JPH0655076U - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH0655076U
JPH0655076U JP8595892U JP8595892U JPH0655076U JP H0655076 U JPH0655076 U JP H0655076U JP 8595892 U JP8595892 U JP 8595892U JP 8595892 U JP8595892 U JP 8595892U JP H0655076 U JPH0655076 U JP H0655076U
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JP
Japan
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tube
heat transfer
heat exchanger
plate
guide plate
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JP8595892U
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Inventor
▲隆▼郎 江原
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管板から突出した管端部に異物が付着するの
を防止した熱交換器を提供する。 【構成】 熱交換器を構成する伝熱管10は管板7,8
に両端を貫通させて取付けてある。この熱交換器は遊動
管板式2折流熱交換器で、冷却水は左下から右へ流れ、
右端でUターンして右上から左へと伝熱管10内を流れ
る。伝熱管10の先端は管板7,8から突出した状態で
取付けられているが、冷却水の流入側となる管板にはガ
イド板27がボルト28によって着脱自在に取付けられ
ている。ガイド板27には管板における伝熱管の配列に
対応して伝熱管10の管端が通っている位置に穴を貫通
させてあり、管板にガイド板27を取付けると、管板か
ら突出している伝熱管10の管端はガイド板27の穴内
に没入された状態となる。ガイド板27に設けられた穴
は冷却水の流入側がテーパ状に拡大されており流体の流
れを円滑に導くようになっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は海水等を冷却水として使用する熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
海水など異物を含む液体を冷却水として使用する熱交換器は発電所などに多数 設置されている。 この種の熱交換器を有する冷却水系統の1例を図4に示してある。 図4は原子力発電所における冷却水に海水を使用するシステムの1例を示してい る。 このシステムには3系統の冷却設備115,116,117が用いられている。 115は例えば補機器類に二次冷却水を供給するA系統冷却設備であり、116 は例えばプラントの空調設備に二次冷却水を供給するB系統冷却設備、そして1 17は例えば非常用予備発電装置のためのC系統冷却設備である。
【0003】 このように、種々の冷却設備が用いられ、その熱交換器123には冷却水とし て海水が供給される。 海水は取水口101からポンプ103の作用により吸水管102、吐出管104 、供給管111を経てA系統冷却設備115、B系統冷却設備116、C系統冷 却設備117等に供給され各熱交換器123通過後、排水管121から放出口1 22に排出される。
【0004】 また、海水中に混入した一般のゴミは吐出管104の途中に設けたストレーナ 105により除去してドレン管109を通してピット110に排出することで除 去されるが、藻等のわら状のものはストレーナ105で除去することが出来ない ため下流の各冷却系統設備に流れる。 この場合ストレーナ105の網目のあらさを細くすることも考えられるが、濾過 面積によるストレーナ105の大型化又はポンプ容量の大型化等問題が残る。 以上の状況から各冷却系統設備115,116,117にはプラントの運用上に おいて必然的に供給される海水にわら状の藻等が混入されている。 なお、図4に示す106,107,108,112,113,114,118, 119,120は弁を示し、これらの弁は運転状況に対応し開又は閉に操作し使 用される。
【0005】 図4に示した熱交換器123の例を図5に示してある。 図5において、熱交換器123は胴1、フランジ2,3、管台4,5、脚6等で 構成された胴体に管板7、管板8、固定棒9、伝熱管10、邪魔板11等で構成 された管束を挿入し胴体の片側に胴12、フランジ13,14、管台15,16 、仕切板17、蓋18等で構成された冷却水出入口管側水室を取付け、胴体の残 り片側にスペーサ19と胴20、フランジ21,22、蓋23等で構成された冷 却水折返側水室を取付けた構造となっている。
【0006】 また、胴と各水室及び各水室と蓋との取付けはボルトナット24で取付けられ ている。 なお、図中に示す矢印は流体の流れの方向を示すもので次のとおりとなっている 。
