JPH0657216B2 - 肝機能検査装置 - Google Patents

肝機能検査装置

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JPH0657216B2
JPH0657216B2 JP63230790A JP23079088A JPH0657216B2 JP H0657216 B2 JPH0657216 B2 JP H0657216B2 JP 63230790 A JP63230790 A JP 63230790A JP 23079088 A JP23079088 A JP 23079088A JP H0657216 B2 JPH0657216 B2 JP H0657216B2
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δlogt
light
specific dye
pulse
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昌彦 神田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/42Detecting, measuring or recording for evaluating the gastrointestinal, the endocrine or the exocrine systems
    • A61B5/4222Evaluating particular parts, e.g. particular organs
    • A61B5/4244Evaluating particular parts, e.g. particular organs liver
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/0059Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons using light, e.g. diagnosis by transillumination, diascopy, fluorescence

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は肝機能検査装置に関し、特に、選択的に肝臓
でのみ摂取,排泄される特定色素を血液中に注入して、
その血漿消失率と停滞率とを測定し、肝機能を検査診断
するための測定処理を自動的に行なうような肝機能検査
装置に関する。
[従来の技術] 従来の血漿消失率と停滞率の測定法としては、特定の色
素としてインドシアニングリーン(以下、ICGと称す
る)を用いて採血により測定する方法が用いられてい
た。
これは、ICGを被検者に静注した後、注射後5分,1
0分,15分の3回採血し、血餅の凝縮を待って血清を
分離し、分光光度計を用い、805nmにおける吸光度
を測定し、予め得ていた検量線(ICG血中対応濃度
V,S,吸光度)より、5分,10分,15分後の血清
中のICG濃度を求め、この濃度変化から血漿消失率と
停滞率を算出するものである。
さらに、この測定を、採血することなしに体表より光を
照射し、ICGの吸光感度の高い波長と感度のほとんど
ない波長の生体からの光量を測定し、この時間変化(色
素消失曲線)より血漿消失率と停滞率を求める方法が特
公昭60−58649号公報において提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の方法である採血法は、注射後の採
血時間を正確に測定する必要があるが、実際の検査で
は、精度良く測定されておらず、測定操作も煩雑であっ
た。また、採血による被験者への精神的,肉体的負担が
大きかった。さらに、血漿消失率を、ICG注入量を変
化させて数回測定して求めるRMAX測定法は、最近盛
んに行なわれるようになり、この際の採血は10数回に
も達し、被験者の負担はさらに大きくなるという問題点
があった。
また、前述の特公昭60−58649号公報や特開昭6
1−162934号公報に開示されている採血なしで測
定する方法では、実際にセンサを生体に装着した場合、
血管圧迫による血流障害,被測定物である生体の揺動,
生体内の脈動や生体内の血流量の変化(たとえば、腕の
上下だけで血流量が変化する)などの影響により、出力
が変動し、正確な色素消失曲線を得ることができない。
このため、この曲線により得られる血漿消失率と停滞率
も正確なものということができない。さらに、他の採血
なしで測定する方法として、特開昭50−128387
号公報に記載されている光学式血液測定装置や、特開昭
53−88778号公報に記載されているオキシメータ
にて脈波による2波長の光量変化のピークとピークの幅
を用いて、血中のICG濃度を測定する方法が開示され
