm付近に、それぞれの結合状態に応じたピークを
示す。さらにR3,R4,R5,R6のいずれかがメチル基の場
合、δ1.1ppm付近に2重線が認められる。以上のような
情報より容易に化合物の同定が可能である。
(ウ)元素分析によって炭素、水素、イオウ、の各重量%
を求め、さらに認知された各元素の重量%の和を100
から減じることによって酸素の重量%を算出することが
出来、該化合物の組成式を決定することが出来る。
を求め、さらに認知された各元素の重量%の和を100
から減じることによって酸素の重量%を算出することが
出来、該化合物の組成式を決定することが出来る。
一般式〔I〕で示されるカーボネート化合物の製造方法
は、どのような方法であっても良いが、下記に代表的な
製造方法を例示する。
は、どのような方法であっても良いが、下記に代表的な
製造方法を例示する。
(1)下記式〔II〕 で示されるジオールと下記式〔III〕 〔但し、R7は水素原子又はメチル基である。〕 で示されるクロロホルメートとを反応させる方法。
(2)上記式〔II〕で示されるジオール、下記式〔IV〕 〔但し、R7は一般式〔III〕と同じである。〕 で示される塩化物、二酸化炭素及びアルカリ金属化合物
を触媒の存在下に反応させる方法。
を触媒の存在下に反応させる方法。
(3)上記式〔II〕で示されるジオールと下記式〔V〕 で示されるカーボネートとを反応させる方法。
(4)上記式〔II〕で示されるジオールとホスゲンとを反
応させ、次いで下記式〔VI〕 〔但し、R7は一般式〔III〕と同じである。〕 で示されるアルコールを反応させる方法。
応させ、次いで下記式〔VI〕 〔但し、R7は一般式〔III〕と同じである。〕 で示されるアルコールを反応させる方法。
以下にこれらの方法について順に具体的に説明する。
(1)ジオールとクロロホルメートを用いる方法 一般式〔II〕のジオールと一般式〔III〕のクロロホル
メートとを脱塩化水素反応をさせることにより一般式
〔I〕のカーボネート化合物を製造することができる。
両原料の仕込みモル比は通常一般式〔III〕で示される
化合物/一般式〔II〕で示される化合物=0.8〜1.5の範
囲から選択すればよいが、等量用いることが特に好まし
い。また、クロロホルメートを2種以上同時又は逐次的
に反応系に添加すれば非対称のカーボネート化合物を製
造することができる。
メートとを脱塩化水素反応をさせることにより一般式
〔I〕のカーボネート化合物を製造することができる。
両原料の仕込みモル比は通常一般式〔III〕で示される
化合物/一般式〔II〕で示される化合物=0.8〜1.5の範
囲から選択すればよいが、等量用いることが特に好まし
い。また、クロロホルメートを2種以上同時又は逐次的
に反応系に添加すれば非対称のカーボネート化合物を製
造することができる。
本反応においては塩化水素が副生する。一般にはこの塩
化水素を反応系から除く為、反応系内に塩化水素捕促剤
として塩基を共存させることが好ましい。該塩化水素捕
促剤としての塩基は特に限定されず公知のものを使用す
ることができる。一般に好適に使用される塩基として、
トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルア
ミン等のトリアルキルアミン;ピリジン;テトラメチル
尿素;炭酸ナトリウム等が挙げられる。塩基の量はジオ
ール1モルに対して2モル以上用いることが好ましい。
化水素を反応系から除く為、反応系内に塩化水素捕促剤
として塩基を共存させることが好ましい。該塩化水素捕
促剤としての塩基は特に限定されず公知のものを使用す
ることができる。一般に好適に使用される塩基として、
トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルア
ミン等のトリアルキルアミン;ピリジン;テトラメチル
尿素;炭酸ナトリウム等が挙げられる。塩基の量はジオ
ール1モルに対して2モル以上用いることが好ましい。
本発明における前記反応に際しては一般に有機溶媒を用
いるのが好ましい。該溶媒として好適に使用されるもの
を例示すれば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサ
ン、ヘプタン、石油エーテル、クロロホルム、塩化メチ
レン、塩化エチレン等の脂肪族又は芳香族炭化水素類あ
るいはハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジオ
キサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類;アセトニトリル
等のニトリル類;N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジエ
チルホルムアミド等のN,N-ジアルキルアミド類;ジメチ
ルスルホキシド等が挙げられる。
いるのが好ましい。該溶媒として好適に使用されるもの
を例示すれば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサ
ン、ヘプタン、石油エーテル、クロロホルム、塩化メチ
レン、塩化エチレン等の脂肪族又は芳香族炭化水素類あ
るいはハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジオ
キサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類;アセトニトリル
等のニトリル類;N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジエ
チルホルムアミド等のN,N-ジアルキルアミド類;ジメチ
ルスルホキシド等が挙げられる。
前記反応における温度は広い範囲から選択でき、一般に
は−20℃〜100℃、好ましくは0〜50℃の範囲か
ら選べばよい。反応時間は原料の種類によっても違う
が、通常5分〜24時間、好ましくは1〜4時間の範囲
から選べばよい。また反応中においては攪拌を行なうの
が好ましい。
は−20℃〜100℃、好ましくは0〜50℃の範囲か
ら選べばよい。反応時間は原料の種類によっても違う
が、通常5分〜24時間、好ましくは1〜4時間の範囲
から選べばよい。また反応中においては攪拌を行なうの
が好ましい。
反応系から目的生成物、すなわち前記一般式〔I〕で示
される化合物を単離精製する方法は特に限定されず、公
知の方法が採用できる。
