JPH0656796A - N−ヨードプロパルギルヒダントイン化合物、組成物、製法及び抗微生物剤としての使用 - Google Patents

N−ヨードプロパルギルヒダントイン化合物、組成物、製法及び抗微生物剤としての使用

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JPH0656796A
JPH0656796A JP5146979A JP14697993A JPH0656796A JP H0656796 A JPH0656796 A JP H0656796A JP 5146979 A JP5146979 A JP 5146979A JP 14697993 A JP14697993 A JP 14697993A JP H0656796 A JPH0656796 A JP H0656796A
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propynyl
iodo
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dimethylhydantoin
hydantoin
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JP5146979A
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Adam Chi-Tung Hsu
アダム・チ−タング・スー
Enrique Luis Michelotti
エンリク・ルイス・ミケロッティ
Steven H Shaber
スティーブン・ハワード・シェイバー
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Rohm and Haas Co
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Rohm and Haas Co
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Publication date
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    • C07D235/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, condensed with other rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微生物を制御するための新規な化合物を提供
する。 【構成】 本発明の化合物は、次式I又は次式II; 【化1】 【化2】 [式中、Aは、(C1 〜C12)の直鎖又は分岐したアル
キル;ベンジル;場合によってはハロゲン、ニトロ、シ
アノ、ハロアルキル(C1 〜C3 )、又はアルコキシ
(C1 〜C3 )で置換されたフェニル;アリル;場合に
よってはハロゲンで置換された(C3 〜C6 )アルキニ
ル;及び水素から選ばれ;R1 ,R2 は、独立して、水
素;(C1 〜C3 )アルキル;及び場合によってはハロ
ゲン、ニトロ、アルコキシ(C1 〜C3 )、若しくはハ
ロアルキル(C1〜C3 )で置換されたフェニルから選
ばれるか;又はそれらが結合しているヒダントイン環炭
素と一緒になって飽和(C3 〜C7 )若しくは不飽和
(C5 〜C7)スピロ環を形成することができ;及び、
3 ,R4 は、独立して、水素又は(C1 〜C3 )アル
キルである]で示される構造を有するN−ヨードプロパ
ルギルヒダントイン化合物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の背景 1.発明の分野 本発明は、化合物で微生物類を制御することに関する。
【0002】2.従来技術の説明 ある種のヨードプロパルギル化合物が、殺微生物剤とし
て提案されたが、これらの種類のもので商業的には成功
したものはない。
【0003】エドワーズの米国特許第4,616,00
4号には、次式の化合物の殺菌活性が開示されている。
【化7】
【0004】ローズの米国特許第4,639,460号
には、殺菌剤としての次式の化合物が開示されている。
【化8】
【0005】シュミットの米国特許第4,520,02
3号には、3−(3−ヨードプロパルギル)−ベンゾ−
1,2,3−トリアゾリン−4−オン及びこれらの殺微
生物剤としての使用が示されている。
【0006】米国特許第4,753,957号には、文
献上Aがフェニルの場合についてだけ知られている、本
発明の構造式(III)
【化9】 で示されるある種の化合物を製造するある種の中間体が
開示されている。
【0007】本発明の式に包含される化合物が微生物類
を制御することに役立つかもしれないということについ
ては、従来技術にはなんら示唆されていない。
【0008】あるヒダントイン類は、抗微生物的に活性
である。例えば、1,3−ジヒドロキシメチル−5,5
−ジメチルヒダントイン(構造式i)
【化10】 は、工業用の殺微生物剤として長く使用されている。し
かしながら、この化合物は、動物及び人間に対し有害で
あると信じられているホルムアルデヒドを放出すること
が知られている。
【0009】これに対し、本発明の構造式(I)及び
(II)の化合物はホルムアルデヒドを放出せず、その
ため動物及び人間に対してより安全である。
【0010】発明の概要 本発明の目的は、微生物を制御するための新規な化合物
を提供することである。他の目的は、ホルムアルデヒド
を放出しない、より安全な抗微生物化合物を提供するこ
とである。さらに他の目的は、それらの化合物の製造方
法、それらの使用方法、それらの化合物を含む組成物、
及びそれらの組成物の使用を提供することである。
【0011】これらの目的及び以下の開示から明らかに
なるであろう他の目的は、本発明によって達成される。
本発明の一態様は、次式(I)及び(II);
【化11】
【化12】 [式中、Aは、(C1 〜C12)の直鎖又は分岐したアル
キル;ベンジル;場合によってはハロゲン、ニトロ、シ
アノ、ハロアルキル(C1 〜C3 )、又はアルコキシ
(C1 〜C3 )で置換されたフェニル;アリル;場合に
よってはハロゲンで置換された(C3 〜C6 )アルキニ
ル;及び水素から選ばれ;R1 ,R2 は、独立して、水
素;(C1 〜C3 )アルキル;及び場合によってはハロ
ゲン、ニトロ、アルコキシ(C1 〜C3 )、若しくはハ
ロアルキル(C1〜C3 )で置換されたフェニルから選
ばれるか;又はそれらが結合しているヒダントイン環炭
素と一緒になって飽和(C3 〜C7 )若しくは不飽和
(C5 〜C7)スピロ環を形成することができ;及び、
3 ,R4 は、独立して、水素又は(C1 〜C3 )低級
アルキルである]で示される抗微生物活性を有する化合
物を含むものである。
【0012】本発明の他の態様は、次式(III)及び
(VIII);
【化13】
【化14】 で示される化合物をヨード化剤と反応させることを含む
上記化合物の製造方法を含むものである。
【0013】更なる態様は、上記化合物を含む組成物又
は上記化合物自体を殺生物剤として使用し、木材、ペイ
ント、接着剤、にかわ(glue)、紙材、繊維、皮革、プ
ラスチックス、厚紙、 潤滑剤、化粧品、食品、コーキン
グ材、飼料、及び工業用冷却水のような材料を微生物に
よる攻撃から保護することを含むものである。
【0014】更なる態様は、上記化合物及び上記化合物
を含む組成物を使用し、農業用の菌を制御することを含
むものである。
【0015】発明及び好ましい実施態様の詳細な説明 本発明の化合物は、上記の式I及びIIのものである。
Aが、(C1 〜C12)の直鎖又は分岐したアルキル;ベ
ンジル;場合によっては塩素又はフッ素で置換されたフ
ェニル;場合によってはハロゲンで置換された(C3
