JPH0654659A - 甘味誘導物質ミラクリンの製造方法 - Google Patents

甘味誘導物質ミラクリンの製造方法

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JPH0654659A
JPH0654659A JP3347734A JP34773491A JPH0654659A JP H0654659 A JPH0654659 A JP H0654659A JP 3347734 A JP3347734 A JP 3347734A JP 34773491 A JP34773491 A JP 34773491A JP H0654659 A JPH0654659 A JP H0654659A
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miraculin
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aqueous solution
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sweetness
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Naohisa Kamimura
村 直 久 上
Tomoyuki Makino
野 知 之 牧
Akiko Hirano
野 明 子 平
Yoshie Kurihara
原 良 枝 栗
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ミラクリン含有原料から酸性緩衝塩水溶液に
よって、ミラクリンを抽出する。 【効果】 甘味誘導活性が安定し、着色不純物のない精
製されたミラクリンを効率的に工業生産することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミラクリンを含有する
原料から甘味誘導物質、ミラクリン(miraculi
n)を効率的かつ安定的に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】西アフリカ原産の植物(Richade
lla dulcifica)、通称ミラクルフルーツ
には、これを口に含んだ後に酸味のものを味わうと甘く
感じるという独特の性質を持っている。そして、この作
用は甘味誘導物質ミラクリンによることが知られてい
る。
【0003】その甘味誘導作用の詳細な機構は現在の所
明らかではないが、ミラクリンそのものとしては精製さ
れ、既に、純品が得られており、分子量40000前後
の糖タンパク質としてアミノ酸配列も明らかになってい
る(特開平3−218400号公報)。
【0004】この甘味誘導物質ミラクリンの製造方法と
して、これまで次のような方法が提案されている。
【0005】1.K.Kurihara,L.M.Be
idler;Science,161,1241(19
68)によれば、凍結乾燥したミラクルフルーツの果肉
をpH10.5の炭酸塩緩衝液中でホモジナイズし活性
部分を抽出する。この抽出液に硫酸アンモニュウムを加
えで塩析する。得られた沈澱物をリン酸塩緩衝液に溶解
し、透析により硫酸アンモニュウムを除去する。さらに
得られた溶液を等電点電気泳動等で精製する。
【0006】2.又、特開昭62−242700号公報
によれば、ミラクルフルーツの果肉から抽出溶媒とし
て、pH6〜9付近の中性塩溶液を用いてミラクリンを
抽出する。
【0007】3.そして、特開昭63−185349号
公報によれば、ミラクルフルーツの果肉を粉砕し、水を
添加後ホモジナイズし洗浄液が着色しなくなるまで水洗
いする。洗浄後の果肉に中性の塩化ナトリウム水溶液を
加えミラクリンを抽出する。次に、この抽出液を硫酸ア
ンモニュウムで塩析し、ミラクリン画分の沈澱物を得
る。この沈澱物を中性のリン酸緩衝液に溶解し、CMセ
ファロースイオン交換クロマトグラフィーにかけ、さら
にアフィニティークロマトグラフィーにかけて精製す
る、方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)及び(2)から得られる抽出液は不純物を有する
ため濃い着色を示し、色相的に好ましくなく、しかも、
この着色物質の除去は硫安沈澱、イオン交換クロマトグ
ラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、電気泳
動等の生化学的な様々の分離方法を利用しても困難であ
った。
【0009】又、さらに着色原因となる不純物がミラク
リンに強く結合していると考えられるため、その活性の
一部が失われ、高純度のミラクリンが得られないばかり
か、甘味誘導活性の低下が認められるという重大な問題
があった。
【0010】そこで、(3)の製造方法においては、ミ
ラクリンの抽出前に着色原因となる着色物質を除去する
手段として、ミラクルフルーツの果肉を洗液が着色しな
くなるまで水洗している。しかし、この方法ではミラク
リン抽出液の着色は認められず、かつ甘味誘導活性は高
いもののミラクリンの抽出を行うためには、前処理とし
て水洗浄を洗液が着色しなくなるまで行わねばならず、
洗浄、分離のために相当の時間と労力が必要になり、し
かもミラクルフルーツ果肉中に含まれるミラクリンは安
定性が低いため、長時間の抽出前処理を行うことは何等
かの悪影響を及ぼす恐れも考えられる。
【0011】以上のように、これまでのミラクリン製造
方法では抽出液の着色及びこれら不純物による活性の低
下、もしくは着色不純物質の除去に多大な時間を要する
という問題があり、より効率的に、着色のない安定性に
優れたミラクリンの製造方法が求められていた。また、
飲食品や医薬品への利用上の面から、そしてまた長期保
存や移動運送の面からも、高純度の活性粉末化可能なミ
ラクリンを工業的に大量生産し得る方法の開発も当業界
において強く求められていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点に鑑み、活性の安定化したミラクリンの製造をより効
率的に行うことを目的とし、抽出過程におけるミラクリ
ン含有物中の着色不純物質に着目し、種々検討を重ねた
結果、酸性緩衝塩水溶液を用い、抽出操作を行うことで
抽出前処理等を行なわなくとも、清浄で安定性の高いミ
ラクリンが得られること、そしてまた高純度の精製粉末
ミラクリンを工業的に製造しうることを見出し本発明を
するに至った。
【0013】さらに詳しくは、ミラクルフルーツの凍結
乾燥果肉を粉砕し、5℃以下の低温条件下で酸性緩衝塩
水溶液を添加し、超音波等でこれをホモジナイズした
後、遠心分離により上澄みを採取し抽出液とする。この
抽出液はほぼ無色透明で口に含むと高い甘味誘導活性を
示す。この時抽出に用いる酸性緩衝塩水溶液のpHは
3.6〜6.5の範囲が望ましく、好ましくはpH3.
