JPH0655515U - 炊飯器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者が蓋を丸洗いする場合に、蓋内部に水
が侵入しても絶縁等の問題がない安全な炊飯器を提供す
る。 【構成】 本体１内に外釜２が配設され、外釜２内に内
釜３が着脱自在に収納され、内釜３の上部開口を覆う蓋
４が取り付けられ、蓋４内部には蓋４の内釜３面を加熱
する蓋ヒーター５を有する炊飯器において、蓋ヒーター
５を耐熱プラスチックでモールディングし、内釜３の上
部開口を覆う蓋４を本体１から着脱自在とし、蓋４に蓋
４内部の温度を検出する温度センサー６を設け、この温
度センサー６を耐熱プラスチックでモールディングした
炊飯器。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、蓋内部の蓋ヒーター取付け構造の改善をはかった炊飯器に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より蓋内部に炊飯、保温性能を向上させるため、蓋の内釜面を加熱する蓋 ヒーターが設けられており、例えば実開平４−３６９２２号公報に示すごとき炊 飯器がある。

【０００３】 その構成は図２の如きもので、本体１内に外釜２が配設され、外釜２内に内釜 ３が着脱自在に収納され、内釜３の上部開口を放熱板７で覆う蓋４が取り付けら れ、蓋４内部には炊飯、保温性能を向上させるため、蓋４の内釜３面である放熱 板７を加熱する蓋ヒーター８が設けられている。その取付け構造は放熱板７上面 に蓋ヒーター８を両面テープの付いたアルミ箔で貼っていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

かかる従来の構成では、蓋４を清掃した場合、特に本体１から蓋４を取外し清 掃性を向上させた場合に、蓋４内部への水の浸入が問題となり、少量の水が浸入 しても絶縁性能が低下する等、安全上の信頼性に問題があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するためになされたものであり、本体内に外釜が配設 され、外釜内に内釜が着脱自在に収納され、内釜の上部開口を覆う蓋が取り付け られ、蓋内部には蓋の内釜面を加熱する蓋ヒーターを有する炊飯器において、蓋 ヒーターを耐熱プラスチックでモールディングし、内釜の上部開口を覆う蓋を本 体から着脱自在とし、蓋に蓋内部の温度を検出する温度センサーを設け、温度セ ンサーを耐熱プラスチックでモールディングしたものである。

【０００６】

【作用】

本考案の構成によれば、蓋は本体から着脱自在に取り外せるので、清掃性が向 上し、蓋ヒーターと温度センサーを耐熱プラスチックでモールディングしている ので、蓋を丸洗いして清掃した場合も水の浸入による絶縁性能低下等の問題はな く、安全に使用できる。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案の一実施例を施した炊飯器の断面図である。

【０００８】 図において、上部開口有底筒状の本体１内には外釜２が配設され、外釜２内に 内釜３が着脱自在に収納され、本体１及び内釜３の上部開口を覆う蓋４が開閉自 在に取り付けられている。一方、蓋４は本体１のヒンジ部より着脱自在とし、蓋 ４内部には蓋４の内釜３面を加熱する蓋ヒーター５及び蓋４内部の温度を検出す る温度センサー６が設けられており、且つこれら蓋ヒーター５及び温度センサー ６を耐熱プラスチックでモールディングして構成している。

【０００９】 次に上記構成からなる本実施例の動作について説明する。

【００１０】 使用者が炊飯操作を繰り返した場合、蓋４の上面及び内面がほこりや炊飯中の おねばで汚れる。ここで、清掃性を考慮されて着脱自在に取り付けられた蓋４は 使用者により頻繁に外され、水などで洗われて清掃される。この場合、蓋４内部 に全く水が入らないように、防水構造とすることは難しく、少量の水が内部に浸 入してしまう。

【００１１】 しかし、蓋４内部に設けられた蓋ヒーター５及び温度センサー６は、耐熱プラ スチックにより完全にモールディングされているため絶縁についても問題なく、 使用者は清掃を行った後、安全に炊飯を行うことが出来る。

【００１２】

【考案の効果】

以上本考案によると、温度センサーを耐熱プラスチックでモールディングし、 内釜の上部開口を覆う蓋を本体から着脱自在としたので、蓋を取り外して丸洗い できる等清掃性が向上し、さらに炊飯、保温性能を向上させるため、蓋に蓋の内 釜面を加熱する蓋ヒーターと蓋内部の温度を検出する温度センサーを設けるとと もに、蓋ヒーター及び温度センサーを耐熱プラスチックでモールディングしたの で、清掃により蓋内部に水が浸入しても絶縁性能を劣化させることなく、安全な 炊飯器を提供出来る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す炊飯器の断面図であ
る。

【図２】従来例を示す炊飯器の断面図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 外釜 ３ 内釜 ４ 蓋 ５ 蓋ヒーター ６ 温度センサー

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体（１）内に外釜（２）が配設され、
   外釜（２）内に内釜（３）が着脱自在に収納され、内釜
   （３）の上部開口を覆う蓋（４）が取り付けられ、蓋
   （４）内部には蓋（４）の内釜（３）面を加熱する蓋ヒ
   ーター（５）を有する炊飯器において、前記蓋ヒーター
   （５）を耐熱プラスチックでモールディングしたことを
   特徴とする炊飯器。
2. 【請求項２】 蓋（４）を本体（１）から着脱自在とな
   し、更に蓋（４）に蓋（４）内部の温度を検出する温度
   センサー（６）を設け、この温度センサー（６）を耐熱
   プラスチックでモールディングした請求項１記載の炊飯
   器。