6 )アルキニル;又は水素である化合物が好ましい。
該ハロゲンとしては、ヨウ素が最も好ましい。また、R
1 及びR2 は、独立して、水素又は(C1 〜C3 )アル
キルから選ばれることが好ましい。R1 及びR2 がスピ
ロ環を形成する場合には、かかる化合物はある種の生物
に対しては活性でなく、したがってそのような化合物は
あまり好ましくはない。R3 、R4 はそれぞれ水素であ
ることが好ましい。
【0016】本発明の化合物の特定の態様は次のとおり
である。 (1) 1−(3−ヨード−2−プロピニル)−3−(3,
5−ジクロロフェニル)−5−メチルヒダントイン (2) 1−(3−ヨード−2−プロピニル)−3−(4−
クロロフェニル)−5−メチルヒダントイン (3) 1−(3−ヨード−2−プロピニル)−3−(4−
フルオロフェニル)−5−メチルヒダントイン (4) 1−(3−ヨード−2−プロピニル)−3−(3,
5−ジクロロフェニル)−5,5−スピロシクロペンタ
ン−ヒダントイン (5) 1−(3−ヨード−2−プロピニル)−3−(3,
5−ジクロロフェニル)−5,5−スピロシクロヘキサ
ン−ヒダントイン (6) 1−(3−ヨード−2−プロピニル)−3−(3,
5−ジクロロフェニル)−5,5−ジメチルヒダントイ
ン (7) 1−(3−ヨード−2−プロピニル)−3−(3,
5−ジクロロフェニル)ヒダントイン (8) 1−(3−ヨード−2−プロピニル)−3−ベンジ
ル−5,5−ジメチルヒダントイン (9) 1−(3−ヨード−2−プロピニル)−3−n−ブ
チル−5,5−ジメチルヒダントイン (10)1−(3−ヨード−2−プロピニル)−3−n−オ
クチル−5,5−ジメチルヒダントイン (11)1,3−ビス−(3−ヨード−2−プロピニル)−
5,5−ジメチルヒダントイン (12)3−(3−ヨード−2−プロピニル)−5,5−ジ
メチルヒダントイン (13)1−(1,1−ジメチル−3−ヨード−2−プロピ
ニル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)ヒダントイ
ン (14)3−(3−ヨード−2−プロピニル)−1−ベンジ
ル−5,5−ジメチルヒダントイン (15)3−(3−ヨード−2−プロピニル)−ヒダントイ
【0017】本発明の式Iの化合物は種々の方法によっ
て製造することができる。一つの適切な方法は、構造式
IIIの化合物を、次の反応式;
【化15】 によってヨード化剤と反応させるものである。
【0018】適切なヨード化剤としては、例えば、ヨウ
素、モルホリン−ヨウ素錯体のようなヨウ素−アミノ化
合物、及びN−ヨードスクシンイミドを含み、後者が最
も好ましい。ヨウ素又はヨウ素−アミノ化合物を使用す
る場合は、塩基、好ましくは水酸化ナトリウム又は水酸
化カリウムもまた使用されるべきであり、さらに、メタ
ノール、エタノール及びエタノール水溶液のような溶媒
も使用されるべきである。N−ヨードスクシンイミドを
使用する場合は、例えば、硝酸銀などのような触媒を、
アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン等
のような溶媒の存在下で使用するべきである。約20分
から約24時間までの反応時間が、約0℃から約25℃
までの反応温度で首尾よく使用される。
【0019】構造式IIIに示す中間体の化合物は、種
々の方法により製造することができる。例えば、構造式
IIIのいくつかの中間体のある製法は、文献(例え
ば、A=フェニルの場合には米国特許第4,753,9
57号)に開示されている。
【0020】また、構造式IIIの化合物は、次の反応
式;
【化16】 によっても製造することができる。
【0021】構造式IVに示すいくつかの出発原料の製
法は、米国特許第4,753,957号中に示されてい
る方法などをはじめとして文献に開示されており、又は
次の反応式;
【化17】 [XはCl、Br、又はIである]により製造すること
ができる。
【0022】適切な塩基としては、例えば、炭酸カリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、及び炭酸ナト
リウムが挙げられる。適切な溶媒としては、例えば、ア
セトン、メチルエチルケトン、エタノール、メタノー
ル、及びアルコール水溶液が挙げられる。
【0023】本発明の構造式IIの化合物は、次の反応
式(反応式a〜c);
【化18】 [反応式a]
【化19】 [反応式b]
【化20】 [反応式c]によって示される方法をはじめとする種々
の方法により製造することができる。
【0024】殺生物剤として使用する場合、式I又はI
Iによる化合物は、驚くほど有効な殺菌剤、殺藻剤、及
び工業用の殺菌剤であり、特に、化粧品用薬剤、切削
油、石鹸又は合成洗剤、安定剤、皮膜形成材料、及び殺
生物剤が過去に使用されてきた他のものを保護するのに
有効である。組成物の好ましい殺生物剤としての用途
は、木材、ペイント、接着剤、にかわ(glue)、紙材、繊
維、皮革、プラスチック、厚紙、潤滑剤、化粧品、食
品、コーキング剤、飼料、及び工業用冷却水を微生物か
ら保護することである。
【0025】殺生物剤としての用途に使用される化合物
の量は、その用途による。特定用途の有効量は、他の殺
微生物用化合物について使用される量に類似している。
化合物は、他の殺微生物剤と組み合わせて使用すること
ができる。
【0026】本発明のN−ヨードプロパルギルヒダント
イン化合物は、農業用の殺菌剤として有益であり、例え
ば、種子、土壌、又は茎葉のような種々の対象に適用で
きる。ある分類のこれらの化合物は、野菜、果実、観賞
植物、種子、芝生、穀草、及びその他の植物の中でも特
につる植物のような農作物に適用する場合、広範な抗菌
活性を示す。本発明の化合物は、特に、トマト葉枯れ病
菌、小麦赤さび病菌、稲葉鞘枯れ病菌、きゅうりべと病
菌、稲枯れ病菌及び小麦うどんこ病菌に対して強力であ
る。このような目的のためには、これらの化合物は、製
造されたままの工業成形品又は純粋な成形品中、溶液と
して又は配合物として使用できる。化合物は、通常、キ
ャリヤー中に吸収されるか、又は殺菌剤としてその後の
散布にそれらを適合させるように配合される。例えば、
これらの化学剤は、水和剤(wettable powder) 、乳剤、
粉剤、粒剤、懸濁濃縮物(suspension concentrate)、エ
アゾール、又はフロアブル(flowable emulsion concent
rate) として配合できる。このような配合において、化
合物は、液体又は固体キャリヤーで増量され、必要な場
合は適当な界面活性剤が添加される。
【0027】通常、特に葉面用噴霧配合物の場合は、農
業における慣習にしたがって、湿潤剤、展着剤、分散助
剤、粘着剤、接着剤などの補助剤を含むのが望ましい。
当該技術において一般に使用されるこのような補助剤
は、ジョン・ダブリュ・マクカッチャン・インコーポレ
ーテッド(John W. McCutcheon Inc. )出版の「洗浄剤
と乳化剤年鑑(Detergents and Emulsifiers, Annual)
」に見られる。
【0028】一般に、本発明の化合物を、アセトン、メ
タノール、エタノール、DMF、ピリジン又はDMSO
のようなある種の溶媒中に溶解することができ、その溶
液は水で希釈することができる。溶液の濃度は、約1%
〜約90%、好ましくは約5%〜約50%の範囲で変え
られる。
【0029】乳剤の製造に関し、化合物を、水中におい
て殺菌剤を分散せしめる乳化剤と共に、適当な有機溶媒
又は溶媒の混合物中に溶解することができる。乳剤にお
ける活性成分の濃度は、通常、約10%〜約90%であ
り、フロアブル(flowable emulsion concentrate) にお
いては約75%程度の高さにすることができる。
【0030】噴霧に適当な水和剤(wettable powder)
