JPH0655099B2 - 食料品生地用温度調整装置付き攪拌機 - Google Patents

食料品生地用温度調整装置付き攪拌機

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JPH0655099B2
JPH0655099B2 JP16880090A JP16880090A JPH0655099B2 JP H0655099 B2 JPH0655099 B2 JP H0655099B2 JP 16880090 A JP16880090 A JP 16880090A JP 16880090 A JP16880090 A JP 16880090A JP H0655099 B2 JPH0655099 B2 JP H0655099B2
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dough
heating
stirring
pattern
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訓行 丹埜
強 浅野
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株式会社タンノ
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、食料品生地を所定の温度上昇パターンに基づ
き撹拌しつつ所定温度まで加熱する食料品生地用温度調
整装置付き攪拌機に関する。
従来の技術 従来、この種の食料品生地用温度調整装置付き攪拌機は
種々の構造のものが知られている。例えば、食料品生地
を容器内に入れ、該容器の外側に配管を行い、該管内に
冷水を通して上記容器を冷却して容器内の生地を撹拌す
るときに発生する熱を除去する一方、上記生地の撹拌作
業を一時中止して上記容器内の生地に温度計を挿入して
生地の温度を測定し、必要ならば上記冷水の代わりに湯
を通して生地の加熱を行うようにしたものがある。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記構造のものでは、容器の外側に冷却
装置と加熱装置の両方が必要でかつ生地の温度に応じて
適宜選択して冷却又は加熱を行う必要があり、温度調整
作業が複雑であり、温度調整装置付き攪拌機全体として
大型化するとともに、上記容器が冷却装置と加熱装置と
に連結されるため、上記容器の洗浄が容易に行うことが
できないといった問題があった。また、上記生地を変速
して撹拌する場合には、ユーザが各速度毎に撹拌時間終
了後に速度の変更を行う必要があり、煩雑であるといっ
た問題があった。
そこで、本発明者らは鋭意研究の結果、生地を所定の温
度まで加熱するとき温度調整工程間において予め予想さ
うる生地の温度上昇分すなわち撹拌に伴う発熱量をも利
用することを考え、生地の温度調整工程間に上昇する温
度上昇分を上記所定温度より差し引いた温度調整開始温
度より低い温度に保持すれば、後は撹拌中に上記生地の
所定の温度上昇パターンに合致するように上記生地を加
熱するだけでよく、冷却する必要はないことを見出だし
た。そして、また、上記生地の温度を測定する場合に
も、生地に直接温度計を挿入するものでは、衛生管理上
の問題が生じるとともに、上記生地を撹拌しながら加熱
する場合には上記温度測定時に撹拌作業を一時中止させ
る必要が生じるため、これらの問題を解決するものとし
て非接触型温度測定器を使用すればよいことを見出だし
た。さらに、インバータ周波数変換器を使用することに
より、無段で撹拌速度の変更が行えることをも見出だし
た。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあ
って、小型でかつ容器の洗浄が容易で衛生的にも優れか
つ自動的に撹拌速度を変更することができる食料品生地
