JPH0656840A - デポー製剤 - Google Patents

デポー製剤

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JPH0656840A
JPH0656840A JP5106969A JP10696993A JPH0656840A JP H0656840 A JPH0656840 A JP H0656840A JP 5106969 A JP5106969 A JP 5106969A JP 10696993 A JP10696993 A JP 10696993A JP H0656840 A JPH0656840 A JP H0656840A
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JP
Japan
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oxepino
dibenz
tetrahydro
pyrrole
chloro
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Pending
Application number
JP5106969A
Other languages
English (en)
Inventor
Den Oetelaar Petrus J M Van
ペトルス・ヨハンネス・マリア・フアン・デン・オエーテラール
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Akzo NV
Original Assignee
Akzo NV
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Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D209/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 デポー製剤として使用するための優れた特性
を有する極めて不溶性の化合物であるトランス−5−ク
ロロ−2−メチル−2,3,3a,12b−テトラヒドロ
−1H−ジベンズ[2,3:6,7]オキセピノ[4,5
−c]ピロールのヘミパモエート及びパモエート塩、そ
れらの製造法ならびに、特に結晶形のトランス−5−ク
ロロ−2−メチル−2,3,3a,12b−テトラヒドロ
−1H−ジベンズ[2,3:6,7]オキセピノ[4,5
−c]ピロールのパモエート塩を含む製剤。 【効果】 本発明の製剤は治療有効量のトランス−5−
クロロ−2−メチル−2,3,3a,12b−テトラヒド
ロ−1H−ジベンズ[2,3:6,7]オキセピノ[4,
5−c]ピロールを投与後2〜6週間放出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、包括的には種々の精神
病の治療に有用な製剤、より特定的にはデポー製剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】化合物トランス−5−クロロ−2−メチ
ル−2,3,3a,12b−テトラヒドロ−1H−ジベン
ズ[2,3:6,7]オキセピノ[4,5−c]ピロール
及びその製法はvan den Burgの米国特許第
4,145,434号に記載されている。該特許の記載内
容は本発明に含まれるものとする。該特許にはこの化合
物がCNS(中枢神経系)抑制活性を有し且つ優れた抗
ヒスタミン活性及び抗セロトニン活性を有すると記載さ
れている。
【0003】近縁化合物の多数の酸付加塩が該特許に記
載されている。しかしながら、パモエート塩は記載され
ていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】トランス−5−クロロ
−2−メチル−2,3,3a,12b−テトラヒドロ−1
H−ジベンズ[2,3:6,7]オキセピノ[4,5−
c]ピロールのパモエートまたはヘミパモエート塩は極
めて不溶性の化合物でありデポー製剤として使用するた
めの優れた特性を有するという意外な知見が得られた。
【0005】従って本発明は、トランス−5−クロロ−
2−メチル−2,3,3a,12b−テトラヒドロ−1H
−ジベンズ[2,3:6,7]オキセピノ[4,5−c]
ピロールのパモエートまたはヘミパモエートを含有する
デポー製剤から成る製剤を提供する。このような製剤
は、注射によって投与された後で治療有効量のトランス
−5−クロロ−2−メチル−2,3,3a,12b−テト
ラヒドロ−1H−ジベンズ[2,3:6,7]オキセピノ
[4,5−c]ピロールを放出するであろう。
【0006】本発明はまた、通常はトランス−5−クロ
ロ−2−メチル−2,3,3a,12b−テトラヒドロ−
1H−ジベンズ[2,3:6,7]オキセピノ[4,5−
c]ピロールの遊離塩基をパモ酸と反応させてパモエー
トまたはヘミパモエートを形成させることから成る製剤
の製造方法を提供する。
【0007】上記のごとく製造された本発明の組成物
は、通常は遊離塩基によって治療され得るヒトなどの哺
乳類の疾病状態の治療に有用である。このような疾病状
態としては、緊張、興奮、不安、精神病、精神分裂症な
どがある。組成物はまた、抗ヒスタミン剤としても使用
され、またその抗セロトニン活性も利用される。
【0008】
【課題を解決するための手段】トランス−5−クロロ−
2−メチル−2,3,3a,12b−テトラヒドロ−1H
−ジベンズ[2,3:6,7]オキセピノ[4,5−c]
ピロールの遊離塩基は、van den Burgの米
国特許第4,145,434号の実施例4に記載の手順で
製造され得る。該特許の全記載内容が本発明に含まれる
ものとする。遊離塩基はまた、オランダ、オス市のOr
ganon International, bvから
も入手できる。
【0009】パモ酸の化学名は4,4′−メチレンビス
[3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸]であ
る。これは入手し易い市販物質であり、また「エンボン
酸(embonic acid)」とも呼ばれている。
【0010】パモエート塩を生成するためには、トラン
