JP2014030591A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】釜に関連した設けられた回転体の回転を制御しながら適切に加熱制御する。
【解決手段】被加熱物を収容するための釜と、釜を加熱するための加熱部と、釜を覆うように閉じることが可能な蓋体と、蓋体の釜側に回転可能に取り付けられた回転体と、回転体を回転させるための撹拌モータ24と、を備え、加熱シーケンスは被加熱物を沸騰させる工程を含み、加熱部を加熱制御するメインCPU10aは、沸騰させる工程において、検出される回転体の回転数およびモータ電流値それぞれと、予め定められた値との比較から、加熱部の加熱量が変化するように制御する。
【選択図】図9

Description

本発明は加熱調理器に関し、特に、炊飯器などの加熱調理器に関する。
加熱調理器による炊飯工程は、材料(コメと水)を沸騰させる工程を含み、沸騰工程では、ふきこぼれを防止しつつも効率よく加熱する機能の提供が望まれている。
たとえば、特許文献1(特開2012−24458号公報)の炊飯器は、沸騰時の材料から発生する気泡を破壊するように回転駆動される回転体を備える。沸騰時には、回転体の回転数を検出し、検出した回転数に応じてヒータなどの通電率を可変に制御することで、ふきこぼれを防止しつつ加熱する。
特開2012−24458号公報
特許文献1では、回転体の回転数を、回転駆動のためのモータに設けられた電流測定回路が測定する電流から検出し、検出回転数の設定された駆動回転数からの低減値に基づき加熱量を低下させるようにしている。つまり、特許文献1ではモータ電流値は回転数検出のために参照されているが、回転体に係る負荷(発生する気泡など)が大きくなるにつれ電流値は大きくなることから、回転数のみならず電流値も参照し制御する方が、より適切な加熱制御が可能となる。しかしながら、特許文献1には、当該制御方法は示されていない。
それゆえに本発明の目的は、釜に関連した設けられた回転体の回転を制御しながら適切に加熱制御する加熱調理器を提供することである。
この発明のある局面に従う加熱調理器は、被加熱物を収容するための釜と、釜が収納される加熱調理器本体と、釜を加熱するための加熱部と、加熱シーケンスに従って加熱部を加熱制御するための制御部と、加熱調理器本体の上部に開閉可能に取り付けられ釜を覆うように閉じることが可能な蓋体と、蓋体の釜側に回転可能に取り付けられた回転体と、回転体を回転させるためのモータと、回転体が回転するようにモータを制御するためのモータ駆動部と、回転体の回転数を検出するための回転数検出部と、モータの電流値を検出するための電流検出部と、を備える。加熱シーケンスは前記被加熱物を沸騰させる工程を含み、制御部は、沸騰させる工程において、回転数検出部が検出する回転数および電流検出部が検出する電流値それぞれと、予め定められた値との比較から、加熱部の加熱量が変化するように制御する。
好ましくは、モータ駆動部は、沸騰させる工程において、回転体が目標回転数で回転するようにモータを制御し、制御部は、沸騰させる工程において、回転数検出部が検出する回転数と予め定められた回転数とを比較し、予め定められた回転数以上であるとき、電流検出部が検出する電流値と予め定められた電流値とを比較する。
好ましくは、モータ駆動部は、沸騰させる工程において、回転体が目標回転数で回転するようにモータを制御し、制御部は、沸騰させる工程において、回転数検出部が検出する回転数と予め定められた回転数とを比較し、予め定められた回転数未満であるとき、加熱部の加熱量を低下させるように制御する。
好ましくは、モータ駆動部は、沸騰させる工程において、回転体が目標回転数で回転するようにモータを制御し、制御部は、沸騰させる工程において、電流検出部が検出する電流値と予め定められた電流値とを比較し、予め定められた電流値以上であるとき、加熱部の加熱量を低下させるように制御する。
好ましくは、モータ駆動部は、沸騰させる工程において、回転体が目標回転数で回転するようにモータを制御し、制御部は、沸騰させる工程において、回転数検出部が検出する回転数と予め定められた回転数とを比較する手段と、沸騰させる工程において、電流検出部が検出する電流値と予め定められた電流値とを比較する手段と、を含み、比較の結果が、検出する回転数が予め定められた回転数以上であり、且つ検出する電流値が予め定められた電流値未満であることを示す時、加熱部の加熱量が目標加熱量となるように制御する。
好ましくは、制御部は、加熱部に対する通電率を可変に制御する。
好ましくは、被加熱物はコメと水とを含む。
好ましくは、加熱調理器は、炊飯器である。
この発明の他の局面に従うと、加熱シーケンスに従って加熱調理する加熱調理器の制御方法が提供される。この加熱調理器は、被加熱物を収容するための釜と、釜が収納される加熱調理器本体と、釜を加熱するための加熱部と、加熱調理器本体の上部に開閉可能に取り付けられ、釜を覆うように閉じることが可能な蓋体と、蓋体の釜側に回転可能に取り付けられた回転体と、回転体を回転させるためのモータと、回転体が回転するようにモータを制御するためのモータ駆動部と、回転体の回転数を検出するための回転数検出部と、モータの電流値を検出するための電流検出部と、を備える。加熱シーケンスは被加熱物を沸騰させる工程を含み、制御方法は、沸騰させる工程において、回転数検出部が検出する回転数および電流検出部が検出する電流値それぞれと、予め定められた値との比較から、加熱部の加熱量が変化するように制御する。
