JPH0657293A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JPH0657293A
JPH0657293A JP4211699A JP21169992A JPH0657293A JP H0657293 A JPH0657293 A JP H0657293A JP 4211699 A JP4211699 A JP 4211699A JP 21169992 A JP21169992 A JP 21169992A JP H0657293 A JPH0657293 A JP H0657293A
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particles
skin
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detergent
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JP4211699A
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Inventor
Kenji Kaneda
賢治 金田
Yasushi Sasaki
靖 佐々木
Hideaki Kubo
英明 久保
Seiji Tamaoki
清二 玉置
Yasushi Kajiwara
泰 梶原
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 平均粒径が50〜500μm で、粒径の変動
係数が25%以下であり、比重が1以下の高分子粒子を
含有する洗浄剤組成物。 【効果】 この洗浄剤組成物は、物理的洗浄効果に優
れ、しかも洗浄対象物の表面、例えば皮膚、頭皮等に対
し、極めて低刺激、低損傷であり、洗浄時の感触も良好
な優れたものであり、更に、洗浄後は眼、皮膚等から容
易に除去し得るより安全なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄剤組成物に関し、
更に詳しくは物理的な洗浄力に優れ、洗浄対象や眼に対
する刺激性が低く、かつ使用感の良好な洗浄剤組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、粒子(スクラブ剤)を配合した、
洗い流しタイプの皮膚洗浄剤(洗顔料、マッサージクリ
ーム等)が種々販売され、使用されてきている。理由と
しては、その新しい使用感とともに物理的効果による、
余分な角質(垢)や毛穴に入り込んだ汚れ等の通常の皮
膚洗浄剤では落とし難いものが落とせるという利点が挙
げられる。また、肌に対する刺激や肌荒れ等の問題を考
慮して、粒径の大きさ及び硬度を制御することにより、
高洗浄性及び低刺激性のスクラブ剤が得られることが判
っている(特開平2−151693号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スクラブ剤はいまだなおマッサージ時に異物感がある、
洗浄後洗い流し難い、眼に入ってしまった時には取り出
しにくい等の使用上の課題が残されていた。従って、本
発明の目的は高い洗浄力を有しつつ、使用感が良好で洗
浄後に眼や皮膚から容易に除去することのできるスクラ
ブ剤入り洗浄剤組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは高分
子粒子の物性と使用感、洗い流し性等との関係について
鋭意研究を行った結果、特定の粒径、粒度分布及び比重
を有する高分子粒子を配合することにより、高い洗浄力
を有し、洗浄対象物に対する刺激、損傷を与えることが
少なく、洗い流し性が良好で、かつ使用感の良好な洗浄
剤が得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0005】すなわち、本発明は平均粒径が50〜50
0μm で、粒径の変動係数が25%以下であり、比重が
1以下の高分子粒子を含有することを特徴とする洗浄剤
組成物を提供するものである。
【0006】本発明洗浄剤組成物に用いられる高分子粒
子の平均粒径は50〜500μm であるが、好ましくは
150〜350μm である。平均粒径が50μm 未満の
場合には、洗浄効果が充分でなく、500μm を超える
場合には違和感、皮膚刺激が発現し、好ましくない。ま
た、高分子粒子の粒度分布を示す変動係数は25%以下
であるが、好ましくは15%以下である。変動係数が2
5%を超える高分子粒子を用いた場合には、充分な洗浄
力を得るためには多量の高分子粒子の配合を必要とし、
その結果、皮膚刺激、異物感、眼への入りやすさ等の問
題が生じるため好ましくない。
【0007】ここで、平均粒径は乾燥平均粒径をいい、
