JPH0656886A - 新規なペプチド誘導体 - Google Patents

新規なペプチド誘導体

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JPH0656886A
JPH0656886A JP3288216A JP28821691A JPH0656886A JP H0656886 A JPH0656886 A JP H0656886A JP 3288216 A JP3288216 A JP 3288216A JP 28821691 A JP28821691 A JP 28821691A JP H0656886 A JPH0656886 A JP H0656886A
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JP
Japan
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compound
prolinamide
group
oxocyclopentanecarbonyl
acid
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Pending
Application number
JP3288216A
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English (en)
Inventor
Junichi Haruta
純一 春田
Akihiro Yasuda
明浩 安田
Katsuyoshi Hara
勝義 原
Kunio Iwata
邦男 岩田
Noboru Furukawa
昇 古川
Itsuro Uchida
逸郎 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Welfide Corp
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
Welfide Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (R,Rは同一又は異なって水素原子、低級アルキ
ル基又はフェニル基を、Xは−NH−又は−CH
を、Yは水素原子、フェニル基が水酸基で置換されても
よいベンジル基、又は−SH、−SR、−SO
、−CONH、−OR等で置換されてもよい
低級アルキル基を、ここでRは低級アルキル基または
アリール基を、R、Rは同一又は異なって水素原
子、低級アルキル基又はアミノ基を、Rは、水素原
子、低級アルキル基又は水酸基の保護基を、Zは、−C
−又は−S−を、nは、1又は2の整数を意味す
る。但しXが−NH−のときはRとRが同時に水素
原子であることはない。)で示されるペプチド誘導体又
はその酸付加塩。 【効果】本発明の上記化合物又はその酸付加塩は、強い
中枢神経作用を有し、精神分裂病、鬱病、老年痴呆、脳
血管障害後遺症、頭部外傷、てんかん等における意識障
害改善あるいは意識減退、抑鬱症、記億減退などの改
善、さらに脊髄小脳変性症等の中枢神経障害治療薬とし
て有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品とりわけ、サイ
ロトロピン放出ホルモン(TRH)又はその誘導体に較
べて、体温上昇作用、自発運動亢進作用、同側性反射上
昇作用等の中枢神経賦活作用においてより強い活性を示
す中枢神経障害治療薬として有用な新規なペプチド誘導
体又はその酸付加塩に関するのであり、医療の分野で利
用される。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】TRH
は脳内の視床下部で合成されるトリペプチド(L−ピロ
グルタミル−L−ヒスチジル−L−プロリンアミド;p
Glu−His−Pro−NH)であり、甲状腺刺激
ホルモン(TSH)放出活性のほかに、脳機能障害に起
因する意識障害の治療薬として有用であることが知られ
ている(代謝、26巻、臨時増刊号、311頁)。しか
し、TRHは生体内で安定性に乏しく、ピログルタミル
ペプチダーゼやTRHアミダーゼ等の酵素により分解さ
れ、短時間で失活するため(医学のあゆみ、第134
巻、第4号、252頁)、その使用に際しては頻回投与
が必要とされる。その結果、TSHを過剰に分泌すると
いう欠点が生じ、かかるTSH過剰分泌作用を減少させ
る必要がある。また、TRHの欠点を改善すると共に、
覚醒促進作用、抗レセルピン作用(体温上昇作用)、自
発運動増加作用、脊随反射上昇作用(同側性反射上昇作
用)、ドーパミン作用増強作用、麻酔拮抗作用等の中枢
神経賦活作用がTRHに比較して強く、かつその作用持
続性においてより優れたTRH誘導体の研究が各方面で
行われている。例えば、TRHのpGlu−部分を
【化2】 (特開昭50−154247号公報)、
【化3】 (特開昭59−225182号公報)、
【化4】 (特開昭60−172996号公報)等の複素環に変換
した誘導体等が、またHis部分をロイシン(Leu)
に変換したTRH誘導体(特開昭56−36442号公
報)等が既に公知になっている。
【0003】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、先にpG
lu−部分を変換することにより得られるTRH誘導体
を出願した。更に、TRH誘導体に関し種々鋭意検討を
重ねた結果、pGlu−L−His−部分を変換するこ
とにより得られるTRH誘導体が、TRHの欠点を改善
すると同時に、公知のTRH誘導体に比較してより強い
中枢賦活作用と優れた作用持続性を有することを見い出
し本発明を完成した。即ち、本発明はTRHのpGlu
−L−His一部分を下記1般式〔II〕
【化5】 (R、R、X、Y、nは前記と同じである)で示さ
れる構造に変換して得られる化学構造上も大きな特徴を
有する新規ペプチド誘導体及びその酸付加塩を提供する
