JPH0657383B2 - ロータリ・トランスファ装置 - Google Patents

ロータリ・トランスファ装置

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JPH0657383B2
JPH0657383B2 JP63186269A JP18626988A JPH0657383B2 JP H0657383 B2 JPH0657383 B2 JP H0657383B2 JP 63186269 A JP63186269 A JP 63186269A JP 18626988 A JP18626988 A JP 18626988A JP H0657383 B2 JPH0657383 B2 JP H0657383B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はロータリ・トランスファ装置に関し、一層詳細
には、ワークを保持したパレットを、例えば、水平方向
と垂直方向とに自動的に姿勢変更すると共に、前記パレ
ットに保持されたワークを環状搬送路に沿って移送して
放射状に配設された各工作機械に対し順次位置決めする
よう構成し、これによって製造ライン上を搬送されくる
ワークに対し複数の異なる加工作業を効率的に施すこと
を可能にしたロータリ・トランスファ装置に関する。
[発明の背景] 一般に、加工ラインに沿って各種の異なる工作機械を配
設し、前記加工ラインに搬送されてくるワークに対し前
記工作機械を介し夫々所定の加工作業を順次施していく
ライン生産工程が知られる。この場合、例えば、エンジ
ンを構成するシリンダヘッド等のように多数の異なる加
工作業を必要とする加工ラインにあっては、前記加工ラ
インに沿って複数の工作機械を互いに干渉することがな
いよう所定の間隔ずつ離間して配置しなければならな
い。このため、加工ラインを含む製造ライン全体が相当
に長尺なものとなり、作業場内の有効スペースを効果的
に活用することが困難となると共に、ライン生産工程の
効率化が達成されないという不都合が指摘されている。
しかも、ワークはパレットに取着された状態でラインに
沿って搬送されており、前記ワークの数に対応して複数
のパレットが使用されている。従って、特に、多種類の
異なるワークを加工する場合に夫々のワークに応じて相
当数のパレットが必要となり、経済的ではないという欠
点が露呈する。さらに、ワークに所望の加工作業を施し
た後、このワークを取り外されたパレットは再度新たな
ワークを取着する位置へと搬送される。このため、前記
パレット専用のリターンコンベア等を設けなければなら
ない。
そこで、回転割出可能な割出テーブルを用意し、前記割
出テーブル上に所定角度間隔ずつ離間し且つ夫々回転自
在な治具を配設し、前記治具にワークをクランプした状
態で割出テーブルを所定角度ずつ回転させると共に、各
治具自体を所望の角度ずつ回転させるよう構成した回転
割出装置が提案されている(実公昭53−42847号参
照)。従って、割出テーブルの外方に複数の工作機械を
放射状に配置すれば、前記割出テーブルを所定角度毎に
回転させる際、各治具が夫々所望の角度ずつ回転して治
具にクランプされているワークが各工作機械に対し割出
位置決めされことになる。これによって、複数の工作機
械を狭小な空間内に配設することが出来、加工ライン全
体を一挙に短くして作業場内の有効スペースを効果的に
活用することが可能となる効果が得られる。
然しながら、前記回転割出装置を製造ラインに組み込も
うとすると、前記製造ラインに沿って搬送されてくるワ
ークを所望の姿勢に変換して各治具上に載置し、さらに
加工終了後に再度姿勢変換を行って前記ワークを製造ラ
イン上へと移送しなければならない。この結果、ワーク
の姿勢変換作業がかなり煩雑なものとなり、この種の回
転割出装置を製造ラインに組み込むことは実際上容易に
達成されるものではない。
[発明の目的] 本発明は前記の不都合を克服するためになされたもので
あって、ラインに沿って搬送されてくるワークをパレッ
トに取着し、このパレットを自動的に所望の姿勢に変換
する姿勢変更ステーションと、所定角度ずつ離間して設
けられる複数の加工ステーションとを有すると共に、環
状の搬送路に沿って前記パレットを各ステーションに移
送する搬送手段を設け、これによってワークを自動的に
且つ迅速に所望の姿勢に変換した後、各加工ステーショ
ンで所定の加工作業を順次施して再度前記ラインへと送
