JPH0654578A - 転流遅延回路及び転流遅延方法 - Google Patents

転流遅延回路及び転流遅延方法

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JPH0654578A
JPH0654578A JP5035194A JP3519493A JPH0654578A JP H0654578 A JPH0654578 A JP H0654578A JP 5035194 A JP5035194 A JP 5035194A JP 3519493 A JP3519493 A JP 3519493A JP H0654578 A JPH0654578 A JP H0654578A
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/15Controlling commutation time

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な回路機構や外部要素を設けずに回転速
度の変動に適応する転流遅延を実施する。 【構成】 転流遅延回路はモータのトルクを最大化し電
力消費を最小化するためにモータの回転速度の関数とし
て転流遅延を調整する。従来技術と異なり、転流遅延回
路は複雑な回路構成あるいは外部部品を必要としない。
転流遅延回路は単一の集積回路によって完全に実現され
る。転流遅延回路は逆EMF感知入力,発振器,電圧ホ
ールディング回路及び比例回路,1個以上の比較器及び
付加的に外部制御回路を有する。逆EMF感知入力は発
振器の動作を制御する。電圧ホールディング及び比例回
路は発振器出力を処理し比較器で比較される出力を供給
する。比較器は転流遅延信号及び付加的に他の信号を形
成する。転流遅延回路はまた非理想的逆EMF対ロータ
位置対応又は転流過程に個有の固定時間遅延を補償する
ことを許容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般には電気モータ制御
装置の分野、特に多極ブラシレス直流モータの転流遅延
を最適化するための制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホール効果位置センサーを含まない多極
ブラシレス直流モータの制御及び運転にはモータからの
逆EMF信号による位置感知が必要である。多極モータ
は巻線に順次に電流を通し、また電流を遮断することに
より作動する。このプロセスは一般的に転流と呼ばれ
る。モータの回転子が動くと巻線上に電圧が発生し、こ
れを逆EMF(逆起電力)という。回転を行うためにモ
ータ巻線の通電をいつ変える(転流を行う)か定めるた
めに、現時点で作動していないモータ巻線からの逆EM
F信号の大きさを基準電圧と比較する。逆EMFが基準
値と交差する時点は最適時よりも早いが、次のコイル作
動状態に転流するための最適時ではない。最適時で転流
するとモータトルクが最大となり、また所定の回転速度
を得るための電力消費量が最小になることから、最適時
での転流が望ましい。モータを一定速度で運転するとき
には最適転流を一定の時間遅延で達成することができ
る。しかしモータの速度が変わる場合(例、加速中)に
は必要な遅延の量は可変である。適切な量の可変遅延を
発生させる方法が必要である。
【0003】先行技術では周期測定及びそれに続く周期
区分は時にはカウンタ/タイマを用いてデジタル法で行
われてきた。しかし、この方法には適切な時間分解能を
得るためにかなりの回路機構が必要である。
【0004】周期の測定及び区分のために先行技術で用
いられたもう一つの方法には複数のキャパシタの充電及
び放電を行うアナログ回路機構が含まれている。先行技
術のアナログ法には、普通は集積回路の一部としては含
まれないいくつかの外部構成要素が必要である。これら
の外部構成要素によって回路が複雑になり、回路が回路
板上に占める空間の量が増す。回路の複雑さが増すこと
によって回路の信頼性が損なわれる。
【0005】
【発明の概要】本発明は多極ブラシレス直流モータの転
流状態の変化の中で遅延を発生させモータの性能を最適
化するための回路を提供するものである。本発明はデジ
タル回路にもとづいていないため、先行技術のデジタル
方法に関連する複雑さを回避することができる。すべて
の必要な要素が単一の集積回路に組込まれているため、
本発明によれば、先行技術のアナログ方法にともなう付
加費用と複雑さをも回避することができる。本発明はモ
ータの誤運転につながるスプリアス信号への免疫性を増
大することにより先行技術をさらに改善することができ
る。
【0006】本発明ではモータ巻線で発生する逆EMF
信号がタイミング回路に送られる。タイミング回路は各
転流状態の持続時間を測定する。メモリ及び比例回路は
各転流状態の持続時間の関数である値を保存し、また転
流状態の持続時間の分数を表すかまたは前回の逆EMF
信号の発生以来の経過時間量の分数を表す出力を供給す
る。(本明細書中で使用する場合、用語「分数」は分子
及び分母を使って表される値であり、1より小さいか、
1に等しいか、または1より大きいかに関係なく任意の
値を示す)。次に比較器がタイミング回路の出力、また
は前回の逆EMF信号の発生以来の経過時間量の分数を
表す記憶装置及び比例回路の出力を保存した持続時間の
分数を表すメモリ及び比例回路の出力と比較する。した
がって、比較器は現在の転流状態のリアルタイム持続時
間がいつ記憶装置に保存された持続時間の特定の分数に
近づくかを定めるために使用される。回転するモータの
回転慣性と負荷によって隣接転流状態の持続時間がごく
わずかに変動する。そこで、保存した前回の転流状態の
持続時間は現在の転流状態の持続時間の正確な予測値と
して役立つ。したがって、本発明は比例した時間量のあ
とで事象を現時点の転流状態に発生させることができ
る。これらの時間量を(モータの回転速度に反比例す
る)各転流状態の予測持続時間に比例させ続けることに
よって本発明はモータの回転速度の変動に適応する遅延
を行うことができる。
【0007】本発明の好ましい実施例では転流遅延がモ
ータの回転速度に適応する。モータ巻線から出た逆EM
F信号を使用して、のこぎり波発振器をトリガーする。
のこぎり波発振器のパラメータは集積回路の外部回路機
構によって調整される場合とされない場合がある。のこ
ぎり波発振器からの出力はトラック-アンド-ホールド回
路により保存される。トラック-アンド-ホールド回路の
出力は分圧器に送られ、分圧器はトラック-アンド-ホー
ルド回路からの電圧を比例して低下させる。この比例低
下された分圧器の電圧出力は入力として比較器へ送られ
る。比較器の反転入力部はのこぎり波発振器の出力部に
結合される。
【0008】モータ巻線からの逆EMF信号はモータ回
転子の特定角度位置を示す時間内の特定の瞬間を定め
る。このような各瞬間に逆EMF信号によってトリガー
されるとのこぎり波発振器は電圧を発生し始め、この電
圧は時間の経過に応じて直線的に増大する。モータ回転
子には質量があり回転慣性を示すため、瞬時に大きく速
度を変えることはできない。モータ回転子の慣性は短い
時間のあいだ実質的に均一の速度で回転し続け、のこぎ
り波発振器の出力部での電圧の増大は時間とモータ回転
子の角度位置の両方に比例する。トラック-アンド-ホー
ルド回路は次の逆EMF信号のトリガー現象が起こると
きにのこぎり波発振器の出力部の電圧を保存する。この
値は一つの転流状態の逆EMF信号の感知と次の転流状
態に続く逆EMF信号とのあいだの時間の量である。分
圧器はトラック-アンド-ホールド回路により保存された
持続時間に比例する時間量である電圧を比例的に低下さ
せる。モータの回転速度は単一の転流状態の時間では比
較的均一であるためこれらの比例時間量はモータ回転子
の比例回転量を示す。比較器は分圧器の比例電圧出力を
のこぎり波発振器の出力と比較する。のこぎり波発振器
の出力により表される逆EMF信号探知以後の時間量が
分圧器の出力により表される前回の転流状態の持続時間
の特定分数を越えるとき、比較器の出力が変わる。その
結果、比較器の出力はモータの回転速度の変動に適応
し、回転速度と無関係に回転子の一定角度位置を厳密に
表す遅延を実行する。
【0009】本発明は単一の集積回路に複雑な回路機構
や外部構成要素を設ける必要なしにモータの回転速度の
変動に適応する多極ブラシレス直流モータのための転流
遅延を実施するため、さらに効率的で、信頼性のある、
経済的な適応型転流遅延を行う方法を提供する。
【0010】
【実施例】モータの回転速度の変動に適応する多極ブラ
シレス直流モータのための転流遅延を提供する回路につ
いて述べる。CMOS技術の使用、集積回路上での本発
明の製作、バッファ増幅器の使用、キャパシタ及び抵抗
の値などの多くの特定の詳細事項について本発明をさら
に充分に説明するために以下の説明の中で詳しく述べ
る。しかし、技術精通者にはこれらの特定の詳細事項が
なくても本発明を実施できることは明白である。その他
の点では発明が不必要にわかりにくくならないよう、公
知の特徴については詳しく説明しない。
【0011】本明細書において、用語「逆EMF感知入
力」は逆EMF信号を受けこれを調整するための回路の
ことを示す。
【0012】先行技術の方法は適応する転流遅延を実施
するために開発されたがこれらの方法は本発明よりも複
雑である。先行技術で使用された1つの方法はカウンタ
/タイマなどのデジタル回路機構の使用を含む周期測定
とそれに続く周期区分を行うものである。他の先行技術
の方法では周期測定と区分を複数のキャパシタの充電及
び放電によるアナログ方法で行われる。
【0013】先行技術の方法にはそれにともなう多くの
欠点がある。カウンタ/タイマなどの回路を使用するデ
ジタル周期測定とそれに続く周期区分では充分な時間分
解能を得るためにかなりの回路機構が必要である。複数
のキャパシタの充電及び放電にもとづくアナログ周期測
定と区分では集積回路の形態での製作が困難ないくつか
の構成要素が必要である。すべての必要な構成要素を単
一の集積回路に含めることができない場合は集積回路の
外部の他の要素を接続しなければならない。外部要素を
追加するとプリント回路板上に占める空間の量が増え、
費用がかかり、複雑な回路が必要であって回路の信頼性
が低くなる。
【0014】本発明の実施例のブロック図を図1に示
す。この実施例では逆EMF比較器119は信号118
を制御ロジック回路107へ供給する。制御ロジック回
路107は(制御信号108によって)のこぎり波発振
器101の作動を制御し、また(制御信号117によっ
て)トラック-アンド-ホールド回路103及び103a
を制御する。のこぎり波発振器101は電圧が時間の直
線関数である傾斜出力を結合部110へ供給する。のこ
ぎり波発振器101は結合部109を通してオプション
の外部制御回路102により調整することができる。2
個のトラック-アンド-ホールド回路103と103a
設けられており、それらは交互に作動する。制御信号1
17の作用によって103aがホールドしているとき1
03はトラッキングし(すなわちノード110での電圧
tに従い)、あるいは103aがトラッキングしている
とき103はホールドする。普通は制御信号108の作
用によってのノード110ののこぎり波が運転サイクル
となる。トラック-アンド-ホールド回路103の出力は
結合部111を通して分圧器104に加えられる。分圧
器104は結合部112及び113で比例低下出力電圧
を発生する。これらの比例低下出力電圧は前回のサイク
ルの持続時間の分数である。経過した現在のサイクルの
分数であるのこぎり波発振器101の出力は、分圧器1
04の出力とともに比較器105及び106の入力部に
加えられる。のこぎり波発振器101からの入力が分圧