変動係数は平均粒径に対する相対的なちらばりの大きさ
を表す値(CV値)であり、下記式で示されるものであ
る。
【0008】
【数1】
【0009】なお、変動係数は、例えば分散溶媒として
2−プロパノールを用い、レーザー回折型の粒度分布測
定装置〔例えば、COULTER社,LS−130〕を
用いて測定することができる。そして、乾燥平均粒径
は、この粒度分布の値を換算して求めることができる。
なお、粒径測定時に分散溶媒として2−プロパノールを
用いる為、粒子の組成によっては、膨潤するものもあ
る。この場合、乾燥平均粒径は、2−プロパノール中で
測定した平均粒径を膨潤度で除した値をいい、2−プロ
パノール中の膨潤度は、光学顕微鏡により求めた(下記
式参照)。
【0010】
【数2】
【0011】また、本発明で用いる高分子粒子の比重は
1以下である。粒子の比重が1を超えると、洗い流し時
に皮膚や眼等から除去し難く、また異物感を生じること
もある。なお、比重は高分子粒子に水溶液を十分浸潤さ
せたのちに測定するものとする。
【0012】また、本発明で用いる高分子粒子は、皮膚
等への損傷、刺激等を考慮すれば、弾性率が1×103
〜5×105 dyne/cm2 、特に1×104 〜2.5×1
5dyne/cm2 であるものが好ましい。ここで、高分子
粒子の弾性率とは、粒子をアルミニウム製試料台上に単
層になるよう敷きつめて、熱応力歪測定装置(セイコー
電子工業(株)製、TMA/SS10)により、室温で
直径3.0mmの円柱状の膨張、圧縮用プローブ(石英
製)であらかじめバランスとして3gの荷重をかけ、そ
こを基準点として周波数0.005Hzで±1.0gの
サイン波の荷重をかけたときの応力に対する歪みを測定
することによって求めた値である。
【0013】粒子形状は特に限定されないが、好ましい
粒子形状としては球状又は楕円体が挙げられる。
【0014】本発明で使用する高分子粒子の材料として
は、(1)(メタ)アクリル酸エステル、脂肪族ビニル
エーテル等のガラス転移点が25℃以下で、且つ比重が
1以下の単独重合体を生成するモノビニル単量体、
(2)これらモノビニル単量体の混合物、又は(3)こ
れらモノビニル単量体とこれらモノビニル単量体に共重
合し得る下記Aのモノビニル単量体及び多官能性ビニル
単量体との混合物を有機溶媒の存在又は、非存在下、公
知の重合方法により、得られた高分子等が挙げられる。
【0015】ここで、アクリル酸エステルとしては、ア
クリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、ア
クリル酸テトラデシル等が;メタクリル酸エステルとし
ては、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸
デシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ヘキサデ
シル、メタクリル酸オクタデシル等が;また脂肪族ビニ
ルエーテルとしては、エチルビニルエーテル、ブチルビ
ニルエーテル、イソブチルビニルエーテル等が挙げられ
る。
【0016】また、上記モノビニル単量体に共重合し得
るAのモノビニル単量体としては、例えば、スチレン、
p−メチルスチレン、p−クロルスチレン等のスチレン
系単量体;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸ヘキサデシル、アクリル酸
オクタデシル等のガラス転移点が25℃以下で比重が1
以上、又は、ガラス転移点が25℃以上のホモ重合体を
生成する(メタ)アクリル酸エステル;酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、シクロヘキシル酢酸ビニル等の脂肪
酸ビニルエステル;アクリル酸、メタクリル酸、(メ
タ)アクリル酸のナトリウム、アンモニウム等の塩類、
(メタ)アクリルアミド、N−置換(メタ)アクリルア
ミド、2−(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸又は
その塩、スチレンスルホン酸又はその塩、2−ヒドロキ
シ(メタ)アクリル酸エステル、ビニルピロリドン、ポ
リエチレンオキシド(メタ)アクリル酸エステル等の親
水性単量体;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、
塩化ビニル等が挙げられ、これらは、生成する重合体の
弾性率及び比重等の物性を損わない範囲で添加すること
が出来る。
【0017】多官能性ビニル単量体としては、ジビニル
ベンゼン、トリジビニルベンゼン、エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリ
レート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシ−1,3−ジメタクリロキシプロパ
ン、2,2−ビス〔4−((メタ)アクリロキシエトキ
シ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−((メ
タ)アクリロキシジエトキシ)フェニル〕プロパン、
2,2−ビス〔4−((メタ)アクリロキシポリエトキ
シ)フェニル〕プロパン、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリア
クリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレー
ト等が挙げられる。
【0018】また、上記モノビニル単量体、これらモノ
ビニル単量体に共重合し得る上記Aのモノビニル単量体
を目的高分子の物性を損わない範囲で添加した単量体
と、2−クロロエチルビニルエーテル、クロロメチルス
チレン等のハロゲン化アルキル基を有する単量体、グリ
シジルメタクリレート等のエポキシ基を有する単量体、
上記単量体中にもあるアクリル酸、メタクリル酸等のカ
ルボキシル基を有する単量体等官能基を有する単量体と
を共重合して得た反応性重合体を重合終了後公知の方法
で架橋せしめた高分子も挙げられる。
【0019】更に、エチレンゴム(EPM)、プロピレ
ンゴム(EPDM)、天然ゴム、スチレンブタジエンゴ
ム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、シリコーンゴ
ム等の高分子も使用出来る。
【0020】上記の高分子の内、原料の汎用性、弾性率
及び比重等の物性制御のしやすさを考慮すれば、(メ
タ)アクリル酸エステルを含むものが好ましく、特に
(メタ)アクリル酸エステルを50%以上含む高分子で
あることが好ましい。
【0021】上記高分子の製法は、特に限定されるもの
ではなく、重合方法については従来の公知の塊状重合、
懸濁重合、逆相懸濁重合、溶液重合等が適宜選択され
る。また、粒径分布制御の手段としては(1)分散媒に
分散された種ポリマー粒子上に他のモノマーを重合させ
る、いわゆるシード重合法(例えば、特公昭57−24
369号公報)、(2)ノズルを用いて水中油型均一液
滴分散液を調製して重合を行う方法(例えば特開平3−
249931号公報)、(3)モノマー液滴又はモノマ
ー噴出ノズルに振動を与えて微小液滴として重合を行う
方法(例えば特公平1−28761号公報、日本機械学
会論文集46巻401号第171〜179頁(198
0))、(4)通常の重合反応により調製した高分子を
粉砕、分級する方法等が挙げられる。
【0022】本発明に用いる高分子粒子は、洗浄剤全体
の0.1〜30重量%(以下、単に%で示す)含有せし
めることが好ましく、特に好ましい配合量は1〜20%
である。
【0023】本発明洗浄剤組成物に用いる主界面活性剤
は特に限定されないが、例えば、脂肪酸石鹸、燐酸エス
テル類、アシル化アミノ酸類、スルホ琥珀酸類、タウレ
ート系活性剤等のアニオン系界面活性剤、アルキルサッ
カライド類、EO付加型界面活性剤等の非イオン性界面
活性剤等が挙げられる。就中、燐酸エステル類、アシル
化アミノ酸類、アルキルサッカライド等が皮膚刺激が少
なく好ましい。主界面活性剤の配合量は特に限定されな
いが洗浄剤が固形状のとき60〜90%、ぺースト状の
とき40〜70%、ゲル状のとき40〜70%、液状の
ときは10〜50%配合することが好ましい。
【0024】更に、主界面活性剤の他に起泡性向上剤と
してアミンオキサイド、イミダゾリン系界面活性剤を用
いることも好ましい。上記成分の他、洗浄剤に通常用い
る成分、例えば、油剤、増粘剤、湿潤剤、着色剤、防腐
剤、感触向上剤、香料、消炎剤、殺菌剤、紫外線吸収剤
等を、本発明の効果を損わない範囲で用いることができ
る。
【0025】本発明の洗浄剤組成物は、例えば、洗顔
料、全身洗浄料、固形石鹸等の皮膚洗浄料、シャンプ
ー、食器用洗浄剤、コンタクトレンズ用洗浄剤等に幅広
く用いることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、物理的洗浄効
果に優れ、しかも洗浄対象物の表面、例えば皮膚、頭皮
等に対し、極めて低刺激、低損傷であり、洗浄時の感触
も良好な優れたものであり、更に、洗浄後は眼、皮膚等
から容易に除去し得るより安全なものである。
【0027】
【実施例】以下、合成例及び実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0028】合成例1 攪拌装置、ジムロート冷却器、温度計、滴下ロートを取
り付けた2lセパラブルフラスコに分散安定剤であるポ
リビニルアルコール(日本合成化学工業(株)製,ゴー
セノールGH−17)7.5g、イオン交換水742.
