JPH065765U - Tig溶接機 - Google Patents
Tig溶接機Info
- Publication number
- JPH065765U JPH065765U JP5097092U JP5097092U JPH065765U JP H065765 U JPH065765 U JP H065765U JP 5097092 U JP5097092 U JP 5097092U JP 5097092 U JP5097092 U JP 5097092U JP H065765 U JPH065765 U JP H065765U
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- welding
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- coupling coil
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- Arc Welding Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高周波の不要な連続発生による漏洩を低減
し、近隣の電子機器に対する高周波ノイズを大幅に減ら
す。 【構成】 溶接電源の出力にアーク点弧用の高周波電
源の出力をカップリングコイルにより重畳するTIG溶
接機において、カップリングコイルの2次側または溶接
トーチと被溶接物とからなる溶接負荷に並列にコンデン
サと放電ギャップとからなる直列回路を接続したTIG
溶接機。
し、近隣の電子機器に対する高周波ノイズを大幅に減ら
す。 【構成】 溶接電源の出力にアーク点弧用の高周波電
源の出力をカップリングコイルにより重畳するTIG溶
接機において、カップリングコイルの2次側または溶接
トーチと被溶接物とからなる溶接負荷に並列にコンデン
サと放電ギャップとからなる直列回路を接続したTIG
溶接機。
Description
【0001】
本考案は、非消耗電極を用いた溶接トーチと被溶接物との間に高周波電源から の高電圧を溶接電源の出力に重畳して供給してアークを点弧するTIG溶接機の 改良に関するものである。
【0002】
図1に従来の装置の接続図を示す。同図にいて1は溶接電源、2は溶接電流検 出器、3は高周波バイパスコンデンサ、4はカップリングコイルであり、一次巻 線4aと二次巻線4bとからなる。5は非消耗電極5aを有する溶接トーチ、6 は被溶接物、7は高周波電源、8はアンド回路、9は極性反転用インバータ回路 、10は溶接起動回路であり、例えば溶接トーチ5に取付けられた押ボタンスイ ッチが押されることによってハイレベル信号を出力する。同図において、溶接ト ーチ5を被溶接物6に近づけて起動押ボタンスイッチを押すと起動回路10はハ イレベル信号を出力し、このとき溶接電流は未だ流れていないから溶接電流検出 器2の出力はローレベルであり、インバータ回路9の出力はハイレベルであるの で、アンド回路8の出力はハイレベルとなって高周波電源7が起動する。高周波 電源7の出力はカップリングコイル4の二次巻線4bに誘導されてバイパスコン デンサ3を経て溶接トーチ5と被溶接物6との間に印加される。このとき溶接ト ーチ5の電極5aが被溶接物6に接近しているとこの間の絶縁が高周波電源7の 高電圧によって破壊されて火花放電が発生し、これによって溶接電源1の出力に よる溶接アークが誘発される。この溶接アークは溶接電流検出器2によって検出 されてアンド回路8の一方の入力がローレベルになって高周波電源7の動作を停 止させる。
【0003】
上記従来装置においては、溶接起動信号が供給されてから溶接電流が検出され るまでの間のみ高周波電源7が出力を発生して溶接トーチ5と被溶接物6との間 に高周波高電圧を供給する。このことは逆に、もし溶接アークが点弧されなけれ ば高周波電源は継続して高周波を出力することを意味する。例えば溶接トーチ5 が被溶接物6から離れていて、電極5aと被溶接物6との間の距離が長く高周波 電源の出力によって絶縁破壊できる距離よりも大なるときには、高周波電源7は 継続して出力を発生する。この場合、カップリングコイル4にて供給された高周 波電力は溶接トーチ5や被溶接物6と溶接電源とを結ぶケーブルから空中や大地 に漏洩することによって消費されることになる。この漏洩した高周波は大地の電 位を変動させ、また空中から他の機器のケーブルに伝播して他の機器の信号に混 入してこれらを誤動作させることになる。
【0004】