1〜5.9、更に好ましくはpH3.5〜5.5の範囲
が良い。又、ここで用いる酸性緩衝塩水溶液の種類も上
記pHの範囲にあれば特に制限はしないが、好ましく
は、例えばリン酸1ナトリウム−リン酸2ナトリウム溶
液(0.1M)、炭酸水素ナトリウム(0.1MHCl
水溶液で調製)溶液(0.1M)、クエン酸1ナトリウ
ム−クエン酸2ナトリウム溶液(0.1M)、酢酸−酢
酸ナトリウム溶液(0.1M)、フタル酸−フタル酸1
カリウム溶液(0.1M)、さらに、これらにNaCl
を0.5M相当添加して用いる。
【0014】本発明において使用する酸性緩衝塩水溶液
としては、上記した酸性pH域を維持しうる緩衝能を有
する塩類であれば上記に限定されることなく使用でき
る。
【0015】抽出対象としてのミラクリン含有物はミラ
クルフルーツの凍結乾燥果肉が好適に用いられるが、新
鮮果肉であっても良い。
【0016】上記方法によって得られた抽出液を透析、
限外ろ過(逆浸透法、イオン交換膜電気透析法等を含
む)、ゲルろ過等により脱塩し、これを凍結乾燥等する
ことによりミラクリン粗粉末が得られる。ミラクリン粗
粉末は白色であり、吸湿を防ぐためシリカゲル等の吸湿
剤で密封処理、又は窒素ガス封入等を施す事により最低
3ケ月以上の甘味誘導活性を維持し、充分実用に供する
ことができる。さらにミラクリン抽出液は種々の沈澱分
離法、すなわち硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、リ
ン酸カリウム等の塩析、等電点沈澱法、水溶性ポリマー
であるポリエチレングリコール、デキストラン等による
共沈等によって純度を上げることもでき、あるいは、各
種クロマトグラフィー、例えばイオン交換クロマトグラ
フィー、アフィニティークロマトグラフィー、ゲルろ過
クロマトグラフィー、疎水性クロマトグラフィー、水素
結合クロマトグラフィー、クロマトフォーカシングクロ
マトグラフィー等の利用や、さらには電気泳動、分子量
分画に基づいた膜分離、アフィニティー担体やイオン交
換担体を結合させたメンブレンリアクター等によっても
精製をすることも可能である。
【0017】
【作用】ミラクリンの抽出液の着色要因としては、ミラ
クリン含有物中の着色不純物質によること、さらに、こ
れはミラクリンと強固な複合体を形成し易く、複合体を
形成した後は着色不純物質の除去は著しく困難であると
されていた。またこの複合体を形成し易い物質として
は、ポリフェノール様の物質、もしくは酸性物質とも考
えられていたが、未だ、その物質について解明はされて
いない。
【0018】しかし、これらの影響は、本発明による酸
性緩衝塩水溶液を用いた抽出を行なうことで容易に解決
することができた。
【0019】即ち、これら着色不純物質は酸性緩衝塩水
溶液を用いた酸性条件下では、反応基が解離しないか解
離しにくくなることによって、その反応性が著しく低下
もしくは不活化してミラクリンへの結合が抑制されたも
のと考えられ、その結果、透明度の高い抽出液さらには
着色のない甘味誘導活性の安定なミラクリンの抽出を容
易に行ない得るものである。
【0020】
【実施例】次に実施例を示し、本発明を具体的に説明す
るが要旨を越えない限りこれに限定されるものではな
い。
【0021】
【実施例1】ミラクルフルーツ(Richadella
dulcifica)の果肉の凍結乾燥物1gに対
し、下記の表1に示す各種pHに調製した緩衝水溶塩
(0.5M相当のNaClを添加)30mlを加え、超
音波(200kHz)で30秒間、4回繰り返しホモジ
ナイズした後、10000rpmで45分間遠心分離し
て上澄みを採取した。残渣に対し同様の操作を繰り返し
2回目の上澄みとして採取した。これら2回分の上澄み
を合わせ、ミラクリン抽出液とした。
【0022】さらに、この各種pHによるミラクリン抽
出液5mlを脱塩用ゲルろ過クロマトグラフィー(ファ
ルマシア社製)により脱塩し7mlの脱塩液を得、これ
をミラクリン抽出脱塩液とした。この内の3.5mlを
凍結乾燥してミラクリン粗粉末を得た。
【0023】
【表1】
【0024】ここで各種pHの緩衝水溶液(0.5M相
当のNaClを含む)の調製法を下記に示す。なお、下
記に使用する試薬は、和光純薬社製ですべて特級を使用
した。
【0025】(1)pH3.1緩衝水溶液の調製 0.1Mクエン酸水溶液と0.1Mクエン酸1ナトリウ
ム水溶液をpHメーターによりpHを確認しながらpH
が3.1になるまで両液を混合する。pHが3.1にな
ったら、この溶液中のNaCl濃度が0.5M相当にな
るようにNaClを加え調製する。
【0026】(2)pH3.5緩衝水溶液の調製 0.1Mフタル酸水溶液と0.1Mフタル酸1カリウム
水溶液をpHメーターによりpHを確認しながらpHが
3.5になるまで両液を混合する。pHが3.5になっ
たら、この溶液中のNaCl濃度が0.5M相当になる
ようにNaClを加え調製する。
【0027】(3)pH4.5緩衝水溶液の調製 0.1M酢酸水溶液と0.1M酢酸ナトリウム水溶液を