5gを入れ、90℃に昇温し、ポリビニルアルコールを
溶解し、70℃、250rpm に調節する。次に単量体で
あるアクリル酸ドデシル260g、酢酸ビニル14g、
ジビニルベンゼン(三共化成工業(株)製,純度55
%)8.5g及び、開始剤である過酸化ラウロイル2.
8gの溶解混合物をN2 雰囲気中、滴下ロートで2時間
かけて滴下し、70℃で6時間、更に80℃で2時間反
応を行い、重合を完了させた。この懸濁液を吸引濾過
し、得られた重合体をエタノール洗浄により精製し、乾
燥平均粒径212μm (膨潤度1.1)、CV値35.
0%、弾性率1.4×105 dyne/cm2 、比重0.94
のビーズ状重合体を得た。
【0029】合成例2 重合装置に、分散安定剤であるポリビニルアルコール
5.8g、イオン交換水574.2gを入れ、90℃に
昇温し、溶解後、70℃に調節しN2 雰囲気下、攪拌回
転速度を100rpm に調整する。次に、合成例1で用い
たものと同様の単量体混合液を単量体供給ラインより重
合装置下部の液滴生成装置へ供給した。この液滴生成装
置は、孔径0.08mmのオリフィス孔を1個有し、単量
体混合液に2200Hzの機械的振動を与えて毎分0.
8gの粒径分布の狭い単量体混合液の液滴群を生成し
た。生成した液滴群は45℃に維持された重合反応器の
下部に供給され、70℃で6時間、80℃で2時間反応
を行い重合を完了させた。この懸濁液を、合成例1と同
様に精製し、乾燥平均粒径220μm (膨潤度1.1)
CV値8.0%、弾性率1.4×105 dyne/cm2 、比
重0.94のビーズ状重合体を得た。
【0030】合成例3 単量体としてアクリル酸ブチル274g、ジビニルベン
ゼン8.5gを用いる以外は合成例1と同様に重合し、
精製した。得られた重合体はビーズ状であり、乾燥平均
粒径220μm (膨潤度1.2)、CV値34.5%、
弾性率9.8×104 dyne/cm2 、比重1.06であっ
た。
【0031】なお、比重は、次のように測定した。イオ
ン交換水と、99.5%エタノール又はグリセリンを任
意の割合で混ぜ、標準比重計により、その溶液の比重を
測定する。この方法で0.90〜1.10までの比重液
を0.01間隔で調製する。それぞれの比重液約10g
に、約0.01gの粒子を入れふりまぜる。10分間放
置後、比重液中の粒子の状態を観察し、ちょうど粒子が
液中に分散している比重液の比重を、その粒子の比重と
した。
【0032】実施例1 種々の高分子粒子を配合し、表1記載の組成を有する洗
浄剤1を調製し、下記の測定方法により洗浄向上率、皮
疹スコア及び使用感触を評価した。結果を表2に示す。
【0033】
【表1】 洗浄剤1 (%) 高分子粒子(又は精製水) 7.0 ラウリル燐酸 25.0 水酸化ナトリウム(48%) 9.3 2−ラウリル−N−カルボキシエチル−N−ヒ ドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン液 3.0 カルボキシビニルポリマー 0.5 ポリエチレングリコール 3.5 塩化ナトリウム 3.0 パラオキシ安息香酸エステル 0.3 香料 0.3 精製水 バランス 合計 100.0
【0034】洗浄向上率の測定 乾燥豚皮上に1−〔(p−フェニルアゾ)−フェニル〕
アゾ〔2−ナフトール〕で染色した固体脂を直径15m
m、厚さ0.1mmに塗布し、高分子粒子を含む洗浄剤1
又は高分子粒子の代わりに精製水を配合した洗浄剤で洗
浄処理を施し、残った固体脂を有機溶媒に溶かしたもの
を吸光度測定して、未洗浄処理物の固体脂の吸光度測定
値と比較することで洗浄率を求めた。これらを次の式に
入れ洗浄向上率を求めた。
【0035】
【数3】
【0036】皮疹スコアの測定 洗浄剤を下腕部の特定部位に対して、テフロン棒による
洗浄処理を朝夕各1回ずつ、連続14回行った後、落せ
つ、光沢について肉眼観察を行い、結果を得点の平均と
した(n=10)。 0:変化なし、 1:軽度、 2:中程度、 3:重度。
【0037】使用感触評価法 女性の専門パネラー20人に洗顔を行ってもらい、マッ
サージ感及びすすぎ易さを下記評価基準に従い、評価し
