JPH0655668A - ベアリングシールとその製造方法 - Google Patents

ベアリングシールとその製造方法

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JPH0655668A
JPH0655668A JP23277992A JP23277992A JPH0655668A JP H0655668 A JPH0655668 A JP H0655668A JP 23277992 A JP23277992 A JP 23277992A JP 23277992 A JP23277992 A JP 23277992A JP H0655668 A JPH0655668 A JP H0655668A
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elastomer
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punch
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Junichi Arai
淳一 荒井
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Uchiyama Manufacturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 本考案は、ベアリングを密封するベアリングシールであ
って、一体化した補強用板とエラストマーを打ち抜き形
成する製造方法と、シールリップの突出寸法を任意の寸
法に調節しえたベアリングシールに関するものである。 【構成】 一体化した補強用板とエラストマーとを打ち
抜き形成するプレスパンチにエラストマー逃げ部を形成
し、弾性リングの周縁が補強環の周縁より所望の寸法を
持って内外周に突出することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はベアリングシールの製造
方法に関し、具体的にはプレスパンチ金型で補強板を有
するエラストマーを打ち抜き、その内あるいは外周部に
突出したリップ部を形成するベアリングシールとその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ベアリングシールを打ち抜いて形
成する方法としては特公昭63−5258号公報の如く
の製造方法が知られている。すなわち、図面によって詳
述すると、図5に示すように、弾性のあるエラストマー
2を補強用板1に固着せしめ、これをおさえ金型9で固
定した後打ち抜きパンチ10で打ち抜いて、図4に示す
如く前記エラストマー2からなる弾性リング11へ補強
環12の周縁より僅かに一定寸法c突出する弾性リップ
部13を造形せしめベアリングシールBを形成してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このリップ形状の補強
環12に対する突出量は設けるエラストマー2の厚み寸
法によってある程度定まってしまいその調整を困難とし
ている。もちろん、弾性硬度あるいは補強用板1の厚
み、あるいは打ち抜きスピードや押えスプリングの強さ
などにより多少の制御は可能であるが、微調整の範囲で
あり、また、その内形寸法の精度を高める要求などに対
しては成すすべを持たない。一般的にはリップ突出量
が、内・外径側ともエラストマー2の厚みの60%程度
でありそれ以上の突出量を期待することができない。
【0004】この原因としては、図5の如く前記エラス
トマー2と補強用板1を打ち抜く押え金型9や打ち抜き
パンチ10などが全て同一レベルでありフラット形状に
造形されていることが考えられる。このフラット形状の
ため、リップ部13の突出量を制御するストリッパープ
レート用スプリング8及びエゼクター用スプリング7で
押しつぶされたエラストマー2は明確な流れ場が無く、
弾性による拡りをもって打ち抜かれるので微妙な突出量
の制御を望むことができない。また、この流れ場の無い
エラストマー2は前記押え金型9及び打ち抜きパンチ1
0のスライド部(打ち抜き部)に余分な応力を加え、打
ち抜き部材の周縁にかじり傷を付ける欠点も有する。本
発明はこのような欠点に鑑み、弾性密封材のリップの突
出量を増大させ同時に抜き寸法精度を高めることのでき
るベアリングシールの製造方法を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、図3に示すよ
うに、相対回転するベアリングに取り付けられその内部
と外部とを遮断するベアリングシールAであって、図1
のようにプレスパンチ金型を構成するダイプレート3、
エゼクター4、ピアスパンチ5のそれぞれかあるいはい
ずれかの打ち抜き面へ凹凸形状のエラストマー逃げ部6
を形成し、図2のように表面に合成ゴム等のエラストマ
ー2を焼付け形成した補強用板1を前記プレスパンチ金
型にて打ち抜いて、造形された弾性リング11の内周部
と外周部にそれぞれ別寸法をもって補強環12の周縁よ
り突出するリップ部13を形成せしめたことを特徴とし
ている。
【0006】また、ベアリングに取り付けられその内部
と外部とを密封するベアリングシールAの製造方法であ
って、図1に示すようにプレスパンチ金型を構成するダ
イプレート3、エゼクター4、ピアスパンチ5のそれぞ
れかあるいはいずれかの打ち抜き面へ凹凸形状のエラス
トマー逃げ部6を形成し、図2の如く表面に合成ゴム等
のエラストマー2を焼付け形成した補強用板1を前記プ
レスパンチ金型にて打ち抜いて、造形された弾性リング
11の周縁が補強環12の周縁より所望の寸法をもって
突出するリップ部13を形成した製造方法を特徴として
いる。
【0007】
【作用】以下、本発明を詳細に説明する。前記のような
本発明は、図2で示す如くプレスパンチにエラストマー
2が形成された補強用板1を挿入して打ち抜き工程に入
ると、まず、ダイプレート3、エゼクター4、ピアスパ
ンチ5などに形成したエラストマー逃げ部6の凸部がエ
ラストマー2に圧接して局部圧縮変形を促し、空間部を
形成する該エラストマー逃げ部6へ流れ逃げ込みその質
量を該部分へ多く移す。この状態を保ちプレスパンチを
構成するそれぞれのダイプレート3、エゼクター4、ピ
アスパンチ5が下型と連係して打ち抜きをなさしめる
と、移動したエラストマー2の多質量部分が復元して凸
出し、図3で示す如くの所望の寸法及び形状に造形され
たリップ部13を有したベアリングシールAが得られ
る。
【0008】
【実施例】本発明でのリップ部13の形状及び突出寸法
は、凹凸の深さ寸法の調節あるいは凸部の接触面積の増
減によって図3の如く長寸法a、あるいは短寸法b等種
々の寸法設定を可能とし、その厚みに影響されない形状
を造形することができる。また、凹部であるエラストマ
ー逃げ部6の形状を傾斜形状あるいは椀形状等の変形形
状に設けることもでき、そのリップ部13の周縁精度を
考慮した形状をも可能としている。
【0009】このリップ部13の内・外周への突出配置
においては、図3に示した外周側に多量に突出する形状
に限らず、装着状態あるいは求められる性能によって前
記構造とは逆の構成を用いることもでき、またその突出
形状を図3のような片面傾斜による突出形状から丸形状
あるいは角形状に造形することも可能である。
【0010】
【発明の効果】本発明によると、ベアリングシールAの
外形側及び内径側のリップ部13の突出量に差を持たせ
るなど自由に寸法設定でき、大寸法のリップ突出を覚悟
しなければならない多質量の弾性密封材であってもリッ
プ部13の突出寸法を抑えることが可能となる。上記突
出寸法を自由に調節できることはその周径の高精度が図
れるものであり、正確な寸法を持つリップ部13の造形
により飛躍的に密封性能と装着固定性能を向上させ得
た。また、本発明でのエラストマー2は前記エラストマ
ー逃げ部6によって流れ変形し、ダイプレート3、エゼ
クター4、ピアスパンチ5のそれぞれのスライド部(打
ち抜き部)に余分な応力を加えず、打ち抜き部の周縁に
かじり傷を付けることもない。
【0011】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構造を示す断面図である。
【図2】図1の打ち抜き部の作動状態を示す部分断面図
である。
【図3】本発明により形成される製品を示す断面図であ
る。
【図4】本発明を使用しない従来の製品を示す断面図で
ある。
【図5】本発明を使用しない従来のパンチを示す断面図
である。
【0012】
【符号の説明】
A ベアリングシール 1 補強用板 2 エラストマー 3 ダイプレート 4 エゼクター 5 ピアスパンチ 6 エラストマー逃げ部 7 エゼクター用スプリング 8 ストリッパープレート用スプリング 11 弾性リング 12 補強環 13 リップ部 a 長寸法 b 短寸法 c 一定寸法

