JPH0447019Y2 - - Google Patents

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JPH0447019Y2
JPH0447019Y2 JP1986034193U JP3419386U JPH0447019Y2 JP H0447019 Y2 JPH0447019 Y2 JP H0447019Y2 JP 1986034193 U JP1986034193 U JP 1986034193U JP 3419386 U JP3419386 U JP 3419386U JP H0447019 Y2 JPH0447019 Y2 JP H0447019Y2
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relay
valve
pneumatic
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vehicle
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えばオールテレンクレーン車のよ
うに、車両の走行のために設けられた本来の運転
室と、同車両上に搭載されたクレーン等の作業装
置の操縦のために車両上に装架された上部運転室
とを具えた作業用車両の駐車ブレーキ安全装置に
関するものである。
(従来の技術) 従来のオールテレンクレーン車においては、車
両の走行のために設けられた本来の運転室(以下
下部運転室という)と、車台フレーム上に廻動可
能に装架され、クレーンを操縦するための上部運
転室とが設けられており、上記下部運転室には、
車両本来の走行のために、ステアリングホイール
を含む操舵装置、アクセルペダルを含むエンジン
の制御装置並びにブレーキ制御装置等が設けられ
ており、他方、上部運転室にも、クレーン操縦の
ために必要な諸機器の外に、作業上の便宜のた
め、操舵装置及びブレーキ制御装置が設けられて
いる。そして、上記操舵装置及びブレーキ制御装
置等は、下部及び上部運転室の双方から必要に応
じ随時選択的に作動させ得るように相互に連繋さ
れていなければならないが、特に上部運転室がク
レーンと共に車台フレームに対し廻動可能に装架
されているために、電気的な連繋手段を採用する
のが構造簡素かつ安価な点で有利である。一方、
この種の大型作業用車両では、一般にマキシブレ
ーキ装置と呼ばれているような制動動力源として
スプリングを利用した駐車ブレーキ装置が広く採
用されており、スプリングチヤンバ内に圧縮空気
を供給することによりスプリングを圧縮してブレ
ーキを釈放し、又スプリングチヤンバから圧縮空
気を排除することによつて、ばね力によりブレー
キを適用するように構成されている。この種駐車
ブレーキ装置における圧縮空気の給排を司掌する
即ちブレーキの適用及び解除を制御するリレー弁
を、上述した事情により電気的に制御するように
構成した場合、運転者が、休息或いは所用のため
車両を停止させてメーンスイツチを切ることによ
つて、駐車ブレーキが自動的に適用され、次に発
進しようとしてメーンスイツチを入れた途端に駐
車ブレーキが自動的に解除されるので、例えば車
両を坂道や傾斜地に停止させた場合、突然車両が
動き始める可能性があり、危険である。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、上述したような電気制御の駐車ブレ
ーキ装置を具えたオールテレンクレーン車等作業
用車両における上記不測の坂道発進即ち暴走を防
止することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するために創案され
たもので、車両本来の運転室と同車両上に搭載さ
れクレーン等の作業装置に設けられた上部運転室
とを具えた作業用車両において、車載バツテリ等
の電源、上記電源と車両の種々の電気装置との間
に介装された主電源リレー、メインスイツチのオ