器104により供給された値を越えると結合部114及
び115のこの回路の出力が状態を変える。ノード11
0の電圧Vtは分圧器104aに供給され、分圧器104
aの出力120はトラック-アンド-ホールド回路103a
の出力121とともに比較器106aに加えられる。比
較器106aは分圧器104aからの電圧がトラック-ア
ンド-ホールド回路103aからの電圧を越えると状態を
変える。
【0015】本発明はその機能を果たすために複雑なデ
ジタル回路機構を必要としないため、先行技術のデジタ
ル方法の複雑さを回避できる。本発明によれば、すべて
の構成要素を単一の集積回路上に配置することができ、
あるいは本発明をモータの最も広い適用範囲に適用でき
るようにタイミング構成要素に集積回路を使用しないよ
うにすることができる。本発明は単一の集積回路上に全
部を組込むことができるため、先行技術のアナログ方法
による大きさ、費用及び複雑さを回避することができ
る。
【0016】本発明の実施例の回路図を図2に示す。実
施例ではのこぎり波発振器ブロック101はスイッチ2
01,202及び206,キャパシタ203,演算増幅
器204及びキャパシタ205から構成されている。ス
イッチ201の第1端子は電圧Vinに結合されている。
スイッチ201の第2端子はグランドに結合されてい
る。スイッチ201のベース端子はキャパシタ203の
第1端子に結合されている。キャパシタ203の第2端
子はスイッチ202のベース端子に結合されている。ス
イッチ202の第1端子はグランドに結合されている。
スイッチ202の第2端子は演算増幅器204の反転入
力部219に結合されている。演算増幅器204の非反
転入力部218はグランドに結合されている。キャパシ
タ205の第1端子は演算増幅器204の反転入力部2
19に結合されており、またスイッチ206の第1端子
に結合されている。キャパシタ205の第2端子は演算
増幅器204の出力部226とスイッチ206の第2端
子に結合されている。スイッチ201及び202はDP
DTスイッチとして連動して作動する。スイッチ206
は制御信号108に結合されている。
【0017】本発明の実施例ではトラック-アンド-ホー
ルド回路ブロック103はスイッチ209,キャパシタ
210及び演算増幅器211から構成される。スイッチ
209の第1端子は結合部110に結合されている。ス
イッチ209の第2端子はキャパシタ210の第1端子
と演算増幅器211の非反転入力部220に結合されて
いる。キャパシタ210の第2端子はグランドに結合さ
れている。演算増幅器211の反転入力部221は演算
増幅器211の出力部227と結合部111に結合され
ている。スイッチ209は制御信号117に結合されて
いる。
【0018】分圧器ブロック104は抵抗212,21
3,214及び215と共に本発明の実施例に組込まれ
る。抵抗212の第1端子は結合部111に結合されて
いる。抵抗212の第2端子は抵抗213の第1端子と
結合部112に結合されている。抵抗213の第2端子
は抵抗214の第1端子と結合部113に結合されてい
る。抵抗214の第2端子は抵抗215の第1端子に結
合されている。抵抗215の第2端子はグランドに結合
されている。
【0019】上部の比較器ブロック105は比較器21
6と共に組込まれる。比較器216の非反転入力部22
2は結合部110に結合されている。比較器216の反
転入力部223は結合部112に結合されている。比較
器216の出力部228は結合部114に結合されてい
る。
【0020】下段の比較器ブロック106は比較器21
7と共に組込まれる。比較器217の非反転入力部22
4は結合部110に結合されている。比較器217の反
転入力部225は結合部113に結合されている。比較
器217の出力部229は結合部115に結合されてい
る。
【0021】トラック-アンド-ホールド回路103a
はスイッチ209a,演算増幅器211a及びキャパシタ
210aが含まれる。スイッチ209aの1つの端子は発
振器ブロック101からの出力部110に結合されてい
る。スイッチ209aの他の端子は演算増幅器211a
非反転入力部220aとキャパシタ210aの第1端子に
結合されている。キャパシタ210aの第2端子はグラ
ンドに結合されている。スイッチ209aは制御ロジッ
ク回路ブロック107の制御信号117によって制御さ
れる。演算増幅器211aの出力部227aはそれ自体の
反転入力部211aへのフィードバックループと比較器
ブロック106aの比較器232の反転入力部234に
結合されている。
【0022】分圧器104aは抵抗230及び231か
らなる。のこぎり波発振器ブロック101からの信号1
10は抵抗230と231を通じてグランドに結合され
ている。分圧器104aの出力120は抵抗230と2
31の接合部から得られ、比較器ブロック106aの比
較器232の非反転入力部233に供給される。比較器
232は結合部122に結合される出力235を供給す
る。
【0023】制御ロジック回路107は(制御信号10
8により)スイッチ206の作動を制御する。逆EMF
比較器119はモータコイル及び転流状態カウンタから
の入力を受け通電されていないモータ巻線端子に発生す
る逆起電力(逆EMF)にもとづいて制御ロジック回路
107へ信号118を供給する。制御ロジック回路10
7は感知した逆EMFと現在の転流状態にもとづいて制
御信号108をスイッチ206へ、また制御信号117
をスイッチ209と209aへと供給する。逆EMFに
もとづいて転流信号を感知し発生する方法については、
1990年11月7日に出願した米国特許出願7/61
0,103号「双極/単極駆動型逆EMF転流感知シス
テム」と1989年9月25日出願の米国特許出願7/
411,712号「自己転流、逆EMF感知、ブラシレ
ス直流モータコントローラ」に述べられている。これら
の両出願は今回の出願の譲受人に譲渡され、これらの言
及により本明細書に組込まれる。
【0024】本発明の実施例では、のこぎり波発振器ブ
ロック101はスイッチド・キャパシタ電流源と積分演
算増幅器と共に組込まれる。スイッチド・キャパシタ電
流源はスイッチ201と202を使用してキャパシタ2
03の充電及び放電を行う。キャパシタ205は演算増
幅器204のフィードバック通路内にあるため演算増幅
器204は積分器として機能する。スイッチ201と2
02は1つのDPDTスイッチとして同時に作動する。
すなわち、スイッチ201と202はともに各第1端子
(Vinとグランド)または各第2端子(グランドと端子
219)上でいずれかに閉じられている。これらのスイ
ッチが第1端子上で閉じているときキャパシタ203は
電圧Vinへと充電される。スイッチが第2端子上で閉じ
ているとき演算増幅器204が正に積分するように駆動
キャパシタ203は積分器回路を負に放電する。スイッ
チ201と202が連続周波数で作動される場合、演算
増幅器204にもとづいて積分器回路の入力部に送られ
る、単位時間あたりの電荷の量(すなわち電流)は時間
の経過に対して一定である。時間の経過に対して一定の
入力電流によって積分器の出力は時間の経過とともに直
線的に増加する電圧となる。積分器の出力が増加する速
度はキャパシタ203の値に対するキャパシタ205の
値の比とスイッチ201と202が作動する速度と電圧
inによって定まる。スイッチ201と202が作動す
る速度はスイッチド・キャパシタ電流源のクロック周波
数、すなわちfcとして示される。キャパシタ値の比と
クロック周波数は両方とも正確に制御することができる
ため積分器の特性を充分に決定することができる。
【0025】積分サイクルが始まる時点は制御ロジック
ブロック107からの制御信号108と117によって
定まる。スイッチ206は閉じ、キャパシタ205を短
絡し、キャパシタを完全に放電する。次にスイッチ20
6は開き、キャパシタ205は充電を開始する。キャパ
シタ205上の電圧はスイッチ206が開いてからの経
過時間に比例する電圧で「段階的」傾斜を形成する。速
度fcはスイッチ206の作動速度よりずっと速い。
【0026】演算増幅器204の出力226が積分サイ
クルの完了時に最大値に達してスイッチ206が閉じる
前に、トラック-アンド-ホールド回路ブロック103は
結合部110でののこぎり波発振器101により発生さ
れる最大電圧をサンプルする。スイッチ209の作動は
(制御信号117を通じて)制御ロジック回路107に
より制御される。結合部110の電圧をサンプルするた
めにスイッチ209は閉じ、結合部110の電圧までキ
ャパシタ210を充電する。スイッチ209はスイッチ
206が閉じて結合部110の電圧がその最低電圧まで
下がる前に開く。演算増幅器への入力は普通実質的には
電流を流さない。スイッチ209が開いている場合、ス
イッチ209を通ってまたは演算増幅器210の非反転
入力部220へと実質的には電流は流れない。したがっ
て、キャパシタ210に保持された電荷はそこにとどま
り、のこぎり波発振器101の出力のピーク電圧までキ
ャパシタ210に充電し続ける。演算増幅器211は出
力部227に結合された反転入力部211により単一ゲ
インフォロアとして結線される。単一ゲインフォロアと
して出力部227の電圧は演算増幅器の作動範囲内の非
反転入力部220の電圧に等しいままとなる。その結
果、演算増幅器211は結合部111の電圧をキャパシ
タ210上の電圧に等しくなるよう維持する。
【0027】結合部111の電圧は分圧器ブロック10
4への入力を供給する。分圧器ブロック104の上端は
結合部111である。分圧器ブロック104の下端はグ
ランドであり、グランドは抵抗215の第2端子に結合
されている。分圧器ブロック104は抵抗212,21
3,214及び215を使用し抵抗212,213,2
14及び215の比にしたがって結合部111の電圧に
比例する出力電圧を発生する。抵抗212,213,2
14及び215の値の比によって結合部112及び11
3の電圧が定まる。これらの抵抗の正確な絶対値は回路
の作動範囲内で変更することがある。特定のモータシス
テムに期待する精密な遅延を行うかあるいは転流プロセ
スの固有の固定遅延を補償するため抵抗の比を選ぶ。た
とえば、抵抗212,213,214及び215がすべ
て同じ値を持つこともある。これらの抵抗がすべて同じ
値を持つ場合は分圧器は結合部112に結合部111の
電圧の4分の3である電圧を発生する。分圧器は結合部
113に結合部111の電圧の2分の1である電圧を発
生する。
【0028】結合部111の電圧はトラック-アンド-ホ
ールド回路ブロック103により発生され、また前回の
積分周期ののこぎり波発振器101の出力のピーク電圧
であるため結合部112の電圧は前回の積分周期のピー
ク積分電圧の4分の3であり、結合部113の電圧は前
回の積分周期のピーク積分電圧の2分の1である。
【0029】ブロック103aの作動はブロック103
と相補関係にあり、ブロック103がホールディングさ
れているときはトラックし、逆の場合も同様である。ブ
ロック103aは103が電圧Vtをトラックし始めると
キャパシタ210a上の電圧Vt(結合部110)の値を
保存する。スイッチ209と209aはトラック-アンド
-ホールド回路103がVtによって達成されたピーク電
圧を保存し、トラック-アンド-ホールド回路103a
前回のサイクルからのピーク電圧の既知の分数に等しい
電圧を保存するように作動する。制御ロジックと比較器
ブロック105の作用によって、比較器ブロック105
がハイになるとスイッチ209aは開く。したがって、
キャパシタ210aに保存された電圧は普通は結合部1
14、すなわちOUT1の状態の変化によって表される
時間である前回の周期の既知の分数の代表値である。分
