JPH0656561A - 表面改質された無機質粉体の製造方法 - Google Patents

表面改質された無機質粉体の製造方法

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JPH0656561A
JPH0656561A JP23646392A JP23646392A JPH0656561A JP H0656561 A JPH0656561 A JP H0656561A JP 23646392 A JP23646392 A JP 23646392A JP 23646392 A JP23646392 A JP 23646392A JP H0656561 A JPH0656561 A JP H0656561A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、無機質粉体(ホウ酸アルミニウム
を除く)の表面にケイ酸とシランカップリング剤の重縮
合物を表面被着することにより、表面改質する方法を提
供することである。 【構成】 スラリー状の無機質粉体にケイ酸エステルと
シランカップリング剤を加えて攪拌混合することによ
り、無機質粉体表面にケイ酸とシランカップリング剤の
重縮合物からなる薄膜を形成しうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面にケイ酸とシラン
カップリング剤の重縮合物薄膜を被着して改質された無
機質粉体の製造方法に関するものであり、本発明方法に
より得られる無機質粉体はプラスチック基複合材におけ
る充填材として有用である。
【0002】
【従来の技術】充填材として無機質粉体を樹脂に加える
場合、熱硬化性樹脂に対する無機質粉体とマトリックス
間の反応による強度の向上や熱可塑性樹脂に対する濡れ
性の改善、さらには無機質粉体表面の金属触媒活性を抑
え、樹脂の分解反応を抑止するために、通常シランカッ
プリング処理が施される。
【0003】無機質粉体の表面を種々のシランカップリ
ング剤を用いて表面処理を行う方法としては、スプレー
装置の付いたブレンダー内で無機質粉体を攪拌している
中に、有機溶剤あるいは水にシランカップリング剤を溶
解した溶液を噴霧する乾式法と充填材の水及び有機溶媒
分散スラリーにカップリング剤を添加攪拌処理する湿式
法の二種類がある。
【0004】乾式法においてはシランカップリング剤が
無機質粉体の表面に物理的に付着する性質が強いので、
不均一な膜を形成しやすいが、湿式法においてはスラリ
ー中で無機質粉体の表面にシランカップリング剤が化学
的に結合され、且つ均一な形態で被着されるため、複合
材の機械的性質を改善するためには湿式法による処理が
好ましい。
【0005】しかしながら、シランカップリング剤は無
機質粉体表面の水酸基と結合してその効果を与えるもの
であり、湿式法にて処理する場合には用いられる無機質
粉体の種類によって粉体表面の水酸基の量や化学的な活
性が異なるので、シランカップリング剤が付着し易い無
機質粉体と付着し難い無機質粉体とがある。例えばガラ
ス、シリカ、チタン酸カリウム、カオリン、タルク、マ
イカ等はかなり付着し易いが、ホウ酸アルミニウム、ア
ルミナ、炭酸カルシウム等は付着し難いことが知られて
いる。
【0006】湿式法による表面処理方法において、シラ
ンカップリング剤が付着し難い無機質粉体を用いる場合
は、プラスチック基複合材の機械的物性からみてシラン
カップリング剤による効果が得られ難いので、予め無機
質粉体の表面を水酸基を多く有する表面に改質してシラ
ンカップリング剤が付着し易くする方法が検討されてい
る。この方法の一例として、特開平2−167897号
公報にはケイ酸エステル等の有機ケイ素化合物、コロイ
ダルシリカあるいはケイ酸ナトリウム等を用いてホウ酸
アルミニウムウィスカー表面に水酸基を多く有するシリ
カゲルの薄膜を形成させ、その後の処理においてカップ
リング剤を有効に付着させる方法が開示されており、ま
たホウ酸アルミニウムウィスカー表面の触媒活性を抑止
しうることが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
方法の湿式法によるシランカップリング処理を行う場合
は、予め前処理した無機質粉体を調製したのちに、更に
カップリング処理剤を被着させる必要があり、スラリー
攪拌、固液分離工程及び乾燥工程を夫々2度行わなけれ
ばならないので、工業的製造プロセスが煩雑になるもの
であった。
【0008】また、予めシリカゲルを被着させた無機質
粉体を、新たに湿式法にてシランカップリング剤処理す
る場合におけるシランカップリング剤が結合するシリカ
ゲル表面に存在する水酸基は、シリカゲルの前駆体であ
るケイ酸がシリカゲルのシロキサン網を形成する段階に
おいて一部残された水酸基及び大気中の水分との反応に