本考案は、カップリングコイルの二次巻線または溶接トーチと被溶接物とから なる溶接負荷に並列に放電ギャップとコンデンサとからなる直列回路を接続する ことによって上記問題点を解決したものである。
【0005】
図2に本考案の実施例を示す。同図において1ないし10は図1の従来装置と 同機能のものに同符号を付してある。11は放電ギャップ、12はコンデンサで あり、両者は直列接続されてカップリングコイル4の二次巻線4bに並列に接続 されている。ここで放電ギャップ11の放電開始電圧として、溶接トーチ5の電 極5aと被溶接物6との間の距離が近くてアーク溶接が容易に起動できる程度の 距離以下であるときには放電せず、それ以上のときに放電するようにギャップ長 を設定しておく。通常の溶接スタート時は溶接トーチ5が被溶接物6に近づけら れてから起動回路10が起動信号を発するので、カップリングコイル4の出力電 圧によって電極5aの先端と被溶接物6との間に火花放電が発生して溶接アーク に移行する。これによって溶接電流が流れると溶接電流検出器2の出力信号がハ イレベルとなり高周波電源7が停止する。このときはカップリングコイル4の二 次巻線4aの端子電圧が高くならないうちに電極5aと被溶接物6との間で放電 を開始するので、放電ギャップ11は放電することはなく、図1の従来装置と異 なるところはない。
【0006】 一方溶接トーチ5が被溶接物6から引き離されていて、電極5aが被溶接物6 から遠い位置にあるときには、カップリングコイルの二次巻線4aの端子電圧が 高くなっても電極5aと被溶接物6との間には放電は開始しない。そこで、放電 ギャップ11の放電開始電圧を通常の溶接開始時の電極5aと被溶接物6との間 の距離に相当する放電開始電圧より高くかつ、カップリングコイル4の二次巻線 の無負荷出力電圧よりも十分に低い値に設定しておくと、電極5aと被溶接物6 との間で火花放電が発生できないときに放電ギャップ11が放電してカップリン グコイル4の二次巻線4aを短絡する。この放電電流はコンデンサ12によって 制限される。したがって溶接トーチ5と被溶接物6とからなる溶接負荷に対する 出力電圧は放電ギャップ11の放電開始電圧以上に上昇することはなく、また、 高周波電源7の出力電力は放電ギャップ11によって消費されるので他に漏洩す ることはなくなる。
【0007】 図3は、本考案の別の実施例を示す接続図である。同図においては放電ギャッ プ11とコンデンサ12とはカップリングコイルの出力側、即ち溶接トーチ5と 被溶接物6とからなる溶接負荷に並列に接続されている。また、カップリングコ イル4の二次巻線は2個に分割して4b1 ,4b2 として溶接トーチ5側と被溶 接物6側にそれぞれ直列に接続されており、その極性は図中に・印で示すように 2つの二次巻線の出力が相互に加算される極性としておく。
【0008】 同図の場合は、カップリングコイルの二次巻線を2個に分割して溶接トーチと 被溶接物側に直列に入れたために高周波の大地への漏洩がより少なくなり、かつ 、放電ギャップ11とコンデンサ12とによりこの高周波出力をバイパスする構 造としたので、起動時に溶接トーチ5と被溶接物6との間で火花放電が発生でき ない程溶接トーチが被溶接物から離れているときには、この放電ギャップが放電 して高周波をバイパスして、高周波電力の通路を確保して他への漏洩を防止する 。この場合、放電ギャップ11とコンデンサ12はカップリングコイル4の二次 巻線4b1 、4b2 の各出力端子側に直接またはこれにできるだけ近い点に接続 した方がバイパス時に高周波が流れる経路が短くなるので漏洩をさらに少なくで きる。なお、コンデンサ12は放電電流を制限するとともに、高周波による火花 放電によって溶接電源1の出力によって大なる放電が誘発されるのを防止するた めに設けられている。
【0009】 図4は、本考案の別の実施例を示す接続図である。同図においては、カップリ ングコイル4は二次巻線は1個であり、また放電ギャップ11とコンデンサ12 とはカップリングコイル4の二次巻線4bの出力側とコンデンサ3の一方の端子 との間に接続されており、かつ、コンデンサ3、カップリングコイル4、高周波 電源7、アンド回路8、インバータ回路9、放電ギャップ11およびコンデンサ 12は溶接電源1と溶接トーチ5および被溶接物6からなる溶接負荷との間を接 続するケーブル13,14の途中に設けてある。この場合、ケーブル13の溶接 トーチ5a側のケーブル13bおよびケーブル14の被溶接物14側のケーブル 14bの長さをそれぞれ溶接作業に支障のない範囲で極力短くしておくと、高周 波の漏洩をさらに少なくすることができる。