本発明によれば、回転体の回転数とモータ電流の両者をモニタしながら、加熱量を可変に変更し加熱制御する。
本実施の形態に係る炊飯器を斜め上方から見た概略斜視図である。 本実施の形態に係る蓋体を開いた状態の炊飯器の概略斜視図である。 本実施の形態に係る回転体を内鍋側から見た概略図である。 本実施の形態に係る第1,第2撹拌体の撹拌状態を説明するための概略斜視図である。 本実施の形態に係る炊飯器を上方から見た概略上面図である。 本実施の形態に係る液晶表示部の拡大図である。 本実施の形態に係る炊飯器を鉛直面で切った断面の概略図である。 本実施の形態に係る炊飯器の制御系の構成の概要を表わしたブロック図である。 図8の制御系構成の内のメイン制御系の詳細を表わしたブロック図である。 図8の制御構成の内のサブ制御系の詳細を表わしたブロック図である。 本実施の形態に係る処理フローチャートである。 本実施の形態に係る白米炊飯の加熱工程を説明する図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
以下の例においては、本発明に係る加熱調理器の具体例として炊飯器を挙げて説明する。もちろん、加熱調理器は炊飯器に限定されず、オーブンや電子レンジ等の他の加熱調理器であってもよい。したがって、ここでは加熱調理には一態様として炊飯のための加熱も含む。
<装置構成>
図1は、本実施の形態に係る炊飯器100を斜め上方から見た概略斜視図である。
図1を参照して、炊飯器100は、炊飯器本体1と、炊飯器本体1に開閉可能に取り付けられた蓋体2とを含む。炊飯器本体1は蓋体2に対して下部に位置する。蓋体2は、炊飯器本体1の上部に開閉可能に取付けられており、且つ当該炊飯器本体1に収容される内鍋7の上部開口部を覆うように閉じることが可能な形状を有する。
炊飯器本体1の前面には、蓋体2を開けるための開ボタン3が配される。炊飯器本体1の後面には電源コード47が配される。この電源コード47の大部分は、炊飯器本体1内のコードリール(図示せず)に引き出し可能に巻き付けられていている。
蓋体2の上面の前部には、炊き方や調理名などを表示する液晶表示部5と、複数の操作スイッチ6とが配され、さらに、操作スイッチ6には動作状態を表わすためのLED(Light Emitting Diode)インジケータ61が設けられている。操作スイッチ6は物理的な押下を受け付けるスイッチであってもよいし、静電容量式タッチキーであってもよい。操作スイッチ6が静電容量式タッチキーである場合には、インジケータ61に替えてタッチキーのバックライトが用いられてもよい。なお、液晶表示部5は表示部の一例である。
蓋体2の上面の後部には、米などの食材である被加熱物を収容するための釜に相当する内鍋7(図2)内の蒸気を排出するための蒸気排出口2aが設けられる。
図2は、蓋体2を開いた状態の炊飯器100の概略斜視図である。
図2を参照して、炊飯器本体1には、被加熱物の一例としての米や水などを収容するための内鍋7が収納されている。
炊飯器本体1の上面の前部には被係止部8が設けられており、蓋体2の下面の前部には係止部23が設けられている。被係止部8には係止部23が解除可能に係止する。
炊飯器本体1内には、蓋体2をロックするための蓋ロック部9が設けられている。蓋ロック部9が蓋体2をロックしていないときには、開ボタン3を押すと被係止部8が後方に移動するため、被係止部8に対する係止部23の係止は解除される。蓋ロック部9が蓋体2をロックしているときは、開ボタン3を押しても被係止部8が後方に移動しないため、被係止部8に対する係止部23の係止は解除されない。
蓋体2は、蓋体2を閉じたときに内鍋7側とは反対側に位置する外蓋21と、蓋体2を閉じたときに内鍋7側に位置する内蓋22とを含む。
外蓋21内には撹拌モータ24が設置されている。外蓋21の中央部内には回転可能に連結軸(図示せず)が設置され、撹拌モータ24が発生した回転駆動力を、プーリ(図示せず)やベルト(図示せず)を介して受けて回転する。
炊飯器本体1と蓋体2との間には回転体25が回転可能に配置されて、蓋体2に着脱可能に取り付けられている。回転体25は蓋体2の釜側に回転可能に取り付けられている。より詳しくは、回転体25の蓋体2側の部分からは回転軸29の一方の端部が突出している(図4参照)。回転軸29は、一方の端部が外蓋21の上記連結軸に着脱可能に連結されて、上記連結軸と一体に回転する。また、回転軸29は回転体25に対して回転可能となっている。
回転体25には第1,第2撹拌体26A,26B(これらを代表させて撹拌体26とも称する)が取り付けられている。第1,第2撹拌体26A,26Bは、それぞれ、径方向において回転体25と隣り合って、内鍋7内の米などに接触した撹拌状態と、内鍋7内の米などから乖離した非撹拌状態とを切替可能になっている。すなわち、第1,第2撹拌体26A,26Bのそれぞれは、一方の端部が回転体25に回動可能に取り付けられて、他方の端部が、回転体25から離れたり、回転体25に近づいたりすることが可能になっている。なお、第1,第2撹拌体26A,26Bは撹拌体の一例である。
