JPH0656830U - トラックボール座標情報入力装置 - Google Patents

トラックボール座標情報入力装置

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JPH0656830U
JPH0656830U JP093616U JP9361692U JPH0656830U JP H0656830 U JPH0656830 U JP H0656830U JP 093616 U JP093616 U JP 093616U JP 9361692 U JP9361692 U JP 9361692U JP H0656830 U JPH0656830 U JP H0656830U
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JP
Japan
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ball
coordinate information
input device
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trackball
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Pending
Application number
JP093616U
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English (en)
Inventor
週一 遠井
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Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】長期間に渡ってトラックボールを精度良く回転
させることができる、検出精度に優れたトラックボール
座標情報入力装置を提供する。 【構成】複数の支承球体25により回転自在に支持され
たボール3と、このボール3の回転変位を検出する検出
手段を具備し、ボール3の回転変位に応じた座標入力を
行うトラックボール座標情報入力装置において、上記支
承球体25がジルコニアで形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、コンピュータに接続もしくは組み込んで、座標情報を入力するため の座標情報入力装置に係り、特にトラックボールの回転を長期間に渡って精度良 く行うことができる座標情報入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータの操作を行うためのトラックボール座標情報入力装置とし ては、図5及び図6に示す構造のものが知られている。 図5は上記座標情報入力装置1の要部を示す側断面図、図6はその平面図であ る。
【0003】 図において、トラックボール座標情報入力装置1は、ケース2の上部に一部が 露出するように回転自在に収容されたボール35と、ケース2内でボール35に 対して直交する二方向に当接する一対のローラ4,5と、該ローラ4,5を介し てボール35の回転をそれぞれX座標,Y座標の座標情報として検出する二つの 検出部6,7とを備えている。
【0004】 そして、これらの検出部6,7はケース2内に収容された所定の導電パターン を備えるプリント基板(図示せず)と導通せしめられ、この基板には、ケース2 の上蓋に一体的に形成された押しボタンにより操作される座標位置の決定,解除 用マイクロスイッチ等が実装されている。
【0005】 このトラックボール座標情報入力装置1にあっては、使用者がケース2の上面 に露出しているボール35の表面を手指にて軽く転がすことにより、該ボール3 の回転変位をローラ4,5を介して検出部6,7が検出し、その信号が、図示し ないコンピュータ本体に送られることにより、例えば該コンピュータの表示装置 (ディスプレイ)上でカーソル等が移動するようになっている。
【0006】 ところで、上記トラックボール座標情報入力装置1にあっては、そのボール3 5を円滑に回転せしめるため、該ボール35は複数の小さな金属製球体9により 支持されている。
【0007】 具体的には、合成樹脂製のフレーム部材8の中心部に円形の孔部8aを形成し 、該フレーム部材8の円形孔部8aの周囲に沿って、5つの収容部8bが設けら れている。この収容部8bにそれぞれ金属製の小さな球体9を嵌め込んで、これ をリング状の保持部材8cで押さえることにより、これらの小球体9を回転自在 に収容しており、この上にボール35を載置し、該ボール35はこれら小球体9 に乗って回転するようになっている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記座標情報入力装置1にあっては、そのボール35を支持する小 球体9は、通常金属製であり、ボール35と比較してことさら硬度が高いわけで はなく、長期間の使用によりボール35との間で磨耗し、その結果、該ボール3 5の回転精度が低下し、極端な場合には該ボール35がひっかって、うまく回転 しないという問題があった。
【0009】 また、小球体9を金属、特に鋼球で形成すると、その表面粗さを充分整えるこ とが困難で、このためにボール35の操作性に劣るという欠点があった。
【0010】 この点、この種の情報入力装置は、使用者が手指の感覚を利用して操作するも のであるから、ボール35の操作感が悪いことは、そのまま装置の評価に繋がり 、その商品価値が著しく低くなってしまうという問題があった。
【0011】 本考案は上記問題に鑑みて案出されたものであって、長期間に渡ってトラック ボールを精度良く回転させることができる、検出精度に優れたトラックボール座 標情報入力装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本考案にあっては、複数の支承球体により回転自在に支持された ボールと、このボールの回転変位を検出する検出手段を具備し、ボールの回転変 位に応じた座標入力を行うトラックボール座標情報入力装置において、上記支承 球体がジルコニアで形成されているトラックボール座標情報入力装置により、達 成される。
【0013】
【作用】
上記構成によれば、ボールを回転自在に支持する支承球体がジルコニアで形成 されており、このジルコニアによる支承球体は真球精度、剛性に優れている。
【0014】 このため、トラックボールの激しい回転運動に充分従動し、これにより磨滅す ることは殆どない。
【0015】 しかも、その表面は、金属に比べて極めて円滑に仕上げることができるので、 操作フィーリングが格段に向上する。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。 図1は本考案のトラックボール座標情報入力装置の一実施例の主要部を構成す るフレーム20を示している。