される化合物を単離精製する方法は特に限定されず、公
知の方法が採用できる。
(2)ジオール塩化物及び二酸化炭素を用いる方法一般式
〔II〕のジオール、アルカリ金属化合物、二酸化炭素及
び一般式〔IV〕の塩化物を触媒の存在下に反応させる方
法で、一般式〔I〕のカーボネート化合物を製造するこ
とができる。本反応に於いてアルカリ金属化合物は、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩が
好適に用いられる。本反応で用いるアルカリ金属化合
物、二酸化炭素、一般式〔IV〕の塩化物及び触媒の使用
量については必要に応じて予め決定して用いればよい。
一般的にアルカリ金属化合物は一般式〔II〕で示される
ジオールの水酸基に対して等モル以上2倍モルの範囲で
使用するのが好適で、好ましくは1.05〜1.5倍モルの範
囲が好適である。
〔II〕のジオール、アルカリ金属化合物、二酸化炭素及
び一般式〔IV〕の塩化物を触媒の存在下に反応させる方
法で、一般式〔I〕のカーボネート化合物を製造するこ
とができる。本反応に於いてアルカリ金属化合物は、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩が
好適に用いられる。本反応で用いるアルカリ金属化合
物、二酸化炭素、一般式〔IV〕の塩化物及び触媒の使用
量については必要に応じて予め決定して用いればよい。
一般的にアルカリ金属化合物は一般式〔II〕で示される
ジオールの水酸基に対して等モル以上2倍モルの範囲で
使用するのが好適で、好ましくは1.05〜1.5倍モルの範
囲が好適である。
二酸化炭素は加圧して作用させれば反応が促進される。
勿論、二酸化炭素の分圧は高い程望ましく、一般には常
温に換算して5〜50kg/cm2、好ましくは10kg/cm2以
上が好適に使用される。また、一般式〔IV〕の塩化物の
使用量は特に限定的でなく、一般には一般式〔II〕で示
されるジオールの水酸基と等モル以上用いることが好ま
しく、さらに1.2倍モル以上、10倍モル以下が好適で
ある。異なる2種の塩化物を反応系に添すれば非対称の
カーボネート化合物を製造することができる。
勿論、二酸化炭素の分圧は高い程望ましく、一般には常
温に換算して5〜50kg/cm2、好ましくは10kg/cm2以
上が好適に使用される。また、一般式〔IV〕の塩化物の
使用量は特に限定的でなく、一般には一般式〔II〕で示
されるジオールの水酸基と等モル以上用いることが好ま
しく、さらに1.2倍モル以上、10倍モル以下が好適で
ある。異なる2種の塩化物を反応系に添すれば非対称の
カーボネート化合物を製造することができる。
本発明で用いる触媒は二酸化炭素及びアルカリ金属化合
物が関与するアリルカーボネートの製造に公知の触媒が
特に限定されず用いうる。例えば、米国特許第2648697
号、英国特許第666560号等にも開示されているが、特に
窒素及び/又はリンを含む化合物、就中、4級塩、もし
くは反応系内で4級塩を生成する含窒素化合物、含リン
化合物は好適である。これらの代表的なものを例示すれ
ば、トリエチルアミン、トリn−プロピルアミン、ジエ
チルブチルアミン、N,N-ジメチルベンジルアミン、N,N-
ジメチルアニリン、テトラエチルアンモニウムクロライ
ド、アリルトリエチルアンモニウムクロライド、ジメチ
ルホルムアミド、トリエチルホスフイン等であり、特に
トリエチルアミン及びその4級塩は良好な結果をもたら
す。
物が関与するアリルカーボネートの製造に公知の触媒が
特に限定されず用いうる。例えば、米国特許第2648697
号、英国特許第666560号等にも開示されているが、特に
窒素及び/又はリンを含む化合物、就中、4級塩、もし
くは反応系内で4級塩を生成する含窒素化合物、含リン
化合物は好適である。これらの代表的なものを例示すれ
ば、トリエチルアミン、トリn−プロピルアミン、ジエ
チルブチルアミン、N,N-ジメチルベンジルアミン、N,N-
ジメチルアニリン、テトラエチルアンモニウムクロライ
ド、アリルトリエチルアンモニウムクロライド、ジメチ
ルホルムアミド、トリエチルホスフイン等であり、特に
トリエチルアミン及びその4級塩は良好な結果をもたら
す。
また、触媒使用量は、触媒の種類、反応条件の差異等に
よって異なり一概に限定出来ないが、一般には一般式
〔II〕で示されるジオールの水酸基に対して1〜20モ
ル%の範囲が最も広く利用され、好ましくは5〜10モ
ル%が好適に使用される。
よって異なり一概に限定出来ないが、一般には一般式
〔II〕で示されるジオールの水酸基に対して1〜20モ
ル%の範囲が最も広く利用され、好ましくは5〜10モ
ル%が好適に使用される。
本発明における前記反応に際しては一般に有機溶媒を用
いるのが好ましい。該溶媒としては、前記の(1)の方法
で用いたものが使用し得る。
いるのが好ましい。該溶媒としては、前記の(1)の方法
で用いたものが使用し得る。
反応温度は前記原料の使用量によって異なるが、一般に
70〜110℃が好ましい。反応時間は前記原料使用量
や反応温度によって異なり一概には限定できないが、一
般に2〜24時間が好ましい。また、反応中においては
攪拌を行なうのが好ましい。
70〜110℃が好ましい。反応時間は前記原料使用量
や反応温度によって異なり一概には限定できないが、一
般に2〜24時間が好ましい。また、反応中においては
攪拌を行なうのが好ましい。
反応系から目的生成物、すなわち前記一般式〔I〕で示
される化合物を単離精製する方法は特に限定されず公知
の方法が採用できる。
される化合物を単離精製する方法は特に限定されず公知
の方法が採用できる。
(3)ジオールとカーボネートを用いる方法 一般式〔II〕のジオールと一般式〔V〕のカーボネート
とを用いてエステル交換させる方法で一般式〔I〕のカ
ーボネート化合物を製造することが出来る。一般式
〔V〕のカーボネートは、一般式〔II〕のジオール1モ
ルに対して2モル以上用いられる。本反応においては酸
又は塩基を触媒として用いるのが好ましく、触媒として
好適に使用される酸を例示すれば、硫酸,塩酸,p−ト
ルエンスルホン酸等があげられ、塩基としては、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム、ナトリウムメトキシド又はカリウム−t
−ブトキシド等のアルコキシド等が挙げられる。触媒の
使用量は、一般式〔II〕のジオール1モルに対して0.01
〜0.3モルの範囲から選択するのが好ましい。