pHメーターによりpHを確認しながらpHが4.5に
なるまで両液を混合する。pHが4.5になったら、こ
の溶液中のNaCl濃度が0.5M相当になるようにN
aClを加え調製する。
【0028】(4)pH5.1緩衝水溶液の調製 0.1M酢酸水溶液と0.1M酢酸ナトリウム水溶液を
pHメーターによりpHを確認しながらpHが5.1に
なるまでに両液を混合する。pHが5.1になったら、
この溶液中のNaCl濃度が0.5M相当になるように
NaClを加え調製する。
【0029】(5)pH5.5緩衝水溶液の調製 0.1Mクエン酸1ナトリウム水溶液と0.1Mクエン
酸2ナトリウム水溶液をpHメーターによりpHを確認
しながらpHが5.5になるまでに両液を混合する。p
Hが5.5になったら、この溶液中のNaCl濃度が
0.5M相当になるようにNaClを加え調製する。
【0030】(6)pH6.5緩衝水溶液の調製 0.1M炭酸水素ナトリウム水溶液にpHメーターによ
りpHを確認しながらpHが6.5になるまで0.1N
HCl水溶液を加える。pHが6.5になったら、この
溶液中のNaCl濃度が0.5M相当になるようにNa
Clを加え調製する。
【0031】(7)pH7.5緩衝水溶液の調製 0.1Mリン酸1ナトリウム水溶液と0.1Mリン酸2
ナトリウム水溶液をpHメーターによりpHを確認しな
がらpHが7.5になるまで両液を混合する。pHが
7.5になったら、この溶液中のNaCl濃度が0.5
M相当になるようにNaClを加え調製する。
【0032】(8)pH8.3緩衝水溶液の調製 0.1Mグリシルグリシン水溶液(13.2gを純水1
000mlで調製)にpHメーターによりpHを確認し
ながらpHが8.3になるまで0.1NNaOH水溶液
を加える。pHが8.3になったら、この溶液中のNa
Cl濃度が0.5M相当になるようにNaClを加え調
製する。
【0033】(9)pH9.2緩衝水溶液の調製 0.1Mホウ酸水溶液と0.1Mホウ酸ナトリウム水溶
液をpHメーターによりpHを確認しながらpHが9.
2になるまで両液を混合する。pHを9.2になった
ら、この溶液中のNaCl濃度が0.5M相当になるよ
うにNaClを加え調製する。
【0034】(10)pH10.1緩衝水溶液の調製 0.1M炭酸1ナトリウム水溶液と0.1M炭酸2ナト
リウム水溶液をpHメーターによりpHを確認しながら
pHが10.1になるまで両液を混合する。pHが1
0.1になったら、この溶液中のNaCl濃度が0.5
M相当になるようにNaClを加え調製する。
【0035】
【実施例2】実施例1で得られた各種pHのミラクリン
抽出脱塩液について、着色の度合い及び甘味誘導活性試
験を下記の表2の手順にしたがって測定評価し、得られ
た結果を下記の表3に示した。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】さらに、実施例1で得られた、各種pHの
ミラクリン抽出脱塩液の凍結乾燥粗粉末の着色をJIS
Z 8721の色度票で評価し、その結果を下記の表
4に示した。
【0039】
【表4】
【0040】
【実施例3】実施例1で得られた各種pHによるミラク
リン抽出液それぞれについて、抗ミラクリンIgG(抗
体:イムノグロブリン)に酵素(POD:パーオキシダ
ーゼ)を結合し標識化したサンドイッチ法(P.K.N
aKane,and A.Kawaoi,(1974)
Peroxidase−Labeled antibo
dy:a new method of conjug
ation.J.Histochem.Cytoche
m.,22,1084−1091)によりミラクリンの
定量を行い、比較評価し、その結果を下記の表5に示し
た。
【0041】
【表5】
【0042】ここで、ミラクリンの定量は次のようにし
て行った。
【0043】ミラクリン定量操作 96穴のマイクロプレートに100μlの抗ミラクリン
IgGを加え、4℃で一晩放置する。放置後、プレート
を0.18%のリン酸カリウム水溶液(pH7.5)で
洗浄し、既知濃度のミラクリン溶液及び実施例1で得ら
れた各種pHによるミラクリン抽出液を10000倍に
希釈したもの100μlをウェル(穴)に加え、2時間
室温で放置する。再度、0.18%のリン酸カリウム水
溶液(pH7.5)で洗浄し、標識化IgGを100μ
l加え、2時間放置する。0.18%のリン酸カリウム
水溶液(pH7.5)で洗浄した後、パーオキシダーゼ
用発色キットの発色液(住友ベークライト社製)を加
え、3分後、同キットの停止液(住友ベークライト社
製)を加えて反応を止めた後、イムノリーダーで吸光度
を測定し、上記既知濃度のミラクリン溶液 0.5,
1.0,2.0,5.0,10,20,50,100,
200,250,500,ng(ナノグラム)/mlの
測定値から作成した検量線を基に抽出液中のミラクリン
含量を測定した。
【0044】抗ミラクリンIgGの作製 純度99.9%以上の精製ミラクリン250μgを同量
の完全フロイントアジュバントで乳化した後、うさぎ
(体重:3〜3.5Kg)に注射し10日後、20日後
