JPH0657613A - 刺繍物及びその製造方法 - Google Patents
刺繍物及びその製造方法Info
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- JPH0657613A JPH0657613A JP23141492A JP23141492A JPH0657613A JP H0657613 A JPH0657613 A JP H0657613A JP 23141492 A JP23141492 A JP 23141492A JP 23141492 A JP23141492 A JP 23141492A JP H0657613 A JPH0657613 A JP H0657613A
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- Japan
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- embroidery
- base
- cord
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- Decoration Of Textiles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 刺繍物のデザイン上の多様化を図るととも
に、刺繍物を伸縮可能としあるいは刺繍物の屈曲形体を
保形可能とする。 【構成】 長さ方向に連続する基材２の一面部に、その
長さ方向に連続して、紐状あるいはテープ状のコードを
用いた刺繍による模様片５を設け、この模様片の両側縁
部分を、基材の対向する側縁６，６の夫々の外方に突出
せしめる。基材は弾性伸縮素材を以て形成し、あるいは
屈曲可能で形状保形性を有する素材を以て形成する。
に、刺繍物を伸縮可能としあるいは刺繍物の屈曲形体を
保形可能とする。 【構成】 長さ方向に連続する基材２の一面部に、その
長さ方向に連続して、紐状あるいはテープ状のコードを
用いた刺繍による模様片５を設け、この模様片の両側縁
部分を、基材の対向する側縁６，６の夫々の外方に突出
せしめる。基材は弾性伸縮素材を以て形成し、あるいは
屈曲可能で形状保形性を有する素材を以て形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば服飾品の用途に
用いて好適である刺繍物に関するものであり、又該刺繍
物の製造方法に関するものである。
用いて好適である刺繍物に関するものであり、又該刺繍
物の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】織物や編
物からなる基布の一面部に紐状あるいはテープ状をなす
コードが屈曲状態に配置され且つ縫着されてなる従来の
刺繍物は、例えば図１１に示すようなものであり、刺繍
工程において基布ａの両側縁部分が刺繍枠に張設状態に
保持されることから、保持部分となる両側縁部分を除く
基布内側部分に模様片ｂが形成されざるを得なかった。
物からなる基布の一面部に紐状あるいはテープ状をなす
コードが屈曲状態に配置され且つ縫着されてなる従来の
刺繍物は、例えば図１１に示すようなものであり、刺繍
工程において基布ａの両側縁部分が刺繍枠に張設状態に
保持されることから、保持部分となる両側縁部分を除く
基布内側部分に模様片ｂが形成されざるを得なかった。
【０００３】そのため係る刺繍物においては、基布の縁
部分ｃが模様片の縁ｄから外方に突出することになり、
基布突出部分ｅが目障りとなって模様片の印象が薄ら
ぎ、それ故例えばこれを服飾品の用途に用いた場合、装
飾効果上却って逆効果となる問題があった。
部分ｃが模様片の縁ｄから外方に突出することになり、
基布突出部分ｅが目障りとなって模様片の印象が薄ら
ぎ、それ故例えばこれを服飾品の用途に用いた場合、装
飾効果上却って逆効果となる問題があった。
【０００４】又刺繍物を製造する他の方法としてはケミ
カルレースがあるが、ケミカルレースは全体を同一の刺
繍糸を用いて刺繍するものであるため、ボリューム感と
繊細さを程よく調和させることが難しく、又別異の素材
を組み合わせた刺繍物を製造することは不可能であって
デザイン的に単調なものであった。
カルレースがあるが、ケミカルレースは全体を同一の刺
繍糸を用いて刺繍するものであるため、ボリューム感と
繊細さを程よく調和させることが難しく、又別異の素材
を組み合わせた刺繍物を製造することは不可能であって
デザイン的に単調なものであった。
【０００５】本発明は、装飾効果に優れるだけでなく伸