図3は、回転体25を内鍋7側から見た概略図である。
回転体25は、蓋体側部材27と、この蓋体側部材27の内鍋7側の表面に着脱可能に取り付けられた内鍋側部材28とを有している。蓋体側部材27と内鍋側部材28との間には、第1,第2撹拌体兼用傘ギア30と、第1撹拌体用ギア31A,32A,33Aと、第2撹拌体用ギア31B,32B,33Bとが配置されている。回転軸29の回転駆動は、第1,第2撹拌体兼用傘ギア30および第1撹拌体用ギア31A,32A,33Aを介して第1撹拌体用回動軸34Aに伝わると共に、第1,第2撹拌体兼用傘ギア30および第2撹拌体用ギア31B,32B,33Bを介して第2撹拌体用回動軸34Bに伝わる。これにより、回転軸29が回転すれば、第1,第2撹拌体26A,26Bを第1,第2撹拌体用回動軸34A,34Bを中心に回動させて、図2,図3に示す非撹拌状態から図4に示す撹拌状態に切り替えたり、上記撹拌状態から上記非撹拌状態に切り替えたりすることが可能になっている。
なお、図4では、第1,第2撹拌体26A,26Bを視認できるように、炊飯器本体1および蓋体2の図示を省略している。
図5は、炊飯器100を上方から見た概略上面図である。
図5を参照して、蓋体2の上面の前部には表示部の一例としての液晶表示部5と、液晶表示部5を囲むように配置された複数の操作スイッチ6とが設けられている。メインCPU10aは、操作スイッチ6のユーザ操作から、操作内容が示す指示を入力する指示受付部の機能を有する。
操作スイッチ6は、保温/取消スイッチ6Aと、お料理選択スイッチ6Bと、炊飯選択スイッチ6Cと、炊飯/スタートスイッチ6Dと、洗米スイッチ6Eと、予約スイッチ6Fと、下方向スイッチ6Gと、上方向スイッチ6Hとを含む。各操作スイッチ6A〜6Hには、それぞれLEDインジケータ61A〜61Hが設けられている。
保温/取消スイッチ6Aは、保温の開始、または開始した調理や選択内容などの取り消しを指示するためのスイッチであって、LEDインジケータ61Aが点灯していることで保温状態であることを表わす。
お料理選択スイッチ6Bは、予め記憶されている調理メニュー内から実行する調理メニューを選択するためのスイッチであって、押すたびに予め規定された順で調理メニューが選択状態となる。LEDインジケータ61Bが点灯していることで調理メニューが選択された状態であることを表わす。
炊飯選択スイッチ6Cは、予め記憶されている炊飯メニューの内から実行する炊飯メニューを選択するためのスイッチであって、押すたびに予め規定された順で炊飯メニューが選択状態となる。LEDインジケータ61Cが点灯していることで炊飯メニューが選択された状態であることを表わす。
炊飯/スタートスイッチ6Dは、炊飯メニューや調理メニューや後述する洗米メニューや設定時間に応じた調理シーケンスのスタートを指示するためのスイッチであって、押すことで、調理シーケンスまたは先に選択されているメニューに対応したプログラムに従った加熱制御の開始(調理開始等)が指示される。LEDインジケータ61Dが点灯していることで炊飯メニュー、調理メニュー、または洗米メニューが実行中の状態であることを表わす。
洗米スイッチ6Eは、内鍋7に収容された米を水洗いする動作メニューである洗米メニューを選択するためのスイッチである。LEDインジケータ61Eが点灯していることで洗米メニューが選択された状態であることを表わす。
予約スイッチ6Fは、炊飯メニューや調理メニューや洗米メニューなどの開始の予約を指示するためのスイッチであって、押すことで、先に選択されているメニューの開始までの時間(予約時間)を受け付ける状態となる。LEDインジケータ61Fが点灯していることで炊飯メニューや調理メニューや洗米メニューなどの開始が予約された状態であることを表わす。
下方向スイッチ6Gおよび上方向スイッチ6Hは、選択内容や設定時間を先または後へ送る(先送り、後送り)ことを指示するためのスイッチである。LEDインジケータ61G,61Hが点灯していることで先送り操作または後送り操作がなされている状態であることを表わす。
図6は、液晶表示部5の拡大図であり、液晶表示部5が表示可能な文字および図をすべて図示している。
液晶表示部5は、米の種類を表示するための米表示部5aと、米の炊き方を表示するための炊き方表示部5bと、調理メニューを表示するための調理表示部5cと、回転体25や第1,第2撹拌体26A,26Bによる内鍋7内の撹拌状態を表示するための内部状態表示部5dと、時間表示部5eと、操作スイッチ6での操作状態を表示するための操作状態表示部5fとを含む。
米表示部5aは、一例として、「白米」、「無洗米」、「玄米」、「発芽玄米」および「分づき米」のうちの1つを表示する。
炊き方表示部5bは、一例として、「ごはん」、「極上」、「おいそぎ」、「炊きこみ」、「おかゆ」、「極美がゆ」、「カレー用」、「少量」、「おこげ」、「すしめし」および「エコ炊飯」のうちの1つを表示する。
調理表示部5cは、一例として、「煮物」、「シチュー」、「蒸し物」、「お菓子」、「マイメニュー」、「予約1」および「予約2」のうちの1つを表示する。
これらの米表示部5a、炊き方表示部5b、調理表示部5cの表示は、操作スイッチ6の操作に応じて変化する。
