JPH0657551B2 - 二輪車の後輪懸架装置 - Google Patents
二輪車の後輪懸架装置Info
- Publication number
- JPH0657551B2 JPH0657551B2 JP57212171A JP21217182A JPH0657551B2 JP H0657551 B2 JPH0657551 B2 JP H0657551B2 JP 57212171 A JP57212171 A JP 57212171A JP 21217182 A JP21217182 A JP 21217182A JP H0657551 B2 JPH0657551 B2 JP H0657551B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cross member
- link member
- shaft
- link
- pivotally supported
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、リヤアームの動きを二つのリンク部材を介し
て緩衝器に伝達し、この緩衝器の全屈付近でのばね定数
を高めてプログレッシブな緩衝特性を得るようにした二
輪車の後輪懸架装置に関するものであって、クロスメン
バを中空部材として軽量化を図るについて、クロスメン
バにかかる負荷を可及的に軽減してその相対的な強度を
高め、これによってクロスメンバと左右のリヤアームと
からなる上下揺動部材を一層軽量化することができるも
のである。
て緩衝器に伝達し、この緩衝器の全屈付近でのばね定数
を高めてプログレッシブな緩衝特性を得るようにした二
輪車の後輪懸架装置に関するものであって、クロスメン
バを中空部材として軽量化を図るについて、クロスメン
バにかかる負荷を可及的に軽減してその相対的な強度を
高め、これによってクロスメンバと左右のリヤアームと
からなる上下揺動部材を一層軽量化することができるも
のである。
車体の後部に、縦長四角形状の角パイプで構成され、中
空のクロスメンバによって互いに連結された左右のリヤ
アームの前端部を上下揺動自在に枢着し、該枢着部近傍
に、一端を車体フレームに枢支した一本の緩衝器の下端
を配置し、該緩衝器の他端と前記左右のリヤアームと
を、上記車体フレームに枢支した第1リング部材と、リ
ヤアーム側に枢支した第2リンク部材とを介して連結し
た二輪車の後輪懸架装置は従来公知であり(特開昭57
−147978号公報、第1図第2図)、このものはク
ロスメンバを完全な中空部材としてその軽量化を図るも
のであるが、クロスメンバの第2リンク部材との連結部
の強度を十分確保することができないためにクロスメン
バから支持突起を突設し、これに第2リンク部材を連結
しているものである。このため第2リンク部材によって
上記支持突起に作用する力によりクロスメンバに捩じり
モーメントが作用し、この捩じりモーメントがリヤアー
ムに対して曲げモーメントとして作用する。上記公報の
第4図乃至第6図に記載されているものはそのクロスメ
ンバの横軸に第2リンク部材を連結しているので上記の
モーメントは回避されるが、クロスメンバの横軸に第2
リンク部材を連結するために必要な強度を確保するため
にクロスメンバを中実部材としている。クロスメンバを
中実部材にすることによってその軽量化は図られず、ま
た中空角形のリヤアームと中実のクロスメンバとはその
相互溶接接合部における熱容量が異なるために、溶接作
業が困難であり、また両者の溶接接合部の溶接強度が損
なわれるという問題を内包している。
空のクロスメンバによって互いに連結された左右のリヤ
アームの前端部を上下揺動自在に枢着し、該枢着部近傍
に、一端を車体フレームに枢支した一本の緩衝器の下端
を配置し、該緩衝器の他端と前記左右のリヤアームと
を、上記車体フレームに枢支した第1リング部材と、リ
ヤアーム側に枢支した第2リンク部材とを介して連結し
た二輪車の後輪懸架装置は従来公知であり(特開昭57
−147978号公報、第1図第2図)、このものはク
ロスメンバを完全な中空部材としてその軽量化を図るも
のであるが、クロスメンバの第2リンク部材との連結部
の強度を十分確保することができないためにクロスメン
バから支持突起を突設し、これに第2リンク部材を連結
しているものである。このため第2リンク部材によって
上記支持突起に作用する力によりクロスメンバに捩じり
モーメントが作用し、この捩じりモーメントがリヤアー
ムに対して曲げモーメントとして作用する。上記公報の
第4図乃至第6図に記載されているものはそのクロスメ
ンバの横軸に第2リンク部材を連結しているので上記の
モーメントは回避されるが、クロスメンバの横軸に第2
リンク部材を連結するために必要な強度を確保するため
にクロスメンバを中実部材としている。クロスメンバを
中実部材にすることによってその軽量化は図られず、ま
た中空角形のリヤアームと中実のクロスメンバとはその
相互溶接接合部における熱容量が異なるために、溶接作
業が困難であり、また両者の溶接接合部の溶接強度が損
なわれるという問題を内包している。
また、実開昭56−135385号公報に記載された機
構も公知であるが、このもののクロスメンバが中空であ
るとしても上記特開昭57−147978号公報の第1
図、第2図に記載されたものの上記問題を内包してい
る。
構も公知であるが、このもののクロスメンバが中空であ