は、化合物を、クレー、無機シリケート及びカーボネー
ト並びにシリカのような微細に粒子化された固体と混合
し、湿潤剤、粘着剤、及び/又は分散剤を前記混合物中
に導入することにより製造できる。前記配合物における
活性成分の濃度は、通常、約5%〜約98%までの範囲
であり、好ましくは約25%〜約75%である。代表的
な水和剤(wettable powder) は、50部のN−ヨードプ
ロパギルヒダントイン、45部の合成沈降水和二酸化珪
素(商標「Hi−Sil」で販売されている)、5部の
リグノスルホン酸ナトリウムを配合することにより製造
される。他の製法においては、カオリン型(バーデン)
のクレーが上記水和剤(wettable powder) 中のHi−S
ilに代えて使用され、さらに他の製法においては、
「Hi−Sil」の25%が合成シリカアルミン酸ナト
リウム(商標「Zeolex 7」で販売されている)
に置き換えられる。
【0031】粉剤は、N−ヨードプロパギルヒダントイ
ン化合物を、自然界において有機又は無機状態のいずれ
でもよい微細に粒子化された不活性な固体と混合するこ
とで製造される。この目的に有益な材料は、植物粉、シ
リカ、カーボネート、及びクレーを含む。粉剤を製造す
る一つの便利な方法は、水和剤(wettable powder) を微
細に粒子化されたキャリヤーで希釈することである。通
常、約20%〜約80%の活性成分を含む微粉の濃縮物
が製造され、後で約1%〜約10%の使用濃度に希釈さ
れる。
【0032】N−ヨードプロパギルヒダントインは、例
えば、常用の高ガロン量の液圧スプレー、気圧スプレー
及び微粉のように、普通に使用される方法により殺菌性
スプレーとして適用することができる。適用における希
釈率は、使用される装置の型、適用方法、制御されるべ
き疾病次第であるが、有効量は、通常、ヘクタールあた
り約0.01Kg〜約20Kgの活性成分である。
【0033】種子保護剤として、種子上に被覆される毒
性物質の量は、通常、50Kgの種子につき、約10〜
約250gの投与量であり、好ましくは約20〜約60
gである。土壌殺菌剤として、化学品は、通常、ヘクタ
ール当たり約O.5〜約20Kgの割合、好ましくは約
1〜約5Kgの割合で、土壌中に導入され、又は表面に
施される。葉の殺菌剤として、毒性物質は、通常、ヘク
タール当たり約0.1〜約5Kgの割合で成長中の植物
に施される。
【0034】本発明の殺菌剤と組み合わせることのでき
る殺菌剤としては、次のものが含まれる: (a)ジチオカルバメート及び誘導体、例えば:ファー
バム、ザイラム、マネブ、マンコゼブ、ジネブ、プロピ
ネブ、メタム、チラム、ジネブとポリエチレンチウラム
ジスルフィドとの錯体、ダゾメット及び銅塩とこれらの
混合物; (b)ニトロフェノール誘導体、例えば:ジノキャッ
プ、ビナパクリル、及び2−sec−ブチル−4,6−
ジニトロフェニルイソプロピルカーボネート; (c)複素環式構造物、例えば:キャプタン、フォルペ
ット、グリオジン、アニラジン、ジタリムホス、4−ブ
チル−1,2,4−トリアゾール、5−アミノ−1−
[ビス(ジメチルアミノ)ホスフィニル]−3−フェニ
ル−1,2,4−トリアゾール、エトラジアゾール、ジ
チアノン、チオキノックス、ベノミル、チアベンダゾー
ル、4−(2−クロロフェニルヒドラゾノ)−3−メチ
ル−5−イソキサゾール、ビンクロゾリン、イプロジオ
ン、プロシミドン、トリアジメノール、トリアジメホ
ン、ビタータノール、プロクロラズ、フェナリモル、ビ
ス−(p−クロロフェニル)−3−ピリジンメタノー
ル、ビス−(p−クロロフェニル)−5−ピリジンメタ
ノール、トリアリモル、フルトリアフォル、フルシラゾ
ール、プロピコナゾール、エクタコナゾール、ミクロブ
タニル、α−[2−(4−クロロフェニル)エチル]−
α−フェニル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−
プロパンニトリル、ヘキサコナゾール、シプロコナゾー
ル、テブコナゾール、ジニコナゾール、フルオロイミ
ド、ピリジン−2−チオール−1−オキシド、8−ヒド
ロキシキノリンスルフェート及びそれらの金属塩、2,
3−ジヒドロ−5−カルボキサニリド−6−メチル−
1,4−オキサチイン−4,4−ジオキシド、2,3−
ジヒドロ−5−カルボキサニリド−6−メチル−1,4
−オキサチイン、シス−N−[(1,1,2,2−テト
ラクロロエチル)チオール]−4−シクロヘキセン−
1,2−ジカルボキシイミド、シクロヘキシミド、デヒ
ドロ酢酸、キャプタフォル、エチリモル、キノメチオネ
ート、D,L−メチル−N−(2,6−ジメチルフェニ
ル)−N−(2’−メトキシアセチル)アラニンメチル
エステル、D,L−メチル−N−(2,6−ジメチルフ
ェニル)−N−クロロアセチル−D,L−2−アミノブ
チロラクトン、D,L−N−(2,6−ジメチルフェニ
ル)−N−(フェニルアセチル)アラニンメチルエステ
ル、5−メチル−5−ビニル−3−(3,5−ジクロロ
フェニル)−2,4−ジオキソ−1,3−オキサゾリジ
ン、3−(3,5−ジクロロフェニル)−5−メチル−
5−メトキシメチル)−1,3−オキサゾリジ−2,4
−ジオン、3−(3,5−ジクロロフェニル)−1−イ
ソプロピルカルバモイルヒダントイン、2−シアノ−
[N−(エチルアミノカルボニル)−2−メトキシミ
ノ]アセタミド、フェンプロピモルフ、フェンプロピジ
ン、2,6−ジメチル−N−トリデシルモルフォリン、
ドデモルフ、及びトリフォリン; (d)種々のハロゲン化殺菌剤、例えば:クロラニル、
ジクローネ、クロロネブ、トリカンバ、TCPN、ジク
ロラン、2−クロロ−1−ニトロプロパン、ペンタクロ
ロニトロベンゼン(PCNB)等のポリクロロニトロベ
ンゼン、及びテトラフロロジクロロアセトン; (e)殺菌性抗生物質、例えば:グリセオフルビン、カ
スガマイシン、ポリオキシン、バリダマイシン、及びス
トレプトマイシン; (f)銅ベースの殺菌剤、例えば:水酸化銅、亜酸化
銅、塩基性塩化第二銅、塩基性炭酸銅、テレフタル酸
銅、銅ナフテネート、及びボルドー混合物;及び (g)殺菌剤、例えば:ドダイン、酢酸フェニル第二水
銀、N−エチル第二水銀−1,2,3,6−テトラヒド
ロ−3,6−エンドメタノ−3,4,5,6,7,7−
ヘキサクロロフタルイミド、フェニル第二水銀モノエタ
ノールアンモニウムラクテート、p−ジメチルアミノベ
ンゼンナトリウムスルホネート、メチルイソチオシアネ
ート、1−チオシアノ−2,4−ジニトロベンゼン、1
−フェニルチオセミカルバジド、ニッケル含有化合物、
カルシウムシアナミド、石灰硫黄合剤、チオファネート
−メチル、フルトラニル、エジノホス、イソプロチオレ
ーン、プロペナゾール、及びトリシクラゾール
【0035】以下の実施例は、本発明のいくつかの態様
を示すものである。すべての部とパーセントは、特に示
さない限り重量によるものである。
【0036】実施例実施例1 1−(3−ヨード−2−プロピニル)−3−(3,5−
ジクロロフェニル)−5−メチルイダントイン(化合物
番号1)の製造
【化21】 (a)メチル 2−プロパルギルアミノプロピオネート
の製造 250mlの丸底フラスコ中へ、プロパルギルアミン
(26g,0.47モル)、メチル−2−ブロモプロピ
オネート(78.8g,0.47モル)及び炭酸水素ナ
トリウム(39.7g,0.47モル)を入れた。反応
混合物を80℃で一晩加熱した。それを冷却し、水(2
00ml)中に注いだ。エーテルでの抽出により得られ
た45gの粗生成物を、さらに真空蒸留(94〜95℃
/3mmHg)によって精製し、25gの所望の生成物
を得た。
【0037】(b)1−(2−プロピニル)−3−
(3,5−ジクロロフェニル)−5−メチルヒダントイ
ンの製造 2滴のオクタン酸第一錫を含むトルエン(100ml)
中のメチル2−プロパルギルアミノプロピオネート(1