とを用いてエステル交換させる方法で一般式〔I〕のカ
ーボネート化合物を製造することが出来る。一般式
〔V〕のカーボネートは、一般式〔II〕のジオール1モ
ルに対して2モル以上用いられる。本反応においては酸
又は塩基を触媒として用いるのが好ましく、触媒として
好適に使用される酸を例示すれば、硫酸,塩酸,p−ト
ルエンスルホン酸等があげられ、塩基としては、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム、ナトリウムメトキシド又はカリウム−t
−ブトキシド等のアルコキシド等が挙げられる。触媒の
使用量は、一般式〔II〕のジオール1モルに対して0.01
〜0.3モルの範囲から選択するのが好ましい。
本反応においては、アルコールが生成するが、核反応は
平衡反応である為、このアルコールを蒸留又は共沸等の
方法で反応系外に取り除くことが好ましい。またR7とR8
とが異なるカーボネート又はR7かR8が異なる2種のカー
ボネートを同時又は逐次的に反応系に添加すれば非対称
のカーボネート化合物を製造することができる。
平衡反応である為、このアルコールを蒸留又は共沸等の
方法で反応系外に取り除くことが好ましい。またR7とR8
とが異なるカーボネート又はR7かR8が異なる2種のカー
ボネートを同時又は逐次的に反応系に添加すれば非対称
のカーボネート化合物を製造することができる。
本反応は、一般には無溶媒で行なわれるが、必要に応じ
て溶媒を用いてもよい。好適な溶媒としては副生するア
ルコールよりも沸点の高い溶媒を用いるのが好ましい。
て溶媒を用いてもよい。好適な溶媒としては副生するア
ルコールよりも沸点の高い溶媒を用いるのが好ましい。
該溶媒として好適に使用されるものを例示すれば、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロ
ベンゼン等の芳香族炭化水素類あるいはハロゲン置換芳
香族炭化水素類;N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジエ
チルホルムアミド等のN,N-ジアルキルアミド類;ジメチ
ルスルホキシド等があげられる。
ゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロ
ベンゼン等の芳香族炭化水素類あるいはハロゲン置換芳
香族炭化水素類;N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジエ
チルホルムアミド等のN,N-ジアルキルアミド類;ジメチ
ルスルホキシド等があげられる。
前記反応における温度は副生するアルコールの種類によ
って異なるが、一般には副生するアルコールが留出する
温度が好ましい。反応時間は原料の種類によってもちが
うが、通常30分〜24時間、好ましくは2時間〜8時
間の範囲から選べばよい。また反応中においては攪拌を
行なうのが好ましい。
って異なるが、一般には副生するアルコールが留出する
温度が好ましい。反応時間は原料の種類によってもちが
うが、通常30分〜24時間、好ましくは2時間〜8時
間の範囲から選べばよい。また反応中においては攪拌を
行なうのが好ましい。
反応系から目的生成物、すなわち前記一般式〔I〕で示
される化合物を単離精製する方法は特に限定されず公知
の方法を採用し得る。
される化合物を単離精製する方法は特に限定されず公知
の方法を採用し得る。
(4)ジオールとホスゲンを用いる方法 一般式〔II〕のジオールとホスゲンを反応させ、一般式
〔VII〕、 で示されるビスクロロホルメートを得る。
〔VII〕、 で示されるビスクロロホルメートを得る。
本反応に際しては一般には無溶媒で行なわれるが、必要
に応じて溶媒を用いてもよい。該溶媒としては、前記
(1)の方法で説明したものが使用し得る。
に応じて溶媒を用いてもよい。該溶媒としては、前記
(1)の方法で説明したものが使用し得る。
前記反応における温度は広い範囲から選択出来、一般に
は0〜50℃、好ましくは10℃〜30℃の範囲から選
べばよい。反応時間は原料の種類によって異なるが通
常、5分〜12時間、好ましくは30分〜6時間の範囲
から選べばよい。また反応中は攪拌を行うのが好まし
い。
は0〜50℃、好ましくは10℃〜30℃の範囲から選
べばよい。反応時間は原料の種類によって異なるが通
常、5分〜12時間、好ましくは30分〜6時間の範囲
から選べばよい。また反応中は攪拌を行うのが好まし
い。
更に、一般式〔VI〕のアルコールと上記で得られた一般
式〔VII〕のビスクロロホルメートとを、前記のクロロ
ホルメートを用いる(1)の方法と同様に反応させて一般
式〔I〕のカーボネート化合物を製造することができ
る。
式〔VII〕のビスクロロホルメートとを、前記のクロロ
ホルメートを用いる(1)の方法と同様に反応させて一般
式〔I〕のカーボネート化合物を製造することができ
る。
本発明の前記一般式〔I〕で示されるカーボネート化合
物は、液状の単量体であり、屈折率が高く、無色透明で
比重が小さく、耐衝撃性に優れた重合体を与える。該化
合物は単独で重合することも可能であり、また、他の不
飽和単量体と共重合することも可能である。カーボネー
ト化合物と共重合可能な不飽和単量体は、特に限定され
ず、目的に応じて適当な不飽和単量体が使用できる。特
にカーボネート化合物は液状であるため該不飽和単量体
は固体であってもかまわない。該不飽和単量体を例示す
れば、アクリル酸,メタクリル酸,無水マレイン酸,フ
マル酸などの不飽和カルボン酸;アクリル酸メチル,メ
タクリル酸メチル,メタクリル酸ベンジル,メタクリル
酸フェニル,2−ヒドロキシエチルメタクリレート,エ
チレングリコールジアクリレート,ジエチレングリコー
ルジメタクリレート,エチレングリコールビスグリシジ
ルメタクリレート,ビスフェノールAジメタクリレー
ト,2,2-ビス(4−メタクリロキシエトキシフェニル)
プロパン,2,2-ビス(3,5-ジブロモ−4−メタクリロキ
シエトキシフェニル)プロパン,トリフルオロメチルメ
タクリレート等のアクリル酸及びメタクリル酸エステル
化合物;フマル酸モノメチル,フマル酸ジエチル,フマ
ル酸ジフェニル等のフマル酸エステル化合物,ジアリル
フタレート,ジアリルテレフタレート,ジアリルイソフ
タレート,酒石酸ジアリル,エポキシコハク酸ジアリ
ル,ジアリルマレート,アリルシンナメート,アリルイ
ソシアネート,クロレンド酸ジアリル,ヘキサフタル酸
