JPH0656443U - 車両用戸締め装置 - Google Patents

車両用戸締め装置

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JPH0656443U
JPH0656443U JP262493U JP262493U JPH0656443U JP H0656443 U JPH0656443 U JP H0656443U JP 262493 U JP262493 U JP 262493U JP 262493 U JP262493 U JP 262493U JP H0656443 U JPH0656443 U JP H0656443U
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door
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cock
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晋司 上田
一玉 高橋
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株式会社ナブコ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気圧力で扉を閉位置に保持した状態でのみ
走行可能とする車両用戸締め装置を提供する。 【構成】 車両用扉を開閉する空圧シリンダ11と、操
作により前記空圧シリンダ11への給気を遮断するとと
もに空圧シリンダ11からの排気を行うドアコック2
と、車両の走行を許可する走行許可手段6を前記車両用
扉の閉状態を検知してオンさせるドアスイッチ2とを備
えた車両用戸締め装置1において、ドアコック25と空
圧シリンダ11との間の空気圧力を直接又は間接に検知
して前記走行許可手段6をオンさせる圧力スイッチ手段
39を前記ドアスイッチ2と直列に設けてなるものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用扉開閉装置に係わり、とくに非常用ドアコック取扱時の安全 性を改良したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用戸締め装置は図4に示すように構成されている。図4において 、3は車両用扉であり、2枚の扉3a、3bを左右に引き分ける両引分扉となっ ており、各扉3a、3bはその上方に設置された戸締め駆動部13と連結されて いる。該戸締め駆動部13は1つの空圧シリンダで扉を左右に引き分けられる構 造となっており、戸閉電磁弁24で空圧シリンダへの給気を切り換えて扉の開閉 を制御するようになっている。
【0003】 そして、この戸閉電磁弁24に至る空気配管には、非常時に車内側から扉を開 けることができるように、空圧シリンダを大気開放にするドアコック25が設け られている。また、扉3bの上方には、扉の閉状態を検知するドアスイッチ2が 設けられており、該ドアスイッチ2の接点は扉閉状態確認灯回路6と接続されて 3る。この扉閉状態確認灯回路6は、扉が閉じると、ドアスイッチ2がオンして 回路が閉成され、運転室7内に設けられた扉閉状態確認灯4が点灯して、運転手 に全扉が閉じていることを知らせるためのものである。また、リレー又は継電器 5からの出力8により図示されない力行(車両走行)の回路が短絡されて、力行 操作が可能となるようになっており、この扉閉状態確認灯回路6と力行回路とが 力行許可手段を構成している。
【0004】 つぎに、この戸締め装置の作動を図5の配管図に基づき説明する。図5におい て、戸締め装置1の戸締め駆動部13は空圧シリンダ11、スピードコントロー ラ33、34を内蔵しており、48は圧力空気源である。圧力空気源48からの 圧力空気はフィルタ26、ドアコック25を経て戸閉電磁弁24に至る。戸閉電 磁弁24はパイロット切換弁24aと電磁パイロット弁24bとからなり、スピ ードコントローラ33を経て反ロッド側室11bに連通する通路29及びスピー ドコントローラ34を経てロッド側室11aに連通する通路30に接続される。 なお、18は消音器である。
