JP2014033712A - 開閉検知回路およびそれを備える電気機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータを確実に停止させることが可能な開閉検知回路およびそれを備える電気機器を提供する。
【解決手段】開閉検知回路は、蓋開閉検知部56と、メインCPU10aと、遮断部62a,62bとを備える。蓋開閉検知部56は、開閉部の開状態および閉状態を検知して、開閉部が開状態および閉状態のうちのいずれであるかを示す検知信号を出力する。メインCPU10aは、開閉部の開状態を示す検知信号を受けた場合に、モータ駆動回路57への電力の供給およびPWM信号の出力のうちの少なくとも一方を停止する。遮断部62aは、電源電圧Vddからモータ駆動回路57への電力の供給経路に設けられ、開閉部の開状態を示す検知信号に応答して、電力の供給を遮断する。遮断部62bは、メインCPU10aからモータ駆動回路57へのPWM信号の伝達経路に設けられ、開閉部の開状態を示す検知信号に応答して、PWM信号を遮断する。
【選択図】図11

Description

本発明は、開閉検知回路およびそれを備える電気機器に関し、特に、モータを備えた電気機器に用いられる開閉検知回路およびそれを備える電気機器に関する。
モータを備えた電気機器では、動作中のモータを停止させることが望ましい場合がある。たとえば、首振り機能を有する扇風機を部屋の隅に設置した場合、首振り途中でヘッド部が壁に当たり、首振りが抑制されてしまうことがある。この状態では、ヘッド部の向きを連続的に変化させるための首振りモータに負荷がかかる。そのため、首振りモータが焼きつくこともあり得る。
特開2011―231731号公報(特許文献1)に開示される扇風機は、首振りモータの回転駆動に伴ってパルス信号を発生させるパルス信号発生部を備える。すなわち、首振りが抑制されている状態ではパルス信号は発生しない。制御回路は、パルス信号検出部と首振りモータ遮断部とを有する。パルス信号検出部は、パルス信号発生部からのパルス信号の有無を検出する。首振りモータ遮断部は、パルス信号検出部が一定時間継続してパルス信号を検出しない場合に、首振りモータの動作を停止させる。これにより、首振りモータの焼きつきを防止することができる。
首振り機能を有する扇風機と同様に、開閉部を備える電気機器においてもモータの動作を停止させることが望ましい場合がある。たとえば、開閉部が開状態のときに、モータにより回転される回転体に利用者が触れることができる場合などが該当する。このような電気機器では、開閉検知回路により開閉部の開状態を検知する。開閉部が開状態のときには、制御回路がモータの動作を停止させることが望ましい。これにより、安全性を向上することができる。
特開2011―231731号公報
一般に制御回路は、マイクロコンピュータ、あるいはCPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を含んで構成される。これら制御回路は様々な要因により誤動作(マイクロコンピュータの暴走を含む)を起こす可能性がある。上記要因とは具体的に、電源電圧の著しい変動、信号の伝達経路に乗るノイズ、規定された範囲外の環境下での使用などが挙げられる。
しかしながら、特許文献1の扇風機では、パルス信号検出部と首振りモータ遮断部とが制御回路に設けられている。そのため、制御回路が誤動作あるいは暴走した場合には、パルス信号の有無を正しく検出することができない。その結果、首振りモータの動作を停止させることができなくなる可能性がある。
開閉検知回路を備える電気機器でも、制御回路の誤動作あるいは暴走が起こり得る。この場合にも特許文献1の扇風機と同様に、開閉部が開状態のときに制御回路がモータの動作を停止させることができなくなってしまう。
それゆえに、本発明は上述の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、モータを確実に停止させることが可能な開閉検知回路およびそれを備える電気機器を提供することである。
本発明のある局面に従えば、筐体と、開口部を開閉する開閉部と、電源からの電力および制御信号を受けるモータ駆動回路と、モータ駆動回路により駆動されるモータとを備えた電気機器に用いられる開閉検知回路は、検知回路と、制御回路と、第1および第2の遮断部とを備える。検知回路は、開閉部の開状態および閉状態を検知して、開閉部が開状態および閉状態のうちのいずれであるかを示す検知信号を出力する。制御回路は、開閉部の閉状態を示す検知信号を受けた場合に、制御信号の出力が可能と判断する。制御回路は、開閉部の開状態を示す検知信号を受けた場合に、電源からモータ駆動回路への電力の供給、およびモータ駆動回路への制御信号の出力のうちの少なくとも一方を停止する。第1の遮断部は、電源からモータ駆動回路への電力の供給経路に設けられる。第1の遮断部は、開閉部の開状態を示す検知信号に応答して、電源からモータ駆動回路への電力の供給を遮断する。第2の遮断部は、制御回路からモータ駆動回路への制御信号の伝達経路に設けられる。第2の遮断部は、開閉部の開状態を示す検知信号に応答して、制御回路からモータ駆動回路への制御信号を遮断する。
本発明によれば、第1および第2の遮断部は制御回路を介さずに動作する。そのため、たとえ制御回路の誤動作あるいは暴走が起こったとしても、モータを確実に停止させることが可能になる。