ス−5−クロロ−2−メチル−2,3,3a,12b−テ
トラヒドロ−1H−ジベンズ[2,3:6,7]オキセピ
ノ[4,5−c]ピロールとパモ酸とを極性溶媒中でパ
モエートが形成されるまで反応させる。半量のパモ酸と
反応させたときヘミパモエートが得られる。
【0011】パモエート塩は高温(例えば50℃)下で
時間の経過に伴って自然に結晶化する。本発明で使用す
るためには、等部のパモエート塩と化合物の遊離塩基と
を含有するこの結晶形が好ましい。
【0012】得られた塩の形態にかかわりなく、該塩を
例えば水と混合して筋肉内注射用の製剤を調製し得る。
デポー製剤を調製するためにパモエート化合物と共に使
用できるその他の液体としてはピーナッツ油またはゴマ
油のような植物油がある。
【0013】パモエートを内包できるその他の製剤とし
ては微小球及びマイクロカプセルのような挿入剤(im
plant)がある。
【0014】本発明を実施するために必要な要素ではな
いが、本発明の製剤は、バッファ、保存剤及び局部麻酔
薬として作用するリン酸塩、クエン酸、酢酸またはその
塩、パラベン、ベンジルアルコール及びクロロブタノー
ルのような別の化合物を含有し得る。
【0015】懸濁特性を改善するためにカルボキシメチ
ルセルロースまたはゼラチンのような懸濁化剤、Twe
en 20またはTween 80のような界面活性剤
を添加してもよい。
【0016】本発明の製剤に含まれるトランス−5−ク
ロロ−2−メチル−2,3,3a,12b−テトラヒドロ
−1H−ジベンズ[2,3:6,7]オキセピノ[4,5
−c]ピロールパモエートの投与量は個々の精神病患者
毎に好ましい値が選択される。しかしながら、本発明に
従って調製され本発明の目的を達成する極めて有用な製
剤は典型的には、トランス−5−クロロ−2−メチル−
2,3,3a,12b−テトラヒドロ−1H−ジベンズ
[2,3:6,7]オキセピノ[4,5−c]ピロールパ
モエートを患者体内で2〜4mg/日ずつ徐放的または
持続的に放出すべく十分な量を含有するであろう。患者
の容態を軽減する最終投与量は個々の特性以外にも患者
の体重、容態及び年齢に左右される。
【0017】典型的には、化合物は筋肉内注射後の約4
(2〜6)週間の間動物の血流に放出されるであろう。
【0018】本発明の製剤を用いた治療方法は、治療を
要する対象、例えばヒト患者に該製剤を投与することか
ら成る。一般には治療対象に筋肉内注射を行なうことに
よって治療する。必要な期間または所望の期間治療を継
続する。
【0019】以下の実施例によって本発明を更に説明す
る。
【0020】
【実施例】実施例1 トランス−5−クロロ−2−メチル−2,3,3a,12
b−テトラヒドロ−1H−ジベンズ[2,3:6,7]オ
キセピノ[4,5−c]ピロールの遊離塩基をオラン
ダ、オス市のOrganon Internation
al、bvから入手した。20℃に維持した50mlの
ジメチルホルムアミドに2.91gの遊離塩基を溶解し
た。この溶液に3.95gのパモ酸(Janssen
Chimica)を添加した。混合物を20時間攪拌
し、80mlの水を添加してパモエート塩とし、得られ
た沈殿物を濾過によって収集し、100mlのアセトン
−ヘキサン(1:1)によって1回スラリー化した。黄
色固体を濾過によって収集し、50℃で減圧下に48時
間乾燥した。収量5.52g。得られたパモエート塩は
水溶度0.2mg/ml未満及び融点224.3〜25
4.1℃を有していた。
【0021】同様にして、トランス−5−クロロ−2−
メチル−2,3,3a,12b−テトラヒドロ−1H−ジ
ベンズ[2,3:6,7]オキセピノ[4,5−c]ピロ
ールのフマル酸塩、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩
及びパルミチン酸塩を得た。1−ヒドロキシ−2−ナフ
トエ酸塩及びパルミチン酸塩は油であった。フマル酸塩
は融点185.5〜187.5℃を有し、水溶度1mg/
mlであった。これはデポー製剤としては好ましくない
値である。
【0022】実施例2 パモ酸を半量(2g)だけ使用して実施例1の方法によ
って化合物のヘミパモエート塩を調製した。
【0023】実施例3 実施例1のパモエート塩を50℃で2週間保管すると自
然に結晶が形成された。これらの結晶は非晶質の黄色固
体よりも可溶性でなく安定性であった。更に、これらは
微粒子化するための分離が容易でありまた懸濁液の形成
も容易であった。
【0024】実施例4 以下の組成の筋肉内注射剤を調製した: 10mg/mlのトランス−5−クロロ−2−メチル−
2,3,3a,12b−テトラヒドロ−1H−ジベンズ
[2,3:6,7]オキセピノ[4,5−c]ピロールパ
モエート 10mg/mlのクエン酸一水和物 18mg/mlの二リン酸二ナトリウム二水和物 0.5mg/mlのポリソルベート80 5mg/mlのナトリウムカルボキシメチルセルロース 総量1mlまでの水。
【0025】実施例5 以下の組成の筋肉内注射剤を調製した: 50mg/mlのトランス−5−クロロ−2−メチル−
2,3,3a,12b−テトラヒドロ−1H−ジベンズ
[2,3:6,7]オキセピノ[4,5−c]ピロールパ
モエート 10mg/mlのクエン酸一水和物 18mg/mlの二リン酸二ナトリウム二水和物 0.5mg/mlのポリソルベート80 5mg/mlのナトリウムカルボキシメチルセルロース 総量1mlまでの水。
【0026】実施例6 以下の組成の筋肉内注射剤を調製した: 100mg/mlのトランス−5−クロロ−2−メチル
−2,3,3a,12b−テトラヒドロ−1H−ジベンズ
[2,3:6,7]オキセピノ[4,5−c]ピロール
(実施例3の結晶) 10mg/mlのクエン酸一水和物 18mg/mlの二リン酸二ナトリウム二水和物 0.5mg/mlのポリソルベート80 5mg/mlのナトリウムカルボキシメチルセルロース 総量1mlまでの水。
【0027】本発明が記載の特定実施態様及び実施例に
限定されないこと、本発明の範囲は特許請求の範囲によ
って定義されることは理解されよう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/38 H 7433−4C