にさらに250μgの不完全フロイントアジュバントを
うさぎに注射した。最後の注射から1週間後採血し、抗
ミラクリン血清を得た。
【0045】この血清7mlを0.05Mトリス塩酸塩
(pH8.5,0.15MNaCl)で平衝化したプロ
テインA(生化学工業社製)5mlに添加し低温室(4
℃〜10℃)で2〜3時間スターラーでゆっくり攪拌し
て抗ミラクリンIgGを吸着させた。カラムにこのプロ
テインAを充填後、0.05M酢酸ナトリウム(pH
4.0,0.15MNaCl)でIgGを溶出する事に
より精製抗ミラクンIgG、約25mgを得た。
【0046】IgGの酵素(POD)による標識化 4mgのPOD(パーオキシダーゼ:ベーリンガー社
製)を1mlの純水に溶解した後、0.1M過ヨウ素酸
ナトリウム0.2mlを加え室温で20分間放置し、1
mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.4)で一晩透析し
た。
【0047】透析終了後のPODに0.2M炭酸ナトリ
ウム緩衝液(pH9.5)を加えpH9前後に調製し
た。このPODに8mgのIgGを含む1mlの0.0
1M炭酸ナトリウム緩衝液(pH9.5)を加え室温で
2時間振盪した。さらに、1mlの純水に溶解した、4
mgの水素化ホウ素ナトリウムを0.1ml加え、4℃
で2時間放置したのち、ゲルろ過クロマトグラフィー
(Sephacryl s−200カラム10mMリン
酸ナトリウム緩衝液 pH6.8で平衝化)に添加し2
mlずつフラクションを集め280nm(タンパクの吸
収を表わす)、403nm(PODの吸収、正確にはP
ODの中の鉄の吸収である)及び405nm(POD活
性の吸収を表わす)における吸収を測定した。これら3
つの吸収ピークをもつフラクションは、IgGと活性を
持つPODとが結合しているフラクションであり、これ
を集め混合後、BSA(牛血清アルブミン;和光純薬社
製、免疫測定用)の最終濃度が1mg/mlとなるよう
にBSAを加えて、PODが結合した標識化IgGとし
た。
【0048】
【発明の効果】本発明は酸性塩水溶液を用いた抽出を行
なうことにより、ミラクリンと複合体を形成しやすいと
言われていた、着色性不純物質の活性もしくは反応性の
抑制を図れる効果を有するため、抽出前処理として着色
性不純物質の除去処理をする必要がなく、これまでの方
法に比べ効率的に甘味誘導活性の安定した、着色の無い
ミラクリンを得ることができ、効率的な工業生産に寄与
するものである。
【0049】本発明によれば、活性が高く着色不純物の
ないすぐれた精製ミラクリンが工業生産できるので、本
発明は、飲食品や医薬品の製造上きわめて有利な貢献を
なすものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ミラクリン含有原料から酸性緩衝
水溶液によって、抽出することを特徴とするミラクリン
の製造方法。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 甘味誘導物質ミラクリンの製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミラクリンを含有する
原料から甘味誘導物質、ミラクリン(miraculi
n)を効率的かつ安定的に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】西アフリカ原産の植物(Richade
lla dulcifica)、通称ミラクルフルーツ
には、これを食した直後に酸味のものを味わうと甘く感
じるという独特の性質を持っている。そして、この作用
は甘味誘導物質ミラクリンによることが知られている。
【0003】その甘味誘導作用の詳細な機構は現在の所
明らかではないが、ミラクリンそのものとしては精製さ
れ、既に、純品が得られており、分子量40000前後
の糖タンパク質としてアミノ酸配列も明らかになってい
る(特開平3−218400号公報)。
【0004】この甘味誘導物質ミラクリンの製造方法と
して、これまで次のような方法が提案されている。
【0005】1.K.Kurihara,L.M.Be
idler;Sience,161,1241(196
8)によれば、凍結乾燥したミラクルフルーツの果肉を
pH10.5の炭酸塩緩衝液中ホモジナイズし活性部
分を抽出する。この抽出液に硫酸アンモニュウムを加え
て塩析する。得られた沈澱物をリン酸塩緩衝液に溶解
し、透析により硫酸アンモニュウムを除去する。さらに
得られた溶液を等電点電気泳動等で精製する。
【0006】2.又、特開昭62−242700号公報
によれば、ミラクルフルーツの果肉から抽出溶媒とし
て、pH6〜9付近の中性塩溶液を用いてミラクリンを
抽出する。
【0007】3.そして、特開昭63−185349号
公報によれば、ミラクルフルーツの果肉を粉砕し、水を
添加後ホモジナイズし洗浄液が着色しなくなるまで水洗
いする。洗浄後の果肉に中性の塩化ナトリウム水溶液を