用温度調整装置付き攪拌機を提供することにある。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、撹拌による発熱
量をも考慮した温度調整作業中に予想される温度上昇分
を差し引いた温度調整開始温度より生地の温度調整作業
を開始することにより、生地に対して加熱制御のみ行う
ように構成する。すなわち、食料品生地を収容する容器
内の上記生地の温度を間接的に測定する非接触型温度測
定器と、上記容器内の上記生地を加熱する加熱手段と、
インバータ周波数変換器により撹拌モータの回転数を変
化させることができかつ上記容器内の上記生地を撹拌す
る撹拌手段と、周囲温度の上昇に伴う上記生地の温度上
昇及び上記撹拌手段の撹拌による上記生地の発熱量に基
づき算出されかつ上記生地が上記加熱手段により加熱さ
れない場合において温度調整作業中に上記生地が温度上
昇すると予想される非加熱温度上昇パターンと、周囲温
度の上昇に伴う上記生地の温度上昇及び上記撹拌手段の
撹拌による上記生地の発熱量に基づき算出されかつ上記
加熱手段により上記生地が加熱された場合に上記生地の
温度上昇を示す加熱温度上昇パターンとを記憶する記憶
手段と、上記温度測定器の測定値が入力され、該測定値
と温度測定時における上記記憶手段により記憶されてい
る上記非加熱温度上昇パターン上の温度とを比較して現
在の上記生地の温度上昇パターンが上記非加熱温度上昇
パターンに沿っているか否か判断する比較手段と、上記
比較手段において上記温度測定器の測定値が温度測定時
における上記非加熱温度上昇パターン上の温度より低い
とき、上記加熱温度上昇パターンに基づいて上記加熱手
段により上記生地を加熱する制御手段と、を備えるよう
に構成する。
上記構成においては、上記加熱手段は赤外線ランプであ
るように構成することもできる。
発明の作用・効果 本発明による温度調整装置付き攪拌機によれば、生地の
初期温度を温度調整作業中に予想される温度上昇分(例
えば、周囲温度の上昇に伴う上記生地の温度上昇分に攪
拌に伴う発熱分を加えた温度上昇分)を差し引いた温度
調整開始温度より生地の温度調整作業を開始するように
すれば、生地に対して加熱手段による加熱制御のみ行う
ようにすることができ、生地の冷却装置が不要となり、
温度調整装置付き攪拌機全体として小型なものとなる。
また、非接触型温度測定器を使用するので、攪拌作業を
並行に行う場合にはその攪拌作業を停止させることなく
生地の温度測定が行えるとともに、温度測定器が生地の
接触することがなく衛生的なものとなる上に、温度測定
器を洗浄する必要がなくなる。また、上記加熱手段とし
て赤外線ランプを使用すると、熱損失が少なく応答性が
良いので加熱し過ぎが防止でき、かつ、生地に対して間
接的にすなわち非接触により加熱を行うことができて容
器の周囲には何等加熱装置を必要とせず、容器の取り扱
いが簡単なものとなるとともに、温度調整作業終了後は
容器のみ洗浄すればよく、温度測定器や赤外線ランプは
洗浄する必要がない。これに対して、従来のものでは、
容器の周囲に配管があるため、容器を洗浄するとき管が
邪魔となり、洗浄しにくかったり、また、温度計を直接
生地に差し込むため衛生的に問題が生じることがあると
ともに、使用後は温度計をも洗浄する必要があった。
また、インバーター周波数変換器により攪拌手段の攪拌
モータを制御するようにしたので、モータの回転を無段
で変速させることができるとともに、各速度での攪拌時
間を自動的に制御することができる一方、モータの回転
数に基づき攪拌による生地の発熱量を算出することがで
き、この発熱量を考慮して生地の温度上昇を計算して温
度上昇パターンを自動的に決定するので、生地の温度制
御をより正確に行うことができるとともに、ユーザはパ
ターンを選択する必要がなくなり、温度制御動作をより
簡単に行うことができる。
実施例 以下に、本発明にかかる実施例を第1〜5図に基づいて
詳細に説明する。
