JPH0655885A - 光カード - Google Patents

光カード

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JPH0655885A
JPH0655885A JP4229234A JP22923492A JPH0655885A JP H0655885 A JPH0655885 A JP H0655885A JP 4229234 A JP4229234 A JP 4229234A JP 22923492 A JP22923492 A JP 22923492A JP H0655885 A JPH0655885 A JP H0655885A
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ink
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Juichi Sato
寿一 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偽造防止処理の施された、模造品との判別が
可能な光カードを提供する。 【構成】 光透過性の基材の片面に形成された、光記録
をおこなうための光記録材料層の表面に接着剤層を介し
てカード基材が積層され、前記基材の光記録材料層が設
けられた側と反対側の表面には透明保護層及び表面硬化
層が積層されてなる光カードにおいて、前記カード基材
上の、前記光記録材料層に対応する部分に、目視では判
別のつかない情報をもった印刷層が設けられていること
を特徴とする光カードである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的な情報記録が可
能な光カードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、情報記録部をプラスチックカード
に内蔵した光学式のメモリーカードとしていわゆる光カ
ードが知られている。その中でも、製造工程が簡単で、
原料に関しても特定の光記録材料に限定されることがな
く、さらに工業的規模での大量複製にも適した製造コス
トの低い光記録媒体を用いた光カードとして、低反射率
部分を光散乱性を有する粗面化部分で構成した光カード
が提案されている(例えば、特開平1−105791号
公報参照)。
【0003】上記光カードのWORM(Write O
nce Read Many)タイプの一例を示すと図
4のようである。図4に示す光カードは、光透過性の基
材40における粗面化された低反射率部分42と、高反
射率を有する光記録可能部41と、この光記録可能部4
1と低反射率部分42を覆うようにして基材40の表面
に光記録材料層43が積層形成されており、さらにこの
表面には、接着剤層44、カード基材45が積層され、
一方、反対側には、透明基材層(保護層)46並びに表
面硬化層47が積層形成されている。そして、光記録材
料層43がカードの端部に露出しておらず、全体として
空隙のない密閉型なので経時的な安定性に特に優れたも
のである。
【0004】この光カードへの記録は、前記光記録材料
層41上に、レーザー光を用いて孔48aをあけること
によっておこなわれる。記録した情報は、光記録読み取
り装置により読み取る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この光カードと光記録
および読み取り用機器は、普及しつつあるが、光カード
の偽造や模倣が行われる恐れがあるという問題点があっ
た。
【0006】本発明は、上記の問題を解決し、偽造防止
処理が施された、模造品との判別が可能な光カードを提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、光透過性の基材の片面に形成された、
光記録をおこなうための光記録材料層の表面に接着剤層
を介してカード基材が積層され、前記基材の光記録材料
層が設けられた側と反対側の表面には透明保護層及び表
面硬化層が積層されてなる光カードにおいて、前記カー
ド基材上の、前記光記録材料層に対応する部分に、目視
では判別のつかない情報をもった印刷層が設けられてい
ることを特徴としている。
【0008】
【作用】上記構成からなる光カードは、カード基材上
に、外観上目視にては判別がつかない情報をもった印刷
層が設けられているため、カードの偽造が困難となる。
仮に、偽造品が製造されたとしても、印刷層中の情報に
より、偽造品と間違えることはない。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるWORMタイ
プの光カードの断面図であり、これは図2に示す光カー
ドCのx−y断面図に相当する。図1に示される光カー
ドCは、光透過性の基材1の片面に形成された光記録材
料層2の表面に接着剤層3を介してカード基材4が積層
され、前記基材1の光記録材料層2が設けられた側と反
対側の表面には透明保護層5及び表面硬化層6が積層さ
れた構成となっている。そして、前記カード基材4はオ
ーバーシート4a、コアシート4b、オーバーシート4
cを積層した3層構造のものが使用され、前記光記録材
料層3側のオーバーシート4aとコアシート4bとの間
に印刷層7a,7bが、またオーバーシート4cとコア
シート4bとの間に印刷層7cが設けられている。
【0010】本願においては、光記録部に対応するコア
シート上に、目視では判別のつかない情報をもった印刷
層を設ける。具体的には外観上目視にては、判別のつか
ないインクを用いて印刷層7aを設ける。または、性質
の異なる2種以上のインクにて印刷層7aを形成するこ
とにより、外観上はベタ印刷層であるが、それぞれの性
質に応じた読み取り方法によって、文字または模様など
の情報を読み取ることができる印刷層を形成する。
【0011】ここで用いるインクとその使用方法につい
て、例をあげる。まず、外観上目視にては判別のつかな
いインクとしては、UVS CAR MC無色螢光イン
クやSSPC無色螢光GOF−A(ザ・インクテック
(株)製)が挙げられる。これらのインクを用いて、カ
ード上への印刷をオフセットまたはシルク印刷等にて形
成する。オフセットインキによりベタに印刷すると、熱
プレス時にオーバーシート4aはコアシート4bと接合
しないが、シルクスクリーンインキを使用すると接合す
るので、シルクスクリーン印刷により形成するほうが好
ましい。印刷された図柄や文字は、通常の光線下では、
識別することはできない。該印刷を読み取るときは、そ
のインクが発色する波長の光を照射すれば、該印刷は通
常の印刷のごとく読み取ることができる。
【0012】次に、性質の異なる2種以上のインクを利
用する例としては、特殊波長を吸収または反射する、外
観上は同色のインクが挙げられる。これらのインクにて
印刷された図柄等は、外観上は同色であるため、識別す
ることはできないが、特殊波長をもつ光線を照射するこ
とにより、判別が可能になる。例えば、特殊波長を吸収
するインクを用いてバーコードを印刷し、同波長を反射
するインキにてバードードのネガパターンを印刷する。
すると、見た目には、一色のベタ印刷にしか見えない
が、特殊波長の光をあてることにより、バーコードパタ
ーンを読み取ることができる。
【0013】特殊波長を吸収するインクとしては、UV
S CAR M 墨 PW、特殊波長を反射するインク
としては、UVS CAR セキュリティー墨・コンク
(ザ・インクテック(株)製)等がある。これらのイン
クはどちらも、黒い色彩をもつ。
【0014】性質の異なる2種以上のインクを利用する
他の例としては、磁性をもつインクと、もたないインク
を用いて、上記の方法と同様に、磁性インキにてバーコ
ードを印刷した後、磁性のない同系色のインキでバーコ
ードのネガ、パターンを印刷する。印刷された2種のイ
ンキは、見た目にはある色のベタ印刷にしか見えない
が、磁気ヘッドにより、バーコードパターンを読み取る
ことができる。この磁性インクとしては、UVS磁性M
ICR墨B(ザ・インクテック(株)製)を使用でき
る。
【0015】上記図1の光カードCは図3に示す工程で
作成されたものである。以下、この工程を順に説明す
る。
【0016】まず、情報記録パターンに応じて粗面化さ
れた低反射率部分を有する粗面化原版を作成する。
【0017】第1段階として、、透明基材(厚さ400
μmのアクリル板)に回転型フォトレジスト塗布機によ
りフォトレジストを5000Åの厚さで均一にコーティ
ングしてフォトレジスト層を形成する。フォトレジスト
としては、ポジ型レジスト(キノンジアジド系)である
「シプレー社製マイクロポジット1400」を使用し
た。次に、第2段階として、マスク合わせ装置を用いて
情報記録パターンに応じて形成したフォトマスクをフォ
トレジスト層に重ね合わせた後、紫外線による最初の露
光(パターニング露光)を行う。
【0018】続いて、第3段階として、片面が微細な凹
凸状に粗面化されたガラス板(平均粗さ0.3μm、#
3000研磨ガラス)を用いて再び露光(粗面化露光)
する。露光後、第4段階として、フォトレジスト層を現
像すると、紫外線の当たったところのフォトレジストは
流れ去り、当たらない部分のフォトレジストが残り、フ
ォトマスクのパターンが透明基材の上に転写される。こ