加えミラクリンを抽出する。次に、この抽出液を硫酸ア
ンモニュウムで塩析し、ミラクリン画分の沈澱物を得
る。この沈澱物を中性のリン酸緩衝液に溶解し、CMセ
ファロースイオン交換クロマトグラフィーにかけ、さら
にアフィニティークロマトグラフィーにかけて精製す
る、方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)及び(2)から得られる抽出液は不純物を有する
ため濃い着色を示し、色相的に好ましくなく、しかも、
この着色物質の除去は硫安沈澱、イオン交換クロマトグ
ラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、電気泳
動等の生化学的な様々の分離方法を利用しても困難であ
った。
【0009】又、さらに着色原因となる不純物がミラク
リンに強く結合していると考えられるため、その活性の
一部が失われ、高純度のミラクリンが得られないばかり
か、甘味誘導活性の低下が認められるという重大な問題
があった。
【0010】そこで、(3)の製造方法においては、ミ
ラクリンの抽出前に着色原因となる着色物質を除去する
手段として、ミラクルフルーツの果肉を洗液が着色しな
くなるまで水洗している。しかし、この方法ではミラク
リン抽出液の着色は認められず、かつ甘味誘導活性は高
いもののミラクリンの抽出を行うためには、前処理とし
て水洗浄を洗液が着色しなくなるまで行わねばならず、
洗浄、分離のために相当の時間と労力が必要になり、し
かもミラクルフルーツ果肉中に含まれるミラクリンは安
定性が低いため、長時間の抽出前処理を行うことは何等
かの悪影響を及ぼす恐れも考えられる。
【0011】以上のように、これまでのミラクリン製造
方法では抽出液の着色及びこれら不純物による活性の低
下、もしくは着色不純物質の除去に多大な時間を要する
という問題があり、より効率的に、着色のない安定性に
優れたミラクリンの製造方法が求められていた。また、
飲食品や医薬品への利用上の面から、そしてまた長期保
存や移動運送の面からも、高純度の活性粉末化可能なミ
ラクリンを工業的に大量生産し得る方法の開発も当業界
において強く求められていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点に鑑み、活性の安定化したミラクリンの製造をより効
率的に行うことを目的とし、抽出過程におけるミラクリ
ン含有物中の着色不純物質に着目し、種々検討を重ねた
結果、酸性緩衝塩水溶液を用い、抽出操作を行うことで
抽出前処理等を行なわなくとも、清浄で安定性の高いミ
ラクリンが得られること、そしてまた高純度の精製粉末
ミラクリンを工業的に製造しうることを見出し本発明を
するに至った。
【0013】さらに詳しくは、ミラクルフルーツの凍結
乾燥果肉を粉砕し、5℃以下の低温条件下で酸性緩衝塩
水溶液を添加し、超音波等でこれをホモジナイズした
後、遠心分離により上澄みを採取し抽出液とする。この
抽出液はほぼ無色透明で口に含むと高い甘味誘導活性を
示す。この時抽出に用いる酸性緩衝塩水溶液のpHは
.1〜6.5の範囲が望ましく、好ましくはpH3.
1〜5.9、更に好ましくはpH3.5〜5.5の範囲
が良い。又、ここで用いる酸性緩衝塩水溶液の種類も上
記pHの範囲にあれば特に制限はしないが、好ましく
は、例えば、クエン酸1ナトリウムークエン酸2ナトリ
ウム溶液(0.1M)、酢酸−酢酸ナトリウム溶液
(0.1M)、フタル酸−フタル酸1カリウム溶液
(0.1M)、を用いるのが良く、さらに、これらにN
aClを添加し、この溶液中の濃度を0.5Mにして用
いる。
【0014】本発明において使用する酸性緩衝塩水溶液
としては、上記した酸性pH域を維持しうる緩衝能を有
する塩類の水溶液であれば上記に限定されることなく使
用できる。
【0015】抽出対象としてのミラクリン含有物はミラ
クルフルーツの凍結乾燥果肉が好適に用いられるが、新
鮮果肉であっても良い。
【0016】上記方法によって得られた抽出液を透析、
限外ろ過(逆浸透法、イオン交換膜電気透析法等を含
む)、ゲルろ過等により脱塩し、これを凍結乾燥等する
ことによりミラクリン粗粉末が得られる。ミラクリン
粉末は白色であり、吸湿を防ぐためシリカゲル等の
吸湿剤で密封処理、又は窒素ガス封入等を施す事により
3ケ月以上の甘味誘導活性を維持し、充分実用に供する
ことができる。さらにミラクリン抽出液は種々の沈澱分
離法、すなわち硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、リ
ン酸カリウム等の塩析、等電点沈澱法、水溶性ポリマー
であるポリエチレングリコール、デキストラン等による
共沈等によって純度を上げることもでき、あるいは、各
種クロマトグラフィー、例えばイオン交換クロマトグラ
フィー、アフィニティークロマトグラフィー、ゲルろ過
クロマトグラフィー、疎水性クロマトグラフィー、水素
結合クロマトグラフイー、クロマトフォーカシングクロ
マトグラフィー等の利用や、さらには電気泳動、分子量