好ましくは、検知信号は、第1の遮断部に送られる第1の検知信号と、第2の遮断部に送られる第2の検知信号とを含む。検知回路は、第1の検知信号を出力する第1の検知部と、第2の検知信号を出力する第2の検知部とを含む。
本発明によれば、モータをより確実に停止させることが可能になる。
好ましくは、制御回路は、開閉部の開状態を示す検知信号を受けた場合に、電源からモータ駆動回路への電力の供給、およびモータ駆動回路への制御信号の出力の双方を停止する。
本発明によれば、モータをより確実に停止させることが可能になる。
本発明の他の局面に係る電気機器は、筐体と、開閉部と、モータ駆動回路と、モータと、上記開閉検知回路とを備える。
本発明によれば、第1および第2の遮断部は制御回路を介さずに動作する。そのため、たとえ制御回路の誤動作あるいは暴走が起こったとしても、モータを確実に停止させることが可能な電気機器を実現することができる。
好ましくは、電気機器は、モータにより回転される回転体をさらに備える。回転体は、筐体の内部に設けられている。
本発明によれば、電気機器の安全性を向上することができる。
本発明によれば、モータを確実に停止させることが可能になる。
実施の形態にかかる炊飯器の蓋体の閉状態における概略斜視図である。 炊飯器の蓋体の開状態における概略斜視図である。 炊飯器の回転体の概略下面図である。 第1,第2撹拌体の撹拌状態を説明するための概略斜視図である。 炊飯器の概略上面図である。 炊飯器の液晶表示部の拡大図である。 炊飯器の概略断面図である。 炊飯器の制御系の構成の概要を表わしたブロック図である。 図8の制御系構成の内のメイン制御系の詳細を表わしたブロック図である。 図8の制御構成の内のサブ制御系の詳細を表わしたブロック図である。 図9のモータ駆動回路に関連する構成要素の詳細を表わしたブロック図である。 図11のブロック図の具体的な回路構成を表した回路図である。 モータ駆動回路に関連する構成要素の、図11とは異なる詳細を表わしたブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
以下の例においては、本発明に係る電気機器の具体例として加熱調理機器である炊飯器を挙げて説明する。もちろん、電気機器は炊飯器に限定されず、電子レンジ等の他の加熱調理機器であってもよいし、加熱調理機器に限定されず、洗濯機や掃除機などの他の家電機器であってもよいし、家電機器に限定されずCDプレーヤ等の一般的な電気機器であってもよい。本発明に係る電気機器は、たとえば蓋の開け閉め等による開状態と閉状態とを有し、モータを備える電気機器であれば、どのようなものであってもよい。
<装置構成>
図1は、本実施の形態にかかる炊飯器100を斜め上方から見た概略斜視図である。
図1を参照して、炊飯器100は、炊飯器本体1と、炊飯器本体1に開閉可能に取り付けられた蓋体2とを含む。炊飯器本体1は蓋体2に対して下部に位置する。炊飯器本体1の上面には開口部が形成されている。なお、炊飯器本体1は本発明に係る「筐体」の一例であり、蓋体2は本発明に係る「開閉部」の一例である。
炊飯器本体1の前面には、蓋体2を開けるための開ボタン3が配される。炊飯器本体1の後面には電源コード47が配される。この電源コード47の大部分は、炊飯器本体1内のコードリール(図示せず)に引き出し可能に巻き付けられている。
蓋体2の上面の前部には、炊き方や調理名などを表示する液晶表示部5と、複数の操作スイッチ6とが配されている。さらに、操作スイッチ6には、動作状態を表わすためのLED(Light Emitting Diode)インジケータ61が設けられている。操作スイッチ6は物理的な押下を受け付けるスイッチであってもよいし、静電容量式タッチキーであってもよい。操作スイッチ6が静電容量式タッチキーである場合には、LEDインジケータ61に替えてタッチキーのバックライトが用いられてもよい。
蓋体2の上面の後部には、内鍋7(図2参照)内の蒸気を排出するための蒸気排出口2aが設けられる。
図2は、蓋体2の開状態における炊飯器100の概略斜視図である。
図2を参照して、炊飯器本体1には、被加熱物の一例としての米や水などを収容するための内鍋7が収納されている。
炊飯器本体1の上面の前部には被係止部8が設けられており、蓋体2の下面の前部には係止部23が設けられている。被係止部8には係止部23が解除可能に係止する。
炊飯器本体1内には、蓋体2をロックするための蓋ロック部9が設けられている。蓋ロック部9が蓋体2をロックしていないときには、開ボタン3を押すと被係止部8が後方に移動する。このため、被係止部8に対する係止部23の係止は解除される。蓋ロック部9が蓋体2をロックしているときは、開ボタン3を押しても被係止部8が後方に移動しない。このため、被係止部8に対する係止部23の係止は解除されない。
蓋体2は、蓋体2の閉状態において内鍋7側とは反対側に位置する外蓋21と、蓋体2の閉状態において内鍋7側に位置する内蓋22とを含む。
外蓋21内には撹拌モータ24が設置されている。外蓋21の中央部内には回転可能に連結軸(図示せず)が設置され、撹拌モータ24が発生した回転駆動力を、プーリ(図示せず)やベルト(図示せず)を介して受けて回転する。
炊飯器本体1と蓋体2との間には回転体25が回転可能に配置されて、蓋体2に着脱可能に取り付けられている。より詳しくは、回転体25の蓋体2側の部分からは回転軸29の一方の端部が突出している(図4参照)。回転軸29は、一方の端部が外蓋21の上記連結軸に着脱可能に連結されて、上記連結軸と一体に回転する。また、回転軸29は回転体25に対して回転可能となっている。