縮性や形状保形性等の特別な機能を併せ持つ刺繍物の提
供を目的とするものであり、又かかる刺繍物を製造する
製造方法の提供を目的とするものである。
縮性や形状保形性等の特別な機能を併せ持つ刺繍物の提
供を目的とするものであり、又かかる刺繍物を製造する
製造方法の提供を目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は以下の如き手段を採用する。即ち本発明に係る
刺繍物１の一は、長さ方向に連続する基材２の一面部
に、紐状あるいはテープ状のコードを用いた刺繍による
模様片５が、基材の長さ方向に連続して、刺繍時の縫着
により一体的に設けられ、該模様片５の両側縁部分は、
基材２の対向する側縁６，６の夫々の外方に突出せしめ
られていることを特徴とするものである。
本発明は以下の如き手段を採用する。即ち本発明に係る
刺繍物１の一は、長さ方向に連続する基材２の一面部
に、紐状あるいはテープ状のコードを用いた刺繍による
模様片５が、基材の長さ方向に連続して、刺繍時の縫着
により一体的に設けられ、該模様片５の両側縁部分は、
基材２の対向する側縁６，６の夫々の外方に突出せしめ
られていることを特徴とするものである。
【０００７】該刺繍物において基材としては、屈曲可能
で且つ形状保形性を有する素材からなるものや、弾性伸
縮素材からなるものを採用できる。
で且つ形状保形性を有する素材からなるものや、弾性伸
縮素材からなるものを採用できる。
【０００８】又本発明に係る刺繍物１の他は、長さ方向
に連続する弾性伸縮素材からなる基材２の一面部に、紐
状あるいはテープ状のコードを用いた刺繍による模様片
５が、基材の長さ方向に連続して、刺繍時の縫着により
一体的に設けられ、該模様片５は、基材の長さ方向に間
隔をおいて配置され且つ基材２の対向する側縁６，６の
夫々の外方に突出する突出部９，９を有する飛び石状部
１０と、隣り合う飛び石状部相互を連結する連結部１１
とから形成されていることを特徴とするものである。
に連続する弾性伸縮素材からなる基材２の一面部に、紐
状あるいはテープ状のコードを用いた刺繍による模様片
５が、基材の長さ方向に連続して、刺繍時の縫着により
一体的に設けられ、該模様片５は、基材の長さ方向に間
隔をおいて配置され且つ基材２の対向する側縁６，６の
夫々の外方に突出する突出部９，９を有する飛び石状部
１０と、隣り合う飛び石状部相互を連結する連結部１１
とから形成されていることを特徴とするものである。
【０００９】又本発明に係る刺繍物１のその他は、長さ
方向に連続する弾性伸縮素材からなる基材２の一面部
に、紐状あるいはテープ状のコードを用いた刺繍による
模様片５が、基材の長さ方向に連続して、刺繍時の縫着
により一体的に設けられ、該模様片５は、基材２の対向
する側縁６，６の夫々の外方に折返し部７が突出して、
基材の長さ方向に蛇行状態を呈して連続することを特徴
とするものである。
方向に連続する弾性伸縮素材からなる基材２の一面部
に、紐状あるいはテープ状のコードを用いた刺繍による
模様片５が、基材の長さ方向に連続して、刺繍時の縫着
により一体的に設けられ、該模様片５は、基材２の対向
する側縁６，６の夫々の外方に折返し部７が突出して、
基材の長さ方向に蛇行状態を呈して連続することを特徴
とするものである。
【００１０】又本発明に係る刺繍物１のその他は、長さ
方向に連続する弾性伸縮素材からなる基片１２の複数本
を並列して形成した基材２の一面部に、紐状あるいはテ
ープ状のコードを用いた刺繍による模様片５が、基材の
長さ方向に連続して、刺繍時の縫着により一体的に設け
られ、該模様片５は、基片１２を横断する横断部１３
と、基材２の対向する側縁６，６の夫々の外方に突出す
る突出部９とから大半が形成されていることを特徴とす
るものである。
方向に連続する弾性伸縮素材からなる基片１２の複数本
を並列して形成した基材２の一面部に、紐状あるいはテ
ープ状のコードを用いた刺繍による模様片５が、基材の
長さ方向に連続して、刺繍時の縫着により一体的に設け
られ、該模様片５は、基片１２を横断する横断部１３
と、基材２の対向する側縁６，６の夫々の外方に突出す
る突出部９とから大半が形成されていることを特徴とす
るものである。
【００１１】前記刺繍物を製造するための本発明に係る
製造方法は、全体が溶解性素材を以て形成された基布１
６の一面部に、該基布１６の長さ方向に連続するように
基材２を配置して後、紐状あるいはテープ状のコードを
用いて、基材２の対向する側縁６，６の夫々の外方に突
出する突出部（折返し部等）９を形成しつつ基材上にそ
の長さ方向に連続して刺繍を施し、その後基布を溶解す
ることを特徴とするものである。