内部状態表示部5dの表示は、回転体25および第1,第2撹拌体26A,26Bの状態に応じて変化する。
時間表示部5eの表示は時間または調理工程の経過に伴って変化する。
操作状態表示部5fは、操作スイッチ6での操作が無効状態となっていることを表示する。
図7は、炊飯器100を鉛直面で切った断面の概略図である。
炊飯器100は、上記炊飯器本体1と、炊飯器本体1内に収納される内鍋7と、炊飯器本体1の上部に開閉可能に取り付けられ、内鍋7の上部開口部を覆うように閉じることが可能な蓋体2と、蓋体2を閉じたときに内鍋7側とは反対側に位置する外蓋21と、蓋体2を閉じたときに内鍋7側に位置する内蓋22と、内蓋22を加熱するための蓋ヒータ4aと、内鍋7の側面を加熱することで内鍋7内の被加熱物を保温するための保温ヒータ4bと、炊飯器本体1内の下側に配置され、内鍋7を誘導加熱するための誘導コイル4cと、内鍋7の温度を検知するための内鍋7に関連して設けられた温度センサ15aと、内鍋7に収容された被加熱物の重量を検知するための重量センサ15bと、蓋体2に着脱可能に取り付けられた回転体25とを含む。
メインCPU10aは、サブCPU10bを介し重量センサ15bの検知信号から測定された重量を取得し、取得した重量と予め定められた内鍋7の重量とから、内鍋7内に収容された被加熱物の重量を取得(算出)する。また、メインCPU10aは重量センサ15bの検知信号から炊飯器本体1に内鍋7が装着されているか否かを判定する。
外蓋21内には撹拌モータ24が設置されている。回転体25の回転軸29は内蓋22を貫通し、その一方の端部が図示しないプーリやベルトを介して撹拌モータ24に接続されている。
外蓋21の表面には液晶表示部5および操作スイッチ6が設けられ、外蓋21内には、液晶表示部5および操作スイッチ6と接続され、その操作に従って炊飯器100全体を制御するためのメイン制御部が含まれる。メイン制御部には、メインCPU(Central Processing Unit)10aと、メインROM(Read Only Memory)11aおよびメインRAM(Random Access Memory)12aなどである記憶部が含まれる。
炊飯器本体1と内鍋7との間の空間には、メインCPU10aからの制御信号を受けて、誘導コイル4cによる誘導加熱など、炊飯器本体1に含まれる各部を制御するためのサブ制御部が含まれる。サブ制御部には、サブCPUと、サブROMおよびサブRAMなどである記憶部とが含まれる。
サブ制御部および誘導コイル4c近傍には、これらの発熱を冷却するための冷却ファン13が配置される。
<機能構成>
図8は、炊飯器100の制御系の構成の概要を表わしたブロック図である。
図8を参照して、炊飯器100の制御系は、大きくは、蓋体2側のメイン制御系と炊飯器本体1側のサブ制御系とに分かれる。蓋体2側のメイン制御系はメインCPU10aを含み、炊飯器本体1側のサブ制御系はサブCPU10bを含む。
メインCPU10aはメイン制御系に含まれる各機能を制御する他、サブCPU10bに対して制御信号を出力して、サブCPU10bにサブ制御系に含まれる各機能の制御を実行させる。また、サブCPU10bは各種信号をメインCPU10aに対して出力する。
メインCPU10aとサブCPU10bとは電気的に分離(絶縁)されている。そのため、メインCPU10aとサブCPU10bとの間の上記信号のやり取りは、好ましくは無線通信が利用される。一例として、フォトカプラが用いられてもよい。すなわち、メイン制御系およびサブ制御系は、それぞれ、通信部54a,54bを含み、上記信号をやり取りする。通信部54a,54bは好ましくは無線通信を行ない、一例として、フォトカプラが挙げられる。
メイン制御系には電源回路50a、サブ制御系には電源回路50b,50cが含まれる。炊飯器本体1に含まれる電源コード47(図示せず)を介して商用電源470から供給された交流電力は、サブ制御系の電源回路50b,50cにもたらされる。
サブ制御系の電源回路50cは供給された交流電力を直流電力に変換してサブCPU10bに供給する。サブ制御系の電源回路50bはメイン制御系への供給用の電源回路であって、供給された交流電力を直流電力に変換した後に、メイン制御系に供給するための交流電力に変換して絶縁トランス40に渡す。交流電力は絶縁トランス40において変圧された後にメイン制御系の電源回路50aに入力される。メイン制御系の電源回路50aは、入力された交流電力を直流電力に変換してメインCPU10aに供給する。すなわち、電源回路50aおよび電源回路50bは、絶縁トランス40によって電気的に絶縁されており、電磁誘導によって電源回路50aから電源回路50bへ電気エネルギーを伝達する。
図9は、図8の制御系構成の内のメイン制御系の詳細を表わしたブロック図である。一部、説明のためにサブ制御系の構成も図示されている。
図9を参照して、メイン制御系にはメインCPU10aが含まれる。メインCPU10aは電源回路50aから電力供給を受けて動作する。
メインCPU10aには、メインCPU10aで実行されるプログラムを記憶するためのROM11aと、プログラム実行の際の作業領域となるRAM12aとが電気的に接続される。