ことを目的とする。
【0004】本発明によれば新規ペプチド誘導体および
その酸付加塩は、下記一般式〔I〕で示される。
【化6】 (式中、R及びRは同一又は相違してもよく、水素
原子、低級アルキル基又はフェニル基を、Xは−NH−
又は−CH−を、Yは水素原子、フェニル基が水酸基
で置換されてもよいベンジル基、又は−SH、−S
、−SO、−CO アルキル基を、ここでRは低級アルキル基又はアリー
ル基を、R、Rは同一又は相違してもよく、水素原
子、低級アルキル基、又はアミノ保護基を、Rは水素
原子、低級アルキル基、又は水酸基の保護基を、Zは−
CH−又は−S−を、nは1又は2の整数を意味す
る。但しXが−NH−のときはRとRが同時に水素
原子であることはない。)
【0005】本発明で使用される「低級アルキル基」と
は炭素数1乃至5個、好ましくは1乃至4個の直鎖又は
分枝状の炭素鎖を意味し、具体的にはメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、sec−ブチル基等を、「アリール基」とは、例
えばフェニル基、トリル基等を、「アミノ保護基」と
は、例えばアセチル基、ベンゾイル基、ベンジル基、ト
シル基、ベンジルオキシカルボニル基、tert−ブト
キシカルボニル基、2、4−ジニトロフェニル基等を、
「水酸基の保護基」とは、例えばベンジル基、アセチル
基、ベンゾイル基等が挙げられる。本発明の目的化合物
〔I〕は、酸と塩を形成することが可能であり、塩を形
成するための酸としては塩酸、硫酸等の無機酸、又はク
エン酸、酢酸、酒石酸等の有機酸を挙げることができ
る。これら塩は本発明に包含されるものである。また、
本発明の目的化合物〔I〕は少なくとも3個の不斉炭素
原子を有しており、これに基づく立体異性体が存在する
が、本発明の目的化合物は、これら異性体の分離された
もの及びこれらの混合物を包含するものである。
【0006】本発明によれば、目的化合物〔I〕または
その酸付加塩は (A)一般式〔III〕
【化7】 (但し、R、R、nは前記と同じである。Xはイ
ミノ基、保護されたイミノ基、またはメチレン基を表わ
す)で示される化合物またはその反応性誘導体と、一般
式〔IV〕
【化8】 (但し、Y、Zは前記と同じである)で示される化合物
又はその塩とを縮合させるか、 (B)一般式〔V〕
【化9】 (但し、R、R、X、Y、nは前記と同じであ
る)で示される化合物、その塩又はその反応性誘導体
と、一般式〔VI〕
【化10】 (但し、Zは前記と同じである)で示されるアミノ酸ア
ミド又はその塩とを縮合させるか、あるいは (C)一般式〔VII】
【化11】 (但し、R、R、X、Y、Z、nは前記と同じで
ある)で示される化合物、その塩又はその反応性誘導体
をアミド化し、(D)上記(A)、(B)又は(C)工
程で得られた生成物においてXが保護されたイミノ基
である場合は、その保護基を除去し、(E)さらに、所
望により生成物をその酸付加塩とすることにより製する
ことができる。
【0007】本発明の原料化合物〔IV〕〜〔VII〕
は遊離塩基又はその塩いずれであっても反応に供するこ
とができる。塩としては酸付加塩の形で用いるのが望ま
しく、このような酸付加塩としては、例えば塩酸塩、臭
化水素酸塩などの無機酸付加塩、トリフルオロ酢酸塩、
p−トルエンスルホン酸塩などの有機酸付加塩などを用
いることができる また、化合物〔III〕、〔V〕および〔VII〕の反
応性誘導体としては、それぞれの化合物に対応する活性
エステル(例えば、N−ヒドロキシスクシンイミドエス
テル、ペンタクロロフェニルエステル、N−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾールエステル)酸ハライド(例えば酸ク
ロライド)、酸アジド、混酸無水物、イミダゾールアミ
ドなどを用いることができる。活性エステルは、一旦単
離してからペプチド合成反応に付しても良く、又単離し
ないでペプチド合成反応に付してもよい。更に化合物
〔VII〕の反応性誘導体としては、例えばエステル
(エチルエステル、メチルエステルなどのアルキルエス
テル、ベンジルエステルなどのアラルキルエステル等)
なども好適に用いることができる。一方、上記原料化合
物〔III〕、〔V〕及び〔VII〕において基X
保護されたイミノ基である場合、該イミノ基の保護基と
してはペプチド合成で通常使用される保護基をいずれも
用いることができる。適当な保護基としては、例えば、
ベンジルオキシカルボニル基、ベンジル基、トシル基、
tert−ブトキシカルボニル基、2,4−ジニトロフ
ェニル基などが挙げられる。
【0008】〔反応工程(A)及び(B)〕化合物〔I
II〕又はその反応性誘導体と化合物〔IV〕又はその
塩との縮合反応、並びに化合物〔V〕、その塩又はその
反応性誘導体と化合物〔VI〕又はその塩との縮合反応
は、いずれもペプチド合成反応であり、公知の手法によ
り実施することができる。例えば、化合物〔III〕と
化合物〔IV〕又はその塩との縮合反応、及び化合物
〔V〕又はその塩と化合物〔VI〕又はその塩との縮合
反応は適当な溶媒中、縮合剤の存在下で実施することが
できる。縮合剤の適当な例としてはジシクロヘキシルカ
ルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド、オキシ塩化リン、三塩化リ
ン、塩化チオニル、塩化オキサリル、トリフェニルホス
フィン、ヴィルスマイヤー試薬などが挙げられる。本縮
合反応は−50〜50℃で実施するのが適当である。な
お、〔IV〕の化合物の塩を用いる場合は、脱酸剤の存
在下に反応させる。一方化合物〔III〕の反応性誘導
体と化合物(IV〕又はその塩との縮合反応及び化合物
〔V〕の反応性誘導体と化合物〔VI〕又はその塩との
縮合反応は適当な溶媒中、脱酸剤の存在下又は非存在下
に実施できる。脱酸剤としては、例えば、トリアルキル
アミン(トリエチルアミン、トリメチルアミン等)、