回転体25には第1,第2撹拌体26A,26B(これらを代表させて撹拌体26とも称する)が取り付けられている。第1,第2撹拌体26A,26Bは、それぞれ、径方向において回転体25と隣り合って、内鍋7内の米などに接触した撹拌状態と、内鍋7内の米などから乖離した非撹拌状態とを切替可能になっている。すなわち、第1,第2撹拌体26A,26Bのそれぞれは、一方の端部が回転体25に回動可能に取り付けられて、他方の端部が、回転体25から離れたり、回転体25に近づいたりすることが可能になっている。なお、第1,第2撹拌体26A,26Bは本発明に係る「撹拌体」の一例であり、回転体25および第1,第2撹拌体26A,26Bは本発明に係る「回転体」の一例である。
図3は、回転体25を内鍋7側から見た概略図である。
図4は、第1,第2撹拌体の撹拌状態を説明するための概略斜視図である。
図3および図4を参照して、回転体25は、蓋体側部材27と、この蓋体側部材27の内鍋7側の表面に着脱可能に取り付けられた内鍋側部材28とを有している。蓋体側部材27と内鍋側部材28との間には、第1,第2撹拌体兼用傘ギア30と、第1撹拌体用ギア31A,32A,33Aと、第2撹拌体用ギア31B,32B,33Bとが配置されている。回転軸29の回転駆動は、第1,第2撹拌体兼用傘ギア30および第1撹拌体用ギア31A,32A,33Aを介して第1撹拌体用回動軸34Aに伝わると共に、第1,第2撹拌体兼用傘ギア30および第2撹拌体用ギア31B,32B,33Bを介して第2撹拌体用回動軸34Bに伝わる。これにより、回転軸29が回転すれば、第1,第2撹拌体26A,26Bを第1,第2撹拌体用回動軸34A,34Bを中心に回動させて、図2,図3に示す非撹拌状態から図4に示す撹拌状態に切り替えたり、上記撹拌状態から上記非撹拌状態に切り替えたりすることが可能になっている。
なお、図4では、第1,第2撹拌体26A,26Bを視認できるように、炊飯器本体1および蓋体2の図示を省略している。
図5は、炊飯器100を上方から見た概略上面図である。
図5を参照して、蓋体2の上面の前部には液晶表示部5と、液晶表示部5を囲むように配置された複数の操作スイッチ6とが設けられている。
操作スイッチ6は、保温/取消スイッチ6Aと、お料理選択スイッチ6Bと、炊飯選択スイッチ6Cと、炊飯/スタートスイッチ6Dと、洗米スイッチ6Eと、予約スイッチ6Fと、下方向スイッチ6Gと、上方向スイッチ6Hとを含む。各操作スイッチ6A〜6Hには、それぞれLEDインジケータ61A〜61Hが設けられている。
保温/取消スイッチ6Aは、保温の開始、または開始した調理や選択内容などの取り消しを指示するためのスイッチであって、LEDインジケータ61Aが点灯していることで保温状態であることを表わす。
お料理選択スイッチ6Bは、予め記憶されている調理メニュー内から実行する調理メニューを選択するためのスイッチであって、押すたびに予め規定された順で調理メニューが選択状態となる。LEDインジケータ61Bが点灯していることで調理メニューが選択された状態であることを表わす。
炊飯選択スイッチ6Cは、予め記憶されている炊飯メニューの内から実行する炊飯メニューを選択するためのスイッチであって、押すたびに予め規定された順で炊飯メニューが選択状態となる。LEDインジケータ61Cが点灯していることで炊飯メニューが選択された状態であることを表わす。
炊飯/スタートスイッチ6Dは、炊飯メニューや調理メニューや後述する洗米メニューのスタートを指示するためのスイッチであって、押すことで、先に選択されているメニューに対応したプログラムに従った動作(調理等)が開始される。LEDインジケータ61Dが点灯していることで炊飯メニュー、調理メニュー、または洗米メニューが実行中の状態であることを表わす。
洗米スイッチ6Eは、内鍋7に収容された米を水洗いする動作メニューである洗米メニューを選択するためのスイッチである。LEDインジケータ61Eが点灯していることで洗米メニューが選択された状態であることを表わす。
予約スイッチ6Fは、炊飯メニューや調理メニューや洗米メニューなどの開始の予約を指示するためのスイッチであって、押すことで、先に選択されているメニューの開始までの時間(予約時間)を受け付ける状態となる。LEDインジケータ61Fが点灯していることで炊飯メニューや調理メニューや洗米メニューなどの開始が予約された状態であることを表わす。
下方向スイッチ6Gおよび上方向スイッチ6Hは、選択内容や設定時間を先または後へ送る(先送り、後送り)ことを指示するためのスイッチである。LEDインジケータ61G,61Hが点灯していることで先送り操作または後送り操作がなされている状態であることを表わす。
図6は、液晶表示部5の拡大図であり、液晶表示部5が表示可能な文字および図をすべて図示している。
図6を参照して、液晶表示部5は、米の種類を表示するための米表示部5aと、米の炊き方を表示するための炊き方表示部5bと、調理メニューを表示するための調理表示部5cと、回転体25や第1,第2撹拌体26A,26Bによる内鍋7内の撹拌状態を表示するための内部状態表示部5dと、時間表示部5eと、操作スイッチ6での操作状態を表示するための操作状態表示部5fとを含む。
米表示部5aは、一例として、「白米」、「無洗米」、「玄米」、「発芽玄米」および「分づき米」のうちの1つを表示する。
炊き方表示部5bは、一例として、「ごはん」、「極上」、「おいそぎ」、「炊きこみ」、「おかゆ」、「極美がゆ」、「カレー用」、「少量」、「おこげ」、「すしめし」および「エコ炊飯」のうちの1つを表示する。
