JPH065627A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH065627A JPH065627A JP16313992A JP16313992A JPH065627A JP H065627 A JPH065627 A JP H065627A JP 16313992 A JP16313992 A JP 16313992A JP 16313992 A JP16313992 A JP 16313992A JP H065627 A JPH065627 A JP H065627A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、液晶表示装置などの表示セルを駆動
する際に用いられる薄膜トランジスタの製造方法に関
し、製造の困難性を有することなく、透明基板の表面を
平坦にすることで、ゲート電極等を被覆する絶縁膜のカ
バレージを改善することが可能な半導体装置の製造方法
の提供を目的とする。 【構成】透明基板11上の遮光性のゲート電極12と、ゲー
ト電極12を被覆するゲート絶縁膜13と、ゲート絶縁膜13
上の動作半導体層14と、動作半導体層14の上のチャネル
保護膜15とを有する半導体装置の製造方法であって、透
明基板11の一の面にゲート電極12を形成した後、透明基
板11の他の面に光を照射し、透明基板11を透過してきた
光により反応ガスを活性化して、透明基板11の一面上で
あって、ゲート電極12が形成されていない領域に選択的
に絶縁膜19を形成する工程を含み構成する。
する際に用いられる薄膜トランジスタの製造方法に関
し、製造の困難性を有することなく、透明基板の表面を
平坦にすることで、ゲート電極等を被覆する絶縁膜のカ
バレージを改善することが可能な半導体装置の製造方法
の提供を目的とする。 【構成】透明基板11上の遮光性のゲート電極12と、ゲー
ト電極12を被覆するゲート絶縁膜13と、ゲート絶縁膜13
上の動作半導体層14と、動作半導体層14の上のチャネル
保護膜15とを有する半導体装置の製造方法であって、透
明基板11の一の面にゲート電極12を形成した後、透明基
板11の他の面に光を照射し、透明基板11を透過してきた
光により反応ガスを活性化して、透明基板11の一面上で
あって、ゲート電極12が形成されていない領域に選択的
に絶縁膜19を形成する工程を含み構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関し、更に詳しく言えば、液晶表示装置などの表示セル
を駆動する際に用いられる薄膜トランジスタの製造方法
に関する。
関し、更に詳しく言えば、液晶表示装置などの表示セル
を駆動する際に用いられる薄膜トランジスタの製造方法
に関する。
【0002】近年、OA端末機器の表示装置などに液晶
表示装置が用いられている。このような液晶表示装置
に、大容量、階調表示に適した表示装置として、薄膜ト
ランジスタ(TFT(Thin Film Transistor))を使用
した液晶などのTFTアクティブマトリクス型LCD
(Liquid Cristal Display:液晶表示装置)が用いられ
てきている。このTFTアクティブマトリクス型LCD
は、薄膜トランジスタがスイッチング素子として働くた
め、電圧を印加すべき各画素を電気的な制御により正確
に選択することができるので、表示装置に適している。
表示装置が用いられている。このような液晶表示装置
に、大容量、階調表示に適した表示装置として、薄膜ト
ランジスタ(TFT(Thin Film Transistor))を使用
した液晶などのTFTアクティブマトリクス型LCD
(Liquid Cristal Display:液晶表示装置)が用いられ
てきている。このTFTアクティブマトリクス型LCD
は、薄膜トランジスタがスイッチング素子として働くた
め、電圧を印加すべき各画素を電気的な制御により正確
に選択することができるので、表示装置に適している。
【0003】
【従来の技術】以下に、従来例に係る半導体装置の製造
方法について図を参照しながら説明する。図8(a)〜
(d)は、従来例に係る半導体装置の製造方法の工程説
明図である。なお、ここで説明する半導体装置は、TF
Tアクティブマトリクス型LCDなどに用いられる、逆
スタガード型の薄膜トランジスタである。
方法について図を参照しながら説明する。図8(a)〜
(d)は、従来例に係る半導体装置の製造方法の工程説
明図である。なお、ここで説明する半導体装置は、TF
Tアクティブマトリクス型LCDなどに用いられる、逆
スタガード型の薄膜トランジスタである。
【0004】まずガラス基板1上にスパッタ法によりア
ルミニウム等を形成した後、パターニングしてゲート電
極2を形成する(図8(a)) 次に、プラズマ化学気相成長法(以下P−CVD法と称
する。)により、シリコン窒化膜から成るゲート絶縁膜
3と、動作半導体層であって、後にチャネル領域層4C
やソース/ドレイン領域層(以下、S/D領域層と称
す。)4S,4Dが形成される膜厚150 ÅのP型のアモ
ルファスシリコン膜4とを順次形成し、その上にシリコ
ン窒化膜をP−CVD法によって形成し、アモルファス
シリコン膜4のチャネル領域層を被覆するようにパター
ニングすることで、チャネル保護膜5を形成する(図8
(b))。
ルミニウム等を形成した後、パターニングしてゲート電
極2を形成する(図8(a)) 次に、プラズマ化学気相成長法(以下P−CVD法と称
する。)により、シリコン窒化膜から成るゲート絶縁膜
3と、動作半導体層であって、後にチャネル領域層4C
やソース/ドレイン領域層(以下、S/D領域層と称
す。)4S,4Dが形成される膜厚150 ÅのP型のアモ
ルファスシリコン膜4とを順次形成し、その上にシリコ
ン窒化膜をP−CVD法によって形成し、アモルファス
シリコン膜4のチャネル領域層を被覆するようにパター
ニングすることで、チャネル保護膜5を形成する(図8
(b))。
【0005】なお、このとき、チャネル保護膜5の下部
がP型のチャネル領域層4Cとなり、該チャネル領域層
4Cの両側がn+ 型のS/D領域層4Sとなる。さら
に、P−CVD法により、燐をドープしたn+ アモルフ
ァスシリコン膜を形成したのちパターニングし、S/D
領域層4S,4Dと接続する。なお、該n + 型アモルフ
ァスシリコン膜6a,6bは、アモルファスシリコン膜
4と、後に形成するソース/ドレイン電極(以下、S/
D電極と称す。)8S,8Dとの間のオーミックコンタ
クトをとるための層である(図8(c))。
がP型のチャネル領域層4Cとなり、該チャネル領域層
4Cの両側がn+ 型のS/D領域層4Sとなる。さら
に、P−CVD法により、燐をドープしたn+ アモルフ