り出すことが出来、このため、装置全体の小型化と加工
作業全体の効率化を達成することが可能となり、しか
も、パレットが環状搬送路内を循環するため各ステーシ
ョンの数に応じたパレットを用いるだけでよく、前記パ
レットの数を一挙に削減出来、経済的であると共に、直
線状の加工ラインのように加工終了後のワークを取り外
されたパレットを再度ワーク載置位置に搬送するリター
ンコンベア等を不要とすることを可能にしたロータリ・
トランスファ装置を提供することを目的とする。
[目的を達成するための手段] 前記の目的を達成するために、本発明はワークを保持し
たパレットを自動的に所定の姿勢に変換位置決めする姿
勢変更ステーションと、放射状に配設された2以上の工
作機械を介して前記ワークに対し夫々加工作業を行う2
以上の加工ステーションと、前記パレットを環状の搬送
路に沿って前記姿勢変更ステーションから各加工ステー
ションに移送する搬送手段とを具備することを特徴とす
る。
[実施態様] 次に、本発明に係るロータリ・トランスファ装置につい
て好適な実施態様を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
第1図乃至第4図において、参照符号10は本実施態様に
係るロータリ・トランスファ装置を示す。前記ロータリ
・トランスファ装置10は製造ライン12に組み込まれてお
り、この製造ライン12を矢印方向に搬送されてくるワー
クWはパレット50に取着されて所望の姿勢に変更され、
次いで、環状の搬送路に沿って所定角度ずつ搬送されて
当該装置10の外方に放射状に配設されている各加工装置
16a乃至16cによって所定の加工を順次施された後、再
度その姿勢を変更して製造ライン12に戻され、次なる作
業位置へと搬送される。前記製造ライン12の下方にはパ
レットストッカ17a、17bが設けられており、前記パレ
ットストッカ17aに種類の異なるワークWに対応して4
台のパレット50aが収容されている。
この場合、第1図に当該装置10と製造ライン12と加工装
置16a乃至16cの概略的な配置状態を示しているが、実
質的には前記装置10に対し製造ライン12および各加工装
置16a乃至16cが図示の状態よりも近接して位置決めさ
れている。なお、前記加工装置16a乃至16cは従来から
使用されている公知の装置であり、その詳細な説明は省
略する。
前記装置10は基台18を含み、基台18の略中央部には角柱
状の支柱20が立設される。前記支柱20の下端側隅角部に
は夫々屈曲形状を呈し外方に突出する下側支持部材22a
乃至22dの一端部が固着されると共に、夫々の下側支持
部材22a乃至22dの他端部には支柱20を中心にして同一
円周上に配設される円弧状の下側固定レール24a乃至24
d支持される。支柱20の上部側隅角部に上側支持部材26
a乃至26dが固着され、前記上側支持部材26a乃至26d
には下側固定レール24a乃至24dの上方に位置し且つ同
一円周上に配設される円弧状の上側固定レール28a乃至
28dが設けられる。従って、前記下側固定レール24a乃
至24dと後述する変位自在な下側レール並びに前記上側
固定レール28a乃至28dと後述する変位自在な上側レー
ルにより環状搬送路29が形成される。
さらに、支柱20の上部には夫々互いに90゜間隔ずつ偏位
し上側支持部材26a乃至26dの間に突出して固定アーム
30a乃至30dが保持される。この場合、前記固定アーム
30a乃至30dには後述するパレット着脱手段および加工
ステーションを構成する要素が取着されるものであり、
その詳細はパレット着脱手段および加工ステーションに
おいて説明する。
次いで、支柱20の上部に搬送手段32が設けられる。前記
搬送手段32は支柱20の上部に回転自在に載置される回転
体34を有し、この回転体34には夫々互いに90゜間隔ずつ
離間して外方に突出する可動アーム36a乃至36dが一体
的に設けられる。前記可動アーム36aと回転体34との境
界部位に回転駆動源37が立設され、この回転駆動源37と
前記回転体34とに夫々図示しない歯車が互いに噛合した
状態で軸着されている。可動アーム36aは上側固定レー
ル28a乃至28dより外方に突出しており、その端部に鉛
直方向に指向して一対のガイドバー38a、38bが昇降自
在に支承される。前記ガイドバー38a、38bの下端に角
体40が水平方向に延在して保持されており、この角体40