メインCPU10aには、さらに、通信部54a、液晶表示部5、操作スイッチ6、LEDインジケータ61、ブザー14、タイマー16、着脱検知部55、モータ駆動回路57、および蓋開閉検知部56が電気的に接続されている。
メインCPU10aは操作スイッチ6からの操作信号の入力を受け付けることで対応するプログラムを選択し、実行する。メインCPU10aは、プログラムを実行することで液晶表示部5での表示、LEDインジケータ61の点灯/消灯、ブザー14の鳴動を制御する。また、サブ制御系に含まれる各部のうち上記プログラムの実行に基づいて制御対象となる構成を制御するための制御信号を通信部54aに渡すことで、サブCPU10bに対して出力する。
モータ駆動回路57は撹拌モータ24を駆動させるための機構であり、メインCPU10aは上記プログラムの実行に従って、必要なタイミングで必要な駆動量で撹拌モータ24を駆動させるよう、モータ駆動回路57を制御する撹拌制御部の機能を有する。なお、モータ駆動回路57には、後述する蓋開閉検知部56からの検知信号も入力され、その検知に応じて撹拌モータ24を駆動/非駆動するようにしてもよい。
モータ駆動回路57はメインCPU10aからの制御信号に従う電圧を撹拌モータ24に印加する。撹拌モータ24の図示しない出力軸は回転体25の回転軸29に連接されており、撹拌モータ24に印加される電圧に比例して出力軸の回転数が設定される。撹拌モータ24に同一電圧が印加される場合に、負荷(トルク)が大きくなると、換言すると回転体25に係る負荷などが大きくなると、それに伴って出力軸の回転数が低下する一方で、撹拌モータ24に通電される電流は比例して大きくなる。
着脱検知部55は、蓋体2に着脱可能に構成されている回転体25の着脱を検知するための機構である。具体的な構成は特定の構成に限定されるものではないが、一例として、回転体25の回転軸29に動力を伝える撹拌モータ24のパルス信号に基づいてその回転量を判断し、回転体25の着脱を検知する構成が挙げられる。他の構成として、たとえば着脱を検知するためのセンサを用いてもよい。
蓋開閉検知部56は蓋体2の炊飯器本体1に対する開閉状態を検知するための機構である。具体的な構成は特定の構成に限定されるものではないが、一例として、被係止部8に対する係止部23の係止を検知するためのセンサを用いてもよい。
また、図9の構成の他、回転体25に対する撹拌体26の状態(撹拌状態、非撹拌状態)を検知するための機構が含まれてもよい。この機構の構成もまた特定の構成に限定されるものではないが、たとえば、センサを用いてもよいし、撹拌モータ24のパルス信号に基づいてその回転量を判断することで撹拌体26の状態を検知してもよい。
これらの検知信号はメインCPU10aに入力され、必要に応じて制御に用いられる。
図10は、図8の制御構成の内のサブ制御系の詳細を表わしたブロック図である。一部、説明のためにメイン制御系の構成も図示されている。
図10を参照して、サブ制御系にはサブCPU10bが含まれる。サブCPU10bは電源回路50cから電力供給を受けて動作する。
サブCPU10bには、同期検出部43、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)45、カレントトランス59、リレー51a,51b、パルス信号を発生させるための発振回路52、蓋ロック駆動部44、ファン駆動回路58、温度検知回路41、およびリセット制御を行なうためのリセット回路53が電気的に接続されている。
商用電源470からの電力線は、リレー51cを経て整流回路48に接続されている。商用電源470から整流回路48までの間にはカレントトランス59が接続される。カレントトランス59は、電力線に流れる電流を検出し、検出値をサブCPU10bに対して出力する。
整流回路48にはチョークコイル42を経てコンデンサ46,49が接続され、コンデンサ46に並列に誘導コイル4cが接続されている。整流回路48によって直流に変換された電力がチョークコイル42およびコンデンサ49からなる平滑回路を経て誘導コイル4cに供給される。コンデンサ46および誘導コイル4cはIGBT45を経てサブCPU10bに接続されている。
さらに、商用電源470からの電力線は、ダイオードD1,D2を経て蓋ヒータ4aおよび保温ヒータ4bに接続され、これらヒータに電力が供給される。蓋ヒータ4aおよび保温ヒータ4bへの給電経路には、リレー51a,51bが接続される。リレー51a,51bはサブCPU10bからの制御信号に応答してON/OFFされる。リレー51a,51bは、蓋ヒータ4a、保温ヒータ4bへの給電経路を遮断可能な「開閉装置」を構成する。
サブCPU10bにはさらに通信部54bが電気的に接続され、メインCPU10aからの制御信号を通信部54bで受信してその制御信号に従って各部を制御する。このとき、サブCPU10bは、サブROMに記憶されているプログラムを読出し実行するようにしてもよい。
すなわち、サブCPU10bは、メインCPU10aからの制御信号に従ってIGBT45のON/OFFを制御することで、誘導コイル4cの通電率(Duty比)を可変に変化させて加熱量が変化するように制御する。このとき、同期検出部43が商用電源470から供給される交流電力から同期信号を抽出し、サブCPU10bに入力する。サブCPU10bは、同期信号に基づくタイミングでIGBT45のON/OFFを制御する。
