JPH0657299A - 陰イオン界面活性剤とカルボキシレートビルダーとタンパク分解酵素とアルカノールアミノとを含有する液体洗剤 - Google Patents

陰イオン界面活性剤とカルボキシレートビルダーとタンパク分解酵素とアルカノールアミノとを含有する液体洗剤

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JPH0657299A
JPH0657299A JP5135401A JP13540193A JPH0657299A JP H0657299 A JPH0657299 A JP H0657299A JP 5135401 A JP5135401 A JP 5135401A JP 13540193 A JP13540193 A JP 13540193A JP H0657299 A JPH0657299 A JP H0657299A
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ケネス、マイケル、ケメン
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 陰イオン合成界面活性剤とカルボキシレート
ビルダーとタンパク分解酵素とアルカノールアミンと水
とを含有する、好ましくは洗濯用途用の、ヘビーデュー
ティー液体洗剤組成物を提供する。 【構成】 重量比で、 （ａ）陰イオン合成界面活性剤約２０％〜約３５％、 （ｂ）水溶性カルボキシレートビルダー約７％〜約１５
％、 （ｃ）タンパク分解酵素原液約１．５％〜約５％、 （ｄ）組成物１００ｇ当り約０．０５〜約０．２５モル
のモノエタノールアミンまたはトリエタノールアミン、
またはそれらの混合物、および （ｅ）水約３５％〜約５５％ を含むことを特徴とする、ヘビーデューティー液体洗剤
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、陰イオン合成界面活性
剤とカルボキシレートビルダーとタンパク分解酵素とア
ルカノールアミンと水とを含有する、好ましくは洗濯用
途用の、ヘビーデューティー液体洗剤組成物に関する。
組成物は、多量の陰イオン界面活性剤、カルボキシレー
トビルダー、およびタンパク分解酵素を有するが良好な
相安定性を有する。それらは、好ましくは、調製時、お
よび貯蔵時に透明な均質の安定な液体である。また、組
成物は、酵素感受性しみに対して、特にスルー・ザ・ウ
ォッシュ（through-the-wash）で良好なクリーニング性
能を与える。
【０００２】
【従来の技術】多量の陰イオン界面活性剤とビルダーと
を含有し且つ優れたクリーニング性能を与えることがで
きる液体洗剤は、現在、市販されている。これらの組成
物の若干は、酵素感受性しみの除去を高めるために酵素
を含有している。陰イオン界面活性剤、特にアルキルサ
ルフェートが酵素を変性し且つ不活性にさせる傾向があ
るので、酵素の安定化は、これらの組成物では特に困難
である。また、洗浄性ビルダーは、酵素活性および／ま
たは安定性に必要とされるカルシウムを金属イオン封鎖
することがある。
【０００３】欧州特許出願第１３０，７５６号明細書
は、特定のタンパク分解酵素およびそれらの製法を開示
している。この文献の酵素は、液体と粒状との両方の洗
濯洗剤で有用であると言われている。それらは、界面活
性剤（陰イオン界面活性剤を含めて）、ビルダー、漂白
剤および／または蛍光増白剤と組み合わせることができ
る。
【０００４】米国特許第５，０３０，３７８号明細書
は、「プロテアーゼＡ」と称されるプロテアーゼ、陰イ
オン界面活性剤、洗浄性ビルダーおよびカルシウムイオ
ンを含有するヘビーデューティー液体洗濯洗剤を開示し
ている。組成物は、特にスルー・ザ・ウォッシュで酵素
感受性しみの良好なクリーニング性能を与える。
【０００５】「プロテアーゼＢ」と称される改良タンパ
ク分解酵素は、１９８７年４月２８日出願の欧州特許出
願第８７３０３７６１．８号明細書第１７頁、第２４頁
および第９８頁に記載されている。プロテアーゼＢは、
タンパク質主鎖上の２１７位のチロシンの代わりにロイ