の両端部に後述するパレット50の幅員に対応して離間す
る係止部材42a、42bが固着される。なお、他の可動ア
ーム36b乃至36dは前述した可動アーム36aと略同様に
構成されるものであり、同一の構成要素には同一の参照
符号を付してその詳細な説明は省略する。
そこで、固定アーム30a乃至30dの中、製造ライン12側
に指向して延在する固定アーム30aにパレット着脱手段
100が設けられる。すなわち、第4図に示すように、固
定アーム30aの端部にはシリンダ102が取着され、この
シリンダ102から鉛直下方向に延在するピストンロッド1
04に連結板106が係着される。第2図に示すように、前
記連結板106にはガイドバー108a、108bが立設され、夫
々のガイドバー108a、108bは固定アーム30aに嵌合す
る。前記連結板106には上側固定レール28a、28bと一
体的に同一円周上に配設自在な円弧状の上側レール110
が固着され、この上側レール110の下方にはシリンダ112
a、112bの作用下に昇降自在な下側レール114が姿勢変更
ステーション200に設けられる。
前記姿勢変更ステーション200は製造ライン12に沿って
矢印方向に搬送されてくるワークWを所望の姿勢に変換
して当該装置10に取り込むと共に、加工装置16a乃至16
cにより所定の加工を行った後、再びワークWを姿勢変
換して製造ライン12に送り出す機能を営む。すなわち、
前記姿勢変更ステーション200は基台18と製造ライン12
との間に配設され図示しない回転駆動源の駆動作用下に
回転自在な回転台202を含む。前記回転台202はその回転
中心から所定距離偏心して前述したシリンダ112a、112b
が固着され、夫々のシリンダ112a、112bから延在するピ
ストンロッド113a、113bに下側レール114が載設され
る。回転台202の一端側には支持ピン204a、204bを介し
パレット保持体206が鉛直方向に揺動自在に装着され
る。パレット保持体206にはパレット50を固定可能なク
ランプ手段208a、208bが設けられており、回転台202の
他端部に揺動自在に保持されたシリンダ210から延在す
るピストンロッド212が前記パレット保持体206の一端部
に係着している。
次いで、基台18上には固定アーム30b乃至30dの下方に
あって夫々の加工装置16a乃至16cに対応して加工ステ
ーション300a乃至300cが設けられる。前記加工ステーシ
ョン300aは円筒状の支持台302を有し、この支持台302の
上部には所定角度ずつ回転自在な割出台(パレット割出
治具)304が載設される。この場合、基台18に装着さ
れている回転駆動源306から支持台302内に回転軸306aが
延在し、この回転軸306aに設けられている図示しないウ
ォーム割出台304に軸着されているウォーム歯車(図示
せず)に噛合する。割出台304上には支柱20側に近接し
て治具本体308が立設されており、この治具本体308の上
部側並びに下部側に夫々一対のガイドピン309a、309bと
310a、310bが嵌合する。ガイドピン309a、309bおよび31
0a、310bの一端部は治具本体308を貫通して支柱20側に
突出し取付板312に一体的に係着される一方、前記ガイ
ドピン310a、310bおよび309a、309bの他端部に夫々円弧
状可動レールである下側レール314と上側レール316
が取着される(第2図中、加工ステーション300c参
照)。この場合、下側レール314と上側レール316の両端
部はガイドピン309a、309bおよび310a、310bの軸線方向
に指向し且つ互いに平行に形成される。
治具本体308には前記ガイドピン309a、309bおよび310
a、310bに近接してシリンダ(アクチュエータ)318
a乃至318dが装着され、夫々のシリンダ318a乃至318dか
ら取付板312とは逆方向に突出するピストンロッド320a
乃至320dに爪部材322a乃至322dが取着される(第4図参
照)。シリンダ318a乃至318dから取付板312側に突出す
るピストンロッド320a乃至320dの端部はこの取付板312
に係合している。また、治具本体308にはパレット50を
この治具本体308に対し位置決めするための図示しない
前記決めピンが植設されている。なお、治具本体308の
上方に位置する固定アーム30bにはロータリ・ジョイン
ト324が装着され、このロータリ・ジョイント324はシリ
ンダ318a乃至318dに流体を導入、導出する機能を営む。