また、サブCPU10bは、メインCPU10aからの制御信号に従ってリレー51a,51bのON/OFFを制御することで、蓋ヒータ4aおよび保温ヒータ4bでの加熱、保温を制御する。
蓋ロック駆動部44は蓋ロック部9を駆動させるための機構であり、サブCPU10bはメインCPU10aからの制御信号に従って蓋ロック部9に施錠/解錠させるよう蓋ロック駆動部44を制御する。
ファン駆動回路58は冷却ファン13を駆動させるための機構であり、サブCPU10bはメインCPU10aからの制御信号に従って冷却ファン13を駆動させるよう、ファン駆動回路58を制御する。
温度検知回路41は内鍋7の温度を検知するための機構であり、温度センサ15aからのセンサ信号に基づいて温度を検知して、検知信号をサブCPU10bに入力する。サブCPU10bは、検知信号をデジタルデータに変換しメインCPU10aに出力する。これにより、メインCPU10aは、入力するデジタルデータから温度センサ15aが測定した内鍋7の温度を示す温度データを取得する。
リレー51cは、商用電源470から供給された電力の、蓋ヒータ4a、保温ヒータ4b、および誘導コイル4cへの供給を遮断する。リレー51cの励磁コイルは、メイン制御系のメインCPU10aに接続される。メインCPU10aから励磁コイルに電力が供給されると、リレー51cの接点が閉成(OFF)される。励磁コイルの非通電時には、リレー51cに接点が開放(ON)される。すなわち、メイン制御系のメインCPU10aは、実行するプログラムに従って蓋ヒータ4a、保温ヒータ4b、および誘導コイル4cへ電力の供給を直接遮断するための制御が可能となる。
ここでは、誘導コイル4cは加熱調理のために内鍋7を加熱するための加熱部に相当するが、蓋ヒータ4aまたは保温ヒータ4bも加熱部として機能するようにしてもよい。
図11は、本発明の実施の形態に係る白米炊飯における沸騰維持工程の処理フローチャートである。このフローチャートに従うプログラムは予めメインROM11aに格納されて、メインCPU10aが当該プログラムを読出し実行することにより、各部が制御される。
図12は本実施の形態に係る白米炊飯の加熱工程を説明する図である。図12は、炊飯の加熱制御を開始してから終了するまでの期間における、温度センサ15aの検知温度の時間変化を示すグラフである。上記の沸騰維持工程を含む白米炊飯の加熱工程について図12を参照して説明する。
まず、内鍋7内に予め定められた量の被加熱物(コメと水)を収容し、内鍋7を炊飯器本体1に収容し、蓋体2を閉じて、ユーザが炊飯/スタートスイッチ6Dを操作すると、白米炊飯の加熱開始が指示される。メインCPU10aは、ROM11aから記憶されている白米炊飯の加熱シーケンス(プログラム)を読出し、加熱シーケンスを実行開始する。
開始後の予熱工程では加熱部の通電率(Duty比)を制御し内鍋7を加熱し、検知温度が目標温度(60℃)まで達すると予熱工程が完了して、目標温度を維持する保持工程ののち、立ち上げ工程に入る。立ち上げ工程に入ると、内鍋7内の温度を急激に上昇させるように加熱部の通電率を可変に制御する。内鍋7の温度が水の沸騰温度にまで達すると、沸騰維持工程へと移る。
沸騰維持工程では、加熱部の通電率を制御して内鍋7の温度を100℃以上に上昇させる。このとき、内鍋7内の水分量が減り、粘度の高い御粘(おねば)が発生し易くなる。そこで、沸騰維持工程を開始してから予め設定された時間が経過するか、あるいは内鍋7の温度が予め設定された温度になると、撹拌モータ24をONにして、回転体25を目標回転数(たとえば400RPM)で回転させる。これにより、回転体25の表面に付着しようとする御粘を遠心力で破壊しつつ内鍋7内に戻すことできると共に、非撹拌状態である倒伏状態の撹拌体26の一部で御粘の泡を物理的に破壊して御粘の噴きこぼれを抑制できる。これにより、沸騰維持工程では、御粘のふきこぼれ防止を目的とした加熱量の低減または制限を行わなくてもよくなり、高い火力を維持し易くなり、好ましい炊き上げ状態を得ることができる。沸騰維持工程の後は、蒸らし工程および保温工程が順に実行される。
本実施の形態では、上記の沸騰維持工程において、高い火力をより維持し易くするために、図11のフローチャートに従うプログラムが実行される。
ここでは、回転体25の回転軸29に動力を伝達する撹拌モータ24に関連してモータの回転数を検出するモータ回転数センサ(図示せず)が設けられる。モータ回転数センサはエンコーダを含み、回転数を示すエンコーダ出力がメインCPU10aに与えられる。メインCPU10aは、エンコーダの出力から所定換算式に従い回転体25の回転数を取得(算出)する。また、撹拌モータ24に関連して電流検出回路(図示せず)が設けられており、電流検出回路は撹拌モータ24に流れる電流(以下、モータ電流という)を検出し、検出信号をメインCPU10aに出力する。メインCPU10aは、当該検出信号からモータ電流値を検出する。