調理表示部5cは、一例として、「煮物」、「シチュー」、「蒸し物」、「お菓子」、「マイメニュー」、「予約1」および「予約2」のうちの1つを表示する。
これらの米表示部5a、炊き方表示部5b、調理表示部5cの表示は、操作スイッチ6の操作に応じて変化する。
内部状態表示部5dの表示は、回転体25および第1,第2撹拌体26A,26Bの状態に応じて変化する。
時間表示部5eの表示は時間または調理工程の経過に伴って変化する。
操作状態表示部5fは、操作スイッチ6での操作が無効状態となっていることを表示する。
図7は、炊飯器100を鉛直面で切った断面の概略図である。
図7を参照して、炊飯器100は、上記炊飯器本体1と、炊飯器本体1内に収納される内鍋7と、炊飯器本体1の上部に開閉可能に取り付けられ、内鍋7を覆うように閉じることが可能な蓋体2と、蓋体2を閉じたときに内鍋7側とは反対側に位置する外蓋21と、蓋体2を閉じたときに内鍋7側に位置する内蓋22と、内蓋22を加熱するための蓋ヒータ4aと、内鍋7の側面を加熱することで内鍋7内の被加熱物を保温するための保温ヒータ4bと、炊飯器本体1内の下側に配置され、内鍋7を誘導加熱するための誘導コイル4cと、内鍋7の温度を検知するための温度センサ15aと、内鍋7に収容された被加熱物の重量を検知するための重量センサ15bと、蓋体2に着脱可能に取り付けられた回転体25とを含む。
外蓋21内には撹拌モータ24が設置されている。回転体25の回転軸29は内蓋22を貫通し、その一方の端部が図示しないプーリやベルトを介して撹拌モータ24に接続されている。
外蓋21の表面には液晶表示部5および操作スイッチ6が設けられる。外蓋21内には、液晶表示部5および操作スイッチ6と接続され、その操作に従って炊飯器100全体を制御するためのメイン制御部が含まれる。メイン制御部には、メインCPU10aと、メインROM(Read Only Memory)11aおよびメインRAM(Random Access Memory)12aなどである記憶部とが含まれる。上記メイン制御部の各部はメイン基板70上に実装される。メイン基板70上には、さらにコネクタ17aが実装される。なお、メインCPU10aは本発明に係る「制御回路」の一例である。
また、外蓋21内の前部にはホールIC(Integrated Circuit)56a,56bおよびコネクタ17bが検知基板71上に実装される。検知基板71は、コネクタ17a,17bおよびハーネス17cを介してメイン基板70と電気的に接続している。炊飯器本体1内には、蓋体2の閉状態においてホールIC56a,56bと向かい合う位置の付近に、磁石56cが設けられている。蓋体2が閉状態のとき、ホールIC56a,56bは、磁石56cの磁界を検知して検知信号を出力する。
炊飯器本体1と内鍋7との間の空間には、メインCPU10aからの制御信号を受けて、誘導コイル4cによる誘導加熱など、炊飯器本体1に含まれる各部を制御するためのサブ制御部が含まれる。サブ制御部には、サブCPU10bと、サブROM11bおよびサブRAM12bなどである記憶部とが含まれる。
サブ制御部および誘導コイル4c近傍には、これらの発熱を冷却するための冷却ファン13が配置される。
<機能構成>
図8は、炊飯器100の制御系の構成の概要を表わしたブロック図である。
図8を参照して、炊飯器100の制御系は、大きくは、蓋体2側のメイン制御系と炊飯器本体1側のサブ制御系とに分かれる。蓋体2側のメイン制御系はメインCPU10aを含み、炊飯器本体1側のサブ制御系はサブCPU10bを含む。
メインCPU10aはメイン制御系に含まれる各機能を制御する他、サブCPU10bに対して制御信号を出力して、サブCPU10bにサブ制御系に含まれる各機能の制御を実行させる。また、サブCPU10bは各種信号をメインCPU10aに対して出力する。
メインCPU10aとサブCPU10bとは電気的に分離(絶縁)されている。そのため、メインCPU10aとサブCPU10bとの間の上記信号のやり取りは、好ましくは無線通信が利用される。一例として、フォトカプラが用いられてもよい。すなわち、メイン制御系およびサブ制御系は、それぞれ、通信部54a,54bを含み、上記信号をやり取りする。通信部54a,54bは好ましくは無線通信を行ない、一例として、フォトカプラが挙げられる。
メイン制御系には電源回路50a、サブ制御系には電源回路50b,50cが含まれる。炊飯器本体1に含まれる電源コード47(図示せず)を介して商用電源470から供給された交流電力は、サブ制御系の電源回路50b,50cにもたらされる。
サブ制御系の電源回路50cは供給された交流電力を直流電力に変換してサブCPU10bに供給する。サブ制御系の電源回路50bはメイン制御系への供給用の電源回路であって、供給された交流電力を直流電力に変換した後に、メイン制御系に供給するための交流電力に変換して絶縁トランス40に渡す。交流電力は絶縁トランス40において変圧された後にメイン制御系の電源回路50aに入力される。メイン制御系の電源回路50aは、入力された交流電力を直流電力に変換してメインCPU10aに供給する。すなわち、電源回路50aおよび電源回路50bは、絶縁トランス40によって電気的に絶縁されており、電磁誘導によって電源回路50aから電源回路50bへ電気エネルギーを伝達する。
図9は、図8の制御系構成の内のメイン制御系の詳細を表わしたブロック図である。一部、説明のためにサブ制御系の構成も図示されている。