0g,0.07モル)の溶液に、3,5−ジクロロフェ
ニルイソシアネート(14.5g,0.077モル)を
少しずつ添加した。得られた混合物を100℃で3時間
加熱した。次に、水で2回洗浄し、硫酸ナトリウム上で
乾燥した。溶媒を蒸発させ、粘調な黄色の油状物を得
た。物質を、溶離剤として30/70のエチルアセテー
ト/ヘキサンを使用したシリカゲルカラムを通過させる
ことによってさらに精製して、18gの淡黄色の油状物
を得た。この油状物は放置すると固化した。該固体を沸
騰ヘキサン中で摩砕し、吸引ろ過で採集した。mp=1
05〜106℃、NMR及び元素分析により、所望の構
造が確認された。
【0038】(c)1−(3−ヨード−2−プロピニ
ル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−5−メチル
ヒダントイン)の製造 乾燥アセトン(30ml)中の1−(2−プロピニル)
−3−(3,5−ジクロロフェニル)−5−メチルヒダ
ントイン(2.97g,10ミリモル)の攪拌された溶
液に、N−ヨードスクシンイミド(5.2g,23ミリ
モル)、続いて硝酸銀(50mg,0.29ミリモル)
を室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌
し、水(200ml)で希釈した。得られた沈殿物を吸
引ろ過により採取して、淡黄色の固体として所望の化合
物3.5gを得た。mp=122〜126℃、NMRス
ペクトラムは所望の化合物を示した。
【0039】実施例2 3−(3−ヨード−2−プロピニル)−5,5−ジメチ
ルヒダントイン(化合物番号12)の製造
【化22】 (a)3−(2−プロピニル)−5,5−ジメチルヒダ
ントインの製造 メチルエチルケトン(500ml)中の5,5−ジメチ
ルヒダントイン(10g,78ミリモル)の撹拌溶液
に、室温で、炭酸カリウム(13g,94.1ミリモ
ル)、続いてプロパルギルブロミド(14g,トルエン
中80%,94.1ミリモル)を添加した。次に、反応
混合物を2.5時間還流した。混合物を室温まで冷却
し、固形分を吸引ろ過した。ろ液をロータリエバポレー
タで濃縮し、黄色の固体として12.5g(96%)の
3−(2−プロピニル)−5,5−ジメチルヒダントイ
ンを得た。mp=156〜160℃、NMRスペクトラ
ムは純度約95%の所望の生成物を示した。この中間体
をさらに精製することなく次の工程にかけた。
【0040】(b)3−(3−ヨード−2−プロピニ
ル)−5,5−ジメチルヒダントインの製造 CCl4 (20ml)中の3−(2−プロピニル)−
5,5−ジメチルヒダントイン(1g,60ミリモル)
の撹拌溶液に、室温で、N−ヨードスクシンイミド
(1.6g,7.1ミリモル)を添加した。乾燥アセト
ンを全ての物質が溶解するまで添加した。この明澄な溶
液に硝酸銀(0.1g,0.58ミリモル)を添加し、
反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を水(60
ml)で希釈し、エチルアセテート(3×50ml)で
抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液(75m
l)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤をろ
去し、溶媒を蒸発させると、3−(3−ヨード−2−プ
ロピニル)−5,5−ジメチルヒダントインの淡黄色の
固体(1.6g(91%))が得られた。mp=118
〜126℃、NMRスペクトラムはまた、所望の生成物
を示した。
【0041】実施例3 1,3−ビス−(3−ヨード−2−プロピニル)−5,
5−ジメチルヒダントインの製造(化合物番号11)
【化23】 (a)1,3−ビス−(2−プロピニル)−5,5−ジ
メチルヒダントインの製造 メチルエチルケトン(125ml)中の3−(2−プロ
ピニル)−5,5−ジメチルヒダントイン(3g,1
8.1ミリモル)の撹拌溶液に、室温で、K2 CO3
(2.8g,20.3ミリモル)、続いてプロパルギル
ブロミド(3g,トルエン中80%,20.2ミリモ
ル)を添加した。次に、反応混合物を24時間還流し
た。反応混合物を室温まで冷却して、水で希釈し、塩化
メチレン(3×125ml)で抽出した。有機層を飽和
NaClで洗浄し、MgSO4 上で乾燥した。揮発物を
蒸発させると、淡黄色の半固体として、3.3g(89
%)の1,3−ジ−プロパルギル−5,5−ジメチルヒ
ダントインが得られた。NMRスペクトラムは所望の構
造を示した。この中間体をさらに精製することなく次の
工程にかけた。
【0042】(b)1,3−ビス−(3−ヨード−2−
プロピニル)−5,5−ジメチルヒダントインの製造 乾燥アセトン(30ml)中の1,3−ビス−(2−プ
ロピニル)−5,5−ジメチルヒダントイン(1.1
g,5.4ミリモル)の撹拌溶液に、室温で、N−ヨー
ドサクシンイミド(2.8g,12.4ミリモル)、続
いて硝酸銀(50mg,0.29ミリモル)を添加し
た。反応混合物を室温で2時間撹拌した。次に、混合物
を水(200ml)で希釈し、吸引ろ過によって油状の
物質を得た。油状物を塩化メチレン(50ml)中に溶
解し、MgSO4 上で乾燥した。蒸発させると、粘調な
油状生成物が収率1.7g(69%)で得られた。TL
C(EtOAc/ヘキサン=1:1)はRf=0.51
の一つのスポットを示した。NMRスペクトラムは、ま
た所望の生成物を示した。
【0043】実施例4 3−ベンジル−1−(3−ヨード−2−プロピニル)−
5,5−ジメチルヒダントイン(化合物番号8)の製造
【化24】 (a)3−ベンジル−5,5−ジメチルヒダントインの
製造 乾燥アセトン(150ml)中の5,5−ジメチルヒダ
ントイン(7g,54.7ミリモル)の撹拌溶液に、窒
素雰囲気下で、炭酸カリウム(10.6g,76.8ミ
リモル)及びベンジルブロミド(11.2g,65.9
ミリモル)を室温で添加した。反応混合物を20時間還
流した。反応混合物を室温まで冷却して、固形分を吸引
ろ過によってろ去した。ろ液をロータリエバポレータで
濃縮し、残留物を得た。残留物をエチルアセテートで希
釈し、水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥
し、蒸発させて、10.9g(収率91.3%)の3−
ベンジル−5,5−ジメチルヒダントインを白色固体と
して得た。mp=101〜104℃であった。この中間
体をさらに精製することなく次の工程にかけた。
【0044】(b)3−ベンジル−1−プロパルギル−
5,5−ジメチルヒダントインの製造 アセトン(100ml)中の3−ベンジル−5,5−ジ
メチルヒダントイン(9.5g,43.6ミリモル)の
撹拌溶液に、室温で、炭酸カリウム(8.4g,60.
9ミリモル)及びプロパルギルブロミド(トルエン中8
0%で7.1g,47.7ミリモル)を添加した。反応
混合物を16時間還流し、室温まで冷却して、固形物を
吸引ろ過によってろ去した。ろ液を濃縮し、得られた残
留物をエチルアセテートで希釈して、水及び食塩水で洗
浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥した。蒸発さ
せると、黄色の粗油状物が得られた。シリカゲル上のカ
ラムクロマトグラフィーで、1:1のエチルアセテー
ト:ヘキサンで溶離することによって、3−ベンジル−
1−プロパルギル−5,5−ジメチルヒダントインの純
粋生成物5.5g(収率50%)を、黄色の油状物とし
て得た。
【0045】(c)3−ベンジル−1−(3−ヨード−
2−プロピニル)−5,5−ジメチルヒダントインの製
造 アセトン(35ml)中の3−ベンジル−1−プロパル
ギル−5,5−ジメチルヒダントイン(2g,7.81
ミリモル)の溶液に、室温で、N−ヨードスクシンイミ
ド(2.1g,9.2ミリモル)、続いて硝酸銀(0.