本実施例にかかる食料品生地用温度調整装置付き攪拌機
は、第1図に示すように、パン生地又はケーキ生地など
の食料品生地2を収容する容器1内の上記生地2の温度
を間接的に測定する非接触型すなわち間接型温度測定器
7と、上記容器1内の上記生地2を加熱する加熱手段と
しての赤外線ランプ6と、上記生地2の温度上昇パター
ンを記憶する記憶手段13と、上記温度測定器7の測定
値が入力され、該測定値と上記測定時における上記記憶
手段13により記憶された上記温度上昇パターン上の温
度とを比較する手段と、該比較手段で上記温度測定器7
の測定値が上記温度上昇パターン上の温度より低いとき
上記赤外線ランプ6により上記生地を加熱する制御手段
と、インバータ周波数変換器15を有する攪拌装置3と
を備えるように大略構成する。
上記容器1内には、上記撹拌装置3のモータ4の回転軸
4aの先端に固定した攪拌羽根5が挿入され、モータ4の
駆動により生地2を容器1内で攪拌して生地2をこね上
げる。
上記赤外線ランプ6は、必要に応じて容器1内の生地2
を加熱するための加熱手段の一例であって、この加熱手
段としては応答性に優れている点で赤外線ランプが好ま
しいが、他の公知の加熱手段でもよい。
上記温度測定器7は、上記生地2に接触することなく生
地2の温度を測定する非接触型温度計であって、赤外線
により計測を行う。この測定器7の先端部分にはフレネ
ル集光レンズを備えて赤外線を集光させた状態で生地2
に照射される。このような温度測定器7としては、例え
ば、三菱油化株式会社製のサーモパイルセンサーが好ま
しい。
上記攪拌装置3は、インバータ周波数変換器15を有す
るものであって、この変換器15には、例えば、1〜9
9kgの生地量及び1〜9種類の生地に対応する1〜4速
における攪拌時間と速度との関係を示す回転速度パター
ンが種々記憶されており、下記するコンピュータの制御
により無段で変速するものである。
第1図において、9で示されるものは制御装置であっ
て、上記測定器7の測定値が入力され、この測定値に応
じて以下の種々の制御動作を行うものである。
第2図はこの制御動作を行う上記温度調整装置のブロッ
ク図である。温度測定器7で所定時間毎に測定される生
地2の測定値はA/D変換器10によりA/D変換され
たのち、マイクロコンピュータ11に入力される。この
マイクロコンピュータ11においては、メモリー13に
は種々の生地2に対応した温度上昇パターンが記憶され
ている。この温度上昇パターンは、何等加熱しない状態
において生地2が温度上昇するパターンを示しており、
具体的には、例えば、周囲温度により生地2が上昇する
と予想される温度上昇分に攪拌に伴う発熱分を加えた温
度上昇パターンである。上記メモリー13において記憶
された上記多数の温度上昇パターンから、攪拌時間や生
地2の最終温度であるこね上げ温度などの入力及びイン
バータ周波数変換器15からの入力情報に基づいて生地
2の温度上昇が計算される。この計算結果により上記多
数の温度上昇パターンから所定の温度上昇パターンが選
択されてマイクロコンピュータ11に入力し、上記測定
値と、測定時における上記温度上昇パターン上の温度と
を比較し、測定値が低ければ電力制御器14を介して赤
外線ランプ6により生地2を加熱する。このとき、上記
赤外線ランプ6による生地2の加熱温度上昇パターンも
上記メモリー13に記憶されており、上記赤外線ランプ
6による加熱は上記加熱温度上昇パターンに基づいて行
なわれる。上記測定値並びに加熱制御により最終的に生
地2が達する最終温度は表示器8で表示される。上記制
御スイッチ12は、制御開始スイッチ、最終温度の修正
用スイッチ、測定値の修正用スイッチ、強制的に温度調
整作業を停止させるスイッチなどを備える。また、上記
攪拌装置3のモータ4は、上記マイクロコンピュータ1
1より出力された信号によりインバータ周波数変換器1
5でもって制御される。
上記温度測定器7による生地2の温度調整動作を第3図