ン・オフ操作に連動して上記主電源リレーを閉
成・開成させるべく上記主電源リレーの開閉を司
掌する制御リレー、信号空気圧の供給又は排除に
応答し上記車両の駐車ブレーキ装置に圧縮空気を
供給し又は排除することにより同ブレーキ装置を
釈放し又は作動させる空気圧リレーバルブ、上記
空気圧リレーバルブの空気圧信号回路内に介装さ
れ、その手動操作によつて同リレーバルブへの信
号空気圧の伝達を制御する手動制御弁、上記空気
圧リレーバルブと手動制御弁との間の空気圧信号
回路内に介装され上記主電源リレーの閉成時に上
記空気圧リレーバルブと手動制御弁を連通し、上
記主電源リレーの開成時に上記空気圧リレーバル
ブへの信号空気圧を排除する電磁弁、及び上記電
磁弁と手動制御弁との間の空気圧信号回路内に介
装され、上記信号空気圧が上記ブレーキ装置を釈
放する状態にある時は上記制御リレーによる上記
主電源リレーの閉成作動を阻止する圧力スイツチ
を具えてなることを特徴とする作業用車両の駐車
ブレーキ安全装置を要旨とするものである。
(実施例) 以下本考案をオールテレンクレーン車に適用し
た実施例を添付図面について具体的に説明する。
先づ図中一点鎖線で示した区分線X−Xの左側及
び下側に記載されているのが、車体側の装置であ
り、区分線X−Xの右側上側に記載されているの
が、車台フレーム上に装架されたクレーン操縦用
上部運転室側の装置である。第1図及び第2図に
おいて、符号10は車体側に装架された車載電源
としてのバツテリ、12は同バツテリ10に接続
された下部運転室内のメーンスイツチ、12′は
上部運転室内に設けられた同様のメーンスイツ
チ、14及び14′はバツテリ10に接続された
主電源リレーであつて、前者は車体側の下部運転
室から車両を運転する場合に閉成されるものであ
り、後者は通常上物と呼称されているクレーン等
車台フレームに装架された作業用構造物の操縦室
即ち上部運転室から車両を運転する場合に閉成さ
れるものである。16及び16′は、上記主電源
リレー14,14′の開閉を司掌する制御リレー、
18及び18′は上記制御リレー16,16′に
夫々協働する補助リレー、20は下部運転室内の
駐車ブレーキ用パイロツトランプ22を付勢する
リレーであつて、同リレーはロータリジヨイント
24を介して上部運転室内に設けられた同様の駐
車ブレーキ用パイロツトランプ22′を同時に付
勢する。また26は下部運転室内に設置された運
転区別パイロツトランプであつて、上部運転室内
のメーンスイツチ12′がONしたときに点灯す
るものであり、一方上部運転室内にも下部運転室
内のメーンスイツチ12がONしたときに点灯す
る同様の運転区別パイロツトランプ26′が設け
られている。更に下部運転室内には、警報用ブザ
ー28及び警報ランプ30が設けられ、これらは
下部運転室で運転が行なわれている際に、上部運
転室内で何者かがメーンスイツチ12′をONし
たときに付勢されるようになつており、一方、上
部運転室内には、同運転室で運転が行なわれてい
るときに、何者かが下部運転室内でメーンスイツ
チ12をONしたときに付勢される同様の警報用
ブザー28′及び警報ランプ30′が設けられてい
る。
次に、32は一般にマキシブレーキと呼ばれて
いる種類のばねブレーキ式駐車ブレーキ装置であ
つて、スプリングチヤンバ34内に収蔵されたピ
ストン36が、圧縮空気源38から空気圧リレー
バルブ40を経て同チヤンバの作動室内に供給さ
れた圧縮空気に応動して、スプリング42を圧縮
することによつてブレーキが解除され、また上記
チヤンバの作動室内の圧縮空気が上記空気圧リレ
ーバルブ40を経て外気に排除されることにより
スプリング42の力でブレーキが適用されるよう
になつている。上記空気圧リレーバルブ40は、
図中T1で示した表に示すように、そのパイロツ
ト口41に空気圧信号が供給されることによつて
入口aと出口bとが連通して圧縮空気源38内の
圧縮空気をスプリングチヤンバ34の作動室内に