265g,1.56ミリモル)を添加した。反応混合物
を室温で5時間撹拌した。次に、反応混合物を吸引ろ過
によってセライトを通過させ、アセトンで洗浄した。ろ
液をロータリエバポレータで濃縮し、エチルアセテート
で希釈した。溶液を水と食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウ
ム上で乾燥した。溶媒をロータリエバポレータで蒸発さ
せ、1.9gの3−ベンジル−1−(3−ヨード−2−
プロピニル)−5,5−ジメチルヒダントインを、淡褐
色の油状物として得た。この油状物はゆっくりと固化し
た。mp=83〜85℃、NMRスペクトラムはまた、
所望の構造を示した。
【0046】実施例5 1−ベンジル−3−(3−ヨード−2−プロピニル)−
5,5−ジメチルヒダントイン(化合物番号14)の製
【化25】 (a)3−(プロピン−2−イル)−5,5−ジメチル
ヒダントインの製造 乾燥メチルエチルケトン(500ml)中の5,5−ジ
メチルヒダントイン(19.2g,0.15モル)の撹
拌溶液に、窒素雰囲気下で、炭酸カリウム(31.12
g,0.225モル)及びプロパルギルブロミド(2
0.88g,0.18モル)を室温で添加した。反応混
合物を24時間還流した。次に、反応混合物を室温まで
冷却して、固形分を吸引ろ過によってろ去した。ろ液を
ロータリエバポレータで濃縮し、残留物を得た。残留物
をエチルアセテートで希釈し、水と食塩水で洗浄し、硫
酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発させて、18.9g(収
率76%)の3−(プロピン−2−イル)−5,5−ジ
メチルヒダントインを白色固体として得た。mp=16
4〜165℃であった。この中間体をさらに精製するこ
となく次の工程にかけた。
【0047】(b)1−ベンジル−3−(プロピン−2
−イル)−5,5−ジメチルヒダントインの製造 メチルエチルケトン(500ml)中の3−(プロピン
−2−イル)−5,5−ジメチルヒダントイン(4.0
g,24ミリモル)の撹拌溶液に、室温で、炭酸カリウ
ム(4.98g,36ミリモル)、続いてベンジルブロ
ミド(トルエン中80%で4.9g,29ミリモル)を
添加した。反応混合物を72時間還流し、室温まで冷却
して、固形分を吸引ろ過によってろ去した。ろ液を濃縮
し、得られた残留物をエチルアセテートで希釈して、水
と食塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥
した。蒸発させると、琥珀色の油状物が得られた。シリ
カゲル上のカラムクロマトグラフィーで、1:1のエチ
ルアセトン:ヘキサンで溶離することによって、1−ベ
ンジル−3−プロパルギル−5,5−ジメチルヒダント
インの純粋生成物2.1g(収率34%)を、油状物と
して得た。
【0048】(c)1−ベンジル−3−(3−ヨード−
2−プロピニル)5,5−ジメチルヒダントインの製造 アセトン(50ml)中の1−ベンジル−3−プロパル
ギル−5,5−ジメチルヒダントイン(1.2g,4.
6ミリモル)の撹拌溶液に、室温で、微細な硝酸銀粉末
(0.15g,0.8ミリモル)、続いてN−ヨードス
クシンイミド(1.16g,5.2ミリモル)を添加し
た。反応混合物を室温で5時間撹拌した。次に、反応混
合物を吸引ろ過によってセライトを通過させ、アセトン
で洗浄した。ろ液をロータリエバポレータで濃縮し、エ
チルアセテートで希釈した。溶液を水と食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒をロータリエバ
ポレータで蒸発させ、1.5gの1−ベンジル−3−
(3−ヨード−2−プロピニル)−5,5−ジメチルヒ
ダントインを、固体として得た。mp=109〜112
℃、NMRスペクトラムはまた、所望の構造を示した。
【0049】実施例6 本発明の化合物の特性 表1に、本発明の代表的化合物の構造及び物理的データ
を示す。
【0050】
【表1】
【0051】実施例7 対非ヨード類似物との比較における生物学的活性 本発明の幾つかの態様に係る化合物の工業用の菌及びバ
クテリアに対する活性を示す比較試験を行った。符
号(’)が付された化合物は、本発明の化合物、すなわ
ち、式III又はIVの化合物の非ヨード類似物であっ
た。本発明の化合物のMIC試験の結果を表2に示す。
全てのデータは、それぞれの生物を制御するために必要
な活性成分を、ppmで示す。表示「No In」は、
化合物が試験された最大値500ppmで抑制活性を有
しないことを意味し、したがって「No In」の化合
物が活性を有する場合には、最小抑制濃度は500pp
mを超えることになるであろう。比較試験は、並行して
は行わず、同じ方法を用いて異なる日に行った。13と
13’を比較すると実験結果の誤差があると考えられ
る。
【0052】最小抑制濃度(MIC)値は、ブロスを使
用し、次のように行った2倍連続希釈試験によって得
た。典型的には1%の濃度の試験化合物の原溶液又は分
散液を、アセトン、メタノール及び水の5:3:2の溶
媒溶液中で調製した。一定量の原溶液を、化合物の初期
開始試験濃度が500ppm又は250ppmとなるよ
うに、培地中へ施す。
【0053】試験の準備が完了した段階では、希釈系中
の各容器は、第1の容器を除いて、ブロスを含まない同
量の化合物を含んでいる。第1の容器は、試験化合物の
開始濃度の2倍量のブロスを含んでいる。第1の容器の
半分量のブロスを2番目の容器へ移す。混合した後、得
られた容量の半分量を2番目の容器から取り出し、3番
目の容器へ移す。全体のサイクルを十分に繰り返し、各
々500,250,125,63,31,16,8及び
4ppm、又は250,125,63,32,16,
8,4,2,1,0.5,0.25及び0.12の量の
一連の濃度を得る。
【0054】次に、各容器に適当な試験生物の細胞懸濁
液を接種した。バクテリアはブロス中で、菌は傾斜寒天
上で、藻は冷却塔培体中で、試験すべき種にとって適当
な温度で適当な時間成長させる。成長期間の終点におい
て、ブロスを渦流させて、細胞を分散する。菌の場合に
は、胞子を、斜面上に水をピペットで加え、無菌ループ
で胞子を取り除くことによって収穫する。細胞/胞子懸
濁液はインキュベーション時間、温度及び希釈剤の量を
制御することによって標準化する。懸濁液を用いてブロ
ス化合物を含む容器へ接種する。次いで、容器を適当な
温度でインキュベートする。インキュベーション後、容
器を、成長/非成長に関して試験する。MICは試験生
物の成長を完全に抑止する化合物の最低濃度である。
【0055】殺生物活性を示すために試験された生物は
次のものを含む。バクテリア シュードモーナス・フローレスセンス(Pseudomonas fl
uorescens ),(Ps.fl),グラム陰性;シュード
モーナス・アエルギノーザ(Pseudomonas aerugenosa)
,(Ps.ae),グラム陰性;エシェリヒア・コリ
(Escherichia coli),(E.c),グラム陰性;及びス
タフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureu
s) ,(S.a),グラム陽性工業用の菌 アスペルギルス・ニゲル(Aspergillus niger),(A.