シンを有する点で前記プロテアーゼＡとは異なる。
【０００６】米国特許第４，５０７，２１９号明細書
は、陰イオン界面活性剤、飽和脂肪酸、ポリカルボキシ
レートビルダー、中和系および溶媒系と一緒にタンパク
分解酵素を含有できるヘビーデューティー液体洗濯洗剤
を開示している。組成物は、組成物１００ｇ当たり０〜
約０．０４モルのアルカノールアミンを含有する。アル
カノールアミンの量は、最良の塩素漂白剤相容性のため
に最小限にされる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】前記開示にも拘らず、
多量の陰イオン界面活性剤、カルボキシレートビルダー
および酵素を含有する透明な均質の相安定な液体洗剤を
処方することは困難である。このような組成物中のプロ
テアーゼは、特に数ヶ月後または高温で貯蔵時に結晶化
する傾向があることが見出された。このことは、経時的
に相分離する曇った生成物の生成によって立証される。
曇った物質は、結晶性プロテアーゼであると決定され
た。このように、多量の陰イオン界面活性剤、カルボキ
シレートビルダーおよびプロテアーゼを含有する透明な
均質の相安定な液体洗剤の開発の継続的なニーズがあ
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、重量比で、
（ａ）陰イオン合成界面活性剤約２０％〜約３５％、
（ｂ）水溶性カルボキシレートビルダー約７％〜約１５
％、（ｃ）タンパク分解酵素原液約１．５％〜約５％、
（ｄ）組成物１００ｇ当たり約０．０５〜約０．２５モ
ルのモノエタノールアミンまたはトリエタノールアミ
ン、またはそれらの混合物、および（ｅ）水約３５％〜
約５５％を含むことを特徴とするヘビーデューティー液
体洗剤組成物に関する。
【０００９】本組成物は、必須成分として陰イオン合成
界面活性剤、水溶性カルボキシレートビルダー、タンパ
ク分解酵素、アルカノールアミン、および水を含有す
る。組成物は、良好な相安定性を有する。それらは、好
ましくは、調製時、および貯蔵時に透明な均質の相安定
な液体である。組成物中の比較的多量のアルカノールア
ミン、特にモノエタノールアミンが、前記プロテアーゼ
結晶化の問題を最小限にするか防止することが見出され
た。
【００１０】陰イオン合成界面活性剤 本発明の組成物は、陰イオン合成界面活性剤約２０〜約
３５重量％、好ましくは約２２〜約３０重量％、より好
ましくは約２３〜約２８重量％を含有する。好適な合成
陰イオン界面活性剤は、米国特許第４，２８５，８４１
号明細書および米国特許第３，９２９，６７８号明細書
に開示されている。
【００１１】有用な陰イオン界面活性剤としては、分子
構造中に炭素数約１０〜約２０のアルキル基およびスル
ホン酸エステル基または硫酸エステル基を有する有機硫
酸反応生成物の水溶性塩、特にアルカリ金属塩、アンモ
ニウム塩およびアルキロールアンモニウム塩（例えば、
モノエタノールアンモニウム塩またはトリエタノールア
ンモニウム塩）が挙げられる（「アルキル」なる用語に
はアリール）基のアルキル部分が包含される）。この群
の合成界面活性剤の例は、アルキルサルフェート、特に
高級アルコール（Ｃ8 〜Ｃ18炭素原子）、例えば、タロ
ーまたはヤシ油のグリセリドを還元することによリ生成
されたものを硫酸化することによって得られるもの；お
よびアルキル基が直鎖または分枝鎖配置に約９〜約１５
個の炭素原子を有するアルキルベンゼンスルホネート、
例えば、米国特許第２，２２０，０９９号明細書および
第２，４７７，３８３号明細書に記載の種類のものであ
る。アルキル基中の炭素原子の平均数が約１１〜１４で
ある線状直鎖アルキルベンゼンスルホネートが、特に価
値がある。
【００１２】本発明の他の陰イオン界面活性剤は、炭素
数約８〜約２４（好ましくは約１２〜１８）のパラフィ
ンスルホン酸；アルキルグリセリルエーテルスルホン
酸、特にＣ8 〜18アルコールのエーテル（例えば、タロ
ーおよびヤシ油に由来するもの）；１分子当たり約１〜
約４単位のエチレンオキシドを含有し且つアルキル基中