N,N−ジアルキルアニリン(N,N−ジメチルアニリ
ン、N,N−ジエチルアニリン等)、ピリジン、N−ア
ルキルモルホリン(N−メチルモルホリン等)、水酸化
アルカリ金属(水酸化カリウム、水酸化ナトリウム
等)、炭酸アルカリ金属(炭酸カリウム等)、炭酸水素
アルカリ金属(炭酸水素ナトリウム等)などが挙げられ
る。本縮合反応は−50〜50℃、特に−10〜10℃
で実施するのが適当である。反応工程(A)及び(B)
で用いられる縮合反応溶媒としては、例えば、ジメチル
ホルムアミド、塩化メチレン、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン、アセトニトリル、酢酸エチル、ピリジン、ア
セトン、水などを好適に用いることができる。
【0009】〔反応工程(C)〕化合物〔VII〕、そ
の塩又はその反応性誘導体のアミド化反応はアンモニア
又はアンモニア供与物質と反応させることによって実施
することができる。例えば、化合物〔VII〕又はその
塩のアミド化反応は、アンモニア又はアンモニア供与物
質と適当な溶媒中脱水剤の存在下で好適に実施すること
ができる。脱水剤としては例えば、前記縮合剤として例
示したものをいずれも用いることができる。また、アン
モニア供与物質としては、塩化アンモニウム、炭酸アン
モニウムなど、反応液中でアンモニアを放出する化合物
であればいずれも用いることができる。アミド化反応は
−20〜20℃で実施するのが望ましい。適当な溶媒と
しては、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、テトラヒドロフラン等を挙げることができる。一方
化合物〔VII〕又はその塩の反応性誘導体のアミド化
反応は、アンモニアまたはアンモニア供与物質と適当な
溶媒中脱酸剤の存在下または非存在下に実施できる。脱
酸剤としては前記反応工程(A)及び(B)の説明で例
示したものをいずれも用いることができる。アミド化反
応は−20〜20℃で実施するのが望ましい。適当な溶
媒としては、メタノール、エタノール、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシドなどを挙げることができ
る。
【0010】〔反応工程(D)〕上記反応工程(A)、
(B)又は(C)で得られた生成物に於てXが保護さ
れたイミノ基である場合、当該保護基の除去は、保護基
の種類に応じ常法に従って容易に実施する事ができる。
例えば、接触還元、電解還元、酸処理、塩基処理、酸化
反応等の手段を用いて行うことができる。
【0011】〔反応工程(E)〕かくして得られた目的
化合物は、必要な場合、常法に従ってこれを理論量の酸
で処理する事により容易に酸付加塩として得ることがで
きる。
【0012】なお、上記の反応において、原料化合物
〔III〕〜〔VII〕、その中間生成物及び目的化合
物はいずれも1〜4個の不斉炭素を含むが上記本発明方
法は原料化合物〔III〕〜〔VII〕として光学活性
体もしくはその混合物のいずれを用いても実施すること
ができる。又、上記本発明の反応はラセミ化を伴うこと
なく実施できるので、原料化合物〔III〕〜〔VI
I〕の光学活性体を用いれば、その中間生成物及び目的
物もまた対応する光学活性体として得ることができる。
本発明の目的化合物〔I〕又はその酸付加塩は、そのま
まあるいは適宜の薬理的に許容されている担体、賦形
剤、希釈剤と混合し、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル
剤、注射剤(静脈内、皮下、筋肉内)、坐剤などの形態
で経口的または非経口的に投与することができる 本発明目的化合物〔I〕又はその酸付加塩の投与量は、
投与の経路、患者の年齢、体重、症状等によって異なる
が一般に0.5μg〜5mg/kg/日であるのが好ま
しく、とりわけ経口投与の場合は10μg〜5mg/k
g/日、又非経口投与(例えば、静脈内投与、筋肉内投
与、皮下投与)の場合は1〜1000μg/kg/日で
あるのが好ましい。
【0013】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに説明す
る。実施例で使用した略号は以下の意味を表わす。 NMR 核磁気共鳴スペクトル(H−NMR) CIMS 化学イオン化質量分析スペクトル DMF ジメチルホルムアミド HOBT 1−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリ
アゾール DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド 尚、本実施例で使用した一般式〔IV〕で表わされるジ
ペプチドの臭化水素酸塩は、T.Szirtes等の方
法〔T.Szirtes et al,J.Med.C
hem.,27,741(1984)〕に従って合成し
た。
【0014】実施例1 N−(シス−3−メチルピログルタミル)−L−ロイシ
ル−L−プロリンアミド(化合物1A及び化合物1B)
【化12】 L−ロイシル−L−プロリンアミド臭化水素酸塩(51
7mg)をDMF(1.5ml)に溶解し、−10℃に
冷却下トリエチルアミン(0.35ml)を加え、氷冷
下10分間攪拌した後、生じた沈澱物を濾去するとL−
ロイシル−L−プロリンアミドのDMF溶液が得られ
た。これを直ちに次の反応に用いた。シス−3−メチル
ピログルタミン酸〔A.B.Mauger,J.Or
g.Chem.,46,1032(1981)〕(20
0mg)をDMF(1.5ml)に溶解させ、HOBT
(257mg)を加えた後、0℃に冷却した。DCC
(317mg)を加え、0℃で一夜攪拌した。この溶液
に上記のL−ロイシル−L−プロリンアミドのDMF溶
液を加え、5℃で一夜攪拌した。生じた沈澱物を濾別
し、減圧下濃縮乾固した。残渣を水洗後、HP−20の
カラムクロマトグラフィー(1.0×40cm)を用い
てメタノールで順次溶出させ精製した。更に、主溶出画