供給し、又上記空気圧信号が消失することによつ
て出口bが排気口cに連通しスプリングチヤンバ
34の作動室を大気に開放するように構成され、
更に上記パイロツト口41は、下部運転室側の三
方電磁弁44の出口b及び上部運転室側の三方電
磁弁44′の出口bに、フリーピストン46を内
蔵した周知のダブルチエツクバルブ48を介して
連結されている。上記三方電磁弁44の入口a
は、下部運転室内に設置された手動制御弁50の
出口bに接続され、同手動制御弁50の入口aは
前記圧縮空気源38に連結されている。図中表
T2に示されているように、手動制御弁50は、
その把手52を走行位置に操作することによつ
て、入口aと出口bとを連通させて三方電磁弁4
4の入口aに圧縮空気即ち空気圧信号Pを供給
し、制動位置に操作することによつて、出口bと
排気口cとを連通させ三方電磁弁44の入口aを
大気に連通させるものである。又三方電磁弁44
は、図中表T3に示されているように、付勢され
ることによつてその入口aと出口bとが連通し、
上記空気圧信号がダブルチエツクバルブ48を介
して前記空気圧リレーバルブのパイロツト口41
に供給され、又消勢されることによつてその出口
bを排気口cを介して大気に連通させるように作
動するものである。一方、上記上部運転室側の三
方電磁弁44′の作動は、表T3′に示す通りであつ
て、同運転室内に設けられた2連スイツチ54か
らなる駐車ブレーキスイツチが図示位置にあると
き消勢されて、出口bを排気口cを介して大気に
連通させ、又2連スイツチ即ち駐車ブレーキスイ
ツチ54を図示位置から下方接点に切換えること
によつて入口aと出口bとを連通させ、圧縮空気
源38内の圧縮空気即ち空気圧信号Pをダブルチ
エツクバルブ48を介して前記空気圧リレーバル
ブのパイロツト口41に供給するものである。な
お、56は上記手動制御弁50と三方電磁弁44
との間の空気圧信号管路に連結されたプレツシヤ
スイツチ、また58は上記ダブルチエツクバルブ
48と空気圧リレーバルブ40との間の空気圧信
号管路に連結されたプレツシヤスイツチであつ
て、何れも図中表T4に示すように、各管路内に
信号空気圧が存在するときに開路し、信号空気圧
が存在しないときに閉成するように構成されてい
る。
上記構成において、下部運転室で運転を行つて
いた運転者が休息その他の事由で駐車しメーンス
イツチ12を切る場合、殊に傾斜した路面又は傾
斜地で駐車する場合は、必ず手動制御弁50の把
手52を制動位置に操作して、その出口bと排気
口cを連通させて、メーンスイツチ12をOFF
にする。手動制御弁50を制動位置に操作するこ
とによつて空気圧信号回路が大気に連通するの
で、プレツシヤスイツチ56,58は共に閉成さ
れ、又メーンスイツチ12のOFFにより、又勿
論上部運転室のメーンスイツチ12′もOFFであ
るから、三方電磁弁44及び44′は何れも消勢
される。このときダブルチエツクバルブ48のフ
リーピストン46が左右何れの位置にあつたとし
ても、空気圧リレーバルブ40のパイロツト口4
1が、三方電磁弁44もしくは44′の出口b、
排気口cを介して大気に連通されるので、リレー
バルブ40の出口bが大気に連通し、駐車ブレー
キ装置32のスプリングチヤンバ34の作動室も
大気に連通されて、スプリング42の力により駐
車ブレーキが適用される。この状態で、運転者が
再び下部運転室に乗り、発進のためメーンスイツ
チ12をOFFからONにすると、第1図に示すよ
うに、電源10からの電流が、補助リレー18の
d接点を通り、制御リレー16の励磁コイルを付
勢し、その接点fが閉成される。一方、プレツシ
ヤスイツチ56が閉成しているので、同スイツチ
56に電流が流れ、主電源リレー14の励磁コイ
ルを付勢して、その接点gを閉成する。接点gの
閉成により主回路hから制御リレー16の接点f
を経由して主電源リレー14の励磁コイルに電流
が流れ、以後同主電源リレー14は自己保持され
て、上記接点fが閉じている限り接点gが開かれ
