JPH0655863U

JPH0655863U - 引き出し式トラック荷台

Info

Publication number: JPH0655863U
Application number: JP768993U
Authority: JP
Inventors: 照章森本
Original assignee: 照章森本
Priority date: 1993-01-18
Filing date: 1993-01-18
Publication date: 1994-08-02

Abstract

(57)【要約】【目的】荷台覆い付きトラックの荷台に関して、積載可
能な貨物の範囲を広くする。【構成】荷台床を、荷台覆いの外側に移動できるよう
に、荷台覆いを取り付けたシヤーシーと荷台床の間に、
滑り移動面又は転がり移動面を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、陸上輸送用トラックの荷台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

トラックの荷台は、両側と後ろ側に、あおりが付いて上部が開放された、いわゆる平ボディが主流だったが、輸送中の塵、風雨から、積み荷を守るシートの、掛け外しを、足場の悪い高所で行うという、危険な作業に、労力と時間を要する。そこで、荷台に覆いを取り付けたパネルバンとか、荷役作業時には荷台覆いが作業に支障のない所に移動する、いわゆるウイング車、などが増加している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、荷役作業時に荷台覆いが移動するウイング車にしても、一般の工場で良くみかける天井クレーンや、電動ホイストによる、上面からの荷役作業は不可能であり、荷台の側面からフォークリフトで荷役作業が行える荷物に限られる。この考案は、上記従来の問題に鑑みてなされたもので、トラックの覆い付き荷台に関して、上面からの荷役作業も側面からの荷役作業も行える構造とすることによって、覆い付き荷台を備えたトラックに積載可能な貨物の範囲を広くすることを目的とする。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この考案は、荷台覆いの付いたトラックシャーシーと荷台床との間に、滑り移動面又は転がり移動面を形成して、荷台床を移動させて、荷台覆いの外に出す。

【０００５】

【作用】

この考案によれば、荷台床は、荷台覆いの外に露出するので、天井クレーン、電動ホイストなどによる、上面からの荷役作業が行えると共に、フォークリフトによる、側面からの荷役作業も行えるので、荷台覆い付きトラックに積載可能な貨物の範囲が広くなる。

【０００６】

【実施例】

以下、この考案の一実施例を図面にしたがって説明する。図１は、トラック荷台を後方から見た正面図を示し、図２は図１のＡ−Ａ断面図を示す。これらの図において、シヤーシー１の上部に縦根太２が固定されている。この縦根太２の上面は車輪３の転がり移動面を成し、内側の側面はガイドローラ４の案内面を成している。さらに、外側の側面には、荷台覆い５を支持する支持腕６が取り付けられている。荷台床７は床横根太８によって支持されており、床横根太８は床縦根太９に固定されている。床縦根太９には、伸縮可能な脚１０も取り付けされている。次に、この荷台床の使用方法について説明する。通常は、車輪３と縦根太２は非接触としておき、床縦根太９は直接、縦根太２に乗せて、ピン１１で固定しストッパー１２で前方を固定して、両者を一体化させておく。荷役作業のために荷台床を引き出すときは、荷台覆い５の後部の扉を開きピン１１を取り外して、床縦根太９下面と縦根太２の上面に少し隙間が生じるまで、脚１０を伸ばす。つぎに、ハンドル１４を回してネジ棒１３を回転させて、ネジ棒１３の先端に嵌合しているナット１５を前方に移動させると、ナット１５に連結した軸１６が前方に押され、軸１６に嵌め込まれた車輪３は点Ｐを中心として旋回して、車輪３の外周面は縦根太２の転がり移動面に接触し、さらに車輪３の旋回を続けると、床縦根太９と縦根太２の間に透き間ができる。この状態でハンドル１４の回転を止めて、トラックの操舵輪を直進状態にして、トラックをゆっくり前進させると、荷台床７は引き出されて、荷台覆い５の外に出る。荷役作業が終わって、荷台床７を収納するときには、引き出すときとは逆の順序で行う。

【０００７】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば、荷役作業前にトラックの荷台床を荷台覆いの外に容易に出し、荷台床の上面、側面から自由に荷役作業を行い、作業終了後は荷台床を荷台覆いの中に容易に収納することができるので、荷役作業が安全に短時間で行え、且つ、積載可能な貨物の範囲が広くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】トラック荷台を後方から見た正面図

【図２】図１のＡ−Ａ断面図

【符号の説明】

１…シャーシー２…縦根太３…車
輪４…ガイドローラ５…荷台覆い６…支
持腕７…荷台床８…床横根太９…床
縦根太１０…脚１１…ピン１２…
ストッパー１３…ネジ棒１４…ハンドル１５…
ナット１６…軸Ｐ…車輪３旋回中心点

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】荷台覆い付きトラックの荷台に関して、
トラックシャーシーと荷台床との間に、滑り移動面又
は、転がり移動面を形成して、荷台床が、引き出せる構
造としたことを特徴とする、トラック荷台。