図9を参照して、メイン制御系にはメインCPU10aが含まれる。メインCPU10aは電源回路50aから電力供給を受けて動作する。
メインCPU10aには、メインCPU10aで実行されるプログラムを記憶するためのメインROM11aと、プログラム実行の際の作業領域となるメインRAM12aとが電気的に接続される。
メインCPU10aには、さらに、通信部54a、液晶表示部5、操作スイッチ6、LEDインジケータ61、ブザー14、タイマー16、着脱検知部55、モータ駆動回路57、および蓋開閉検知部56が電気的に接続されている。
メインCPU10aは操作スイッチ6からの操作信号の入力を受け付けることで対応するプログラムを選択し、実行する。メインCPU10aは、プログラムを実行することで液晶表示部5での表示、LEDインジケータ61の点灯/消灯、ブザー14の鳴動を制御する。また、サブ制御系に含まれる各部のうち上記プログラムの実行に基づいて制御対象となる構成を制御するための制御信号を通信部54aに渡すことで、サブCPU10bに対して出力する。メインCPU10aは上記プログラムの実行に従って、必要なタイミングで必要な駆動量で撹拌モータ24を駆動させるよう、モータ駆動回路57を制御する。
撹拌モータ24は、たとえばDC(Direct Current)モータである。モータ駆動回路57は、電源電圧(たとえば24Vの直流電圧)を受けるとともに、メインCPU10aから、制御信号の一例としてPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号を受ける。すなわち、撹拌モータ24およびモータ駆動回路57は、電力およびPWM信号の双方を受けないと動作しない。
モータ駆動回路57は、PWM信号のオン時間に応じた回転速度で撹拌モータ24を回転させる。それとともに、モータ駆動回路57は、撹拌モータ24の実際の回転速度と比例するパルス信号(図示せず)を発生させる。メインCPU10aは、このパルス信号をフィードバックとして受けて、撹拌モータ24の実際の回転速度を判断することができる。また、撹拌モータ24は、回転方向を切替え可能なリバーシブルモータでもある。なお、撹拌モータ24は本発明に係る「モータ」の一例である。また、制御信号はPWM信号に限定されず、たとえばPFM(Pulse Frequency Modulation:パルス周波数変調)信号、PAM(Pulse Amplitude Modulation:パルス振幅変調)信号などであってもよい。
着脱検知部55は、蓋体2に着脱可能に構成されている回転体25の着脱を検知するための機構である。具体的な構成は特定の構成に限定されるものではないが、一例として、回転体25の回転軸29に動力を伝える撹拌モータ24のパルス信号に基づいてその回転量を判断し、回転体25の着脱を検知する構成が挙げられる。他の構成として、たとえば着脱を検知するためのセンサを用いてもよい。
蓋開閉検知部56は蓋体2の炊飯器本体1に対する開閉状態を検知するための機構である。蓋開閉検知部56は本発明に係る「蓋開閉検知回路」の一例である。蓋開閉検知部56については、後に図11を参照しながら詳細に説明する。
また、図9の構成の他、回転体25に対する撹拌体26の状態(撹拌状態、非撹拌状態)を検知するための機構が含まれてもよい。この機構の構成もまた特定の構成に限定されるものではないが、たとえば、センサを用いてもよいし、撹拌モータ24のパルス信号に基づいてその回転量を判断することで撹拌体26の状態を検知してもよい。
これらの検知信号はメインCPU10aに入力され、必要に応じて制御に用いられる。
図10は、図8の制御構成の内のサブ制御系の詳細を表わしたブロック図である。一部、説明のためにメイン制御系の構成も図示されている。
図10を参照して、サブ制御系にはサブCPU10bが含まれる。サブCPU10bは電源回路50cから電力供給を受けて動作する。
サブCPU10bには、同期検出部43、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)45、カレントトランス59、リレー51a,51b、パルス信号を発生させるための発振回路52、蓋ロック駆動部44、ファン駆動回路58、温度検知回路41、およびリセット制御を行なうためのリセット回路53が電気的に接続されている。
商用電源470からの電力線は、リレー51cを経て整流回路48に接続されている。商用電源470および整流回路48を結ぶ電力線には、カレントトランス59が介挿接続される。カレントトランス59は、電力線およびダイオードD1,D2の接続ノードと、電力線および整流回路48の接続ノードとの間に配され、電力線に流れる電流を検出し、検出値をサブCPU10bに対して出力する。
整流回路48は、ブリッジ接続された4つのダイオード(図示せず)を含み、商用電源470からの交流電圧を全波整流する。整流回路48は、整流した直流電力をチョークコイルおよびコンデンサ49からなる平滑回路へ出力する。平滑回路は、整流された直流電力を平滑化して誘導コイル4cおよび共振コンデンサ46の並列回路に供給する。
IGBT45は、誘導コイル4cに供給する電力を制御するための「電力制御素子」を構成する。IGBT45にはダイオードD3が逆並列に接続される。電力制御素子としては、IGBTを例示するが、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)等の電力スイッチング素子を用いてもよい。