圧器ブロック104aは電圧Vtの分数を出し、比較器1
06aはこのVtの分数がブロック103aの出力を越え
るときに状態を切替える。たとえば、結合部112の電
圧が結合部111の電圧の4分の3であり、結合部12
0の電圧が結合部110の2分の1であるように分圧器
が選択した場合、比較器ブロック106aはVtが値の等
しい抵抗230と抵抗231のための前回のサイクルか
らのピーク値の1.5倍よりも高くなるときに状態を変
える。したがって、比較器ブロック106aの状態の変
化は前回の周期に等しい時間から1.5倍の時間が経過
し逆EMF事象が起こらなかったときにはいつでも発生
する。
【0030】上部の比較器ブロック105は結合部11
0に結合されている非反転入力部222の電圧を結合部
112に結合されている反転入力部223の電圧と比較
する。積分周期の初めは結合部110は最低電圧であ
る。結合部112は前回の積分周期のピーク積分電圧の
約4分の3の積分周期の持続時間でホールドされる。現
時点の積分周期が進むにつれて結合部110ののこぎり
波発振器の出力は増加する。結合部110の電圧が結合
部112の電圧を越えると、比較器216は状態を変え
出力228はアクティブになり、その結果結合部114
の状態が変わる。
【0031】比較器ブロック106には比較器217が
含まれ、これは非反転入力部224と反転入力部225
の電圧を比較する。非反転入力部224は結合部110
に結合されている。反転入力部225は結合部113に
結合されている。結合部110の電圧はのこぎり波発振
器ブロック101の出力であり前回の逆EMF信号の検
知以後の経過時間の量に比例して増加する。結合部11
3の電圧は結合部111の電圧の半分にほぼ等しい。結
合部111の電圧はトラック-アンド-ホールド回路10
3の出力を表し、前回の転流サイクルの最大積分電圧で
ある。時間の量が前回の転流サイクルの持続時間の約2
分の1に等しい現在の転流サイクルの中で経過したと
き、結合部110に結合されている非反転入力部224
の電圧は結合部113に結合されている反転入力部22
5の電圧を越える。非反転入力部224の電圧が反転入
力部225の電圧を越えるとき、比較器217は状態を
変え出力229はアクティブになり、その結果結合部1
15の状態が変わり、それがアクティブになる。
【0032】実施例ではクロックパルスをカウントする
ことによってモータの希望の回転速度を制御するモータ
速度制御システムと一緒に使用することができる。速度
制御システムがモータの各回転が一定数のクロックパル
スカウントであるようなモータを制御する場合、各転流
周期は一定数のクロックパルスカウントにほぼ近づく。
c(積分器クロック)を速度制御クロックに関連させ
ることによって、積分器と速度制御は構成要素の値を変
える必要なく(クロックパルス率を選択することにより
設定する)広範囲のモータ速度で最適に作動する。
【0033】本発明のもう一つの実施例を図3に示す。
図3の本発明の実施例では、のこぎり波発振器ブロック
101に電流源301と演算増幅器302が含まれる。
電流源301の第1端子は供給電圧Vccに結合されてい
る。電流源301の第2端子はボンディングパッド30
4に、またスイッチ305の第1端子に、さらに演算増
幅器302の非反転入力部306に結合されている。ス
イッチ305の第2端子はグランドに結合されている。
演算増幅器302の反転入力部307は演算増幅器30
2の出力部308に結合されている。演算増幅器302
の出力部308は結合部110に結合されている。スイ
ッチ305は制御信号108に結合されている。
【0034】結合部110はトラック-アンド-ホールド
ブロック103と103aに各々結合されている。トラ
ック-アンド-ホールドブロック103と103aの制御
は制御信号117により規定される。トラック-アンド-
ホールドブロック103の出力部は結合部111を通し
て分圧器104に結合されている。トラック-アンド-ホ
ールドブロック103aの出力部は結合部121を通し
て比較器ブロック106a内の比較器232の反転入力
部234に結合されている。結合部110は分圧器10
aにも結合されている。分圧器104aの出力部は結合
部120を通して比較器ブロック106a内の比較器2
32の非反転入力部233に結合されている。比較器ブ
ロック105と106は図2に関して述べたように分圧
器104に結合されている。
【0035】図3の本発明の実施例にはオプションの外
部制御回路ブロック102が含まれている。外部制御回
路ブロック102にはキャパシタ303が含まれる。キ
ャパシタ303の第1端子は結合部109に結合されて
いる。結合部109はボンディングパッド304に結合
されている。キャパシタ303の第2端子はグランドに
結合されている。
【0036】図3の実施例のトラック-アンド-ホールド
回路ブロック103にはスイッチ209,キャパシタ2
10及び演算増幅器211が含まれる。スイッチ209
の第1端子は結合部110に結合されている。スイッチ
209の第2端子はキャパシタ210の第1端子と演算
増幅器211の非反転入力部220に結合されている。
キャパシタ210の第2端子はグランドに結合されてい
る。演算増幅器211の反転入力部211は演算増幅器
211の出力部227と結合部111に結合されてい
る。スイッチ209は制御信号117に結合されてい
る。
【0037】分圧器ブロック104には抵抗212,2
13,214及び215が含まれる。抵抗212の第1
端子は結合部111に結合されている。抵抗212の第
2端子は結合部112と抵抗213の第1端子に結合さ
れている。抵抗213の第2端子は結合部113と抵抗
214の第1端子に結合されている。抵抗214の第2
端子は抵抗215の第1端子に結合されている。抵抗2
15の第2端子はグランドに結合されている。
【0038】比較器ブロック105には比較器216が
含まれる。比較器216の非反転入力部222は結合部
110に結合されている。比較器216の反転入力部2
23は結合部112に結合されている。比較器216の
出力部228は結合部114に結合されている。
【0039】比較器ブロック106には比較器217が
含まれる。比較器217の非反転入力部224は結合部
110に結合されている。比較器217の反転入力部は
結合部113に結合されている。比較器217の出力部
229は結合部115に結合されている。
【0040】制御ロジック回路107は(制御信号10
8を通して)スイッチ305の作動を制御する。図2の
ように、逆EMF比較器119はモータコイルと転流状
態カウンタからの入力を受け、通電されていないモータ
巻線端子内に存在する逆起電力(逆EMF)にもとづい
て制御ロジック回路107に信号118を発生する。制
御ロジック回路107は感知した逆EMFと現在の転流
状態にもとづいて制御信号108をスイッチ305へ、
また制御信号117をスイッチ209と209aへ供給
する。
【0041】図3の実施例ののこぎり波発振器ブロック
101は時間の経過とともに電流を積分し、電流源30
1により制御される速度で供給電圧Vccからキャパシタ
303を充電することにより直線的に増加する電圧を発
生する。演算増幅器302は単一ゲインフォロアとして
構成されており、反転入力部307は出力部308に結
合されている。単一ゲインフォロアは演算増幅器の作動
範囲で非反転入力部の電圧に等しい出力を供給する。制
御ロジック回路107により制御されるスイッチ305
は積分サイクルの開始を定める。積分サイクルを始める
ためにスイッチ305は瞬間的に閉じてキャパシタ30
3を放電する。キャパシタ303が放電されると演算増
幅器302の入力部306と出力部308の電圧はゼロ
になる。スイッチ305が開いているときキャパシタ3
03は電流源301から充電しはじめ、演算増幅器30
2の入力部306と出力部308の電圧は時間とともに
直線的に増加しはじめる。キャパシタ303の値がキャ
パシタ210よりも十分大きいような実施例では、増幅
器302を省いて結合部306を結合部308に接続し
てもよい。
【0042】のこぎり波発振器ブロック101の出力が
前回の逆EMFサイクルのピーク値に近づくと、スイッ
チ209は閉じてのこぎり波発振器ブロック101の出
力に等しい電圧までキャパシタ210を充電する。実施
例では、スイッチ209は114(OUT1)がアクテ
ィブになると閉じ、スイッチ305が閉じる直前に開
く。スイッチ209の作動は制御ロジック回路107に
より制御される。演算増幅器211は単一ゲインフォロ
アとして構成され、その反転入力部221はその出力部
227に結合されている。したがって、出力部227の
電圧は非反転入力部220の電圧に従い(フォロー
し)、結合部111はキャパシタ210が充電される電
圧に保持される。
【0043】ブロック103aでは演算増幅器211a
電圧フォロアとして構成され、その反転入力部221a
は出力部227aに結合されており、非反転入力部22
0はキャパシタ210aに結合されている。キャパシタ
210aのもう一方の端子はグランドに結合されてい
る。スイッチ209aはスイッチ209とは反対に作動
するよう構成されており、制御信号117がハイのとき
にはスイッチ209aは閉じ、キャパシタ210a上の電
圧がノード110の電圧に従う。
【0044】OUT1がアクティブであるときスイッチ
209aは開き、キャパシタ210aはノード110の電
圧をホールディングし、この電圧はサイクルの開始から
OUT1の状態が変化するまでの経過時間(前回のサイ
クル周期の約4分の3)の目安となる。
【0045】分圧器ブロック104は結合部111の電
圧を比例的に下げて結合部112と113で出力を供給
する。結合部112と113の電圧は前回の逆EMF周
期の持続時間に比例する。結合部110の電圧は現在の
逆EMF周期で経過した時間の量であるため結合部11
2と113(すなわち112の2倍)の電圧により示さ
れるよりも多い時間の量が現時点の逆EMF周期中に経
過したときに比較器ブロック105,106及び106
aは出力状態を変える。
【0046】図3に示した本発明の実施例はほとんどの
回路機構を含む単一の集積回路の外部にキャパシタ30
3とともにボンディングパッド304を使用して構成す
ることができるが、ボンディングパッド304は使用せ
ずモータパラメータが一定のときにキャパシタ303の
ある値についてキャパシタ303を集積回路内に組込ん
でもよい。キャパシタ303を集積回路の外部に備える
ことによってモータパラメータの範囲が大きくなるが、
キャパシタ303を集積回路に含めると費用がかから
ず、部品数が少なくてすみ、回路機構の物理的大きさを
小さくすることができる。
【0047】本発明のさらに他の実施例を図4に示す。
この実施例ののこぎり波発振器ブロック101には電流
源402,キャパシタ401及び演算増幅器302が含
まれる。電流源402の第1端子は供給電圧Vccに結合
されている。電流源402の第2端子はスイッチ305
の第1端子、キャパシタ401の第1端子及び演算増幅
器302の非反転入力部306に結合されている。スイ
ッチ305とキャパシタ401の第2端子はグランドに
結合されている。演算増幅器302の反転入力部307
は演算増幅器302の出力部308と結合部110に結
合されている。電流源402の第3端子はボンディング
パッド304に結合されている。この実施例の外部制御
回路ブロック102は抵抗403を含んでいる。抵抗4
03の第1端子は結合部109に結合されており、この
結合部はボンディングパッド304に結合されている。
抵抗403の第2端子はグランドに結合されている。ス
イッチ305は制御信号108に結合されている。
【0048】回路の残りの部品としてはトラック-アン