れにより、表面が粗面化されたフォトレジスト層が案内
トラックの形状として、例えば、幅2.5μm程度、ピ
ッチ14.5μm程度で形成される。
【0019】次に、表面が粗面化された低反射率部分か
らなる情報記録パターンが形成されている光記録体を粗
面化原版とし、この粗面化原版から型取りプレスにより
マザーマスクを複製する。
【0020】具体的には、透明基材(厚さ1.2mmの
アクリル板)の上に、電離性放射線硬化樹脂或いは熱硬
化樹脂の成型樹脂からなる型取り剤を介して、上記で作
成した粗面化原版を積層してプレス機でプレスを行った
状態で紫外線を照射した後、粗面化原版と透明基材を離
型して、透明基材側にパターンを複製してマザーマスク
を形成する。本実施例では、成型樹脂としてUV硬化性
樹脂(ザ・インクテック製、SEL−XA(ポリエステ
ルアクリレートオリゴマーとネオペンチルグリコールジ
アクリレートモノマーを主体とし、イルガキュアー18
4(光重合開始剤)を添加したもの))を使用した。
【0021】一方、光カードCの透明保護層5となる透
明基材に表面硬化層6を形成しておく。
【0022】ここで、透明保護層5となる基材として、
厚さ400μmのポリカーボネイト(PC)を使用し
た。他に、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、アク
リロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、セルロ
ースプロピオネート(CP)、セルロースアセテートブ
チレート(CAB)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ
エステル等が使用できるが、本実施例では複屈折の少な
いPCを使用している。表面硬化層6としては、アクリ
ル系のUV硬化性ハードコート剤(東レ製、UH−00
1)を使用した。他に、UV硬化性樹脂(オリゴマー、
モノマー開始剤)、メラミン系等の熱硬化性樹脂等を使
用することもできる。そして、PCの基板の上にスピン
ナーコートにより上記ハードコート剤を塗布し、紫外線
を照射して硬化させた。なお、通常の場合、後述する複
製用樹脂との接着性を持たせるために表面硬化層6と反
対側の面にプライマーコートを施しておく必要がある
が、基材5としてPCを用いた場合には複製用樹脂との
接着性が良好なためプライマーコートを施していない。
【0023】次いで、上記マザーマスクを大量複製用の
複製原版として用いて、型取りによって前記透明保護層
5となる基材の裏面側に光記録体を複製する。
【0024】具体的には、基材5の裏側面とマザーマス
クのパターン面との間に複製用樹脂を挟み込み、プレス
機でプレスした状態で紫外線を照射した後、基材5とマ
ザーマスクを離型し基材5側にパターンを複製する。こ
のようにして複製用樹脂の表面に低反射率部分が形成さ
れ、この複製用樹脂が光カードCにおける光透過性の基
材1となる。本実施例では、複製樹脂として紫外線硬化
樹脂(スリーボンド社製、SS−120、ウレタンアク
リレート系)を使用した。
【0025】続いて、複製用樹脂で構成された光透過性
の基材1における低反射率部分を覆うようにして基材の
一部に光記録材料層2を積層する。
【0026】具体的には、TeOX 膜とTeOY 膜(但
し、x=0.5、y=1.8)の積層膜を反応性スパッ
タリング装置を用いて、500Åの厚さで光記録材料層
2を形成した。
【0027】上記一連の工程とは別に、カード基材4を
作成しておく。本実施例でのカード基材は、コアシート
4bの光記録材料層3側に印刷層7a,7bを設け、そ
の反対側に印刷層7cを設ける。該印刷層7a,b上に
オーバーシート層4aを、印刷層7c上にオーバーシー
ト層4bを貼り合わせて形成する。
【0028】コアシートとしては、乳白塩化ビニル、ポ
リカーボネイト、セルロースアセテートブチレート(C
AB)、セルロースアセテートプロピオネート(CA
P)等の物質を使用でき、また厚みは180〜220μ
m程度でよい。
【0029】本願発明では、このコアシート上に、外観
上目視にては、判別のつかない情報をもった印刷層7a
を設ける。使用するインクとしては、前述したインクを
その用途にあわせて適宜使用することができるが、ここ
では、外観上目視にて判別のつかないインクとしてSS
PC無色螢光GOF−A(ザ・インクテック(株)製)
を使用し、オフセット印刷にて印刷層7aを形成する。
【0030】また、コアシート上の光記録材料層側で、
印刷層7a以外の部分に設ける印刷層7bと、コアシー
ト反対側の印刷層7cには、従来どうりの、文字・模様
等の印刷を施すことができる。この場合も、オフセット