製造方法は、全体が溶解性素材を以て形成された基布１
６の一面部に、該基布１６の長さ方向に連続するように
基材２を配置して後、紐状あるいはテープ状のコードを
用いて、基材２の対向する側縁６，６の夫々の外方に突
出する突出部（折返し部等）９を形成しつつ基材上にそ
の長さ方向に連続して刺繍を施し、その後基布を溶解す
ることを特徴とするものである。
【００１２】
【作用】然して本発明に係る刺繍物においては、模様片
の両側縁部分が基材の対向する側縁の夫々の外方に突出
するために基材の印象が弱く、基材は模様片と協働して
全体として一つの装飾部を形成することとなる。
の両側縁部分が基材の対向する側縁の夫々の外方に突出
するために基材の印象が弱く、基材は模様片と協働して
全体として一つの装飾部を形成することとなる。
【００１３】又基材が形状保形性を有する素材を以てな
るときは、刺繍物を自由な折曲げ状態で保形できて、立
体感のある装飾体を形成しうる。又基材が弾性伸縮素材
を以てなるときは、縫着部分間において基材が伸縮可能
であるため、例えばスポーツウエアの肘部分や膝部分に
縫い付けた場合に、肘や膝の動きに合わせて刺繍物は無
理なく伸縮しうる。
るときは、刺繍物を自由な折曲げ状態で保形できて、立
体感のある装飾体を形成しうる。又基材が弾性伸縮素材
を以てなるときは、縫着部分間において基材が伸縮可能
であるため、例えばスポーツウエアの肘部分や膝部分に
縫い付けた場合に、肘や膝の動きに合わせて刺繍物は無
理なく伸縮しうる。
【００１４】弾性伸縮素材からなる基片の複数本を並列
して基材を形成するときは、各基片が装飾部の一部分と
なることに加え、幅広の刺繍物であっても全体を安定構
造のものとなしうる。又コードが基片を横断するように
配置されるため、刺繍物の伸縮も無理なく行われる。
して基材を形成するときは、各基片が装飾部の一部分と
なることに加え、幅広の刺繍物であっても全体を安定構
造のものとなしうる。又コードが基片を横断するように
配置されるため、刺繍物の伸縮も無理なく行われる。
【００１５】
【実施例】図１〜９は、本発明に係る刺繍物の一実施例
を示すものである。図１に係る刺繍物１は、ゴム糸入り
の伸縮細幅織物（以下伸縮細幅織物という）からなる基
材２の一面部に、該基材とは異種の素材からなる紐状コ
ード３を用いた刺繍による模様片５が、基材の長さ方向
に、刺繍時の縫着により一体的に設けられてなり、該模
様片５は、基材２の対向する側縁６，６の夫々の外方に
折返し部７が突出して（即ち、外方に突出部９が突設さ
れて）、基材の長さ方向に蛇行状態を呈する如く連続す
る。該刺繍物１において基材２が弾性的に伸長すると、
同図の右側Ａ−Ａ部分のように、模様片５はそれに応じ
て変形する。
を示すものである。図１に係る刺繍物１は、ゴム糸入り
の伸縮細幅織物（以下伸縮細幅織物という）からなる基
材２の一面部に、該基材とは異種の素材からなる紐状コ
ード３を用いた刺繍による模様片５が、基材の長さ方向
に、刺繍時の縫着により一体的に設けられてなり、該模
様片５は、基材２の対向する側縁６，６の夫々の外方に
折返し部７が突出して（即ち、外方に突出部９が突設さ
れて）、基材の長さ方向に蛇行状態を呈する如く連続す
る。該刺繍物１において基材２が弾性的に伸長すると、
同図の右側Ａ−Ａ部分のように、模様片５はそれに応じ
て変形する。
【００１６】又図２に示す刺繍物１は図１に示す刺繍物
の変形態様を示すものであり、模様片５は、テープ状コ
ード３そのままを用いてなり、基材２の対向する側縁
６，６の夫々の外方に折返し部７が突出して（即ち外方
に突出部９が突設されて）、基材の長さ方向に蛇行状態
を呈する如く連続する。該刺繍物１において基材２が弾
性的に伸長すると、同図の右側Ａ−Ａ部分のように、模
様片５はそれに応じて変形する。
の変形態様を示すものであり、模様片５は、テープ状コ
ード３そのままを用いてなり、基材２の対向する側縁
６，６の夫々の外方に折返し部７が突出して（即ち外方
に突出部９が突設されて）、基材の長さ方向に蛇行状態
を呈する如く連続する。該刺繍物１において基材２が弾
性的に伸長すると、同図の右側Ａ−Ａ部分のように、模
様片５はそれに応じて変形する。
【００１７】図３に示す刺繍物は、ゴム糸入りの伸縮丸
紐（以下伸縮丸紐という）を用いてなる基材２の一面部
に、該基材とは異種の素材からなる紐状コード３を用い
た刺繍による模様片５が、その長さ方向に連続して、刺
繍時の縫着により一体的に設けられており、該模様片５
は、基材の長さ方向に間隔をおいて配置され且つ基材２
の対向する側縁６，６の夫々の外方に突出する突出部
９，９を有する飛び石状部１０と、隣り合う飛び石状部