に約８〜約１２個の炭素原子を有するアルキルフェノー
ルエチレンオキシドエーテル硫酸；および１分子当たり
約１〜約４単位のエチレンオキシドを含有し且つアルキ
ル基中に約１０〜約２０個の炭素原子を有するアルキル
エチレンオキシドエーテル硫酸の水溶性塩である。
【００１３】他の有用な陰イオン界面活性剤としては、
脂肪酸基中に約６〜２０個の炭素原子を有し且つエステ
ル基中に約１〜１０個の炭素原子を有するα−スルホン
化脂肪酸エステルの水溶性塩；アシル基中に約２〜９個
の炭素原子を有し且つアルカン部分中に約９〜約２３個
の炭素原子を有する２−アシルオキシアルカン−１−ス
ルホン酸の水溶性塩；約１２〜２４個の炭素原子を有す
るオレフィンスルホン酸の水溶性塩；およびアルキル基
中に約１〜３個の炭素原子を有し且つアルカン部分中に
約８〜２０個の炭素原子を有するβ−アルキルオキシア
ルカンスルホネートが挙げられる。
【００１４】好ましい陰イオン界面活性剤は、Ｃ10〜Ｃ
18（特にＣ12〜Ｃ15）アルキルサルフェートおよびアル
キルサルフェート１モル当たり平均約４個までのエチレ
ンオキシド単位を含有するアルキルエトキシサルフェー
ト、Ｃ11〜Ｃ13線状アルキルベンゼンスルホネート、お
よびそれらの混合物である。
【００１５】本組成物は、好ましくは、エトキシ化非イ
オン界面活性剤約１％〜約１０％、好ましくは約１．５
％〜約５％も含有する。合成陰イオン界面活性剤（酸基
準で）対非イオン界面活性剤の重量比は、好ましくは約
３：１から約２０：１、より好ましくは約５：１から約
１５：１である。非イオン界面活性剤は、良好なグリー
ス／油汚れ除去を与えるのに十分な硬度界面活性剤を生
成し且つ空気／水界面において吸着することを保証する
のを助長する。
【００１６】エトキシ化非イオン界面活性剤は、式 Ｒ
1 （ＯＣ2 Ｈ4 ）n ＯＨ（式中、Ｒ1 はＣ10〜Ｃ16アル
キル基またはＣ8 〜Ｃ12アルキルフェニル基であり、ｎ
は約３〜約９である）を有し且つ前記非イオン界面活性
剤はＨＬＢ（親水性親油性バランス）約６〜約１４、好
ましくは約１０〜約１３を有する。これらの界面活性剤
は、米国特許第４，２８５，８４１号明細書および第
４，２８４，５３２号明細書により完全に記載されてい
る。Ｃ12〜Ｃ15アルコールとアルコール１モル当たり約
３〜約８モルのエチレンオキシドとの縮合物、例えば、
アルコール１モル当たり約６．５モルのエチレンオキシ
ドと縮合されたＣ12〜Ｃ13アルコールが、特に好まし
い。
【００１７】本組成物において、約１０重量％まで、好
ましくは約５％までの量で有用な他の界面活性剤として
は、米国特許第４，５０７，２１９号明細書に記載の補
助界面活性剤、米国特許第４，５６５，６４７号明細書
に記載のアルキル多糖類、およびアイルランド特許出願
第９１−３４１０号明細書に記載のポリヒドロキシ脂肪
酸アミド界面活性剤が挙げられる。
【００１８】カルボキシレート洗浄性ビルダー 本組成物は、水溶性カルボキシレート洗浄性ビルダー約
７〜約１５重量％、好ましくは約８〜約１３重量％、よ
り好ましくは約９〜約１２重量％を含有する。炭素数約
１０〜約１８の脂肪酸および／または技術上既知のポリ
カルボキシレートビルダーが包含される。組成物は、好
ましくは、ポリカルボキシレートビルダー対脂肪酸の重
量比１：１から５：１、好ましくは約２：１から約４：
１のポリカルボキシレートビルダー（好ましくはクエン
酸からなる）１〜約１５重量％、より好ましくは約２〜
約１２重量％、最も好ましくは約５〜約１０重量％と一
緒に炭素数約１２〜約１４の飽和脂肪酸０〜約１０重量
％（より好ましくは約１〜約５重量％）を含有する。
【００１９】好適な飽和脂肪酸は、植物エステル、動物
エステル（例えば、パーム核油、パーム油およびヤシ
油）などの天然源から得ることができ、または合成的に
生成できる（例えば、石油の酸化により、またはフィッ
シャー−トロプシュ法による一酸化炭素の水素添加によ
り）。本発明の組成物で使用するのに好適な飽和脂肪酸
の例としては、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、ココナッツおよびパーム核脂肪酸が挙げられる。飽