ジアリル,ジアリルカーボネート、アリルジグリコール
カーボネート等のアリル化合物;スチレン,クロロスチ
レン,メチルスチレン,ビニルナフタレン,イソプロペ
ニルナフタレン等の芳香族ビニル化合物等である。これ
らの単量体は一種又は二種以上を混合して使用できる。
物は、液状の単量体であり、屈折率が高く、無色透明で
比重が小さく、耐衝撃性に優れた重合体を与える。該化
合物は単独で重合することも可能であり、また、他の不
飽和単量体と共重合することも可能である。カーボネー
ト化合物と共重合可能な不飽和単量体は、特に限定され
ず、目的に応じて適当な不飽和単量体が使用できる。特
にカーボネート化合物は液状であるため該不飽和単量体
は固体であってもかまわない。該不飽和単量体を例示す
れば、アクリル酸,メタクリル酸,無水マレイン酸,フ
マル酸などの不飽和カルボン酸;アクリル酸メチル,メ
タクリル酸メチル,メタクリル酸ベンジル,メタクリル
酸フェニル,2−ヒドロキシエチルメタクリレート,エ
チレングリコールジアクリレート,ジエチレングリコー
ルジメタクリレート,エチレングリコールビスグリシジ
ルメタクリレート,ビスフェノールAジメタクリレー
ト,2,2-ビス(4−メタクリロキシエトキシフェニル)
プロパン,2,2-ビス(3,5-ジブロモ−4−メタクリロキ
シエトキシフェニル)プロパン,トリフルオロメチルメ
タクリレート等のアクリル酸及びメタクリル酸エステル
化合物;フマル酸モノメチル,フマル酸ジエチル,フマ
ル酸ジフェニル等のフマル酸エステル化合物,ジアリル
フタレート,ジアリルテレフタレート,ジアリルイソフ
タレート,酒石酸ジアリル,エポキシコハク酸ジアリ
ル,ジアリルマレート,アリルシンナメート,アリルイ
ソシアネート,クロレンド酸ジアリル,ヘキサフタル酸
ジアリル,ジアリルカーボネート、アリルジグリコール
カーボネート等のアリル化合物;スチレン,クロロスチ
レン,メチルスチレン,ビニルナフタレン,イソプロペ
ニルナフタレン等の芳香族ビニル化合物等である。これ
らの単量体は一種又は二種以上を混合して使用できる。
本発明のカーボネート化合物を重合して得られる重合体
の屈折率を向上させる目的で、本発明のカーボネート化
合物と共重合可能な単量体の中でも特に単独重合体の屈
折率が1.53以上の単量体を用いることが好ましい。これ
らの単量体を例示すれば、メタクリル酸ベンジル,アク
リル酸フェニル,メタクリル酸ブロモフェニル,ビスフ
ェノールAジメタクリレート,2,2′,6,6′−テトラブ
ロモビスフェノールAジアクリレート,ビスフェノール
Sジメタクリレートなどのメタクリル酸エステル及びア
クリル酸エステル類;スチレン,クロロスチレン,ブロ
モスチレン,ジブロモスチレン,トリブロモスチレン,
ジビニルベンゼン,ビニルナフタレンなどのスチレン
類;ジアリルフタレート,ジアリルイソフタレート,ク
ロレンド酸ジアリル、2,2′,6,6′−テトラブロモビス
フェノールAジアリルカーボネートなどのアリル化合物
類など及びこれらの混合物などである。
の屈折率を向上させる目的で、本発明のカーボネート化
合物と共重合可能な単量体の中でも特に単独重合体の屈
折率が1.53以上の単量体を用いることが好ましい。これ
らの単量体を例示すれば、メタクリル酸ベンジル,アク
リル酸フェニル,メタクリル酸ブロモフェニル,ビスフ
ェノールAジメタクリレート,2,2′,6,6′−テトラブ
ロモビスフェノールAジアクリレート,ビスフェノール
Sジメタクリレートなどのメタクリル酸エステル及びア
クリル酸エステル類;スチレン,クロロスチレン,ブロ
モスチレン,ジブロモスチレン,トリブロモスチレン,
ジビニルベンゼン,ビニルナフタレンなどのスチレン
類;ジアリルフタレート,ジアリルイソフタレート,ク
ロレンド酸ジアリル、2,2′,6,6′−テトラブロモビス
フェノールAジアリルカーボネートなどのアリル化合物
類など及びこれらの混合物などである。
これらの共重合可能な単量体の一般式〔I〕で示される
カーボネート化合物に対する混合割合は,それぞれの化
合物により一概に限定はできないが、カーボネート化合
物100重量部に対して0〜500重量部、より好まし
くは0〜300重量部用いることが好ましい。
カーボネート化合物に対する混合割合は,それぞれの化
合物により一概に限定はできないが、カーボネート化合
物100重量部に対して0〜500重量部、より好まし
くは0〜300重量部用いることが好ましい。
上記のような一般式〔I〕のカーボネート化合物を含む
単量体組成物を用いて重合体を得る重合方法は特に限定
的でなく、公知のラジカル重合方法を採用できる。
単量体組成物を用いて重合体を得る重合方法は特に限定
的でなく、公知のラジカル重合方法を採用できる。
重合開始手段は、種々の過酸化物やアゾ化合物等のラジ
カル重合開始剤の使用、又は紫外線,α線,β線,γ線
等の照射或いは両者の併用によって行うことができる。
代表的な重合方法を例示すると、エラストマーガスケッ
トまたはスペーサーで保持されているモールド間に、ラ
ジカル重合開始剤を含む前記の単量体組成物を注入し、
空気炉中で硬化させた後、取出す注型重合方法が挙げら
れる。
カル重合開始剤の使用、又は紫外線,α線,β線,γ線
等の照射或いは両者の併用によって行うことができる。
代表的な重合方法を例示すると、エラストマーガスケッ
トまたはスペーサーで保持されているモールド間に、ラ
ジカル重合開始剤を含む前記の単量体組成物を注入し、
空気炉中で硬化させた後、取出す注型重合方法が挙げら
れる。
ラジカル重合開始剤としては、特に限定されず、公知の
ものが使用できるが、代表的なものを例示すると、ベン
ゾイルパーオキサイド,p−クロロベンゾイルパーオキ
サイド,デカノイルパーオキサイド,ラウロイルパーオ
キサイド,アセチルパーオキサイド等のジアシルパーオ
キサイド,t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネ
ート,t−ブチルパーオキシネオデカネート,クミルパ
ーオキシネオデカネート,t−ブチルパーオキシベンゾ
エート等のパーオキシエステル;ジイソプロピルパーオ
キシジカーボネート,ジ−2−エチルヘキシルパーオキ
シジカーボネート,ジ−sec−ブチルパーオキシジカー
ボネート等のパーカーボネート;アゾビスイソブチロニ
トリル等のアゾ化合物である。該ラジカル重合開始剤の
使用量は、重合条件や開始剤の種類、前記の単量体の組