ているが、この光量変化幅の測定は生体の揺動などによ
り、正確に測定できず、したがって正確な色素消失曲線
を得ることができなかった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、センサの生体装
着時における血流障害や生体の揺動,生体内の脈動,生
体内の血流量の変化のアーチファクトを除去でき、正確
な測定が可能な肝機能検査装置を提供することである。
[課題を解決するための手段] この発明は肝機能検査装置であって、生体組織の血液中
に投与されかつ肝臓でのみ摂取,排泄される特定の色素
に大きく吸光される波長の第1の光パルスと、吸光され
ない波長の第2の光パルスを生体組織に照射する第1お
よび第2の光源と、生体組織の所定の光路内を通過した
第1および第2の光源からの光パルスを検知する受光素
子と、受光素子によって受光された信号に基づいて、第
1および第2の光源からのそれぞれの光パルスの大きさ
を判別する判別手段と、特定色素を注入する前に、第1
および第2の光源と受光素子とからなるセンサを被検査
体に装着し、生体組織の所定の光路内を通過した光パル
スの強さが所定の範囲内になるように、第1および第2
の光源から照射される第1および第2の光パルスのレベ
ルを設定する設定手段と、特定色素を注入する前に生体
組織の所定の光路内を通過した光パルスの強さT,T
を対数変換し、脈波信号に対応するΔlogT,Δ
logTのみを取出し、このΔlogT,Δlog
の最大最小幅を所定の範囲内になるように設定する
設定手段と、特定色素を注入するタイミングを知らせる
ための手段と、特定色素を注入する前に、第1および第
2の光源と受光素子とからなるセンサを被検査体に装着
し、生体組織の所定の光路内を通過して得られた脈波信
号に対応するΔlogTとΔlogTをn回測定
し、ΔlogTとΔlogTのn個についての2変
数統計計算によりlogT=αlogTの演算式
に基づいて、αを求めておき、判別手段出力に基づい
て特定色素が注入された後に、注入時から所定時間まで
の生体組織を反映した第1および第2の光パルスの強さ
に基づいて、脈波信号に対応するΔlogT,Δlo
gTを測定し、αとΔlogT,ΔlogT
ら血中の特定色素濃度に対応するCgを演算し、最小二
乗法を用いて、その演算結果の時間変化におけるシミュ
レーションカーブの関数を演算し、その関数に基づいて
特定色素の血漿消失率kとT分停滞率R%を求める演算
手段と、演算結果を出力する出力手段とを含んで構成さ
れる。
より好ましくは、演算手段は生体組織の所定の光路内を
通過した第1および第2の光パルスの強さの脈波信号に
対応する値をΔlogTとΔlogTとしたとき、
演算値Cg(t)として、ΔlogTとΔlogT
をm回測定し、このm×2個について、ΔlogT
α(t)・ΔlogTの2変数統計計算によりα
(t)求め、Cg(t)=β(α(t)−α)を求め
る。
さらに、より好ましくは、演算されるシミュレーション
カーブの関数Cgは、 Cg=A・eBt (ただし、Cg:演算値、t:特定色素注入後の経過時
間(分)、A,B:定数)であって、血漿消失率k,T
分停滞率R%は、特定色素の肝臓への取込みを特徴的に
表わす注入後の経過時間をT分とすると、 k=−B,R%=eBT により求められる。
[作用] この発明にかかる肝機能検査装置は、特定色素を注入す
る前に、第1および第2の光源と受光素子からなるセン
サを被検査体に装着し、生体組織の所定の光路内を通過
して得られた脈波信号に対応するΔlogTとΔlo
gTをn回測定し、ΔlogTとΔlogTのn
個についての2変数統計計算によりlogT=α
ogTの演算式に基づいてαを求めておき、第1お
よび第2の光源からのそれぞれの光パルスの大きさの判
別出力に基づいて、特定色素が注入された後に、注入時
から所定時間までの生体組織を反射した第1および第2
の光パルスの強さに基づいて、脈波信号に対応するΔl
ogT,ΔlogTを測定し、αとΔlog
,ΔlogTから血中の特定色素濃度に対応する
Cgを演算し、最小二乗法を用いて、その演算結果の時
間変化におけるシミュレーションカーブの関数を演算
し、その関数に基づいて特定色素の血漿消失率kとT分
停滞率R%を求めることができ、正確に特定色素の消失
曲線の時間管理が可能となり、正確なデータが得られ
る。
[発明の実施例] 第2図は生体組織に照射される入射光と透過光とを示す
図であり、第3図は脈波に対応する光量の変化を示す図
であり、第4図はΔlogTとΔlogTの変化を
x,y座標上に示した図である。
まず、第2図ないし第4図を参照して、この発明の原理
について説明する。第2図に示すように、生体に入射光
inを照射し、その透過光量をIとしたとき、吸光
度AはA=logI/Iinで表示される。ここで、
生体は第2図に示すように組織層と血液層で構成される