るとしても上記特開昭57−147978号公報の第1
図、第2図に記載されたものの上記問題を内包してい
る。
本発明は上記の両問題を解消することをその目的とし、
そのためにクロスメンバの荷重負担を軽減し、第2リン
ク部材との枢支部を小形化すると共に、クロスメンバと
リヤアームとの溶接接合部の接合強度を十分確保しつつ
クロスメンバの軽量化を図り、さらにクロスメンバと第
2リンク部材とを容易に組み立てられるようにクロスメ
ンバの構造およびクロスメンバの第2リンク部材との連
結部の構造を工夫することをその課題とするものであ
る。
そのためにクロスメンバの荷重負担を軽減し、第2リン
ク部材との枢支部を小形化すると共に、クロスメンバと
リヤアームとの溶接接合部の接合強度を十分確保しつつ
クロスメンバの軽量化を図り、さらにクロスメンバと第
2リンク部材とを容易に組み立てられるようにクロスメ
ンバの構造およびクロスメンバの第2リンク部材との連
結部の構造を工夫することをその課題とするものであ
る。
〔課題解決のために講じた手段〕 上記課題解決のために講じた手段は、 車体の後部に、縦長四角形状の角パイプで構成され、ク
ロスメンバによって互いに連結された左右のリヤアーム
の前端部を上下揺動自在に枢着し、該枢着部近傍に一端
を車体に枢支した一本の緩衝器の他端を配置し、該緩衝
器の他端と第2リンク部材の一端を枢支し、第2リンク
部材の中間部をクロスメンバに枢支すると共に、第2リ
ンク部材の他端を上記車体側に枢支した第1リンク部材
の端部に枢支した二輪車の後輪懸架装置において、 次の要素(イ)乃至(ホ)によって構成されるものであ
る。
ロスメンバによって互いに連結された左右のリヤアーム
の前端部を上下揺動自在に枢着し、該枢着部近傍に一端
を車体に枢支した一本の緩衝器の他端を配置し、該緩衝
器の他端と第2リンク部材の一端を枢支し、第2リンク
部材の中間部をクロスメンバに枢支すると共に、第2リ
ンク部材の他端を上記車体側に枢支した第1リンク部材
の端部に枢支した二輪車の後輪懸架装置において、 次の要素(イ)乃至(ホ)によって構成されるものであ
る。
(イ)上記クロスメンバを内部に肉抜き部を有する部材
とし、 (ロ)上記クロスメンバの中央部に上記第2リンク部材
が挿通する通孔を設けると共に、該通孔の左右に筒状の
軸支部を設けたこと、 (ハ)上記クロスメンバの上記軸支部左右のリヤアーム
側端に肉抜き部を設けたこと、 (ニ)前記リヤアーム側端の肉抜き部を形成する上記ク
ロスメンバの外周縁壁を前記左右のリヤアームの内側縦
壁に溶接すると共に、上記軸支部の左右のリヤアーム側
端をリヤアーム縦壁よりも第2リンク部材側に位置させ
たこと、 (ホ)上記リヤアームに開口部を形成し、開口部にはカ
ラーを装着し、この開口部から1本の軸部材を水平に挿
通して上記軸支部および第2リンク部材のボス部を貫通
させ、該第2リンク部材を上記クロスメンバに回動可能
に枢着したこと。
とし、 (ロ)上記クロスメンバの中央部に上記第2リンク部材
が挿通する通孔を設けると共に、該通孔の左右に筒状の
軸支部を設けたこと、 (ハ)上記クロスメンバの上記軸支部左右のリヤアーム
側端に肉抜き部を設けたこと、 (ニ)前記リヤアーム側端の肉抜き部を形成する上記ク
ロスメンバの外周縁壁を前記左右のリヤアームの内側縦
壁に溶接すると共に、上記軸支部の左右のリヤアーム側
端をリヤアーム縦壁よりも第2リンク部材側に位置させ
たこと、 (ホ)上記リヤアームに開口部を形成し、開口部にはカ
ラーを装着し、この開口部から1本の軸部材を水平に挿
通して上記軸支部および第2リンク部材のボス部を貫通
させ、該第2リンク部材を上記クロスメンバに回動可能
に枢着したこと。
クロスメンバを内部を肉抜きした部材で構成したことに
よって、従来の板材を上下に間隔をおいて重ねた中空ク
ロスメンバ、あるいはボックス形の中空クロスメンバに
比して、その捩じりに対する強度が高く、かつその内部
に筒状の軸支部を形成することができ、したがって、ク
ロスメンバの内部に、十分な強度を有する第2リンク部
材との連結部を構成することができる。
よって、従来の板材を上下に間隔をおいて重ねた中空ク
ロスメンバ、あるいはボックス形の中空クロスメンバに
比して、その捩じりに対する強度が高く、かつその内部
に筒状の軸支部を形成することができ、したがって、ク
ロスメンバの内部に、十分な強度を有する第2リンク部
材との連結部を構成することができる。
また、クロスメンバの中央部に上記第2リンク部材が挿
通する通孔を設けると共に、該通孔の左右に筒状の軸支
部を設けたことによって、クロスメンバの中央内部にお
いて第2リンク部材を左右の筒状の軸支部によって枢支
させるので、クロスメンバによって第2リンク部材に対
する支持強度が高く、かつその支持の安定性が高い。し
たがって、クロスメンバの相対的な強度が向上する。
通する通孔を設けると共に、該通孔の左右に筒状の軸支
部を設けたことによって、クロスメンバの中央内部にお
いて第2リンク部材を左右の筒状の軸支部によって枢支
させるので、クロスメンバによって第2リンク部材に対
する支持強度が高く、かつその支持の安定性が高い。し
たがって、クロスメンバの相対的な強度が向上する。
クロスメンバの上記軸支部左右のリヤアーム側端に肉抜
き部を設けたことによって、肉抜き部材によって構成さ
れたクロスメンバの左右のリヤアームとの溶接接合部の
肉厚をリヤアームのクロスメンバとの接合部の肉厚にほ