n);オーレオバシディウム・プルランス(Aureobasid
ium pullulans),(A.p)
【0056】
【表2】 工業用菌及びバクテリアに対する活性の比較(MIC,ppm) 化合物番号 Psae Ecol Saur Anig M9G TSB M9G TSB M9G TSB TSB 1 No In. No In. No In. No In. No In. No In. 0.5 1' No In. No In. No In. No In. No In. No In. No In. 2 No In. No In. No In. 500 No In. No In. 2 2' No In. No In. No In. No In. No In. No In. No In. 3 No In. No In. No In. 250 No In. No In. 4 3' No In. No In. No In. No In. No In. No In. No In. 4 No In. No In. No In. No In. No In. No In. 16 4' No In. No In. No In. No In. No In. No In. No In. 5 No In. No In. No In. No In. No In. No In. No In. 5' No In. No In. No In. No In. No In. No In. No In. 6 No In. No In. No In. No In. 8 2 1 6' No In. No In. No In. No In. 8 8 No In. 7 No In. No In. No In. No In. 16 8 1 8 32 125 64 125 16 16 <0.25 8' No In. No In. No In. No In. No In. No In. No In. 9 64 500 16 500 4 16 2 9' No In. No In. No In. No In. No In. No In. No In. 10 125 No In. 250 No In. 2 4 4 10' No In. No In. 500 No In. 32 63 No In. 11 125 - 64 - 32 - <4 11' No In. No In. No In. No In. No In. No In. No In. 12 250 No In. 125 250 125 16 8 12' No In. No In. No In. No In. No In. No In. No In. 13 No In. No In. No In. No In. No In. No In. 8 13' No In. No In. No In. No In. 8 8 No In. 14 No In. No In. 125 250 No In. 64 4 14' No In. No In. No In. No In. No In. No In. No In. 15 250 500 64 64 64 125 8 15' No In. No In. No In. No In. No In. No In. 500
【0057】実施例8 化合物の試験管内における植物疾病試験 試験で使用した生物は次のとおりである: PYU ピシュウム・ウルティマム(Pythium ultimum)
(卵菌) PHY フィトフソラ・カプシシ(Phytophthora capsic
i)(卵菌) PIR ピリキュラリア・オリゼ(Piricularia oryzae)
(子のう菌) HEL コリリオボラス・サティバス(Cochliobolus sa
tivus)(子のう菌) BOC ボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)
(子のう菌) FUS フザリウム・ロゼウム(Fusarium roseum) (子
のう菌) SEP セプトリア・ノドルム(Septoria nodorum)(子
のう菌) RHI リゾクトニア・ソラーニ(Rhizoctonia solani)
(担子菌) XAN キサントモーナス・カムペストリス(Xanthomon
as campestris)(バクテリア)
【0058】方法: 1.培地の保持: 工程1及び2における移動は、層流フード中で行う。こ
の試験で使用された全8つの菌とバクテリアを、各週、
じゃがいもブドウ糖寒天プレート上で移種し、保持する
(2プレート/生物)。週齢により次のような生物: a.1週齢:PYU,PHY,RHI; b.2週齢:XAN,PIR,BOC,HEL,FU
S,SEP,COL,MON,CER,UST,AL
T; c.3週齢:PSH,VEN; を使用した。ピシュウム・ウルティマムとフィトフソラ
・カプシシを、アスパラギン−サッカロースのブロス振
とう培地(ASB)へ移種する。リゾクトニア・ソラー
ニ、フザリウム・ロゼウム及びキサントモーナス・カム
ペストリスを、振とう機上の酵母抽出ブドウ糖ブロス
(YDB)中で保持する。培地フラスコに、PDAプレ
ートから採取された各々6つの菌糸体プラグ(3つのプ
ラグだけを接種するピチウムを除いて)を接種する。2
日間の成長後は全液体振とう培地を使用する。
【0059】2.接種剤の製法:PIR,BOC,HE
L,SEP,COL,MON,CER,PSH,UST
及びALTからの分生子及び菌糸体を、YDB中にさっ
と掻き取り、大部分の分生子を接種剤として使用する。
分生子懸濁液を2層のチーズクロスを通してろ過し、菌
糸体の塊を分離する。ひとつのプレートで、100ml
のYDBに接種するために十分な分生子及び菌糸体が生
産される。XANブロス培養物を(100mlのブロス
に対し培養物1mlで)YDB中に入れる。PYU,P
HY,RHI及びFUS培養物を(ブレンダー中で2〜
35秒破裂させて)粉砕し、ピシュウム及びフィトフソ
ラを除くほとんどのものを2層の無菌チーズクロスを通
してろ過し、大きな菌糸体の塊を分離する。リゾクトニ
ア・ソラーニとフザリウム・ロゼウムの10mlの培養
溶液を90mlのYSBに添加し、10mlのフィトフ
ソラ・カプシシを90mlのASBに添加する。ピシュ
ウム・ウルティマムの2mlの培養溶液を98mlのA
SBに添加する。過剰接種に注意する必要があり(例え
ば、溶液は目に対して十分に明澄であるべきであり、し
かも明かりに照らしたとき、僅かな曇りも目に見えるべ
きである)、さもないと、標準物が適当に機能しないで
あろう。接種剤混合物を12口ピペットを使用したマイ
クロタイタープレート中に入れる。175μl(単独用
量)又は100μl(用量作用試験)の接種剤ブロスを
マイクロタイタープレートの各ウエル中に入れる。接種
された培養物を有するプレートを一晩冷蔵庫に入れる。
一処理につき2つの複製を用いた。
【0060】3.化合物の添加:この操作は、化学フー
ド内で行った。6つのマイクロタイタープレートは、前
にこれらのウエルに添加された245マイクロリットル
の無菌水を有している。10mg a.i.(活性成分)の
化合物を1:1のアセトン:メタノール、1ml中に入
れる。5マイクロリットルのこの溶液(用量50ppm
の場合6マイクロリットル)を、グリッドに従って、無
菌水を含むマイクロタイタープレート中へピペットで加
える。1プレート当たり、45の化合物と3つの分散さ
れた制御処理が存在する。一処理につき2つの複製を用
いた。25マイクロリットルの溶液を96ウエルのレプ
リケータを用いて、接種されたプレートへ移す。レプリ
ケータは、それぞれの移種の間に、アルコールで炎滅菌
して、無菌水ですすぎ、無菌ペーパータオルで吸い取
る。
【0061】
【表3】 試験管内植物疾病試験結果 用量 制御率(%) 化合物 (PPM) PYU XAN PIR PHY BOC HEL RHI FUS SEP 11 50 100 0 100 100 95 100 100 100 100 11 25 100 0 100 0 0 90 100 0 100 12 25 100 0 90 100 0 - 100 75 -
【0062】実施例9 化合物の農業用殺菌剤としての評価 きゅうりべと病菌(CDM)、稲枯れ病菌(RB)、稲
葉鞘胴枯れ病菌(RSB)、トマト葉枯れ病菌(TL
B)、小麦うどんこ病菌(WPM)、小麦黒さび病菌
(WSR)、小麦赤さび病菌(WLR)及び小麦葉斑点
病菌(wheat leaf blotch)(SNW)に対する生体内殺
菌活性に関して、本発明の化合物を試験した。その結果
を表4〜6に示す。穀物(稲枯れ病菌試験のために用い
た稲植物を除いて)の試験においては、植物を、殺菌剤
化合物の適用の約24時間前に刈り込み、均一な植物高
さとし、化合物の均一な適用と菌の接種を容易にした。
化合物を、水、アセトン及びメタノールの2:1:1の
