JPH0657646A - 製品染め用生地 - Google Patents
製品染め用生地Info
- Publication number
- JPH0657646A JPH0657646A JP4208323A JP20832392A JPH0657646A JP H0657646 A JPH0657646 A JP H0657646A JP 4208323 A JP4208323 A JP 4208323A JP 20832392 A JP20832392 A JP 20832392A JP H0657646 A JPH0657646 A JP H0657646A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- product
- dyeing
- sewing
- cloth
- color
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】製品染め用生地の前加工ロット差による縫製各
部の色違いの発生を防止し、且つ縫製欠点を製品染め前
に発見し、容易に修正できて製品染めの不良品の発生を
防止できるようにすることを目的とする。 【構成】着色料によって縫製前に着色され、縫製後の製
品染め時の予備洗浄にて前記着色料が脱色されるように
構成してあり、縫製欠点が製品染め前に発見でき、縫製
欠点部分の修正が容易に行なえ、また、製品染め時の予
備洗浄にて容易且つ完全に脱色でき、着色料の色が製品
染め時の色相に影響を与えることがない。
部の色違いの発生を防止し、且つ縫製欠点を製品染め前
に発見し、容易に修正できて製品染めの不良品の発生を
防止できるようにすることを目的とする。 【構成】着色料によって縫製前に着色され、縫製後の製
品染め時の予備洗浄にて前記着色料が脱色されるように
構成してあり、縫製欠点が製品染め前に発見でき、縫製
欠点部分の修正が容易に行なえ、また、製品染め時の予
備洗浄にて容易且つ完全に脱色でき、着色料の色が製品
染め時の色相に影響を与えることがない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製品染めに使用される製
品染め用生地に関するものである。
品染め用生地に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から製織または編立てした生機はそ
のまま縫製されておらず、可縫性の向上ならびに縮み率
の改善のために、精練・漂白・シルケットなどの前処理
をしている。この前処理のロットごとの薬剤濃度、処理
温度、時間の違いが製品染め時の染料染着差となり、異
なった前加工ロットの生地を縫製した場合、製品染め
後、縫製各部の色違いが発生している。しかも前処理後
の生地はすべて白色のため、衣類の部位毎に生地を使い
分けるに際し、前加工ロット別に生地を判別しにくく、
前加工ロット別に生地を分けて裁断、縫製することは非
常に困難である。さらに縫糸も、製品染め時に身生地と
同色に染色するために白色の縫糸が使用されているが、
生地と縫糸が共に白色のため、縫製時に縫い外れ、目飛
び、縫い目の蛇行などの縫製欠点を発見しにくい。しか
も製品染め後にこのような縫製欠点を発見できても、染
色された縫糸と同色の縫糸が入手しにくいため、製品染
め後では縫製欠点の修正が困難である。
のまま縫製されておらず、可縫性の向上ならびに縮み率
の改善のために、精練・漂白・シルケットなどの前処理
をしている。この前処理のロットごとの薬剤濃度、処理
温度、時間の違いが製品染め時の染料染着差となり、異
なった前加工ロットの生地を縫製した場合、製品染め
後、縫製各部の色違いが発生している。しかも前処理後
の生地はすべて白色のため、衣類の部位毎に生地を使い
分けるに際し、前加工ロット別に生地を判別しにくく、
前加工ロット別に生地を分けて裁断、縫製することは非
常に困難である。さらに縫糸も、製品染め時に身生地と
同色に染色するために白色の縫糸が使用されているが、
生地と縫糸が共に白色のため、縫製時に縫い外れ、目飛
び、縫い目の蛇行などの縫製欠点を発見しにくい。しか
も製品染め後にこのような縫製欠点を発見できても、染
色された縫糸と同色の縫糸が入手しにくいため、製品染
め後では縫製欠点の修正が困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、精練・
漂白・シルケットなどの従来の前加工法によると、加工
上りの生地は、各ロットともすべて白色であるため、異
なったロットの生地を縫製することにより発生する製品
染め後に生じる縫製各部の色違いの問題および身生地と
同色の白色縫糸を使うことにより、縫い外れなどの縫製
欠点が製品染め後しか発見できず、そのため修正が困難
であるという問題がある。
漂白・シルケットなどの従来の前加工法によると、加工
上りの生地は、各ロットともすべて白色であるため、異
なったロットの生地を縫製することにより発生する製品
染め後に生じる縫製各部の色違いの問題および身生地と
同色の白色縫糸を使うことにより、縫い外れなどの縫製
欠点が製品染め後しか発見できず、そのため修正が困難
であるという問題がある。
【0004】本発明はこのような課題を解決するもの
で、製品染め用生地の前加工ロット差による縫製各部の
色違いの発生を防止し、且つ縫製欠点を製品染め前に発
見し、容易に修正できて不良品の発生をなくするように
することを目的とするものである。