ぼ等しくすることができ、これによって上記溶接接合部
の溶接強度を十分確保することができ、したがって、ク
ロスメンバの強度が相対的に高められる。
き部を設けたことによって、肉抜き部材によって構成さ
れたクロスメンバの左右のリヤアームとの溶接接合部の
肉厚をリヤアームのクロスメンバとの接合部の肉厚にほ
ぼ等しくすることができ、これによって上記溶接接合部
の溶接強度を十分確保することができ、したがって、ク
ロスメンバの強度が相対的に高められる。
さらに、肉抜き部を形成する上記クロスメンバの外周縁
壁を前記左右のリヤアームの内側縦壁に溶接すると共
に、上記軸支部の左右のリヤアーム側端をリヤアーム縦
壁よりも第2リンク部材側に位置させたこと、換言する
と、クロスメンバの上記通孔の両側においてクロスメン
バの内部に設けた筒状の軸支部のリヤアーム側端をリヤ
アームの内側縦壁よりも上記通孔側に引っ込めたことに
よって、左右の軸支部に両端を支持され、かつ第2リン
ク部材を支持する軸部材に対する支持点間の長さ(両端
支持の支持スパン)を可及的に短縮し、これによって軸
部材にかかる荷重負担を可及的に軽減できるので、その
軸径を小さくし、ひいては軸支部の内径を小さくするこ
とができ、このために軸支部の存在によるクロスメンバ
の軸支部近傍の強度低下を可及的に抑制することができ
る。したがって相対的にクロスメンバの強度を向上させ
ることができる。
壁を前記左右のリヤアームの内側縦壁に溶接すると共
に、上記軸支部の左右のリヤアーム側端をリヤアーム縦
壁よりも第2リンク部材側に位置させたこと、換言する
と、クロスメンバの上記通孔の両側においてクロスメン
バの内部に設けた筒状の軸支部のリヤアーム側端をリヤ
アームの内側縦壁よりも上記通孔側に引っ込めたことに
よって、左右の軸支部に両端を支持され、かつ第2リン
ク部材を支持する軸部材に対する支持点間の長さ(両端
支持の支持スパン)を可及的に短縮し、これによって軸
部材にかかる荷重負担を可及的に軽減できるので、その
軸径を小さくし、ひいては軸支部の内径を小さくするこ
とができ、このために軸支部の存在によるクロスメンバ
の軸支部近傍の強度低下を可及的に抑制することができ
る。したがって相対的にクロスメンバの強度を向上させ
ることができる。
さらに、リヤアームに開口部を形成し、開口部にはカラ
ーを装着し、この開口部から1本の軸部材を水平に挿通
して上記軸支部および第2リンク部材のボス部を貫通さ
せ、該第2リンク部材を上記クロスメンバに回動可能に
枢着するようにしたことによって、軸部材を上記カラー
のガイドによりクロスメンバの外側方から挿入して、簡
単、容易に左右の軸支部および第2リンク部材の軸支孔
に通すことができ、またカラーの存在により、軸部材の
挿通端にナットを取付けるとき、ナットが誤って脱落し
ても、ナットがリヤアーム内を転がって取り出し不能に
なることはなく、クロスメンバ内部の軸支部に第2リン
ク部材を連結するものでありながら、その組付けを簡
単、容易に行うことができる。
ーを装着し、この開口部から1本の軸部材を水平に挿通
して上記軸支部および第2リンク部材のボス部を貫通さ
せ、該第2リンク部材を上記クロスメンバに回動可能に
枢着するようにしたことによって、軸部材を上記カラー
のガイドによりクロスメンバの外側方から挿入して、簡
単、容易に左右の軸支部および第2リンク部材の軸支孔
に通すことができ、またカラーの存在により、軸部材の
挿通端にナットを取付けるとき、ナットが誤って脱落し
ても、ナットがリヤアーム内を転がって取り出し不能に
なることはなく、クロスメンバ内部の軸支部に第2リン
ク部材を連結するものでありながら、その組付けを簡
単、容易に行うことができる。
次いで図面を参照しつつ実施例を説明する。
フレーム1を構成する左右のシートピラチューブ7は、
エンジン4の後方を上下に延びており、これらシートピ
ラチューブ7の下端部前面にはブラケット8が溶接され
ている。そして、これらブラケット8の間に左右のリヤ
アーム9、10の前端部が介装され、かつピボット軸1
1を介して上下方向に揺動自在に枢着されている。
エンジン4の後方を上下に延びており、これらシートピ
ラチューブ7の下端部前面にはブラケット8が溶接され
ている。そして、これらブラケット8の間に左右のリヤ
アーム9、10の前端部が介装され、かつピボット軸1
1を介して上下方向に揺動自在に枢着されている。
リヤアーム9、10はシートピラチューブ7の下端部か
ら後方に向かって延びている。本実施例のリヤアーム
9、10は、第4図に示すように上下方向に縦長な四角
形状の角パイプにて構成され、これらリヤアーム9、1
0の後端部には後輪12が軸支されている。
ら後方に向かって延びている。本実施例のリヤアーム
9、10は、第4図に示すように上下方向に縦長な四角
形状の角パイプにて構成され、これらリヤアーム9、1
0の後端部には後輪12が軸支されている。
そして、このようなリヤアーム9、10は、その前端枢
着部近傍を縦に配置した一本の緩衝器14によって懸架
されている。この緩衝器14はショックアブソーバ14
aと緩衝用のコイルばね14bとを備えており、ショッ
クアブソーバ14aの上端ピボット部26は、上記エン
ジン4の上方を前後に延びるメインパイプ27とシート
ピラーチューブ7との接合部に連結されている。ショッ
クアブソーバ14aの下端ピボット部24は、リヤアー