ァスシリコン膜を形成したのちパターニングし、S/D
領域層4S,4Dと接続する。なお、該n + 型アモルフ
ァスシリコン膜6a,6bは、アモルファスシリコン膜
4と、後に形成するソース/ドレイン電極(以下、S/
D電極と称す。)8S,8Dとの間のオーミックコンタ
クトをとるための層である(図8(c))。
【0006】次に、スパッタ法などにより、アルミニウ
ム等の金属をn+ アモルファスシリコン膜6の上に形成
し、パターニングすることでS/D領域層4S,4Dと
接続するS/D電極8S,8Dを形成する。これによ
り、逆スタガード型の薄膜トランジスタが完成する(図
8(d))。
ム等の金属をn+ アモルファスシリコン膜6の上に形成
し、パターニングすることでS/D領域層4S,4Dと
接続するS/D電極8S,8Dを形成する。これによ
り、逆スタガード型の薄膜トランジスタが完成する(図
8(d))。
【0007】なお、その後、ソース電極に相当するS/
D電極8Sと接続してITO(Indium Tin Oxide: 酸化
インジウム錫)膜から成る画素電極を形成し、ドレイン
電極に相当するS/D電極8Dに接続して、ドレインバ
スラインを形成したのち、液晶層を形成するとTFTア
クティブマトリクスLCDが完成する。
D電極8Sと接続してITO(Indium Tin Oxide: 酸化
インジウム錫)膜から成る画素電極を形成し、ドレイン
電極に相当するS/D電極8Dに接続して、ドレインバ
スラインを形成したのち、液晶層を形成するとTFTア
クティブマトリクスLCDが完成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の方法によ
ると、図8(b)に示すように、ガラス基板1上に凸状
に形成されているゲート電極2のため、ゲート電極2を
被覆するゲート絶縁膜3の表面が平坦にならず、従って
その上に形成される動作半導体層であるアモルファスシ
リコン膜4が平坦に形成されなかった。
ると、図8(b)に示すように、ガラス基板1上に凸状
に形成されているゲート電極2のため、ゲート電極2を
被覆するゲート絶縁膜3の表面が平坦にならず、従って
その上に形成される動作半導体層であるアモルファスシ
リコン膜4が平坦に形成されなかった。
【0009】このため、以下に示すような問題が生じ
る。図9(a),(b)は、従来例の問題点について説
明する図8(b)の部分拡大図である。図9(a)に示
すように、P−CVD法などで形成されるシリコン窒化
膜などのゲート絶縁膜3は、段差の端部において成長し
にくく、端部において膜厚が薄くなる。
る。図9(a),(b)は、従来例の問題点について説
明する図8(b)の部分拡大図である。図9(a)に示
すように、P−CVD法などで形成されるシリコン窒化
膜などのゲート絶縁膜3は、段差の端部において成長し
にくく、端部において膜厚が薄くなる。
【0010】このため、ゲート絶縁膜3上に形成された
アモルファスシリコン膜4(図9(b))とゲート電極
2間に電圧が印加されたとき、段差の部分では他の部分
よりも電界が大きくなるため、この箇所で静電破壊が起
こりやすく、後に形成されるS/D領域層4S又は4D
とゲート電極2との間で絶縁不良が生じる場合があると
いう問題が生じる。
アモルファスシリコン膜4(図9(b))とゲート電極
2間に電圧が印加されたとき、段差の部分では他の部分
よりも電界が大きくなるため、この箇所で静電破壊が起
こりやすく、後に形成されるS/D領域層4S又は4D
とゲート電極2との間で絶縁不良が生じる場合があると
いう問題が生じる。
【0011】そこで、このような問題を解決する目的
で、ゲート絶縁膜3を形成する前のガラス基板1の表面
を平坦にすべく、以下に示すような2つの方法が提案さ
れてきている。
で、ゲート絶縁膜3を形成する前のガラス基板1の表面
を平坦にすべく、以下に示すような2つの方法が提案さ
れてきている。
【0012】すなわち、第1の方法は、図10(a)〜
(d)に示すような、ガラス基板1上の金属膜をエッチ
ングにより除去し、ゲート電極2aを形成した(図10
(a))後、ゲート電極2aの形成に用いたレジスト膜
8aを剥離する直前にP−CVD法、スパッタ法などに
よりシリコン酸化膜やシリコン窒化膜などの絶縁膜9a
を堆積し、ガラス基板1上のゲート電極2aが形成され
ない領域をゲート電極2aの厚さ分だけ埋めた後、リフ
トオフによりレジスト膜8aとともにレジスト膜8a上
の絶縁膜9aを除去することで表面を平坦にする方法で
ある。
(d)に示すような、ガラス基板1上の金属膜をエッチ
ングにより除去し、ゲート電極2aを形成した(図10
(a))後、ゲート電極2aの形成に用いたレジスト膜
8aを剥離する直前にP−CVD法、スパッタ法などに
よりシリコン酸化膜やシリコン窒化膜などの絶縁膜9a
を堆積し、ガラス基板1上のゲート電極2aが形成され
ない領域をゲート電極2aの厚さ分だけ埋めた後、リフ
トオフによりレジスト膜8aとともにレジスト膜8a上
の絶縁膜9aを除去することで表面を平坦にする方法で
ある。
【0013】また、第2の方法は、図11(a)〜(d)
に示すようなガラス基板1に形成したレジスト膜8bを
マスクとしてエッチングによりゲート電極2bの厚さ分
だけ溝1aを設け(図11(a),(b))、そのレジ
スト膜8bを残したままAl膜2bを形成し、溝1aの
中にAl膜2bを埋めてその溝1aの中にゲート電極2
bを形成した(図11(c))後、リフトオフによりレ
ジスト膜8bとともにレジスト膜8b上のAl膜2bを
除去する(図11(d))ことでその表面を平坦にする
方法である。
に示すようなガラス基板1に形成したレジスト膜8bを
マスクとしてエッチングによりゲート電極2bの厚さ分
だけ溝1aを設け(図11(a),(b))、そのレジ
スト膜8bを残したままAl膜2bを形成し、溝1aの
中にAl膜2bを埋めてその溝1aの中にゲート電極2
bを形成した(図11(c))後、リフトオフによりレ
ジスト膜8bとともにレジスト膜8b上のAl膜2bを
除去する(図11(d))ことでその表面を平坦にする
方法である。
【0014】これらの方法によると、ゲート電極2a,
2bによるガラス基板1との段差がなくなるので、この
上にゲート絶縁膜を形成すれば該段差によって生じる静
電破壊を抑止することができる。
2bによるガラス基板1との段差がなくなるので、この
上にゲート絶縁膜を形成すれば該段差によって生じる静
電破壊を抑止することができる。
【0015】しかし、両方の方法に共通して、レジスト
8a又は8bを用いる必要があるために高い温度での絶
縁膜9aやAl膜2bの形成が困難であるなどという問
題が生じていた。
8a又は8bを用いる必要があるために高い温度での絶
縁膜9aやAl膜2bの形成が困難であるなどという問
題が生じていた。