IGBT45は、サブCPU10bからの制御信号に応答してオン/オフすることにより、誘導コイル4cへの電力の供給と遮断とを切替える。具体的には、IGBT45をオンすると、整流回路48から誘導コイル4cに電力が供給される。そして、IGBT45をオフすると、誘導コイル4cおよび共振コンデンサ46からなる共振回路の内部に電流が流れる。共振回路に共振が発生した状態で内鍋7が誘導加熱される。
さらに、商用電源470からの電力線は、ダイオードD1,D2を経て蓋ヒータ4aおよび保温ヒータ4bに接続され、これらヒータに電力が供給される。蓋ヒータ4aおよび保温ヒータ4bへの給電経路には、リレー51a,51bが接続される。リレー51a,51bはサブCPU10bからの制御信号に応答してON/OFFされる。リレー51a,51bは、蓋ヒータ4a、保温ヒータ4bへの給電経路を遮断可能な「開閉装置」を構成する。
サブCPU10bにはさらに通信部54bが電気的に接続され、メインCPU10aからの制御信号を通信部54bで受信してその制御信号に従って各部を制御する。このとき、サブCPU10bは、サブROM11bに記憶されているプログラムを読み出してRAM12bに展開しつつ実行するようにしてもよい。
すなわち、サブCPU10bは、メインCPU10aからの制御信号に従ってIGBT45のON/OFFを制御することで、誘導コイル4cでの加熱を制御する。このとき、同期検出部43が商用電源470から供給される交流電力から同期信号を抽出し、サブCPU10bに入力する。サブCPU10bは、同期信号に基づくタイミングでIGBT45のON/OFFを制御する。
また、サブCPU10bは、メインCPU10aからの制御信号に従ってリレー51a,51bのON/OFFを制御することで、蓋ヒータ4aおよび保温ヒータ4bでの加熱、保温を制御する。
蓋ロック駆動部44は蓋ロック部9を駆動させるための機構であり、サブCPU10bはメインCPU10aからの制御信号に従って蓋ロック部9に施錠/解錠させるよう蓋ロック駆動部44を制御する。
ファン駆動回路58は冷却ファン13を駆動させるための機構であり、サブCPU10bはメインCPU10aからの制御信号に従って冷却ファン13を駆動させるようファン駆動回路58を制御する。
温度検知回路41は内鍋7内の温度を検知するための機構であり、温度センサ15aからのセンサ信号に基づいて温度を検知して、検知信号をサブCPU10bに入力する。
リレー42は、商用電源470から供給された電力の、蓋ヒータ4a、保温ヒータ4b、および誘導コイル4cへの供給を遮断する。リレー42の励磁コイルは、メイン制御系のメインCPU10aに接続される。メインCPU10aから励磁コイルに電力が供給されると、リレー42の接点が閉成(OFF)される。励磁コイルの非通電時には、リレー42に接点が開放(ON)される。すなわち、メイン制御系のメインCPU10aは、実行するプログラムに従って蓋ヒータ4a、保温ヒータ4b、および誘導コイル4cへ電力の供給を直接遮断するための制御が可能となる。
図11は、図9のモータ駆動回路57に関連する構成要素の詳細を表わしたブロック図である。
図11を参照して、モータ駆動回路57は、電源(電源電圧Vdd)から電力の供給を受けるとともに、メインCPU10aからPWM信号を受ける。上述のように、モータ駆動回路57が動作するためには、電源からの電力供給およびメインCPU10aからのPWM信号の双方が必要である。モータ駆動回路57は撹拌モータ24を駆動する。撹拌モータ24により回転体25および撹拌体26が回転される。
電源からモータ駆動回路57への電力の供給経路には、遮断部(第1の遮断部)62aと遮断部62cとが設けられている。メインCPU10aからモータ駆動回路57へのPWM信号の伝達経路には、遮断部(第2の遮断部)62bが設けられている。
蓋開閉検知部56は、ホールIC56a,56bを含む。ホールIC56a,56bの各々は、蓋体2の開状態および閉状態を検知して検知信号を出力する。
メインCPU10aは、ホールIC56a,56bのうちの少なくとも一方から蓋体2が開状態であることを示す検知信号を受けると、遮断部62cに信号を出力する。これにより、電源からモータ駆動回路57への電力の供給が停止される。それに加えて、メインCPU10aは、モータ駆動回路57へのPWM信号の出力を停止する。電力の供給およびPWM信号の出力の双方を停止することにより、いずれか一方のみを停止する場合と比べて、撹拌モータ24を確実に停止させることができる。
さらに、蓋体2が開状態であることを示すホールIC56aからの検知信号は、遮断部62aにも伝達される。遮断部62aは、この検知信号に応答して、電源からモータ駆動回路57への電力の供給を遮断する。同様に、蓋体2が開状態であることを示すホールIC56からの検知信号は、遮断部62bにも伝達される。遮断部62bは、この検知信号に応答して、メインCPU10aからモータ駆動回路57へのPWM信号の出力を遮断する。
遮断部62a,62bの各々は、メインCPU10aによって制御されるのではない。遮断部62a,62bはそれぞれ、ホールIC56a,56bからの検知信号に直接応答する。そのため、メインCPU10aが誤動作あるいは暴走した場合であっても、電源からの電力の供給およびメインCPU10aからのPWM信号の伝達を遮断することができる。したがって、撹拌モータ24を一層確実に停止させることが可能になる。撹拌モータ24が停止すると、回転体25および撹拌体26の回転も停止する。よって、炊飯器100の安全性を向上することができる。