１０，１０相互を連結して一方の側縁側に突出する房状
の連結部１１とからなる。該刺繍物１の基材２が弾性的
に伸長すると、同図の右側Ａ−Ａ部分のように、模様片
５はそれに応じて変形する。
紐（以下伸縮丸紐という）を用いてなる基材２の一面部
に、該基材とは異種の素材からなる紐状コード３を用い
た刺繍による模様片５が、その長さ方向に連続して、刺
繍時の縫着により一体的に設けられており、該模様片５
は、基材の長さ方向に間隔をおいて配置され且つ基材２
の対向する側縁６，６の夫々の外方に突出する突出部
９，９を有する飛び石状部１０と、隣り合う飛び石状部
１０，１０相互を連結して一方の側縁側に突出する房状
の連結部１１とからなる。該刺繍物１の基材２が弾性的
に伸長すると、同図の右側Ａ−Ａ部分のように、模様片
５はそれに応じて変形する。
【００１８】図４に示す刺繍物１は、針金入りの丸紐状
をなす基材２の一面部に、該基材とは異種の素材からな
る紐状コード３を用いた刺繍による模様片５が、その長
さ方向に連続して、刺繍時の縫着により一体的に設けら
れた場合を示すものであり、該模様片５は、基材の長さ
方向に間隔をおいて配置され且つ基材２の対向する側縁
６，６の夫々の外方に突出する突出部９，９を有する飛
び石状部１０と、隣り合う飛び石状部１０，１０相互を
連結して基材の一側縁側に房状に突出する連結部１１と
からなる。該刺繍物１は、基材２の屈曲によって、自由
な立体形態を有するものに変形でき、例えば同図の右端
側部分に示す如くその形状を保形しうる。
をなす基材２の一面部に、該基材とは異種の素材からな
る紐状コード３を用いた刺繍による模様片５が、その長
さ方向に連続して、刺繍時の縫着により一体的に設けら
れた場合を示すものであり、該模様片５は、基材の長さ
方向に間隔をおいて配置され且つ基材２の対向する側縁
６，６の夫々の外方に突出する突出部９，９を有する飛
び石状部１０と、隣り合う飛び石状部１０，１０相互を
連結して基材の一側縁側に房状に突出する連結部１１と
からなる。該刺繍物１は、基材２の屈曲によって、自由
な立体形態を有するものに変形でき、例えば同図の右端
側部分に示す如くその形状を保形しうる。
【００１９】図５に示す刺繍物１は、伸縮細幅織物から
なる基片１２の複数本を並列して基材２を形成するとと
もに、該基材２の一面部に、基材とは異種の素材からな
る紐状コードを用いた刺繍による模様片５が、基材の長
さ方向に連続して、刺繍時の縫着により一体的に設けら
れてなり、該模様片５は、基片の一本あるいは複数本を
横断する横断部１３と、基材２の対向する側縁６，６の
夫々の外方に突出する突出部（本実施例においては折返
し部７）９とから略全体が形成されており、模様片の形
態を整える必要から、極一部分においては基片１２の長
さ方向に沿う部分１５を有する。該刺繍物１において各
基片が弾性的に伸長した場合、基片の伸長状態に応じ
て、同図の右側Ａ−Ａ部分のように、模様片５はそれに
応じて変形する。
なる基片１２の複数本を並列して基材２を形成するとと
もに、該基材２の一面部に、基材とは異種の素材からな
る紐状コードを用いた刺繍による模様片５が、基材の長
さ方向に連続して、刺繍時の縫着により一体的に設けら
れてなり、該模様片５は、基片の一本あるいは複数本を
横断する横断部１３と、基材２の対向する側縁６，６の
夫々の外方に突出する突出部（本実施例においては折返
し部７）９とから略全体が形成されており、模様片の形
態を整える必要から、極一部分においては基片１２の長
さ方向に沿う部分１５を有する。該刺繍物１において各
基片が弾性的に伸長した場合、基片の伸長状態に応じ
て、同図の右側Ａ−Ａ部分のように、模様片５はそれに
応じて変形する。
【００２０】図６に示す刺繍物１は、色違いの伸縮丸紐
からなる基片１２の複数本を並列して基材２を形成する
とともに、該基材２の一面部に、基材とは異種の素材か
らなるテープ状のコード３を用いた刺繍による模様片５
が、その長さ方向に連続して、刺繍時の縫着により一体
的に設けられてなる。該模様片５は、基材２の対向する
側縁６，６の夫々の外方に折返し部７が突出して、基材
の長さ方向に蛇行状態を呈して連続する。即ち、基片を
横断する横断部１３と側縁の外方に突出する突出部９と
からなる。該刺繍物１において各基片１２が弾性的に伸
長すると、同図の右側部分のように、模様片はそれに応
じて変形する。
からなる基片１２の複数本を並列して基材２を形成する
とともに、該基材２の一面部に、基材とは異種の素材か
らなるテープ状のコード３を用いた刺繍による模様片５
が、その長さ方向に連続して、刺繍時の縫着により一体
