JPH0657496U - 電解水生成装置の高濃度水溶液タンク - Google Patents

電解水生成装置の高濃度水溶液タンク

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JPH0657496U
JPH0657496U JP381793U JP381793U JPH0657496U JP H0657496 U JPH0657496 U JP H0657496U JP 381793 U JP381793 U JP 381793U JP 381793 U JP381793 U JP 381793U JP H0657496 U JPH0657496 U JP H0657496U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出スイッチの誤動作を生じることなく長期
に渡って信頼性良く確実に高濃度塩水溶液タンクの水位
を検出することができる電解水生成装置の高濃度水溶液
タンクを提供する。 【構成】 高濃度塩水タンク2の内部を隔壁板5を介し
て第1室6と第2室7とに区画し、隔壁板5により第1
室6における飽和食塩水の水面と第2室7における飽和
食塩水の水面とにおける相互の連続性を断つように構成
する。これにより、高濃度塩水タンク2の上面を被うよ
うに配設されたガイド部材9の投入口8から食塩を投入
する際に、第1室6の水面にて生じる泡立ち、波打ち等
による影響が第2室7の水面に伝播されることは全くな
く、フロートスイッチ15を介して第2室7の満水位L
1、給水位L2が常に正確に検出され得る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は電解水生成装置に使用される高濃度水溶液、例えば、飽和食塩水を貯 留するタンクの構造に関し、特に、隔壁板を介してタンクの内部を2つの室に区 画し、一方の室で飽和食塩水を調整するとともに他方の室に連通するスイッチ収 納部内に水位検出スイッチを配設することにより、一方の室に食塩を投入して飽 和食塩水を調整する等の際においても検出スイッチを介して正確、且つ、確実に 他方の室の水位を検出可能な電解水生成装置の高濃度水溶液タンクに関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電解水生成装置においては、一般に、食塩等の水溶性固形物質を溶 解して調整された高濃度水溶液を貯留する高濃度水溶液タンク、及び、高濃度水 溶液タンクから供給される高濃度水溶液を適宜希釈しながら調整された低濃度水 溶液を貯留する低濃度水溶液タンクを備え、低濃度水溶液タンクから低濃度水溶 液を電解装置に供給することにより連続的にアルカリ性水と酸性水とを生成する ように構成されている。
【0003】 ここに、例えば、この種の電解水生成装置に使用される高濃度水溶液タンクと して実開平4−33929号公報には、隔壁を介してタンク内部を上部にて連通 する第1室と第2室とに区画し、第1室では食塩等を過剰に投入して飽和食塩水 を調整し、また、第2室にはフロートスイッチを配設してタンク内における飽和 食塩水の水位を検出するようにしたタンクが記載されている。 かかるタンクでは、フロートスイッチからのスイッチ出力に基づいて水を供給 しつつ第1室内で飽和食塩水を調整しながら、その飽和食塩水を第1室と連通す る第2室に連続的に供給し得るものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、前記した従来の高濃度水溶液タンクにおいては、隔壁によりタ ンク内部が第1室と第2とに区画されているものの、第1室と第2室とは上部に て相互に連通されている。従って、第1室に食塩を投入したり給水したりする際 に、第1室にて生ずる泡立ち、波打ちが第2室まで伝播されてしまい、かかる泡 立ち等による影響はフロートスイッチにまで及んでしまうものである。このよう に、泡立ち等による影響がフロートスイッチにまで及ぶと、フロートスイッチ自 体も揺動されることとなり、これよりフロートスイッチが誤動作してしまう虞が 多分に存する。