また、本実施の形態の構成によれば、2個のホールICを用いる。ホールIC56a,56bは、互いのバックアップとして機能する。すなわち、ホールIC56a,56bのうちのいずれか一方に不具合が生じたとしても他方が正常に動作している限り、電力の供給およびPWM信号の伝達のうちの少なくとも一方は遮断される。そのため、撹拌モータ24を停止させる機能の信頼性が向上する。
遮断部62aは電力の供給経路に設けられ、遮断部62bはPWM信号の伝達経路に設けられる。これに対し、遮断部62a,62bの双方を電力の供給経路およびPWM信号の伝達経路のうちのいずれか一方の経路にのみ設けることも考えられる。しかし、この場合、たとえば遮断部62a,62bの絶対最大定格を超える電圧が上記の経路に入力されたときには、遮断部62a,62bの双方が一度に破壊されてしまう可能性がある。本実施の形態によれば、遮断部62a,62bの双方が一度に破壊されてしまう可能性を低減することができる。したがって、撹拌モータ24を停止させる機能の信頼性が一層向上する。
図12は、図11のブロック図の具体的な回路構成を表した回路図である。
図12を参照して、電源電圧Vddからの電力は、ダーリントン接続されたトランジスタTr4,Tr5によりモータ駆動回路57に供給される。トランジスタTr4のベースとトランジスタTr5のエミッタとの間には、抵抗R4,R5が直列に接続される。抵抗R4と抵抗R5との接続点に、トランジスタTr5のベースが接続される。トランジスタTr5のコレクタ−エミッタ間には、アノードをコレクタ側にしてダイオードDが接続される。トランジスタTr4のベース電流を遮断するように遮断部62a,62cが接続される。
メインCPU10aからのPWM信号は、トランジスタTr2,Tr3を含んで構成されるトーテムポール回路に入力される。トランジスタTr2のエミッタは参照電圧Vrefに接続される。トランジスタTr3のエミッタは基準電位Vssに接続される。上記トーテムポール回路の出力に遮断部62bが接続される。
遮断部62a,62b,62cの各々は、抵抗R1,R2およびトランジスタTr1を含んで構成される。トランジスタTr1のエミッタは基準電位Vssに接続される。トランジスタTr1のベース−エミッタ間には抵抗R2が接続される。ホールIC56aまたはホールIC56bからの検知信号は、抵抗R1を介して、トランジスタTr1のベースに入力される。電力の供給を遮断するためのメインCPU10aからの信号は、抵抗R3を介して、遮断部62cのベースに入力される。
ホールIC56aは、蓋体2が開状態であることを検知するとハイレベルの電位の信号を遮断部62aに出力する。そのため、遮断部62aのトランジスタTr1はONされて、コレクタの電位がローレベルになる。これにより、遮断部62cのトランジスタTr1はOFFされて、コレクタの電位がハイレベルになる。したがって、ダーリントン接続されたトランジスタTr4,Tr5はOFFされて、電源からの電力の供給が遮断される。
同様に、ホールIC56bは、蓋体2が開状態であることを検知するとハイレベルの電位の信号を遮断部62bに出力する。そのため、遮断部62aのトランジスタTr1はONされて、コレクタの電位がローレベルになる。これにより、メインCPU10aからのPWM信号が遮断される。
メインCPU10aは、ホールIC56a,56bと、それぞれ抵抗R6,R7を間に挟んで接続されている。メインCPU10aは、ホールIC56a,56bのうちの少なくとも一方から蓋体2が開状態であることを示す検知信号を受けると、PWM信号の出力を停止する。それとともに、抵抗R3にローレベルの電位の信号を出力する。これにより、遮断部62cのトランジスタTr1はOFFされて、コレクタの電位がハイレベルになる。したがって、ダーリントン接続されたトランジスタTr4,Tr5はOFFされて、電源からの電力の供給が遮断される。
なお、遮断部62a,62b,62cの回路構成は、上記の回路構成に限定されない。遮断部62a,62b,62cは半導体素子から構成されるものに限定されず、リレーなど機械的に接点がON/OFFされるものであってもよい。
また、ホールIC56a,56bのうちの少なくとも一方から蓋体2が開状態であることを示す検知信号を受けた場合に、メインCPU10aは電力の供給および制御信号の出力の双方を停止すると説明した。しかし、メインCPU10aは電力の供給と制御信号の出力のうちのいずれか一方を停止するだけでもよい。これにより、回路構成が簡略化されるため、部材コストを低減することができる。
[変形例]
図13は、図9のモータ駆動回路57に関連する構成要素の、図11とは異なる詳細を表わしたブロック図である。
図13を参照して、蓋開閉検知部56は、2個のホールIC(ホールIC56a,56b)に替えて、1個のホールIC(ホールIC56a)のみを含む。この点において、図11の構成と異なる。図13の他の部分の構成は図11の対応する部分の構成と同様であるので、以後の説明を繰り返さない。