ド-ホールド回路ブロック103と103a,分圧器ブロ
ック104と104a,比較器ブロック105,106
及び106a及び制御ロジック回路107があり、これ
らは図3に示した他の実施例に使用されている回路と同
一でよい。
【0049】図4の実施例のキャパシタ401はキャパ
シタ303が電流源301を通して充電される図3の他
の実施例の場合と同様の方法で電流源402を通して充
電される。実質的に一定の電流が電流源402を通るに
つれてキャパシタ401は時間の経過に応じて実質的に
直線的に増加する電圧へと充電される。演算増幅器30
2は単一ゲインフォロアとして構成され、その非反転入
力部306の電圧に等しい出力電圧を発生する。したが
って、結合部110の電圧はキャパシタ401上の直線
的に増加する電圧に等しい。図3の実施例の場合と同様
にスイッチ305は逆EMFサイクルの開始にもとづい
て開きあるいは閉じる。
【0050】図3に示した本発明の実施例ではのこぎり
波発振器ブロック101の出力が時間の経過とともに増
加する速度をキャパシタ303の値を変えることによっ
て制御することができるが、図4に示した本発明の実施
例ではこの速度を抵抗403の値を変えることによって
制御することができる。電流が電流源402を通る速度
は抵抗403の値によって制御される。したがって、抵
抗403の値を変えると電流が電流源402を通る速度
とキャパシタ401を充電する速度が変わる。
【0051】図5はモータがほぼ一定速度で作動してい
るときに発生する波形を示している。第1波形501は
各々本発明の図2の実施例,図3の実施例及び図4の実
施例のキャパシタ205,303及び401上の電圧
(すなわち単一ゲイン電圧フォロア226,308及び
308の出力)を表している。電圧501は(図2の)
スイッチ206または(図3と図4の)スイッチ305
が閉じるまで実質的に直線的に増加し、閉じると電圧は
急速にゼロに下がる。
【0052】第2波形502は3つの実施例のキャパシ
タ210上の電圧を表している。電圧502は前回の逆
EMFサイクルの持続時間の一部が経過するまでの前回
の逆EMFサイクルのあいだは電圧501のピーク値の
ままである。この持続時間の一部が経過した後スイッチ
209は閉じ、キャパシタ210上の電圧はのこぎり波
発振器ブロック101の出力をトラックする。スイッチ
206または305が閉じる直前にスイッチ209は開
き、電圧502をのこぎり波発振器ブロック101の出
力のピーク電圧に保持する。
【0053】第3の波形505はキャパシタ210a
電圧であり、したがってこれはブロック103aの出
力,結合部121上の電圧を表す。これは時間T1中の
tの値である。第4の波形503は上部の比較器ブロ
ック105の出力を表し、それは結合部114にある。
比較器ブロック105の出力は結合部110の電圧が結
合部112の電圧より低いあいだはロジックレベルロー
のままとどまる。結合部110の電圧が結合部112の
電圧を越えると比較器ブロック105の出力はロジック
レベルハイに変わる。抵抗212,213,214及び
215がすべて同じ値である場合電圧503は逆EMF
サイクルの約4分の3が経過したあとロジックレベルハ
イへと切替わり、各逆EMFサイクルの初めにロジック
レベルハイからロジックレベルローへ切替わる。
【0054】転流遅延を行うことに加えて、この回路は
モータコイルからのノイズ過渡現象を切替える有害な効
果を打ち消す方法を提供する。図5では「S1閉鎖」が
起こる時点は逆EMF事象が起きるときである。(S1
は各図でのスイッチ206,305,706及び813
を示す)。遅延、すなわちt2、のあとモータコイルは
転流されモータコイルは誘導性のものであるため過渡的
ノイズ信号を発生する。これらの信号は比較器とロジッ
クブロック107により有効な逆EMF事象として誤っ
て解釈されスプリアスモータ作動が起きることがある。
したがって、t2後のある程度の時間逆EMF信号を遮
断するかまたは無視する必要がある。実際、正当な逆E
MF事象(S1閉鎖)後に始まる時間のあいだ転流遅延
(t2とノイズ遮断間隔の合計)後まで、逆EMF比較
器119からのすべての信号を好都合なように無視する
ことができる。周期t1のあいだ電圧503はこの機能
を果たす。
【0055】図5の第5波形504は下部の比較器ブロ
ック106の出力を表している。結合部110の電圧が
結合部113の電圧よりも低いあいだ電圧504はロジ
ックレベルローにとどまる。結合部110の電圧が結合
部113の電圧を越えると下部比較器ブロック106は
ロジックレベルローからロジックレベルハイへと切替わ
る。抵抗212,213,214及び215の値が等し
い場合は電圧504は逆EMFサイクルのほぼ半分が経
過したあとロジックレベルローからロジックレベルハイ
へと切替わり、各逆EMFサイクルの初めにハイロジッ
クレベルからロジックレベルローへと切替わる。
【0056】第6波形506は比較器ブロック106a
の出力を表している。この同様のサイクル周期の例につ
いては結合部122に現れるOUT3は状態を変えない
が、これはVtが比較器210aに保存された電圧にブロ
ック104aの分圧器分数の逆数を掛けた値よりも大き
い電圧にはならないからである。
【0057】図6はモータ加速中の本発明の実施例の作
動を示す波形でありまた逆EMF事象間の特別な時間の
場合を表している。図6の第1波形601はモータ加速
中の図2の実施例、図3の実施例及び図4の実施例のキ
ャパシタ203,303及び401上の電圧をそれぞれ
表している。モータ速度が増加すると一定量の角回転を
行うためにモータ回転子に必要な時間の量は減少する。
結果として、逆EMFサイクルの持続時間は低下する。
時間tn,tn+1及びtn+3は低下する。キャパシタ20
3,303及び401のピーク電圧は逆EMFサイクル
の持続時間に比例しているため電圧601のピーク電圧
はモータが加速すると低下する。図6のように第1波形
の周期と振幅はモータが加速すると低下する。
【0058】図6の第2波形603はモータ加速中の上
部比較器ブロック105の出力を表している。比較器ブ
ロック105は分圧器抵抗が等しいときに入力電圧の約
4分の3の電圧を発生する分圧器出力に結合されている
ため、前回の逆EMFサイクルの持続時間の約4分の3
後に電圧603のローからハイへの転換が起こり、また
次の逆EMFサイクル開始時にハイからローへの転換が
起こる。電圧503または603を使用してS2の閉鎖
を直接または間接的に制御することができる。(S2
各図のスイッチ209,709,1501,1205a
及び1205bを示す。)
【0059】図6の第3波形602はモータ加速時の比
較器ブロック106の出力を表している。抵抗212,
213,214及び215の値が等しい場合電圧602
は前回の逆EMFサイクルの持続時間の約半分が経過し
たのちにロジックレベルローからロジックレベルハイへ
と変わり、また各逆EMFサイクルの開始時にロジック
レベルハイからロジックレベルローへと変わる。各逆E
MFサイクルの持続時間がモータが加速するにつれて次
第に短くなるため、電圧602のローからハイへの転換
は次第に早く起こるようになる。しかし、サイクルの持
続時間は減少し続けるため、電圧602のローからハイ
への転換はサイクルのほぼ同じ相対的位置で起こる。
【0060】図6の第5波形605はキャパシタ201
の電圧を表している。保存された電圧は前の周期持続時
間を示している。図6の6番目の波形606はキャパシ
タ210aの電圧を表している。保存電圧は各サイクル
の時間t1中のVtの電圧に等しい。t1は分圧器104
により定まる前の周期の分数であるため、キャパシタ2
10aに保存された電圧は前の周期の持続時間の分数で
ある。
【0061】図6に示した5番目のサイクル、すなわち
周期tn+4は比較器ブロック106aの作用を示してい
る。このサイクルは前のサイクルよりずっと大きい周期
であり、モータに適用するにはスプリアス作動のエラー
があることを考慮すべきである。モータ速度は普通は隣
接サイクル間ではさほど急速に変化できないため、時間
n+4での601(Vt)のような波形は逆EMF比較器
の不適切な作動またはモータの順次作動に一時的な中断
があることを意味する。この(異常に長くまたきわめて
不適切な)周期が回路により保存されたときはそれに続
く周期tn+5はノイズブランク期内に入ることが多く
(サイクルtn+5に対するt1は前回の長い周期tn+4
より定まる大きな値となるであろう)無視される。しか
し、ブロック103aは周期tn+3の時間t1での電圧Vt
を保存しており、分圧器104aにより設定されたVt
分数値がキャパシタ210aに保存された電圧値を越え
るとき比較器ブロック106aは状態を変える。比較器
ブロック106aが変化するとそれによってブロック1
03が探知から保持へと変わり、ブロック103aは保
持から遮断へと変わる。次に、605により示された電
圧は(エラーである)ピーク値までVtをトラッキング
するのを妨げられ、かわりに既知の値により前回のピー
ク値よりも大きい電圧値に制限される。
【0062】ノイズブランク(周期t1)の作用とブロ
ック103a,104a及び106a(周期t4)の作用に
よって、逆EMF信号への反応は前回のサイクルの周期
にもとづいて時間を拘束される。
【0063】図5及び図6は前回の逆EMFサイクルの
持続時間のそれぞれ4分の3及び2分の1で変化する比
較器ブロック105及び106の出力を示すが、その他
の比率は抵抗212,213,214及び215の比を
変えることによって選択することができる。抵抗21
2,213,214及び215の値は(等しくてもよい
が)等しくなくてもよく、任意の適切な値に設定して希
望のタイミング関係とすることができる。同様に抵抗2
30及び231の値を任意の適切な値に設定して、希望
の関係とすることができる。
【0064】図2の本発明の実施例のCMOS(相補型
金属酸化膜半導体)使用の例を図7に示す。CMOS使
用の例では正の供給電圧VPDはpチャンネルMOSFE
T730の第1端子に結合されている。pチャンネルM
OSFET730の第2端子は抵抗731の第1端子に
結合されている。抵抗731の第2端子は抵抗732の
第1端子に結合されている。抵抗732の第2端子は抵
抗733の第1端子に結合されている。抵抗733の第
2端子は抵抗734の第1端子に結合されている。抵抗
734の第2端子は抵抗735の第1端子に結合されて
いる。抵抗735の第2端子は抵抗736の第1端子に
結合されている。抵抗736の第2端子は抵抗737の
第1端子に結合されている。抵抗737の第2端子は抵
抗738の第1端子に結合されている。抵抗738の第
2端子は抵抗739の第1端子に結合されている。抵抗
739の第2端子はノードVINTに結合されている。ノ
ードVINTはnチャンネルMOSFET701の第1端
子と抵抗740の第1端子にも結合されている。抵抗7
40の第2端子は負の供給電圧VNDに結合されている。
【0065】nチャンネルMOSFET701の第2端
子はキャパシタ703の第1端子とnチャンネルMOS
FET707の第1端子に結合されている。nチャンネ
ルMOSFET707の第2端子は負の供給電圧VND
結合されている。キャパシタ703の第2端子はnチャ
ンネルMOSFET702の第1端子とnチャンネルM
OSFET708の第1端子に結合されている。nチャ
ンネルMOSFET708の第2端子は負の供給電圧V
NDに結合されている。nチャンネルMOSFET701
及び708のゲート端子は入力部CK2に結合されてい
る。nチャンネルMOSFET702及び707のゲー
ト端子は入力部CK3に結合されている。nチャンネル