よって表面に形成された水酸基である。このため、カッ
プリング剤の付着量や結合力の観点からみてシランカッ
プリング剤をシリカゲルの前駆体であるケイ酸とカップ
リング剤の重縮合物の形態にして充填材表面に被着させ
る方がより好ましい。
【0009】一方、湿式法による表面処理方法におい
て、シランカップリング剤の付着性に優れている無機質
粉体の表面に処理を施した場合には、プラスチック基複
合材の機械的物性が向上することが知られているが、更
に複合材の機械的物性を向上させるための表面処理方法
の開発が望まれていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な事情に鑑み試験研究を重ねた結果、水に無機質粉体
(ホウ酸アルミニウムを除く)を分散させたスラリー状
にしたものに、ケイ酸エステルとシランカップリング剤
を添加して攪拌混合することにより、ケイ酸エステルの
加水分解生成物であるケイ酸とシランカップリング剤の
重縮合物を生じ、この重縮合物が無機質粉体表面に沈着
することを見い出し、この沈着物により無機質粉体の表
面を被覆することにより、所期の目的を達成した。
【0011】湿式法において、シランカップリング剤の
付着し難い無機質粉体を前記のケイ酸とシランカップリ
ング剤の重縮合物によって表面改質し、この無機質粉体
を配合した樹脂組成物は、シランカップリング剤のみを
表面被着させた無機質粉体を配合した樹脂組成物よりも
機械的性質が向上した。
【0012】また、シランカップリング剤が付着し易い
充填材を用いて、同様に本発明方法により表面改質させ
た充填材を配合した樹脂組成物とシランカップリング剤
のみを表面被着させた充填剤を配合した樹脂組成物とを
比較した場合も、同様の結果が得られた。
【0013】本発明の実施において用いられる無機質粉
体はホウ酸アルミニウム以外であればどのようなもので
あっても差し支えなく、例えばガラス、シリカ、アルミ
ナ、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、カオリン、ウオ
ラストナイト、チタン酸カリウム、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、硫酸バリウム等がある。また用いられる無機質粉体
の形状は、どのような形状のものであっても差し支えな
いが、樹脂の強度、弾性率を向上させるためにはウイス
カーのような繊維状のものが好ましい。
【0014】またシリカ等のようにシランカップリング
剤のみで表面処理が有効に行えるものであっても、本発
明方法に従って処理すれば表面にケイ酸とシランカップ
リング剤の重縮合物であるシリコーン樹脂層を形成しう
るので、この表面処理を施した無機質粉体を充填材とし
て樹脂に配合し、耐衝撃性に優れた複合材を得ることが
できる。
【0015】本発明方法の実施において、スラリー中に
添加されるケイ酸エステルの代表的なものとしては、エ
チルシリケート、メチルシリケート及びイソプロピルシ
リケート等であり、この他にこれらケイ酸エステルの縮
合体を使用しても差し支えない。
【0016】また、本発明方法の実施において、スラリ
ー中に添加されるシランカップリング剤の代表的なもの
としては、アミノシラン系、エポキシシラン系、メタク
リロキシシラン系及びビニルシラン系等のカップリング
剤が挙げられる。
【0017】本発明方法の実施に当たっては、水に無機
質粉体を分散させたスラリー中にケイ酸エステルを当無
機質粉体に対して0.5〜10.0重量%、好ましくは
1.0〜5.0重量%の配合割合、また前記スラリー中
にシランカップリング剤を無機質粉体に対して0.2〜
6.0重量%、好ましくは1.0〜2.0重量%の配合
割合で同時に投入し、少なくとも10分間攪拌する。次
いで、このスラリーを固液分離に付し、好ましくは未洗
浄の状態で乾燥することにより、無機質粉体の表面にケ
イ酸とシランカップリング剤の重縮合物層を形成でき
る。
【0018】また本発明方法は、予めシリカゲルを用い
て表面改質した無機質粉体を更にシランカップリング剤
で処理するものとは異なり、無機質粉体表面にシリカゲ
ルの前駆体であるケイ酸エステルとシランカップリング
剤が同時に処理され、表面にシリコーン樹脂膜が形成さ
れるため、本発明方法により表面改質された無機質粉体
を充填材として樹脂に配合した場合には、複合材の耐衝
撃性等の機械的物性が向上しうる。
【0019】
【実施例】
(実施例1)平均粒子径1.17μmの炭酸カルシウム
〔商品名:NS#1000、日東粉化工業(株)製〕500
gを水5リットルに分散させたスラリーを攪拌している
中に、エチルシリケート〔商品名:エチルシリケート2
8、コルコート(株)製〕20.0gとγ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン〔商品名:KBM40