沸騰維持工程では、メインCPU10aは、目標回転数と取得される回転体25の回転数の差分に応じて撹拌モータ24の回転数が変化するような制御信号を、モータ駆動回路57に出力し、モータ駆動回路57は制御信号に従う電圧信号を撹拌モータ24に出力する。これにより、モータ電流は、回転体25の回転数が目標回転数を維持するように可変に変化する。
沸騰維持工程に移行し回転体25の回転が開始されると、まず、メインCPU10aは、回転体25の回転数を取得する(ステップS7)。沸騰維持工程では、メインCPU10aは、加熱部の出力が沸騰維持工程における目標温度を得ることができるような予め定められた出力(たとえば、1000W)となるような通電率で加熱部の加熱制御を開始し、また上記の目標回転数(400RPM)を維持するようにモータ駆動回路57に制御信号を出力する。
メインCPU10aは、取得される回転体25の回転数と予め定められた回転数である300RPMとを比較し、比較結果から、回転体25の回転数は300RPM未満であるか否かを判定する(ステップS9)。なお、“300RPM”は目標回転数よりも低い回転数であって、回転体25により御粘を破壊することができず御粘が付着した状態であることを判定するための閾値であり、目標回転数を基準に予め実験などにより取得される。
300RPM未満であると判定すると(ステップS9でYES)、加熱部の出力を低下させるように制御する(ステップS21)。たとえば、1000W→700Wとなるように、加熱部に対する通電率を切換える。その後、ステップS17の処理に移行する。すなわち、回転体25に御粘が付着し負荷が過大である場合には、実測の回転数は目標回転数から低下する。したがって、1000W→700Wに切替えて、内鍋7内の御粘の発生を抑制する。
その後、温度センサ15aの出力から内鍋7の温度を検出し(ステップS17)、検出温度が予め定められた温度(たとえば、120℃)を示すか否かを判定する(ステップS19)。まだ、十分に沸騰状態を維持できていない場合には120℃にまで達していないことから(ステップS19でNO)、処理はステップS7に戻る。
メインCPU10aは回転体25の回転数を取得し(ステップS7)、回転体25の回転数は300RPM未満であるか否かを判定する(ステップS9)。
メインCPU10aは、回転数は十分に得られていると判定する場合には(ステップS9でNO)、モータ電流が過大であるか否かを判定する(ステップS13)。
メインCPU10aは、測定されるモータ電流値と予め定められた電流値(たとえば、5A)とを比較し、モータ電流が5A以上であると判定すると(ステップS13でYES)、ステップS21に移行する。ステップS21では、加熱部の出力を1000W→700Wに低下させる。なお、700Wであった場合には、700Wを維持する。
なお、判定基準となるモータ電流値(5A)は、撹拌モータ24の規格から定まる値である。
このように、回転体25の実測の回転数に比べモータ電流値が高いことから回転体25に御粘が付着し過ぎていると判定される場合(ステップS9でYES、ステップS13でYES)は、御粘の発生を抑制するように火力を低下させる。また、回転数は十分であるが(ステップS9でNO)モータ電流が過大である場合には(ステップS13でYES)、そのまま推移すると撹拌モータ24が故障する原因となることから、撹拌モータ24の故障を回避する安全サイドの策として火力低下の処理を実行する。
ステップS13の処理に戻り、モータ電流値は5A以上でないと判定されると(ステップS13でNO)、加熱部を、その出力が1000Wになるような予め定められた通電率で制御する(ステップS15)。すなわちモータ回転数も十分でありモータ電流も適正である場合には、換言すると回転体25の回転により御粘を順調に破壊し内鍋7に収めることができている状態である場合には、その後、メインCPU10aは、温度センサ15aの出力から内鍋7の温度を検知し(ステップS17)、その温度が120℃以上であるか否かを判定する(ステップS19)。
120℃以上であると判定すると(ステップS19でNO)、すなわち十分に沸騰し沸騰維持工程を終了する温度にまで達していると判定すると、処理は終了するが、120℃未満であると判定すると、ステップS7の処理に戻り、以降の処理を繰返す。
なお、ステップS12では、処理終了の判定基準を温度(120℃)としたが、沸騰維持工程を開始してからの経過時間が予め定められた時間を示すかを判定の基準に代替してもよく、また両基準を併用して判定してもよい。
また、図11では加熱量を変化させるための回転数およびモータ電流の閾値をそれぞれ1種類(300RPMと5A)としたが2種類以上であってもよく、また加熱量も2段階(1000Wと700W)の切替えに限定されず、3段階以上の切替えとしてもよい。
図11の処理によれば、回転体25の回転数とモータ電流の両者をモニタしながら、回転体25の表面に付着しようとする御粘を遠心力で破壊しつつ内鍋7内に戻すことができるように、回転体25の回転を制御しながら加熱制御することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 炊飯器本体、2 蓋体、4a 蓋ヒータ、4b 保温ヒータ、4c 誘導コイル、6D 炊飯/スタートスイッチ、7 内鍋、10a メインCPU、15a 温度センサ、25 回転体、24 撹拌モータ、57 モータ駆動回路。