分画に基づいた膜分離、アフィニティー担体やイオン交
換担体を結合させたメンブレンリアクター等によっても
精製をすることも可能である。
【0017】
【作用】ミラクリンの抽出液の着色要因としては、ミラ
クリン含有物中の着色不純物質によること、さらに、こ
れはミラクリンと強固な複合体を形成し易く、複合体を
形成した後は着色不純物質の除去は著しく困難であると
されていた。またこの複合体を形成し易い物質として
は、ポリフェノール様の物質、もしくは酸性物質とも考
えられていたが、未だ、その物質について解明はされて
いない。
【0018】しかし、これらの影響は、本発明による酸
性緩衝塩水溶液を用いた抽出を行なうことで容易に解決
することができた。
【0019】即ち、これら着色不純物質は酸性緩衝塩水
溶液を用いた酸性条件下では、反応基が解離しないか解
離しにくくなることによって、その反応性が著しく低下
もしくは不活化してミラクリンへの結合が抑制されたも
のと考えられ、その結果、透明度の高い抽出液さらには
着色のない甘味誘導活性の安定なミラクリンの抽出を容
易に行ない得るものである。
【0020】
【実施例】次に実施例を示し、本発明を具体的に説明す
るが要旨を越えない限りこれに限定されるものではな
い。
【0021】
【実施例1】ミラクルフルーツ(Richadella
dulcifica)の果肉の凍結乾燥物1gに対
し、下記の表1に示す各種pHに調製した緩衝塩水溶液
(溶液中0.5MのNaClを含む)30mlを加え、
超音波(200kHz)で30秒間、4回繰り返しホモ
ジナイズした後、10000rpmで45分間遠心分離
して上澄みを採取した。残渣に対し同様の操作を繰り返
し2回目の上澄みとして採取した。これら2回分の上澄
みを合わせ、ミラクリン抽出液とした。
【0022】さらに、この各種pHによるミラクリン抽
出液5mlを脱塩用ゲルろ過クロマトグラフィー(ファ
ルマシア社製)により脱塩し7mlの脱塩液を得、これ
をミラクリン抽出脱塩液とした。この内の3.5mlを
凍結乾燥してミラクリン粗製粉末を得た。
【0023】
【表1】
【0024】ここで各種pHの緩衝水溶液(溶液中0.
5MのNaClを含む)の調製法を下記に示す。なお、
下記に使用する試薬は、和光純薬社製ですべて特級を使
用した。
【0025】(1)pH3.1緩衝水溶液の調製 0.1Mクエン酸水溶液と0.1Mクエン酸1ナトリウ
ム水溶液をpHメーターによりpHを確認しながらpH
が3.1になるまで両液を混合する。pHが3.1にな
ったら、この溶液中のNaCl濃度が0.5Mになるよ
うにNaClを加え調製する。
【0026】(2)pH3.5緩衝水溶液の調製 0.1Mフタル酸水溶液と0.1Mフタル酸1カリウム
水溶液をpHメーターによりpHを確認しながらpHが
3.5になるまで両液を混合する。pHが3.5になっ
たら、この溶液中のNaCl濃度が0.5Mになるよう
にNaClを加え調製する。
【0027】(3)pH4.5緩衝水溶液の調製 0.1M酢酸水溶液と0.1M酢酸ナトリウム水溶液を
pHメーターによりpHを確認しながらpHが4.5に
なるまで両液を混合する。pHが4.5になったら、こ
の溶液中のNaCl濃度が0.5MになるようにNaC
lを加え調製する。
【0028】(4)pH5.1緩衝水溶液の調製 0.1M酢酸水溶液と0.1M酢酸ナトリウム水溶液を
pHメーターによりpHを確認しながらpHが5.1に
なるまでに両液を混合する。pHが5.1になったら、
この溶液中のNaCl濃度が0.5MになるようにNa
Clを加え調製する。
【0029】(5)pH5.5緩衝水溶液の調製 0.1Mクエン酸1ナトリウム水溶液と0.1Mクエン
酸2ナトリウム水溶液をpHメーターによりpHを確認
しながらpHが5.5になるまでに両液を混合する。p
Hが5.5になったら、この溶液中のNaCl満度が
0.5MになるようにNaClを加え調製する。
【0030】(6)pH6.5緩衝水溶液の調製 0.1M炭酸水素ナトリウム水溶液にpHメーターによ
りpHを確認しながらpHが6.5になるまで0.1N
HCl水溶液を加える。pHが6.5になったら、この
溶液中のNaCl濃度が0.5MになるようにNaCl
を加え調製する。
【0031】(7)pH7.5緩衝水溶液の調製 0.1Mリン酸1ナトリウム水溶液と0.1Mリン酸2
ナトリウム水溶液をpHメーターによりpHを確認しな
がらpHが7.5になるまで両液を混合する。pHが
7.5になったら、この溶液中のNaCl濃度が0.5
MになるようにNaClを加え調製する。
【0032】(8)pH8.3緩衝水溶液の調製 0.1Mグリシルグリシン水溶液(13.2gを純水1
000mlで調製)にpHメーターによりpHを確認し
ながらpHが8.3になるまで0.1N NaOH水溶
液を加える。pHが8.3になったら、この溶液中のN
aCl濃度が0.5MになるようにNaClを加え調製
する。
【0033】(9)pH9.2緩衝水溶液の調製 0.1Mホウ酸水溶液と0.1Mホウ酸ナトリウム水溶
液をpHメーターによりpHを確認しながらpHが9.