インキによりベタに印刷すると、熱プレス時にオーバー
シート4aはコアシート4bと接合しないが、シルクス
クリーンインキを使用すると接合するので、印刷層7
a,7cもシルクスクリーン印刷により形成するほうが
好ましい。
【0031】7a,7b,7Cの印刷層を保護する目的
で、印刷層の上にさらにオーバーシート層4a,4cを
設けることができる。このオーバーシート層は、透明塩
化ビニルや、透明CAB、透明CAP等の材料からな
る。コアシートの両側にオーバーシート層を設けると、
カード基材4は3層構造となるので、熱プレス時に反り
を生ずることがない。
【0032】そして、光記録材料層2を設けた基材1に
接着剤層3を介して上記カード基材4を接着ラミネート
する。具体的には「東レ製UH−1260C」(二液硬
化タイプ)を使用し、常温で60μmの厚さで接着し
た。この場合、接着剤層3はカード基材4のオーバーシ
ート4a(透明ポリ塩化ビニル)と全面に渡って直に接
しているので、しっかりと接着される。以上のようにし
て作製された原反をカード基材上に打抜き加工して、図
1に示す光カードCを作製する。
【0033】印刷された図柄や文字は、通常の光線下で
は、識別することはできないが、印刷を読み取るとき
は、使用したインクが発色する波長の光を照射すれば、
該印刷は通常の印刷のごとく読み取ることができた。
【0034】
【発明の効果】以上の説明のとうり、本発明によって、
カード基材上に、外観上は判別のつかない情報をもった
印刷層を設けているので、光カードの偽造防止になる。
また、該印刷層に、特定の情報をいれておくことによ
り、該印刷層を製品の管理にも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である光カードの断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例である光カードである。
【図3】図1に示す光カードCを作製する工程図であ
る。
【図4】従来の光カードを示す断面図である。
【図5】光記録部の拡大図である。
【符号の説明】
C 光カード 1 光透過性の基材 2 光記録材料層 3 接着剤層 4 カード基材 4a・c オーバーシート 4b コアシート 5 透明保護層 6 表面硬化層 7a・c 印刷層 7b 目視では判別のつかない情報をもった印刷層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性の基材の片面に形成された、光
    記録をおこなうための光記録材料層の表面に接着剤層を
    介してカード基材が積層され、前記基材の光記録材料層
    が設けられた側と反対側の表面には透明保護層及び表面
    硬化層が積層されてなる光カードにおいて、前記カード
    基材上の、前記光記録材料層に対応する部分に、目視で
    は判別のつかない情報をもった印刷層が設けられている
    ことを特徴とする光カード。
  2. 【請求項2】 該印刷層が、螢光インクにて形成されて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の光カ
    ード。
  3. 【請求項3】 該印刷層が、特殊波長を吸収または反射
    するインクにて形成されていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の光カード。
  4. 【請求項4】 該印刷層が、磁性インクにて形成されて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の光カ
    ード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009064273A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Yokohama National Univ 印刷物への識別情報の付与方法、識別情報を付与した印刷物、および印刷物のセキュリティ管理システム

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JP2009064273A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Yokohama National Univ 印刷物への識別情報の付与方法、識別情報を付与した印刷物、および印刷物のセキュリティ管理システム

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