混合物中に溶解し、植物に噴霧し、乾燥(4〜6時間)
し、そして植物に菌を接種した。各試験においては、
水、アセトン及びメタノールの混合物を噴霧して、かつ
菌を接種した対照植物を用いた。各試験の残りの技法を
下記に示すと共に、疾病制御率(非処理対照植物と比較
した疾病の徴候又は症状のない本発明の化合物で処理さ
れた植物のパーセンテージ)として結果を報告する。
【0063】きゅうりべと病菌(CDM):プシュード
ペロノスポーラ・キューベンシス(Pseudoperonospora
cubensis)を、適度な明るさで、湿った空気雰囲気の6
5°F〜75°Fの一定の温室中の、市場で売られてい
る生きたきゅうり植物の葉上で、7〜8日間保持した。
寄生した葉から胞子の水懸濁液を得て、胞子の濃度を水
1mlあたり約100,000に調整した。
【0064】市場で売られているきゅうりの種苗に、葉
の上に小滴が観察されるまで、デビルビス(De Vilbis
s) 噴霧器で葉の下側に噴霧することによって接種し
た。接種した植物を約70°Fで24時間ミストチャン
バー内でインキュベートし、続いて、ミスト雰囲気下、
65°F〜75°Fで調整された温室中で6〜7日間イ
ンキュベートした。接種7日後に、疾病制御率を測定し
た。
【0065】稲枯れ病菌(RB) ピリキュラリア・オリゼ(Piricularia oryzae) (ml
当り約20,000分生子器)を使用して、接種物の均
一な膜が葉の上に観察されるまで、エアブラシで葉及び
茎に噴霧することによってナトー(Nato)稲植物に接種し
た。接種した植物を湿潤雰囲気(75°F〜85°F)
中で約24時間インキュベートした後、温室雰囲気(7
0°F〜75°F)中に入れた。接種7〜8日後に、疾
病制御率を測定した。
【0066】稲葉鞘胴枯れ病菌(RSB) ピエリキュラリア・フィラメントーサ(Pellicularia fi
lamentosa)(f.sp.sasiki)を、500mlの三角フラス
コ中、粉砕した稲種子とじゃがいもブドウ糖ブロス(じ
ゃがいもブドウ糖ブロス30mlにつき稲種子100
g)の加圧滅菌した混合物上で培養した。10日後、培
養物を配合機中で配合し、均一な接種物を得た。ほぼ茶
さじいっぱいの接種物を、各ポット(直径3インチ)の
土壌表面上のレボンネット稲(Lebonnet rice ) の種苗
中に散布した。接種した種苗を、湿潤キャビネット(8
5°F〜90°F)中で5日間インキュベートした。疾
病制御率を、キャビネットから種苗を取り出した後直ち
に測定した。
【0067】トマト葉枯れ病菌(TLB):フィトフソ
ラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans) を、
制御された環境室(65°F〜70°F及び相対湿度1
00%)中で、4週齢のピクシートマト(Pixie tomat
o) 植物上で培養した。保存後、胞子を水で葉から洗い
落とし、既に実験用の殺菌剤が散布された3週齢超のピ
クシートマト植物上に、デビルビス(De Vilbiss) 噴霧
器によって散布した。接種した植物を、感染のため、7
0°Fでかつ一定のミスト雰囲気の湿潤キャビネット中
に24時間入れた。そして、植物を上記のように制御さ
れた環境室へ移し、3日以上インキュベーション後、測
定した。疾病制御レベルは、接種4日後又は化合物の噴
霧5日後の制御率として記録した。
【0068】小麦うどんこ病菌(WPM):エリシフェ
・グラミニス(Erysiphe graminis)(f.sp.tritici)を、
65°F〜75°Fで制御された温室中の、ペノル小麦
(Pennol wheat) の種苗上で培養した。うどんこ病胞子
を、培養植物から、既に殺菌化合物が噴霧されたペノル
小麦上へ振り落とした。接種した種苗を65°F〜75
°Fで制御された温室中で保持し、水やりをした。疾病
制御率を接種8〜10日後に評価した。
【0069】小麦赤さび病菌(WLR):プシニア・レ
コンディタ(Puccinia recondita)(f.sp.tritici Races
PKB及びPLD)を、温室中で14日間以上、7週齢の小麦
(品種:フィルダー(Fielder))上で培養した。胞子を
サイクロンバキュームで又はアルミニウムホイル上に落
とすことによって葉から集めた。胞子を開口250ミク
ロンのスクリーンを通してふるい分けることによって洗
浄し、貯蔵するか又はそのまま使用した。貯蔵には極低
温冷凍機中で密閉されたバッグを使用した。貯蔵する場
合、胞子に、使用前に40°Fで2分間加熱ショックを
与える必要がある。ソルトロール油(Soltrol oil )1
mlあたり20mg(9.5ミリオン)を添加すること
によって、胞子懸濁液を乾燥夏胞子器から得る。懸濁液
を油噴霧器に取り付けたゼラチンカプセル(容量0.7
ml)中に分配する。一つのカプセルを、7日齢のフィ
ルダー小麦の2インチ四方のポットの20平面について
使用する。小麦の葉から油を蒸発させるために少なくと
も15分待ってから、植物を暗いミストチャンバー(1
8〜20°及び相対湿度100%)中に24時間入れ
る。そして、植物を、潜伏期間中温室内に入れ、疾病レ
ベルを10日後測定する。保護及び効用試験は、試験化
学品を植物に噴霧する前、それぞれ1日後及び2日後に
接種して行われた。
【0070】小麦葉斑点病菌(wheat leaf blotch)(S
NW):セプトリア・ノドラム(Septoria nodorum)
を、インキュベータ中のCzapek-Dox V-8 ジュース寒天
平板上で、暗所中で、20℃で48〜72時間保持し、
そして、光と暗所とを交互(12時間:12時間)に2
0℃でインキュベートした。胞子の水懸濁液を、脱イオ
ン水中で菌体を有する平板の一部を振り動かし、チーズ
クロスを通してろ過することによって平板から得て、胞
子濃度3.0×106 /mlに希釈した。接種剤を、既
に殺菌剤化合物が散布された1週齢超のフィルダー小麦
植物に、デビルビス(De Vilbiss) 噴霧器によって散布
した。接種した植物を、20℃の湿潤キャビネット中
に、12時間:12時間の光り/暗所サイクルで96時
間入れた。接種した種苗を上記のように制御された環境
室へ移し、8日以上インキュベーションした後、測定し
た。疾病制御レベルは、接種10日後の制御率として記
録した。
【0071】
【表4】 植物疾病制御率の温室試験結果 率 制御率(%) 化合物 (ppm) CDM RB TLB WLR WPM 1 200 90 - 0 80 0 2 〃 0 - 0 85 75 3 〃 50 - 0 0 40 4 〃 50 - 95 0 25 5 〃 40 - 95 0 0 7 〃 50 - 90 0 0 11 100 100 95 0 50 85 12 200 0 95 0 25 0 13 200 80 - 70 90 0
【0072】これらの化合物をさらに、次の疾病:稲枯
れ病、稲葉鞘胴枯れ病、トマト葉枯れ病、小麦赤さび病
及び小麦うどんこ病に対する用量反応のため、第2の温
室試験で評価した。結果を表5に示す。
【0073】
【表5】 植物疾病制御率の第2の温室試験結果 率 制御率(%) 化合物 (ppm) RB RSB TLB WLR WPM 1 200 50 75 95 80 50 50 50 50 75 50 0 2 200 75 0 75 90 50 50 50 0 50 80 50 3 200 50 0 95 95 50 50 50 0 0 0 50 4 200 50 50 0 0 50 50 50 50 0 0 0 5 200 - - - - - 50 50 25 0 0 50 7 200 50 50 90 80 50 50 50 - 50 50 0 8 200 - - 50 90 50 50 - - 50 80 0 200 50 75 - - - 50 50 50 - - - 13 200 50 75 50 90 75 50 50 50 0 50 50
【0074】これらの化合物、加えてこれらの対応する
非ヨードプロパルギル化誘導体をさらに、比率0.25
kg a.i.(活性成分)/haで、更なる温室試験室で
評価した。これらのデータを、疾病制御率として、表6
に示す。符号(’)で示した化合物は、本発明の化合物
すなわち式III又はIVの化合物の非ヨード類似物で
あった。
【0075】