分を減圧濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒/クロロホルム:メタノ
ール:アンモニア水=60:10:1)で溶出させ、標
題の低極性化合物1A(188mg)と高極性化合物1
B(177mg)をそれぞれ粉末として得た。化合物1
Aと化合物1Bとはジアステレオマーの関係にある。 〔化合物1A〕
【0015】実施例2 N−(シス−3−メチルピログルタミル)−L−メチオ
ニル−L−プロリンアミド(化合物2A及び化合物2
B)
【化13】 L−メチオニル−L−プロリンアミド臭化水素酸塩(6
85mg)とシス−3−メチルピログルタミン酸(30
0mg)から実施例1と同様の方法にして、標題の低極
性化合物2A(140mg)と高極性化合物2B(15
0mg)をそれぞれ粉末として得た。化合物2Aと化合
物2Bとはジアステレオマーの関係にある。 〔化合物2A〕 CIMS m/z:371(M+1) 〔化合物2B〕
【0016】実施例3 N−(シス−3−メチルピログルタミル)−L−ノルバ
リル−L−プロリンアミド(化合物3A及び化合物3
B)
【化14】 L−ノルバリル−L−プロリンアミド臭化水素酸塩(6
18mg)とシス−3−メチルピログルタミン酸(30
0mg)から実施例1と同様の方法にして、標題の低極
性化合物3A(250mg)と高極性化合物3B(24
1mg)をそれぞれ粉末として得た。化合物3Aと化合
物3Bとはジアステレオマーの関係にある。 〔化合物3A〕
【0017】実施例4 N−(シス−3−メチルピログルタミル)−L−フェニ
ルアラニル−L−プロリンアミド(化合物4A及び化合
物4B)
【化15】 L−フェニルアラニル−L−プロリンアミド臭化水素酸
塩(719mg)とシス3−メチルピログルタミン酸
(300mg)から実施例1と同様の方法にして、標題
の低極性化合物4A(250mg)と高極性化合物4B
(150mg)をそれぞれ粉末として得た。化合物4A
と化合物4Bとはジアステレオマーの関係にある。 〔化合物4A〕
【0018】実施例5 N−(シス−3−メチルピログルタミル)−L−ノルロ
イシル−L−プロリンアミド(化合物5A及び化合物5
B)
【化16】 L−ノルロイシル−L−プロリンアミド臭化水素酸塩
(647mg)とシス−3−メチルピログルタミン酸
(300mg)から実施例1と同様の方法にして、標題
の低極性化合物5A(220mg)と高極性化合物5B
(160mg)をそれぞれ粉末として得た。化合物5A
と化合物5Bとはジアステレオマーの関係にある。 〔化合物5A〕
【0019】実施例6 N−(3,3−ジメチルピログルタミル)−L−ロイシ
ル−L−プロリンアミド(化合物6A及び化合物6B)
【化17】 L−ロイシル−L−プロリンアミド臭化水素酸塩(43
2mg)と3,3−ジメチルピログルタミン酸〔T.Y
amazaki et al,Chem.Pharm.
Bull.,24,3011(1976)〕(200m
g)から、実施例1と同様の方法にして、標題の低極性
化合物6A(85mg)と高極性化合物6B(63m
g)をそれぞれ粉末として得た。化合物6Aと化合物6
Bとはジアステレオマーの関係にある。 〔化合物6A〕
【0020】実施例7 N−(3,3−ジメチルピログルタミル)−L−ノルバ
リル−L−プロリンアミド(化合物7A及び化合物7
B)
【化18】 L−ノルバリル−L−プロリンアミド臭化水素酸塩(7
02mg)と3,3−ジメチルピログルタミン酸(25
0mg)から実施例1と同様の方法にして、標題の低極
性化合物7A(215mg)と高極性化合物7B(17
5mg)をそれぞれ粉末として得た。化合物7Aと化合
物7Bとはジアステレオマーの関係にある。 〔化合物7A〕 NMR(CDOD)
【0021】実施例8 N−(3,3−ジメチルピログルタミル)−L−メチオ
ニル−L−プロリンアミド(化合物8A及び化合物8
B)
【化19】 L−メチオニル−L−プロリンアミド臭化水素酸塩(7
78mg)と3,3−ジメチルピログルタミン酸(25
0mg)から実施例1と同様の方法にして、標題の低極
性化合物8A(212mg)と高極性化合物8B(19
5mg)をそれぞれ粉末として得た。化合物8Aと化合
物8Bとはジアステレオマーの関係にある。 〔化合物8A〕
【0022】実施例9 N−(3,3−ジメチルピログルタミル)−L−フェニ
ルアラニル−L−プロリンアミド(化合物9A及び化合
物9B)
【化20】 L−フェニルアラニル−L−プロリンアミド臭化水素酸
塩(654mg)と3,3−ジメチルピログルタミン酸
(300mg)から実施例1と同様の方法にして、標題
の低極性化合物9A(206mg)と高極性化合物9B
(140mg)をそれぞれ粉末として得た。化合物9A
と化合物9Bとはジアステレオマーの関係にある。 〔化合物9A〕
【0023】実施例10 N−(3,3−ジメチルピログルタミル)−L−ノルロ
イシル−L−プロリンアミド(化合物10A及び化合物
10B)
【化21】 L−ノルロイシル−L−プロリンアミド臭化水素酸塩
(588mg)と3,3−ジメチルピログルタミン酸
(300mg)から実施例1と同様の方法にして、標題
の低極性化合物10A(175mg)と高極性化合物1
0B(120mg)をそれぞれ粉末として得た。化合物
10Aと化合物10Bとはジアステレオマーの関係にあ
る。 〔化合物10A〕
【0024】実施例11 N−〔(1R)−3−オキソシクロペンタンカルボニ
ル〕−L−フェニルアラニル−L一プロリンアミド(化
合物11)
【化22】 L−フェニルアラニル−L−プロリンアミド臭化水素酸
塩(480mg)をDMF(3ml)に溶解し、−10
℃冷却下トリエチルアミン(0.29ml)を加え、氷
冷下、10分間攪拌した後、生じた沈澱物を濾去する
と、L−フェニルアラニル−L−プロリンアミドのDM
F溶液が得られた。これを直ちに次の反応に用いた。
(1R)−3−オキソシクロペンタンカルボン酸〔K.