ることはない。主電源リレー14の閉成により、
車両の運転に必要な種々の電気回路Yに給電さ
れ、同時にプレツシヤスイツチ58が閉成されて
いるのでリレー20の励磁回路が付勢されて、そ
の接点iが閉成される。リレー20の接点iの閉
成により駐車ブレーキ用パイロツトランプ22が
点灯し、運転者に駐車ブレーキ装置32が適用さ
れていることを認識させ、発進に先立ち手動制御
弁50を走行位置に操作して駐車ブレーキ装置3
2を解除すべきことを認識させる。そこで運転者
が手動制御弁50の把手52を走行位置に操作す
ると、その入口aと出口bとが連通し、圧縮空気
源38の空気圧信号が同制御弁を通つて三方電磁
弁44の入口aに到達する。一方、前記下部運転
室主電源リレー接点gの閉成により主回路hを介
して三方電磁弁44が付勢されているから、上記
信号空気圧は同電磁弁44の入口aから出口bに
達し、更にダブルチエツクバルブ48のフリーピ
ストン46を、第1図図示の位置から右方に変位
させて空気圧信号リレーバルブ40のパイロツト
口41に到達する。この空気圧信号により同バル
ブの入口aと出口bとが連通し、圧縮空気源38
から大量の圧縮空気がスプリングチヤンバ34の
作動室に流入して、ピストン36が図において右
動しスプリング42を圧縮して駐車ブレーキ装置
32を解除する。これと同時に、プレツシヤスイ
ツチ58が信号空気圧により開成され、前記リレ
ー20の励磁コイルが消勢されるので接点iが開
成され、駐車ブレーキ用パイロツトランプ22が
消灯して、運転者に、駐車ブレーキが解除され、
発進が可能であることを認識させる。そこで運転
者は、メーンスイツチ12を更に発進位置
(START)に操作することによつて、スタータ
回路Sに電流が流れ、エンジンの始動、続いて発
進が行なわれる。なお、前記下部運転室用主電源
リレー14の接点gの閉成と共に、上部運転室側
の補助リレー18′の励磁コイルが付勢され、接
点e′が閉成されるが、接点d′が閉成されないの
で、制御リレー16′が付勢されることはなく、
従つて主電源リレー14′が閉成されず、下部運
転室での運転操作を妨害することがない。
次に、運転者が手動制御弁50を制動位置に操
作することを怠り又は失念して走行位置にしたま
ま停車し、メーンスイツチ12をOFFにした場
合を第2図について説明する。この場合、メーン
スイツチ12をOFFにすることによつて三方電
磁弁44及び44′が消勢され、夫々出口bと排
気口cとが連通するので、空気圧リレーバルブ4
0のパイロツト口41の空気圧信号が消失する。
従つて同リレーバルブ40の出口bと排気口cと
が連通してスプリングチヤンバ34内の圧縮空気
が排除され、駐車ブレーキ装置32が作動する。
しかし、手動制御弁50が走行位置のままになつ
ているので、入口aと出口bとが連通し、信号空
気圧は三方電磁弁44の入口aには到達してお
り、プレツシヤスイツチ56には圧縮空気が作用
し、従つてその接点は開いている。このため、後
に運転者が下部運転室に乗りこみ発進のためにメ
ーンスイツチ12を閉成した場合、電源10から
の電流がメーンスイツチ12から補助リレー18
の接点dを経て制御リレー16の励磁コイルに流
れるので、同リレー16の接点fが閉成される
が、プレツシヤスイツチ56が開いているため、
同スイツチから接点fを通つて主電源リレー14
の励磁コイルに到る回路が完結されない。主電源
リレー14の接点gが閉成されないので、主回路
h及びYに電流が流れず、勿論三方電磁弁44も
付勢されないので、駐車ブレーキ装置32が解除
されず、車両は発進できない。従つて、車両が坂
道や傾斜地に駐車していて、メーンスイツチ12
をONにした途端に三方電磁弁44が付勢され、
信号空気圧が空気圧リレーバルブ40のパイロツ
ト口41に供給されることによつて、駐車ブレー
キ装置32が不本意に解除され、車両が暴走する
ような不具合がない。
メーンスイツチ12をONしても駐車ブレーキ
装置が解除されず車両が発進できないことによつ