【0017】 このフレーム20は、全体が合成樹脂を素材として射出成形等により一体に成 形されたもので、座標情報入力用のボール35を収容すべく中央部に上方に向か って開口する半球状の収容部22が設けられている。この収容部22の所定高さ 位置に支承球体保持部30が3か所、平面視で等角度間隔をもって設けられてい る。
【0018】 そして、本実施例においても、前述した従来のものと同様に、上記ボール35 を上記収容部22内で回転可能に支承すべく、支承球体25が上記支承球体保持 部30から内方にその外表面の一部を露出した状態で回転自在に保持されるとと もに、ボール35の回転量と回転方向とに基づいて座標情報を検知するようにさ れた検知部(図示省略)が備えられている。
【0019】 上記支承球体保持部30は、断面外形が支承球体25の直径と略同じ直径を有 する真円の外周部を直径より短い弦で切り欠いた切欠円形状の挿入溝32を有し ている。この挿入溝32は、図2〜図4に詳細に示される如くに、フレーム20 における収容部22の球状内壁面22aの上端から下方に向けて伸びるとともに 外周側に凹み、かつ支承球体25を通過させ得る幅を有するものとされている。
【0020】 そして、この挿入溝32の下端に支承球体25を受ける受面が球面とされた下 面受け部34が形成されるとともに、上記挿入溝32の下部周壁部が図3に示さ れる如くに溝幅方向に弾性的に撓み得るバネ性を有した薄肉の側面受け部36と され、この側面受け部36の上部に挿入溝32の内方に突出するフック用凸部3 8が突設されている。
【0021】 このような構成とされたフレーム20を備えた本実施例のトラックボールにお いては、3個の支承球体25をフレーム20に組み付けるにあたっては、各支承 球体25をフレームに形成された各挿入溝32の上端から下方に向けて落とし込 む。ここで、挿入溝32の下部にはフック用凸部38が突設されているので、支 承球体25はそのフック用凸部38により下方への落下が阻止されるが、そのフ ック用凸部38が設けられた側面受け部36は溝幅方向に弾性的に撓み得るバネ 性を有するものとされたいるので、当該支承球体25をピン状の治具等で下方へ 押せば、フック用凸部38が設けられた側面受け部36が外方に撓み、該支承球 体25は上記フック用凸部38を側方に押し退けるように乗り越えて下面受け部 34に接するまで押し込まれることになる。
【0022】 それにより、支承球体25は、図1〜図4において一点鎖線で示される如くに 、挿入溝32の下部に設けられた下面受け部34と側面受け部36とフック用凸 部38とで挟まれて回転自在な状態で、しかもその外表面の一部を収容部22の 内方に露出させた状態で保持され、かかる保持された複数の支承球体によりボー ル35(図4)が回転可能に支承されることになる。
【0023】 この場合、挿入溝32及びその下面受け部34,側面受け部36,フック用凸 部38はフレーム20にそれと一体的に設けられるので、ボール35を保持する ための別体部品は不要となる。
【0024】 このようにされることにより、ボール35を支承する支承球体25の保持部分 の構造が極めて簡素となり、支承球体25の組み付け作業を簡単容易に行うこと が可能となる。
【0025】 ここで、支承球体25は、ジルコニア(ZrO2)にHIP(hot iso static press)処理をしたものより形成されている。このため、支 承球体25は真球精度、剛性に優れており、長期間にわたって、ボール35と当 接してその激しい回転に従動しても、これにより磨滅して、ボールの回転を妨げ るという事態を有効に回避することができる。このため、本実施例に係るトラッ クボール座標情報入力装置は、長期間使用してもその検出精度が低下することが ない。しかも、該支承球体25の表面は、金属に比べて極めて円滑に仕上げるこ とができるので、使用者がボール35を回転させる際の操作フィーリングが、従 来の金属製小球体に比較して格段に向上する。
【0026】 以前に本出願人は、実願平3−58577において、この支承球体25を酸化 アルミニウムにより実施した例を示したが、表1に示すようにジルコニアは酸化 アルミニウムより曲げ強さ、圧縮強さで5〜8倍優れており、割れ、欠け面で作 業性に優れている。また耐衝撃性においては、酸化アルミニウムより約6倍強く 、ハンドリング性に優れ、自動挿入に適している。また、硬度・ヤング率が酸化 アルミニウムより低く、当たりが柔らかく、良い操作フィーリングが得られる。
【0027】
【表1】
【考案の効果】
以上述べた通り、本考案によれば、長期間に渡ってトラックボールを精度良く 回転させ、優れた検出精度を維持することができる実用上有益なトラックボール 座標情報入力装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るトラックボール座標情報入力装置
の一実施例の主要部を構成するフレームを示す平面図。
【図2】図1のフレームにおける支承球体保持部を詳細
に示す拡大平面図。
【図3】図2のA−A線に従う断面図。
【図4】図2のB−B線に従う断面図。
【図5】従来のトラックボール座標情報入力装置の一実
施例の主要部を示す断面図。
【図6】図5に示される従来例の平面図。
【符号の説明】
20 フレーム 22 収容部 22a 球状内壁面 25 支承球体 30 支承球体保持部 32 挿入溝 34 下面受け部 35 ボール 36 側面受け部 38 フック用凸部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の支承球体により回転自在に支持さ
    れたボールと、該ボールの回転変位を検出する検出手段
    を具備し、ボールの回転変位に応じた座標入力を行うト
    ラックボール座標情報入力装置において、 上記支承球体がジルコニアで形成されていることを特徴
    とする、トラックボール座標情報入力装置。
JP093616U 1992-12-29 1992-12-29 トラックボール座標情報入力装置 Pending JPH0656830U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP093616U JPH0656830U (ja) 1992-12-29 1992-12-29 トラックボール座標情報入力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP093616U JPH0656830U (ja) 1992-12-29 1992-12-29 トラックボール座標情報入力装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0656830U true JPH0656830U (ja) 1994-08-05

Family

ID=14087261

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP093616U Pending JPH0656830U (ja) 1992-12-29 1992-12-29 トラックボール座標情報入力装置

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