Toki et al,Bull.Chem.Soc.
Jpn.,31,333(1958)〕(150mg)
をDMF(2ml)に溶解し、HOBT(216mg)
を加えた後、0℃に冷却した。DCC(265mg)を
加え、0℃で一夜攪拌した。この溶液に上記のL−フェ
ニルアラニ−L−プロリンアミドのDMF溶液を加え、
5℃で一夜攪拌した。生じた沈澱物を濾別し、減圧下濃
縮乾固した。残渣を水洗後、HP−20のカラムクロマ
トグラフィー(1.0×40cm)を用いてメタノール
で順次溶出させ精製した。更に、主溶出画分を減圧濃縮
乾固し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒/クロロホルム:メタノール:アンモ
ニア水=60:10:1)で溶出させ、標題の化合物1
1(150mg)を粉末として得た。
【0025】実施例12 N−〔(1R)−3−オキソシクロペンタンカルボニ
ル〕−L−ロイシル−L−プロリンアミド(化合物1
2)
【化23】 L−ロイシル−L−プロリンアミド臭化水素酸塩(67
5mg)と(1R)−3−オキソシクロペンタンカルボ
ン酸(200mg)から実施例11と同様の方法にし
て、標題の化合物12(280mg)を粉末として得
た。
【0026】実施例13 N−(シス−2−メチルー4−オキソシクロペンタンカ
ルボニル)−L−メチオニル−L−プロリンアミド(化
合物13A及び化合物13B)
【化24】L−メチオニル−L−プロリンアミド臭化水
素酸塩(385mg)とシス−2−メチル−4−オキソ
シクロペンタンカルボン酸〔K.Kojima et
al,Chem.Pharm.Bull.,33,27
50(1985)〕(150mg)から実施例1と同様
の方法にして、標題の低極性化合物13A(152m
g)と高極性化合物13Bを少量、粉末として得た。化
合物13Aと化合物13Bとはジアステレオマーの関係
にある。
【0027】実施例14 N−〔シス−(1S,2R)−2−メチル−4−オキソ
シクロペンタンカルボニル〕−L−ロイシル−L−プロ
リンアミド
【化25】 L−ロイシル−L−プロリンアミド臭化水素酸塩(47
7mg)とシス−((1S,2R)−2−メチルー4−
オキソシクロペンタンカルボン酸(春田ら、特願平3−
188378号)(200mg)から実施例11と同様
の方法にして、標題の化合物(342mg)を粉末とし
て得た
【0028】実施例15 N−〔シス−(1S,2R)−2−メチル−4−オキソ
シクロペンタンカルボニル〕−L−フェニルアラニル−
L−プロリンアミド
【化26】 L−フェニルアラニル−L−プロリンアミド臭化水素酸
塩(529mg)とシス−(1S,2R)−2−メチル
−4−オキソシクロペンタンカルボン酸(200mg)
から実施例11と同様の方法にして、標題の化合物(4
50mg)を粉末として得た。
【0029】実施例16 N−〔シス−(1S,2R)−2−メチル−4−オキソ
シクロペンタンカルボニル〕−L−ノルバリル−L−プ
ロリンアミド
【化27】 L−ノルバリル−L−プロリンアミド臭化水素酸塩(4
00mg)とシス−(1S,2R)−2−メチル−4−
オキソシクロペンタンカルボン酸(200mg)から実
施例11と同様の方法にして、標題の化合物(345m
g)を粉末として得た。
【0030】実施例17 N−〔シス−(1S,2R)−2−メチル−4−オキソ
シクロペンタンカルボニル〕−L−ノルロイシル−L−
プロリンアミド
【化28】 L−ノルロイシル−L−プロリンアミド臭化水素酸塩
(477mg)とシス−(1S,2R)−2−メチル−
4−オキソシクロペンタンカルボン酸(200mg)か
ら実施例11と同様の方法にして、標題の化合物(22
7mg)を粉末として得た。
【0031】実施例18 N−(2,2−ジメチル−4−オキソシクロペンタンカ
ルボニル)−L−フェニルアラニル−L−プロリンアミ
【化29】 L−フェニルアラニル−L−プロリンアミド臭化水素酸
塩(99mg)と2,2−ジメチル−4−オキソシクロ
ペンタンカルボン酸〔W.H.Perkin,ju
n.,J.F.Thorpe,J.Chem.So
c.,79,729(1901)〕(45mg)から実
施例11と同様の方法にして、標題の低極性化合物18
A(38mg)と高極性化合物18B(38mg)を得
た。化合物18Aと化合物18Bはジアステレオマーの
関係にある。 化合物18A
【0032】実施例19 N−(2、2−ジメチル−4−オキソシクロペンタンカ
ルボニル)−L−ロイシル−L−プロリンアミド
【化30】 L−ロイシル−L−プロリンアミド臭化水素酸塩(99
mg)と2,2−ジメチル−4−オキソシクロペンタン
カルボン酸(45mg)から実施例11と同様の方法に
して、標題の低極性化合物19A(50mg)と高極性
化合物19B(50mg)を得た。化合物19Aと化合
物18Bはジアステレオマーの関係にある。
【0033】実施例20 N−〔(1R)−3−オキソシクロペンタンカルボニ
ル〕−L−ノルバリル−L−プロリンアミド
【化31】 L−ノルパリル−L−プロリンアミド臭化水素酸塩(3
79mg)と(1R)−3−オキソシクロペンタンカル
ボン酸(150mg)から実施例11と同様の方法にし
て、標題の化合物(322mg)を粉末として得た。 NMR(CDOD)
【0034】実施例21 N−〔(1R)−3−オキソシクロペンタンカルボニ
ル〕−L−ノルロイシル−L−プロリンアミド