【0016】本発明はかかる従来例の問題点に鑑み創作
されたものであり、製造の困難性を有することなく、透
明基板の表面を平坦にすることで、ゲート電極等を被覆
する絶縁膜のカバレージを改善することが可能な半導体
装置の製造方法の提供を目的とする。
されたものであり、製造の困難性を有することなく、透
明基板の表面を平坦にすることで、ゲート電極等を被覆
する絶縁膜のカバレージを改善することが可能な半導体
装置の製造方法の提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の半導
体装置の製造方法は、図1,図2,図3に示すように、
透明基板11上の遮光性のゲート電極12と、前記ゲート電
極12を被覆するゲート絶縁膜13と、前記ゲート絶縁膜13
上の動作半導体層14と、前記動作半導体層14の上であっ
て、前記ゲート電極12の上方の領域に形成されたチャネ
ル保護膜15と、前記動作半導体層14の上であって、前記
チャネル保護膜15の両側に形成されたソース/ドレイン
電極18S,18Dとを有する半導体装置の製造方法であっ
て、前記透明基板11の一の面に前記ゲート電極12を形成
した後、前記透明基板11の他の面に光を照射し、前記透
明基板11を透過してきた光により反応ガスを活性化し
て、前記透明基板11の一面上であって、前記ゲート電極
12が形成されていない領域に選択的に絶縁膜19を形成す
る工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法に
よって達成され、また、本発明に係る第2の半導体装置
の製造方法は、図5,図6,図7に示すように、透明基
板21上の遮光性のソース/ドレイン電極25S,25Dと、
前記ソース/ドレイン電極25S,25Dの上に形成された
動作半導体層27と、前記動作半導体層27を被覆するゲー
ト絶縁膜28と、前記ソース/ドレイン電極25S,25Dが
設けられていない領域上の上記ゲート絶縁膜28の上に、
ゲート電極29が形成されてなる半導体装置の製造方法で
あって、前記透明基板21の一の面にソース/ドレイン電
極25S,25Dを形成した後、前記透明基板21の他の面に
光を照射し、前記透明基板21を透過してきた光により反
応ガスを活性化して、前記透明基板21の一面上であっ
て、前記ソース/ドレイン電極25S,25Dが形成されて
いない領域に選択的に絶縁膜26を形成する工程を含むこ
とを特徴とする半導体装置の製造方法によって達成され
る。
体装置の製造方法は、図1,図2,図3に示すように、
透明基板11上の遮光性のゲート電極12と、前記ゲート電
極12を被覆するゲート絶縁膜13と、前記ゲート絶縁膜13
上の動作半導体層14と、前記動作半導体層14の上であっ
て、前記ゲート電極12の上方の領域に形成されたチャネ
ル保護膜15と、前記動作半導体層14の上であって、前記
チャネル保護膜15の両側に形成されたソース/ドレイン
電極18S,18Dとを有する半導体装置の製造方法であっ
て、前記透明基板11の一の面に前記ゲート電極12を形成
した後、前記透明基板11の他の面に光を照射し、前記透
明基板11を透過してきた光により反応ガスを活性化し
て、前記透明基板11の一面上であって、前記ゲート電極
12が形成されていない領域に選択的に絶縁膜19を形成す
る工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法に
よって達成され、また、本発明に係る第2の半導体装置
の製造方法は、図5,図6,図7に示すように、透明基
板21上の遮光性のソース/ドレイン電極25S,25Dと、
前記ソース/ドレイン電極25S,25Dの上に形成された
動作半導体層27と、前記動作半導体層27を被覆するゲー
ト絶縁膜28と、前記ソース/ドレイン電極25S,25Dが
設けられていない領域上の上記ゲート絶縁膜28の上に、
ゲート電極29が形成されてなる半導体装置の製造方法で
あって、前記透明基板21の一の面にソース/ドレイン電
極25S,25Dを形成した後、前記透明基板21の他の面に
光を照射し、前記透明基板21を透過してきた光により反
応ガスを活性化して、前記透明基板21の一面上であっ
て、前記ソース/ドレイン電極25S,25Dが形成されて
いない領域に選択的に絶縁膜26を形成する工程を含むこ
とを特徴とする半導体装置の製造方法によって達成され
る。
【0018】
【作 用】本発明に係る半導体装置の製造方法によれ
ば、第1に、図1,図2,図3に示すように、透明基板
11の一の面にゲート電極12を形成した後、透明基板11の
他の面に光を照射して反応ガスを活性化し、透明基板11
の一面上であって、ゲート電極12が形成されていない領
域に選択的に絶縁膜19を形成している。
ば、第1に、図1,図2,図3に示すように、透明基板
11の一の面にゲート電極12を形成した後、透明基板11の
他の面に光を照射して反応ガスを活性化し、透明基板11
の一面上であって、ゲート電極12が形成されていない領
域に選択的に絶縁膜19を形成している。
【0019】すなわち、透明基板11の上表面のゲート電
極12の存在する領域では光がゲート電極12によって基板
側に反射するため、その表面に光が到達しない。また、
透明基板11の上表面のゲート電極12の存在しない領域で
は、光が透明基板11を透過して、その上表面に到達す
る。よってゲート電極12の存在しない領域に存在する反
応ガスのみが活性化されて、その領域のガラス基板11表
面に選択的に絶縁膜19が堆積される。
極12の存在する領域では光がゲート電極12によって基板
側に反射するため、その表面に光が到達しない。また、
透明基板11の上表面のゲート電極12の存在しない領域で
は、光が透明基板11を透過して、その上表面に到達す
る。よってゲート電極12の存在しない領域に存在する反
応ガスのみが活性化されて、その領域のガラス基板11表
面に選択的に絶縁膜19が堆積される。
【0020】これにより、従来の方法のように、レジス
ト膜を用いずに透明基板11上表面のゲート電極12の存在
しない凹部領域を埋めて絶縁膜19を形成することができ
る。従って、ゲート電極12の膜厚に相当する膜厚の絶縁
膜19を形成することにより、レジスト膜を高温雰囲気に
曝すという製造上の困難性を避けつつ、透明基板11の表
面を平坦化し、ゲート絶縁膜13等のカバレージを改善す
ることが可能になる。
ト膜を用いずに透明基板11上表面のゲート電極12の存在
しない凹部領域を埋めて絶縁膜19を形成することができ
る。従って、ゲート電極12の膜厚に相当する膜厚の絶縁
膜19を形成することにより、レジスト膜を高温雰囲気に
曝すという製造上の困難性を避けつつ、透明基板11の表
面を平坦化し、ゲート絶縁膜13等のカバレージを改善す
ることが可能になる。