MOSFET702の第2端子はノードVIに結合され
ている。
【0066】ノードVIはまたnチャンネルMOSFE
T741の第1端子,演算増幅器704の反転入力部7
19,キャパシタ705の第1端子及びnチャンネルM
OSFET706の第1端子に結合されている。nチャ
ンネルMOSFET741の第2端子は負の供給電圧V
NDに結合されている。制御信号108に等しい入力ZE
RO*はインバータ742の入力部に結合されている。
インバータ742の出力はnチャンネルMOSFET7
06及び741のゲート端子に結合されている。演算増
幅器704の非反転入力718は負の供給電圧VNDに結
合されている。nチャンネルMOSFET706の第2
端子はノードVTに結合されている。ノードVTはまたキ
ャパシタ705の第2端子,演算増幅器704の出力部
726,CMOSスイッチ709及び709aの第1端
子,比較器716の非反転入力部722及び比較器71
7の非反転入力部724に結合されており、また抵抗7
14aを通して比較器717aの非反転入力部に結合され
ている。比較器717aの非反転入力部は抵抗715a
通してVNDに結合されている。
【0067】CMOSスイッチ709の第2端子はノー
ドVSに結合されている。ノードVSはまたキャパシタ7
10の第1端子と演算増幅器711の非反転入力720
に結合されている。キャパシタ710の第2端子は負の
供給電圧VNDに結合されている。演算増幅器711の出
力部727はノードVHに結合されている。ノードVH
また演算増幅器711の反転入力部721と抵抗712
の第1端子に結合されている。抵抗712の第2端子は
ノードV1に結合されている。ノードV1はまた、比較器
716の反転入力部723と抵抗713の第1端子に結
合されている。抵抗713の第2端子はノードV2に結
合されている。
【0068】CMOSスイッチ709aの第2端子はノ
ード750に結合されている。ノード750はキャパシ
タ710aを通してグランドに、また比較器711aの非
反転入力部に結合されている。スイッチ709及び70
aは制御信号117によって制御される。制御信号1
17はインバータ743aを通してスイッチ709aの1
個の制御端子に結合されており、またスイッチ709a
の他の制御端子に直接結合されている。制御信号117
はまたインバータ743を通してスイッチ709の1個
の制御端子に結合されており、またスイッチ709の他
の制御端子に直接結合されている。増幅器711aの出
力部727aは増幅器711aと比較器717aの反転入
力部に結合されている。
【0069】抵抗744,745,746及び747は
端子IN1へのどれかが選択され接続される。抵抗74
4の第1端子は非接続のままとされる。抵抗744の第
2端子は抵抗745の第1端子に結合されている。抵抗
745の第2端子は抵抗746の第1端子に結合されて
いる。抵抗746の第2端子は抵抗747の第1端子に
結合されている。抵抗747の第2端子はノードV2
結合されている。入力部IN1は図7のように抵抗74
4,745,746及び747のいずれか1つの第1端
子と接続することができる。ノードV2はまた比較器7
17の反転入力部725と抵抗714の第1端子に結合
されている。抵抗714の第2端子は抵抗715の第1
端子に結合されている。抵抗715の第2端子は負の供
給電圧VNDに結合されている。比較器716の出力部7
28は出力部OUT1に結合されている。比較器717
の出力部729は出力部OUT2に結合されている。比
較器717aの出力部729aは出力部OUT3に結合さ
れている。
【0070】制御信号117に等しい入力THはCMO
Sスイッチ709のnチャンネル入力部とインバータ7
43の入力部に結合されている。インバータ743の出
力部はCMOSスイッチ709のpチャンネル入力部に
結合されている。制御信号117はインバータ743a
を通してスイッチ709aのnチャンネル入力部に結合
されまたスイッチ709aのpチャンネル入力部に直接
結合されている。
【0071】入力部VBNは演算増幅器704,711及
び711aならびに比較器716,717及び717a
結合されている。入力部SLEEPはpチャンネルMO
SFET730のゲート端子,演算増幅器704,71
1及び711a,比較器716,717及び717aに結
合されている。
【0072】図7の回路は本発明の実施例のCMOS使
用例であるため図7の回路の作動は図2に示した実施例
の場合と非常によく似ている。
【0073】実施例のCMOS使用例では抵抗731か
ら740がノードVINTで電圧を発生する分圧器を形成
する。キャパシタ703とnチャンネルMOSFET7
01,702,707及び708は電流源として作用す
るスイッチド・キャパシタ回路を形成する。この電流源
は入力部CK2及びCK3に存在するクロック信号の周波
数によって制御される電流の量をノードVINTからノー
ドVIまで送る。入力部CK2及びCK3に存在するクロ
ック信号は入力部CK2の信号がハイであるとき入力部
CK3の信号がローであり、また入力部CK2の信号がロ
ーであるとき入力部CK3の信号がハイであるように相
補関係にある。
【0074】演算増幅器704,キャパシタ705,n
チャンネルMOSFET706及び741及びインバー
タ742は積分器回路を形成する。スイッチド・キャパ
シタ電流源は積分器回路のキャパシタ705を充電し、
積分プロセスのあいだ時間の経過に応じて直線的に増加
する電圧を演算増幅器704が発生する。インバータ7
42とnチャンネルMOSFET706及び741を使
用して積分サイクルの開始を制御する。入力ZERO*
がローになるとインバータ742の出力はハイになり、
nチャンネルMOSFET706及び741が導通状態
になる。nチャンネルMOSFET706が導通状態に
なるとキャパシタ705を放電する。nチャンネルMO
SFET741が導通状態になると演算増幅器704の
反転入力部719の電圧を負の供給電圧VNDへ引っ張
る。入力ZERO*が出現するとノードVTに存在する積
分回路の出力は最低値になる。
【0075】積分プロセスが進むにつれてノードVT
電圧は時間に応じて直線的に増大する。ノードVTの積
分電圧が前回の逆EMFサイクルのピーク積分電圧に達
すると入力THが出現し、CMOSスイッチ709をオ
ンにする。CMOSスイッチ709がオンのときノード
Tの電圧はノードVSに導通され、キャパシタ710は
積分回路の出力部の電圧を充電する。次の逆EMF事象
が発生すると入力THは非出現となり、キャパシタ71
0のノードVTの電圧を保持する。CMOSスイッチ7
09が非導通状態であるとき入力ZERO*は一時的に
実行されてキャパシタ705の積分器などを再び初期化
する。演算増幅器の入力部には普通実質的には電流が全
く流れないため、CMOSスイッチ709がオフのとき
キャパシタ710を放電する電流の流れのための通路は
ない。そのため、キャパシタ710は前回の積分サイク
ルのピーク電圧で保持される。演算増幅器711には反
転入力部721があり、これは演算増幅器の出力部72
7に結合されている。演算増幅器は単一ゲインフォロア
を形成し、非反転入力部720の電圧として出力部72
7に同じ出力電圧を発生する。したがって、ノードVH
の電圧は前回の逆EMFサイクルのピーク積分電圧に等
しい。
【0076】抵抗712,713,714及び715は
2個の出力電圧を発生する分圧器を形成する。これらの
出力電圧はノードV1及びV2に現れる。入力IN1と抵
抗744,745,746及び747を使用してノード
2の電圧を調整することができる。ノードV2の電圧を
調整するには外部回路により入力IN1で電流を流れさ
せまたは供給する。この端子への電流の流れと方向を調
整することによって、遅延時間を抵抗比により設定され
た値から変更することができる。転流遅延の精密な調整
を行えるようノードV2の電圧を正確に調整することが
望ましい。転流遅延を精密に調整することによって、非
理想的な逆EMFと回転子の位置の対応または転流プロ
セスに固有の一定時間遅延について補償し、モータ性能
を最適化することができる。このように、入力IN1
使用して適応遅延の精密な調整を外部で行い、モータの
非理想性と切替え遅延を補償することができる。入力V
BNを使用して演算増幅器704及び711と比較器71
6及び717のバイアスポイントを設定する。入力SL
EEPを使用して使用していないときの回路の静止電流
を減らす。MOSFET730は抵抗731から740
を通る電流を中断し回路の電力消費量を低下させる。
【0077】図3の本発明の他の実施例のCMOS組込
みの例を図8に示す。CMOS組込みでは正の供給電圧
PDはpチャンネルMOSFET801及び802の第
1端子に結合されている。pチャンネルMOSFET8
01の第2端子はpチャンネルMOSFET801及び
802のゲートとnチャンネルMOSFET803の第
1端子に結合されている。nチャンネルMOSFET8
03の第2端子は負の供給電圧VNDに結合されている。
pチャンネルMOSFET802の第2端子はノードV
Tに結合されている。ノードVTはまた、CMOSスイッ
チ709及び834の第1端子,入力EXTC,nチャ
ンネルMOSFET813の第1端子及び比較器716
の非反転入力部723に、また比較器717の非反転入
力部725と抵抗831の第1端子にも結合されてい
る。
【0078】CMOSスイッチ709の第2端子はノー
ドVSに結合されている。ノードVSはまたキャパシタ7
10の第1端子と演算増幅器711の非反転入力部72
0にも結合されている。スイッチ834の第2端子はキ
ャパシタ835と比較器836の非反転入力部に結合さ
れている。キャパシタ710及び835の第2端子は負
の供給電圧VNDに結合されている。演算増幅器711の
出力部727はノードVHに結合されている。ノードVH
は、また演算増幅器711の反転入力部721と抵抗8
26の第1端子にも結合されている。抵抗826の第2
端子はノードV1に結合されている。ノードV1はまた抵
抗827の第1端子と演算増幅器716の反転入力部7
22に結合されている。入力IN1は抵抗815の第1
端子に結合されている。抵抗815の第2端子はノード
2に結合されている。ノードV2はまた抵抗827の第
2端子,抵抗828の第1端子及び演算増幅器717の
反転入力部724に結合されている。抵抗828の第2
端子は抵抗829の第1端子に結合されている。抵抗8
29の第2端子は負の供給電圧VNDに結合されている。
【0079】制御ロジック回路107については図8の
点線の囲みの中に詳しく示した。比較器717の出力7
29は出力部OUT2に結合されている。比較器716
の出力728は出力部OUT1,Dフリップフロップ8
14のCK入力817及びフリップフロップ806のD
入力に結合されている。(制御信号118を受ける)入
力RAWCOMMはDフリップフロップ806のクロッ
ク入力に結合されている。入力CK1はDフリップフロ
ップ807及び808のクロック入力に結合されてい
る。入力RSTはDフリップフロップ807及び808
のリセット入力部とNORゲート809の入力823に
結合されている。Dフリップフロップ806のQ出力は
Dフリップフロップ807のD入力部とORゲート83
8の入力部に結合されている。ORゲート838の出力
はフリップフロップ814のリセット入力部に結合され
ている。Dフリップフロップ807のQ出力はDフリッ
プフロップ808のD入力部とNORゲート811の入
力部825に結合されている。Dフリップフロップ80
8の出力QはNORゲート811の入力部824とNO
Rゲート809の入力部822に結合されている。NO
Rゲート809の出力はインバータ810の入力部に結