で、製品染め用生地の前加工ロット差による縫製各部の
色違いの発生を防止し、且つ縫製欠点を製品染め前に発
見し、容易に修正できて不良品の発生をなくするように
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、製品染め時の予備洗浄にて脱色される着色
料によって着色されてなることを要旨とするものであ
る。
に本発明は、製品染め時の予備洗浄にて脱色される着色
料によって着色されてなることを要旨とするものであ
る。
【0006】本発明をさらに詳細に説明すると、特公平
2−53975号公報には、分散染料、酸性染料にて縫
糸のみを仮染めする技術が開示されているが、仮染めさ
れた縫糸は製品染め時の予備洗浄にて完全に脱色され
ず、しかも糸のみの着色であるため、本発明のように前
処理加工ロットごとに着色する色を変え、裁断・縫製工
程における前加工ロットごとに生地管理することができ
ない。さらに、本発明では縫製品の大部分を占める身生
地を着色するため、予備洗浄時の脱色を完全に実施しな
ければ製品染め時の色合わせが困難になる。そのため、
鋭意研究の結果従来使用されている酸性、分散などの染
料ではなく、青色1号のような着色料が最適であるとの
結論に達したのである。
2−53975号公報には、分散染料、酸性染料にて縫
糸のみを仮染めする技術が開示されているが、仮染めさ
れた縫糸は製品染め時の予備洗浄にて完全に脱色され
ず、しかも糸のみの着色であるため、本発明のように前
処理加工ロットごとに着色する色を変え、裁断・縫製工
程における前加工ロットごとに生地管理することができ
ない。さらに、本発明では縫製品の大部分を占める身生
地を着色するため、予備洗浄時の脱色を完全に実施しな
ければ製品染め時の色合わせが困難になる。そのため、
鋭意研究の結果従来使用されている酸性、分散などの染
料ではなく、青色1号のような着色料が最適であるとの
結論に達したのである。
【0007】即ち、製品染め用生地を従来の精練・漂白
・シルケットなどの前加工後、着色料を溶解した水槽に
浸した後、乾燥する。この場合、前加工の最後の洗浄槽
に着色料を溶解しておいても良いし、その水温は常温で
も良い。この生地を裁断後、白色の縫糸にて縫製する。
身生地が赤、青などに着色されているので白色の縫糸で
縫製された各部の縫い外れ、目飛びなどの縫製欠点を容
易に発見でき、その修正も白色の縫糸にて可能である。
・シルケットなどの前加工後、着色料を溶解した水槽に
浸した後、乾燥する。この場合、前加工の最後の洗浄槽
に着色料を溶解しておいても良いし、その水温は常温で
も良い。この生地を裁断後、白色の縫糸にて縫製する。
身生地が赤、青などに着色されているので白色の縫糸で
縫製された各部の縫い外れ、目飛びなどの縫製欠点を容
易に発見でき、その修正も白色の縫糸にて可能である。
【0008】また、前加工ロットごとに着色する色相を
変えれば、別ロットの生地を縫製することもない。縫製
後の製品染めは、まず洗浄剤を入れた温水にて製品を予
備洗浄して前述のように着色された着色料を完全に取り
除き、その後、温水を入れ替えて製品染めをする。
変えれば、別ロットの生地を縫製することもない。縫製
後の製品染めは、まず洗浄剤を入れた温水にて製品を予
備洗浄して前述のように着色された着色料を完全に取り
除き、その後、温水を入れ替えて製品染めをする。
【0009】
【作用】本発明において前加工の後で使用される着色料
は染料のように繊維と反応したり繊維間隙に強制的に入
るのではなく、繊維表面に付着しているだけであるの
で、製品染め時の予備洗浄にて容易に脱色し、製品染め
時に脱色不充分なことによる色違いが発生しない。
は染料のように繊維と反応したり繊維間隙に強制的に入
るのではなく、繊維表面に付着しているだけであるの
で、製品染め時の予備洗浄にて容易に脱色し、製品染め
時に脱色不充分なことによる色違いが発生しない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。混
率ポリエステル(E)/綿(C)が65/35の生地を精練
下晒、シルケット加工後、湿った状態のまま表1に示す
ように着色料として黄色4号、赤色 102号、青色1号を
それぞれ用い、また着色料に代えて染料としてカヤノー
ル ミーリング ブルーBW(日本化薬(株)製・商品
名)を用いて、これら着色料および染料を10g/リット
ルの濃度にて個別にそれぞれパッデイングし、その後11
0 ℃2分にて乾燥して、4種類の試料を得た。また、ポ
リエステル(E) 100%の生地を下晒、シルケット加工
せずに精練後、混率ポリエステル(E)/綿(C)が65
/35の生地と同様に処理し、4種類の試料を得た。
率ポリエステル(E)/綿(C)が65/35の生地を精練
下晒、シルケット加工後、湿った状態のまま表1に示す
ように着色料として黄色4号、赤色 102号、青色1号を
それぞれ用い、また着色料に代えて染料としてカヤノー
ル ミーリング ブルーBW(日本化薬(株)製・商品
名)を用いて、これら着色料および染料を10g/リット
ルの濃度にて個別にそれぞれパッデイングし、その後11
0 ℃2分にて乾燥して、4種類の試料を得た。また、ポ
リエステル(E) 100%の生地を下晒、シルケット加工
せずに精練後、混率ポリエステル(E)/綿(C)が65
/35の生地と同様に処理し、4種類の試料を得た。
【0011】
【表1】
【0012】これら各着色生地をそれぞれ裁断し、白色