が、血液層は動脈と静脈とによって構成されている。動
脈層は心臓の拍動(脈波)に応じて、その厚みがΔDだ
け変化する。この変化に応じて、透過光量Iが変化す
る。したがって、吸光度Aも同様にして、ΔAだけ変化
している。ここで、 ΔA=ΔlogI ……
(1) となる。ここで、特定色素の大きく吸収される波長λ
と吸収されない波長λの脈波による吸光量の変化をΔ
,ΔAとすると、 ΔA=(E ・C+E ・C) ・ΔD ……(2) ΔA=E ・C・ΔD ……(3) ただし、E ・波長λにおける血液の吸光係数 E ・波長λにおけるICGの吸光係数 C:血液濃度 C:特定色素濃度 ΔD:血液層の厚さ変化 ここで、血液の酸素飽和度が一定すると、 E ・C・ΔD =α(E ・C・ΔD) ……(4) と表わせるので、上述の第(2)式は、 ΔA=K・ΔA+E ・C・ΔD ……(5) となる。これにより、 C=(ΔA/ΔA−α)・E / E ・E ……(6) と表わされる。
ここで、E /E は既知の一定量であり、C
血液濃度として一定と考えられる。また、Kは特定色素
注入前に第(2)式が ΔA=E ・C・ΔD ……(7) と表わされるので、ΔAとΔAの関係より決定すれ
ばよい。
ゆえに、特定色素注入後のΔA/ΔAを求めれば、
血中の特定色素濃度Cgが求められる。ここで、波長λ
とλの透過光量をT,Tとし、そのΔDによる
変化分をΔT,ΔTとすると、第(1)式より、 ΔA/ΔA=ΔlogT/ΔlogT =α ……(8) となる。
ゆえに、特定色素注入前に第(8)式を求めαとして、
特定色素注入後に第(8)式を求め、第(6)式により
Cgを求めればよい。ここで、先に示した特開昭53−
88778号公報に記載されたオキシメータなどでは、
ΔlogTやΔlogTとして、第3図に示すよう
に、脈波に対応する光量変化のピークとピークの差をも
ってΔlogTとしてきた。しかし、これでは心拍の
周期に対応したサンプルしかできず、このΔlogT
は数回測定し、平均して求めるというのが実情であっ
た。
そこで、この発明においては、ピークとピークの差をと
るのではなく、たとえば第4図に示すように、Δlog
をy軸にとり、ΔlogTをx軸にとると測定値
の変化はそれぞれ第4図に示すようになり、特定色素注
入前にはaの直線で表わされるような傾きをもって座標
を動く。この傾きが第(6)式に示すαとなる。次
に、特定色素が注入されると、λの吸光が変化し、a
のような脈波に対応した波形となり、傾きが変化してa
のような直線となる。この傾きαが第(6)式中におけ
るΔA/ΔAとなる。
ゆえに、ΔlogT,ΔlogTの測定サンプル数
を増やせば、傾きK(t)を精度良く算出できることと
なり、心拍の周期に依存することなく高速に特定色素の
濃度変化をとらえることが可能となる。
以下、この方法による実施例について説明する。
第1図はこの発明の一実施例の概略ブロック図である。
第1図において、肝機能検査装置はセンサ部30と測定
処理部31とから構成されている。センサ部30は第1
の光源3と第2の光源4と受光素子6とを含む。第1の
光源3と第2の光源4は、特定色素の吸光度の大きい波
長λと吸光度のない波長λの光パルスをそれぞれ発
生する。受光素子6は光源3,4から生体組織5に照謝
され、所定の光路内を通過した光を受光する。なお、光
源3,4はそれぞれ交互にパルス動作で光を発するよう
に、測定処理部31のCPU1からの指令に基づいて、
タイミング回路2によって制御される。
測定処理部31は演算手段としてのCPU1を含む。C
PU1は前述のごとく光源3,4に、タイミング回路2
を介して所定のパルスを与える。第1の光源3と第2の
光源4により発光された光は生体組織5の所定の光路内
を通過して受光素子6に入射される。受光素子6から発
生した電流はアンプ7により電流−電圧変換と増幅を受
ける。増幅された信号は対数変換器8に与えられて対数
変換(log変換)され、サンプルホールド回路9に与
えられて、波長λとλの信号に分離される。分離さ
れた波長λとλのそれぞれの信号はハイパスフィル
タ10,11に与えられる。これらの信号は脈波による
成分とともに静脈血などの血液量変化を含んで大きな蛇
行成分を持っている。そこで、ハイパスフィルタ10,
11により、これらの成分が除去されて、脈動成分のみ
が出力され、アンプ12,13を介してA/D変換器1
4に与えられる。アンプ12,13はCPU1からの制
御信号に応じて、その増幅率が変化するように制御され
る。A/D変換器14は入力された信号をディジタル信
号に変換してCPU1に与える。CPU1はそのディジ
タル信号をRAM16に記憶させる。
また、CPU1には、ROM15とRAM16と表示部
17と印字部18と操作部19とが接続されている。R
OM15は後述の第5図および第6図に示すフロー図に