合されている。インバータ810の出力はDフリップフ
ロップ806のリセット入力部に結合されている。NO
Rゲート811の出力はインバータ812の入力部に結
合されている。制御信号108に等しいインバータ81
2の出力はnチャンネルMOSFET813のゲート端
子に結合されている。nチャンネルMOSFET813
の第2端子は負の供給電圧VNDに結合されている。
【0080】フリップフロップ814の出力(及び制御
信号)818はCMOSスイッチ709のnチャンネル
ゲート端子及びCMOSスイッチ834のnチャンネル
ゲート端子に結合されている。フリップフロップ814
の出力819はCMOSスイッチ709及び834のp
チャンネルゲート端子に結合されている。
【0081】増幅器836の出力837はそれ自体の反
転入力部にフィードバックループで結合されている。出
力837はまた比較器833の反転入力部にも結合され
ている。比較器833の出力830はOUT3信号であ
り、またORゲート838の1個の入力部にも結合され
ている。
【0082】入力SLEEPは演算増幅器711,83
6と比較器716,717及び833に結合されてい
る。入力VBNはnチャンネルMOSFET803のゲー
ト端子と演算増幅器711,836と比較器716,7
17及び833に結合されている。図8に示したCMO
S組込み例は図3に示した本発明の他の実施例に基づい
ているため、図8のCMOS組込み例の作動は図3の他
の実施例の場合と非常によく似ている。本発明の他の実
施例のCMOS組込み例では、pチャンネルMOSFE
T801及び802とnチャンネルMOSFET803
が電流源を供給するカレントミラー回路を形成する。電
流源は電流を供給し入力部EXTCに接続された外部キ
ャパシタを充電する。外部キャパシタの値を変えること
により回路のタイミング範囲を調整し、異なる特性のモ
ータシステムを適応させることができる。
【0083】逆EMFパルスから出た制御信号118は
フリップフロップ806のCKに接続された入力部RA
WCOMMで回路に加えられる。フリップフロップ80
6のD入力はOUT1に結合されている。所望のノイズ
ブランク期が発生するまでOUT1はロジック0であ
り、発生するとロジック1になる。RAWCOMM上の
最初の正の立上がり信号はOUT1のロジックハイ信号
をフリップフロップ806のQ出力へクロックする。
【0084】NORゲート809,インバータ810,
NORゲート811,インバータ812,Dフリップフ
ロップ814及びDフリップフロップ806,807及
び808は共同して事象が適切なタイミングで発生する
ようにシーケンス回路を形成する。逆EMF信号により
Dフリップフロップ806のクロックが発生し、Dフリ
ップフロップ806のD入力がOUT1に結合されてい
るため、ハイ値はフリップフロップを通してクロックさ
れ、Dフリップフロップ806のQ出力に現れる。ハイ
値はDフリップフロップ814のリセット入力部816
に加えられ、それによって制御信号818はローにな
り、出力819はハイになる。制御信号818がCMO
Sスイッチ709のnチャンネルゲート端子とスイッチ
834のpチャンネルゲートに結合されており、出力8
19がCMOSスイッチ709のpチャンネルゲート端
子とスイッチ834のNチャンネルゲートに結合されて
いるため、CMOSスイッチ709はオフになり、スイ
ッチ834はオンになる。Dフリップフロップ807及
び808のクロック入力は入力部CK1に結合され規則
正しい速度でパルスを発生する。入力部CK1のクロッ
ク信号はDフリップフロップ807及び808を通して
Dフリップフロップ807のD入力のデータをクロック
する。Dフリップフロップ806の出力Qがハイになっ
た後の入力部CK1の最初のクロックパルスでハイ値は
Dフリップフロップ807を通してクロックされ、また
Dフリップフロップ807のQ出力はハイになり、NO
Rゲート811の入力825をハイにする。NORゲー
ト811の入力825がハイになるとNORゲート81
1の出力はローになり、またインバータ812はnチャ
ンネルMOSFET813のゲート端子に制御信号10
8を出現させる。このハイ信号はnチャンネルMOSF
ET813をオンにし、入力部EXTCに結合されてい
る外部キャパシタはnチャンネルMOSFET813を
通して負の供給電圧VNDへ放電する。
【0085】入力CK1の次のクロックパルスではDフ
リップフロップ807のQ出力のハイ値はDフリップフ
ロップ808を通してクロックされ、Dフリップフロッ
プ808のQ出力に現れる。Dフリップフロップ808
のQ出力部のハイ値はNORゲート811の入力部82
4とNORゲート809の入力部822に加えられる。
入力部824のハイ値はNORゲート811の出力をロ
ーに保持し続け、またインバータ812はnチャンネル
MOSFET813のゲート端子をハイにし続け、入力
部EXTCに結合されている外部キャパシタの放電を完
了する。入力部822のハイ値はNORゲート809の
出力部にロー値を出力し、これはインバータ810によ
り反転されDフリップフロップ806のリセット入力部
へハイ値を供給する。Dフリップフロップ806のリセ
ット入力部のハイ値はDフリップフロップ806のQ出
力をローにする。ロー値は次にSRフリップフロップ8
14の入力部816に加えられるが、Dフリップフロッ
プ814の出力818及び819は変化しないままとな
る。
【0086】入力部CK1の次のクロックパルスではD
フリップフロップ806のQ出力のロー値はDフリップ
フロップ807を通してクロックされ、Dフリップフロ
ップ807のQ出力に現れる。このロー値はNORゲー
ト811の入力825をローにするが入力824がハイ
にとどまっているためNORゲート811の出力は変わ
らない。入力部CK1の次のクロックパルスの後Dフリ
ップフロップ807のQ出力のロー値はDフリップフロ
ップ808を通してクロックされ、Dフリップフロップ
808のQ出力に現れる。このロー値はNORゲート8
11の入力824をローにする。NORゲート811の
入力824と825が両方ともローの場合は、NORゲ
ート811の出力はハイになり、インバータ812によ
って反転され、ロー制御信号108をnチャンネルMO
SFET813のゲート端子に加える。MOSFET8
13をオフにすると入力部EXTCに結合されている外
部キャパシタを負の供給電圧VNDから外し、外部キャパ
シタをMOSFET801,802及び803に基づい
て電流源から充電し始めることができる。
【0087】Dフリップフロップ808のQ出力のロー
値はまたNORゲート809の入力822をローにして
NORゲート809にハイ出力を出力する。このハイ出
力はインバータ810により反転されDフリップフロッ
プ806のリセット入力にロー値を加える。そこで、D
フリップフロップ806は次の有効な逆EMFパルスで
新しいクロック信号を受ける用意ができる。入力RST
によってDフリップフロップ806,807及び808
は同時にクリアすることができ、これは当初のパワーア
ップと同様の時間であることが望ましい。
【0088】nチャンネルMOSFET813をオフに
すると入力部EXTCに接続されている外部キャパシタ
は充電を開始する。MOSFET801,802及び8
03によって供給される電流源は一定の電流を供給する
ため、外部キャパシタの電圧は時間の経過に応じて直線
的に増加する。この電圧は比較器716の非反転入力部
723と比較器717の非反転入力部725に加えられ
る。CMOSスイッチ709がオンのとき入力部EXT
Cでの外部キャパシタからの電圧がノードVSでキャパ
シタ710に加えられる。上記のように、外部キャパシ
タを放電する前にシーケンス回路がCMOSスイッチ7
09をオフにする。CMOSスイッチ709がオフの場
合には外部キャパシタ上のピーク電圧はキャパシタ71
0上に保存される。演算増幅器711は単一ゲインフォ
ロアとして構成されノードVSの電圧に等しいノードV
Hの電圧を発生する。ノードVHの電圧は抵抗826,8
27,828及び829を含む分圧器により比例的に低
下する。この分圧器はノードV1及びV2で電圧を出力す
る。ノードV1は比較器716に対する基準電圧を発生
する。
【0089】ノードV2は比較器717に対する基準電
圧を発生するがこの基準電圧は入力部IN1を通して電
流を流出させまたは供給することによって調整すること
ができる。比較器717の基準電圧の調整は非理想的な
逆EMFと回転子の位置の対応または転流プロセスに固
有の一定時間遅延について補償しモータ性能を最適化す
ることが望ましい。外部キャパシタ上の積分電圧が比較
器716のための基準電圧を越えると比較器716の出
力728と出力OUT1は状態を変え、Dフリップフロ
ップ814のクロック入力817が出現し、またフリッ
プフロップ806のD入力821がイネーブルされる。
入力817がイネーブルされるとDフリップフロップ8
14は状態を変えさせられ、その結果制御信号818は
ハイになり、出力819はローになる。制御信号117
がCMOSスイッチ709のnチャンネルゲート端子に
結合されており出力819はCMOSスイッチ709の
pチャンネルゲート端子に結合されているため、CMO
Sスイッチ709はオンになりキャパシタ710は入力
部EXTCでの外部キャパシタの電圧まで充電すること
ができる。OUT3がアクティブハイになるときのサイ
クルについてはフリップフロップ814へのRESET
信号すなわち信号830は出力818をローにし出力8
19をハイにする。そこで、所定時間の後フリップフロ
ップ814は有効な逆EMF信号発生と同様の方法でリ
セットされる。イネーブルされたDフリップフロップ8
06の入力821の場合は入力部RAWCOMMで制御
信号118から受けた逆EMF信号は有効と見なされ
る。
【0090】入力VBNを使用してMOSFET801,
802及び803ならびに演算増幅器711と比較器7
16及び717を含めて電流源の作動を調整する。入力
SLEEPを使用して回路の静止入力電流を低下させ
る。
【0091】本発明の実施例では電圧ホールディング回
路がのこぎり波発振器からその入力を受けその出力を電
圧減衰器へ供給しさらにその出力を比較器に供給する
が、本発明はその他の形態で実施することもできる。た
とえば、のこぎり波発振器の出力を電圧比例回路に結合
することができ、その出力を比較器に結合された電圧ホ
ールディング回路の出力を持つ電圧ホールディング回路
の入力部に結合することもできる。また、実施例の電圧
ホールディング回路をサンプル・ホールド回路,トラッ
ク・ホールド回路またはその他の種類の電圧ホールディ
ング回路としてもよい。
【0092】本発明の実施例にはのこぎり波発振器が含
まれるが本発明はのこぎり波発振器の使用に限定されな
い。本発明はその他の種類の発振器で実施することがで
きる。時間の経過に応じて直線的に変化しない出力を供
給する発振器を使用してモータ速度の関数であるモータ
システムの非理想状態を補償することができる。非直線
的出力を持つ発振器を使用する場合電圧ホールディング
回路及び比例回路により供給される比例的調整を変える
必要がある場合がある。
【0093】また本発明は時間の経過に応じて正の傾斜
を有する出力を供給する発振器の使用に限定されない。
一部に負の傾斜の波形を有する波形を発生する発振器を
本発明とともに使用することもできる。負の傾斜の出力
を有する発振器を使用する場合比較器の入力の極性逆転
が必要となる場合がある。
【0094】本発明の実施例は2個の比較器を備えてい
るが本発明は任意の数の比較器で実施することができ
る。本発明はまた任意の数のトラック-アンド-ホールド
回路,サンプルーアンドーホールド回路,分圧器,減衰