Claims (9)

  1. 被加熱物を収容するための釜と、
    前記釜が収納される加熱調理器本体と、
    前記釜を加熱するための加熱部と、
    加熱シーケンスに従って前記加熱部を加熱制御するための制御部と、
    前記加熱調理器本体の上部に開閉可能に取り付けられ、前記釜を覆うように閉じることが可能な蓋体と、
    前記蓋体の釜側に回転可能に取り付けられた回転体と、
    前記回転体を回転させるためのモータと、
    前記回転体が回転するように前記モータを制御するためのモータ駆動部と、
    前記回転体の回転数を検出するための回転数検出部と、
    前記モータの電流値を検出するための電流検出部と、を備え、
    前記加熱シーケンスは前記被加熱物を沸騰させる工程を含み、
    前記制御部は、
    前記沸騰させる工程において、前記回転数検出部が検出する回転数および前記電流検出部が検出する電流値それぞれと、予め定められた値との比較から、前記加熱部の加熱量が変化するように制御する、加熱調理器。
  2. 前記モータ駆動部は、
    前記沸騰させる工程において、前記回転体が目標回転数で回転するように前記モータを制御し、
    前記制御部は、
    前記沸騰させる工程において、前記回転数検出部が検出する回転数と予め定められた回転数とを比較し、予め定められた回転数以上であるとき、前記電流検出部が検出する電流値と予め定められた電流値とを比較する、請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記モータ駆動部は、
    前記沸騰させる工程において、前記回転体が目標回転数で回転するように前記モータを制御し、
    前記制御部は、
    前記沸騰させる工程において、前記回転数検出部が検出する回転数と予め定められた回転数とを比較し、予め定められた回転数未満であるとき、前記加熱部の加熱量を低下させるように制御する、請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 前記モータ駆動部は、
    前記沸騰させる工程において、前記回転体が目標回転数で回転するように前記モータを制御し、
    前記制御部は、
    前記沸騰させる工程において、前記電流検出部が検出する電流値と予め定められた電流値とを比較し、予め定められた電流値以上であるとき、前記加熱部の加熱量を低下させるように制御する、請求項1から3のいずれかに記載の加熱調理器。
  5. 前記モータ駆動部は、
    前記沸騰させる工程において、前記回転体が目標回転数で回転するように前記モータを制御し、
    前記制御部は、
    前記沸騰させる工程において、前記回転数検出部が検出する回転数と予め定められた回転数とを比較する手段と、
    前記沸騰させる工程において、前記電流検出部が検出する電流値と予め定められた電流値とを比較する手段と、を含み、
    比較の結果が、検出する回転数が予め定められた回転数以上であり、且つ検出する電流値が予め定められた電流値未満であることを示す時、前記加熱部の加熱量が目標加熱量となるように制御する、請求項1から4のいずれかに記載の加熱調理器。
  6. 前記制御部は、前記加熱部に対する通電率を可変に制御する、請求項1から5のいずれかに記載の加熱調理器。
  7. 前記被加熱物はコメと水とを含む、請求項1から6のいずれかに記載の加熱調理器。
  8. 前記加熱調理器は、炊飯器である、請求項1から7のいずれかに記載の加熱調理器。
  9. 加熱シーケンスに従って加熱調理する加熱調理器の制御方法であって、
    前記加熱調理器は、
    被加熱物を収容するための釜と、
    前記釜が収納される加熱調理器本体と、
    前記釜を加熱するための加熱部と、
    前記加熱調理器本体の上部に開閉可能に取り付けられ、前記釜を覆うように閉じることが可能な蓋体と、
    前記蓋体の釜側に回転可能に取り付けられた回転体と、
    前記回転体を回転させるためのモータと、
    前記回転体が回転するように前記モータを制御するためのモータ駆動部と、
    前記回転体の回転数を検出するための回転数検出部と、
    前記モータの電流値を検出するための電流検出部と、を備え、
    前記加熱シーケンスは前記被加熱物を沸騰させる工程を含み、
    前記制御方法は、
    前記沸騰させる工程において、前記回転数検出部が検出する回転数および前記電流検出部が検出する電流値それぞれと、予め定められた値との比較から、前記加熱部を加熱量が変化するように制御する、加熱調理器の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018006774A1 (en) * 2016-07-04 2018-01-11 Philips (Jiaxing) Health And Technology Co., Ltd. A cooking appliance and a method for manufacturing the same

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