JP2561686Y2 - Tig溶接機 - Google Patents

Tig溶接機

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JP2561686Y2
JP2561686Y2 JP5097092U JP5097092U JP2561686Y2 JP 2561686 Y2 JP2561686 Y2 JP 2561686Y2 JP 5097092 U JP5097092 U JP 5097092U JP 5097092 U JP5097092 U JP 5097092U JP 2561686 Y2 JP2561686 Y2 JP 2561686Y2
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JP
Japan
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welding
workpiece
welding machine
coupling coil
discharge
Prior art date
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JP5097092U
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English (en)
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JPH065765U (ja
Inventor
喜久夫 寺山
弘和 五百蔵
博幸 石井
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Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
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Publication date
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  • Generation Of Surge Voltage And Current (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、非消耗電極を用いた溶
接トーチと被溶接物との間に高周波電源からの高電圧を
溶接電源の出力に重畳して供給してアークを点弧するT
IG溶接機の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1に従来の装置の接続図を示す。同図
おいて1は溶接電源、2は溶接電流検出器、3は高周
波バイパスコンデンサ、4はカップリングコイルであ
り、一次巻線4aと二次巻線4bとからなる。5は非消
耗電極5aを有する溶接トーチ、6は被溶接物、7は高
周波電源、8はアンド回路、9は極性反転用インバータ
回路、10は溶接起動回路であり、例えば溶接トーチ5
に取付けられた押ボタンスイッチが押されることによっ
てハイレベル信号を出力する。同図において、溶接トー
チ5を被溶接物6に近づけて起動押ボタンスイッチを押
すと起動回路10はハイレベル信号を出力し、このとき
溶接電流は未だ流れていないから溶接電流検出器2の出
力はローレベルであり、インバータ回路9の出力はハイ
レベルであるので、アンド回路8の出力はハイレベルと
なって高周波電源7が起動する。高周波電源7の出力は
カップリングコイル4の二次巻線4bに誘導されてバイ
パスコンデンサ3を経て溶接トーチ5と被溶接物6との
間に印加される。このとき溶接トーチ5の電極5aが被
溶接物6に接近しているとこの間の絶縁が高周波電源7
の高電圧によって破壊されて火花放電が発生し、これに
よって溶接電源1の出力による溶接アークが誘発され
る。この溶接アークは溶接電流検出器2によって検出さ
れてアンド回路8の一方の入力がローレベルになって高
周波電源7の動作を停止させる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来装置において
は、溶接起動信号が供給されてから溶接電流が検出され
るまでの間のみ高周波電源7が出力を発生して溶接トー
チ5と被溶接物6との間に高周波高電圧を供給する。こ
のことは逆に、もし溶接アークが点弧されなければ高周
波電源は継続して高周波を出力することを意味する。例
えば溶接トーチ5が被溶接物6から離れていて、電極5
aと被溶接物6との間の距離が長く高周波電源の出力に
よって絶縁破壊できる距離よりも大なるときには、高周
波電源7は継続して出力を発生する。この場合、カップ
リングコイル4にて供給された高周波電力は溶接トーチ
5や被溶接物6と溶接電源とを結ぶケーブルから空中や
大地に漏洩することによって消費されることになる。こ
の漏洩した高周波は大地の電位を変動させ、また空中か
ら他の機器のケーブルに伝播して他の機器の信号に混入
してこれらを誤動作させることになる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、カップリング
コイルの二次巻線または溶接トーチと被溶接物とからな
る溶接負荷に並列に放電ギャップとコンデンサとからな
る直列回路を接続することによって上記問題点を解決し
たものである。
【0005】
【実施例】図2に本考案の実施例を示す。同図において
1ないし10は図1の従来装置と同機能のものに同符号
を付してある。11は放電ギャップ、12はコンデンサ
であり、両者は直列接続されてカップリングコイル4の
二次巻線4bに並列に接続されている。ここで放電ギャ
ップ11の放電開始電圧として、溶接トーチ5の電極5
aと被溶接物6との間の距離が近くてアーク溶接が容易
に起動できる程度の距離以下であるときには放電せず、
それ以上のときに放電するようにギャップ長を設定して
おく。通常の溶接スタート時は溶接トーチ5が被溶接物
6に近づけられてから起動回路10が起動信号を発する
ので、カップリングコイル4の出力電圧によって電極5
aの先端と被溶接物6との間に火花放電が発生して溶接
アークに移行する。これによって溶接電流が流れると溶
接電流検出器2の出力信号がハイレベルとなり高周波電
源7が停止する。このときはカップリングコイル4の二
次巻線4aの端子電圧が高くならないうちに電極5aと
被溶接物6との間で放電を開始するので、放電ギャップ
11は放電することはなく、図1の従来装置と異なると
ころはない。
【0006】一方溶接トーチ5が被溶接物6から引き離
されていて、電極5aが被溶接物6から遠い位置にある
ときには、カップリングコイルの二次巻線4aの端子電
圧が高くなっても電極5aと被溶接物6との間には放電
は開始しない。そこで、放電ギャップ11の放電開始電
圧を通常の溶接開始時の電極5aと被溶接物6との間の
距離に相当する放電開始電圧より高くかつ、カップリン
グコイル4の二次巻線の無負荷出力電圧よりも十分に低
い値に設定しておくと、電極5aと被溶接物6との間で
火花放電が発生できないときに放電ギャップ11が放電
してカップリングコイル4の二次巻線4aを短絡する。
この放電電流はコンデンサ12によって制限される。し
たがって溶接トーチ5と被溶接物6とからなる溶接負荷
に対する出力電圧は放電ギャップ11の放電開始電圧以
上に上昇することはなく、また、高周波電源7の出力電
力は放電ギャップ11によって消費されるので他に漏洩
することはなくなる。
【0007】図3は、本考案の別の実施例を示す接続図
である。同図においては放電ギャップ11とコンデンサ
12とはカップリングコイルの出力側、即ち溶接トーチ
5と被溶接物6とからなる溶接負荷に並列に接続されて
いる。また、カップリングコイル4の二次巻線は2個に
分割して4b1 ,4b2 として溶接トーチ5側と被溶接
物6側にそれぞれ直列に接続されており、その極性は図
中に・印で示すように2つの二次巻線の出力が相互に加
算される極性としておく。
【0008】同図の場合は、カップリングコイルの二次
巻線を2個に分割して溶接トーチと被溶接物側に直列に
入れたために高周波の大地への漏洩がより少なくなり、
かつ、放電ギャップ11とコンデンサ12とによりこの
高周波出力をバイパスする構造としたので、起動時に溶
接トーチ5と被溶接物6との間で火花放電が発生できな
い程溶接トーチが被溶接物から離れているときには、こ
の放電ギャップが放電して高周波をバイパスして、高周
波電力の通路を確保して他への漏洩を防止する。この場
合、放電ギャップ11とコンデンサ12はカップリング
コイル4の二次巻線4b1 、4b2 の各出力端子側に直
接またはこれにできるだけ近い点に接続した方がバイパ
ス時に高周波が流れる経路が短くなるので漏洩をさらに
少なくできる。なお、コンデンサ12は放電電流を制限
するとともに、高周波による火花放電によって溶接電源
1の出力によって大なる放電が誘発されるのを防止する
ために設けられている。
【0009】図4は、本考案の別の実施例を示す接続図
である。同図においては、カップリングコイル4は二次
巻線は1個であり、また放電ギャップ11とコンデンサ
12とはカップリングコイル4の二次巻線4bの出力側
とコンデンサ3の一方の端子との間に接続されており、
かつ、コンデンサ3、カップリングコイル4、高周波電
源7、アンド回路8、インバータ回路9、放電ギャップ
11およびコンデンサ12は溶接電源1と溶接トーチ5
および被溶接物6からなる溶接負荷との間を接続するケ
ーブル13,14の途中に設けてある。この場合、ケー
ブル13の溶接トーチ5a側のケーブル13bおよびケ
ーブル14の被溶接物14側のケーブル14bの長さを
それぞれ溶接作業に支障のない範囲で極力短くしておく
と、高周波の漏洩をさらに少なくすることができる。
【0010】なお、上記の各実施例において、放電ギャ
ップ11にかえて同程度の電圧で導通状態となる固体素
子、例えばアレスター等を用いてもよいのはもちろんで
ある。また、放電ギャップ11において放電によって流
れる高周波電流を検出する検出器を設け、この検出器の
出力によって高周波電源の出力を中止するように構成す
れば、さらに高周波ノイズを低減させることができる。
【0011】
【考案の効果】本考案においては、溶接トーチが被溶接
物から遠く離れていて、溶接アークの起動が不可能な位
置にあるときには、アーク点弧用の高周波電圧をバイパ
スするようにしたので、高周波の不要な連続発生による
漏洩が低減され、近隣の電子機器に対する高周波ノイズ
を大幅に減らすことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の装置の例を示す接続図
【図2】本考案の実施例を示す接続図
【図3】本考案の別の実施例を示す接続図
【図4】本考案のさらに別の実施例を示す接続図
【符号の説明】
1 溶接電源 2 溶接電流検出器 3 バイパスコンデンサ 4 カップリングコイル 4a 一次巻線 4b,4b1 ,4b2 二次巻線 5 溶接トーチ 6 被溶接物 7 高周波電源 10 起動回路 11 放電ギャップ 12 コンデンサ 13,13a,13b ケーブル 14,14a,14b ケーブル