【0005】 また、従来の高濃度水溶液タンクでは、タンクの上部は何ら保護されていない ので、第1室に食塩を投入する際に食塩がフロートスイッチに付着してしまう虞 も多分に存する。このように、フロートスイッチに食塩が付着されてしまうと、 フロートスイッチの動作が円滑に行なわれなくなり、この結果、誤動作してしま う原因ともなるものである。 前記のようにフロートスイッチが誤動作すると、タンク内の水位が満水位にな った場合でもタンクへの水の供給が停止せずにタンクから食塩水が溢れてしまう 虞があり、また逆に、タンク内の水位が所定水位以下に下がった場合においても タンクへの給水が行なわれない虞も存するものである。かかる場合には、電解水 生成装置による電解水の生成が円滑に行なわれなくなってしまうこととなる。
【0006】 本考案は前記従来技術の問題点を解消するためになされたものであり、隔壁板 を介してタンク本体内部を、高濃度水溶液を調整、貯留する第1室と第1室から オーバーフローして供給される高濃度水溶液を貯留する第2室とに区画し、第2 室と連通するスイッチ収納部内で隔壁板の上端位置よりも低い位置に検出スイッ チを配設して第2室の満水位を検出スイッチによる検出水位に設定するとともに 、第1室に対応して水溶性物質の投入口を形成したタンクの上面を被うガイド部 材を設けることにより、検出スイッチの誤動作を生じることなく長期に渡って信 頼性良く確実に第2室の水位を検出することができる電解水生成装置の高濃度水 溶液タンクを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本考案は、タンク本体と、タンク本体の内部を第1室 と第2室とに区画する隔壁板と、第2室の水位を検出する検出スイッチとを有し 、第1室には食塩等の水溶性固形物質を溶解してなる高濃度水溶液が貯留される とともに、第2室には第1室から供給された高濃度水溶液が貯留される電解水生 成装置の高濃度水溶液タンクにおいて、前記第2室の一側壁に形成された連通口 と、前記連通口を介して、第2室内の高濃度水溶液が供給されるとともに第2室 の水位と同一の水位に保持され、前記検出スイッチが配設されるスイッチ収納部 とを備え、前記検出スイッチはスイッチ収納部内で前記隔壁板の上端位置よりも 低い位置に配設されるとともに、前記第2室の満水位は検出スイッチにより検出 される水位に設定されている構成とされる。
【0008】 また、前記第1室内の高濃度水溶液は前記隔壁板の上端からオーバーフローさ れることにより前記第2室に供給され、更に、前記タンク本体の上面を被うとと もに、前記第1室に対応して前記水溶性物質の投入口が形成されたガイド部材を 設けた構成とされる。
【0009】
【作用】
前記構成を有する本考案では、先ず、ガイド部材の投入口から食塩等の水溶性 固形物質が第1室に投入されるとともに水の供給が行なわれ、第1室において高 濃度水溶液が調整される。かかる水溶性固形物質の投入時、タンク本体の上面は ガイド部材にて被われているので、固形物質が不用意に他の部分、特に、検出ス イッチ等に付着することはない。
【0010】 第1室内で高濃度水溶液の量が所定量以上になると、高濃度水溶液は隔壁の上 端からオーバーフローして第2室内に供給される。高濃度水溶液のオーバーフロ ーに伴って、第2室内で高濃度水溶液の水位が上昇していくと、高濃度水溶液は 連通口を介してスイッチ収納部に侵入する。そして、スイッチ収納部の水位は第 2室の水位と同一の水位に保持されていることから、第2室内の高濃度水溶液が 満水位に達した時点で、スイッチ収納部内に配設された検出スイッチが、第2室 内で高濃度水溶液が満水位に達したことを検出する。
【0011】 このとき、検出スイッチはスイッチ収納部内で隔壁板の上端位置よりも低い位 置に配設されており、また、第2室内の水位も検出スイッチにより検出される水 位に設定されていることから、第1室における水面は第2室における水面と連続 しておらず、これにより第1室に水溶性固形物質を投入した際に生ずる泡立ち、 波打ち等による影響が第2室に波及されることは全くない。従って、検出スイッ チは誤動作を生じることなく長期に渡って信頼性良く確実に第2室の水位を検出 し得るものである。
【0012】
【実施例】