【0021】これにより、従来例のように、ゲート電極
12の端部にできる段差によって生じやすい絶縁膜の異常
成長による静電破壊や、絶縁不良などを極力抑止するこ
とが可能になる。
12の端部にできる段差によって生じやすい絶縁膜の異常
成長による静電破壊や、絶縁不良などを極力抑止するこ
とが可能になる。
【0022】また、第2に、図5,図6,図7に示すよ
うに、ソース/ドレイン電極(以下、S/D電極と称
す。)25S,25Dを形成したのち、透明基板21のS/D
電極25S,25Dが形成されていない側から光を照射し
て、透明基板21のS/D電極25S,25Dが形成されてい
ない領域に選択的に絶縁膜26を形成している。
うに、ソース/ドレイン電極(以下、S/D電極と称
す。)25S,25Dを形成したのち、透明基板21のS/D
電極25S,25Dが形成されていない側から光を照射し
て、透明基板21のS/D電極25S,25Dが形成されてい
ない領域に選択的に絶縁膜26を形成している。
【0023】すなわち、第1の場合と同様にして、レジ
スト膜を用いずにS/D電極25S,25Dの形成されてい
ない凹部領域を埋めて、絶縁膜26を選択的にかつ容易に
形成することができる。従って、S/D電極25S,25D
の間の凹部領域の深さに相当する膜厚の絶縁膜26を形成
することにより、レジスト膜を高温雰囲気に曝すという
製造上の困難性を避けつつ、透明基板21の表面を平坦
化し、ゲート絶縁膜28等のカバレージを改善することが
可能になる。
スト膜を用いずにS/D電極25S,25Dの形成されてい
ない凹部領域を埋めて、絶縁膜26を選択的にかつ容易に
形成することができる。従って、S/D電極25S,25D
の間の凹部領域の深さに相当する膜厚の絶縁膜26を形成
することにより、レジスト膜を高温雰囲気に曝すという
製造上の困難性を避けつつ、透明基板21の表面を平坦
化し、ゲート絶縁膜28等のカバレージを改善することが
可能になる。
【0024】これにより、S/D電極25S,25Dの端部
にある段差部での静電破壊や、絶縁不良などを防止する
ことが可能になる。
にある段差部での静電破壊や、絶縁不良などを防止する
ことが可能になる。
【0025】
【実施例】以下に本発明の実施例に係る半導体装置の製
造方法について図を参照しながら説明する。
造方法について図を参照しながら説明する。
【0026】(1)第1の実施例 図1(a), (b),図2(c),(d),図3
(e),(f)は本発明の第1の実施例に係る半導体装
置の製造方法の工程説明図で、逆スタガード型薄膜トラ
ンジスタ(以下、TFTと称する。)によって構成され
るTFTアクティブマトリクスLCDの製造方法を示す
断面図である。図3(f)は平面図であり、図3(e)
は図3(f)のA−A線断面図である。
(e),(f)は本発明の第1の実施例に係る半導体装
置の製造方法の工程説明図で、逆スタガード型薄膜トラ
ンジスタ(以下、TFTと称する。)によって構成され
るTFTアクティブマトリクスLCDの製造方法を示す
断面図である。図3(f)は平面図であり、図3(e)
は図3(f)のA−A線断面図である。
【0027】ここで、図4は本発明の実施例に係る光C
VD装置の構成図で、図4において、61は光CVD法に
より膜形成を行うチャンバ、62はガラス基板11を載置す
る載置台、63はチャンバ61内にソースガスを導入するガ
ス導入口、64はチャンバ61内に還元性ガスを導入するガ
ス導入口、65はチャンバ11内を減圧するとともに、処理
済等のガスをチャンバ11外へ排出する排気口、66は紫外
線を照射する水銀ランプ、67は水銀ランプ66から発生す
る紫外線をチャンバ11内に透過させるための透過窓であ
る。
VD装置の構成図で、図4において、61は光CVD法に
より膜形成を行うチャンバ、62はガラス基板11を載置す
る載置台、63はチャンバ61内にソースガスを導入するガ
ス導入口、64はチャンバ61内に還元性ガスを導入するガ
ス導入口、65はチャンバ11内を減圧するとともに、処理
済等のガスをチャンバ11外へ排出する排気口、66は紫外
線を照射する水銀ランプ、67は水銀ランプ66から発生す
る紫外線をチャンバ11内に透過させるための透過窓であ
る。
【0028】次に、上記の光CVD装置を用いて、本発
明の第1の実施例のTFTアクティブマトリクスLCD
の製造方法について説明する。まず、図1(a)に示す
ようにガラス基板(透明基板)11上に膜厚1000Åのアル
ミニウム膜をスパッタにより形成した後、パターニング
して、ゲート電極12を形成する。なお、このパターニン
グの工程の際に、後述するゲートバスライン33も同時に
形成する。
明の第1の実施例のTFTアクティブマトリクスLCD
の製造方法について説明する。まず、図1(a)に示す
ようにガラス基板(透明基板)11上に膜厚1000Åのアル
ミニウム膜をスパッタにより形成した後、パターニング
して、ゲート電極12を形成する。なお、このパターニン
グの工程の際に、後述するゲートバスライン33も同時に
形成する。
【0029】次に、図4の載置台62の上にゲート電極12
が形成された面を下にしてガラス基板11を載置し、ヒー
タにより加熱してガラス基板11の温度を300℃に保持
する。
が形成された面を下にしてガラス基板11を載置し、ヒー
タにより加熱してガラス基板11の温度を300℃に保持
する。
【0030】続いて、ガス導入口63からソースガスであ
るモノシラン(SiH4)ガスを流量(40SCCMで導入し、
ガス導入口64から、還元性ガスであるアンモニア(N
H3 )ガスを流量100SCCMで導入する。これにより、
ガラス基板11は反応ガス雰囲気に曝される。なお、この
ときのチャンバ61内の圧力は1Torrとする。
るモノシラン(SiH4)ガスを流量(40SCCMで導入し、
ガス導入口64から、還元性ガスであるアンモニア(N
H3 )ガスを流量100SCCMで導入する。これにより、
ガラス基板11は反応ガス雰囲気に曝される。なお、この
ときのチャンバ61内の圧力は1Torrとする。
【0031】次いで、透過窓67を通して水銀ランプ66か
ら発生した紫外線をチャンバ61内に導入し、ガラス基板
11の裏面(他の面)から紫外線を照射する。このとき、
ガラス基板11の上面のゲート電極12の形成されていない
領域には、紫外線が到達するが、ゲート電極12の形成さ
れている領域には、紫外線がゲート電極12によって遮光
されるために、紫外線が到達しない。よって、紫外線の
到達するゲート電極12の形成されていない領域では、紫
外線によりSiH4やNH3 などの反応ガスが活性化されて、
シリコン窒化膜からなる絶縁膜19がガラス基板11の表面
(一の面)に堆積するが、紫外線が到達しないゲート電
極12の形成されている領域では、反応ガスが活性化され