【化32】 L−ノルロイシル−L−プロリンアミド臭化水素酸塩
(397mg)と(1R)−3−オキソシクロペンタン
カルボン酸(150mg)から実施例11と同様の方法
にして、標題の化合物(243mg)を粉末として得
た。
【0035】本発明はこれら実施例に限られるものでな
いことは勿論であり、例えば次のような化合物も本発明
に属するものである。 22.N−(3−オキソシクロペンタンカルボニル)−
L−チロシル−L−プロリンアミド 23.N−(シス−2−メチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−チロシル−L−プロリンアミド 24.N−(2,2−ジメチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−チロシル−L−プロリンアミド 25.N−(シス−2−メチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−イソロイシル−L−プロリンア
ミド 26.N−(シス−2−メチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−グルタミル−L−プロリンアミ
ド 27.N−(シス−2−メチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−アスパラギル−L−プロリンア
ミド 28.N−(シス−2−メチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−アルギニル−L−プロリンアミ
ド 29.N−(シス−2−メチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−リジル−L−プロリンアミド 30.N−(シス−2−メチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−スレオニル−L−プロリンアミ
ド 31.N−(シス−2−メチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−バリル−L−プロリンアミド 32.N−(シス−2−エチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−フェニルアラニル−L−プロリ
ンアミド 33.N−(シス−2−フエニル−4−オキソシクロペ
ンタンカルボニル)−L−フェニルアラニル−L−プロ
リンアミド 34.N−(3−オキソシクロペンタンカルボニル)−
L−イソロイシル−L−プロリンアミド 35.N−(3−オキソシクロペンタンカルボニル)−
L−グルタミル−L−プロリンアミド 36.N−(3−オキソシクロペンタンカルボニル)−
L−アスパラギル−L−プロリンアミド 37.N−(3−オキソシクロペンタンカルボニル)−
L−アルギニル−L−プロリンアミド 38.N−(3−オキソシクロペンタンカルボニル)−
L−リジル−L−プロリンアミド 39.N−(3−オキソシクロペンタンカルボニル)−
L−セリル−L−プロリンアミド 40.N−(3−オキソシクロペンタンカルボニル)−
L−スレオニル−L−プロリンアミド 41.N−(3−オキソシクロペンタンカルボニル)−
L−バリル−L−プロリンアミド 42.N−(2,2−ジメチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−イソロイシル−L−プロリンア
ミド 43.N−(2,2−ジメチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−グルタミル−L−プロリンアミ
ド 44.N−(2,2−ジメチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−アスパラギル−L−プロリンア
ミド 45.N−(2,2−ジメチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−アルギニル−L−プロリンアミ
ド 46.N−(2,2−ジメチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−リジル−L−プロリンアミド 47.N−(2,2−ジメチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−セリル−L−プロリンアミド 48.N−(2,2−ジメチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−スレオニル−L−プロリンアミ
ド 49.N−(2,2−ジメチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−バリル−L−プロリンアミド 50.N−〔(シス−2−メチル−4−オキソシクロペ
ンタンカルボニル)−L−フェニルアラニル〕−L−チ
アゾリン−4−カルボン酸アミド 51.N−〔(2,2−ジメチル−4−オキソシクロペ
ンタンカルボニル)−L−フェニルアラニル〕−L−チ
アゾリン−4−カルボン酸アミド 52.N−(3−メチル−6−オキソ−2−ピペリジン
カルボニル)−L−ロイシル−L−プロリンアミド 53.N−(3−メチル−6−オキソ−2−ピペリジン
カルボニル)−L−メチオニル−L−プロリンアミド 54.N−(3−メチル−6−オキソ−2−ピペリジン