以下、本考案を具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する 。先ず、本実施例に係る高濃度水溶液タンクが使用される電解水生成装置の概略 について図1に基づき説明する。図1は電解水生成装置の正面図である。 図1において、電解水生成装置1内には、上方に配設され飽和食塩水(約26 %の塩濃度を有する)を調整、貯留する高濃度塩水タンク2、高濃度塩水タンク 2の下方に配設され、高濃度塩水タンク2から飽和食塩水の供給を受けるととも に、後述するように給水バルブ24を介して水が供給されて飽和食塩水を希釈し てなる希釈塩水(約0.07%の塩濃度を有する)を貯留する希釈塩水タンク3 、及び、後述するように浸透性隔膜33を介して陰極室(陰電極が配置されてい る)30と陽極室(陽電極が配置されている)32とに分割され、各陰極室30 、陽極室32に希釈塩水タンク3からポンプモータ28、31により希釈塩水が 供給される電解筒4が配設されている。 ここに、電解筒4等の電解水生成装置1の構成については公知のものであるの で、その詳細な説明は省略する。
【0013】 次に、図2に基づき高濃度塩水タンク2の構成について説明する。図2は高濃 度塩水タンク2の側断面図であり、高濃度塩水タンク2はアクリロニトリル−ス チレン−ブタジエン樹脂(ABS樹脂)又は塩化ビニル樹脂等から成型されてい る。かかる高濃度塩水タンク2の内部は、隔壁板5により第1室6と第2室7と に区画されている。ここに、第1室6は、飽和食塩水を調整し貯留するための室 であり、また、第2室7は、後述するように、第1室6にて調整された飽和食塩 水が所定量以上になった場合、隔壁板5の上端を越えてオーバーフローした飽和 食塩水を貯留する室である。
【0014】 また、高濃度塩水タンク2の上面には、これを被うとともに第1室6の上方で 食塩を第1室6に投入するための投入口8を形成したガイド部材9が配設されて おり、更に、第1室6の上方において高濃度塩水タンク2の側壁(図2中左側上 方の側壁)には、給水バルブ10を有する給水管11が設けられている。これよ り、ガイド部材9の投入口8から過剰量の食塩が第1室6内に投入されるととも に、給水管11から水が第1室6に供給されることにより、第1室6内において 飽和食塩水が調整されるものである。調整された飽和食塩水は隔壁板5の上端位 置と同一の水位L3に保持され、水位L3を越えた飽和食塩水は隔壁板5の上端 を越えて第2室7にオーバーフローされる。
【0015】 尚、給水管11は水道等の水供給源に連通されており、また、給水バルブ10 は後述のフロートスイッチ15からのスイッチ信号に基づいて開閉が行なわれる 。また、第1室6内の食塩水を常に飽和食塩水に保持するため、第1室6の底壁 には水に溶解しきれない過剰量の食塩Sが堆積されている。 また、第2室7において、その一側壁7A(図2中、高濃度塩水タンク2にお ける右側の側壁)には、上下の2箇所にて2個の連通口12、13が形成されて おり、また、側壁7Aの外側には、これらの各連通口12、13を被うようにス イッチ収納部材14が固着されている。また、スイッチ収納部材14の上壁14 Aからは、フロートスイッチ15が垂下されており、そのスイッチ部は隔壁板5 の上端位置よりも低い位置に配設されている。
【0016】 かかるフロートスイッチ15は、2つのフロート15A、15Bを有し、各フ ロート15A、15Bの内、上側のフロート15Aは第2室7における満水位L 1を検出するものであり、下側のフロート15Bは満水位L1よりも下方の給水 位(第1室6から第2室7に飽和食塩水を給水する必要がある水位)L2を検出 するものである。このフロートスイッチ15は、前記給水管11に設けられた給 水バルブ10の開閉を制御する作用を行い、上側のフロート15Aにより第2室 7の満水位L1を検出した場合には給水バルブ10を閉じる信号を制御装置(図 示せず)に送出し、また、下側のフロート15Bにより第2室7の給水位L2を 検出した場合には給水バルブ10を開放する信号を制御装置に送出するものであ る。
【0017】 ここに、スイッチ収納部14の内部は、上側連通口12を介して大気に通じて おり(図2参照)、また、第2室7の水位はフロートスイッチ15を介して満水 位L1に設定制御されることから、スイッチ収納部14内の水位は第2室7の水 位と同一の水位に保持されるとともに、その満水位L1は隔壁板5の上端位置よ りも低いスイッチ配設位置に設定されることとなる。 尚、前記したフロートスイッチ15は広く汎用されており、その構造について は公知のものであるのでここでは詳述しない。 また、第2室7の底壁7Bには排出口16が形成され、この排出口16には排 出管17が接続されている。これより、第2室7内の飽和食塩水は、後述するピ ンチバルブ20による排出管17の開閉制御を介して希釈塩水タンク3に供給さ れる。