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対回転するベアリングに取り付けられ
    その内部と外部とを遮断密封するベアリングシールAに
    おいて、プレスパンチ金型を構成するダイプレート3、
    エゼクター4、ピアスパンチ5のそれぞれかあるいはい
    ずれかの打ち抜き面へ凹凸形状のエラストマー逃げ部6
    を形成し、表面に合成ゴム等のエラストマー2を焼付け
    形成した補強用板1を前記プレスパンチ金型にて打ち抜
    いて、造形された弾性リング11の内周部と外周部にそ
    れぞれ別寸法をもって補強環12の周縁より突出するリ
    ップ部13を形成したことを特徴とするベアリングシー
    ル。
  2. 【請求項2】 相対回転するベアリングに取り付けられ
    その内部と外部とを密封するベアリングシールAの製造
    方法において、プレスパンチ金型を構成するダイプレー
    ト3、エゼクター4、ピアスパンチ5のそれぞれかある
    いはいずれかの打ち抜き面へ凹凸形状のエラストマー逃
    げ部6を形成し、表面に合成ゴム等のエラストマー2を
    焼付け形成した補強用板1を前記プレスパンチ金型にて
    打ち抜いて、造形された弾性リング11の周縁が補強環
    12の周縁より所望の寸法をもって突出するリップ部1
    3を設けたことを特徴とするベアリングシールの製造方
    法。
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JP2001197749A (ja) * 2000-01-13 2001-07-19 Daihen Corp 高周波電源
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