ずに、絶縁膜19の堆積がなされる。この状態を所定の時
間保持し、ゲート電極12の膜厚にほぼ等しい膜厚1000Å
を有するシリコン窒化膜からなる絶縁膜18を堆積する。
これにより、ゲート電極12の間の凹部領域を埋めて、選
択的に絶縁膜19が堆積され、従来と異なり、レジスト膜
を用いずに、ガラス基板11の表面を平坦化することがで
きる(図1(b))。
ら発生した紫外線をチャンバ61内に導入し、ガラス基板
11の裏面(他の面)から紫外線を照射する。このとき、
ガラス基板11の上面のゲート電極12の形成されていない
領域には、紫外線が到達するが、ゲート電極12の形成さ
れている領域には、紫外線がゲート電極12によって遮光
されるために、紫外線が到達しない。よって、紫外線の
到達するゲート電極12の形成されていない領域では、紫
外線によりSiH4やNH3 などの反応ガスが活性化されて、
シリコン窒化膜からなる絶縁膜19がガラス基板11の表面
(一の面)に堆積するが、紫外線が到達しないゲート電
極12の形成されている領域では、反応ガスが活性化され
ずに、絶縁膜19の堆積がなされる。この状態を所定の時
間保持し、ゲート電極12の膜厚にほぼ等しい膜厚1000Å
を有するシリコン窒化膜からなる絶縁膜18を堆積する。
これにより、ゲート電極12の間の凹部領域を埋めて、選
択的に絶縁膜19が堆積され、従来と異なり、レジスト膜
を用いずに、ガラス基板11の表面を平坦化することがで
きる(図1(b))。
【0032】次に、P−CVD法により、膜厚約3000Å
のシリコン窒化膜から成るゲート絶縁膜13を形成した
後、該ゲート絶縁膜13の上に、動作半導体層としての膜
厚約150 Åのp型のアモルファスシリコン膜14を形成す
る。続いて、シリコン窒化膜をP−CVD法によって形
成した後、アモルファスシリコン膜14のチャネル領域を
被覆するようにアモルファスシリコン膜14をパターニン
グし、チャネル保護膜15を形成する(図2(c))。
のシリコン窒化膜から成るゲート絶縁膜13を形成した
後、該ゲート絶縁膜13の上に、動作半導体層としての膜
厚約150 Åのp型のアモルファスシリコン膜14を形成す
る。続いて、シリコン窒化膜をP−CVD法によって形
成した後、アモルファスシリコン膜14のチャネル領域を
被覆するようにアモルファスシリコン膜14をパターニン
グし、チャネル保護膜15を形成する(図2(c))。
【0033】なお、チャネル保護膜15の下部のアモルフ
ァスシリコン膜14がp型のチャネル領域層14Cとなり、
該チャネル領域層14Cの両側がそれぞれソース領域層及
びドレイン領域層に対応するn+ 型のS/D領域層14
S,14Dとなる。
ァスシリコン膜14がp型のチャネル領域層14Cとなり、
該チャネル領域層14Cの両側がそれぞれソース領域層及
びドレイン領域層に対応するn+ 型のS/D領域層14
S,14Dとなる。
【0034】次に、P−CVD法により燐をドープした
膜厚1000Åのn+ アモルファスシリコン膜を、スパッタ
法により膜厚1000ÅのTi膜を順次形成した後、パター
ニングし、チャネル保護膜15の両側のS/D領域層14
S,14Dと接続するオーミックコンタクト層16a,16b
と、Ti膜17a,17bとを形成する。オーミックコンタ
クト層16a/Ti膜17aがソース電極に相当するS/D
電極18Sとなり、オーミックコンタクト層16b/Ti膜
17bがドレイン電極に相当するS/D電極18Dとなる。
以上により、図2(d)に示すような、逆スタガード型
薄膜トランジスタが形成される。
膜厚1000Åのn+ アモルファスシリコン膜を、スパッタ
法により膜厚1000ÅのTi膜を順次形成した後、パター
ニングし、チャネル保護膜15の両側のS/D領域層14
S,14Dと接続するオーミックコンタクト層16a,16b
と、Ti膜17a,17bとを形成する。オーミックコンタ
クト層16a/Ti膜17aがソース電極に相当するS/D
電極18Sとなり、オーミックコンタクト層16b/Ti膜
17bがドレイン電極に相当するS/D電極18Dとなる。
以上により、図2(d)に示すような、逆スタガード型
薄膜トランジスタが形成される。
【0035】その後、図3(e)に示すように、スパッ
タにより形成されたアルミニウム膜をパターニングし、
ソース電極に相当するS/D電極18Sと接続してITO
膜から成る画素電極33、及び、ドレイン電極に相当する
S/D電極18Dに接続するドレインバスライン32を形成
した後、全面に液晶層31を形成するとTFTアクティブ
マトリクスLCDが完成する。
タにより形成されたアルミニウム膜をパターニングし、
ソース電極に相当するS/D電極18Sと接続してITO
膜から成る画素電極33、及び、ドレイン電極に相当する
S/D電極18Dに接続するドレインバスライン32を形成
した後、全面に液晶層31を形成するとTFTアクティブ
マトリクスLCDが完成する。
【0036】以上のように、本発明の第1の実施例によ
れば、図1(b)に示すように、遮光性のゲート電極12
を形成した後、ガラス基板11のゲート電極12が形成され
ていない面に紫外線を照射している。即ち、ゲート電極
12の存在しない領域のみ、紫外線がガラス基板11を透過
するので、ゲート電極12の存在しない領域に存在する反
応ガスのみが活性化されて、その領域に自己整合的に絶
縁膜18が堆積される。これにより、従来の方法のよう
に、レジスト膜を用いずに、絶縁膜18をゲート電極12の
存在しない領域に、選択的にかつ容易に形成することが
可能になる。
れば、図1(b)に示すように、遮光性のゲート電極12
を形成した後、ガラス基板11のゲート電極12が形成され
ていない面に紫外線を照射している。即ち、ゲート電極
12の存在しない領域のみ、紫外線がガラス基板11を透過
するので、ゲート電極12の存在しない領域に存在する反
応ガスのみが活性化されて、その領域に自己整合的に絶
縁膜18が堆積される。これにより、従来の方法のよう
に、レジスト膜を用いずに、絶縁膜18をゲート電極12の
存在しない領域に、選択的にかつ容易に形成することが
可能になる。
【0037】従って、ゲート電極12の膜厚に相当する膜
厚の絶縁膜18を形成することにより、レジスト膜を高温
雰囲気に曝すという製造上の困難性を避けつつ、透明基
板11の表面を平坦化し、ゲート絶縁膜13等のカバレージ
を改善することが可能になる。これにより、ゲート電極
12の端部にある段差によって生じやすい静電破壊や、絶
縁不良などを防止することが可能になる。
厚の絶縁膜18を形成することにより、レジスト膜を高温
雰囲気に曝すという製造上の困難性を避けつつ、透明基
板11の表面を平坦化し、ゲート絶縁膜13等のカバレージ
を改善することが可能になる。これにより、ゲート電極