3、信越化学(株)製〕10.0gの2液をすばやく加
え、引き続き1時間攪拌状態を保持したのちに濾過し、
得られた濾物を未洗浄のまま85℃の温度で8時間乾燥
すると表面がケイ酸とγ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン加水分解生成物との重縮合物で被着された
炭酸カルシウムが得られた。
【0020】表面処理された炭酸カルシウム150重量
部をポリフェニレンスルフィド樹脂〔商品名:T−1、
(株)トープレン製〕100重量部に加えたのちよく混
合し、この混合物を1軸押出機を用いて320℃の温度
状態で押出し、ペレット化したものを乾燥した。次い
で、このペレットを射出温度320℃、金型温度140
℃、射出圧力800kg/cm2 の条件で射出成形し、
得られた成形品の機械的物性を測定した。この結果は表
1に示すとおりであった。
【0021】(実施例2)平均繊維径13.0μm、カ
ット長3.0mmのチョップドガラス繊維500gを水
5リットルに分散させたスラリーを攪拌している中に、
エチルシリケート〔商品名:エチルシリケート40、コ
ルコート(株)製〕10.0gとγ−アミノプロピルト
リエトキシシラン〔商品名:KBE903、信越化学
(株)製〕10.0gの2液をすばやく加え、引き続き
1時間攪拌状態を保持したのちに濾過し、得られた濾物
を未洗浄のまま85℃の温度で8時間乾燥すると表面が
ケイ酸とγ−アミノプロピルトリエトキシシラン加水分
解生成物との重縮合物で被着されたガラス繊維が得られ
た。
【0022】表面処理されたガラス繊維42.9重量部
をポリカーボネート樹脂〔商品名:ユーピロンS-2000、
三菱瓦斯化学(株)製〕100重量部に加えたのちよく
混合し、この混合物を1軸押出機を用いて280℃の温
度状態で押出し、ペレット化したものを乾燥した。次い
で、このペレットを射出温度290℃、金型温度100
℃、射出圧力800kg/cm2 の条件で射出成形し、
得られた成形品の機械的物性を測定した。この結果は表
1に示すとおりであった。
【0023】(実施例3)平均繊維径0.1〜1.5μ
m、平均繊維長10〜100μmのチタン酸カリウムウ
イスカー〔商品名:ティスモD、大塚化学(株)製〕5
00gを水5リットルに分散させたスラリーを攪拌して
いる中に、エチルシリケート〔商品名:エチルシリケー
ト28、コルコート(株)製〕10.0gとN−(βア
ミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン〔商品名:KBM602、信越化学(株)製〕10.
0gの2液をすばやく加え、引き続き1時間攪拌状態を
保持したのちに濾過し、得られた濾物を未洗浄のまま8
5℃の温度で8時間乾燥すると表面がケイ酸とN−(β
アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシ
ラン加水分解生成物との重縮合物で被着されたチタン酸
カリウムウイスカーが得られた。
【0024】表面処理されたチタン酸カリウムウイスカ
ー42.9重量部をポリカーボネート樹脂〔商品名:ユ
ーピロンS-2000、三菱瓦斯化学(株)製〕100重量部
に加えたのちよく混合し、この混合物を1軸押出機を用
いて280℃の温度状態で押出し、ペレット化したもの
を乾燥した。次いで、このペレットを射出温度290
℃、金型温度100℃、射出圧力800kg/cm2
条件で射出成形し、得られた成形品の機械的物性を測定
した。この結果は表1に示すとおりであった。
【0025】(実施例4)平均粒径4.2μmの酸化亜
鉛〔堺化学工業(株)製〕300gを水3リットルに分
散させたスラリーを攪拌している中に、エチルシリケー
ト〔商品名:エチルシリケート40、コルコート(株)
製〕5.0gとγ−アミノプロピルトリエトキシシラン
〔商品名:KBE903、信越化学(株)製〕5.0g
の2液をすばやく加え、引き続き1時間攪拌状態を保持
したのちに濾過し、得られた濾物を未洗浄のまま85℃
の温度で8時間乾燥すると表面がケイ酸とγ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン加水分解生成物との重縮合物
で被着された酸化亜鉛が得られた。
【0026】(実施例5)平均粒径1.8μmのタルク
〔商品名:ミクロエースP−3、日本タルク(株)製〕
200gを水4リットルに分散させたスラリーを攪拌し
ている中に、エチルシリケート〔商品名:エチルシリケ
ート28、コルコート(株)製〕5.0gとγ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン〔商品名:KBM
503、信越化学(株)製〕5.0gの2液をすばやく
加え、引き続き1時間攪拌状態を保持したのちに濾過