的に設けられてなる。該模様片５は、基材２の対向する
側縁６，６の夫々の外方に折返し部７が突出して、基材
の長さ方向に蛇行状態を呈して連続する。即ち、基片を
横断する横断部１３と側縁の外方に突出する突出部９と
からなる。該刺繍物１において各基片１２が弾性的に伸
長すると、同図の右側部分のように、模様片はそれに応
じて変形する。
【００２１】図７に示す刺繍物１は、伸縮細幅織物から
なる基材２の一面部に、基材とは異種の素材からなる極
太紐状のコード３を用いた刺繍による模様片５が、その
長さ方向に連続して、刺繍時の縫着により一体的に設け
られ、該模様片５は、密接して基材２を覆い隠した状態
にあり、基材２の対向する側縁６，６の夫々の外方に突
出する突出部９，９を有する。該刺繍物１も、縫着部間
においては基材の弾性が発揮されるため、基材が弾性的
に伸長すると、同図の右側Ａ−Ａ部分のように、模様片
５はそれに応じて変形する。
なる基材２の一面部に、基材とは異種の素材からなる極
太紐状のコード３を用いた刺繍による模様片５が、その
長さ方向に連続して、刺繍時の縫着により一体的に設け
られ、該模様片５は、密接して基材２を覆い隠した状態
にあり、基材２の対向する側縁６，６の夫々の外方に突
出する突出部９，９を有する。該刺繍物１も、縫着部間
においては基材の弾性が発揮されるため、基材が弾性的
に伸長すると、同図の右側Ａ−Ａ部分のように、模様片
５はそれに応じて変形する。
【００２２】図８に示す刺繍物１は、伸縮細幅織物から
なる基片１２の複数本を並列して基材２を形成し、該基
材の一面部に、基材２が隠れる状態に刺繍による模様片
５を設けた場合を示すものであり、この場合も基材２が
弾性的に伸長することにより、模様片５は同図の右側Ａ
−Ａ部分に示すように変形する。
なる基片１２の複数本を並列して基材２を形成し、該基
材の一面部に、基材２が隠れる状態に刺繍による模様片
５を設けた場合を示すものであり、この場合も基材２が
弾性的に伸長することにより、模様片５は同図の右側Ａ
−Ａ部分に示すように変形する。
【００２３】図９は、ネット状をなす基材２の一面部に
刺繍による模様片５を形成した刺繍物１を例示するもの
であり、基材２が弾性的に伸長することにより、模様片
５は同図の右側Ａ−Ａ部分に示すように変形する。
刺繍による模様片５を形成した刺繍物１を例示するもの
であり、基材２が弾性的に伸長することにより、模様片
５は同図の右側Ａ−Ａ部分に示すように変形する。
【００２４】なお前記各実施例において、基材として透
明感のある素材を用いれば、基材の印象を一層弱いもの
にできる。又基材は非伸縮性を有するものとして形成さ
れることもある。
明感のある素材を用いれば、基材の印象を一層弱いもの
にできる。又基材は非伸縮性を有するものとして形成さ
れることもある。
【００２５】以上の構成を有する刺繍物を製造する製造
方法を、例えば図５に示す刺繍物を製造する場合を例に
とって、図１０に基づいて説明すれば以下のようであ
る。まず全体が溶解性素材、例えば水溶性ビニロンを以
て形成された基布（例えば織物）１６の周縁部分を刺繍
枠に張設状態に保持させる。その後該基布１６の一面部
に、基布の長さ方向に連続するように基材２を配置す
る。該基材２は、例えばゴム糸入りの細幅織物からなる
基片１２の複数本を小間隔をおいて並列して形成する。
なお該基片の両端部分及び両側縁部分は刺繍枠に固定す
る。その後、基材とは異種の素材からなる紐状コード３
を用い、基材の対向する側縁６，６の夫々の外方に突出
する突出部（本実施例においては折返し部７）９を形成
しつつ、同図に示す形態に刺繍機により刺繍を施す。刺
繍完了後基布１６を溶解すると、基材２とその一面部に
設けられた模様片５とからなる図５に示す如き刺繍物１
が製造される。
方法を、例えば図５に示す刺繍物を製造する場合を例に
とって、図１０に基づいて説明すれば以下のようであ
る。まず全体が溶解性素材、例えば水溶性ビニロンを以
て形成された基布（例えば織物）１６の周縁部分を刺繍
枠に張設状態に保持させる。その後該基布１６の一面部
に、基布の長さ方向に連続するように基材２を配置す
る。該基材２は、例えばゴム糸入りの細幅織物からなる
基片１２の複数本を小間隔をおいて並列して形成する。
なお該基片の両端部分及び両側縁部分は刺繍枠に固定す
る。その後、基材とは異種の素材からなる紐状コード３
を用い、基材の対向する側縁６，６の夫々の外方に突出
する突出部（本実施例においては折返し部７）９を形成
しつつ、同図に示す形態に刺繍機により刺繍を施す。刺
繍完了後基布１６を溶解すると、基材２とその一面部に
設けられた模様片５とからなる図５に示す如き刺繍物１
