JPS63185349A - 甘味誘導物質の製造方法 - Google Patents

甘味誘導物質の製造方法

Info

Publication number
JPS63185349A
JPS63185349A JP61289616A JP28961686A JPS63185349A JP S63185349 A JPS63185349 A JP S63185349A JP 61289616 A JP61289616 A JP 61289616A JP 28961686 A JP28961686 A JP 28961686A JP S63185349 A JPS63185349 A JP S63185349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flesh
miracle fruit
sodium chloride
sweetness
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP61289616A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0112462B2 (ja
Inventor
Yoshie Kurihara
栗原 良枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITAJIRI KAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
MITAJIRI KAGAKU KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MITAJIRI KAGAKU KOGYO KK filed Critical MITAJIRI KAGAKU KOGYO KK
Priority to JP61289616A priority Critical patent/JPS63185349A/ja
Publication of JPS63185349A publication Critical patent/JPS63185349A/ja
Publication of JPH0112462B2 publication Critical patent/JPH0112462B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seasonings (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) この発明は、甘味誘導物質の製造方法に関するものであ
る。さらに詳しくは、酸味を甘味に味覚を変える物質(
甘味誘導物M)を天然のミラクルフルーツから製造する
方法に関するものである。
(発明の背景) 西アフリカ原産のミラクルフルーツ(Richarde
lla  Dulcifica)には、これを口に含ん
でから酸味のものを味わうと甘く感じるという性質があ
る。
ミラクルフルーツのこの味覚を変える活性成分(味覚変
性物質)は分子量40,000前後の糖タンパク質であ
ることがすでに知られている。また、この糖タンパク質
に含まれる糖の割合はおよそ10〜15%前後であり、
糖の種類は、L−アラビノース、L−ラムノース、D−
キシロース、D−マンノース、D−ガラクトース、D−
グルコースであることが確認されている。
このミラクルフルーツの甘味発現の機構はいまだ解明さ
れていないが、ミラクルフルーツの果肉をあらかじめ酸
味物質と混ぜて一定時間放置したのち口に含んでも甘味
を示さないことから、ミラクルフルーツの活性成分であ
る七味誘導物質は、従来の甘味剤とは異なって、酸味そ
のものを甘味に変えるのではなく、活性成分が舌上皮の
41味受容体と何らかの相互作用をすることにより七味
が発現すると考えられている。
このようなことからミラクルフルーツの11味誘導物質
は新しいタイプの甘味剤として、特に、糖分の摂取を制
限されている人にも有効な甘味剤として期待されている
ものである。
しかしながら、この甘味誘導物質については、これまで
のところ純品として、高効率て取得することには成功し
ていない。この点が、利用上の大きな障害になっていた
ミラクルフルーツの■゛味誘導物質は、これまでは次の
ような抽出・精製の方法によって得られていた。
(1)凍結乾燥したミラクルフルーツの果肉を炭酸塩緩
衝液中でホモジナイズし、活性成分を抽出する。
(2)この抽出液に硫酸アンモニウムを加えて塩析する
(3)得られた沈澱をリン酸塩緩衝液に溶解し、透析に
より硫酸アンモニウムを除去する。
(4)得られた溶液を等電点電気泳動などによりVi製
する。
しかしながら、」−記の(1)の処理から得らける抽出
液は濃い着色物質を含み、この着色不純物の除去はほと
んど不可能であった。さらにアルカリ条件下で抽出を行
うため、活性の一部が失われるという重大な欠点があっ
た。
(発明の目的) この発明は、以上のとおりの事情を鑑みてなされたもの
であり、従来の欠点を改善し、ミラクルフルーツから1
1゛味誘導物質を活性を失うことなく高純度に製造する
方法を提供することを目的としている。
(発明の開示) この発明の製造方法は、」−記の目的を実現するために
、まず最初にミラクルフルーツの果肉を洗液か着色しな
くなるまで水洗し、次いで塩化ナトリウム溶液で抽出す
ることを特徴としている。
すなわち、従来の方法では除去することのできなかった
抽出液中の着色物質を取り除くために、この発明の方法
においては、まず最初にミラクルフルーツの新鮮な、ま
たは乾燥した果肉を洗液が着色しなくなるまて水洗する
。ずなわぢ、ミラクルフルーツの凍結乾燥果肉に水を加
えてホモジナイズし、遠心分離する。この時上清は濃い