成によって異なり、一概に限定できないが、一般には、
全単量体100重量部に対して0.01〜10重量部、好ま
しくは0.01〜5重量部の範囲で用いるのが好適である。
ものが使用できるが、代表的なものを例示すると、ベン
ゾイルパーオキサイド,p−クロロベンゾイルパーオキ
サイド,デカノイルパーオキサイド,ラウロイルパーオ
キサイド,アセチルパーオキサイド等のジアシルパーオ
キサイド,t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネ
ート,t−ブチルパーオキシネオデカネート,クミルパ
ーオキシネオデカネート,t−ブチルパーオキシベンゾ
エート等のパーオキシエステル;ジイソプロピルパーオ
キシジカーボネート,ジ−2−エチルヘキシルパーオキ
シジカーボネート,ジ−sec−ブチルパーオキシジカー
ボネート等のパーカーボネート;アゾビスイソブチロニ
トリル等のアゾ化合物である。該ラジカル重合開始剤の
使用量は、重合条件や開始剤の種類、前記の単量体の組
成によって異なり、一概に限定できないが、一般には、
全単量体100重量部に対して0.01〜10重量部、好ま
しくは0.01〜5重量部の範囲で用いるのが好適である。
重合条件のうち、特に温度は得られる高屈折率樹脂の性
状に影響を与える。この温度条件は、開始剤の種類と量
や単量体の種類によって影響を受けるので、一概に限定
はできないが、一般的に比較的低温下で重合を開始し、
ゆっくりと温度をあげて行き、重合終了時に高温下に硬
化させる所謂テーパ型の2段重合を行うのが好適であ
る。重合時間も温度と同様に各種の要因によって異なる
ので、予めこれらの条件に応じた最適の時間を決定する
のが好適であるが、一般に2〜40時間で重合が完結す
るように条件を選ぶのが好ましい。
状に影響を与える。この温度条件は、開始剤の種類と量
や単量体の種類によって影響を受けるので、一概に限定
はできないが、一般的に比較的低温下で重合を開始し、
ゆっくりと温度をあげて行き、重合終了時に高温下に硬
化させる所謂テーパ型の2段重合を行うのが好適であ
る。重合時間も温度と同様に各種の要因によって異なる
ので、予めこれらの条件に応じた最適の時間を決定する
のが好適であるが、一般に2〜40時間で重合が完結す
るように条件を選ぶのが好ましい。
勿論、前記重合に際し、離型剤,紫外線吸収剤,酸化防
止剤,着色防止剤,帯電防止剤,ケイ光染料,染料,顔
料等の各種安定剤,添加剤は必要に応じて選択して使用
することが出来る。
止剤,着色防止剤,帯電防止剤,ケイ光染料,染料,顔
料等の各種安定剤,添加剤は必要に応じて選択して使用
することが出来る。
さらに、上記の方法で得られる高屈折率樹脂は、その用
途に応じて以下のような処理を施すことも出来る。即
ち、分散染料などの染料を用いる染色、シランカップリ
ング剤やケイ素,ジルコニウム,アンチモン、アルミニ
ウム等の酸化物のゾルを主成分とするハードコート剤
や、有機高分子体を主成分とするハードコート剤による
ハードコーティング処理や、SiO2,TiO2,ZrO等の金属酸
化物の薄膜の蒸着や有機高分子体の薄膜の塗布等による
反射防止処理、帯電防止処理等の加工及び2次処理を施
すことも可能である。
途に応じて以下のような処理を施すことも出来る。即
ち、分散染料などの染料を用いる染色、シランカップリ
ング剤やケイ素,ジルコニウム,アンチモン、アルミニ
ウム等の酸化物のゾルを主成分とするハードコート剤
や、有機高分子体を主成分とするハードコート剤による
ハードコーティング処理や、SiO2,TiO2,ZrO等の金属酸
化物の薄膜の蒸着や有機高分子体の薄膜の塗布等による
反射防止処理、帯電防止処理等の加工及び2次処理を施
すことも可能である。
本発明のカーボネート化合物は、常温で液状の単量体で
あって保存安定性が良く、重合のコントロールが行い易
く、重合して得られる樹脂の屈折率が1.530以上で透明
性、耐衝撃性、耐候性、軽量性及び易研磨性などに優れ
た樹脂を与える架橋性単量体である。該化合物の単独重
合又は不飽和単量体との共重合により得られる高屈折率
樹脂は有機ガラスとして有用であり、例えば、メガネレ
ンズ、光学機器レンズ等の光学レンズとして最適であ
り、その他プリズム;光ディスク基板;光ファイバー等
の用途に好適に使用することができる。
あって保存安定性が良く、重合のコントロールが行い易
く、重合して得られる樹脂の屈折率が1.530以上で透明
性、耐衝撃性、耐候性、軽量性及び易研磨性などに優れ
た樹脂を与える架橋性単量体である。該化合物の単独重
合又は不飽和単量体との共重合により得られる高屈折率
樹脂は有機ガラスとして有用であり、例えば、メガネレ
ンズ、光学機器レンズ等の光学レンズとして最適であ
り、その他プリズム;光ディスク基板;光ファイバー等
の用途に好適に使用することができる。
以下、本発明を具体的に説明するために、実施例を挙げ
て説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
て説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
なお、本発明で得られたカーボネート化合物の同定は下
記の分析方法によって実施した。
記の分析方法によって実施した。
(1)IRスペクトル 島津製作所(株)製IR−440型を用いて試料をKBr
板にはさみ、薄膜の状態で測定した。
板にはさみ、薄膜の状態で測定した。
(2)1H-NMRスペクトル 日本電子(株)製PMX-60SI型(60MHz)を用い、試料
をCDC3に希釈し、テトラメチルシランを内部標準
として測定した。
をCDC3に希釈し、テトラメチルシランを内部標準
として測定した。
(3)元素分析 (株)柳本製作所製CHNコーダMT−2型を用い、炭素
及び水素の分析を、イオウについてはフラスコ燃焼法を
用いて測定を行った。
及び水素の分析を、イオウについてはフラスコ燃焼法を
用いて測定を行った。
(4)屈折率(ND) アタゴ(株)製アッベ屈折計(3T型)を用い20℃の
屈折率を測定した。
屈折率を測定した。
また、実施例において得られた高屈折率樹脂は、下記の
試験法によって諸物性を測定した。
試験法によって諸物性を測定した。
(1)屈折率(nD 20) アタゴ(株)製のアッベ屈折計(3T型)を用いて20
℃における屈折率を測定した。接触液には、ブロモナフ
タリンを使用した。
℃における屈折率を測定した。接触液には、ブロモナフ
タリンを使用した。