和ココナッツ脂肪酸；ラウリン酸とミリスチン酸との約
５：１から１：１（好ましくは約３：１）重量比混合
物；前記のものと微量（例えば、全脂肪酸の１％〜３０
％）のオレイン酸との混合物；およびパーム核脂肪酸
が、好ましい。
【００２０】本組成物は、好ましくは、技術上既知の水
溶性ポリカルボキシレートビルダーも含有する。好適な
ポリカルボキシレートビルダーとしては、各種のアミノ
ポリカルボキシレート、シクロアルカンポリカルボキシ
レート、エーテルポリカルボキシレート、アルキルポリ
カルボキシレート、エポキシポリカルボキシレート、テ
トラヒドロフランポリカルボキシレート、ベンゼンポリ
カルボキシレート、およびポリアセタールポリカルボキ
シレートが挙げられる。
【００２１】このようなポリカルボキシレートビルダー
の例は、エチレンジアミン四酢酸ナトリウムおよびエチ
レンジアミン四酢酸カリウム；ニトリロ三酢酸ナトリウ
ムおよびニトリロ三酢酸カリウム；米国特許第１，７３
９，９４２号明細書に開示のフィチン酸の水溶性塩、例
えばフィチン酸ナトリウムおよびフィチン酸カリウム；
米国特許第３，３６４，１０３号明細書に記載のポリカ
ルボキシレート物質；および米国特許第３，３０８，０
６７号明細書に記載のポリカルボキシレート重合体およ
び共重合体の水溶性塩である。
【００２２】他の有用な洗浄性ビルダーとしては、下記
構造特性および物理的特性を有する高分子脂肪族ポリカ
ルボン酸の水溶性塩が挙げられる：（ａ）酸形に関して
計算された最小分子量約３５０；（ｂ）酸形に関して計
算された当量約５０〜約８０；（ｃ）２個以下の炭素原
子によって互いに分離された少なくとも２個のカルボキ
シル基を有する単量体種少なくとも４５モル％；（ｄ）
カルボキシル含有基の重合体鎖の結合部位が次のカルボ
キシル含有基の結合部位から重合体鎖に沿って３個以下
の炭素原子によって分離されていること。このようなビ
ルダーの特定例は、イタコン酸、アコニット酸、マレイ
ン酸、メサコン酸、フマル酸、メチレンマロン酸、およ
びシトラコン酸の重合体および共重合体である。
【００２３】他の好適なポリカルボキシレートビルダー
としては、メリト酸、クエン酸、ピロメリト酸、ベンゼ
ンペンタカルボン酸、オキシ二酢酸、カルボキシメチル
オキシコハク酸、カルボキシメチルオキシマロン酸、ci
s-シクロヘキサンヘキサカルボン酸、cis-シクロペンタ
ンテトラカルボン酸およびオキシジコハク酸の水溶性
塩、特にナトリウム塩およびカリウム塩が挙げられる。
【００２４】他のポリカルボキシレートは、米国特許第
４，１４４，２２６号明細書および米国特許第４，１４
６，４９５号明細書に記載のポリアセタールカルボキシ
レートである。
【００２５】他の好ましいビルダーは、一般式 Ｒ−Ｃ
Ｈ（ＣＯＯＨ）ＣＨ2 （ＣＯＯＨ）のもの、即ち、コハ
ク酸の誘導体（式中、ＲはＣ10〜Ｃ20、好ましくはＣ12
〜Ｃ16アルキルまたはアルケニルであり、またはＲはヒ
ドロキシル、スルホ、スルホキシまたはスルホン置換基
で置換してもよい）である。これらのスクシネートビル
ダーは、好ましくは、ナトリウム塩、カリウム塩および
アルカノールアンモニウム塩を含めて水溶性塩の形で使
用される。スクシネートビルダーの特定例としては、コ
ハク酸ラウリル、コハク酸ミリスチル、コハク酸パルミ
チル、コハク酸２−ドデセニル（好ましい）などが挙げ
られる。
【００２６】本発明の或る組成物は、好ましくは、米国
特許第４，６６３，０７１号明細書に記載のタルトレー
トスクシネートビルダー０〜約１０重量％、より好まし
くは１〜約５重量％（酸基準で）を含有する。
【００２７】組成物は、好ましくはクエン酸１〜約１０
重量％、より好ましくは約３〜約８重量％も含有する。
【００２８】アルカノールアミン また、本組成物は、組成物１００ｇ当たり約０．０５〜
約０．２５モル、好ましくは約０．０５５〜約０．２モ
ル、より好ましくは約０．０６〜約０．１モルのモノエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、またはそれら