12の端部にある段差によって生じやすい静電破壊や、絶
縁不良などを防止することが可能になる。
【0038】(2)第2の実施例 以下に本発明の第2の実施例に係る半導体装置の製造方
法について図5〜図7を参照しながら説明する。本発明
の第2の実施例に係る半導体装置は、逆スタガード型薄
膜トランジスタによって構成されるTFTアクティブマ
トリクスLCDである。
法について図5〜図7を参照しながら説明する。本発明
の第2の実施例に係る半導体装置は、逆スタガード型薄
膜トランジスタによって構成されるTFTアクティブマ
トリクスLCDである。
【0039】図5(a)〜(c),図6(d),
(e),図7(f),(g)は本発明の第2の実施例に
係る半導体装置の製造方法の工程説明図で、スタガード
型薄膜トランジスタによって構成されるTFTアクティ
ブマトリクスLCDの製造方法を示す断面図で、図7
(g)は平面図、同図(f)は同図(g)のB−B線断
面図である。
(e),図7(f),(g)は本発明の第2の実施例に
係る半導体装置の製造方法の工程説明図で、スタガード
型薄膜トランジスタによって構成されるTFTアクティ
ブマトリクスLCDの製造方法を示す断面図で、図7
(g)は平面図、同図(f)は同図(g)のB−B線断
面図である。
【0040】まず、スパッタ法などによってガラス基板
21上に1000ÅのITO膜を形成した(図5(a))後、
ITO膜上にスパッタ法により膜厚1000ÅのTi膜を、
更にP−CVD法などにより膜厚1000Åの燐をドープし
たn+ アモルファスシリコン膜を順次形成する。続い
て、n+ アモルファスシリコン膜/Ti膜/ITO膜を
パターニングし、ソース電極側に画素電極と一体的にな
っているITO膜22aとドレイン電極側にドレインバス
ラインが接続されるITO膜22bとを形成するととも
に、ITO膜22a,22b上にそれぞれTi膜23a/n+
アモルファスシリコン膜24a, Ti膜23b/n+ アモル
ファスシリコン膜24bを形成する(図5(b))。
21上に1000ÅのITO膜を形成した(図5(a))後、
ITO膜上にスパッタ法により膜厚1000ÅのTi膜を、
更にP−CVD法などにより膜厚1000Åの燐をドープし
たn+ アモルファスシリコン膜を順次形成する。続い
て、n+ アモルファスシリコン膜/Ti膜/ITO膜を
パターニングし、ソース電極側に画素電極と一体的にな
っているITO膜22aとドレイン電極側にドレインバス
ラインが接続されるITO膜22bとを形成するととも
に、ITO膜22a,22b上にそれぞれTi膜23a/n+
アモルファスシリコン膜24a, Ti膜23b/n+ アモル
ファスシリコン膜24bを形成する(図5(b))。
【0041】次いで、図5(c)に示すように、ガラス
基板21の裏面から紫外線を照射し、ソース電極25S, ド
レイン電極25Dの形成されていない領域にITO膜22a
/Ti膜23a/n+ アモルファスシリコン膜24aの厚さ
と等しい膜厚3000Åのシリコン窒化膜からなる絶縁膜26
を光CVD法によって堆積させる。この工程における、
光CVD法による絶縁膜26の形成については、第1の実
施例と同様であるので説明を省略する。
基板21の裏面から紫外線を照射し、ソース電極25S, ド
レイン電極25Dの形成されていない領域にITO膜22a
/Ti膜23a/n+ アモルファスシリコン膜24aの厚さ
と等しい膜厚3000Åのシリコン窒化膜からなる絶縁膜26
を光CVD法によって堆積させる。この工程における、
光CVD法による絶縁膜26の形成については、第1の実
施例と同様であるので説明を省略する。
【0042】さらに、全面に膜厚150 Åのアモルファス
シリコン膜をP−CVD法によって形成した後、アモル
ファスシリコン膜の上に不図示のネガレジスト膜を塗布
し、下面から紫外線を照射して現像する。すると、透光
性を有するシリコン窒化膜からなる絶縁膜26のある領域
のレジスト膜だけが残存し、残りは除去される。なお、
絶縁膜26の上部領域のアモルファスシリコン膜がP型の
チャネル領域層24Cとなり、該チャネル領域層24Cの両
側のアモルファスシリコン膜がn+ 型のソース領域層24
S、ドレイン領域層24Dとなる。
シリコン膜をP−CVD法によって形成した後、アモル
ファスシリコン膜の上に不図示のネガレジスト膜を塗布
し、下面から紫外線を照射して現像する。すると、透光
性を有するシリコン窒化膜からなる絶縁膜26のある領域
のレジスト膜だけが残存し、残りは除去される。なお、
絶縁膜26の上部領域のアモルファスシリコン膜がP型の
チャネル領域層24Cとなり、該チャネル領域層24Cの両
側のアモルファスシリコン膜がn+ 型のソース領域層24
S、ドレイン領域層24Dとなる。
【0043】次いで、Ti膜23a,23b/n+ アモルフ
ァスシリコン膜24a,24b/アモルファスシリコン膜を
パターニングし、ITO膜22a,22b上にそれぞれTi
膜23c/n+ アモルファスシリコン膜(オーミックコン
タクト層)24cからなるソース電極25S, Ti膜23d/
n+ アモルファスシリコン膜(オーミックコンタクト
層)24dからなるドレイン電極25Dを形成するととも
に、ソース電極25S,ドレイン電極25D及び絶縁膜26上
に動作半導体層としてのアモルファスシリコン膜27を形
成する。続いて、ドレイン電極25Dと接続するITO膜
22b上に図7(g)に示すアルミニウム膜からなるドレ
インバスライン42を形成する。なお、ソース電極25S,
ドレイン電極25D及び絶縁膜26上のアモルファスシリコ
ン膜27がそれぞれソース領域層24S,ドレイン領域層24
D及びチャネル領域層24Cとなる(図6(d))。
ァスシリコン膜24a,24b/アモルファスシリコン膜を
パターニングし、ITO膜22a,22b上にそれぞれTi
膜23c/n+ アモルファスシリコン膜(オーミックコン
タクト層)24cからなるソース電極25S, Ti膜23d/
n+ アモルファスシリコン膜(オーミックコンタクト
層)24dからなるドレイン電極25Dを形成するととも
に、ソース電極25S,ドレイン電極25D及び絶縁膜26上
に動作半導体層としてのアモルファスシリコン膜27を形
成する。続いて、ドレイン電極25Dと接続するITO膜
22b上に図7(g)に示すアルミニウム膜からなるドレ
インバスライン42を形成する。なお、ソース電極25S,
ドレイン電極25D及び絶縁膜26上のアモルファスシリコ
ン膜27がそれぞれソース領域層24S,ドレイン領域層24
D及びチャネル領域層24Cとなる(図6(d))。
【0044】次いで、アモルファスシリコン膜27の上に
膜厚4000Åのシリコン窒化膜からなるゲート絶縁膜28を
P−CVD法によって形成する。続いて、該ゲート絶縁
膜28の上にアルミニウム膜をスパッタ法によって形成し