【0007】 A:冷却水入口, B:冷却水出口 C:被冷却側入口 D:被冷却側出口 以上が遊動管板式2パス(2折流)熱交換器の概要を示すものである。
【0008】 このように構成された熱交換器において、伝熱管10は管板7,8に管端が固 定されている。 この管板7,8に対する伝熱管10の取付けは種々考えられているが、一般には 管板7,8から伝熱管10の管端を突出させた状態で固定されている。 即ち、図6に示すように管板への管端の取付け方法は種々あるが、(a)に示す 上記の取付け態様は拡管作業が容易で、かつ、伝熱管10を取替える際の抜管作 業が容易なためこの方式が多く採用されるのである。
【0009】 図6の(b)から(d)に示すやり方では、いづれも伝熱管の取替えの際の抜 管作業が困難であるばかりか(b)では拡管作業も困難であり、(c)では管板 厚さが大きくなり更に(d)の方式では拡管作業が困難である。 また、(b)、(c)、(d)のやり方では、抜管時に管板の穴を損傷しやすい ことから再拡管時の加工精度が悪くなることが懸念される。 以上の理由から前記したように一般的には(a)の方式が多く採用されている。
【0010】 従来の熱交換器123においては、このように伝熱管の管端が管板から突出さ れているため、海水中に含まれた紐又はわら状の異物(藻・海草等)が熱交換器 に流れて来ると熱交換器の管板面に付着して堆積する。 熱交換器の管板面に海水中の異物が付着すると伝熱管が閉塞するため次のような 不具合が生ずる。
【0011】 (1)伝熱管の閉塞が多数になると流れる海水量が不足し熱交換器は冷却機能 を喪失する。
【0012】 (2)伝熱管は一般的に熱伝導率の優れた銅合金が使用されているが、伝熱管 に閉塞が生じると他の閉塞していない正常な伝熱管は流量が増大し流速が高くな る。 流速が高くなるとエロージョン等により伝熱管は腐食し漏洩に至る恐れがある。
【0013】 (3)伝熱管の腐食による漏洩は海水と被冷却側の流体との圧力関係により海 水が被冷却側の流体に混入することになるが、もし海水が被冷却側の流体に混入 し被冷却側の流体性状が変化すると、機器に錆の発生や潤滑機能喪失による作動 不良等の悪影響を与える。 また、被冷却側の流体が海水側に流出すると容量不足、圧力低下、温度上昇等に より機器の運用に悪影響を与える。
【0014】 (4)熱交換器単体の機能喪失はプラントの機能喪失・法的規制等によりプラ ントの運転停止に至る場合がある。 以上のように従来の技術では種々の問題点を残している。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】
前記したように、従来の熱交換器においては伝熱管入口側の管端が管板面より も突出しているため藻等の堆積の原因となっていることから、本考案は伝熱管の 入口側管端面を平坦にして管板面から伝熱管への流れの状態を良くすることによ り管板面に藻等の堆積が無くなるようにすることを課題としている。 また、本考案は、伝熱管取替え時の抜管作業に支障のない状態で前記した従来の ものにみられた欠点を除くことを課題としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本考案は、複数体の伝熱管の管端を管板から突出させて構成した熱交換器にお ける前記した課題を解決するため前記した管板から突出した管端を受入れる穴が 穿たれ、かつ、同穴の外側をテーパ状に広く形成してなるガイド板を前記管板の 外面に重ね合せた構成を採用する。
【0017】
【作用】
本考案による熱交換器では前記した構成を採用したので、管板から突出されて いた伝熱管の管端はガイド板を取付けることによってガイド板の中に没入された 形となる。 しかも、ガイド板に設けられた穴の外側はテーパ状に広く形成されているので海 水中の藻等が管板面よりも突出した伝熱管に引掛り堆積することがなくなり、ス ムーズに伝熱管内に流れる(吸い込まれる状態)ため熱交換器の閉塞による機能 喪失が防止できる。 しかも、伝熱管を交換する必要があるときは、このガイド板を管板から取外すこ とによって伝熱管はその管端が管板から突出した状態で露出するので容易に取替 え作業ができる。
【0018】
【実施例】
以下、本考案による熱交換器を図示した実施例に基いて具体的に説明する。 なお、以下の実施例は図4,図5に示したと同様、原子力発電所における海水を 冷却水とする熱交換器に対して本考案を適用した場合を想定しており、図4,図 5について既に説明した部分の説明は省略する。 本考案の熱交換器における主要部は、図1に示してある。 図1は図5に示した型式の熱交換器に対して本考案を適用した場合の図面で、そ の両端の管板部分のみを拡大して部分的に示したものである。
【0019】 図1において、伝熱管10は、管板7と管板8とに加工された穴に端部を導入 されており拡管による施工法で各両端を管板面よりも突出した状態で取付けられ ている。 なお、パッキン25は冷却水及び被冷却側の流体が漏洩しない様に、図のように 各フランジの接合面に挿入されており、また、Oリング26は伝熱管10の熱膨 張で管板8が移動しても冷却水と被冷却側の流体が混合しないようシールされて いる。