ム9、10の前端枢着部の上側近傍に導かれており、下
端ピボット部24がリンク機構13を介してリヤアーム
9、10に連結されている。
着部近傍を縦に配置した一本の緩衝器14によって懸架
されている。この緩衝器14はショックアブソーバ14
aと緩衝用のコイルばね14bとを備えており、ショッ
クアブソーバ14aの上端ピボット部26は、上記エン
ジン4の上方を前後に延びるメインパイプ27とシート
ピラーチューブ7との接合部に連結されている。ショッ
クアブソーバ14aの下端ピボット部24は、リヤアー
ム9、10の前端枢着部の上側近傍に導かれており、下
端ピボット部24がリンク機構13を介してリヤアーム
9、10に連結されている。
このために、緩衝器14はリヤアーム9、10の前端枢
着部近傍において、所定角度前傾した姿勢で配置されて
いる。
着部近傍において、所定角度前傾した姿勢で配置されて
いる。
ところで、上記リンク機構13はリヤアーム9、10の
上下方向の揺動ストロークに応じて緩衝器14の圧縮ス
トロークを非線形に変化させるためのものであり、その
構造は第3図乃至第6図に示すとおりである。
上下方向の揺動ストロークに応じて緩衝器14の圧縮ス
トロークを非線形に変化させるためのものであり、その
構造は第3図乃至第6図に示すとおりである。
すなわち、リヤアーム9、10の間には、上記ブラケッ
ト8への前端枢着部と後輪12との間に位置して、クロ
スメンバ15が介在しており、このクロスメンバ15に
よってリヤアーム9、10相互が連結されている。クロ
スメンバ15は前後方向に細長い偏平な略四角形状の箱
形をしており、このクロスメンバ15の後端部には、後
輪12を避けるように前向きに円弧状に湾曲された逃げ
部15aが形成されている。この逃げ部15aの存在に
より、クロスメンバ15のリヤアーム9、10との連結
部である左右両端部の前後長は、クロスメンバ15の左
右方向に沿う中央部の前後長よりも格段に長くなってお
り、クロスメンバ15とリヤアーム9、10との連結部
が十分に確保されている。また、このクロスメンバ15
は、内部に中空をなす肉抜き部15bを一体に有してお
り、強度を保全しながら大きく軽量化が図られている。
ト8への前端枢着部と後輪12との間に位置して、クロ
スメンバ15が介在しており、このクロスメンバ15に
よってリヤアーム9、10相互が連結されている。クロ
スメンバ15は前後方向に細長い偏平な略四角形状の箱
形をしており、このクロスメンバ15の後端部には、後
輪12を避けるように前向きに円弧状に湾曲された逃げ
部15aが形成されている。この逃げ部15aの存在に
より、クロスメンバ15のリヤアーム9、10との連結
部である左右両端部の前後長は、クロスメンバ15の左
右方向に沿う中央部の前後長よりも格段に長くなってお
り、クロスメンバ15とリヤアーム9、10との連結部
が十分に確保されている。また、このクロスメンバ15
は、内部に中空をなす肉抜き部15bを一体に有してお
り、強度を保全しながら大きく軽量化が図られている。
クロスメンバ15の左右方向に沿う中央部には、リンク
取付部として通孔16が設けられている。この通孔16
は、クロスメンバ15の中央部を上下方向に貫通して設
けられている。また、クロスメンバ15の内部には、通
孔16の左右両側に位置して、一体または別体の円筒状
の軸支部35a、35bが設けられている。軸支部35
a、35bは、互いに円筒状をなして左右方向に延びて
おり、クロスメンバ15の肉抜き部15b内に位置して
いる。そして軸支部35a、35bの一端開口部は、上
記通孔16に臨んでいると共に、これら軸支部35a、
35bの他端開口部はクロスメンバ15のリヤアーム
9、10の開口部30に面している。また軸支部の外
周、少なくとも上記他端開口部の外周のクロスメンバ1
5には肉抜き部15cが形成されていて、クロスメンバ
15のリヤアーム9、10との溶接接合端15dを肉薄
にしている。クロスメンバ15の通孔16内には、第2
リンク部材17が挿通されており、この第2リンク部材
17は、リヤアーム9、10に対して上下方向に延びて
おり、その上下端部がクロスメンバ15の上方および下
方にそれぞれ導出されている。
取付部として通孔16が設けられている。この通孔16
は、クロスメンバ15の中央部を上下方向に貫通して設
けられている。また、クロスメンバ15の内部には、通
孔16の左右両側に位置して、一体または別体の円筒状
の軸支部35a、35bが設けられている。軸支部35
a、35bは、互いに円筒状をなして左右方向に延びて
おり、クロスメンバ15の肉抜き部15b内に位置して
いる。そして軸支部35a、35bの一端開口部は、上
記通孔16に臨んでいると共に、これら軸支部35a、
35bの他端開口部はクロスメンバ15のリヤアーム
9、10の開口部30に面している。また軸支部の外
周、少なくとも上記他端開口部の外周のクロスメンバ1
5には肉抜き部15cが形成されていて、クロスメンバ
15のリヤアーム9、10との溶接接合端15dを肉薄
にしている。クロスメンバ15の通孔16内には、第2
リンク部材17が挿通されており、この第2リンク部材
17は、リヤアーム9、10に対して上下方向に延びて
おり、その上下端部がクロスメンバ15の上方および下
方にそれぞれ導出されている。
第2リンク部材17の中間部にボス部17aが形成され
ており、このボス部17aはクロスメンバ15の通孔1
6内に位置されている。そして、ボス部17aとクロス