た。 マッサージ感、すすぎ易さ: ◎:極めて良好、 ○:良好、 △:普通、 ×:異和感・刺激感を感じる。
【0038】
【表2】
【0039】表2から明らかなように、本発明洗浄剤組
成物は比重が1を超えるか、又は変動率が25%を超え
る高分子粒子を配合した洗浄剤に比べ、洗浄力及び使用
感において、優れており、また皮膚損傷性の低いもので
あった。
【0040】実施例2 実施例1で用いた洗浄剤1の処方において、高分子粒子
の配合量を10%とする以外は同様の洗浄剤を調製し
た。得られた洗浄剤の5%水溶液を調製し、点眼ビンに
入れた。日本白うさぎの両眼に洗浄液を1滴点眼する。
この際点眼試料を均一になるように良く振る。点眼後
(3時間)、動物を屠殺し、眼瞼結膜嚢内に残留した粒
子を取り出し、粒子の数を数えた。一方、洗浄剤の5%
水溶液調製後、1滴中の粒子数を数え(20回)、実測
値として平均値を算出する。その1滴中の粒子数と眼瞼
中に残留した粒子数から下記式に従い、残留率を計算す
る。得られた結果を表3に示す。
【0041】
【数4】
【0042】
【表3】
【0043】表3から明らかなように、本発明洗浄剤組
成物は、比重が1を超えるか又は変動率が25%を超え
る高分子粒子を配合した洗浄剤に比べ、眼瞼内への残留
率が低く、洗浄中に眼に入ったとしても容易に涙などに
より流出し得ることがわかる。
【0044】実施例3 以下の組成の石鹸を製造した。
【0045】
【表4】 (%) 合成例2のビーズ 5.0 椰子油・牛脂肪酸ソーダ 82.0 ジブチルヒドロキシトルエン 0.1 セタノール 5.0 香料 微量 色素 微量 精製水 バランス 合計 100.0
【0046】
【表5】実施例4 洗顔フォーム: (%) 合成例2のビーズ 3.0 ラウリン酸カリウム 40.0 グリセリン 8.0 プロピレングリコール 3.0 安息香酸ソーダ 0.1 香料 微量 精製水 バランス 合計 100.0
【0047】
【表6】実施例5 ボディシャンプー: (%) 合成例2のビーズ 5.0 モノラウリル燐酸トリエタノールアミン塩 45.0 エタノール 10.0 プロピレングリコール 10.0 香料 微量 精製水 バランス 合計 100.0
【0048】
【表7】実施例6 クレンジング剤: (%) 合成例2のビーズ 10.0 流動パラフィン 27.0 スクワラン 9.0 メチルパラベン 0.1 ブチルパラベン 0.2 オレイン酸トリエタノールアミン塩 9.0 プロピレングリコール 9.0 グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 イソプロピルメチルフェノール 0.2 香料 微量 精製水 バランス 合計 100.0
【0049】実施例3〜6の洗浄剤はいずれも使用感、
洗浄性がともに良好であった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【数2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】
【数3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶原 泰 埼玉県春日部市粕壁6696−1

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径が50〜500μm で、粒径の
    変動係数が25%以下であり、比重が1以下の高分子粒
    子を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
JP4211699A 1992-08-07 1992-08-07 洗浄剤組成物 Pending JPH0657293A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0692294A1 (en) 1994-07-12 1996-01-17 Nippondenso Co., Ltd. Filter element and process for manufacturing the same
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