加工ステーション300aは以上のように構成されるもので
あり、他の加工ステーション300bおよび300cはこの加工
ステーション300aと同様に構成され、このため、同一の
構成要素には同一の参照符号を付してその詳細な説明は
省略する。
一方、環状搬送路29に沿って循環するパレット50姿勢変
更ステーション200により鉛直方向に位置決めされる際
に下端部となる一端側に下側レール114を挟持する回転
自在な複数のガイドローラ52が支承される。さらに、こ
のパレット50の上端側となる他端部には上側レール110
を挟持し且つ回動自在な複数のガイドローラ54とが支承
されている。また、パレット50のワークWを載設する側
面に対応する裏面側には加工ステーション300a乃至300c
を構成するシリンダ318a乃至318dに設けられた爪部材32
2a乃至322dが係合する係止部材56a乃至56dが固着され
る。
本実施態様に係るロータリ・トランスファ装置は基本的
には以上のように構成されるものであり、次にその作用
並びに効果について説明する。
先ず、製造ライン12に沿ってワークWが順次搬送され、
このワークWが当該装置10を構成する姿勢変更ステーシ
ョン200に至る。その際、予め水平方向に指向して位置
決めされているパレット保持体206には夫々のクランプ
手段208a、208bの駆動作用下にパレット50が固定されて
いる。
そこで、ワークWをパレット50に取着した後、シリンダ
210を駆動しピストンロッド212を製造ライン12側に変位
させると、このピストンロッド212に係着されているパ
レット保持体206が支持ピン204a、204bを支点にして鉛
直上方向に揺動変位する。このため、パレット保持体20
6が鉛直方向に起立する際にシリンダ210の駆動を停止す
れば、前記パレット保持体206に保持されているパレッ
ト50はワークWを支柱20側に対向させてその姿勢を90゜
変換することになる(第2図参照)。さらに、図示しな
い回転駆動源を駆動作用下に回転台202を180゜回転させ
ると、この回転台202の回転中心から変位した位置に支
持されているパレット保持体206はその向きを180゜回転
させると共に支柱20側に近接して位置決めされる(第4
図参照)。この場合、回転台202には下側レール114がが
保持されており、この下側レール114はシリンダ112a、1
12bの作用下に予め鉛直下方向に変位させておけば、こ
の下側レール114が前記回転台202と一体的に回転する際
に下側固定レール24a、24bに干渉することがない。
次いで、パレット着脱手段100を駆動する。すなわち、
回転台202に設けられているシリンダ112a、112bを駆動
しピストンロッド113a、113bを鉛直上方向に変位させる
と、これに載設されている下側レール114が上昇し、こ
の下側レール114はパレット50に支承されている複数の
ガイドローラ52に挟持される。一方、固定アーム30aに
装着されているシリンダ102を駆動しピストンロッド104
を鉛直下方向に変位させると、これに支持されている連
結板106がガイドバー108a、108bの案内作用下に下降し
この連結板106に係着されている上側レール110がパレッ
ト50の複数のガイドローラ54に挟持される。これによっ
て、下側レール114および上側レール110は下側固定レー
ル24a、24bおよび上側固定レール28a、28bと夫々同
一円周上に配置し、パレット50は当該装置10の環状搬送
路29上に配設されるに至る。
このように、当該装置10では、製造ライン12に沿って搬
送されてくるワークWを姿勢変更ステーション200にお
いてパレット保持体206を介し一旦鉛直下方向に指向さ
せた後、回転台202の回転作用下に180゜回転させて環状
搬送路29上に配設している。従って、ワークWを所望の
姿勢に自動的に且つ迅速に変換することが可能となると
いう効果が得られる。
一方、パレット着脱手段100の駆動作用下に上側レール1
10を下降させる際に搬送手段32を構成する可動アーム36
aに支持されている角体40が、例えば、連結板106に設
けられている図示しない保持体と一体的に下降し、前記
角体40に係着された係止部材42a、42bがパレット50の
上部側を挟持する。そこで、クランプ手段208a、208bを
駆動してパレット50の固定作用を解除した後、搬送手段
32を構成する回転駆動源37を駆動する。