ポリエステルスパン縫糸60/3 にて合計8種類のジャン
パーを縫製した。縫製後、縫製欠点を検品したが、いず
れも縫外れ、縫目蛇行を容易に発見できた。これを高温
ドラム染色機に入れ、洗浄剤としてアクチノールR−10
0 を1g/リットル入れ、浴比1:30にて40℃、10分間
予備洗浄を実施した。予備洗浄後、排水して染色機より
縫製品を取り出し、脱色度を調べ、その結果を表1に示
す。表1からも黄色4号、赤色 102号、青色1号の着色
料により着色された生地は予備洗浄により着色前と同程
度の白度に脱色されたが、カヤノール ミーリング ブ
ルーBWにより着色された生地は予備洗浄により脱色し
ても色が多少残った。
ポリエステルスパン縫糸60/3 にて合計8種類のジャン
パーを縫製した。縫製後、縫製欠点を検品したが、いず
れも縫外れ、縫目蛇行を容易に発見できた。これを高温
ドラム染色機に入れ、洗浄剤としてアクチノールR−10
0 を1g/リットル入れ、浴比1:30にて40℃、10分間
予備洗浄を実施した。予備洗浄後、排水して染色機より
縫製品を取り出し、脱色度を調べ、その結果を表1に示
す。表1からも黄色4号、赤色 102号、青色1号の着色
料により着色された生地は予備洗浄により着色前と同程
度の白度に脱色されたが、カヤノール ミーリング ブ
ルーBWにより着色された生地は予備洗浄により脱色し
ても色が多少残った。
【0013】この縫製品のポリエステル部を分散染料
(K/P Yellow BRL-S 0.026%OWE、 K/P Rubi
ne 3GL-S 0.026% OWE)、綿部を反応染料(Kayacion
Yellow E-SNA 0.026% OWC、 Kayacion Blue A-
5R 0.234% OWC)で染色したが、表1において○印の
ものは本発明の方法で着色しない場合と同じ色相に染色
できた。
(K/P Yellow BRL-S 0.026%OWE、 K/P Rubi
ne 3GL-S 0.026% OWE)、綿部を反応染料(Kayacion
Yellow E-SNA 0.026% OWC、 Kayacion Blue A-
5R 0.234% OWC)で染色したが、表1において○印の
ものは本発明の方法で着色しない場合と同じ色相に染色
できた。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、着色料に
よって縫製前に着色され、縫製後の製品染め時の予備洗
浄にて前記着色料が脱色されるように構成したので、縫
製欠点が製品染め前に発見でき、縫製欠点部分の修正が
容易に行なえ、前加工ロットごとに着色する色相を変え
ることによって縫製工場での裁断、縫製各工程において
ロット管理が容易に行なえ、異なった前加工ロットの生
地を縫い合せることによって発生する製品染め後に発生
する色違いも防止できる。また、製品染め時の予備洗浄
にて容易且つ完全に脱色できるため着色料の色が製品染
め時の色相に影響を与えることがない。
よって縫製前に着色され、縫製後の製品染め時の予備洗
浄にて前記着色料が脱色されるように構成したので、縫
製欠点が製品染め前に発見でき、縫製欠点部分の修正が
容易に行なえ、前加工ロットごとに着色する色相を変え
ることによって縫製工場での裁断、縫製各工程において
ロット管理が容易に行なえ、異なった前加工ロットの生
地を縫い合せることによって発生する製品染め後に発生
する色違いも防止できる。また、製品染め時の予備洗浄
にて容易且つ完全に脱色できるため着色料の色が製品染
め時の色相に影響を与えることがない。
Claims (1)
- 【請求項1】 製品染め時の予備洗浄にて脱色される着
色料によって着色されてなることを特徴とする製品染め
用生地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4208323A JPH0657646A (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | 製品染め用生地 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4208323A JPH0657646A (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | 製品染め用生地 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0657646A true JPH0657646A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16554365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4208323A Pending JPH0657646A (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | 製品染め用生地 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0657646A (ja) |
-
1992
- 1992-08-05 JP JP4208323A patent/JPH0657646A/ja active Pending
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