【0018】 次に、前記のように構成される高濃度塩水タンク2を使用する電解水生成装置 1の水経路について図3に基づき説明する。図3は電解水生成装置1の水経路を 模式的に示す説明図であり、前記した高濃度塩水タンク2の下方には希釈塩水タ ンク3が配設されている。かかる希釈塩水タンク3は、高濃度塩水タンク2と同 様、ABS樹脂や塩化ビニル樹脂から成型される。 希釈塩水タンク3は箱状のタンクであり、その上壁3Aからはピンチバルブ2 0を介在させた前記排出管17がタンク3内に挿嵌されており、また、タンク3 内には濃度センサ21が配置されている。濃度センサ21は希釈塩水タンク3内 に貯留されている希釈塩水の濃度を検出するものであり、その検出信号を制御装 置に出力してピンチバルブ20の開閉を制御する作用を行なう。
【0019】 また、希釈塩水タンク3の右側壁3B(前記高濃度塩水タンク3の第2室7の 側壁7Aと同様、連通口が形成されている)には、前記スイッチ収納部材14と 同様の構成を有するスイッチ収納部材22が固着されており、このスイッチ収納 部材22内にはフロートスイッチ23(前記フロートスイッチ15と同様の構成 を有する)が配設されている。このフロートスイッチ23は希釈塩水タンク3内 の希釈塩水の水位を検出し、その検出信号を制御装置に出力するものである。 更に、希釈塩水タンク3の左側壁3C(図3中左方側の側壁)には、前記給水 管11と同様、給水バルブ24を有する給水管25が配置され、給水バルブ24 は、フロートスイッチ23からの検出信号に基づき制御装置により開閉が制御さ れるものである。
【0020】 また、希釈塩水タンク3の底壁3Dからは、2つの塩水供給管26、27の各 一端が連通されている。一方の塩水供給管26の途中にはポンプモータ28が介 在されるとともに、塩水供給管26の他端は電解筒29の陰極室30に連通され ている。また、他方の塩水供給管27の途中にはポンプモータ31が介在される とともに、塩水供給管27の他端は電解筒29の陽極室32に連通されている。 これより、希釈塩水タンク3内の希釈塩水は、ポンプモータ28を介して塩水供 給管26から陰極室30に供給され、また、ポンプモータ31を介して塩水供給 管27から陽極室32に供給される。
【0021】 電解筒29は、公知のように、浸透膜33により陰極室30と陽極室32とに 分割されており、陰極室30には陰電極(図示せず)が配設され、陽極室32に は陽電極(図示せず)が配設されている。そして、かかる電解筒29では各陰、 陽電極により希釈塩水の電気分解が行なわれる。この希釈塩水の電気分解により 、陰極室30ではアルカリ性水が生成され、陽極室32では酸性水が生成される 。このように生成されたアルカリ性水及び酸性水は、それぞれパイプ34、35 からタンク等に供給されるものである。
【0022】 尚、前記高濃度塩水タンク2及び希釈塩水タンク3には、図3に示すように、 共通のオーバーフロー管36が接続されており、高濃度塩水タンク2の第1室6 からオーバーフローした飽和食塩水、及び、希釈塩水タンク3からオーバーフロ ーした希釈塩水は、共にオーバーフロー管36から電解水生成装置1の外部に排 出される。
【0023】 次に、前記のように構成された電解水生成装置1の動作について説明する。先 ず、ガイド部材9の投入口8から高濃度塩水タンク2の第1室6に過剰量の食塩 が投入される。このとき、高濃度塩水タンク2の上面は、投入口8を除きガイド 部材9により被われているので、食塩が他の部分に飛散して付着することは全く なく、また、投入口8を介して食塩を確実に第1室6に投入し得るものである。 そして、フロートスイッチ15が第2室6の満水位L1を検出するまで給水バル ブ10が開放されて給水管11から第1室6に水が供給される。この間において 、第1室6で水により攪拌されつつ飽和食塩水が調整され、飽和食塩水の水位が L3に達する。この後、水位L3を越えた飽和食塩水は隔壁板5の上端から第2 室7内にオーバーフローしつつ供給され、更に、第2室7内の飽和食塩水が満水 位L1に達した時、フロートスイッチ15の上側のフロート15Aを介して満水 位L1が検出され、この検出信号が制御装置に出力されて給水バルブ10が閉じ られる。この状態が図2に示されている。