し、得られた濾物を未洗浄のまま85℃の温度で8時間
乾燥すると表面がケイ酸とγ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン加水分解生成物との重縮合物で被着
されたタルクが得られた。
【0027】(実施例6)重量平均フレーク径80μm
のスゾライトマイカ〔商品名:200−S、(株)クラ
レ製〕500gを水5リットルに分散させたスラリーを
攪拌している中に、エチルシリケート〔商品名:エチル
シリケート28、コルコート(株)製〕5.0gとγ−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン〔商品名:
KBM503、信越化学(株)製〕5.0gの2液をす
ばやく加え、引き続き1時間攪拌状態を保持したのちに
濾過し、得られた濾物を未洗浄のまま85℃の温度で8
時間乾燥すると表面がケイ酸とγ−メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン加水分解生成物との重縮合物で
被着されたスゾライトマイカが得られた。
【0028】(実施例7)中心粒径45μmのα−アル
ミナ〔商品名:A−21、住友化学工業(株)製〕50
0gを水5リットルに分散させたスラリーを攪拌してい
る中に、エチルシリケート〔商品名:エチルシリケート
40、コルコート(株)製〕10.0gとγ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン〔商品名:KBE903、信
越化学(株)製〕10.0gの2液をすばやく加え、引
き続き1時間攪拌状態を保持したのちに濾過し、得られ
た濾物を未洗浄のまま85℃の温度で8時間乾燥すると
表面がケイ酸とγ−アミノプロピルトリエトキシシラン
加水分解生成物との重縮合物で被着されたα−アルミナ
が得られた。
【0029】(比較例1)実施例1の処理に用いた炭酸
カルシウム500gを水5リットルに分散させたスラリ
ーを攪拌している中に、γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン10.0gをすばやく加え、引き続き1
時間攪拌状態を保持したのちに濾過し、得られた濾物を
未洗浄のまま85℃の温度で8時間乾燥した。
【0030】得られた炭酸カルシウムを実施例1と同条
件でポリフェニレンスルフィド樹脂100重量部に対し
て150重量部加えたものをペレット化し、射出成形
後、成形品の機械的物性を測定した。それら結果は表1
に示したとおりであった。
【0031】(比較例2)実施例2の処理に用いたガラ
ス繊維500gを水5リットルに分散させたスラリーを
攪拌している中に、N−(βアミノエチル)γ−アミノ
プロピルメチルジメトキシシラン10.0gをすばやく
加え、引き続き1時間攪拌状態を保持したのちに濾過
し、得られた濾物を未洗浄のまま85℃の温度で8時間
乾燥した。
【0032】得られたガラス繊維を実施例2と同条件で
ポリカーボネート樹脂100重量部に対して42.9重
量部加えたものをペレット化し、射出成形後、成形品の
機械的物性を測定した。それら結果は表1に示したとお
りであった。
【0033】(比較例3)実施例3の処理に用いたチタ
ン酸カリウムウイスカー500gを水5リットルに分散
させたスラリーを攪拌している中に、N−(βアミノエ
チル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン1
0.0gをすばやく加え、引き続き1時間攪拌状態を保
持したのちに濾過し、得られた濾物を未洗浄のまま85
℃の温度で8時間乾燥した。
【0034】得られたチタン酸カリウムウイスカーを実
施例5と同条件でポリカーボネート樹脂100重量部に
対して42.9重量部加えたものをペレット化し、射出
成形後、成形品の機械的物性を測定した。それら結果は
表1に示した通りであった。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明方法によれば、無機質粉体の表面
をケイ酸とシランカップリング剤との重縮合物で被着さ
せることができる。また、本発明方法によって得られる
表面改質された無機質粉体を充填材として樹脂に配合し
た場合には、機械的性能に優れた複合材が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラリー状の無機質粉体(ホウ酸アルミ
    ニウムを除く)にケイ酸エステルとシランカップリング
    剤を加えて攪拌混合し、無機質粉体の表面にケイ酸とシ
    ランカップリング剤の重縮合物からなる薄膜を形成させ
    ることを特徴とする表面改質された無機質粉体の製造方
    法。
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