【0005】 電磁パイロット弁24bが励磁されない図示のポジションで、パイロット切換 弁24aは給気側通路28をロッド側室11aに至る通路30に連通しており、 扉が閉じる。電磁パイロット弁24bが励磁された逆のポジションで、パイロッ ト切換弁24aは給気側通路28をロッド側室11bに至る通路29に連通して おり、扉が開く。この扉の自動開閉時には、ドアコック25は連通ポジションに あり、給気側通路28を戸閉電磁弁24に連通させている。そして、非常時に、 ドアコック25のレバー36を操作して開放ポジションに切り換えると、戸閉電 磁弁24からドアコック25に至る給気側通路28は大気に開放され、通路29 、30の両方が大気開放の状態となり、空圧シリンダ11のピストン15は外力 で動き、扉を手動で開くことができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述の車両用戸締め装置では、扉の閉状態のみを検知して扉閉状態 確認灯回路6をオンし、力行が許可される(走行可能となる)。このため、ドア コック25が操作され、外力で扉が動く状態であっても、例えば手動で扉が閉め られていれば扉閉状態確認灯回路6がオンし、力行が許可されて発車し、走行中 に扉が開く危険性があった。
【0007】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、空気圧力で扉を閉位置に保持した状態でのみ走行可 能とする車両用戸締め装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案の車両用戸締め装置は、車両用扉を開閉する 空圧シリンダと、操作により前記空圧シリンダへの給気を遮断するとともに空圧 シリンダからの排気を行うドアコックと、車両用扉の閉状態を検知するドアスイ ッチの信号により車両の力行許可信号を出力する力行許可手段とを備えた車両用 戸締め装置において、ドアコックと空圧シリンダとの間の空気圧力を検知する圧 力スイッチ手段又はドアコックの連通位置を検知する位置検出手段を設け、この 圧力スイッチ手段又は位置検出手段の信号出力部を前記ドアスイッチの信号出力 部と直列に設けてなるものである。
【0009】
【作用】
上記構成によれば、力行許可手段は、ドアコックと空圧シリンダとの間の給気 圧力を検知する圧力スイッチ手段又はドアコックの連通位置を検知する位置検出 手段の信号出力部とドアスイッチの信号出力部の両方がオンしたときのみ力行許 可信号を出力する。従って、空気圧力で扉を閉位置に保持した状態でのみ車両の 走行が可能となる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図面を参照しつつ説明する。図1は本考案の車 両用戸締め装置の配管図、図2は扉閉状態確認灯回路のブロック図、図3は図1 の圧力スイッチ手段に代えて位置検出手段を用いた実施例を示す図である。なお 、図1乃至図3において、図4、図5と同様な作用を有する部分には同一の符号 を付してその説明を省略する。
【0011】 まず、本考案の車両用戸締め装置の構成を図1に基づき説明する。図1におい て、図5と異なる点は、ドアコック25と戸閉電磁弁24との間の給気側通路2 8に圧力スイッチ手段として圧力スイッチ39が設けられ、その電気接点39a が扉閉状態確認灯回路6中にドアスイッチ2の電気接点と直列に接続されて挿入 されている点である。
【0012】 つぎに、扉閉状態確認灯回路を図2により説明する。図2において、1つの車 両9は図示例では6つの扉を有し、扉閉状態確認灯回路6は、各扉のドアスイッ チ2、及び圧力スイッチ39又は後述の電気接点付きドアコック35の接点が全 て直列に接続されて構成されている。そして、図示されない他の車両間も直列に 接続される。
【0013】 つぎに、作動を説明する。図1において、ドアコック25が操作されないとき は、給気側通路28には圧力空気が供給されており、圧力スイッチ39は空気圧 力を検知してオンし電気接点39aは閉じている。ここで、空気圧力の検知は圧 力の有無のみを検知してもよく、あるいは圧力値を測定して所定値で電気接点3 9aを閉じるようにしてもよい。電気接点39aが閉じているので、扉が閉じる と、ドアスイッチ2がオンし、扉閉状態確認灯回路6がオンし、さらに図示され ない力行の回路が短絡されて、力行操作が可能となる。ドアコック25が操作さ れると、エアシリンダ11、及び給気側通路28を含むエアシリンダ11からド アコック25に至る通路の圧力空気が排出され、圧力スイッチ39は空気圧力を 検知せずにオフし電気接点39aが開く。従って、扉が例えば手動で閉じてドア スイッチ2がオンしても、扉閉状態確認灯回路6がオンせず、力行操作はできな い。