(2)外観 目視により判定した。
(3)耐候性 スガ試験機(株)製ロングライフキセノンフェードメー
ター(FAC-25AX-HC型)中に試料を設置し、100時間
キセノン光を露光した後、試料の着色の程度を目視で観
察し、ポリスチレンに比べ着色の程度の低いものを○,
同等のものを△,高いものを×で評価した。
ター(FAC-25AX-HC型)中に試料を設置し、100時間
キセノン光を露光した後、試料の着色の程度を目視で観
察し、ポリスチレンに比べ着色の程度の低いものを○,
同等のものを△,高いものを×で評価した。
(4)耐衝撃性 厚さ2mm、直径65mmの試料板に127cmの高さから所
定重量の鋼球を自然落下させ、該試料板が破損しない限
界の鋼球の重さを測定した。その結果を第1表に示す基
準に従ってA〜Eの評果を行った。
定重量の鋼球を自然落下させ、該試料板が破損しない限
界の鋼球の重さを測定した。その結果を第1表に示す基
準に従ってA〜Eの評果を行った。
(5)玉摺り性 東京光学機械株式会社製トプコン完全自動玉摺り機(AL
E−60型)を用いて樹脂の玉摺りを実施した。玉摺り
が可能なものを○,不可能なものを×で評価した。
E−60型)を用いて樹脂の玉摺りを実施した。玉摺り
が可能なものを○,不可能なものを×で評価した。
(6)保存安定性 スガ試験機(株)ロングライフキセノンフェードメータ
ー(FAC-25AX-HC型)中にカーボネート化合物を設置
し、1000時間キセノン光を露光した後、試料の重合率を
GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)を用
いて測定した。カラムは日立化成工業(株)製GL−A
110を使用し、検出器はエルマ光学(株)製示差屈折
計(ERC-7510型)を用いた。
ー(FAC-25AX-HC型)中にカーボネート化合物を設置
し、1000時間キセノン光を露光した後、試料の重合率を
GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)を用
いて測定した。カラムは日立化成工業(株)製GL−A
110を使用し、検出器はエルマ光学(株)製示差屈折
計(ERC-7510型)を用いた。
尚、以下の実施例で使用した本発明のカーボネート化合
物と共重合可能な単量体は、一部下記の記号で表わし
た。但し、〔 〕内は単独重合体の屈折率である。
物と共重合可能な単量体は、一部下記の記号で表わし
た。但し、〔 〕内は単独重合体の屈折率である。
DAIP:ジマリルイソフタレート〔1.575〕 TB-BAC:2,2′,6,6′−テトラブロモビスフェノールA
ジアリルカーボネート〔1.597〕 St:スチレン〔1.590〕 DVB:ジビニルベンゼン〔1.615〕 (実施例1) β−チオジグリコール(48.8g,0.4モル)、ピリジン
(69.5g,0.88モル)、クロロホルム300mの混合
物を2三ツ口フラスコに加え、磁気攪拌下で液温0℃
とした。アリルクロロホルメート(106.0g,0.88モ
ル)を滴下ロートで滴下し、最終的に液温を室温まで上
げ、1時間攪拌した。反応液を水500m中に移し、
クロロホルム層を分離し、1N-NaOH水溶液、1H−HC
水溶液及び水で順に洗浄した。減圧蒸留により無色透
明液体(107.8g;沸点165℃/0.28mmHg;▲n20 D▼1.4
794)を得た。収率は用いたβ−チオジグリコールに対
して93%であった。赤外吸収スペクトルのチャートを
第1図に示した。1745cm-1付近にカーボネート基のカル
ボニル結合に基づく強い吸収、及び1655cm-1付近にC-C
二重結合の吸収を示した。その元素分析値はC49.42
%,H6.19%,S11.10%であって、C12H18O6S(290.33)
に対する計算値であるC49.64%,H6.25%,S11.04%
に極めて良く一致した。
ジアリルカーボネート〔1.597〕 St:スチレン〔1.590〕 DVB:ジビニルベンゼン〔1.615〕 (実施例1) β−チオジグリコール(48.8g,0.4モル)、ピリジン
(69.5g,0.88モル)、クロロホルム300mの混合
物を2三ツ口フラスコに加え、磁気攪拌下で液温0℃
とした。アリルクロロホルメート(106.0g,0.88モ
ル)を滴下ロートで滴下し、最終的に液温を室温まで上
げ、1時間攪拌した。反応液を水500m中に移し、
クロロホルム層を分離し、1N-NaOH水溶液、1H−HC
水溶液及び水で順に洗浄した。減圧蒸留により無色透
明液体(107.8g;沸点165℃/0.28mmHg;▲n20 D▼1.4
794)を得た。収率は用いたβ−チオジグリコールに対
して93%であった。赤外吸収スペクトルのチャートを
第1図に示した。1745cm-1付近にカーボネート基のカル
ボニル結合に基づく強い吸収、及び1655cm-1付近にC-C
二重結合の吸収を示した。その元素分析値はC49.42
%,H6.19%,S11.10%であって、C12H18O6S(290.33)
に対する計算値であるC49.64%,H6.25%,S11.04%
に極めて良く一致した。
また、1H-NMR(δ(CDC3)ppm)の測定の結果
は、以下のとおりであった。(チャートを第2図に示し
た。) 2.82ppm三重線で水素(f)に基づくピーク 3.94ppm三重線で水素(e)に基づくピーク 4.62ppm二重線で水素(d)に基づくピーク 5.07〜5.57ppm多重線で水素(a)(b)に基づくピーク 5.60〜6.30ppm多重線で水素(c)に基づくピーク 同様にして第2表のNO.2〜NO.6に示したカーボネート
化合物を得た。第2表にはカーボネート化合物の物性を
併記した。
は、以下のとおりであった。(チャートを第2図に示し
た。) 2.82ppm三重線で水素(f)に基づくピーク 3.94ppm三重線で水素(e)に基づくピーク 4.62ppm二重線で水素(d)に基づくピーク 5.07〜5.57ppm多重線で水素(a)(b)に基づくピーク 5.60〜6.30ppm多重線で水素(c)に基づくピーク 同様にして第2表のNO.2〜NO.6に示したカーボネート
化合物を得た。第2表にはカーボネート化合物の物性を
併記した。
(実施例2) 容量500cc、材質SUS32の攪拌機付きオートクレーブにβ
−チオジグリコール(30.5g.,0.25モル)、炭酸ナト
リウム(66.3g.,0.625モル)、アリルクロライド(7
6.5g.,1.0モル)、触媒としてトリエチルアミン(3.
