JP3059786B2 - 光カード - Google Patents

光カード

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JP3059786B2
JP3059786B2 JP3199855A JP19985591A JP3059786B2 JP 3059786 B2 JP3059786 B2 JP 3059786B2 JP 3199855 A JP3199855 A JP 3199855A JP 19985591 A JP19985591 A JP 19985591A JP 3059786 B2 JP3059786 B2 JP 3059786B2
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達見 高橋
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的な情報記録が可
能な光カードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、情報記録部をプラスチックカード
に内蔵した光学式のメモリーカードとしていわゆる光カ
ードが知られている。その中でも、製造工程が簡単で、
原料に関しても特定の光記録材料に限定されることがな
く、さらに工業的規模での大量複製にも適した製造コス
トの低い光記録媒体を用いた光カードとして、低反射率
部分を光散乱性を有する粗面化部分で構成した光カード
が提案されている(例えば、特開平1−105791号
公報参照)。
【0003】上記光カードのWORM(Write Once Rea
d Many)タイプの一例を示すと図10のようである。図
10に示す光カードは、光透過性の基材100aにおけ
る粗面化された低反射率部分102とこの低反射率部分
102を覆うようにして基材100aの表面に光記録材
料層103が積層形成されており、さらにこの表面に
は、接着剤層104、印刷層105及びカード基材10
6が積層され、一方、反対側には、プライマー層107
を介して透明基材層(保護層)108並びに表面硬化層
109が積層形成されている。そして、光記録材料層1
03がカードの端部に露出しておらず、全体として空隙
のない密閉型なので経時的な安定性に特に優れたもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
す如き構成の光カードでは、光記録材料層103と接す
る接着剤層104にウレタン系の接着剤が使用されてい
る。このウレタン系の接着剤が光記録材料層103の下
側にあると、レーザー光により光記録材料層103に孔
がうまく形成されて記録が良好に行われるという利点は
あるものの、ウレタン系の接着剤は印刷層105に使用
されるインキの種類によって接着性が不安定になるた
め、使用中に境界面で剥離を起こすという問題点があっ
た。
【0005】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、ウレタン系の接着剤を用いてカード
基材を接着しても接着が良好な光カードを提供しようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、光透過性の基材の片面に形成された光記
録材料層の表面に接着剤層を介してカード基材が積層さ
れ、前記基材の光記録材料層が設けられた側と反対側の
表面には透明保護層及び表面硬化層が積層されてなる光
カードにおいて、前記接着剤層としてウレタン系樹脂が
使用されており、前記カード基材は乳白ポリ塩化ビニル
からなるコアシートの両面に透明ポリ塩化ビニルからな
るオーバーシートを積層した3層構造であって、前記光
記録材料層側のオーバーシートとコアシートの間に印刷
層が施されていることを特徴としている。
【0007】
【作用】上記構成からなる光カードでは、ウレタン系樹
脂の接着剤層がカード基材の透明ポリ塩化ビニル(オー
バーシート)と全面に渡って直に接してしっかりと接着
した状態になる。さらに、乳白色ポリ塩化ビニル(コア
シート)の両面に印刷を施す場合、印刷層の上に透明ポ
リ塩化ビニル(オーバーシート)を熱プレスで積層して
おくと、印刷面が保護され、長期の使用に対して印刷面
の磨耗を防ぐことができる。さらには、製作上の利点と
して、乳白色ポリ塩化ビニル(コアシート)の上下に透
明ポリ塩化ビニル(オーバーシート)を積層することに
より、プレス時のカールが防止され、このことは光記録
材料層を接着するときに平面同士の接着となり、接着工
程が容易となる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるWORMタイ
プの光カードの断面図である。図1に示される光カード
Cは、光透過性の基材1の片面に形成された光記録材料
層2の表面に接着剤層3を介してカード基材4が積層さ
れ、前記基材1の光記録材料層2が設けられた側と反対
側の表面には透明保護層5及び表面硬化層6が積層され
た構成となっている。そして、前記接着剤層3としてウ