の混合物を含有する。この比較的多量のアルカノールア
ミンは、本組成物におけるプロテアーゼ結晶化を最小限
にするか防止する。モノエタノールアミンが特に好まし
く且つ製品安定性、洗浄性能、およびにおいも高める。
【００２９】タンパク分解酵素 本発明の組成物は、タンパク分解酵素原液約１．５〜約
５重量％、好ましくは約１．７５〜約４重量％、好まし
くは約２〜約３重量％を含有する。
【００３０】タンパク分解酵素は、動物、植物または微
生物（好ましい）起源を有することができる。細菌起源
のセリンタンパク分解酵素が、より好ましい。精製また
は未精製形のこの酵素が、使用できる。化学的または遺
伝学的に修飾された突然変異体によって産生されるタン
パク分解酵素が、包含される。枯草菌（Bacillussubtil
is）および／またはバチルス・リチェニフォルミス（Ba
cilluslicheniformis)から得られる細菌セリンタンパク
分解酵素が、特に好ましい。
【００３１】好適なタンパク分解酵素としては、市販さ
れているアルカラーゼ（AlcalaseR）、エスペラーゼ（E
speraseR ）、サビナーゼ（SavinaseR ）、マキサター
ゼ（MaxataseR ）、マキサカル(MaxacalR ）、マキサペ
ム(Maxapem）１５R 、およびスブチリシンＢＰＮおよび
ＢＰＮ′が挙げられる。また、好ましいタンパク分解酵
素は、修飾細菌セリンプロテアーゼ、例えば、１９８７
年４月２８日出願の欧州特許出願第８７３０３７６１．
８号明細書（特に第１７頁、第２４頁および第９８頁）
および欧州特許出願第０３４２１７７号明細書に記載の
もの、特に「プロテアーゼＢ」（好ましい）および「プ
ロテアーゼＡ」と呼ばれる修飾細菌セリンタンパク分解
酵素を言及している欧州特許出願第１９９，４０４号明
細書に記載のものである。
【００３２】本発明のタンパク分解酵素原液は、一般
に、酵素原液１リットル当たり活性酵素約３０〜４０ｇ
の活性を有する。本液体洗剤組成物においては、酵素原
液は、好ましくは、組成物１リットル当たり活性酵素約
０．６〜約２．０ｇ、より好ましくは約０．７〜約１．
５ｇ、最も好ましくは約０．８〜約１．２ｇの活性を与
えるのに十分な量で配合する。
【００３３】水 最後に、本組成物は、水約３５〜約５５重量％、好まし
くは約４０〜約５０重量％を含有する。
【００３４】任意成分 酵素安定化系、好ましくはカルシウムイオン、ホウ酸、
プロピレングリコールおよび／または短鎖カルボン酸を
含む酵素安定化系は、好ましくは、本発明の液体洗剤組
成物に配合する。酵素安定化系は、組成物の約０．５〜
約１５重量％を占める。
【００３５】組成物は、好ましくは、１リットル当たり
約０．０１〜約５０ミリモル、好ましくは約０．１〜約
３０ミリモル、より好ましくは約１〜約２０ミリモルの
カルシウムイオンを含有する。カルシウムイオンの量
は、ビルダーなどとの複合化を考慮した後に酵素に入手
できる若干の最小量が組成物に常時あるように選ばれる
べきである。塩化カルシウム、ギ酸カルシウムおよび酢
酸カルシウムを含めて、いかなる水溶性カルシウム塩
も、カルシウムイオン源として使用できる。少量のカル
シウムイオン、一般に１リットル当たり約０．０５〜約
０．４ミリモルは、しばしば、酵素スラリーおよび処方
水中のカルシウムのため組成物にも存在する。ギ酸カル
シウム約０．０３％〜約０．６％が、好ましい。
【００３６】炭素原子と水素原子と酸素原子とを含有す
るポリオールも、好ましい酵素安定剤である。それら
は、好ましくは、２〜６個の炭素原子および２〜６個の
ヒドロキシ基を含有する。例としては、プロピレングリ
コール（特に１，２−プロパンジオール；好ましい）、
エチレングリコール、グリセロール、ソルビトール、マ
ンニトール、およびグルコースが挙げられる。ポリオー
ルは、一般に、組成物の約０．５〜約１５重量％、好ま
しくは約１．５〜約８重量％を占める。好ましくは、ポ
リオール対添加するホウ酸の重量比は、少なくとも１、
より好ましくは少なくとも１．３である。