が製造される。
【００２６】
【発明の効果】本発明に係る刺繍物は、全体が溶解性素
材を以て形成された基布の一面部に基材を配置して後、
コードを用いて、基材の対向する縁部の夫々の外方に突
出する突出部を形成しつつ基材及び基布上に刺繍を施
し、最後に基布を溶解することによって製造されるもの
である。
材を以て形成された基布の一面部に基材を配置して後、
コードを用いて、基材の対向する縁部の夫々の外方に突
出する突出部を形成しつつ基材及び基布上に刺繍を施
し、最後に基布を溶解することによって製造されるもの
である。
【００２７】そのため基材上に設けられた模様片は、基
材の対向する側縁の夫々の外方に突出したものとして仕
上がり、従って基材の印象が弱く、基材と模様片との協
働によって一体感ある装飾模様を印象付け得る。又模様
片を形成するコードと基材は異種の素材を選択できるた
め、夫々の素材の特性（材質感や色彩感、ボリューム感
等）が効果的に発揮され、従って本発明に係る刺繍物
は、従来の単一の素材からなる刺繍物には全く見出すこ
とのできない特異の装飾効果を発揮する。特に基材とし
て弾性伸縮素材を用いるときには、全体として伸縮性に
富む刺繍物が得られることになる。又屈曲可能で且つ形
状保形性を有する素材を以て基材を構成したときには、
刺繍物を自由な形態に屈曲変形させその形態を保形でき
るため、立体感に富んだ装飾体を構成しうることとな
る。
材の対向する側縁の夫々の外方に突出したものとして仕
上がり、従って基材の印象が弱く、基材と模様片との協
働によって一体感ある装飾模様を印象付け得る。又模様
片を形成するコードと基材は異種の素材を選択できるた
め、夫々の素材の特性（材質感や色彩感、ボリューム感
等）が効果的に発揮され、従って本発明に係る刺繍物
は、従来の単一の素材からなる刺繍物には全く見出すこ
とのできない特異の装飾効果を発揮する。特に基材とし
て弾性伸縮素材を用いるときには、全体として伸縮性に
富む刺繍物が得られることになる。又屈曲可能で且つ形
状保形性を有する素材を以て基材を構成したときには、
刺繍物を自由な形態に屈曲変形させその形態を保形でき
るため、立体感に富んだ装飾体を構成しうることとな
る。
【００２８】このように本発明に係る刺繍物は、デザイ
ン面のみならず機能面の特徴も併せ持つことから、従来
の刺繍物には期待できない多くの利点が得られるのであ
り、従って例えば服飾品の用途に用いて好適であり、近
年におけるファッションの個性化傾向に充分応ずること
ができ、その実用性は大いに期待される。
ン面のみならず機能面の特徴も併せ持つことから、従来
の刺繍物には期待できない多くの利点が得られるのであ
り、従って例えば服飾品の用途に用いて好適であり、近
年におけるファッションの個性化傾向に充分応ずること
ができ、その実用性は大いに期待される。
【図１】本発明に係る刺繍物の一実施例を説明する説明
図である。
図である。
【図２】本発明に係る刺繍物の一実施例を説明する説明
図である。
図である。
【図３】本発明に係る刺繍物の一実施例を説明する説明
図である。
図である。
【図４】本発明に係る刺繍物の一実施例を説明する説明
図である。
図である。
【図５】本発明に係る刺繍物の一実施例を説明する説明
図である。
図である。
【図６】本発明に係る刺繍物の一実施例を説明する説明
図である。
図である。
【図７】本発明に係る刺繍物の一実施例を説明する説明
図である。
図である。
【図８】本発明に係る刺繍物の一実施例を説明する説明
図である。
図である。
【図９】本発明に係る刺繍物の一実施例を説明する説明
図である。
図である。
【図１０】本発明に係る製造方法を説明する説明図であ
る。
る。
【図１１】従来の刺繍物を説明する説明図である。
１ 刺繍物 ２ 基材 ５ 模様片 ６ 基材の側縁 ９ 突出部 １０ 飛び石状部 １１ 連結部 １２ 基片 １３ 横断部
Claims (8)
- 【請求項１】 長さ方向に連続する基材２の一面部に、
紐状あるいはテープ状のコードを用いた刺繍による模様
片５が、基材の長さ方向に連続して、刺繍時の縫着によ
り一体的に設けられ、該模様片５の両側縁部分は、基材
２の対向する側縁６，６の夫々の外方に突出せしめられ
ていることを特徴とする刺繍物。 - 【請求項２】 基材は、屈曲可能で且つ形状保形性を有
する素材からなる請求項１記載の刺繍物。 - 【請求項３】 基材は、弾性伸縮素材からなる請求項１
記載の刺繍物。 - 【請求項４】 長さ方向に連続する弾性伸縮素材からな
る基材２の一面部に、紐状あるいはテープ状のコードを
用いた刺繍による模様片５が、基材の長さ方向に連続し