【0020】 伝熱管10の冷却水入口側となる管板と同じように、伝熱管10の配列に対応 して伝熱管の管端が通っている位置に穴を貫通させてガイド板27を形成する。 ガイド板27に設けられた穴eは図2の(b)に示すように冷却水の流入側がテ ーパ状101に拡大されている。 なお、図2の穴fは、後述するようにこのガイド板27を管板7,8にボルト2 8で取付けるときの穴である。 このように構成されたガイド板27は、熱交換器において冷却水の流入側となる 管板7,8にボルト28によって図1に示すように取付けられる。
【0021】 管板7又は8に対してガイド板27を取付けると、図3に部分的断面を示すよ うに、管板7又は8から突出している伝熱管10の管端は、伝熱管10の配列に 対応して穿たれたガイド板27の穴eの中に没入する。 従って、伝熱管10の管端は冷却水の流れに対して突出した状態になっていない ので管板面に沿って流れる流体の流れがスムーズになる。 とくに、流体の入口側となるガイドの穴eにはテーパ加工101を施こしている ことにより伝熱管10入口径を大きくしたことゝ同様の作用をする。
【0022】 このように、この熱交換器は冷却水の流れを円滑にさせ機能を向上させること となり、従来管板面に堆積していた海水中の藻等も伝熱管10内にスムーズに流 入し熱交換器から排出される様になった。 また、伝熱管10を取替える必要が生じたときは、ボルト28を外してガイド板 27を管板から除去することにより伝熱管の抜き出しを容易に行うことができる 。 以上本考案を図示した実施例に基づいて具体的に説明したが、本考案はこれら実 施例に限定されるものではなく、本考案の範囲内で種々変更してよいことはいう までもない。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、複数本の伝熱管の管端を管板から突出させて構 成した熱交換器において、前記管板から突出した管端を受入れる穴が穿たれ、か つ、同穴の外側をテーパ状に広く形成してなるガイド板を前記管板の外面に重ね 合せたものであるから、冷却水の流入に対し管板から伝熱管の管端が突出した状 態となっていない。 従って、冷却水としての海水中の藻等が管板に堆積せずスムーズに流れ込むこと により従来伝熱管の閉塞による熱交換器の機能喪失でプラントの運転停止に至っ ていたのが解決される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例による熱交換器の要部を示す
部分的断面図。
【図2】図1に示したガイド板を示す図面で、(a)は
平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う部分的拡大断
面図。
【図3】図1に示す管板の1部を拡大して示す部分的断
面図。
【図4】本考案を適用する熱交換器の例を示す原子力発
電所における海水を冷却水とするシステムを示す系統
図。
【図5】図4に示した系統図における熱交換器の構造を
示す断面図。
【図6】管板に対する伝熱管の管端の取付け状態を示す
断面図。
【符号の説明】
7,8 管板 10 伝熱管 27 ガイド板 28 ボルト 101 テーパ加工

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の伝熱管の管端を管板から突出さ
    せて構成した熱交換器において、前記管板から突出した
    管端を受入れる穴が穿たれ、かつ、同穴の外側をテーパ
    状に広く形成してなるガイド板を前記管板の外面に重ね
    合せたことを特徴とする熱交換器。
JP8595892U 1992-12-15 1992-12-15 熱交換器 Withdrawn JPH0655076U (ja)

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JP8595892U JPH0655076U (ja) 1992-12-15 1992-12-15 熱交換器

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ID=13873261

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002071292A (ja) * 2000-08-29 2002-03-08 Mitsubishi Rayon Co Ltd 流動層反応用熱交換器
JP2008508100A (ja) * 2004-08-02 2008-03-21 エイティーアイ・プロパティーズ・インコーポレーテッド 装置中の腐食した流体伝導部品を溶接によって交換する方法及びそれによって得られる部品
JP2013234841A (ja) * 2012-05-10 2013-11-21 Alstom Technology Ltd 電気アーク炉用の一体化されたガス冷却システム

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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19970306