【0010】 なお、上記の各実施例において、放電ギャップ11にかえて同程度の電圧で導 通状態となる固体素子、例えばアレスター等を用いてもよいのはもちろんである 。また、放電ギャップ11において放電によって流れる高周波電流を検出する検 出器を設け、この検出器の出力によって高周波電源の出力を中止するように構成 すれば、さらに高周波ノイズを低減させることができる。
【0011】
本考案においては、溶接トーチが被溶接物から遠く離れていて、溶接アークの 起動が不可能な位置にあるときには、アーク点弧用の高周波電圧をバイパスする ようにしたので、高周波の不要な連続発生による漏洩が低減され、近隣の電子機 器に対する高周波ノイズを大幅に減らすことができるものである。
【図1】従来の装置の例を示す接続図
【図2】本考案の実施例を示す接続図
【図3】本考案の別の実施例を示す接続図
【図4】本考案のさらに別の実施例を示す接続図
1 溶接電源 2 溶接電流検出器 3 バイパスコンデンサ 4 カップリングコイル 4a 一次巻線 4b,4b1 ,4b2 二次巻線 5 溶接トーチ 6 被溶接物 7 高周波電源 10 起動回路 11 放電ギャップ 12 コンデンサ 13,13a,13b ケーブル 14,14a,14b ケーブル
Claims (4)
- 【請求項1】 溶接電源の出力にアーク点弧用の高周波
電源の出力をカップリングコイルにより重畳するTIG
溶接機において、前記カップリングコイルの2次側また
は溶接トーチと被溶接物とからなる溶接負荷に並列にコ
ンデンサと放電ギャップとからなる直列回路を接続した
TIG溶接機。 - 【請求項2】 前記放電ギャップは、前記溶接トーチが
前記被溶接物に接近したときの前記2者間の放電開始電
圧よりも高く、前記2者間の距離が溶接可能な値よりも
大となったときの放電開始電圧よりも低い放電開始電圧
に設定されている請求項1に記載のTIG溶接機。 - 【請求項3】 前記カップリングコイルは一次巻線を前
記高周波電源の出力端子に接続し、二次巻線は2分割し
て前記溶接トーチ側と前記被溶接物側とに分割してそれ
ぞれ直列接続した請求項1または2のいずれかに記載の
TIG溶接機。 - 【請求項4】 前記高周波電源、前記カップリングコイ
ルおよび前記コンデンサ放電ギャップとからなる直列回
路を前記溶接電源と分離して前記溶接電源から前記溶接
トーチおよび前記被溶接物に至る経路の途中に設けた請
求項1ないし3のいずれかに記載のTIG溶接機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5097092U JP2561686Y2 (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | Tig溶接機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5097092U JP2561686Y2 (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | Tig溶接機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH065765U true JPH065765U (ja) | 1994-01-25 |
JP2561686Y2 JP2561686Y2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=12873676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5097092U Expired - Lifetime JP2561686Y2 (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | Tig溶接機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2561686Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-26 JP JP5097092U patent/JP2561686Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2561686Y2 (ja) | 1998-02-04 |
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