基づくプログラムを記憶している。操作部19はスター
トキー20とプリントキー21とを含む。スタートキー
20は測定モードの開始を指令し、プリントキー21は
検査結果を印字部18にプリントアウトするための指令
を与えるものである。
第5図および第6図はこの発明の一実施例の具体的な動
作を説明するためのフローであり、第7図は脈波対応電
圧を示す波形図であり、第8図は特定色素としてICG
を利用したときのICG消失曲線の一例を示す図であ
る。
次に、第1図,第5図ないし第8図を参照して、この発
明の一実施例の具体的な動作について説明する。特定色
素としてICGを用いた場合について述べる。まず、第
5図に示したステップ(図示ではSPと略称する)SP
1において、装置のパワーがオンされた後、光量調整が
行なわれる。すなわち、CPU1はタイミング回路2に
指令を与えて、光源3,4の駆動電流をそれぞれ調整
し、受光素子6からの出力が所定のレベルに達するよう
に調整する。
光源3,4により発光された光は生体組織5の所定の光
路内を通過して受光素子6に入射され、受光素子6から
発生した電流はアンプ7により電流−電圧変換されると
ともに増幅され、第7図に示すVPDのような出力とな
る。この信号は対数変換器8に与えられて、log変換
され、サンプルホールド回路9により波長λとλ
信号に分離される。これらの信号はそれぞれ第7図に示
すlogTとlogTの信号のようになる。これら
の信号は脈波による成分とともに静脈血などの血液量変
化を含んで大きな蛇行成分を持っており、この蛇行成分
がハイパスフィルタ10,11によって除去され、第7
図に示すΔlogT,ΔlogTのように脈動成分
のみが取出される。
次に、CPU1はステップSP2において、アンプ1
2,13の増幅率を制御し、第7図に示すΔlog
,ΔlogTの脈波対応電圧のピークとピークの
幅が或るレベルに達するまで増幅する。次に、CPU1
はステップSP3において、αを算出する。このステ
ップSP3は、具体的には、第6図に示すように、ステ
ップSP31において、ΔlogTとΔlogT
信号をn回サンプリングした後、ステップSP32にお
いて、2×n個のデータを用いて、ΔlogT(i)
=α・ΔlogT(i)の演算式を用いて、i=1〜
nについて回帰分析を行ない、αを算出し、これをα
としてRAM16に記憶させる。
次に、CPU1はステップSP4において、表示部17
にたとえば“ICG注入”というような指示画面を表示
させる。ここで、操作者はICGを生体の静脈に注入す
る準備を行ない、ICG注入と同時に操作部19のスタ
ートキー20をオンする。ここで、CPU1はステップ
SP5において、スタートキー20の入力を待ってい
て、スタートキー20が操作されると、T分間の血中I
CG濃度Cgの演算を行なう。ここで、血中ICG濃度
Cgの計算は、前述の第6図に示したフロー図に従っ
て、或る時間tのαを求め、このαをΔA/ΔA
して前述の第(6)式よりCgが求められる。このCg
のデータは、たとえば第8図に示すように、ICGの消
失曲線を描くが、これらのデータのうち、時間T〜T
(0<T<T<T)の間のデータについて、 Cg(I)=A・eBt t=T/(n−1)分 のシミュレーションカーブにて最小二乗法を用いて定数
A,Bが求められる。
次に、CPU1はステップSP7において、血漿消失率
k=−B,T分停滞率R%=eBTの演算を行なって、
k,Rを求める。
次に、CPU1はステップSP8において、第8図に示
したような消失曲線とk,Rの値を表示部17に表示す
るとともに、印字部18に出力してプリントアウトさせ
る。
なお、この発明によって得られたkの値を利用して、種
々のICG投与量のkの値を求めて算出するRMAX
測定する装置にも拡張することができる。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、特定色素に大きく吸
収される波長の光パルスと吸収されない波長の光パルス
を所定のレベルで生体組織に照射し、生体組織の所定の
光路内を通過した光パルスを検知し、その出力に基づい
て特定色素が注入された後に、注入時から所定時間まで
の受光出力に基づいて、所定の演算式に従って特定色素
の血漿消失率と停滞率を求めて出力するようにしたの
で、正確な特定色素の消失曲線の時間管理が可能とな
り、正確なデータが得られる。
さらに、従来の採血法による数点のサンプルではなく、
消失曲線の多数のデータから血漿消失率や停滞率を求め
ることができ、データの信頼性が向上する。
さらに、従来のICG注入量を変化させて、数回測定し
て血漿消失率や停滞率を求める検査法に比べて、より測
定法を省略化できる。
また、従来問題となっていたセンサの生体装着時におけ
る血流障害や生体の動揺や生体内の脈動や生体内の血流
路の変化のアーチファクトも除去でき、正確な測定が可