【表6】 更なる温室比較試験 化合物 TLB CDM WLR SNW WPM 平均 1 50.0 100.0 90.0 65.0 65.0 74.0 2 38.0 98.0 83.0 90.0 53.0 72.4 3 52.0 100.0 75.0 47.0 65.0 67.8 4 30.0 100.0 80.0 53.0 63.0 65.2 5 28.0 100.0 80.0 72.0 67.0 69.4 6 70.0 100.0 82.0 68.0 68.0 77.6 1'* - - - - - - 2' 20.0 8.0 68.0 48.0 55.0 39.8 3' 27.0 8.0 53.0 52.0 58.0 39.6 4' 20.0 87.0 70.0 87.0 90.0 70.8 5' 18.0 100.0 62.0 57.0 67.0 60.8 6' 17.0 97.0 62.0 60.0 72.0 61.6 * 化合物1’は試験しなかった。
【0076】本発明をここに詳細に述べたが、種々の変
更、改良及び修正は、本発明の精神と範囲を逸脱しない
限り、当業者にとっては明らかであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/415 ADZ 9360−4C A61L 2/16 Z 8718−4C // A23K 1/16 302 G 9123−2B (72)発明者 エンリク・ルイス・ミケロッティ アメリカ合衆国ペンシルバニア州19034、 フォート・ワシントン、ハイランド・アベ ニュー 1316 (72)発明者 スティーブン・ハワード・シェイバー アメリカ合衆国ペンシルバニア州19044、 ホーシャム、アシュ・ストッカー・レーン 44

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N−ヨードプロパルギルヒダントイン化合
    物。
  2. 【請求項2】次式I又は次式II; 【化1】 【化2】 [式中、Aは、(C1 〜C12)の直鎖又は分岐したアル
    キル;ベンジル;場合によってはハロゲン、ニトロ、シ
    アノ、ハロアルキル(C1 〜C3 )、又はアルコキシ
    (C1 〜C3 )で置換されたフェニル;アリル;場合に
    よってはハロゲンで置換された(C3 〜C6 )アルキニ
    ル;及び水素から選ばれ;R1 ,R2 は、独立して、水
    素;(C1 〜C3 )アルキル;及び場合によってはハロ
    ゲン、ニトロ、アルコキシ(C1 〜C3 )、若しくはハ
    ロアルキル(C1〜C3 )で置換されたフェニルから選
    ばれるか;又はそれらが結合しているヒダントイン環炭
    素と一緒になって飽和(C3 〜C7 )若しくは不飽和
    (C5 〜C7)スピロ環を形成することができ;及び、 R3 ,R4 は、独立して、水素又は(C1 〜C3 )アル
    キルである]で示される構造を有する請求項1記載の化
    合物。
  3. 【請求項3】 Aが、3,5−ジクロロフェニル;4−
    クロロフェニル;4−フルオロフェニル;ベンジル;n
    −ブチル;n−オクチル;3−ヨード−2−プロピニ
    ル;及び1,1−ジメチル−3−ヨード−2−プロピニ
    ルから選ばれる請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1 及びR2 が一緒になってスピロシク
    ロヘキサン環を形成する請求項2記載の化合物。
  5. 【請求項5】 1−(3−ヨード−2−プロピニル)−
    3−(3,5−ジクロロフェニル)−5−メチルヒダン
    トイン;1−(3−ヨード−2−プロピニル)−3−
    (4−クロロフェニル)−5−メチルヒダントイン;1
    −(3−ヨード−2−プロピニル)−3−(4−フルオ
    ロフェニル)−5−メチルヒダントイン;1−(3−ヨ
    ード−2−プロピニル)−3−(3,5−ジクロロフェ
    ニル)−5,5−スピロシクロペンタン−ヒダントイ
    ン;1−(3−ヨード−2−プロピニル)−3−(3,
    5−ジクロロフェニル)−5,5−スピロシクロヘキサ
    ン−ヒダントイン;1−(3−ヨード−2−プロピニ
    ル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−5,5−ジ
    メチルヒダントイン;1−(3−ヨード−2−プロピニ
    ル)−3−(3,5−ジクロロフェニル)ヒダントイ
    ン;1−(3−ヨード−2−プロピニル)−3−ベンジ
    ル−5,5−ジメチルヒダントイン;1−(3−ヨード
    −2−プロピニル)−3−n−ブチル−5,5−ジメチ
    ルヒダントイン;1−(3−ヨード−2−プロピニル)
    −3−n−オクチル−5,5−ジメチルヒダントイン;
    1,3−ビス−(3−ヨード−2−プロピニル)−5,
    5−ジメチルヒダントイン;3−(3−ヨード−2−プ
    ロピニル)−5,5−ジメチルヒダントイン;1−
    (1,1−ジメチル−3−ヨード−2−プロピニル)−
    3−(3,5−ジクロロフェニル)ヒダントイン;3−
    (3−ヨード−2−プロピニル)−1−ベンジル−5,
    5−ジメチルヒダントイン;及び3−(3−ヨード−2
    −プロピニル)−ヒダントイン;からなる群から選ばれ
    る請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】 次式III又はIV; 【化3】 【化4】 で示される構造を有する化合物をヨード化することを含
    む請求項1記載の化合物の製造方法。
  7. 【請求項7】 式III又は式IVの化合物が、それぞ
    れ次式V又はVI; 【化5】 【化6】 の化合物のプロパルギル化によって製造される請求項6
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 殺微生物的に有効な量の請求項1記載の
    化合物を、殺微生物攻撃の対象付近、対象中又は対象上
    に適用することを含む微生物の成長を制御又は抑制する
    方法。
  9. 【請求項9】 制御される前記微生物が、工業用の菌、
    藻、イースト菌、ウイルス、グラム陽性又はグラム陰性
    バクテリアであり、及び、前記対象が、木材、ペイン
    ト、接着剤、にかわ(glue)、紙材、繊維、皮革、プラ
    スチックス、厚紙、 潤滑剤、化粧品、食品、コーキング
    材、飼料、及び工業用冷却水からなる群から選ばれる請
    求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 制御される前記微生物が農業用の菌で
    あり、前記対象が菌の攻撃を受ける農作物である請求項
    8記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記微生物が農作物に存在する菌であ
    り、殺菌的に有効な量の請求項1記載の化合物で農作物
    を処理することを含む請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記化合物を、他の殺菌的に有効な化
    合物と組み合わせて施す請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記菌が、ピシュウム・ウルティマム
    (Pythium ultimum(卵菌))、フィトフソラ・カプシ
    シ(Phytophthora capsici(卵菌))、ピリキュラリア
    ・オリゼ(Piricularia oryzae(子のう菌))、コリリ
    オボラス・サティバス(Cochliobolus sativus(子のう
    菌))、ボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea
    (子のう菌))、フザリウム・ロゼウム(Fusarium ros
    eum (子のう菌))、セプトリア・ノドラム(Septoria
    nodorum(子のう菌))、リゾクトニア・ソラーニ(Rh
    izoctonia solani(担子菌))、きゅうりべと病菌、稲
    枯れ病菌、稲葉鞘胴枯れ病菌、トマト葉枯れ病菌、小麦
    うどんこ病菌、小麦黒さび病菌、小麦赤さび病菌及び小
    麦葉斑点病菌(wheat leaf blotch) からなる群から選ば
    れる請求項11記載の方法。
  14. 【請求項14】 農業的に許容されるキャリア及び殺菌
    的に有効な量の請求項1記載の化合物を含む農業用の殺
    菌用組成物。
  15. 【請求項15】 前記化合物が、他の殺菌的に有効な化
    合物と組み合わせて存在する請求項14記載の組成物。
JP5146979A 1992-05-26 1993-05-26 N−ヨードプロパルギルヒダントイン化合物、組成物、製法及び抗微生物剤としての使用 Withdrawn JPH0656796A (ja)

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