ピンク色を示す。この上清には酸味を甘味に変える活性
はない。このときの沈渣に当初と等量の水を加えてホモ
ジナイズし、遠心分離する。この操作を」−清が無色に
なるまで繰り返す。無色となったときの上清にも活性は
ない。
次に塩化すl〜リウム溶液を用いて抽出する。すなわち
、水洗操作て上清が無色となったときの沈渣に塩化すl
〜リウム溶液を加えてホモジナイズし、遠心分離する。
中性付近での抽出のなめ、得らる抽出液は活性を失うこ
となく高活性を示す。
抽出液の精製は、抽出液を硫酸アンモニウムで塩析した
のち、通常のクロマトグラフ法によって行うことができ
る。たとえば、塩析で得られた沈澱をCM−セファロー
スイオン交換クロマトグラフィーにかけ、さらにアフィ
ニティークロマトグラフィーにより精製する。
以」二の方法により、極めて高純度の活性物質が得られ
る。この物質は、全く新しいタイプの甘味物質として、
食品、医薬品などに応用されるもので、この発明の方法
によって、その実用化は一層加速される。
−5= 次に、実施例を示してさらに詳しくこの発明を説明する
。尚、この発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
実施例 (1)水洗および塩化ナトリウム溶液による抽出ミラク
ルフルーツの凍結乾燥果肉5gをとり、40ccの水を
加えてホモジナイズし、遠心分離(12,500rpI
I、20分間)した。このとき上清は濃いピンク色を呈
し、これには酸味を甘味に変える活性はなかった。この
沈渣に40ccの水を加えてホモジナイズし、遠心分離
(12,500rpl、20分間)する。この操作を5
回繰返した。これによって得られ上清は無色となったが
、この上清には味覚を変更する活性はなかった。
無色となったときの沈渣に40ccの0.5M塩化す1
〜リウム溶液を加えてホモジナイズし、遠心分離(12
,500rpm 、20分間)した。これによりえちれ
た上清は無色で、味覚を変更する活性を示した。40c
cの0.5M塩化ナトリウム溶液による抽出操作を3回
繰返し、3回分の上清を合わせた。
(2>Jiff酸アンモニウムによる塩析上記の操作を
4回繰返して行って得られた抽出液約400ccに40
%飽和になるように硫酸アンモニウムを加え、活性物質
を析出させた。遠心分離(13,000rpl、20分
間)して得た沈澱を水に溶かし、限外濾過することによ
りアンモニウム塩を除去したのち、凍結乾燥した。
(3)CM−セファロースイオン交換クロマトグラフィ
ー 凍結乾燥物を15CCの0.5M塩化ナトリウム溶液に
溶かし、3倍員のリン酸wL衝液(pH6゜8)を加え
た。あらかじめ十分にリン112緩衝液により平衡化し
たCM−セファロースカラムにのせた。次いで、最初に
リン酸緩衝液(pH6,8>で十分溶出した後、塩化ナ
トリウム溶液0〜1゜0Mのリニアグラジェントで溶出
した(流速5cc/ 15 nin 、1分画5cc、
全溶出液量400CC)。その結果を示したものが第1
図である。この第1図のピーク(A)が甘味誘導活性物
質である。
(4)アフィニティークロマトグラフィー上記のピーク
(A)の部分(分画番号79〜92)を、限外濾過で1
0ccに濃縮し、さらに溶媒を0.5M塩化ナトリウム
を含む0.01Mリン酸塩緩衝液(pH6,8)に溶媒
置換した。この濃縮液をConA−セファロース4Bカ
ラムにより処理した。はじめに085M塩化ナトリウム
を含むO,01Mリン酸塩緩衝液(pH6,8>で洗い
、ついでα−メチル−α−D−グルコシド溶液0〜0.
15Mのリニアグラジェントで溶出した(流速3cc/
 14nin 、全溶出液量200cc)。
その結果を示したものが第2図である。この第2図にお
いて、ピーク(A)−nが活性物質である。ピーク(A
)−Iは活性を示さない。
(5)高速液体クロマトクラフィー 活性物質(ピーク(A)−m)の純度を高速流体クロマ
トグラフィーを用いて確認した。
第2図のピーク(A) −II (分画番号40〜51
)をそれぞれプールし、高速液体クロマトグラフィーに
よりその純度を確認した。
カラムはTMS−200を用い、アセトニトリル−H2
0系20〜70%のリニアグラジェントで溶出した。
その結果、第3図に示すように、鋭い単一ピークを示し
、きわめて純度が高いことが確認できた。
【図面の簡単な説明】 第1図は、ミラクルフルーツから水洗、抽出、塩析操作
によって得た甘味誘導物質のCM−セファロースイオン
交換クロマトグラムである。 第2図は、第1図のピーク(A)部分(分画番号79〜
92)をConA−セファロース4Bカラムにより処理
したアフィニティークロマトグラムである。 第3図は、第2図のピーク(A)−I[部分く分画番号
40〜51)の高速液体クロマトグラムである。 代理人 弁護士  杉   浦   宏復代理人 弁理
士  西  澤  利  夫第  2  図 分  画  番  号 第  3  図 手続補正書(自発) 昭和62年 3月12日 昭和61年特 許願第289616号 2、発明の名称 甘味誘導物質の製造方法 3、補正をする者 事件との関係   特許出願人 4、復代理人 (郵便番号150) 東京都渋谷区渋谷l−8−13 GSハイム宮益坂903号 (3)図  面 6、補正の内容 (1)願書の特許出願人の欄を別紙の通り補正する。 (2)明細書第3頁第17行目の「得らける」を「得ら
れるjに補正する。 (3)同第4頁第19行目および第20行目、第5頁第
2〜3行目および第4行目、第6頁第9行目、第13行
目、第14行目、第18行目および第20行目の「上清
」を、「上澄」に補正する。 (4)同第6頁第13行目の「得られ」を「得られた」
に補正する。 (5)図面の第1図および第2図を別紙の通り補正する

