JPH0656636U - 床下空調対応型空調パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 床下空調時、熱源機器からの排熱を床下に放
散することにより、熱源機器の負荷を少なくし、全体の
冷風量を下げることのできる床下空調対応型空調パネル
を提供することを目的とする。 【構成】 熱源機器２を備えた空調パネル１において、
パネル内にパネルの吹出口４と熱源機器２の吹出口２ｅ
とを連通する通路８ａとパネルの排気口５ａもしくは排
気口５ｂと熱源機器２の排気口２ｄを連通する通路８ｂ
とを設け、通路８ｂと通路１０ａもしくは通路１０ｂと
の接続を切換えるダンパー９を設け構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、パーテイションに、冷風を作る熱源機器を付設して、冷媒一空気方 式のパーソナル空調をできるようにした空調パネルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

最近のＯＡ機器を使用する部所では、パーソナル空調を採用するため、パーテ イションを兼ねるパネルと熱源機器とを組合せた空調パネルが使用されるように なってきた。この種の空調パネルは図３に示すように、パネル２１に熱源機器２ ２を収容した熱源機器カバー２３を組付け、熱源機器カバー２３に吸気口２４と ドレンタンク取出口２５とを設けている。

【０００３】 そして、室内空気を熱源機器カバーの吸気口２４から吸込んで、一部を凝縮器 コイルに通して熱を捨て、パネル２１内の排気ダクトを通してパネル上部の排気 口２６から排出させている。また他の吸込み空気を蒸発器コイルに通して冷風と し、パネル内の冷風ダクトを通してパネル上部の冷風吹出口２７から吹出してい る。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来の空調パネルでは、パネル上部の排気口から熱源機器の排熱を 行なっているため、排熱が室内に放散され室内全体の冷風量を多くしなければな らないという問題があった。また室内全体の空調用冷風を止めた場合においては 、室内に排気される熱自体が不快なものになるばかりでなく、熱源機器にとって もデスク回りが負荷となり、エネルギー損失が大きいという課題があった。

【０００５】 本考案は上記課題を解決するもので、床下空調時において、熱源機器からの排 熱を室内に放散することなく床下に排出して、熱源機器の負荷を小さくするとと もに、排熱による不快感を除去することのできる空調パネルを提供することを目 的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の床下空調対応パネルは上記目的を達成するために、パネルの吹出口と 熱源機器の冷風吹出口とを連通する通路と、パネルの複数の排気口と熱源機器の 排気口とを連通する通路とを設け、熱源機器の排気口とパネルの排気口を選択し て連通するよう通路内にダンパーを設けた構成としたものである。

【０００７】

【作用】

本考案は上記した構成により、熱源機器からの排熱は室内に放散されることな く床下に排出される。このためパーソナル空調用の冷房負荷は、個人の好みの温 度にするための負荷ですみ、さらに室内の冷風量は少なくてすむ。また排熱によ る不快感も除去することができるものである。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１および図２を参照しながら説明する。図に示す ように、内部が空洞状のパネル１に、熱源機器２を収容した熱源機器カバー３が 組付けられている。熱源機器２は凝縮器コイル２ａと蒸発器コイル２ｂとを有し ていて、吸込口２ｃから吸込んだ空気の一部を凝縮器コイル２ａで排熱して排気 口２ｄから排出するとともに、他の吸込み空気を蒸発器コイル２ｂで冷風にして 、吹出口２ｅから排出できるようになっている。

【０００９】 パネル１の前面上部に冷風の吹出口４が設けられ、さらにパネル１の上端の側 部に排気口５ａが設けられる。またパネル１の下端にも排気口５ｂが設けられ、 アクセスフロア６に明いた排出口７に対向しているパネル１内は図１（ａ）に示 すように断熱性の良い仕切板１ｂにより２つの通路８ａ，８ｂに区分され、さら に通路８ｂは通路の途中に設けられたダンパー９の切換えにより通路１０ａ，１ ０ｂの任意の通路に連通される。

【００１０】 そしてパネル１の吹出口４は通路８ａから熱源機器２の吹出口２ｅに連通され 、吹出口２ｅからパネル１の吹出口４側に冷風が吹出されるようになっている。 またダンパー９の切換えにより通路８ｂと１０ａを連通させた場合、パネルの排 気口５ａは通路１０ａから通路８ｂを経由して熱源機器２の排気口２ｄに連通さ れ、熱源機器２の排気が排気口５ａから排出される。あるいはダンパー９の切換 えにより通路８ｂと１０ｂを連通させた場合、パネルの排気口５ｂは通路１０ｂ から通路８ｂを経由して熱源機器２の排気口２ｄに連通され、熱源機器２の排気 が排気口５ｂより排出される。そして排気口５ｂに連接するアクセスフロア６に 明いた排出口７より床下に放散されるようになっている。

【００１１】

【考案の効果】

以上の実施例から明らかなように、本考案によれば、床下空調の場合、熱源機 器からの排熱を床下に排出できるため、パーソナル空調用の冷房負荷は個人の好 みの温度にするため負荷のみですみ、室内の冷風量も少なくてすむ。さらに室内 に排熱が放散されないため不快感も除去できる。

【００１２】 また床下空調でない場合においては、ダンパーの切換えにより従来通り空調パ ネル上方より排熱が可能でありパーソナル空調を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の空調パネルの前面図

【図２】同空調パネルの側面図

【図３】従来の空調パネルの斜視図

【符号の説明】

１ パネル ２ 熱源機器 ２ｄ 排気口 ２ｅ 吹出口 ４ 吹出口 ５ａ 排気口 ５ｂ 排気口 ８ａ 通路 ８ｂ 通路 ９ ダンパー １０ａ 通路 １０ｂ 通路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸込んだ空気の一部を熱源機器内の凝縮
   器コイルで排熱してパネルの排気口から排出するととも
   に、他の吸込み空気を蒸発器コイルにより冷風にしてパ
   ネルの吹出口から吹出するように構成した空調パネルに
   おいて、パネルの吹出口と熱源機器の冷風吹出口とを連
   通する通路と、パネルの複数の排気口と熱源機器の排気
   口とを連通する通路とを設け、熱源機器の排気口とパネ
   ルの排気口を選択して連通するよう通路内にダンパーを
   設けたことを特徴とする床下空調対応型空調パネル。