JPH06558Y2 - 網戸取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、窓枠の室内側に網戸を取付ける装置に関す
る。

〔従来の技術〕

実開昭53-145740号公報に示すように、網戸上框と網戸
下框と左右の網戸竪框より成る網戸框組体に網を張設し
て網戸とし、この網戸を窓枠の室内側に嵌入すると共
に、網戸竪框と竪枠を蝶番で連結して、窓枠の室内側と
網戸を開閉自在に取付けた装置が知られている。

〔考案が解決しようとする問題点〕 かかる取付装置であると、網戸框組体を窓枠に直接嵌入
すると共に、網戸竪框と竪枠を直接蝶番で連結したの
で、窓枠の室内側部分の大きさに合致した網戸框組体を
組立てねばならず、任意の大きさの網戸框組体を備えた
網戸を取付けできないし、網戸を面外方向に回動して開
閉する際に網戸と窓枠が干渉しないように両者間に大き
な隙間を設けてあり、網戸框組体に長いシール材を装着
して網戸と窓枠との間に隙間が生じないようにしている
ので、網戸を回動して開閉する際にシール材に無理な力
が作用して早期に破損するので長期間使用すると窓枠と
網戸との間から虫が侵入することがある。

また、窓枠の内面と網戸框組体とに亘って蝶番が取付け
てあるので、その蝶番を窓枠から外すには網戸を開放し
て操作することになって大変面倒となり、網戸を窓枠に
取付けた後に外すことは大変面倒であり、網を張り替え
る際には窓枠に取付けたままの状態で行なわなければな
らず、その網の張り替え作業が大変やりずらくなってし
まう。

そこで、本考案は前述の問題点を解決できるようにした
網戸取付装置を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段及び作用〕

室内側部分１ａ，２ａ，３ａがほぼ平坦形状となった上
枠１、下枠２、左右の竪枠３を方形状に枠組みして室内
側に四周連続した方形状の取付開口部８を有する窓枠Ａ
とし、上枠材４と下枠材５の左右の竪枠材６，６により
前記取付開口部８とほぼ同一大きさの方形状の網戸取付
枠Ｂとし、この網戸取付枠Ｂを取付開口部８に嵌入して
下枠材５と左右竪枠材６を下枠２と左右の竪枠３の室内
側部分２ａ，３ａに接してビス止めし、網戸上框１０と
網戸下框１１と左右の網戸竪框１２，１２より成る網戸
框組体１３に網１４を張設して網戸Ｃとし、この網戸Ｃ
を前記網戸取付枠Ｂの室内側面にヒンジ装置４０で面外
方向に回動可能で着脱自在に取付け、前記網戸上框１
０、網戸下框１１、左右の網戸竪框１２，１２の室外側
面を前記上枠材４、下枠材５、左右の竪枠材６，６の室
内側面４′，５′，６′，６′にシール材を介して圧着
した網戸取付装置。

これにより、窓枠Ａの取付開口部８に取付けた網戸取付
枠Ｂに網戸Ｃを取付けるので、窓枠Ａの取付開口部８の
大きさに制限されずに異なる大きさの網戸を取付けで
き、しかも窓枠Ａの取付開口部８は四周連続したほぼ平
坦形状となって網戸取付枠Ｂとの間に大きな隙間が生じ
ることがないし、網戸取付枠Ｂの上枠材４、下枠材５、
左右の縦枠材６，６の室内側面４′，５′，６′，６′
に、網戸Ｃの網戸上框１０、網戸下框１１、左右の網戸
竪框１２，１２の室外側面がシール材を介して圧着する
から、網戸取付枠Ｂと網戸Ｃとの間に隙間が生じること
がなく、しかもシール材を圧着されるだけであって破損
することがないので、窓枠Ａと網戸Ｃとの間から虫が侵
入することを長期間に亘って防止できる。

さらにヒンジ装置４０は網戸取付枠Ｂの室内側面に着脱
自在に取付けてあるから室内側から容易に取り外しで
き、網戸Ｃを網戸取付枠Ｂより簡単に取り外しできるか
ら、網戸Ｃを窓枠Ａより取り外した状態で網の張り替え
を行なうことができ、その網の張り替えを簡単に行なう
ことができる。