【００３７】組成物は、好ましくは、米国特許第４，３
１８，８１８号明細書に記載の水溶性短鎖カルボキシレ
ートも含有する。ホルメートが好ましく且つ組成物の約
０．０５〜約５重量％、好ましくは約０．２〜約２重量
％、最も好ましくは約０．４〜約１．５重量％の量で使
用できる。ギ酸ナトリウムが好ましい。
【００３８】本組成物は、場合によって、ホウ酸約０．
２５〜約５重量％、最も好ましくは約０．４〜約１重量
％も含有する。ホウ酸は、ホウ酸を組成物中で生成でき
る化合物によって生成できるが、好ましくは生成しな
い。他の化合物、例えば、酸化ホウ素、ホウ砂および他
のアルカリ金属ホウ酸塩（例えば、オルトホウ酸ナトリ
ウム、メタホウ酸ナトリウム、ピロホウ酸ナトリウム、
および五ホウ酸ナトリウム）が好適であるが、ホウ酸が
好ましい。置換ホウ酸（例えば、フェニルボロン酸、ブ
タンボロン酸、およびｐ−ブロモフェニルボロン酸）
も、ホウ酸の代わりに使用できる。
【００３９】本発明の液体洗剤で使用するための他の任
意成分としては、技術上既知の汚れ除去剤、汚れ放出重
合体、再付着防止剤、泡調整剤、クメンスルホン酸ナト
リウムなどのヒドロトロープ、乳濁剤、酸化防止剤、殺
細菌剤、染料、香料、および増白剤が挙げられる。この
ような任意成分は、一般に、組成物の約１５重量％未
満、好ましくは約０．５〜約１０重量％、より好ましく
は約１〜約１０重量％を占める。
【００４０】本組成物は、場合によって、布帛を前処理
する時にクリーニング性能を高めるためにエチレンジア
ミンテトラメチレンホスホン酸、ジエチレントリアミン
ペンタメチレンホスホン酸、エチレンジアミン四酢酸
（好ましい）、ジエチレントリアミン五酢酸（最も好ま
しい）の水溶性塩などのキレート化剤約０．１〜約１重
量％、好ましくは約０．２〜約０．６重量％を含有す
る。
【００４１】本発明の組成物は、好ましくは、２０℃の
水中の１０重量％溶液中のpH約７．０〜約１０．０、よ
り好ましくは約８．０〜約９．５を有する。
【００４２】
【実施例】下記例は、本発明の組成物を例示する。ここ
で使用するすべての部、％および比率は、特に断らない
限り、重量基準である。
【００４３】実施例 本発明の下記液体洗濯洗剤組成物は、成分を表示の順序
で混合することによって調製する。表中、下記略称を使
用する。
【００４４】Ｃ45Ｅ2.25Ｓは、活性分５０％と１，２−
プロパンジオール１２．２５％とエタノール７％とＮａ
ＯＨ ６％と水とを含有するペーストとして加えるＣ
14〜15アルキルポリエトキシレート（２．２５）スルホ
ン酸である。
【００４５】Ｃ12ＬＡＳは、Ｃ12.3（平均）線状アルキ
ルベンゼンスルホン酸である。
【００４６】Ｃ23Ｅ6.5 Ｔは、未エトキシ化アルコール
とモノエトキシ化アルコールとを除去するように常圧蒸
留されたＣ12〜13アルコールポリエトキシレート（６．
５）である。
【００４７】ＦＷＡ−１は、増白剤４．５％とＣ23Ｅ
6.5 Ｔ ４０％とＭＥＡ １５％と水とを含有するプレ
ミックスである。
【００４８】ＦＷＡ−２は、増白剤６．１７％とＣ23Ｅ
6.5 Ｔ ２４．６９％とＭＥＡ１９．７５％と水とを含
有するプレミックスである。
【００４９】ＭＥＡは、モノエタノールアミンである。
【００５０】ＮａＣＳは、クメンスルホン酸ナトリウム
である。
【００５１】ＴＥＰＡ−Ｅ15〜18は、各窒素上の各水素
部位でエチレンオキシド１５〜１８モル（平均）でエト
キシ化されたテトラエチレンペンタイミンである。
【００５２】脂肪酸は、Ｃ12〜14脂肪酸である。
【００５３】ＮａＴＳは、活性分３７％とギ酸Ｎａ ３
％とクエン酸２％と水とを含有するプレミックスとして
加えるタルトレートモノコハク酸ナトリウム／タルトレ
ートジコハク酸ナトリウム（８０：２０ミックス）であ
る。
【００５４】ギ酸Ｎａは、ギ酸ナトリウムである。
【００５５】ギ酸Ｃａは、ギ酸カルシウムである。
【００５６】ホウ酸は、活性分３０％とＭＥＡ １４％
と水とを含有するプレミックスとして加える。
【００５７】プロテアーゼは、原液１リットル当たり活
性プロテアーゼＢ酵素３４ｇの活性を有し且つ１，２−