このため、回転体34が、第3図中、矢印方向に回転し、
可動アーム36aに保持されているパレット50はガイドロ
ーラ52並びに54に案内されて下側レール114および上側
レール110に沿って変位し、下側固定レール24bおよび
上側固定レール28bから下側レール314および上側レー
ル316に至る。このように、可動アーム36aが姿勢変更
ステーション200から90゜偏位した位置、すなわち、加
工ステーション300aに至る際に、回転駆動源37の駆動を
停止する。
前記加工ステーション300aでは、先ず、シリンダ318a乃
至318dが駆動され、ピストンロッド320a乃至320dが爪部
材322a乃至322dと一体的に取付板312側に変位する。こ
のため、前記爪部材322a乃至322dがパレット50の裏面側
に設けられている係止部材56a乃至56dに係合してこれ
を取付板312側に引張し、前記パレット50は治具本体308
に当接して図示しない位置決めピン等によりこの治具本
体308に対し位置決め保持される。その際、前記パレッ
ト50が治具本体308側に変位するため、このパレット50
は搬送手段32を構成する係止部材42a、42bから離脱す
るに至る。
また、シリンダ318a乃至318dが駆動されることにより取
付板312は支柱20側へと移動し、この取付板312に一端部
を固着されているガイドピン309a、309bおよび310a、31
0bが同様に前記支柱20側に変位する。従って、前記ガイ
ドピン309a、309bおよび310a、310bに保持されている下
側レール314と上側レール316とが半径内方向(支柱20
側)に変位することになる。
次に、基台18に設けられている回転駆動源306を駆動
し、回転軸306aを所定方向に回転させるとこの回転軸30
6aに設けられている図示しないウォームとこれに噛合す
るウォーム歯車とを介し割出台304が支持台302に対し所
定角度だけ回転する。これによって、治具本体308に位
置決め保持されているパレット50が加工装置16aに対し
所定の角度位置に割り出しされる。なお、この割出作業
には下側レール314と上側レール316とは半径内方向に変
位しているため、前記下側レール314と上側レール316と
が下側固定レール24b、24c並びに上側固定レール28
b、28cに干渉することがない。
この場合、姿勢変更ステーション200から環状搬送路29
上を搬送されてきたパレット50は加工ステーション300a
においてシリンダ318a乃至318dの駆動作用下に治具本体
308に対し位置決め保持される。このため、回転駆動源3
06の駆動作用下に割出台304を所定の角度位置に位置決
めすれば、治具本体308に保持されているパレット50を
介しワークWは加工装置16aに対し高精度に位置決めさ
れることになる。従って、ワークWには前記加工装置16
aを介し所定の加工作業が好適に遂行されることは勿論
である。
前記ワークWに対し所定の加工作業が終了した後、回転
駆動源306を駆動し割出台304を前記とは逆方向に回転さ
せて治具本体308をパレット50の着脱角度位置に前記決
めする。さらに、シリンダ318a乃至318dを駆動して爪部
材322a乃至322dを取付板312とは反対側に変位させる
と、前記取付板312が支柱20から離間する方向に変位
し、下側レール314と上側レール316とはパレット50と一
体的に半径外方向(支柱20から離間する方向)に変位す
る。このため、前記下側レール314は下側固定レール24
b、24cと一致し前記上側レール316は上側固定レール2
8b、28cと一致し、環状搬送路29が形成されることに
なる。また、パレット50が半径外方向に移動するため、
可動アーム36aに設けられている係止部材42a、42b間
にこのパレット50の上部側が嵌合する。
次いで、回転駆動源37を駆動して回転体34を90゜だけ回
転させれば、可動アーム36aと一体的にパレット50が加
工ステーション300bに至る。従って、前述した加工ステ
ーション300aと同様に、この加工ステーション300bにお
いてパレット50に保持されているワークWに対し加工装
置16bを介して所定の加工作業を行う。
さらに、搬送手段32の駆動作用下にパレット50は加工ス
テーション300cに搬送されて加工装置16cにより所定の
加工が施された後、姿勢変更ステーション200に搬送さ
れる。前記姿勢変更ステーション200ではパレット保持