メンバ15とは、このクロスメンバ15を左右方向に貫
通する軸部材18、つまり一本のピボット軸によって枢
支されており、この軸部材18はリヤアーム9、10を
側面から見て、その前端枢着部を通る軸線O1−O1上、
もしくはその近傍に位置している。
ており、このボス部17aはクロスメンバ15の通孔1
6内に位置されている。そして、ボス部17aとクロス
メンバ15とは、このクロスメンバ15を左右方向に貫
通する軸部材18、つまり一本のピボット軸によって枢
支されており、この軸部材18はリヤアーム9、10を
側面から見て、その前端枢着部を通る軸線O1−O1上、
もしくはその近傍に位置している。
また、リヤアーム9、10には、このリヤアームを軸方
向に貫通する開口部30が形成されていて、この開口部
30が上記軸部材18の軸線X1−X1上に位置すると共
に、この軸部材18の頭部18aよりも大径に形成され
ている。したがって、軸部材18は一方の開口部30か
ら挿入されて、軸支部35a、35bの間を跨いでお
り、この軸部材18の挿通端は、上記開口部30内にお
いてナット31により締め付けられて固定されている。
このことから、軸部材18の一端に位置する大径な頭部
18aおよび軸部材18の挿通端に螺合したナット31
は座金36a、36bを介して軸支部35a、35bに
当接されており、リヤアーム9、10の外側面に露出す
ることなく開口部30の内側に位置している。よって、
軸部材18の全長L1は、リヤアーム9、10の外側面
間の幅寸法L2よりも短くなっている。
向に貫通する開口部30が形成されていて、この開口部
30が上記軸部材18の軸線X1−X1上に位置すると共
に、この軸部材18の頭部18aよりも大径に形成され
ている。したがって、軸部材18は一方の開口部30か
ら挿入されて、軸支部35a、35bの間を跨いでお
り、この軸部材18の挿通端は、上記開口部30内にお
いてナット31により締め付けられて固定されている。
このことから、軸部材18の一端に位置する大径な頭部
18aおよび軸部材18の挿通端に螺合したナット31
は座金36a、36bを介して軸支部35a、35bに
当接されており、リヤアーム9、10の外側面に露出す
ることなく開口部30の内側に位置している。よって、
軸部材18の全長L1は、リヤアーム9、10の外側面
間の幅寸法L2よりも短くなっている。
リヤアーム9、10の開口部30の内側には、中空円筒
状のカラー32が装着されている。カラー32は、リヤ
アーム9、10を幅方向に貫通しており、その一端が上
記軸支部35a、35bの他端部、すなわち外側端部と
ほぼ同一線上にある。したがって、カラー32は、リヤ
アーム9、10の内部空間と開口部30との間を区画し
ている。また、開口部30のリヤアーム9、10の外側
面への開口端には盲蓋33が取付けられている。
状のカラー32が装着されている。カラー32は、リヤ
アーム9、10を幅方向に貫通しており、その一端が上
記軸支部35a、35bの他端部、すなわち外側端部と
ほぼ同一線上にある。したがって、カラー32は、リヤ
アーム9、10の内部空間と開口部30との間を区画し
ている。また、開口部30のリヤアーム9、10の外側
面への開口端には盲蓋33が取付けられている。
一方、シートピラーチューブ7の下端部間を連結するク
ロスチューブ19には、左右のブラケット20が溶接さ
れている。これらのブラケット20の間には、第1リン
ク部材21の一端が介装され、かつピボット軸22によ
り回動可能に連結されている。第1リンク部材21はほ
ぼ上下方向に沿って延び、その上端部がリヤアーム9、
10の前端枢着部の下方において、上記第2リンク部材
17の下端部17bにピボット軸23を介して回動可能
に連結されている。
ロスチューブ19には、左右のブラケット20が溶接さ
れている。これらのブラケット20の間には、第1リン
ク部材21の一端が介装され、かつピボット軸22によ
り回動可能に連結されている。第1リンク部材21はほ
ぼ上下方向に沿って延び、その上端部がリヤアーム9、
10の前端枢着部の下方において、上記第2リンク部材
17の下端部17bにピボット軸23を介して回動可能
に連結されている。
また、上記リヤアーム9、10の上方に導出された第2
リンク部材17の上端部17cは、上記ピボット軸18
よりも後方に位置しており、この上端部17cに上記緩
衝器14の下端ピボット部24が枢支ピン25を介して
回動可能に連結されている。
リンク部材17の上端部17cは、上記ピボット軸18
よりも後方に位置しており、この上端部17cに上記緩
衝器14の下端ピボット部24が枢支ピン25を介して
回動可能に連結されている。
次ぎに、上記機構の作動を説明する。
いま、後輪12が衝撃を受けてリヤアーム9、10が上
方に揺動すると、第2リンク部材17もリヤアーム9、
10と共に上方に移動するが、この第2リンク部材17
の下端部17bは、第1リンク部材21を介してフレー
ム1に連結されているので、第2リンク部材17の下端
部17bは順次後方に移動する。このため、第2リンク
部材17はピボット軸18を支点として反時計方向に回
動し、緩衝器14と連結された上端部17cは前方斜め
上向きに押し出される。したがって、緩衝器14はリヤ
アーム9、10の揺動ストロークと第2リンク部材17
の回動ストロークとの和に応じたストロークだけ収縮
し、しかも、リヤアーム9、10の上方へのストローク