て、運転者は駐車時に手動制御弁50を制動位置
に操作しなかつたミスを認識する筈である。そこ
で運転者が手動制御弁50を制動位置に操作する
と、プレツシヤスイツチ56に作用していた信号
圧が消失して同スイツチが閉成され、制御リレー
16の閉じている接点fを経て主電源リレー14
の励磁コイルに電流が流れ、接点gが閉成されて
主回路h及びYが電源に接続され、車両は電気的
に発進可能な状態になり、三方電磁弁44が付勢
される。従つて、運転者が手動制御弁50を更め
て走行位置に操作することによつて、同制御弁の
入口aと出口bとが連通し、三方電磁弁44の入
口aと出口bも連通しているので、圧縮空気源3
8からの信号空気圧がダブルチエツクバルブ48
を経て空気圧リレーバルブ40のパイロツト口4
1に伝達され、同バルブの入口aと出口bとが連
通して、スプリングチヤンバ34に圧縮空気が供
給され、駐車ブレーキ装置32が解除されて車両
の発進が可能となる。勿論、手動制御弁50の走
行位置への操作により、信号空気圧がプレツシヤ
スイツチ56に作用し、同スイツチが開路される
が、既に説明したように、主電源リレー14は一
度閉成されると、自己保持されて、再びメーンス
イツチ12を切り制御リレー16の接点fが開か
れるまで閉路し続けるので、上記車両の発進及び
その後の運転操作は何等阻げられない。
以上は運転者が下部運転室内に乗り、車両を運
転する場合についての説明であるが、運転者が上
部運転室から車両を運転する場合は、運転者がメ
ーンスイツチ12′を操作し、かつ手動制御弁5
0及びプレツシヤスイツチ56の代りに駐車ブレ
ーナスイツチ54を操作することによつて、上部
用主電源リレー14′、制御リレー16′、補助リ
レー18′が、上記と全く同様に作動し、主回路
h′、Y′が制御され、かつ駐車ブレーキ装置の適用
及び解除が制御される(なお、下部制御系と区別
するために、各リレー接点等に同一符号を用いダ
ツシユが付されている)。
最後に、本考案とは直接関係はないが、上述の
ようにして下部運転室内で運転が行なわれている
際に、何者かが上部運転室に乗つていて、何らか
の動機から、当然OFFになつていたメーンスイ
ツチ12′をONにした場合、もし両方の制御系
統が作動すると、車両運行上危険な混乱を生ずる
ことが明らかである。しかし、上記構成によれ
ば、第1図に示すように、下部運転室のメーンス
イツチ12がONになつて、主電源リレー14が
閉成されているときは、上部運転室側の補助リレ
ー18′の励磁コイルが付勢されて、その可動接
点が接点d′側から接点e′側に切換えられている。
従つて、上部運転室内のメーンスイツチ12′が
ONになると、電流が補助リレー18′の接点e′か
ら下部運転室内の警報ブザー28及び警報ランプ
30に流れて、これらを作動させ下部運転室内の
運転者に警報して、必要な処理を取るべきことを
認識させる。一方、補助リレー18′の接点d′が
開いているので、制御リレー16′の励磁コイル
が消勢されていて接点f′が開いており、従つて上
部運転室用の主電源リレー14′が閉路せず、上
部運転室からの運転はできない。一方、下部運転
室側の主電源リレー14は閉成し続けているの
で、同運転室での運転は何等妨害されることがな
く、安全性を確保することができる。これは又、
逆に上部運転室で車両の運転が行なわれていると
きに、何者かが下部運転室のメーンスイツチ12
をOFFからONに操作した場合も全く同様であつ
て、優先して運転操作が行なわれている上部運転
室の運転操作が、後に下部運転室内のメーンスイ
ツチ操作により、妨害されることはなく、安全で
ある。
(考案の効果) 叙上のように、本考案に係る作業用車両の駐車
ブレーキ安全装置は、車両本来の運転室と同車両
上に搭載されクレーン等の作業装置に設けられた
上部運転室とを具えた作業用車両において、車載
バツテリ等の電源、上記電源と車両の種々の電気
装置との間に介装された主電源リレー、メインス
イツチのオン・オフ操作に連動して上記主電源リ