器,増幅器回路または分圧器出力タップでも実施するこ
とができる。
【0095】本発明のもう一つの実施例のブロック図を
図11に示す。図11では逆EMF比較器119が信号
118を制御ロジック回路107に供給する。制御ロジ
ック回路107は(制御信号108を経て)のこぎり波
発振器101の作動をまた(制御信号117を経て)電
圧ホールディング回路1102の作動を制御する。外部
の制御回路102はオプションでありそれがある場合に
は結合部109によってのこぎり波発振器101に結合
されている。のこぎり波発振器101はまた電圧比例回
路1101に結合されている。電圧比例回路1101は
結合部1104,1105,1106及び1111によ
って電圧ホールディング回路1102に結合されてい
る。電圧ホールディング回路1102は結合部1108
により比較器ブロック105に結合されている。電圧ホ
ールディング回路1102は結合部1109により比較
器ブロック106に結合されている。電圧ホールディン
グ回路1102は結合部1110により比較器ブロック
106aに結合されている。電圧ホールディング回路1
102は結合部1107により比較器ブロック105,
106及び106aに結合されている。比較器ブロック
105は出力114に結合されており、また比較器ブロ
ック106は出力部115に結合されている。比較器ブ
ロック106aは出力部122に結合されている。
【0096】制御ロジック回路107からの逆EMF制
御信号108はのこぎり波発振器101の作動を制御す
る。オプションの外部制御回路102がある場合にはこ
れを使用してのこぎり波発振器101の作動を制御す
る。のこぎり波発振器101は各逆EMF信号間で時間
の経過に応じて直線的に増大する結合部1103の出力
を供給する。電圧比例回路1101はのこぎり波発振器
101の直線的に増加する出力の電圧を比例的に調整す
る。これらの比例的に調整された電圧とおそらくは結合
部1103からの無変化信号は電圧ホールディング回路
1102に供給される。制御信号117に基づいて電圧
ホールディング回路1102は比較のために一定電圧を
ホールディングし、また比較のためにその他の電圧をリ
アルタイムで通すことができる。制御信号117によっ
て電圧ホールディング回路1102はサンプル-アンド-
ホールド回路として機能する。電圧ホールディング回路
1102によって比較のためにホールディングされ、ま
たは通された電圧は結合部1107,1108,110
9及び1110に加えられる。これらの電圧は比較器ブ
ロック105,106及び106aによって比較され、
出力114,115及び122を発生する。
【0097】図11のブロック図に基づく回路の構成図
を図12に示す。図12はのこぎり波発振器101及び
比較器ブロック105,106及び106aを図2のよ
うに組込んだ状態を示している。これらの構成要素は逆
EMF比較器119及びオプションの外部制御回路10
2と共に図2,3または4のようにあるいはその他の適
切な方法によって組込むことができる。図2のようにの
こぎり波発振器101は隣接する逆EMFパルス間で時
間の経過に応じて直線的に増大する出力を供給する。こ
の出力は結合部1103に加えられる。結合部1103
は抵抗1201の第1端子,比較器216の非反転入力
部222,比較器217の非反転入力部224及び比較
器232の非反転入力部233に結合されている。抵抗
1201の第2端子は抵抗1202の第1端子とまたス
イッチ1205aの第1端子に結合されている。抵抗1
202の第2端子は抵抗1203の第1端子とスイッチ
1205bの第1端子に結合されている。抵抗1203
の第2端子は抵抗1204の第1端子とスイッチ120
cの第1端子に結合されている。抵抗1204の第2
端子はグランドに結合されている。スイッチ1205a
の第2端子はキャパシタ1206aの第1端子と演算増
幅器1207aの非反転入力部1209aに結合されてい
る。キャパシタ1206aの第2端子はグランドに結合
されている。演算増幅器1207aの出力1210aは抵
抗1210aの第1端子と結合部1108に結合されて
いる。抵抗1212aの第2端子は抵抗1211aの第1
端子と増幅器1207aの反転入力部1208aに結合さ
れている。抵抗1211aの第2端子はグランドに結合
されている。結合部1108は比較器216の反転入力
部223に結合されている。比較器216は出力114
に結合される出力228を発生する。スイッチ1205
a,1205b及び1205cは制御信号117に結合さ
れている。
【0098】スイッチ1205bの第2端子はキャパシ
タ1206bの第1端子と演算増幅器1207bの非反転
入力部1209bに結合されている。キャパシタ120
bの第2端子はグランドに結合されている。演算増幅
器1207bの出力1210bは反転入力部1208b
結合部1109に結合されている。結合部1109は比
較器217の反転入力部225に結合されている。比較
器217は出力部115に結合される出力229を発生
する。
【0099】スイッチ1205cの第2端子はキャパシ
タ1206cの第1端子と演算増幅器1207cの非反転
入力部1209cに結合されている。キャパシタ120
cの第2端子はグランドに結合されている。演算増幅
器1207cの出力1210cは反転入力部1208c
結合部1110に結合されている。結合部1110は比
較器232の反転入力部234に結合されている。比較
器232は出力部122に結合される出力235を発生
する。
【0100】結合部1103に存在し直線的に増加する
電圧は電圧比例回路1101によって比例的に低下し、
抵抗1201,1202,1203及び1204を含
む。電圧比例回路1101は結合部1105及び110
6で電圧ホールディング回路1102に供給される比例
低下電圧を発生する。
【0101】制御信号117はスイッチ1205aの作
動を制御する。スイッチ206の閉鎖直前に制御信号1
17はスイッチ1205a,1205b及び1205c
閉じ、結合部1103の電圧をキャパシタ1206a
1206b及び1206Cにもたらす。制御信号117
は充分に長くアクティブでありこれらのキャパシタを完
全に充電することができる。制御信号117が非アクテ
ィブになりスイッチ1205a,1205b及び1205
cが開くと制御信号108がスイッチ206を作動す
る。この作用により、結合部1105のピーク電圧がキ
ャパシタ1206aに保存される。演算増幅器1207a
の非反転入力1209aには電流がほとんどないため、
キャパシタ1206aはスイッチ1205aが開いている
あいだ実質的に一定の電圧を維持する。演算増幅器12
07aはロー・ゲインバッファ増幅器(Av約1.1)と
して構成され、非反転入力部1209aの電圧より大き
い出力1210aの電圧を発生する。出力1210aは結
合部1108に結合されている。
【0102】制御信号117はまたスイッチ1205b
の作動を制御する。この作用により結合部1106のピ
ーク電圧はキャパシタ1206bに保存される。演算増
幅器1207bの非反転入力部1209bには電流がほと
んど流れないため、キャパシタ1206b上の電圧はス
イッチ1205bが開いているあいだ実質的に一定電圧
に保たれる。演算増幅器1207bの出力1210bは反
転入力部1208bに結合されている。演算増幅器12
07bは単一ゲインバッファ増幅器として構成され、非
反転入力部1209bの電圧に等しい出力1210bの電
圧を発生する。出力1210bは結合部1109に結合
されている。
【0103】制御信号117はまたスイッチ1205c
の作動を制御する。この作用によって結合部1111の
ピーク電圧はキャパシタ1206cに保存される。演算
増幅器1207cの非反転入力部1209cには電流がほ
とんど流れないため、キャパシタ1206c上の電圧は
スイッチ1205cが開いているあいだ実質的に一定電
圧に保たれる。演算増幅器1207cの出力1210c
反転入力部1208cに結合されている。演算増幅器1
207cは単一ゲインバッファ増幅器として構成され、
非反転入力部1209cの電圧に等しい出力1210c
電圧を発生する。出力1210cは結合部1110に結
合されている。
【0104】結合部1103は結合部1104を通して
結合部1107に結合されている。結合部1107は比
較器216の非反転入力部222,比較器217の非反
転入力部224及び比較器232の非反転入力部233
に結合されている。結合部1108は比較器216の反
転入力部223に結合されている。結合部1107の電
圧が結合部1108の電圧を越えると比較器216の出
力228は状態を変える。結合部1109は比較器21
7の反転入力部225に結合されている。結合部110
7の電圧が結合部1109の電圧を越えると比較器21
7の出力229は状態を変える。結合部1110は比較
器232の反転入力部234に結合されている。結合部
1107の電圧が結合部1110の電圧を越えると比較
器232の出力235は状態を変える。
【0105】結合部1107に存在する直線的に増加す
る電圧は直前の逆EMF発生以後の経過時間の量を示
す。結合部1108,1109及び1110の電圧は直
前の逆EMFサイクルの持続時間の分数を表す。モータ
システムの回転慣性は隣接する逆EMFサイクルが1つ
の転流周期から隣接する転流周期までとほぼ同じ持続時
間を有することを保証する。結果として出力114,1
15及び122は現在の逆EMFサイクルの指定分数が
経過したあと状態を変える。このようにして適応する転
流遅延を実行するための回路が得られる。
【0106】本発明のもう一つの他の実施例のブロック
図を図9に示す。図9では逆EMF比較器119が信号
118を制御ロジック回路107に供給する。制御ロジ
ック回路107は(制御信号108によって)のこぎり
波発振器101の作動をまた(制御信号117によっ
て)電圧ホールディング回路1401の作動を制御す
る。オプションの外部制御回路102を備えている場合
には結合部109によってのこぎり波発振器101に結
合されている。のこぎり波発振器101は結合部140
3によって電圧ホールディング回路1401と電圧比例
回路1402に結合されている。電圧ホールディング回
路1401は結合部1404によって比較器105,1
06及び106aに結合されている。電圧比例回路14
02は結合部1405によって比較器105に、結合部
1406によって比較器106に、また結合部1407
によって比較器106aに結合されている。比較器10
5は出力114を発生し、比較器106は出力115を
発生し、また比較器106aは出力122を発生する。
制御ロジック回路107からの信号はのこぎり波発振器
101の作動を制御する。オプションの外部制御回路1
02を備えている場合はこれを使用してのこぎり波発振
器101の作動を制御することもできる。のこぎり波発
振器101の出力は電圧ホールディング回路1401と
電圧比例回路1402に結合されている。電圧ホールデ
ィング回路1401は各逆EMFサイクルに対するのこ
ぎり波発振器101の出力のピーク値をホールドする。
電圧比例回路1402はのこぎり波発振器101の出力
の電圧に比例して出力電圧を発生する。電圧比例回路の
比例電圧出力は前回の逆EMFサイクルに対するのこぎ
り波発振器101の出力のピーク値と比較される。比較
器105,106及び106aはこの比較を行い出力1
14,115及び112を発生する。
【0107】図9のブロック図に基づいた本発明のもう
一つの他の実施例の構成図を図10に示す。図10のの
こぎり波発振器101と比較器105及び106は図2
と同じ回路構成を使用して組込まれる。これらの構成要
素とまたオプションの外部制御回路102を備えている