2になるまで両液を混合する。pHを9.2になった
ら、この溶液中のNaCl濃度が0.5Mになるように
NaClを加え調製する。
【0034】(10)pH10.1緩衝水溶液の調製 0.1M炭酸1ナトリウム水溶液と0.1M炭酸2ナト
リウム水溶液をpHメーターによりpHを確認しながら
pHが10.1になるまで両液を混合する。pHが1
0.1になったら、この溶液中のNaCl濃度が0.5
MになるようにNaClを加え調製する。
【0035】
【実施例2】実施例1で得られた各種pHのミラクリン
抽出脱塩液について、着色の度合い及び甘味誘導活性を
下記の手順にしたがって測定評価し、得られた結果を下
記の表に示した。
【0036】着色度試験手順 直射日光をさけた自然光下で、内径19mm外径21m
mの試験管にミラクリン抽出脱塩液を3.5ml入れ、
垂直に立てた。横からみた抽出脱塩液について色相、明
度、彩度を表示するJIS Z 8721の色度票と隣
接させて比較して色を測定した。さらに、甘味誘導活性
を評価した。ここで官能試験は次のように行った。 、0.1Mクエン酸溶液を2〜3ml、口に含み、酸
味を感ずる事を確認する。 、吐き出して水で口をすすぐ。 、ミラクリン抽出脱塩液2.5mlを口に含む。 、1分間、舌の上でころがすようにして舌に十分吸着
させる。 、吐き出して水で口をすすぐ。 、0.1Mクエン酸溶液を2〜3ml、口に含む。こ
の時の甘さを記憶しておく。 、標準甘味溶液(0.1,0.2,0.3,0.4,
0.5Mショ糖溶液)2〜3mlを口に含み0.1Mク
エン酸を味わったときとの甘味を比較し同等の甘味をも
つショ糖溶液の濃度を決定し、その濃度を甘味誘導活性
とした。
【0037】
【表
【0038】さらに、実施例1で得られた、各種pHの
ミラクリン抽出脱塩液の凍結乾燥粗製粉末の着色をJI
S Z 8721の色度票で評価し、その結果を下記の
に示した。
【0039】
【表
【0040】
【実施例3】実施例1で得られた各種pHによるミラク
リン抽出液それぞれについて、抗ミラクリンIgG(抗
体:イムノグロブリン)に酵素(POD:パーオキシダ
ーゼ)を結合し標識化した。サンドイッチ法(P.K.
Naane,and A.Kawaci,(197
4)Peroxidase−Labeled anti
body:a new method of conj
ugation.J.Histochem.Cytoc
hem.,22,1084−1091)によりミラクリ
ンの定量を行い、比較評価し、その結果を下記の表
示した。
【0041】
【表
【0042】ここで、ミラクリンの定量は次のようにし
て行った。
【0043】ミラクリン定量操作 96穴のマイクロプレートのウェル(穴)各々に、10
0μlの抗ミラクリンIgGを加え、4℃で一晩放置
し、抗ミラクリンIgGをウェル内壁に結合させる。
置後ウェル内壁に結合させた抗ミラクリンIgGを0.
18%のリン酸カリウム水溶液(pH7.5)で洗浄
る。ウェル内の残液を除去した後、既知濃度のミラクリ
ン溶液及び実施例1で得られた各種pHによるミラクリ
ン抽出液を10000倍に希釈したもの100μlを、
ウェル内壁に結合している抗ミラクリンIgGに加え、
2時間室温で放置する。再度、0.18%のリン酸カリ
ウム水溶液(pH7.5)で洗浄し、ウェル内の残液を
除去した後、標識化IgGを100μl加え、2時間
温で放置する。次に0.18%のリン酸カリウム水溶液
(pH7.5)で洗浄し、ウェル内の残液を除去した
後、パーオキシダーゼ用発色キットの発色液(住友ベー
クライト社製)を加え、更に3分後、同キットの停止液
(住友ベークライト社製)を加えて反応を止めた後、イ
ムノリーダーで吸光度を測定し、上記既知濃度のミラク
リン溶液0.5,1.0,2.0,5.0,10,2
0,50,100,200,250,500,ng(ナ
ノグラム)/mlの測定値から作成した検量線を基に抽
出液中のミラクリン含量を測定した。
【0044】抗ミラクリンIgGの作製 純度99.9%以上の精製ミラクリン250μgを同量
の完全フロイントアジュバントで乳化した後、うさぎ
(体重:3〜3.5Kg)に注射し10日後、20日後
にさらに250μgの不完全フロイントアジュバントを
うさぎに注射した。最後の注射から1週間後採血し、抗
ミラクリン血清を得た。
【0045】この血清7mlを0.05Mトリス塩酸塩
(pH8.5,0.15MNaCl)で平衝化したプロ
テインA(生化学工業社製)5mlに添加し低温室(4
℃〜10℃)で2〜3時間スターラーでゆっくり撹拌し
て抗ミラクリンIgGを吸着させた。カラムにこのプロ
テインAを充填後、0.05M酢酸ナトリウム(pH
4.0,0.15MNaCl)でIgGを溶出する事に
より精製抗ミラクりンIgG、約25mgを得た。
【0046】IgGの酵素(POD)による標識化 4mgのPOD(パーオキシダーゼ:ベーリンガー社
製)を1mlの純水に溶解した後、0.1M過ヨウ素酸
ナトリウム0.2mlを加え室温で20分間放置し、
析チューブに入れ、1mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH
4.4)で一晩透析した。
【0047】透析終了後のPODに0.2M炭酸ナトリ
ウム緩衝液(pH9.5)を加えpH9前後に調整し
た。このPODに8mgのIgGを含む1mlの0.0
1M炭酸ナトリウム緩衝液(pH9.5)を加え室温で
2時間振盪した。さらに、1mlの純水に溶解した、4
mgの水素化ホウ素ナトリウムを0.1ml加え、4℃
で2時間放置したのち、ゲルろ過クロマトグラフィー