た後、パターニングして、チャネル領域層24Cの上方に
ゲート電極29を形成すると、スタガード型薄膜トランジ
スタが形成される(図6(e))。
膜厚4000Åのシリコン窒化膜からなるゲート絶縁膜28を
P−CVD法によって形成する。続いて、該ゲート絶縁
膜28の上にアルミニウム膜をスパッタ法によって形成し
た後、パターニングして、チャネル領域層24Cの上方に
ゲート電極29を形成すると、スタガード型薄膜トランジ
スタが形成される(図6(e))。
【0045】更に、図7(f),(g)に示すように、
塗布/乾燥により全面に液晶層44を形成すると、TFT
アクティブマトリクスLCDが完成する。以上説明した
ように、本発明の第2の実施例によれば、図5(c)に
示すように、ソース電極22S, ドレイン電極22Dを形成
したのち、ガラス基板21のソース電極22S, ドレイン電
極22Dが形成されていない面に紫外線を照射して、光C
VD法でガラス基板21のソース電極22S, ドレイン電極
22Dが形成されていない領域にほぼソース電極22S, ド
レイン電極22Dの膜厚と同じ膜厚の絶縁膜28を形成して
いる。
塗布/乾燥により全面に液晶層44を形成すると、TFT
アクティブマトリクスLCDが完成する。以上説明した
ように、本発明の第2の実施例によれば、図5(c)に
示すように、ソース電極22S, ドレイン電極22Dを形成
したのち、ガラス基板21のソース電極22S, ドレイン電
極22Dが形成されていない面に紫外線を照射して、光C
VD法でガラス基板21のソース電極22S, ドレイン電極
22Dが形成されていない領域にほぼソース電極22S, ド
レイン電極22Dの膜厚と同じ膜厚の絶縁膜28を形成して
いる。
【0046】このため、本発明に係る第1の半導体装置
の製造方法と同様に、レジスト膜をS, ドレイン電極22
Dの膜厚に相当する膜厚の絶縁膜26をソース電極25S,
ドレイン電極25Dの間に選択的に形成することにより、
レジスト膜を高温雰囲気に曝すという製造上の困難性を
避けつつ、透明基板21の表面を平坦化し、ゲート絶縁膜
28等のカバレージを改善することが可能になる。これに
より、ソース電極25S, ドレイン電極25Dの端部にある
段差によって生じる静電破壊や、絶縁不良などを極力抑
止することが可能になる。
の製造方法と同様に、レジスト膜をS, ドレイン電極22
Dの膜厚に相当する膜厚の絶縁膜26をソース電極25S,
ドレイン電極25Dの間に選択的に形成することにより、
レジスト膜を高温雰囲気に曝すという製造上の困難性を
避けつつ、透明基板21の表面を平坦化し、ゲート絶縁膜
28等のカバレージを改善することが可能になる。これに
より、ソース電極25S, ドレイン電極25Dの端部にある
段差によって生じる静電破壊や、絶縁不良などを極力抑
止することが可能になる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る半導
体装置の製造方法によれば、第1に、透明基板の一の面
にゲート電極を形成したのち、透明基板の他の面に光を
照射して反応ガスを活性化し、透明基板の一面上であっ
て、ゲート電極が形成されていない領域に選択的に絶縁
膜を形成している。
体装置の製造方法によれば、第1に、透明基板の一の面
にゲート電極を形成したのち、透明基板の他の面に光を
照射して反応ガスを活性化し、透明基板の一面上であっ
て、ゲート電極が形成されていない領域に選択的に絶縁
膜を形成している。
【0048】また、第2に、ソース/ドレイン電極を形
成したのち、透明基板のソース/ドレイン電極が形成さ
れていない側から光を照射して反応ガスを活性化し、透
明基板のソース/ドレイン電極が形成されていない領域
に、光CVD法により絶縁膜を形成している。
成したのち、透明基板のソース/ドレイン電極が形成さ
れていない側から光を照射して反応ガスを活性化し、透
明基板のソース/ドレイン電極が形成されていない領域
に、光CVD法により絶縁膜を形成している。
【0049】このため、従来の方法のように、レジスト
膜を用いずに、透明基板上表面のゲート電極の存在しな
い領域に、絶縁膜を選択的にかつ容易に形成することが
可能になる。
膜を用いずに、透明基板上表面のゲート電極の存在しな
い領域に、絶縁膜を選択的にかつ容易に形成することが
可能になる。
【0050】従って、ゲート電極等の間の凹部領域の深
さに相当する膜厚の絶縁膜を凹部領域に選択的に形成す
ることにより、従来例のように、レジスト膜を高温雰囲
気に曝すという製造上の困難性を避けつつ、透明基板の
表面を平坦化し、ゲート絶縁膜等のカバレージを改善す
ることが可能になる。これにより、ゲート電極の端部等
の段差によって生じやすい絶縁膜の異常成長による静電
破壊や、絶縁不良などを防止することが可能になる。
さに相当する膜厚の絶縁膜を凹部領域に選択的に形成す
ることにより、従来例のように、レジスト膜を高温雰囲
気に曝すという製造上の困難性を避けつつ、透明基板の
表面を平坦化し、ゲート絶縁膜等のカバレージを改善す
ることが可能になる。これにより、ゲート電極の端部等
の段差によって生じやすい絶縁膜の異常成長による静電
破壊や、絶縁不良などを防止することが可能になる。
【0051】よって、スタガード型や逆スタガード型の
薄膜トランジスタの品質、ひいてはそれを用いるTFT
アクティブマトリクスLCDの品質の向上に寄与すると
ころ大である。
薄膜トランジスタの品質、ひいてはそれを用いるTFT
アクティブマトリクスLCDの品質の向上に寄与すると
ころ大である。
【図1】本発明の第1の実施例に係るTFTアクティブ
マトリクスLCDの製造方法の工程説明図(その1)で
ある。
マトリクスLCDの製造方法の工程説明図(その1)で
ある。
【図2】本発明の第1の実施例に係るTFTアクティブ
マトリクスLCDの製造方法の工程説明図(その2)で
ある。
マトリクスLCDの製造方法の工程説明図(その2)で
ある。
【図3】本発明の第1の実施例に係るTFTアクティブ
マトリクスLCDの製造方法の工程説明図(その3)で
ある。
マトリクスLCDの製造方法の工程説明図(その3)で
ある。
【図4】本発明の実施例に係る光CVD装置の構成図で
ある。
ある。
【図5】本発明の第2の実施例に係るTFTアクティブ
マトリクスLCDの製造方法の工程説明図(その1)で
ある。
マトリクスLCDの製造方法の工程説明図(その1)で
ある。
【図6】本発明の第2の実施例に係るTFTアクティブ
マトリクスLCDの製造方法の工程説明図(その2)で
ある。
マトリクスLCDの製造方法の工程説明図(その2)で
ある。
【図7】本発明の第2の実施例に係るTFTアクティブ
マトリクスLCDの製造方法の工程説明図(その3)で
ある。