レタン系樹脂が使用されており、前記カード基材4は透
明ポリ塩化ビニルからなるオーバーシート4a、乳白ポ
リ塩化ビニルからなるコアシート4b、透明塩化ビニル
からなるオーバーシート4cを積層した3層構造のもの
が使用され、前記光記録材料層3側のオーバーシート4
aとコアシート4bとの間に印刷層7aが、またオーバ
ーシート4cとコアシート4bとの間に印刷層7cが施
されている。
【0009】上記図1の光カードCは図2に示す工程で
作製されたものである。以下、この工程を順に説明す
る。
【0010】まず、情報記録パターンに応じて粗面化さ
れた低反射率部分を有する粗面化原版を作製する。
【0011】第1段階として、図3の(a)に示すよう
に、透明基材11(厚さ400μmのアクリル板)に回
転型フォトレジスト塗布機によりフォトレジストを50
00Åの厚さで均一にコーティングしてフォトレジスト
層12を形成する。フォトレジストとしては、ポジ型レ
ジスト(キノンジアジド系)である「シプレー社製マイ
クロポジット1400」を使用した。次に、第2段階と
して、図3の(b)に示すように、マスク合わせ装置を
用いて情報記録パターンに応じて形成したフォトマスク
13をフォトレジスト層12に重ね合わせた後、最初の
露光(パターニング露光)を行う。続いて、第3段階と
して、図3の(c)に示すように、片面が微細な凹凸状
に粗面化されたガラス板14(平均粗さ0.3μm、#
3000研磨ガラス)を用いて再び露光(粗面化露光)
する。露光後、第4段階として、フォトレジスト層12
を現像すると、図3の(d)に示すように、紫外線の当
たったところのフォトレジストは流れ去り、当たらない
部分のフォトレジストが残り、フォトマスク13のパタ
ーンが透明基材11の上に転写される。これにより、表
面が粗面化されたフォトレジスト層12が案内トラック
の形状として、例えば、幅2.5μm程度、ピッチ1
4.5μm程度で形成される。
【0012】次に、表面が粗面化された低反射率部分か
らなる情報記録パターンが形成されている光記録体(図
3の(d)に示すもの)を粗面化原版15とし、この粗
面化原版15から型取りプレスによりマザーマスクを複
製する。
【0013】具体的には、図4の(a)に示すように、
透明基材21(厚さ1.2mmのアクリル板)の上に、
電離性放射線硬化樹脂或いは熱硬化樹脂の成型樹脂から
なる型取り剤22を介して、上記で作成した粗面化原版
15を積層してプレス機でプレスを行った状態で紫外線
を照射した後、粗面化原版15と透明基材21を離型し
て、図4の(b)に示すように、透明基材21側にパタ
ーンを複製してマザーマスク23を形成する。本実施例
では、成型樹脂としてUV硬化性樹脂(諸星インキ製、
SEL−XA(ポリエステルアクリレートオリゴマーと
ネオペンチルグリコールジアクリレートモノマーを主体
とし、イルガキュアー184(光重合開始剤)を添加し
たもの))を使用した。
【0014】一方、図5に示すように、光カードCの透
明保護層5となる透明基材に表面硬化層6を形成してお
く。
【0015】ここで、透明保護層5となる基材として、
厚さ400μmのポリカーボネイト(PC)を使用し
た。他に、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、アク
リロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、セルロ
ースプロピオネート(CP)、セルロースアセテートブ
チレート(CAB)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ
エステル等が使用できるが、本実施例では複屈折の少な
いPCを使用している。表面硬化層6としては、アクリ
ル系のUV硬化性ハードコート剤(東レ製、UH−00
1)を使用した。他に、UV硬化性樹脂(オリゴマー、
モノマー開始剤)、メラミン系等の熱硬化性樹脂等を使
用することもできる。そして、PCの基板の上にスピン
ナーコートにより上記ハードコート剤を塗布し、紫外線
を照射して硬化させた。なお、通常の場合、後述する複
製用樹脂との接着性を持たせるために表面硬化層6と反
対側の面にプライマーコートを施しておく必要がある
が、基材5としてPCを用いた場合には複製用樹脂との
接着性が良好なためプライマーコートを施していない。
【0016】次いで、上記マザーマスク23を大量複製
用の複製原版として用いて、型取りによって前記透明保
護層5となる基材の裏側面に光記録体を複製する。
【0017】具体的には、図6の(a)に示すように、
基材5の裏側面とマザーマスク23のパターン面との間
に複製用樹脂31を挟み込み、プレス機でプレスした状
態で紫外線を照射した後、図6の(b)示すように、基
材5とマザーマスク23を離型し基材5側にパターンを
複製する。このようにして複製用樹脂31の表面に低反
射率部分が形成され、この複製用樹脂31が光カードC
における光透過性の基材1となる。本実施例では、複製
樹脂31として紫外線硬化樹脂(スリーボンド社製、S