〔実 施 例〕

第３図は網戸付窓の正面図であり、窓枠Ａは上枠１、下
枠２、左右の竪枠３，３より方形状となっていると共
に、その窓枠Ａの室内側部分には網戸取付枠Ｂが嵌入し
て取着され、その網戸取付枠Ｂに網戸Ｃが取付けてあ
る。

前記網戸取付枠Ｂは上枠材４と下枠材５と左右の縦枠材
６，６で方形枠となり、網戸Ｃは網戸上框１０、網戸下
框１１、左右の網戸竪框１２，１２より成る網戸框組体
１３に網１４を張設してある。

第１図、第２図に示すように、前記窓枠Ａの室外側部分
には障子７が室外側に辷り出しできるように装着されて
横辷り出し窓を形成していると共に、前記上枠１、下枠
２、竪枠３の室内側部分１ａ，２ａ，３ａは四周連続し
た平坦形状となって方形状の取付開口部８を形成してい
る。

前記上枠材４は室内側板２０と室外側板２１と上下横板
２２ａ，２２ｂで略中空形状となり、下枠材５は室内側
板２３と室外側板２４と上下横板２５ａ，２５ｂで略中
空形状となって上枠材４と同一形状となっていると共
に、竪枠材６は室内側中空部２６と室外側取付板２７と
を備え、室内側中空部２６の上下を上枠材４の下横板２
２ｂ，下枠材５の上横板２５ａに突き当て連結して方形
状の網戸取付枠Ｂを形成していると共に、室外側取付板
２７を竪枠３の室内側部分３ａにビス２８で連結して網
戸取付枠Ｂを窓枠Ａの取付開口部８に取付けている。

前記網戸上框１０、網戸下框１１、網戸竪框１２は略中
空形状の本体１０ａ，１１ａ，１２ａに鉤片１０ｂ，１
１ｂ，１２ｂを一体形成して網装着溝１５を四周連続し
て形成してあると共に、上横シール材３０、下横シール
材３１、吊元側縦シール材３２、戸先側縦シール材３３
が室外側に向けて装着され、各シール材が上枠材４、下
枠材５、竪枠材６の室外側面４′，５′，６′に圧着す
るようにしてあると共に、戸先側シール材３３には磁石
３４が設けられ、かつ一方の竪枠材６には磁石３５が対
向して装着してある。

前記他方の網戸竪框１２の上下と網戸取付枠Ｂの上下と
に亘ってヒンジ装置４０がそれぞれ取付けられ、網戸Ｃ
は室内側に回動できるようにしてある。

該ヒンジ装置４０は第４図に示すように、上枠材４の端
部に取着した固定部材４１と網戸竪框１２の上部に取着
したピン４２を備えた可動部材４３とより成り、そのピ
ン４２を固定部材４１の孔４４に嵌合してある。

すなわち、固定部材４１は取付部４１ａと突出部４１ｂ
とより成り、上枠材４の室内側板２０の端部を切欠いて
取付部４１ａを上枠材４の中空部４ａに嵌合し、かつ突
出部４１ｂを切欠部２０ａより室内側に突出し、ビス４
５を取付部４１ａを貫通して竪枠材６のビスホール６ａ
に螺合して締付け固定してあり、これにより固定部材４
１を固着すると同時に上枠材４と竪枠材６を連結でき
る。

前記可動部材４３は第５図、第６図に示すように、本体
６０とキャップ６１と軸４２をバネ６２と操作摘み６３
とより成り、本体６０は取付フランジ６４と保持部６５
と縦板６６を順次一体形成し、かつ取付フランジ６４に
孔６７を形成し、保持部６５に孔６７と連続した縦溝６
８を有する縦孔６９を形成したものであり、この孔６７
と縦孔６９とに亘って軸４２を嵌合すると共に、縦板６
６にキャップ６１を連結してキャップ６１でバネ６２を
支持して軸４２をバネ６２で上方に突出付勢してあり、
前記操作摘み６３は摘み６３ａにリング６３ｂを一体形
成した形状で、そのリング６３ｂを縦孔６９に挿入して
軸４２に嵌合し、かつ摘み６３ａを縦溝６８より外部に
露出してあり、摘み６３ａを押し下げるとリング６３ｂ
が軸４２のフランジ４２ａに係合して軸４２をバネ６２
に抗して押し下げできるようにしてある。