体206がシリンダ210の駆動作用下に起立状態にあり、こ
のパレット保持体206に設けられているクランプ手段208
a、208bを介して前記パレット50を保持する。そして、
パレット着脱手段100を構成するシリンダ112a、112bを
駆動して下側レール114を下降させる一方、固定アーム3
0aに設けられているシリンダ102の駆動作用下に上側レ
ール110を上昇させ、前記下側レール114と上側レール11
0をパレット50から離間させる。その際、上側レール110
を介し角体40を上昇させることにより係止部材42a、42
bをパレット50から離脱させる。
このようにしてパレット50をパレット保持体206のみに
より保持した状態で、図示しない回転駆動源の駆動作用
下に回転台202を180゜回転させ、さらにシリンダ210の
駆動作用下に前記パレット保持体206を鉛直下方向に揺
動させ前記パレット50を水平方向に指向して位置決めす
る。そして、ワークWはパレット50から取り外された
後、製造ライン12に沿って次なる作業位置へと送り出さ
れるとになる。
この場合、パレット50に保持されているワークWは下側
固定レール24a乃至24d、上側固定レール28a乃至28
d、下側レール114、314および上側レール110、316から
なる環状搬送路29に沿って搬送されながら各加工ステー
ション300a乃至300cにおいて加工装置16a乃至16cを介
し所定の加工作業が施される。従って、従来の直線状の
加工ラインに較べ、ワークWの搬送路を一挙に短縮する
こと出来ると共に、製造ライン12全体の短縮化が容易に
達成されるという利点が得られる。しかも、加工装置16
a乃至16cを狭小な空間内に効果的に配設することが可
能となり、作業場内の有効スペースを効率的に活用し得
るという効果が挙げられる。
さらに、当該装置10では、実質的に4台のパレット50が
環状搬送路29内に循環している。このため、多数のワー
クWを加工する際にも前記パレット50の数を増加させる
必要がなく、極めて経済的であるという利点が得られ
る。また、従来の直線状搬送路からなる加工ラインのよ
うに、加工終了後のワークWを取り外したパレット50を
再度新たなワークWを取着する位置に戻すべく専用のリ
ターンコンベア等を設けなくてもよく、設備費が高騰す
ることを阻止し且つライン全体の省スペース化が容易に
可能となる。
ところで、可動アーム36a加工ステーション300aに変位
した時には可動アーム36d姿勢変更ステーション200に
至る。そして、前記可動アーム36dに支持されている他
のパレット50はパレット保持体206に保持されて姿勢変
換作業が行われた後、このパレット50に取着されている
ワークWを製造ライン12に送り出すと共に、新たなワー
クWを前記パレット50に装着する作業が行われる。すな
わち、可動アーム36a乃至36dには夫々パレット50が保
持されており、加工ステーション300a乃至300cにおいて
加工装置16a乃至16cの作用下に夫々のワークWに対し
て所定の加工作業が同時に進行することは勿論である。
その際、各加工装置16a乃至16cによるワークWへの加
工作業に時間差が生ずると、加工作業全体としての効率
化が阻害されることになる。このため、加工ステーショ
ン300a乃至300cの中、比較的加工時間の短い、例えば、
加工ステーション300cにおいてワークWを種々の異なる
角度位置に位置決めし、このワークWに対し加工装置16
cを介して種々の方向から加工作業を行えば、夫々の加
工ステーション300a乃至300cでの加工時間を略同一にす
ることが出来る。これによって、不要な待機時間がな
く、加工作業全体の効率化が達成されることになる。
なお、本実施態様では、同一種類のワークWについて説
明したが、このワークWと異なる種類のワークWを加工
する際にはパレット50をパレットストッカ17aに収容さ
れているパレット50aと交換すればよい。すなわち、姿
勢変更ステーション200において、パレット50を保持し
ているクランプ手段208a、208bを駆動してこのパレット
50の保持作用を解除した後、前記パレット50を、例え
ば、パレットストッカ17bに収容する。次いで、環状搬
送路29上に配設されている他の3台のパレット50を順次
製造ライン12側に揺動してパレットストッカ17bに送り
出す。さらに、パレットストッカ17aに収容されている
3台のパレット50aを環状搬送路29上に配設すると共