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ミラクルフルーツの果肉を洗液が着色しなくなるまで水
    洗し、次いで塩化ナトリウム溶液で抽出することを特徴
    とする甘味誘導物質の製造方法。
JP61289616A 1986-12-04 1986-12-04 甘味誘導物質の製造方法 Granted JPS63185349A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61289616A JPS63185349A (ja) 1986-12-04 1986-12-04 甘味誘導物質の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61289616A JPS63185349A (ja) 1986-12-04 1986-12-04 甘味誘導物質の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63185349A true JPS63185349A (ja) 1988-07-30
JPH0112462B2 JPH0112462B2 (ja) 1989-03-01

Family

ID=17745543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61289616A Granted JPS63185349A (ja) 1986-12-04 1986-12-04 甘味誘導物質の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63185349A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1993010676A1 (en) * 1991-12-04 1993-06-10 Mitsubishi Oil Co., Ltd. Process for producing sweetness inducer miraculin

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1993010676A1 (en) * 1991-12-04 1993-06-10 Mitsubishi Oil Co., Ltd. Process for producing sweetness inducer miraculin

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0112462B2 (ja) 1989-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR910002467A (ko) lgM을 함유하는 정맥내 투여용 폴리클로날 면역글로블린 제제 및 이의 제조방법
GB1487169A (en) Production of egg white substitute from whey
CN106579285A (zh) 一种鸡肉香精的制备方法
CN103082260A (zh) 一种从神秘果中提取神秘素的方法
EP0273076B1 (en) Process for preparing l-rhamnose
CN102295700A (zh) 绿豆胰蛋白酶抑制剂的分离纯化方法及在鱼糜制品生产中的应用
JPS63185349A (ja) 甘味誘導物質の製造方法
JPS5675434A (en) Separating and purifying method of factor inhibiting mutagenicity of mutagen from burdock juice
FR2399213A1 (fr) Purification de matieres organiques en vue de la production des acides amines
AU8097587A (en) Concentrated tea extract
JPS57133160A (en) Preparation of paprica dyestuff
SU1138410A1 (ru) Способ выделени термостабильной плацентарной щелочной фосфатазы
CN109393138B (zh) 一种鸡肉呈味肽及其制备方法和应用
CN109170803B (zh) 一种鸡肉增味肽及其制备方法和应用
DE2632212C3 (de) Verfahren zur Gewinnung von Urokinase
US5788758A (en) Method for manufacturing blue pigment
US3477912A (en) Method of production of urokinase
PL85201B1 (ja)
SU437750A1 (ru) Способ освобождени смеси аминокислот от фениланилина
Theron, T., De Villiers, OT* & Schmidt Purification of pectin methylesterase from Santa Rosa plums
DK0511250T3 (da) Aromakoncentrater og fremstilling deraf
JPS6210096A (ja) L−ラムノ−スの製造方法
CN1080956A (zh) 地龙-碎栓酶制备方法
SU1108102A1 (ru) Способ получени пероксидазы
AU3823195A (en) Process for recovering citric acid