能となった。このため、無浸襲に生体内の色素を測定す
る分野全般に利用すると効果的である。
なお、この発明は単に肝機能検査装置に適用できるだけ
でなく、脈波を利用して生体内の色素の濃度変化を測定
する装置、たとえばパルスオキシメータなどにも応用で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の概略ブロック図である。
第2図は生体に照射される入射光と透過光とを示す図で
ある。第3図は脈波に対応する光量の変化を示す図であ
る。第4図はΔlogTとΔlogTの変化をx,
y座標上に示した図である。第5図および第6図はこの
発明の一実施例の具体的な動作を説明するためのフロー
図である。第7図は脈波対応電圧を示す波形図である。
第8図はICG消失曲線の一例を示す図である。 図において、1はCPU、2はタイミング回路、3は第
1の光源、4は第2の光源、6は受光素子、7,12,
13はアンプ、8は対数変換器、9はサンプルホールド
回路、10,11はハイパスフィルタ、14はA/D変
換器、15はROM、16はRAM、17は表示部、1
8は印字部、19は操作部、20はスタートキー、21
はプリントキーを示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体組織の血液中に投与されかつ肝臓での
    み摂取,排泄される特定の色素に大きく吸光される波長
    の第1の光パルスと、吸光されない波長の第2の光パル
    スを前記生体組織に照射する第1,第2の光源、 前記生体組織の所定の光路内を通過した前記第1,第2
    の光源からの光パルスを検知する受光素子、 前記受光素子によって受光された信号に基づいて、前記
    第1,第2の光源からのそれぞれ光パルスの大きさを判
    別する判別手段、 前記特定色素を注入する前に、前記第1,第2の光源と
    受光素子からなるセンサを被検査体に装着し、生体組織
    の所定の光路内を通過した光パルスの強さが所定の範囲
    内になるように、前記第1,第2の光源から照射される
    第1,第2の光パルスのレベルを設定する設定手段、 前記特定色素を注入する前に、前記生体組織の所定の光
    路内を通過した光パルスの強さT,Tを対数変換
    し、脈波信号に対応するΔlogT,ΔlogT
    みを取出し、このΔlogT,ΔlogTの最大最
    小幅を所定の範囲内に設定する設定手段、 前記特定色素を注入するタイミングを知らせるための手
    段、 前記特定色素を注入する前に、前記第1,第2の光源と
    受光素子からなるセンサを被検査体に装着し、生体組織
    の所定の光路内を通過して得られた脈波信号に対応する
    ΔlogT,ΔlogTをn回測定し、ΔlogT
    とΔlogTのn個についての変数統計計算によ
    り、logT=αlogTの演算式に基づいて、
    αを求めておき、前記判別手段出力に基づいて、前記
    特定色素が注入された後に、注入時から所定時間までの
    前記生体組織を反射した第1,第2の光パルスの強さに
    基づいて、脈波信号に対応するΔlogT,Δlog
    を測定し、前記αとΔlogT,ΔlogT
    から血中の特定色素濃度に対応するCgを演算し、最小
    二乗法を用いて、その演算結果の時間変化におけるシミ
    ュレーションカーブの関数を演算し、その関数に基づい
    て、前記特定色素の血漿消失率kとT分停滞率R%を求
    める演算手段、および 前記演算手段による演算結果を出力する出力手段を備え
    た、肝機能検査装置。
  2. 【請求項2】前記演算手段は、前記生体組織の所定の光
    路内を通過した第1,第2の光パルスの強さの脈波信号
    に対応する値をΔlogTとΔlogTとしたと
    き、演算値Cg(t)として、ΔlogTとΔlog
    をm回測定し、このm×2個についてΔlogT
    =α(t)・ΔlogTの2変数統計計算により、α
    (t)を求め、 Cg(t)=β(α(t)−α) (但し、βは定数) を求めるようにした、請求項1項記載の肝機能検査装
    置。
  3. 【請求項3】前記演算手段によって演算されるシミュレ
    ーションカーブの関数Cgは、 Cg=A・eBt (但し、Cg:演算値、t:特定色素注入後の経過時間
    (分)、A,B:定数)であって、 前記血漿消失率k,T分停滞率R%は、特定色素の肝臓
    への取込みを特徴的に表わす注入後の通過時間をT分と
    すると、 k=−B,R%=eBT により求めるようにした、請求項1項記載の肝機能検査
    装置。
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