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接電源の出力にアーク点弧用の高周波
    電源の出力をカップリングコイルにより重畳するTIG
    溶接機において、前記カップリングコイルの2次側また
    は溶接トーチと被溶接物とからなる溶接負荷に並列にコ
    ンデンサと放電ギャップとからなる直列回路を接続した
    TIG溶接機。
  2. 【請求項2】 前記放電ギャップは、前記溶接トーチが
    前記被溶接物に接近したときの前記2者間の放電開始電
    圧よりも高く、前記2者間の距離が溶接可能な値よりも
    大となったときの放電開始電圧よりも低い放電開始電圧
    に設定されている請求項1に記載のTIG溶接機。
  3. 【請求項3】 前記カップリングコイルは一次巻線を前
    記高周波電源の出力端子に接続し、二次巻線は2分割し
    て前記溶接トーチ側と前記被溶接物側とに分割してそれ
    ぞれ直列接続した請求項1または2のいずれかに記載の
    TIG溶接機。
  4. 【請求項4】 前記高周波電源、前記カップリングコイ
    ルおよび前記コンデンサ放電ギャップとからなる直列
    回路を前記溶接電源と分離して前記溶接電源から前記溶
    接トーチおよび前記被溶接物に至る経路の途中に設けた
    請求項1ないし3のいずれかに記載のTIG溶接機。
JP5097092U 1992-06-26 1992-06-26 Tig溶接機 Expired - Lifetime JP2561686Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH065765U JPH065765U (ja) 1994-01-25
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