を参照しながら説明する。この温度調整動作は、加熱工
程と最終温度保持工程とよりなる。上記加熱工程では、
例えば0.1秒ごとに温度測定器7で生地2の温度を測
定して、この測定値を表示するとともに、上記マイクロ
コンピュータ11に入力してメモリー13内に記憶され
た生地2の自然温度上昇パターンと比較して、測定時に
おけるパターン上の温度と上記測定値とを比較して温度
不足分を上記メモリー13の加熱温度上昇パターンに基
づいて赤外線ランプ6の加熱により補充し、設定した最
終温度であるこね上げ温度にこね上げる。以下により詳
細にこれを説明する。
まず、ステップ#1で生地2の温度を計測して測定値を
表示器8で表示する。ステップ#2が表示器8に表示さ
れた温度の修正が必要か否かを判断する。このような表
示温度の修正は、一般には不要だが、例えば測定対象物
の放射率の違差によって修正が必要となる場合がある。
もし修正が必要ならばステップ#3で前記制御スイッチ
12により修正を行う。修正後及び修正が不要なときは
ステップ#4に進み、攪拌時間及びこね上げ終了時の生
地の最終温度などの攪拌データを入力する。次いで、ス
テップ#6に進み、上記攪拌データに基づき生地2の発
熱量等を考慮した上で生地2の温度上昇を上記マイクロ
コンピュータ11で計算して、メモリー13内に記憶さ
れたパターンのうち温度制御に使用する温度上昇パター
ンを決定する。次いで、ステップ#8に進み、上記計算
された上昇温度などの設定条件が適しているか否か判断
する。例えば、本装置の制御範囲を越えている場合、又
は、本装置のパターンに無い組合せなどの場合など、設
定条件が適していないならばステップ#9で警告表示を
行う。警告表示後及び設定条件が適しているときはステ
ップ#10に進み、上記制御スイッチ12のうちの制御
開始スイッチがオンされたか否か判断する。例えば、制
御開始スイッチがオンされず設定条件を変更したい場合
などにより制御を開始しないときにはステップ#1に戻
り再び上記した動作を行う。制御開始スイッチがオンさ
れた場合には、ステップ#11のインバータサブルーチ
ンに進む。このサブルーチンを第3図(b)に示す。この
サブルーチンでは、まず、ステップ#11−1で上記イ
ンバータ速度データの入力の読み込みを行い、ステップ
#11−2で上記読み込まれたインバータ速度(I)をマ
イクロコンピュータ11より出力する。ステップ#11
−3でインバータ速度が出力されているか否か判断し、
インバータ速度が出力されていればリターンしてステッ
プ#12に進む。また、上記ステップ#11−3におい
て、インバータ速度が出力されていない場合には、イン
バータ速度(I)が設定された速度、例えば、4速まで
進んだか否か、すなわちインバータ速度(I)がEND
か否か判断する。インバータ速度(I)がENDならば
ステップ#27に進む。インバータ速度(I)がEND
でないならば、I=I+Iの演算をステップ#11−5
で行ったのち、ステップ#11−1に戻り、次の速度の
データの読み込みを行い、以下、その速度の制御を行
う。すなわち、攪拌装置3において例えば4速で制御を
行う場合には、1速の制御が終了すると2速の制御に移
り、2速が終了すると3速、3速が終了すると4速の制
御を行い、4速の制御が終了すると、後述するステップ
#27に向かうのである。各速度においては、以下に述
べるステップ#12〜#25が行なわれる。
すなわち、ステップ#12では、表示温度、パターン、
最終温度、及び、設定条件の確認を行う。このように再
度これらの確認を行う理由は、制御の途中、いつでも作
業者は設定条件を変更可能なようにするためである。ス
テップ#12では再び表示器8に表示された表示温度の
修正が必要か否かを判断する。修正が必要ならばステッ
プ#13で上記制御スイッチ12により修正を行う。修
正後及び修正が不要なときはステップ#14に進み、上
記攪拌データの修正が必要か否か判断する。攪拌データ