て、刺繍時の縫着により一体的に設けられ、該模様片５
は、基材の長さ方向に間隔をおいて配置され且つ基材２
の対向する側縁６，６の夫々の外方に突出する突出部
９，９を有する飛び石状部１０と、隣り合う飛び石状部
相互を連結する連結部１１とから形成されていることを
特徴とする刺繍物。 - 【請求項５】 長さ方向に連続する弾性伸縮素材からな
る基材２の一面部に、紐状あるいはテープ状のコードを
用いた刺繍による模様片５が、基材の長さ方向に連続し
て、刺繍時の縫着により一体的に設けられ、該模様片５
は、基材２の対向する側縁６，６の夫々の外方に折返し
部７が突出して、基材の長さ方向に蛇行状態を呈して連
続することを特徴とする刺繍物。 - 【請求項６】 長さ方向に連続する弾性伸縮素材からな
る基片１２の複数本を並列して形成した基材２の一面部
に、紐状あるいはテープ状のコードを用いた刺繍による
模様片５が、基材の長さ方向に連続して、刺繍時の縫着
により一体的に設けられ、該模様片５は、基片１２を横
断する横断部１３と、基材２の対向する側縁６，６の夫
々の外方に突出する突出部９とから大半が形成されてい
ることを特徴とする刺繍物。 - 【請求項７】 全体が溶解性素材を以て形成された基布
１６の一面部に、該基布１６の長さ方向に連続するよう
に基材２を配置して後、紐状あるいはテープ状のコード
を用いて、基材２の対向する側縁６，６の夫々の外方に
突出する突出部９を形成しつつ基材上にその長さ方向に
連続して刺繍を施し、その後基布を溶解することを特徴
とする刺繍物の製造方法。 - 【請求項８】 突出部は折返し部である請求項７記載の
刺繍物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23141492A JPH0657613A (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | 刺繍物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23141492A JPH0657613A (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | 刺繍物及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0657613A true JPH0657613A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16923224
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23141492A Pending JPH0657613A (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | 刺繍物及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0657613A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015070340A (ja) * | 2013-09-26 | 2015-04-13 | 勉 金谷 | 装飾コード |
| US10619280B2 (en) | 2018-07-03 | 2020-04-14 | Under Armour, Inc. | Method of making article with ribbon structure and embroidered edges |
| US10711380B2 (en) | 2017-07-13 | 2020-07-14 | Under Armour, Inc. | Article with embroidered tape segments |
| US10716362B2 (en) | 2018-07-03 | 2020-07-21 | Under Armour, Inc. | Article with ribbon structure having nodes and links |
| US10736380B2 (en) | 2018-07-03 | 2020-08-11 | Under Armour, Inc. | Article with ribbon structure and embroidered edges |
| US10736381B2 (en) | 2018-07-03 | 2020-08-11 | Under Armour, Inc. | Article with directional tensioning |