カルボニル)−L−ノルロイシル−L−プロリンアミド 55.N−(3−メチル−6−オキソ−2−ピペリジン
カルボニル)−L−フェニルアラニル−L−プロリンア
ミド 56.N−(3−メチル−6−オキソ−2−ピペリジン
カルボニル)−L−ノルバリル−L−プロリンアミド 57.3−〔N−(3−メチルピログルタミル)−L−
ロイシル〕−L−チアゾリジン−4−カルボン酸アミド 58.3−〔N−(3−メチルピログルタミル)−L−
メチオニル〕−L−チアゾリジン−4−カルボン酸アミ
ド 59.3−〔N−(3−メチル−6−オキソ−2−ピペ
リジンカルボニル)−L−ロイシル〕−L−チアゾリジ
ン−4−カルボン酸アミド 60.3−〔N−(3−メチル−6−オキソ−2−ピペ
リジンカルボニル)−L−メチオニル〕−L−チアゾリ
ジン−4−カルボン酸アミド 61.3−〔N−(3−オキソシクロペンタンカルボニ
ル)−L−ロイシル〕−L−チアゾリジン−4−カルボ
ン酸アミド 62.3−〔N−(2−メチル−4−オキソシクロペン
タンカルボニル)−L−メチオニル〕−L−チアゾリジ
ン−4−カルボン酸アミド 63.3−〔N−(2,2−ジメチル−4−オキソシク
ロペンタンカルボニル)−L−メチオニル〕−L−チア
ゾリジン−4−カルボン酸アミド 64.N−(3−オキソシクロヘキサンカルボニル)−
L−ロイシル−L−プロリンアミド 65.3−〔N−(3−オキソシクロヘキサンカルボニ
ル)−L−メチオニル〕−L−チアゾリジン−4−カル
ボン酸アミド 66.N−(2−メチル−5−オキソシクロヘキサンカ
ルボニル)−L−メチオニル−L−プロリンアミド 67.N−(3−フェニルピログルタミル)−L−ロイ
シル−L−プロリンアミド 68.N−(3−フェニルピログルタミル)−L−メチ
オニル−L−プロリンアミド 69.3−〔N−(3−フェニルピログルタミル)−L
−メチオニル〕−L−チアゾリジン−4−カルボン酸ア
ミド 70.N−(3−フェニル−6−オキソ−2−ピペリジ
ンカルボニル)−L−ロイシル−L−プロリンアミド 71.3−〔N−(3−フェニル−6−オキソ−2−ピ
ペリジンカルボニル)−L−メチオニル〕−L−チアゾ
リジン−4−カルボン酸アミド 72.N−(3−エチルピログルタミル)−L−ロイシ
ル−L−プロリンアミド 73.N−(3−イソプロピルピログルタミル)−L−
メチオニル−L−プロリンアミド 74.N−(3−エチル−6−オキソ−2−ピベリジン
カルボニル)−L−ロイシン−L−プロリンアミド 75.3−〔N−(3−エチルピログルタミル)−L−
メチオニル〕−L−チアゾリジン−4−カルボン酸アミ
ド 76.N−(2−フェニル−4−オキソシクロペンタン
カルボニル)−L−メチオニル−L−プロリンアミド 77.N−(3−メチルピログルタミル)−L−リジル
−L−プロリンアミド 78.N−(3−エチルピログルタミル)−L−リジル
−L−プロリンアミド 79.N−(3−メチルピログルタミル)−L−オルニ
チル−L−プロリンアミド 80.〔(1S)−5−ジメチルアミノ−1−〔(2
S)−2−カルバモイルピロリジン−1−イルカルボニ
ル〕プロピルカルバモイル〕−3−メチルピロリジン−
5−オン 81.〔(1S)−4−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−1−〔(2S)−2−カルバモイルピロリジン−1
−イルカルボニル〕ブチルカルバモイル〕−3−メチル
ピロリジン−5−オン 82.N−(3−メチル−6−オキソ−2−ピペリジン
カルボニル)−L−リジル−L−プロリンアミド 83.N−(3−メチルピログルタミル)−L−アルギ
ニル−L−プロリンアミド 84.N−(3−メチルピログルタミル)−L−トレオ
ニル−L−プロリンアミド 85.〔(1S)−2−メトキシ−1−〔(2S)−2
−カルバモイルピロリジン−1−イルカルボニル〕プロ
ピルカルバモイル〕−3−メチルピロリジン−5−オン 86.N−(3−メチルピログルタミル)−L−システ
イル−L−プロリンアミド 87.〔(1S)−2−メチルチオ−1−〔(2S)−
2−カルバモイルピロリジン−1−イルカルボニル〕エ
チルカルバモイル〕−3−メチルピロリジン−5−オン 88.〔(1S)−2−フェニルチオ−1−〔(2S)
−2−カルバモイルピロリジン−1−イルカルボニル〕
エチルカルバモイル〕−3−メチルピロリジン−5−オ
ン 89.〔(1S)−2−メチルスルホニル−1−〔(2
S)−2−カルバモイルピロリジン−1−イルカルボニ
ル〕エチルカルバモイル〕−3−メチルピロリジン−5
−オン 90.N−(3−メチルピログルタミル)−L−アスパ
ラギル−L−プロリンアミド 91.N−(3−メチルピログルタミル)−L−チロシ
ル−L−プロリンアミド 92.N−(3−メチル−6−オキソ−2−ピペリジン
カルボニル)−L−セリル−L−プロリンアミド 93.N−(2−メチル−4−オキソシクロペンタンカ
ルボニル)−L−セリル−L−プロリンアミド 94.N−(2−メチル−5−オキソシクロヘキサンカ
ルボニル)−L−トレオニル−L−プロリンアミド 95.N−(3−エチル−6−オキソ−2−ピペリジン
カルボニル)−L−アスパラギル−L−プロリンアミド 96.N−(3−3−ジメチルピログルタミル)−L−
アルギニル−L−プロリンアミド 97.〔(1S)−4−アセチルアミノ−1−〔(2
S)−2−カルバモイルピロリジン−1−イルカルボニ