の修正が必要ならばステップ#15で上記制御スイッチ
12により修正を行う。修正後及び修正が不要なときは
ステップ#16に進み、表示器8に表示された最終温度
の修正が必要か否かを判断する。修正が必要ならばステ
ップ#17で上記制御スイッチ12により修正を行う。
修正後及び修正が不要なときはステップ#20に進み、
強制的に停止させるか否かを判断する。強制的に停止さ
せる場合には制御スイッチ12のうちの強制停止スイッ
チを押すことにより後述するステップ#27に進む。強
制的に停止させずにそのまま動作を続行する場合には制
御スイッチ12のうちの強制停止スイッチを押さずにス
テップ#21に進み、温度計測と測定値の表示を行う。
そして、ステップ#22でメモリー13に記憶されてお
りかつ必要ならば上記ステップで修正された上記生地2
の攪拌データに基づいて計算された温度tcと上記測定値
tmとを比較する。測定値tmが上記計算温度tcより低いな
らば、メモリー13内の生地2の加熱温度上昇パターン
を考慮してステップ#23で赤外線ランプ6で生地2を
加熱し、ステップ#26に進む。測定値tmが計算温度tc
と同じか高ければ、ステップ#24に進み赤外線ランプ
6がオンか否かを判断し、オンならばステップ#25で
赤外線ランプ6をオフにしてステップ#11に戻る一
方、赤外線ランプ6がオフならば直接ステップ#11に
戻る。そして、前記したインバータサブルーチンを行
う。
上記インバータサブルーチンにおいて、インバータ速度
(I)がENDになり、攪拌装置3のモータ4を回転さ
せて生地2を攪拌する必要が無くなると、ステップ#2
7で現在の温度を計測してその測定値を表示器8に表示
する。そして、ステップ#28で生地2の現在の温度す
なわち最終温度を保持する最終温度保持工程に入るか否
かを判断し、最終温度保持工程が不要なときにはステッ
プ#27に戻り、生地2の現在の温度を表示し続ける。
最終温度保持工程が必要ならば、第3図(c)に示すよう
に、ステップ#32に進み、表示器8に表示された温度
の修正が必要か否かを判断する。このような表示温度の
修正は、例えば、パン生地の場合、こね上げ後20〜3
0分間こね上げ温度で保持することが多いが、このと
き、衛生上の問題から容器1に蓋(カバー)などをする
ことが多く、カバーと生地の放射率の差異により表示温
度が変わるので、その補正(修正)のために行なわれ
る。修正が必要ならばステップ#33で上記制御スイッ
チ12により修正を行う。修正後及び修正が不要なとき
はステップ#34に進み、表示器8に表示された最終温
度の修正が必要か否かを判断する。このような最終温度
の修正は、例えば、パン、ケーキ生地の種類によって攪
拌最終温度と保持温度(発酵温度)が異なる場合がある
ため行なわれる。修正が必要ならばステップ#35で上
記制御スイッチ12により修正を行う。修正後及び修正
が不要なときはステップ#36に進み、現在の生地2の
温度を再び計測してその測定値t2を表示器8に表示した
のち、ステップ#37で上記測定値t2と保持すべき温度
(最終温度)tkとを比較して、測定値t2が保持すべき温
度tkと同じか又は低いときには、ステップ#38で赤外
線ランプ6により生地2の加熱を行い、ステップ#41
に進む。測定値t2が保持すべき温度tkより高いときに
は、ステップ#39に進み、赤外線ランプ6がオンされ
ているか否か判断し、オンされているときはステップ#
40で赤外線ランプ6をオフにしたのちステップ#41
に進む。また、ステップ#39で赤外線ランプ6がオフ
の場合には直接ステップ#41に進む。ステップ#41
では、生地2の最終温度保持工程を続行するか否か判断
し、続行する場合には上記ステップ#32に戻る。上記
最終温度保持工程を終了する場合にはリターンする。
上記最終温度保持工程は、例えば、パン生地の1次発酵
温度を保持するときに行う。
次に、第4図に食パン10kgをミキシングするときの温