メインCPU10aおよび遮断部62a,62bは、いずれもホールIC56aの検知信号を受ける。メインCPU10aは、蓋体2が開状態であることを示す検知信号を受けると、遮断部62cに信号を出力する。これにより、電源からモータ駆動回路57への電力の供給が停止される。それとともに、メインCPU10aは、モータ駆動回路57へのPWM信号の出力を停止する。遮断部62aは、この検知信号に応答して、電源からモータ駆動回路57への電力供給を遮断する。遮断部62bは、この検知信号に応答して、メインCPU10aからモータ駆動回路57へのPWM信号を遮断する。遮断部62a,62bは、メインCPU10aを介さずに動作する。そのため、たとえメインCPU10aの誤動作あるいは暴走が起こったとしても、撹拌モータ24を確実に停止させることができる。
本変形例によれば、図11の構成と比べて、ホールICの数が少なくて良い。したがって、部材コストを低減することができる。
なお、蓋開閉検知部56はホールIC56a,56bを含んで構成されるとして説明したが、検知回路はこれに限定されない。検知回路は、開閉部の開状態および閉状態を検知し検知信号を出力するのであれば、どのようなものであってもよい。検知回路は、電気的または光学的(一例としてフォトインタラプタ)に開閉部の開状態および閉状態を検知してもよい。また、開閉部の開状態および閉状態を検知するための機械的な機構を設けてもよい。あるいは、開閉部が開閉される際の振動または衝撃を検知してもよい。
撹拌モータ24の一例としてDCモータを用いて説明したが、モータの種類はこれに限定されない。モータは、電力供給および制御信号の双方を受けるモータ駆動回路により駆動されるものであればよい。モータは、たとえばブラシレスモータ、ステッピングモータ、サーボモータなどであってもよい。さらに、モータは直流モータに限定されず、交流モータであってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 炊飯器本体、2 蓋体、2a 蒸気排出口、3 開ボタン、4a 蓋ヒータ、4b 保温ヒータ、4c 誘導コイル、5 液晶表示部、6,6A〜6H 操作スイッチ、7 内鍋、8 被係止部、9 蓋ロック部、10a メインCPU、10b サブCPU、11a,11b ROM、12a,12b RAM、13 冷却ファン、14 ブザー、15a 温度センサ、15b 重量センサ、16 タイマー、21 外蓋、22 内蓋、23 係止部、24 撹拌モータ、25 回転体、26 撹拌体、27 蓋体側部材、28 内鍋側部材、29 回転軸、30 撹拌体兼用傘ギア、31A,32A,33A 第1撹拌体用ギア、31B,32B,33B 第2撹拌体用ギア、34A 第1撹拌体用回動軸、34B 第2撹拌体用回動軸、40 絶縁トランス、41 温度検知回路、42,51a,51b リレー、43 同期検出部、44 蓋ロック駆動部、45 IGBT、46,49 コンデンサ、47 電源コード、48 整流回路、50a,50b,50c 電源回路、52 発振回路、53 リセット回路、54a,54b 通信部、55 着脱検知部、56 蓋開閉検知部、56a,56b ホールIC、56c 磁石、57 モータ駆動回路、58 ファン駆動回路、59 カレントトランス、61,61A〜61H LEDインジケータ、62a,62b,62c 遮断部、100 炊飯器、470 商用電源、R1〜R7 抵抗、Tr1〜Tr7 トランジスタ、D ダイオード。

Claims (5)

  1. 開口部が形成された筐体と、前記開口部を開閉する開閉部と、電源からの電力および制御信号を受けるモータ駆動回路と、前記モータ駆動回路により駆動されるモータとを備えた電気機器に用いられる開閉検知回路であって、
    前記開閉部の開状態および閉状態を検知して、前記開閉部が前記開状態および前記閉状態のうちのいずれであるかを示す検知信号を出力する検知回路と、
    前記開閉部の前記閉状態を示す前記検知信号を受けた場合に、前記制御信号の出力が可能と判断し、前記開閉部の前記開状態を示す前記検知信号を受けた場合に、前記電源から前記モータ駆動回路への前記電力の供給、および前記モータ駆動回路への前記制御信号の出力のうちの少なくとも一方を停止する制御回路と、
    前記電源から前記モータ駆動回路への前記電力の供給経路に設けられ、前記開閉部の前記開状態を示す前記検知信号に応答して、前記電源から前記モータ駆動回路への前記電力の供給を遮断する第1の遮断部と、
    前記制御回路から前記モータ駆動回路への前記制御信号の伝達経路に設けられ、前記開閉部の前記開状態を示す前記検知信号に応答して、前記制御回路から前記モータ駆動回路への前記制御信号を遮断する第2の遮断部とを備える、開閉検知回路。
  2. 前記検知信号は、前記第1の遮断部に送られる第1の検知信号と、前記第2の遮断部に送られる第2の検知信号とを含み、
    前記検知回路は、前記第1の検知信号を出力する第1の検知部と、前記第2の検知信号を出力する第2の検知部とを含む、請求項1に記載の開閉検知回路。
  3. 前記制御回路は、前記開閉部の前記開状態を示す前記検知信号を受けた場合に、前記電源から前記モータ駆動回路への前記電力の供給、および前記モータ駆動回路への前記制御信号の出力の双方を停止する、請求項1に記載の開閉検知回路。
  4. 前記筐体と、
    前記開閉部と、
    前記モータ駆動回路と、
    前記モータと、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の開閉検知回路とを備えた電気機器。
  5. 前記電気機器は、前記モータにより回転される回転体をさらに備え、
    前記回転体は、前記筐体の内部に設けられている、請求項4に記載の電気機器。
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