ル〕ブチルカルバモイル〕−3−メチルピロリジン−5
−オン 98.〔(1S)−2−アセチルアミノ−1−〔(2
S)−2−カルバモイルピロリジン−1−イルカルボニ
ル〕ブチルカルバモイル〕−3−メチルピロリジン−5
−オン
【0036】試験例 次に本発明の化合物について、抗レセルピン作用、抗ク
ロルプロマジン作用、及び同側性反射上昇作用について
評価試験を行った。なお、比較のため、TRHと下記式
で示される従来より公知のDN1417についても同様
の評価試験を行った。DN1417
【化33】
【0037】試験例 1 抗レセルピン作用(体温上昇作用) 体重35〜40gのICR系雄性マウスにレセルピン5
mg/kgを皮下投与し、約2時間後、マウス保定器に
一匹ずつ保定し、直腸内に体温センサーを挿入した。そ
の後、10分毎に体温を自動計測した。レセルピン投与
3ないし3.5時間後、生理食塩水に溶解した検体を皮
下投与した。検体投与後、10分毎の体温を120分間
計測し、その間の体温下面積を算出し、最小二乗法によ
り回帰直線を求め、検体投与直前に比べて120分間の
間平均1℃体温を上昇させるのに必要な検体量を求め
た。結果を表1に示した。
【表1】
【0038】試験例 2 抗クロルプロマジン作用(自発運動量亢進作用) 体重35〜40gのICR系雄性マウス一群4匹にクロ
ルプロマジン5mg/kgを皮下投与し、ただちに自発
運動量測定装置(AUTOMEX)にセットし、一時間
後、生理食塩水に溶解した検体を皮下投与した。その
後、15分毎の自発運動量を120分間測定した。12
0分間の総運動量を算出し、最小二乗法により回帰直線
を求め、3000カウントの運動量を誘起させるのに必
要な検体量を算出した。結果を表2に示した。
【表2】
【0039】試験例 3 ラット同側性反射上昇作用(脊髄反射上昇作用) 体重450〜520gのウイスター系雄性ラットをエー
テル麻酔下で脊髄頸部を露出し、気管カニューレを装着
し、両側の迷走神経を頭部で切断する。その後、頸椎C
1部分を切断し、すみやかに人工呼吸器(信濃製作所
60rpm.4ml/stroke)を用いて人工呼吸
を施した。ラットを37℃の恒温水を循環させた恒温装
置上に前肢、右後肢、歯、尾の5点で固定し、右後肢大
腿静脈に静脈カニューレを装着し、左後肢に二本の針電
極を皮下に挿入し、同肢に糸を付け、その先端をFDピ
ックアップに繋ぎ、約5gのテンションをかけた。電極
を通して30秒に一回、50〜100Vの電気刺激を与
えた。その際に発生した肢の張力をFDピックアップを
介してポリグラフ上に記録した。約1時間の安定時間を
置き、反応が一定になった後、生理食塩水に溶解した検
体を静脈内に投与した。その後、1時間反応を記録し
た。データは検体投与直前の3回の反応を平均したもの
を100%とし、検体投与1、3、8、10、15、2
0、30、40、50、60分後の反射率を算出した。
結果を表3に各検体0.1mg/kg投与時の上記各時
間での反射率を直線で結び、算出した60分間の反射率
下面積と、投与後10及び60分後の反射率を表3に示
した。
【表2】 なお、本発明化合物のホルモン作用は、甲状腺濾胞内コ
ロイド形成試験を行うことによりいずれもTRHのホル
モン作用と同等か又はそれ以下であることがわかった。
【0040】
【発明の効果】本発明の化合物〔I〕又はその酸付加塩
はTRH及び公知のTRH誘導体に比べて、より強い中
枢神経系に対する作用(例えば、体温上昇作用、自発運
動亢進作用、同側性反射上昇作用等)を有し、精神分裂
病、欝病、老年痴呆、脳血管障害後遺症、頭部外傷、て
んかん等における意識障害改善あるいは意欲減退、抑欝
症、記憶減退などの改善、さらに脊髄小脳変性症治療等
の中枢神経障害治療薬として有用である。
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 勝義 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社医薬研究所内 (72)発明者 岩田 邦男 神奈川県秦野市名古木23番地 日本たばこ 産業株式会社安全性研究所内 (72)発明者 古川 昇 神奈川県秦野市名古木23番地 日本たばこ 産業株式会社安全性研究所内 (72)発明者 内田 逸郎 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社医薬研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 【化1】 (式中、R及びRは同一又は相違してもよく、水素
    原子、低級アルキル基又はフェニル基を、Xは−NH−
    又は−CH−を、Yは水素原子、フェニル基が水酸基
    で置換されてもよいベンジル基、又は−SH、−S
    、−SO、−CO アルキル基を、ここでRは低級アルキル基又はアリー
    ル基を、R、Rは同一又は相違してもよく、水素原
    子、低級アルキル基、又はアミノ保護基を、Rは水素
    原子、低級アルキル基、又は水酸基の保護基を、Zは−
    CH−又は−S−を、nは1又は2の整数を意味す
    る。但しXが−NH−のときはRとRが同時に水素
    原子であることはない。)で示されるペプチド誘導体又
    はその酸付加塩。
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