そして、第１図、第２図、第６図に示すように網戸上框
１０の鉤片１０ｂの端部と網戸竪框１２の鉤片１２ｂの
端部とを切欠いて網戸上框１０と網戸竪框１２を突き合
わせ連結し、網戸竪框１２の縦溝１２ｃに可動部材４３
を嵌入し、かつ取付フランジ６４を上端面１２′に当接
すると共に、長ビス７０をカバー６１の孔６１ａと縦板
６６の孔６６ａを貫通して網戸上框１０のビスホール１
０ｃに螺合してある。

なお、下部のヒンジ装置４０も同様となっている。

このようであるから、網戸Ｃを取付けるには網戸取付枠
Ｂを窓枠Ａの取付開口部８に取付け、可動部材４３の軸
４２を引き込んだ状態で網戸Ｃを網戸取付枠Ｂの室内側
面に配設し、軸４２を固定部材４１の孔４４に嵌合して
回動自在に連結する。この時、磁石３４と磁石３５とが
吸着して網戸Ｃを保持できるから、その取付け作業が容
易となる。

〔考案の効果〕

窓枠Ａの取付開口部８に所定の見付け幅の室内側面
４′，５′，６′を有する上枠材４、下枠材５、左右の
竪枠材６，６より成る網戸取付枠Ｂを取付け、その網戸
取付部Ｂの室内側面に網戸Ｃを取付けるので、窓枠Ａの
取付開口部８の大きさに制限されずに網戸取付枠Ｂの室
内側面の見付け幅内において異なる大きさの網戸を取付
けできる。

窓枠Ａの取付開口部８は四周連続したほぼ平坦形状とな
って網戸取付枠Ｂとの間に大きな隙間が生じることがな
いし、網戸取付枠Ｂの上枠材４、下枠材５、左右の縦枠
材６，６の室内側面４′，５′，６′，６′に、網戸Ｃ
の網戸上框１０、網戸下框１１、左右の網戸竪框１２，
１２の室外側面がシール材を介して圧着するから、網戸
取付枠Ｂと網戸Ｃとの間に隙間が生じることがなく、し
かもシール材は圧着されるだけであって破損することが
ないので、窓枠Ａと網戸Ｃとの間から虫が侵入すること
を長期間に亘って防止できる。

また、ヒンジ装置４０は網戸取付枠Ｂの室内側面に着脱
自在に取付けてあるから室内側から容易に取り外しで
き、網戸Ｃを網戸取付枠Ｂより簡単に取り外しできるか
ら、網戸Ｃを窓枠Ａより取り外した状態で網の張り替え
を行なうことができ、その網の張り替えを簡単に行なう
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図、第２図は第３図
の横断面図、縦断面図、第３図は網戸付窓の正面図、第
４図はヒンジ装置部分の斜視図、第５図はヒンジ装置の
可動部材に分解斜視図、第６図は可動部材の網戸への取
付け説明図である。 Ａは窓枠、Ｂは網戸取付枠、Ｃは網戸、８は取付開口
部、４０はヒンジ装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】室内側部分１ａ，２ａ，３ａがほぼ平坦形
   状となった上枠１、下枠２、左右の竪枠３を方形状に枠
   組みして室内側に四周連続した方形状の取付開口８を有
   する窓枠Ａとし、 所定の見付け幅の室内側面４′，５′，６′を有する上
   枠材４と下枠材５の左右の竪枠材６，６により前記取付
   開口部８とほぼ同一大きさの方形状の網戸取付枠Ｂと
   し、この網戸取付枠Ｂを取付開口部８に嵌入して下枠材
   ５と左右竪枠材６を下枠２と左右の竪枠３の室内側部分
   ２ａ，３ａに接してビス止めし、 網戸上框１０と網戸下框１１と左右の網戸竪框１２，１
   ２より成る網戸框組体１３に網１４を張設して網戸Ｃと
   し、この網戸Ｃを前記網戸取付枠Ｂの室内側面にヒンジ
   装置４０で室内方向に回動可能に取付け、 前記網戸上框１０、網戸下框１１、左右の網戸竪框１
   ２，１２の室外側面を前記上枠材４、下枠材５、左右の
   竪枠材６，６の室内側面４′，５′，６′，６′にシー
   ル材を介して圧着したことを特徴とする網戸取付装置。