度上昇パターンを示す。ここでは、設定条件は、こね上
げ温度(最終温度)は26℃で、ミキシング時間は17
分、生地初期温度(温度調整開始温度)は10℃とす
る。図中、A2は食パンの生地が最初10℃のとき室温
及び攪拌作業により自然に上昇する非加熱温度上昇パタ
ーンを示す。A1は食パンの生地が最初16℃のとき室
温及び攪拌作業により自然に上昇する非加熱温度上昇パ
ターンを示す。B1は10℃での食パンの生地を赤外線
ランプで加熱した場合の加熱温度上昇パターンを示す。
上記温度上昇パターンA1とB1とで囲まれた斜線領域
は、加熱を必要とする領域を示す。この温度上昇パター
ンでは、まず、生地を赤外線ランプで加熱し始め、生地
の温度がA1を越えないようにする。すなわち、A1を
越えると、赤外線ランプによる加熱を停止させても自然
上昇により最終温度が26℃を越えてしまうためであ
る。上記赤外線ランプにより生地の温度がA1を越えな
いようにすなわち加熱温度上昇パターンB1を考慮しな
がら加熱し続け、約14分後に赤外線ランプによる加熱
を停止する。加熱停止後は生地の自然温度上昇にまかせ
ると、17分後には最終温度の26℃に達する。攪拌作
業は、まず1速(100rpm)で3分間、次いで2速
(200rpm)で6分、3速(300rpm)で6分、4速
(400rpm)で2分運転を行う。
また、第5図に菓子パン10kgをミキシングするときの
温度上昇パターンを示す。ここでは、設定条件は、こね
上げ温度(最終温度)は28℃、ミキシング時間は21
分、生地初期温度(温度上昇開始温度)は15℃とす
る。図中、A1は菓子パンの生地が最初15℃のとき室
温及び攪拌作業により自然に上昇する非加熱温度上昇パ
ターンを示す。A3は菓子パンの生地が最初17.5℃
のとき室温及び攪拌作業により自然に上昇する非加熱温
度上昇パターンを示す。B2は15℃の菓子パンの生地
を赤外線ランプで加熱した場合の加熱温度上昇パターン
を示す。上記パターンA3とB2とで囲まれた斜線領域
は、加熱を必要とする領域を示す。この温度上昇パター
ンでは、まず、生地を赤外線ランプで加熱し始め、生地
の温度がA3を越えないようにする。すなわち、A3を
越えると、赤外線ランプによる加熱を停止させても自然
上昇により最終温度が28℃を越えてしまうためであ
る。上記赤外線ランプにより生地の温度がA3を越えな
いようにすなわち加熱温度上昇パターンB2を考慮しな
がら加熱し続け、約6分後に赤外線ランプによる加熱を
停止する。加熱停止後は生地の自然温度上昇にまかせる
と、21分後には最終温度の28℃に達する。攪拌作業
は、まず1速(100rpm)で3分間、次いで2速(2
00rpm)で8分、3速(300rpm)で8分、4速(4
00rpm)で2分運転を行う。
上記実施例によれば、生地2の初期温度を温度調整作業
中に予想される温度上昇分(例えば、周囲温度により生
地2が上昇すると予想される温度上昇分に攪拌に伴う発
熱分を加えた温度上昇分)を差し引いた温度調整開始温
度より生地2の温度調整作業を開始することにより、生
地2に対して赤外線ランプ6による加熱制御のみ行うよ
うにしたので、生地2の冷却装置が不要となり、温度調
整装置付き攪拌機全体として小型なものとなる。また、
非接触型温度測定器7を使用するので温度測定器が生地
2に接触することがなく、衛生的なものとなるとともに
温度測定器7を洗浄する必要がなくなる上に、攪拌作業
を停止させることなく生地2の温度を測定することがで
きる。また、上記加熱手段として赤外線ランプ6を使用
すると、熱損失が少なく、応答性が良いので加熱し過ぎ
ることがなく、かつ、生地2に対して間接的にすなわち
非接触により加熱を行うことができ、容器1の周囲には
何等加熱装置を必要とせず、容器1の取り扱いが簡単な
ものとなるとともに、温度調整作業終了後は容器1のみ
洗浄すればよく、温度測定器7や赤外線ランプ6は洗浄
する必要がない。