レーを閉成・開成させるべく上記主電源リレーの
開閉を司掌する制御リレー、信号空気圧の供給又
は排除に応答し上記車両の駐車ブレーキ装置に圧
縮空気を供給し又は排除することにより同ブレー
キ装置を釈放し又は作動させる空気圧リレーバル
ブ、上記空気圧リレーバルブの空気圧信号回路内
に介装され、その手動操作によつて同リレーバル
ブへの信号空気圧の伝達を制御する手動制御弁、
上記空気圧リレーバルブと手動制御弁との間の空
気圧信号回路内に介装され上記主電源リレーの閉
成時に上記空気圧リレーバルブと手動制御弁を連
通し、上記主電源リレーの開成時に上記空気圧リ
レーバルブへの信号空気圧を排除する電磁弁、及
び上記電磁弁と手動制御弁との間の空気圧信号回
路内に介装され、上記信号空気圧が上記ブレーキ
装置を釈放する状態にある時は上記制御リレーに
よる上記主電源リレーの閉成作動を阻止する圧力
スイツチを具えてなることを特徴とし、オールテ
レンクレーン車のような二つの運転室を具え、か
つその駐車ブレーキ装置を電気的に制御するよう
にした作業用車両における駐車ブレーキの不測の
釈放による車両の暴走を確実に防止することがで
きるので、安全上有益である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示す概
略構成図である。 10……電源(バツテリ)、12……下部運転
室用メーンスイツチ、12′……上部運転室用メ
ーンスイツチ、14及び14′……主電源リレー、
16及び16′……制御リレー、32……駐車ブ
レーキ装置、34……スプリングチャンバ、38
……圧縮空気源、40……空気圧リレーバルブ、
44及び44′……三方向電磁弁、48……ダブ
ルチエツクバルブ、50……手動制御弁、54…
…駐車ブレーキスイツチ、56及び58……プレ
ツシヤスイツチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車両本来の運転室と同車両上に搭載されクレー
    ン等の作業装置に設けられた上部運転室とを具え
    た作業用車両において、車載バツテリ等の電源、
    上記電源と車両の種々の電気装置との間に介装さ
    れた主電源リレー、メインスイツチのオン・オフ
    操作に連動して上記主電源リレーを閉成・開成さ
    せるべく上記主電源リレーの開閉を司掌する制御
    リレー、信号空気圧の供給又は排除に応答し上記
    車両の駐車ブレーキ装置に圧縮空気を供給し又は
    排除することにより同ブレーキ装置を釈放し又は
    作動させる空気圧リレーバルブ、上記空気圧リレ
    ーバルブの空気圧信号回路内に介装され、その手
    動操作によつて同リレーバルブへの信号空気圧の
    伝達を制御する手動制御弁、上記空気圧リレーバ
    ルブと手動制御弁との間の空気圧信号回路内に介
    装され上記主電源リレーの閉成時に上記空気圧リ
    レーバルブと手動制御弁を連通し、上記主電源リ
    レーの開成時に上記空気圧リレーバルブへの信号
    空気圧を排除する電磁弁、及び上記電磁弁と手動
    制御弁との間の空気圧信号回路内に介装され、上
    記信号空気圧が上記ブレーキ装置を釈放する状態
    にある時は上記制御リレーによる上記主電源リレ
    ーの閉成作動を阻止する圧力スイツチを具えてな
    ることを特徴とする作業用車両の駐車ブレーキ安
    全装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5981661U (ja) * 1982-11-26 1984-06-01 日産ディーゼル工業株式会社 駐車ブレ−キ装置

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JPS62145874U (ja) 1987-09-14

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