が増すに連れて第2リンク部材17の回動ストロークが
増すように各枢支点の位置が設定されているので、リヤ
アーム9、10の揺動ストロークに対して緩衝器14の
圧縮ストロークが二次曲線的に増大し、プログレッシブ
な緩衝特性が得られる。
方に揺動すると、第2リンク部材17もリヤアーム9、
10と共に上方に移動するが、この第2リンク部材17
の下端部17bは、第1リンク部材21を介してフレー
ム1に連結されているので、第2リンク部材17の下端
部17bは順次後方に移動する。このため、第2リンク
部材17はピボット軸18を支点として反時計方向に回
動し、緩衝器14と連結された上端部17cは前方斜め
上向きに押し出される。したがって、緩衝器14はリヤ
アーム9、10の揺動ストロークと第2リンク部材17
の回動ストロークとの和に応じたストロークだけ収縮
し、しかも、リヤアーム9、10の上方へのストローク
が増すに連れて第2リンク部材17の回動ストロークが
増すように各枢支点の位置が設定されているので、リヤ
アーム9、10の揺動ストロークに対して緩衝器14の
圧縮ストロークが二次曲線的に増大し、プログレッシブ
な緩衝特性が得られる。
このような構成によると、左右のリヤアーム9、10を
連結するクロスメンバ15を利用して、リンク機構13
の第2リンク部材17を枢支したので、この第2リンク
部材を枢支するための専用のブラケット類が不要とな
る。
連結するクロスメンバ15を利用して、リンク機構13
の第2リンク部材17を枢支したので、この第2リンク
部材を枢支するための専用のブラケット類が不要とな
る。
しかも、第2リンク部材17をクロスメンバ15に枢支
する一本の軸部材18は、クロスメンバ15を左右両側
に貫通しているが、このクロスメンバ15の左右両側に
位置するリヤアーム9、10には、上記軸部材18の軸
線X1−X1上に位置して、クロスメンバ15の左右両端
面に連なる開口部30を形成してあるので、ピボット軸
18の両端、つまりピボット軸18の頭部18aやナッ
ト31を、この開口部30の内側に納めることができ
る。このため、軸部材18の両端部がリヤアーム9、1
0の外側面よりも内側に入り込むので、この軸部材18
の全長L1をリヤアーム9、10の外側面間の幅L2より
も短くすることができ、リヤアーム9、10の揺動時に
軸部材18に加わる曲げが小さくなる。
する一本の軸部材18は、クロスメンバ15を左右両側
に貫通しているが、このクロスメンバ15の左右両側に
位置するリヤアーム9、10には、上記軸部材18の軸
線X1−X1上に位置して、クロスメンバ15の左右両端
面に連なる開口部30を形成してあるので、ピボット軸
18の両端、つまりピボット軸18の頭部18aやナッ
ト31を、この開口部30の内側に納めることができ
る。このため、軸部材18の両端部がリヤアーム9、1
0の外側面よりも内側に入り込むので、この軸部材18
の全長L1をリヤアーム9、10の外側面間の幅L2より
も短くすることができ、リヤアーム9、10の揺動時に
軸部材18に加わる曲げが小さくなる。
したがって、軸部材18の荷重負担が軽減され、この軸
部材18の直径を可及的に小さくすることができ、上記
ブラケット類が不要になることと相まって、第2リンク
部材17の枢支部を小形軽量化することができる。
部材18の直径を可及的に小さくすることができ、上記
ブラケット類が不要になることと相まって、第2リンク
部材17の枢支部を小形軽量化することができる。
そして、このように第2リンク部材17の枢支部が小形
化すれば、リヤアーム9、10上において、この枢支部
が占めるスペースが小さくて済み、後輪を前側に寄せる
ことができる。このためにリヤアームを可及的に短くす
ることができると共に、ホイールベースLも短縮できる
ので、二輪車の操縦性、旋回性能を向上させることがで
きる。
化すれば、リヤアーム9、10上において、この枢支部
が占めるスペースが小さくて済み、後輪を前側に寄せる
ことができる。このためにリヤアームを可及的に短くす
ることができると共に、ホイールベースLも短縮できる
ので、二輪車の操縦性、旋回性能を向上させることがで
きる。
また、クロスメンバ15のリヤアーム9、10との連結
部の前後長は、このクロスメンバ15の中央部の前後長
よりも長いので、クロスメンバ15とリヤアーム9、1
0との連結部の強度、剛性を十分確保することができ
る。そして、この場合、クロスメンバ15は、その内部
に肉抜き部15bを有する中空状をなしているので、特
に左右の捩じれに対して強く、また、リヤアーム9、1
0との連結部の前後長を長くした構成でありながら、ク
ロスメンバ15ひいては第2リンク部材17の枢支部の
軽量化を図ることができる。
部の前後長は、このクロスメンバ15の中央部の前後長
よりも長いので、クロスメンバ15とリヤアーム9、1
0との連結部の強度、剛性を十分確保することができ
る。そして、この場合、クロスメンバ15は、その内部
に肉抜き部15bを有する中空状をなしているので、特
に左右の捩じれに対して強く、また、リヤアーム9、1
0との連結部の前後長を長くした構成でありながら、ク
ロスメンバ15ひいては第2リンク部材17の枢支部の
軽量化を図ることができる。
その上、クロスメンバ15は、その肉抜き部15bを貫
通する位置に、軸部材18が通る一対の円筒状の軸支部
35a、35bを有しているので、軸部材18は、これ