3g.,0.033モル)及び溶媒としてN,N-ジメチルホルム
アミド(100m)を入れ、系内を炭酸ガスで充分置換
した。炭酸ガス圧は20kg/cm2Gであった。電熱器により
100℃に加熱し4時間攪拌しながら反応させた。反応
液を別し、液を1N−HC水溶液及び水で洗浄し
た。減圧蒸留によりβ−チオジグリコールビス(アリル
カーボネート)(63.0g)を得た。収率は用いたβ−チ
オジグリコールに対して87%であった。
−チオジグリコール(30.5g.,0.25モル)、炭酸ナト
リウム(66.3g.,0.625モル)、アリルクロライド(7
6.5g.,1.0モル)、触媒としてトリエチルアミン(3.
3g.,0.033モル)及び溶媒としてN,N-ジメチルホルム
アミド(100m)を入れ、系内を炭酸ガスで充分置換
した。炭酸ガス圧は20kg/cm2Gであった。電熱器により
100℃に加熱し4時間攪拌しながら反応させた。反応
液を別し、液を1N−HC水溶液及び水で洗浄し
た。減圧蒸留によりβ−チオジグリコールビス(アリル
カーボネート)(63.0g)を得た。収率は用いたβ−チ
オジグリコールに対して87%であった。
(実施例3) 温度計、攪拌機及び蒸留塔を備えた三ツ口フラスコに室
温不活性ガス雰囲気下にβ−チオジグリコール(61.0
g.,0.5モル)とジアリルカーボネート(1278g.,
9モル)を添加しよく混合した。次に触媒としてNaOH
(1.2g.,0.03モル)を添加し、圧力70トールで9
0℃に加熱して2時間反応した。生成したアリルアルコ
ール(1モル)を、反応中ジアリルカーボネートと共に
留去した。次に反応液を冷却し、水洗してアルカリ成分
を除去した。反応液を減圧蒸留し、無色透明液体のβ−
チオジグリコールビス(アリルカーボネート)(120.3
g)を得た。収率、β−チオジグリコールに対して83
%であった。
温不活性ガス雰囲気下にβ−チオジグリコール(61.0
g.,0.5モル)とジアリルカーボネート(1278g.,
9モル)を添加しよく混合した。次に触媒としてNaOH
(1.2g.,0.03モル)を添加し、圧力70トールで9
0℃に加熱して2時間反応した。生成したアリルアルコ
ール(1モル)を、反応中ジアリルカーボネートと共に
留去した。次に反応液を冷却し、水洗してアルカリ成分
を除去した。反応液を減圧蒸留し、無色透明液体のβ−
チオジグリコールビス(アリルカーボネート)(120.3
g)を得た。収率、β−チオジグリコールに対して83
%であった。
(実施例4) 温度計、攪拌器、還流コンデンサーを取り付けた四ツ口
フラスコに室温、不活性ガス雰囲気下にβ−チオジグリ
コール(30.5g.,0.25モル)を仕込み、温度が15〜
20℃になるように冷却した。この溶液中にホスゲンを
ふき込み20℃で4時間反応させた。その後減圧下未反
応のホスゲンを除去して、ビスクロロホルメートを得
た。
フラスコに室温、不活性ガス雰囲気下にβ−チオジグリ
コール(30.5g.,0.25モル)を仕込み、温度が15〜
20℃になるように冷却した。この溶液中にホスゲンを
ふき込み20℃で4時間反応させた。その後減圧下未反
応のホスゲンを除去して、ビスクロロホルメートを得
た。
上記のビスクロロホルメートにピリジン(43.5g.,0.