に、他の1台のパレット50aをパレット保持体206に装
着すれば、前述したパレット50と同様に、新たなワーク
Wに対し所定の加工作業が遂行されるに至る。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、ラインに沿って搬送さ
れてくるワークをパレットに取着して所定の姿勢に変換
する姿勢変更ステーションと、放射状に配設された各種
加工装置を介し前記ワークに夫々所定の加工作業を施す
各加工ステーションと、前記姿勢変更ステーションから
各加工ステーションに前記ワークを環状搬送路に沿って
移送する搬送手段とを設けている。このため、ワークの
搬送路が一挙に短縮し、前記ワークの搬送作業を効率的
に遂行することが出来ると共に、各種加工装置を狭小な
空間内に有効に配置することが可能となる。しかも、ラ
インに沿って搬送されてくるワークを姿勢変更ステーシ
ョンにより所望の姿勢に自動的に且つ迅速に変換するこ
とが出来、これによって前記ワークの加工作業を効率的
に遂行することが可能となるという利点が得られる。さ
らに、各加工ステーションではパレットを介しワークを
正確に位置決め保持することが出来、各種加工作業を高
精度に遂行し得るという効果も挙げられる。
また、パレットが環状搬送路内を循環することにより加
工されるワークが多数あっても前記パレットの数を増加
させる必要がなく、極めて経済的であるという利点が顕
在化する。
以上、本発明について好適な実施態様を挙げて説明した
が、本発明はこの実施態様に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並び
に設計の変更が可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るロータリ・トランスファ装置と加
工装置と製造ラインとの配置状態を示す斜視説明図、 第2図は本発明に係るロータリ・トランスファ装置の概
略構成斜視図、 第3図は当該装置の概略平面図、 第4図は当該装置の概略側面一部断面図である。 10……ロータリ・トランスファ装置 12……製造ライン、16a〜16c……加工装置 24a〜24d……下側固定レール 28a〜28d……上側固定レール 29……環状搬送路、32……搬送手段 36a〜36d……可動アーム 50、50a……パレット 100……パレット着脱手段 110……上側レール、114……下側レール 200……姿勢変更ステーション 206……パレット保持体 300a〜300c……加工ステーション 308……治具本体、314……下側レール 316……上側レール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークを保持したパレットを自動的に所定
    の姿勢に変換位置決めする姿勢変更ステーションと、放
    射状に配設された2以上の工作機械を介して前記ワーク
    に対し夫々加工作業を行う2以上の加工ステーション
    と、前記パレットを環状の搬送路に沿って前記姿勢変更
    ステーションから各加工ステーションに移送する搬送手
    段とを具備することを特徴とするロータリ・トランスフ
    ァ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、環状搬送路
    は、上下一対の円弧状固定レールと、前記固定レールに
    対応する上下一対の円弧状可動レールとを備え、加工ス
    テーションは、回転自在なパレット割出治具を有すると
    共に、前記パレット割出治具は、当該パレット割出治具
    が回転する際に前記可動レールが前記固定レールに干渉
    することを阻止するため、前記可動レールを前記固定レ
    ールより半径内方向に変位させるアクチュエータを有す
    ることを特徴とするロータリ・トランスファ装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の装置において、搬送手段は
    回転駆動源の作用下に回転自在な複数のアームを有し、
    前記アームに昇降自在な係止部材を設け、前記係止部材
    をパレットに係合させて前記回転駆動源の作用下に前記
    パレットを環状搬送路に沿って搬送することを特徴とす
    るロータリ・トランスファ装置。
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