ら軸支部35a、35bにガイドされた状態で第2リン
ク部材のボス部に導かれる。このため、軸部材18を単
なる空間である肉抜き部15b内を通してボス部に導く
場合に比べて、軸部材とボス部17aとの位置合わせを
容易に行うことができる。
通する位置に、軸部材18が通る一対の円筒状の軸支部
35a、35bを有しているので、軸部材18は、これ
ら軸支部35a、35bにガイドされた状態で第2リン
ク部材のボス部に導かれる。このため、軸部材18を単
なる空間である肉抜き部15b内を通してボス部に導く
場合に比べて、軸部材とボス部17aとの位置合わせを
容易に行うことができる。
それと共に、本実施例の場合、リヤアーム9、10の開
口部30の内側は、軸支部35a、35bの他端部に連
なるカラー32で覆われているので、軸部材18をリヤ
アーム9、10の間に亙って挿通する際に、この軸部材
18が傾いたとしても、軸部材18の挿通端がリヤアー
ム9、10の内部の中空部分に入り込むことはない。し
たがって、軸部材18をカラー32の内面をガイドとし
て軸支部35a、35bに確実に導くことができ、軸部
材18を通し易くなる。
口部30の内側は、軸支部35a、35bの他端部に連
なるカラー32で覆われているので、軸部材18をリヤ
アーム9、10の間に亙って挿通する際に、この軸部材
18が傾いたとしても、軸部材18の挿通端がリヤアー
ム9、10の内部の中空部分に入り込むことはない。し
たがって、軸部材18をカラー32の内面をガイドとし
て軸支部35a、35bに確実に導くことができ、軸部
材18を通し易くなる。
また、カラー32の存在によってリヤアーム9、10の
内部と開口部30との間が区画されていれば、軸部材1
8の挿通端にナット31が脱落したとしても、このナッ
ト31はカラー32によって受け止められることにな
る。このため、ナット31がリヤアーム10内に落ち込
んだり、このリヤアーム10内を転がって取り出し不能
となるようなこともなく、上記軸部材18の挿通作業や
第2リンク部材17のボス部17aとの位置合わせを容
易に行えることと合わせて、クロスメンバ15と第2リ
ンク部材17との連結作業性が向上するといった利点が
ある。なお、符号2はフロントフォーク、3は前輪、5
は燃料タンク、6はシートである。
内部と開口部30との間が区画されていれば、軸部材1
8の挿通端にナット31が脱落したとしても、このナッ
ト31はカラー32によって受け止められることにな
る。このため、ナット31がリヤアーム10内に落ち込
んだり、このリヤアーム10内を転がって取り出し不能
となるようなこともなく、上記軸部材18の挿通作業や
第2リンク部材17のボス部17aとの位置合わせを容
易に行えることと合わせて、クロスメンバ15と第2リ
ンク部材17との連結作業性が向上するといった利点が
ある。なお、符号2はフロントフォーク、3は前輪、5
は燃料タンク、6はシートである。
以上詳細に述べたとおり、第2リンク部材を支持するブ
ラケットが不要になると共に、この第2リンク部材を枢
支する一本の軸部材の全長をリヤアームの外側面間の幅
よりも短くすることができ、その分、リヤアームの揺動
時に軸部材にかかる曲げが小さくなる。
ラケットが不要になると共に、この第2リンク部材を枢
支する一本の軸部材の全長をリヤアームの外側面間の幅
よりも短くすることができ、その分、リヤアームの揺動
時に軸部材にかかる曲げが小さくなる。
したがって、この軸部材を可及的に小径にすることがで
き、上記ブラケット類が不要となることと相まって、第
2リンク部材の枢支部を小形化することができ、リヤア
ームの軽量化が可能になる。
き、上記ブラケット類が不要となることと相まって、第
2リンク部材の枢支部を小形化することができ、リヤア
ームの軽量化が可能になる。
また、クロスメンバとリヤアームとの連結部の前後長が
長くなるので、クロスメンバとリヤアームとの連結部の
剛性を十分に確保することができ、しかも、このクロス
メンバ自体が中空状をなしているので、特に左右方向の
捩じれに対して強くなると共に、上記リヤアームとの連
結部の前後長を長くした構成でありながら、クロスメン
バひいては第2リンク部材に対する連結部の軽量化を一
層図ることになる。その上、クロスメンバを貫通する軸
部材は、筒状の軸支部にガイドされた状態で第2リンク
部材に導かれるので、軸部材を単なる空間である肉抜き
部内を通して第2リンク部材に導く場合に比べて、軸部
材と第2リンク部材との位置合わせを容易に行うことが
できる。したがって、クロスメンバが中空状をなすにも
関わらず、第2リンク部材との連結作業性が格段に向上
するといった利点がある。
長くなるので、クロスメンバとリヤアームとの連結部の
剛性を十分に確保することができ、しかも、このクロス
メンバ自体が中空状をなしているので、特に左右方向の
捩じれに対して強くなると共に、上記リヤアームとの連
結部の前後長を長くした構成でありながら、クロスメン
バひいては第2リンク部材に対する連結部の軽量化を一
層図ることになる。その上、クロスメンバを貫通する軸
部材は、筒状の軸支部にガイドされた状態で第2リンク
部材に導かれるので、軸部材を単なる空間である肉抜き
部内を通して第2リンク部材に導く場合に比べて、軸部
材と第2リンク部材との位置合わせを容易に行うことが
できる。したがって、クロスメンバが中空状をなすにも
関わらず、第2リンク部材との連結作業性が格段に向上