| US10758007B2 (en) | 2018-07-03 | 2020-09-01 | Under Armour, Inc. | Article with thermally bonded ribbon structure and method of making |
| US10786043B2 (en) | 2018-07-03 | 2020-09-29 | Under Armour, Inc. | Article with thermally bonded ribbon structure and method of making |
| US10993497B2 (en) | 2018-11-15 | 2021-05-04 | Under Armour, Inc. | Article with ribbon loops for string lasting |
Citations (1)
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|---|---|---|---|---|
| JPS421430Y1 (ja) * | 1964-08-26 | 1967-01-27 |
-
1992
- 1992-08-05 JP JP23141492A patent/JPH0657613A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPS421430Y1 (ja) * | 1964-08-26 | 1967-01-27 |
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| US11203827B2 (en) | 2018-07-03 | 2021-12-21 | Under Armour, Inc. | Method of making article with ribbon structure and embroidered edges |
| US11241064B2 (en) | 2018-07-03 | 2022-02-08 | Under Armour, Inc. | Article with ribbon structure having nodes and links |
| US10736380B2 (en) | 2018-07-03 | 2020-08-11 | Under Armour, Inc. | Article with ribbon structure and embroidered edges |
| US10716362B2 (en) | 2018-07-03 | 2020-07-21 | Under Armour, Inc. | Article with ribbon structure having nodes and links |
| US11732391B2 (en) | 2018-07-03 | 2023-08-22 | Under Armour, Inc. | Method of making article with ribbon structure and embroidered edges |
| US10736381B2 (en) | 2018-07-03 | 2020-08-11 | Under Armour, Inc. | Article with directional tensioning |
| US11871813B2 (en) | 2018-07-03 | 2024-01-16 | Under Armour, Inc. | Article with directional tensioning |
| US10619280B2 (en) | 2018-07-03 | 2020-04-14 | Under Armour, Inc. | Method of making article with ribbon structure and embroidered edges |
| US10993497B2 (en) | 2018-11-15 | 2021-05-04 | Under Armour, Inc. | Article with ribbon loops for string lasting |
| US12022907B2 (en) | 2018-11-15 | 2024-07-02 | Under Armour, Inc. | Article with ribbon loops for string lasting |
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