【0024】 この後、電解の開始時にピンチバルブ20が開放されると、第2室7内の飽和 食塩水は排出口16、排出管17から下方の希釈塩水タンク3に供給される。こ れにより、第2室7内の飽和食塩水の量が減少し、飽和食塩水の水位が給水位L 2に達すると、フロートスイッチ15の下側のフロート15Bを介して給水位L 2が検出される。かかる検出信号は制御装置に送出され、制御装置はその検出信 号に基づき給水バルブ10を開放する。この結果、第1室6には再度給水管11 を介して水が供給され、この第1室6への給水は、フロートスイッチ15の上側 のフロート15Aにより満水位L1が検出されるまで行なわれる。このような動 作を連続的に行なうことにより、第2室7内において飽和食塩水が、電解に使用 された量だけ補充されつつ満水位L1に保持されていくものである。
【0025】 ここに、フロートスイッチ15により第2室7の満水位L1、給水位L2を検 出する際において、第1室6における飽和食塩水の水面と第2室7における飽和 食塩水の水面とは、隔壁板5により相互の連続性が断たれており、従って、投入 口8から食塩を投入する際に第1室6の水面にて生じる泡立ち、波打ち等による 影響が第2室7の水面に伝播されることは全くないので、フロートスイッチ15 を介して第2室7の満水位L1、給水位L2を常に正確に検出し得るものである 。
【0026】 次に、希釈塩水タンク3内において、排出管17、開放されたピンチバルブ2 0を介して飽和食塩水が供給されていき、濃度センサ21のセンサ部が浸漬され る程度に飽和食塩水が貯留されると、センサ部が高濃度を検出する。かかる検出 信号は制御装置に送出され、制御装置はその検出信号に基づきピンチバルブ20 を閉じる。この後、フロートスイッチ23(所定の水位を検出していない)と制 御装置とにより、給水バルブ24が開放され、給水管25を介して水が希釈塩水 タンク3内に給水される。そして、フロートスイッチ23が希釈塩水タンク3内 における所定の満水位を検出すると、給水バルブ24が閉じられて給水管25か らの給水が停止される。この時点において、希釈塩水タンク3内の食塩水は所定 の希釈濃度(0.07%前後)にされており、かかる希釈塩水が各ポンプモータ 28、31を介して各塩水供給管26、27から電解筒29の各陰極室30、陽 極室32にそれぞれ供給される。各陰極室30、陽極室32では、それぞれ陰電 極、陽電極により希釈塩水の電気分解が行なわれ、この電気分解により得られた アルカリ性水、酸性水は、各パイプ34、35からタンク等に供給されるもので ある。
【0027】 尚、希釈塩水が希釈塩水タンク3から電解筒29に供給されて電解で消費され ると、タンク3における水位は低くなる。そして、給水が必要な所定の水位がフ ロートスイッチ23により検出された場合、その検出信号に基づいて給水バルブ 24が開放され、更に、フロートスイッチ23が所定の満水位を検出するまで給 水管25から水が希釈塩水タンク3内に給水される。かかる動作を繰り返してい くうちに、希釈塩水タンク3内の塩水濃度は低くなるが、所定濃度以下になった ことが濃度センサ21により検出されると、ピンチバルブ20が再度開放されて 飽和食塩水が、高濃度塩水タンク2の第2室7から排出管17を経て希釈塩水タ ンク3に供給されるものである。
【0028】 以上詳細に説明した通り本実施例に係る高濃度塩水タンク2では、タンク2の 上面を被うとともに第1室6に対応する位置に投入口8を有するガイド部材9を 配設したので、第1室6への食塩の投入時に食塩が他の部分に飛散して付着する ことは全くなく、特に、フロートスイッチ15はスイッチ収納部材14内に収納 されていることから、ガイド部材9の作用とも相まって、フロートスイッチ15 に食塩が付着することを確実に防止することができる。これにより、フロートス イッチ15の誤動作を生じることなく長期に渡って信頼性良く確実に第2室7の 水位を検出することができるものである。
【0029】 また、投入口8を介して食塩を確実に第1室6のみに投入することができるの で、予め多量の食塩を第1室6に投入して堆積させておくことができる。これに より、頻繁に食塩の投入作業を行なう必要がなくなり、この結果、飽和食塩水の 供給能力を格段に向上することができる。 更に、フロートスイッチ15により第2室7の満水位L1、給水位L2を検出 する際において、第1室6における飽和食塩水の水面と第2室7における飽和食 塩水の水面とは、隔壁板5により相互の連続性が断たれており、従って、投入口 8から食塩を投入する際に第1室6の水面にて生じる泡立ち、波打ち等による影 響が第2室7の水面に伝播されることは全くないので、フロートスイッチ15を 介して第2室7の満水位L1、給水位L2を常に正確に検出することができる。