するといった利点がある。
第1図は自動二輪車の側面図、第2図は後輪懸架装置の
側面図、第3図はリンク機構周りの拡大図、第4図は第
3図のIV−IV断面図、第5図はリヤアームの平面図、第
6図は第5図のVI−VI断面図、第7図は作用の説明図で
ある。 1……フレーム、9、10……リヤアーム、 13……リンク機構、14……緩衝器、 15……クロスメンバ、 15b……肉抜き部、15c……リヤアーム側端の肉抜
き部、 15d……溶接接合端、16……通孔、 17……第2リンク部材、 18……軸部材、(ピボット軸) 21……第1リンク部材、30……開口部、 31……ナット、32……カラー、 35a、35b……筒状の軸支部。
側面図、第3図はリンク機構周りの拡大図、第4図は第
3図のIV−IV断面図、第5図はリヤアームの平面図、第
6図は第5図のVI−VI断面図、第7図は作用の説明図で
ある。 1……フレーム、9、10……リヤアーム、 13……リンク機構、14……緩衝器、 15……クロスメンバ、 15b……肉抜き部、15c……リヤアーム側端の肉抜
き部、 15d……溶接接合端、16……通孔、 17……第2リンク部材、 18……軸部材、(ピボット軸) 21……第1リンク部材、30……開口部、 31……ナット、32……カラー、 35a、35b……筒状の軸支部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−147978(JP,A) 特開 昭56−112376(JP,A) 実開 昭56−135385(JP,U) 実開 昭57−52386(JP,U) 実公 昭51−52120(JP,Y2) 実公 昭49−27957(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】車体の後部に、縦長四角形状の角パイプで
構成され、クロスメンバによって互いに連結された左右
のリヤアームの前端部を上下揺動自在に枢着し、該枢着
部近傍に一端を車体に枢支した一本の緩衝器の他端を配
置し、該緩衝器の他端と第2リンク部材の一端を枢支
し、第2リンク部材の中間部をクロスメンバに枢支する
と共に、第2リンク部材の他端を上記車体側に枢支した
第1リンク部材の端部に枢支した二輪車の後輪懸架装置
において、 上記クロスメンバを内部に肉抜き部を有する部材とし、 上記クロスメンバの中央部に上記第2リンク部材が挿通
する通孔を設けると共に、該通孔の左右に筒状の軸支部
を設け、 上記クロスメンバの上記軸支部左右のリヤアーム側端に
肉抜き部を設け、 前記リヤアーム側端の肉抜き部を形成する上記クロスメ
ンバの外周縁壁を前記左右のリヤアームの内側縦壁に溶
接すると共に、上記軸支部の左右のリヤアーム側端をリ
ヤアーム縦壁よりも第2リンク部材側に位置させ、 上記リヤアームに開口部を形成し、開口部にはカラーを
装着し、この開口部から1本の軸部材を水平に挿通して
上記軸支部および第2リンク部材のボス部を貫通させ、
該第2リンク部材を上記クロスメンバに回動可能に枢着
した二輪車の後輪懸架装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57212171A JPH0657551B2 (ja) | 1982-12-03 | 1982-12-03 | 二輪車の後輪懸架装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57212171A JPH0657551B2 (ja) | 1982-12-03 | 1982-12-03 | 二輪車の後輪懸架装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59102677A JPS59102677A (ja) | 1984-06-13 |
JPH0657551B2 true JPH0657551B2 (ja) | 1994-08-03 |
Family
ID=16618077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57212171A Expired - Lifetime JPH0657551B2 (ja) | 1982-12-03 | 1982-12-03 | 二輪車の後輪懸架装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0657551B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS602072Y2 (ja) * | 1980-03-15 | 1985-01-21 | 本田技研工業株式会社 | 二輪車の後車輪懸架装置 |
JPS57147978A (en) * | 1981-03-09 | 1982-09-13 | Yamaha Motor Co Ltd | Monocross suspension structure of autobicycle |
-
1982
- 1982-12-03 JP JP57212171A patent/JPH0657551B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59102677A (ja) | 1984-06-13 |
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