【0014】 このように、圧力スイッチ39とドアスイッチ2の両方がオンしたときのみ扉 閉状態確認灯回路6がオンする。従って、空気圧力で扉を閉位置に保持した状態 でのみ車両の力行操作が可能となる。
【0015】 図3は、図1の圧力スイッチ手段に代えて位置検出手段を用いた実施例を示す 図である。図3において、図1と異なる点は、圧力スイッチ39及びドアコック 25に代えてドアコックの連通位置を検知する位置検出手段として電気接点付き ドアコック35が設けられている点である。該電気接点付きドアコック35は、 そのレバー35bの操作に応じて電気接点35aが開閉するものであり、連通ポ ジション(給気)で電気接点35aが閉じ、開放ポジション(給気遮断・大気開 放)で電気接点35aが開くようになっている。従って、ドアコック35が操作 されず、空圧シリンダ11に圧力空気が供給されているときは、電気接点35a がオンして閉じ、ドアコック35が操作されて、エアシリンダ11からドアコッ ク25に至る通路の圧力空気が排出されると、電気接点35aがオフして開き、 図1における圧力スイッチ39を用いた場合と全く同様の作用効果を奏する。こ のように、ドアコック35と空圧シリンダ11との間の給気圧力を検知する手段 として、供給側通路28の空気圧力の有無を直接検知する圧力スイッチ39に代 えて、本実施例のように電気接点付きドアコック35を用いて前記圧力を間接的 に検知しても同様の効果を得ることが可能である。なお、前記電気接点35aは 上述のようにドアコック35と一体的に設けても、又メカニカルな連結手段等を 用いて分離して設けてもよい。
【0016】
【考案の効果】
本考案の車両用戸締め装置は、上述のように、ドアコックと空圧シリンダとの 間の空気圧力を検知する圧力スイッチ手段又はドアコックの連通位置を検知する 位置検出手段の信号出力部を、車両の力行許可信号を出力させるドアスイッチの 信号出力部と直列に設けるので、両方の信号出力部がオンしたときのみ力行許可 信号が出力される。従って、空気圧力で扉を閉位置に保持した状態でのみ車両の 走行を可能とし、走行中に扉が開く等の危険性を防止して安全性を確保すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車両用戸締め装置の配管図である。
【図2】扉閉状態確認灯回路のブロック図である。
【図3】図1の圧力スイッチ手段に代えて位置検出手段
を用いた実施例を示す図である。
【図4】従来の車両用戸締め装置の概要を示す図であ
る。
【図5】従来の車両用戸締め装置の配管図である。
【符号の説明】
1 車両用戸締め装置 2 ドアスイッチ 3 車両用扉 6 扉閉状態確認灯回路(走行許可手段) 11 空圧シリンダ 25 ドアコック 35 電気接点付きドアコック(ドアコック・位置検出
手段) 39 圧力スイッチ(圧力スイッチ手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用扉を開閉する空圧シリンダと、操
    作により前記空圧シリンダへの給気を遮断するとともに
    空圧シリンダからの排気を行うドアコックと、車両用扉
    の閉状態を検知するドアスイッチの信号により車両の力
    行許可信号を出力する力行許可手段とを備えた車両用戸
    締め装置において、ドアコックと空圧シリンダとの間の
    空気圧力を検知する圧力スイッチ手段又はドアコックの
    連通位置を検知する位置検出手段を設け、この圧力スイ
    ッチ手段又は位置検出手段の信号出力部を前記ドアスイ
    ッチの信号出力部と直列に設けてなることを特徴とする
    車両用戸締め装置。
JP1993002624U 1993-01-07 1993-01-07 車両用戸締め装置 Expired - Lifetime JP2578892Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012121509A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Kawasaki Heavy Ind Ltd 車両用扉の非常時開放装置
JP2016215807A (ja) * 2015-05-20 2016-12-22 いすゞ自動車株式会社 車外扉開閉スイッチ状態報知装置および車外扉開閉スイッチ状態報知方法

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