【0030】 また、第1室6から隔壁板5を越えて第2室7にオーバーフローする食塩水は 飽和食塩水よりも若干塩濃度が低いので、第2室7と連通口12、13を介して 連通するスイッチ収納部14内に配設されたフロートスイッチ15に、結晶化し た食塩が付着する虞は殆どなく、これによりフロートスイッチ15の動作に支障 を来すことはない。 尚、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しな い範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0031】
【考案の効果】
以上説明した通り本考案は、隔壁板を介してタンク本体内部を、高濃度水溶液 を調整、貯留する第1室と第1室からオーバーフローして供給される高濃度水溶 液を貯留する第2室とに区画し、第2室と連通するスイッチ収納部内で隔壁板の 上端位置よりも低い位置に検出スイッチを配設して第2室の満水位を検出スイッ チによる検出水位に設定するとともに、第1室に対応して水溶性物質の投入口を 形成したタンクの上面を被うガイド部材を設けることにより、検出スイッチの誤 動作を生じることなく長期に渡って信頼性良く確実に第2室の水位を検出するこ とができる電解水生成装置の高濃度水溶液タンクを提供することができ、その産 業上奏する効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電解水生成装置の正面図である。
【図2】 高濃度塩水タンクの側断面図である。
【図3】 電解水生成装置の水経路を模式的に示す説明
図である。
【符号の説明】
1・・・電解水生成装置、2・・・高濃度塩水タンク、
5・・・隔壁板、6・・・第1室、7・・・第2室、8
・・・投入口、9・・・ガイド部材、12、13・・・
連通口、14・・・スイッチ収納部材、15・・・フロ
ートスイッチ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク本体と、タンク本体の内部を第
    1室と第2室とに区画する隔壁板と、第2室の水位を検
    出する検出スイッチとを有し、第1室には食塩等の水溶
    性固形物質を溶解してなる高濃度水溶液が貯留されると
    ともに、第2室には第1室から供給された高濃度水溶液
    が貯留される電解水生成装置の高濃度水溶液タンクにお
    いて、 前記第2室の一側壁に形成された連通口と、 前記連通口を介して、第2室内の高濃度水溶液が供給さ
    れるとともに第2室の水位と同一の水位に保持され、前
    記検出スイッチが配設されるスイッチ収納部とを備え、 前記検出スイッチはスイッチ収納部内で前記隔壁板の上
    端位置よりも低い位置に配設されるとともに、前記第2
    室の満水位は検出スイッチにより検出される水位に設定
    されていることを特徴とする電解水生成装置の高濃度水
    溶液タンク。
  2. 【請求項2】 前記第1室内の高濃度水溶液は前記隔
    壁板の上端からオーバーフローされることにより前記第
    2室に供給されることを特徴とする請求項1記載の電解
    水生成装置の高濃度水溶液タンク。
  3. 【請求項3】 前記タンク本体の上面を被うととも
    に、前記第1室に対応して前記水溶性物質の投入口が形
    成されたガイド部材を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の電解水生成装置の高濃度水溶液タンク。
JP381793U 1993-01-14 1993-01-14 電解水生成装置の高濃度水溶液タンク Expired - Lifetime JP2559838Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011131150A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Sanyo Electric Co Ltd 電解水生成装置、及び、除菌システム
KR101331688B1 (ko) * 2012-01-05 2013-11-20 현대중공업 주식회사 선박 평형수 처리장치의 전기분해유닛용 염수 공급장치
KR20160135511A (ko) * 2015-05-18 2016-11-28 와이비엔지니어링(주) 고농도 염수 생산장치

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