プロパンジオール４０％とギ酸Ｎａ ８％と水とを含有
するプロテアーゼＢ原液である。
【００５８】 例１ 例２ 例３ Wt% Wt% Wt% Wt% Wt% Wt% 添加した 添加した 添加した 成分 完成品 ストック 完成品 ストック 完成品 ストック Ｃ23Ｅ6.5 Ｔ 1.71 XXX 1.71 0.89 1.78 0.93 ＦＷＡ−１ 0.10 2.22 XXX XXX XXX XXX ＦＷＡ−２ 0.20 3.24 0.20 3.24 0.208 3.37 ＭＥＡ 3.50 2.29 3.50 2.63 3.65 2.52 （モル） (0.057) (0.057) (0.060) Ｃ45Ｅ2.25Ｓ 12.00 24.00 12.00 24.00 12.50 25.00 1,2-プロパンジオール 3.88 XXX 3.81 XXX 3.97 XXX エタノール 1.68 XXX 1.68 XXX 1.75 XXX ＮａＣＳ（４５％） 2.90 6.44 2.90 6.44 3.02 6.71 温和な攪拌を開始 ＮａＯＨ（５０％） 3.50 4.12 3.50 4.12 5.10 7.20 ＮａＴＳ 3.40 9.19 3.40 9.19 XXX XXX ギ酸Ｎａ 0.46 XXX 0.45 XXX 0.18 XXX 残余Ｈ2 Ｏの33% 添加 6.21 6.21 6.66 6.66 6.17 6.17 中位の攪拌および冷却を開始 Ｃ12ＬＡＳ(96%) 11.00 11.46 11.00 11.46 11.46 11.94 脂肪酸 2.50 2.50 2.50 2.50 2.60 2.60 クエン酸（５０％） 3.80 7.23 3.80 7.23 6.04 12.08 ギ酸Ｃａ（１０％） 0.20 2.00 0.20 2.00 0.10 1.00 ホウ酸 0.50 1.67 0.50 1.67 1.00 3.33 TEPA-E15〜18(80%) 1.50 1.88 1.38 1.73 1.44 1.80 抑泡剤 0.02 0.04 0.02 0.04 0.02 0.04 （Ｃ23Ｅ6.5 Ｔ中５０％） 残余Ｈ2 Ｏの67% 添加12.57 12.57 13.48 13.48 12.48 12.48 ７４°F （２３．３℃）に冷却 染料 0.19 0.19 0.19 0.19 0.20 0.20 香料 0.40 0.40 0.35 0.35 0.36 0.36 プロテアーゼ 2.35 2.35 2.18 2.18 2.27 2.27 （合計水） (44.40) (44.92) (42.58) 本発明の前記組成物は、プロテアーゼ結晶化を示さない
透明な均質の相安定な液体である。例１と同様であるが
ＭＥＡ ４％およびＮａＯＨ ３．１６％；ＭＥＡ ５
％およびＮａＯＨ ２．５１％；ＭＥＡ ０％、トリエ
タノールアミン８．５５％ （アルカノールアミン０．
０５７モル）およびＮａＯＨ５．４８％；およびＭＥＡ
０％、トリエタノールアミン１２．２１％およびＮａ
ＯＨ ５．３８％を含有する本発明の他の組成物も、プ
ロテアーゼ結晶化を示さない透明な均質の相安定な液体
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ１１Ｄ 1:14 1:22 7:42 7:32 7:26）

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】重量比で、 （ａ）陰イオン合成界面活性剤約２０％〜約３５％、 （ｂ）水溶性カルボキシレートビルダー約７％〜約１５
    ％、 （ｃ）タンパク分解酵素原液約１．５％〜約５％、 （ｄ）組成物１００ｇ当たり約０．０５〜約０．２５モ
    ルのモノエタノールアミンまたはトリエタノールアミ
    ン、またはそれらの混合物、および （ｅ）水約３５％〜約５５％ を含むことを特徴とする、ヘビーデューティー液体洗剤
    組成物。
  2. 【請求項２】炭素数約１０〜約１８のアルキルサルフェ
    ート、約１０〜約１８個の炭素原子を含有し且つアルキ
    ルサルフェート１モル当たり平均約４個までのエチレン