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランス−5−クロロ−2−メチル−
    2,3,3a,12b−テトラヒドロ−1H−ジベンズ
    [2,3:6,7]オキセピノ[4,5−c]ピロールの
    パモエートまたはヘミパモエート塩。
  2. 【請求項2】 治療に使用するためのトランス−5−ク
    ロロ−2−メチル−2,3,3a,12b−テトラヒドロ
    −1H−ジベンズ[2,3:6,7]オキセピノ[4,5
    −c]ピロールのパモエートまたはヘミパモエート塩。
  3. 【請求項3】 デポー製剤の製造に使用するためのトラ
    ンス−5−クロロ−2−メチル−2,3,3a,12b−
    テトラヒドロ−1H−ジベンズ[2,3:6,7]オキセ
    ピノ[4,5−c]ピロールパモエート。
  4. 【請求項4】 トランス−5−クロロ−2−メチル−
    2,3,3a,12b−テトラヒドロ−1H−ジベンズ
    [2,3:6,7]オキセピノ[4,5−c]ピロールパ
    モエートから成るデポー製剤。
  5. 【請求項5】 トランス−5−クロロ−2−メチル−
    2,3,3a,12b−テトラヒドロ−1H−ジベンズ
    [2,3:6,7]オキセピノ[4,5−c]ピロールパ
    モエートが結晶形で存在することを特徴とする請求項4
    に記載のデポー製剤。
  6. 【請求項6】 抗精神病活性を有する医薬を製造するた
    めのトランス−5−クロロ−2−メチル−2,3,3a,
    12b−テトラヒドロ−1H−ジベンズ[2,3:6,
    7]オキセピノ[4,5−c]ピロールのパモエートま
    たはヘミパモエートの使用。
  7. 【請求項7】 トランス−5−クロロ−2−メチル−
    2,3,3a,12b−テトラヒドロ−1H−ジベンズ
    [2,3:6,7]オキセピノ[4,5−c]ピロールの
    パモエートまたはヘミパモエート塩から成る医薬製品の
    製造方法であって、トランス−5−クロロ−2−メチル
    −2,3,3a,12b−テトラヒドロ−1H−ジベンズ
    [2,3:6,7]オキセピノ[4,5−c]ピロールの
    遊離塩基をパモ酸と反応させることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 デポー製剤の製造に使用するためのトラ
    ンス−5−クロロ−2−メチル−2,3,3a,12b−
    テトラヒドロ−1H−ジベンズ[2,3:6,7]オキセ
    ピノ[4,5−c]ピロールヘミパモエート。
  9. 【請求項9】 トランス−5−クロロ−2−メチル−
    2,3,3a,12b−テトラヒドロ−1H−ジベンズ
    [2,3:6,7]オキセピノ[4,5−c]ピロールヘ
    ミパモエートから成るデポー製剤。
JP5106969A 1992-05-08 1993-05-07 デポー製剤 Pending JPH0656840A (ja)

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NL92201319.8 1992-05-08

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AU (1) AU3846293A (ja)
CA (1) CA2095499A1 (ja)
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ZA (1) ZA933134B (ja)

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CA2095499A1 (en) 1993-11-09
NO931671D0 (no) 1993-05-07
FI932088A0 (fi) 1993-05-07
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ZA933134B (en) 1993-11-30
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