S−120、ウレタンアクリレート系)を使用した。
【0018】続いて、複製用樹脂31で構成された光透
過性の基材1における低反射率部分を覆うようにして基
材の一部に光記録材料層2を積層する。
【0019】具体的には、図7に示すように、TeOx
膜とTeOy 膜(但し、x=0.5、y=1.8)の積
層膜を反応性スパッタリング装置を用いて、500Åの
厚さで光記録材料層2を形成した。
【0020】上記一連の工程とは別に、図8に示す如き
カード基材4を作成しておく。このカード基材は、乳白
塩化ビニルからなるコアシート4b(200μm)の両
面に印刷層7a,7bを施し、その上に透明塩化ビニル
からなるオーバーシート4a,4c(50μm)を貼り
合わせて形成される。この場合、カード基材4は3層構
造となるので、熱プレス時に反りを生ずることがない。
また、オフセットインキによりベタに印刷すると、熱プ
レス時にオーバーシート4aはコアシート4bと接合し
ないが、シルクスクリーンインキを使用すると接合する
ので、シルクスクリーン印刷により印刷層7a,7bを
形成するようにする。
【0021】そして、光記録材料層2を設けた基材1に
ウレタン系樹脂からなる接着剤層3を介して上記カード
基材4を図9の如く接着ラミネートする。具体的には
「東レ製UH−1260C」(二液硬化タイプ)を使用
し、常温で60μmの厚さで接着した。この場合、接着
剤層3はカード基材4のオーバーシート4a(透明ポリ
塩化ビニル)と全面に渡って直に接しているので、しっ
かりと接着される。以上のようにして作製された原反を
にカード形状に打抜加工して、図1に示す光カードCを
作製する。
【0022】なお、レーザーにより書込みで形成される
ピットの径が1μmより大きくなるような場合には、ピ
ットの底からの反射光を防止するため、レーザーダイオ
ードの波長に対して吸収特性を有する顔料や染料を印刷
により設けておくようにすることが好ましい。具体的に
は、黒色等の反射率の低い色を印刷層7の部分に設けて
おくようにする。
【0023】以上のようにして形成した光カードCは、
ISO 7816/1 4.2.4,ISO 7810
/1 の規格である、カードの長辺方向20mm、短辺
方向10mmの曲げ試験を30回/分で表裏各250回
行い、合計1000回テスト後に、剥離を生じないこと
が確認できた。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光カード
は、光透過性の基材の片面に形成された光記録材料層の
表面に貼り合わせるカード基材として印刷層を挟み込ん
だ3層構造のポリ塩化ビニルを使用し、しかも接着剤層
としてウレタン系樹脂を使用しているので、カード基材
は光記録材料層としっかりと接着した状態となり、安定
した形態で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である光カードの断面図であ
る。
【図2】図1に示す光カードCを作製する工程図であ
る。
【図3】粗面化原版を作成する工程図である。
【図4】粗面化原版からマザーマスクを複製する工程図
である。
【図5】透明保護層に表面硬化層が形成された状態を示
す断面図である。
【図6】透明保護層となる基板の裏側面に光記録体を複
製する工程図である。
【図7】光透過性の基材の一部に光記録材料層を積層し
た状態を示す断面図である。
【図8】カード基材の断面図である。
【図9】光記録材料層を設けた光透過性の基材に接着剤
層を介してカード基材を接着ラミネートした状態を示す
断面図である。
【図10】従来の光カードを示す断面図である。
【符号の説明】
C 光カード 1 光透過性の基材 2 光記録材料層 3 接着剤層 4 カード基材 4a,4c オーバーシート 4b コアシート 5 透明保護層 6 表面硬化層 7a,7c 印刷層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 19/06 G06K 19/077 B42D 15/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性の基材の片面に形成された光記
    録材料層の表面に接着剤層を介してカード基材が積層さ
    れ、前記基材の光記録材料層が設けられた側と反対側の
    表面には透明保護層及び表面硬化層が積層されてなる光
    カードにおいて、前記接着剤層としてウレタン系樹脂が
    使用されており、前記カード基材は乳白ポリ塩化ビニル
    からなるコアシートの両面に透明ポリ塩化ビニルからな
    るオーバーシートを積層した3層構造であって、前記光
    記録材料層側のオーバーシートとコアシートの間に印刷
    層が施されていることを特徴とする光カード。
JP3199855A 1991-07-16 1991-07-16 光カード Expired - Lifetime JP3059786B2 (ja)

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