    オキシド単位を含有するアルキルエトキシサルフェー
    ト、炭素数約１１〜約１３の線状アルキルベンゼンスル
    ホネート、およびそれらの混合物からなる群から選ばれ
    る陰イオン合成界面活性剤約２２％〜約３０％を含む、
    請求項１に記載のヘビーデューティー液体洗剤組成物。
  3. 【請求項３】式 Ｒ1 （ＯＣ2 Ｈ4 ）n ＯＨ（式中、Ｒ
    1 はＣ10〜Ｃ16アルキル基またはＣ8 〜Ｃ12アルキルフ
    ェニル基であり、ｎは約３〜約９である）のエトキシ化
    非イオン界面活性剤〔該非イオン界面活性剤はＨＬＢ
    （親水性親油性バランス）約６〜約１４を有する〕約１
    〜約１０重量％を更に含む、請求項２に記載のヘビーデ
    ューティー液体洗剤組成物。
  4. 【請求項４】Ｃ12〜Ｃ15アルコールとアルコール１モル
    当たり約３〜約８モルのエチレンオキシドとの縮合物で
    あるエトキシ化非イオン界面活性剤約１．５％〜約５％
    を含む、請求項３に記載のヘビーデューティー液体洗剤
    組成物。
  5. 【請求項５】炭素数約１２〜約１４の飽和脂肪酸ビルダ
    ー約１〜約５重量％を含む、請求項１に記載のヘビーデ
    ューティー液体洗剤組成物。
  6. 【請求項６】水溶性ポリカルボキシレートビルダー約２
    〜約１２重量％を含む、請求項１に記載のヘビーデュー
    ティー液体洗剤組成物。
  7. 【請求項７】クエン酸約３〜約８重量％を含む、請求項
    ６に記載のヘビーデューティー液体洗剤組成物。
  8. 【請求項８】炭素数約１２〜約１４の飽和脂肪酸ビルダ
    ー約１〜約５重量％を含む、請求項７に記載のヘビーデ
    ューティー液体洗剤組成物。
  9. 【請求項９】炭素数約１０〜約１８のアルキルサルフェ
    ート、約１０〜約１８個の炭素原子を含有し且つアルキ
    ルサルフェート１モル当たり平均約４個までのエチレン
    オキシド単位を含有するアルキルエトキシサルフェー
    ト、炭素数約１１〜約１３の線状アルキルベンゼンスル
    ホネート、およびそれらの混合物からなる群から選ばれ
    る陰イオン合成界面活性剤約２２％〜約３０％を含む、
    請求項８に記載のヘビーデューティー液体洗剤組成物。
  10. 【請求項１０】タンパク分解酵素約２〜約３重量％を含
    む、請求項１に記載のヘビーデューティー液体洗剤組成
    物。
  11. 【請求項１１】タンパク分解酵素が、組成物１リットル
    当たり活性酵素約０．７〜約１．５ｇの活性を与える、
    請求項１０に記載のヘビーデューティー液体洗剤組成
    物。
  12. 【請求項１２】タンパク分解酵素が、プロテアーゼＢで
    ある、請求項１１に記載のヘビーデューティー液体洗剤
    組成物。
  13. 【請求項１３】タンパク分解酵素が、プロテアーゼＢで
    ある、請求項９に記載のヘビーデューティー液体洗剤組
    成物。
  14. 【請求項１４】タンパク分解酵素が、組成物１リットル
    当たり活性酵素約０．７〜約１．５ｇの活性を与える、
    請求項１３に記載のヘビーデューティー液体洗剤組成
    物。
  15. 【請求項１５】組成物１００ｇ当たり約０．０５５〜約
    ０．２モルのモノエタノールアミンを含む、請求項１４
    に記載のヘビーデューティー液体洗剤組成物。
  16. 【請求項１６】組成物１リットル当たり約０．０１〜約
    ５０ミリモルのカルシウムイオンを含む、請求項１５に
    記載のヘビーデューティー液体洗剤組成物。
  17. 【請求項１７】ギ酸ナトリウムまたはギ酸カルシウム約
    ０．０３〜約０．６重量％を含む、請求項１６に記載の
    ヘビーデューティー液体洗剤組成物。
  18. 【請求項１８】プロピレングリコール約１．５〜約８重
    量％を更に含む、請求項１７に記載のヘビーデューティ
    ー液体洗剤組成物。
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