マトリクスLCDの製造方法の工程説明図(その3)で
ある。
【図8】従来例に係るTFTの製造方法の工程説明図で
ある。
ある。
【図9】従来例の問題点の説明図である。
【図10】従来例の問題点に係る補足説明図(その1)で
ある。
ある。
【図11】従来例の問題点に係る補足説明図(その2)で
ある。
ある。
11,21 ガラス基板(透明基板)、 12,29 ゲート電極、 13,28 ゲート絶縁膜、 14,27 アモルファスシリコン膜(動作半導体
層)。 14S,14D,27S,27D S/D領域層、 14C,27C チャネル領域層、 15 シリコン窒化膜(チャネル保護膜)、 16a,16b,24a,24b n+ アモルファスシリコン膜
(オーミックコンタクト層)、 17a,17b,23a,23b Ti膜、 18S,18D,25S,25D S/D電極、 19,26 絶縁膜、 22a,22b ITO膜、 30 画素電極、 31,44 液晶層、 32,42 ドレインバスライン、 33,43 ゲートバスライン、 61 チャンバ、 62 載置台、 63,64 ガス導入口、 65 排気口、 66 水銀ランプ、 67 透過窓。
層)。 14S,14D,27S,27D S/D領域層、 14C,27C チャネル領域層、 15 シリコン窒化膜(チャネル保護膜)、 16a,16b,24a,24b n+ アモルファスシリコン膜
(オーミックコンタクト層)、 17a,17b,23a,23b Ti膜、 18S,18D,25S,25D S/D電極、 19,26 絶縁膜、 22a,22b ITO膜、 30 画素電極、 31,44 液晶層、 32,42 ドレインバスライン、 33,43 ゲートバスライン、 61 チャンバ、 62 載置台、 63,64 ガス導入口、 65 排気口、 66 水銀ランプ、 67 透過窓。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/12 A
Claims (2)
- 【請求項1】 透明基板(11)上の遮光性のゲート電極
(12)と、前記ゲート電極(12)を被覆するゲート絶縁
膜(13)と、前記ゲート絶縁膜(13)上の動作半導体層
(14)と、前記動作半導体層(14)の上であって、前記
ゲート電極(12)の上方の領域に形成されたチャネル保
護膜(15)と、前記動作半導体層(14)の上であって、
前記チャネル保護膜(15)の両側に形成されたソース/
ドレイン電極(18S,18D)とを有する半導体装置の製
造方法であって、 前記透明基板(11)の一の面に前記ゲート電極(12)を
形成した後、前記透明基板(11)の他の面に光を照射
し、前記透明基板(11)を透過してきた光により反応ガ
スを活性化して、前記透明基板(11)の一面上であっ
て、前記ゲート電極(12)が形成されていない領域に選
択的に絶縁膜(19)を形成する工程を含むことを特徴と
する半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 透明基板(21)上の遮光性のソース/ド
レイン電極(25S,25D)と、前記ソース/ドレイン電
極(25S,25D)の上に形成された動作半導体層(27)
と、前記動作半導体層(27)を被覆するゲート絶縁膜
(28)と、前記ソース/ドレイン電極(25S,25D)が
設けられていない領域上の上記ゲート絶縁膜(28)の上
に、ゲート電極(29)が形成されてなる半導体装置の製
造方法であって、 前記透明基板(21)の一の面にソース/ドレイン電極
(25S,25D)を形成した後、前記透明基板(21)の他
の面に光を照射し、前記透明基板(21)を透過してきた
光により反応ガスを活性化して、前記透明基板(21)の
一面上であって、前記ソース/ドレイン電極(25S,25
D)が形成されていない領域に選択的に絶縁膜(26)を
形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16313992A JPH065627A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16313992A JPH065627A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH065627A true JPH065627A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=15767955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16313992A Withdrawn JPH065627A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065627A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020091705A (ko) * | 2001-05-31 | 2002-12-06 | 주식회사 현대 디스플레이 테크놀로지 | 박막 트랜지스터 액정표시소자의 제조방법 |
KR100590919B1 (ko) * | 1999-06-29 | 2006-06-19 | 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 | 액정 표시 장치의 제조방법 |
KR100903746B1 (ko) * | 2002-12-14 | 2009-06-19 | 엘지디스플레이 주식회사 | 박막 트랜지스터 어레이 기판 및 그 제조방법 |
-
1992
- 1992-06-22 JP JP16313992A patent/JPH065627A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100590919B1 (ko) * | 1999-06-29 | 2006-06-19 | 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 | 액정 표시 장치의 제조방법 |
KR20020091705A (ko) * | 2001-05-31 | 2002-12-06 | 주식회사 현대 디스플레이 테크놀로지 | 박막 트랜지스터 액정표시소자의 제조방법 |
KR100903746B1 (ko) * | 2002-12-14 | 2009-06-19 | 엘지디스플레이 주식회사 | 박막 트랜지스터 어레이 기판 및 그 제조방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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