55モル)及びクロロホルム(200m)を加え、液温
を0℃とした。アリルアルコール(58.0g.,1モル)
を滴下ロートで滴下し、最終的に液温を室温まで上げ、
1時間攪拌した。反応液を水400m中に移してクロ
ロホルム層を分離し、1N-NaOH水溶液、1N−HC水
溶液及び水で順に洗浄した。減圧蒸留により無色透明液
体のβ−チオジグリコールビス(アリルカーボネート)
(64.5g)を得た。収率はβ−チオジグリコールに対し
て89%であった。
55モル)及びクロロホルム(200m)を加え、液温
を0℃とした。アリルアルコール(58.0g.,1モル)
を滴下ロートで滴下し、最終的に液温を室温まで上げ、
1時間攪拌した。反応液を水400m中に移してクロ
ロホルム層を分離し、1N-NaOH水溶液、1N−HC水
溶液及び水で順に洗浄した。減圧蒸留により無色透明液
体のβ−チオジグリコールビス(アリルカーボネート)
(64.5g)を得た。収率はβ−チオジグリコールに対し
て89%であった。
(実施例5) 実施例1で製造した各種のカーボネート化合物100重
量部に対してラジカル重合開始剤としてイソプロピルパ
ーオキシジカーボネート2重量部を添加しよく混合し
た。この混合液をガラス板とエチレン−酢酸ビニル共重
合体とから成るガスケットで構成された鋳型の中へ注入
し、注型重合を行った。重合は、空気炉を用い、30℃
から90℃で18時間かけ、徐々に温度を上げて行き、
90℃に2時間保持した。重合終了後、鋳型を空気炉か
ら取出し、放冷後、重合体を鋳型のガラスからとりはず
した。得られた重合体の諸物性を測定して第3表に示し
た。
量部に対してラジカル重合開始剤としてイソプロピルパ
ーオキシジカーボネート2重量部を添加しよく混合し
た。この混合液をガラス板とエチレン−酢酸ビニル共重
合体とから成るガスケットで構成された鋳型の中へ注入
し、注型重合を行った。重合は、空気炉を用い、30℃
から90℃で18時間かけ、徐々に温度を上げて行き、
90℃に2時間保持した。重合終了後、鋳型を空気炉か
ら取出し、放冷後、重合体を鋳型のガラスからとりはず
した。得られた重合体の諸物性を測定して第3表に示し
た。
尚、比較例としてジエチレングリコールビス(アリルカ
ーボネート)(ADCと略す)を用いて得た重合体の物性
も併せて示した。
ーボネート)(ADCと略す)を用いて得た重合体の物性
も併せて示した。
(実施例6) 第4表に示したカーボネート化合物、これと共重合可能
な単量体及びラジカル開始剤をよく混合した。この混合
液をガラス板とエチレン−酢酸ビニル共重合体とから成
るガスケットで構成された鋳型の中へ注入し、注型重合
を行った。重合は、空気炉を用い、30℃から90℃で
18時間かけ、徐々に温度を上げて行き、90℃に2時
間保持した。重合終了後、鋳型を空気炉から取出し、放
冷後、重合体を鋳型のガラスからとりはずした。得られ
た重合体の諸物性を測定して第4表に示した。
な単量体及びラジカル開始剤をよく混合した。この混合
液をガラス板とエチレン−酢酸ビニル共重合体とから成
るガスケットで構成された鋳型の中へ注入し、注型重合
を行った。重合は、空気炉を用い、30℃から90℃で
18時間かけ、徐々に温度を上げて行き、90℃に2時
間保持した。重合終了後、鋳型を空気炉から取出し、放
冷後、重合体を鋳型のガラスからとりはずした。得られ
た重合体の諸物性を測定して第4表に示した。
但し、第4表中のラジカル開始剤中、IPPはイソプロピ
ルパーオキシジカーボネートであり、NDはターシャリー
ブチルパーオキシネオデカノエートである。
ルパーオキシジカーボネートであり、NDはターシャリー
ブチルパーオキシネオデカノエートである。
第1図及び第2図は、実施例1で得られた本発明のカー
ボネート化合物の赤外吸収スペクトル及び1H-核磁気共
鳴スペクトルを夫々示す。
ボネート化合物の赤外吸収スペクトル及び1H-核磁気共
鳴スペクトルを夫々示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 18/16 MLL 6904−4J G02B 1/04 8807−2K
Claims (5)
- 【請求項1】 〔但し、R1及びR2は、夫々水素原子又はメチル基であ
り、R3,R4,R5及びR6は、夫々同種又は異種の水素原子、
又はアルキル基であり、nは1〜5の整数である。〕 で示されるカーボネート化合物。 - 【請求項2】下記式 〔但し、R3,R4,R5及びR6は水素原子又はアルキル基であ
り、nは1〜5の整数である。〕 で示されるジオールと、下記式 〔但し、R7は水素原子又はメチル基である。〕 で示されるクロロホルメートとを反応させることを特徴
とする特許請求の範囲第(1)項記載のカーボネート化合
物の製造方法。 - 【請求項3】下記式 〔但し、R3,R4,R5及びR6は水素原子又はアルキル基であ
り、nは1〜5の整数である。〕 で示されるジオールと、下記式 〔但し、R7は水素原子又はメチル基である。〕 で示される塩化物及び二酸化炭素をアルカリ金属化合物
及び触媒の存在下に反応させることを特徴とする特許請
求の範囲第(1)項記載のカーボネート化合物の製造方
法。 - 【請求項4】下記式 〔但し、R3,R4,R5及びR6は水素原子又はアルキル基であ
り、nは1〜5の整数である。〕 で示されるジオールと、下記式 〔但し、R7及びR8は、夫々水素原子又はメチル基であ
る。〕 で示されるカーボネートとを反応させることを特徴とす
る特許請求の範囲第(1)項記載のカーボネート化合物の
製造方法。 - 【請求項5】下記式 〔但し、R3,R4,R5及びR6は水素原子又はアルキル基であ
り、nは1〜5の整数である。〕 で示されるジオールとホスゲンとを反応させ、次いで下
記式 〔但し、R7は水素原子又はメチル基である。〕 で示されるアルコールを反応させることを特徴とする特
許請求の範囲第(1)項記載のカーボネート化合物の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63222287A JPH0657691B2 (ja) | 1988-09-07 | 1988-09-07 | カーボネート化合物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63222287A JPH0657691B2 (ja) | 1988-09-07 | 1988-09-07 | カーボネート化合物及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0272154A JPH0272154A (ja) | 1990-03-12 |
JPH0657691B2 true JPH0657691B2 (ja) | 1994-08-03 |
Family
ID=16780005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63222287A Expired - Lifetime JPH0657691B2 (ja) | 1988-09-07 | 1988-09-07 | カーボネート化合物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0657691B2 (ja) |
-
1988
- 1988-09-07 JP JP63222287A patent/JPH0657691B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0272154A (ja) | 1990-03-12 |
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