また、上記実施例にかかる加熱方法によれば、生地2の
初期温度を温度調整作業中に予想される温度上昇分(例
えば、周囲温度により生地2が上昇すると予想される温
度上昇分に攪拌に伴う発熱分を加えた温度上昇分)を差
し引いた温度調整開始温度より生地2の温度調整作業を
開始することにより、生地2に対して加熱制御のみ行う
ようにしたので、冷却制御を考慮する必要がなくなり、
制御動作がより簡単なものとなる。
また、インバータ周波数変換器15により攪拌装置3の
モータ4を制御するようにしたので、モータ4の回転を
無段で変速させることができるとともに、各速度での攪
拌時間を自動的に制御することができる一方、モータ4
の回転数に基づき攪拌による生地2の発熱量を算出する
ことができ、この発熱量を考慮して生地の温度上昇を計
算して温度上昇パターンを自動的に決定するので、生地
の温度制御をより正確に行うことができるとともに、ユ
ーザはパターンを選択する必要がなくなり、温度制御動
作をより簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかる食料品生地用温度調
整装置付き攪拌機を示す概略説明図、第2図は上記温度
調整装置の温度制御のブロック図、第3図は温度制御操
作を示すフローチャート、第4,5図は夫々食パンのミ
キシングパターン及び菓子パンのミキシングパターンを
示すグラフである。 1…容器、2…生地、3…攪拌装置、4…モータ、5…
攪拌羽根、6…赤外線ランプ、7…温度測定器、8…表
示器、9…制御装置、10…A/D変換器、11…マイ
クロコンピュータ、12…制御スイッチ、13…メモリ
ー、14…電力制御器、15…インバータ周波数変換
器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食料品生地(2)を収容する容器(1)内の上記
    生地(2)の温度を間接的に測定する非接触型温度測定器
    (7)と、 上記容器(1)内の上記生地(2)を加熱する加熱手段(6)
    と、 インバータ周波数変換器(15)により撹拌モータ(4)の回
    転数を変化させることができかつ上記容器(1)内の上記
    生地を撹拌する撹拌手段(3)と、 周囲温度の上昇に伴う上記生地(2)の温度上昇及び上記
    撹拌手段(3)の撹拌による上記生地(2)の発熱量に基づき
    算出されかつ上記生地(2)が上記加熱手段(6)により加熱
    されない場合において温度調整作業中に上記生地(2)が
    温度上昇すると予想される非加熱温度上昇パターンと、
    周囲温度の上昇に伴う上記生地の温度上昇及び上記撹拌
    手段(3)の撹拌による上記生地(2)の発熱量に基づき算出
    されかつ上記加熱手段(6)により上記生地(2)が加熱され
    た場合に上記生地(2)の温度上昇を示す加熱温度上昇パ
    ターンとを記憶する記憶手段(13)と、 上記温度測定器(7)の測定値が入力され、該測定値と温
    度測定時における上記記憶手段(13)により記憶されてい
    る上記非加熱温度上昇パターン上の温度とを比較して現
    在の上記生地(2)の温度上昇パターンが上記非加熱温度
    上昇パターンに沿っているか否か判断する比較手段と、 上記比較手段において上記温度測定器(7)の測定値が温
    度測定時における上記非加熱温度上昇パターン上の温度
    より低いとき、上記加熱温度上昇パターンに基づいて上
    記加熱手段(6)により上記生地(2)を加熱する制御手段
    と、 を備えるようにしたことを特徴とする食料品生地用温度
    調整装置付き攪拌機。
  2. 【請求項2】上記加熱手段(6)は赤外線ランプである請
    求項1に記載の食料品生地用温度調整装置付き攪拌機。
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