(Sephacryl s−200カラム10mMリン
酸ナトリウム緩衝液 pH6.8で平衝化)に添加し2
mlずつフラクションを集め280nm(タンパクの吸
収を表わす)、403nm(PODの吸収、正確にはP
ODの中の鉄の吸収である)及び405nm(POD活
性の吸収を表わす)における吸収を測定した。これら3
つの吸収ピークをもつフラクションは、IgGと活性を
持つPODとが結合しているフラクションであり、これ
を集め混合後、BSA(牛血清アルブミン;和光純薬社
製、免疫測定用)の最終濃度が1mg/mlとなるよう
にBSAを加えて、PODが結合した標識化IgGとし
た。
【0048】
【発明の効果】本発明は酸性塩水溶液を用いた抽出を行
なうことにより、ミラクリンと複合体を形成しやすいと
言われていた、着色性不純物質の活性もしくは反応性の
抑制を図れる効果を有するため、抽出前処理として着色
性不純物質の除去処理をする必要がなく、これまでの方
法に比べ効率的に甘味誘導活性の安定した、着色の無い
ミラクリンを得ることができ、効率的な工業生産に寄与
するものである。
【0049】本発明によれば、活性が高く着色不純物の
ないすぐれた精製ミラクリンが工業生産できるので、本
発明は、飲食品や医薬品の製造上きわめて有利な貢献を
なすものである。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】さらに詳しくは、ミラクルフルーツの凍結
乾燥果肉を粉砕し、5℃以下の低温条件下で酸性緩衝塩
水溶液を添加し、超音波等でこれをホモジナイズした
後、遠心分離により上澄みを採取し抽出液とする。この
抽出液はほぼ無色透明で口に含むと高い甘味誘導活性を
示す。この時抽出に用いる酸性緩衝塩水溶液のpHは
3.1〜6.5の範囲が望ましく、好ましくはpH3.
1〜5.9、更に好ましくはpH3.5〜5.5の範囲
が良い。又、ここで用いる酸性緩衝塩水溶液の種類も上
記pHの範囲にあれば特に制限はしないが、好ましく
は、例えば、クエン酸1ナトリウム−クエン酸2ナトリ
ウム溶液(0.1M)、酢酸−酢酸ナトリウム溶液
(0.1M)、フタル酸−フタル酸1カリウム溶液
(0.1M)、を用いるのが良く、さらに、これらにN
aClを添加し、この溶液中の濃度を0.5Mして用
いる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】さらに、この各種pHによるミラクリン抽
出液5mlを脱塩用ゲルろ過クロマトグラフィー(ファ
ルマシア社製)により脱塩し7mlの脱塩液を得、これ
をミラクリン抽出脱塩液とした。この内の3.5mlを
凍結乾燥してミラクリン粗粉末を得た。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】ここで各種pHの緩衝水溶液(溶液中0.
5MのNaClを含む)の調製法を下記に示す。なお、
下記に使用する試薬は、和光純薬社製ですべて特級を使
用した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】着色度試験手順 直射日光をさけた自然光下で、内径19mm外径21m
mの試験管にミラクリン抽出脱塩液を3.5ml入れ、
垂直に立てた。横からみた抽出脱塩液について色相、明
度、彩度を表示するJIS Z 8721の色度票と隣
接させて比較して色を測定した。さらに、甘味誘導活性
を評価した。ここで官能試験は次のように行った。 、0.1Mクエン酸溶液を2〜3ml、口に含み、酸
味を感ずる事を確認する。 、吐き出して水で口をすすぐ。 、ミラクリン抽出脱塩液2.5mlを口に含む。 、1分間、舌の上でころがすようにして舌に十分吸着
させる。 、吐き出して水で口をすすぐ。 、0.1Mクエン酸溶液を2〜3ml、口に含む。こ
の時の甘さを記憶しておく。 、標準甘味溶液(0.1,0.2,0.3,0.4,
0.5Mショ糖溶液)2〜3mlを口に含み0.1Mク
エン酸を味わったときとの甘味を比較し同等の甘味をも
つショ糖溶液の濃度を決定し、その濃度を甘味誘導活性
とした。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】
【表2】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】さらに、実施例1で得られた、各種pHの
ミラクリン抽出脱塩液の凍結乾燥粗粉末の着色をJI
S Z 8721の色度票で評価し、その結果を下記の
表3に示した。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】
【表3】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】
【表4】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミラクリン含有原料から酸性緩衝液水溶
    液によって、抽出することを特徴とするミラクリンの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の酸性緩衝塩水溶液がpH
    3.5〜5.5の範囲であることを特徴とするミラクリ
    ンの製造方法。
  3. 【請求項3】 ミラクリンが、甘味誘導活性にすぐれ且
    つ着色不純物のない高純度の精製粉末であることを特徴
    とする請求項1または請求項2のミラクリンの製造方
    法。
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