場合はこの回路とを図2,3または4の回路あるいはそ
の他の適切な回路構成を使用して組込むことができる。
制御信号108は図2と同じ回路構成により発生するこ
とができる。制御信号117は適切な時間にパルスを発
生し、それによって電圧ホールディング回路1401が
逆EMFサイクルにおいて結合部1403に存在する最
大電圧をサンプルしホールドする。
【0108】のこぎり波発振器101の出力226は結
合部1403に結合されている。結合部1403は電圧
ホールディング回路1401と電圧比例回路1402に
結合されている。
【0109】電圧ホールディング回路1401にはスイ
ッチ1501,キャパシタ1502及び演算増幅器15
03が含まれる。電圧比例回路1402には演算増幅器
1507a及び1507bと抵抗1508a,1508b
1508c,1509a,1509b及び1509cが含ま
れる。
【0110】結合部1403はスイッチ1501の第1
端子に結合されている。スイッチ1501の第2端子は
キャパシタ1502の第1端子と演算増幅器1503の
非反転入力部1505に結合されている。キャパシタ1
502の第2端子はグランドに結合されている。演算増
幅器1503の出力1506は反転入力部1504と結
合部1404に結合されている。スイッチ1501はま
た制御信号117に結合されている。
【0111】結合部1403はまた演算増幅器1507
aの非反転入力部1510a,演算増幅器1507bの非
反転入力部1510bに結合されている。演算増幅器1
507aの反転入力1511aは抵抗1508a及び15
09aの第1端子に結合されている。抵抗1508aの第
2端子はグランドに結合されている。抵抗1509a
第2端子は演算増幅器1507aの出力部1512aと結
合部1405に結合されている。演算増幅器1507b
の反転入力1511bは抵抗1508b及び1509b
第1端子に結合されている。抵抗1508bの第2端子
はグランドに結合されている。抵抗1509bの第2端
子は演算増幅器1507bの出力1512bと結合部14
06に結合されている。結合部1403は抵抗1509
cの第1端子に結合されている。抵抗1509cの第2端
子は抵抗1508cの第1端子に結合されている。抵抗
1508cの第2端子はグランドに結合されている。抵
抗1509cの第2端子は結合部1407に結合されて
いる。
【0112】結合部1404は比較器216の反転入力
部223,比較器217の反転入力部225及び比較器
232の反転入力部234に結合されている。結合部1
405は比較器216の非反転入力部222に結合され
ている。結合部1406は比較器217の非反転入力部
224に結合されている。結合部1407は比較器23
2の非反転入力部233に結合されている。比較器21
6は出力114に結合される出力228を発生する。比
較器217は出力115に結合される出力229を供給
する。比較器232は出力122に結合される出力23
5を供給する。
【0113】のこぎり波発振器101の出力は隣接する
逆EMF信号間で時間の経過に応じて直線的の増加する
電圧である。制御信号117はブロック1401がサイ
クル中に1403のピーク値をホールドするようにスイ
ッチ1501の作動を制御する。スイッチ1501は結
合部1403で電圧を得るために逆EMFパルス(図8
のRAWCOMMなど)またはOUT3の状態の変化の
いずれかによって一時的に閉じ、その後開いてキャパシ
タ1502の電圧をホールドする。演算増幅器1503
の非反転入力部1505には電流がほとんど流れないた
め、キャパシタ1502上の電圧はスイッチ1501が
開いているあいだ実質的に一定に保たれる。演算増幅器
1503は単一ゲインフォロアとして構成され、非反転
入力部1505の電圧に等しい出力1506を発生す
る。
【0114】演算増幅器1507a及び1507bは非反
転増幅器として構成され、1よりも大きいゲインをそれ
ぞれ発生する。演算増幅器1507aのゲインは抵抗1
508a及び1509aの値の関数である。演算増幅器1
507bのゲインは抵抗1508b及び1509bの値の
関数である。演算増幅器1507a及び1507bは結合
部1403の電圧から比例的に増大する結合部1405
及び1406の出力を発生する。抵抗1508c及び1
509cは1403の値よりも低い電圧を結合部140
7に発生する。
【0115】比較器216は比例的に増加した結合部1
405の電圧を前回の逆EMFサイクルにおけるのこぎ
り波発振器の出力のピーク値と比較する。比例的に増加
した結合部1405の電圧が結合部1404の保存値を
越えると比較器216の出力228は状態を変える。比
較器217は比例的に増加した結合部1406の電圧を
結合部1404に存在する前回の逆EMFサイクルにお
けるのこぎり波発振器の出力のピーク値と比較する。結
合部1406の電圧が結合部1404の電圧を越えると
比較器217の出力229は状態を変える。比較器23
2は結合部1407の電圧を前回の逆EMFサイクルに
おけるのこぎり波発振器の出力のピーク値と比較する。
結合部1407の電圧が結合部1404の保存値を越え
ると比較器232の出力235は状態を変える。
【0116】結合部1404の電圧は前回の逆EMFサ
イクルの持続時間を示す。結合部1403の電圧は現在
の逆EMFサイクルの中で経過した時間を示す。結合部
1403の電圧を演算増幅器1507a及び1507b
使用して増幅することによって結合部1405及び14
06の電圧は前回の逆EMFサイクルの持続時間よりも
短い時間が現在の逆EMFサイクルにおいて経過したあ
と、結合部1404の電圧を越える。演算増幅器150
a及び1507bのゲインを調整することによって比較
器216及び217が状態を変える現在の逆EMFサイ
クルの持続時間の分数を調整することができる。抵抗デ
バイダ1508c及び1509cの作用によって1403
の電圧は経過時間が前回のサイクルの経過時間を越えた
ことを示す値で設定された分数により1404の電圧を
越えなければならない。図9及び10に示した実施例で
は、結合部1405,1406及び1407が結合部1
404の電圧を越えることができる。以上、モータの回
転速度に適応する転流遅延を与えるための方法について
説明した。
【0117】抵抗値(抵抗212,213,214,2
15,230,231,712,713,714,71
a,715,715a,826,827,828,82
9,831,832,1201,1202,1203,
1204,1508a,1508b,1508c,150
a,1509b及び1509cを含む)が上記のような
(分圧器のすべての抵抗の値が等しいような)ある種の
関係を有する場合があるが、本発明はそのような関係の
ない値を有する抵抗でも実施することもできる。各抵抗
の関係を選択してモータ制御システムの全体的性能を最
適化することができる。抵抗の値は本発明の範囲を逸脱
することなしに満足できる性能を与えることができれば
どのような関係のものであってもよい。
【0118】本発明は単一の集積回路の外部に複雑な回
路機構や構成要素を加える必要なしにモータの回転速度
の変動に適応する多極ブラシレス直流モータのための転
流遅延を行うものである。それによって、適応する転流
遅延を実施するためのより一層能率的で信頼性が高く経
済的な方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図。
【図2】本発明の実施例の回路図。
【図3】本発明の他の実施例の回路図。
【図4】本発明のさらに他の実施例のい回路図。
【図5】モータが不変回転速度で作動しているときの図
2,3及び4に示した実施例のタイミング関係を示すタ
イミング図。
【図6】モータが加速中及びスプリアス速度で作動して
いるときの図2,3及び4に示した実施例のタイミング
関係を示すタイミング図。
【図7】本発明の実施例の回路図。
【図8】図3の本発明の他の実施例の回路図であり、す
べての実施例に適した制御ロジックを示す。
【図9】本発明のさらにもう一つの他の実施例のブロッ
ク図。
【図10】図9のブロック図に基づいた本発明の他の実
施例の回路図。
【図11】本発明のさらにもう一つの他の実施例のブロ
ック図。
【図12】本発明のさらにもう一つの他の実施例の回路
図。
【符号の説明】
101 のこぎり波発振器 102 外部制御回路 103,103a トラック-アンド-ホールド回路 104,104a 分圧器 105,106,106a,216,217,232,
711a,716,717,717a,836 比較器 107 制御ロジック回路 119 逆EMF比較器 204,210,211,211a,302,302,
704,1205a,1205b,1205c,120
6,1207a,1207b,1207c,1503,1
501,スイッチ 301,402 電流源 1507a,1507b 演算増幅器 701,702,706,707,708,741,8
03,813 nチャンネルMOSFET 709,709a,834 CMOSスイッチ 730,801,802 pチャンネルMOSFET 742,743a,743,810,812 インバー
タ 806,807,808 814 Dフリップフロップ 809,811 NORゲート 814 SRフリップフロップ 838 ORゲート 1101,1402 電圧比例回路 1102,1401 電圧ホールディング回路

Claims (58)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転流遅延回路であって:入力を受け第1
    出力を供給するための発振手段と;前記第1出力に供給
    された電圧ホールド及び減衰手段と;第2出力を供給す
    るための前記第1出力に結合された前記電圧保持及び減
    衰手段と;第3出力を供給するための、前記第1出力に
    と前記第2出力に結合された比較手段と;から成ること
    を特徴とする転流遅延回路。
  2. 【請求項2】 前記発振手段が、のこぎり波発振器を含
    むことを特徴とする請求項1記載の回路。
  3. 【請求項3】 前記入力が、複数の逆EMFパルスを含
    み、前記第1出力が前記複数の逆EMFパルスのうち隣
    接する2個のパルス間で時間の経過に応じて直線的に増
    大することを特徴とする請求項2記載の転流遅延回路。
  4. 【請求項4】 前記のこぎり波発振器が、電流源とキャ
    パシタを含むことを特徴とする請求項2記載の転流遅延
    回路。
  5. 【請求項5】 前記電流源が、スイッチド・キャパシタ
    電流源を含むことを特徴とする請求項4記載の転流遅延
    回路。
  6. 【請求項6】 前記発振器が、電流源,演算増幅器及び
    前記演算増幅器のフィードバックループ内のキャパシタ
    を含むことを特徴とする請求項2記載の転流遅延回路。
  7. 【請求項7】 前記発振手段が、前記発振手段への電流
    量を低減させるための電力消費量低減手段をさらに含む
    ことを特徴とする請求項2記載の転流遅延回路。
  8. 【請求項8】 前記電力消費量低減手段が、スイッチを
    含むことを特徴とする請求項7記載の転流遅延回路。
  9. 【請求項9】 前記電圧ホールド及び減衰手段が、第4
    出力を供給するための前記第1出力に結合された電圧ホ
    ールド手段と前記第4出力に結合された電圧減衰手段を
    含むことを特徴とする請求項1記載の転流遅延回路。
  10. 【請求項10】 前記電圧保持手段が、前記発振手段の
    複数の各サイクルに対して前記第1出力のピーク出力値
    を保持することを特徴とする請求項9記載の転流遅延回
    路。
  11. 【請求項11】 前記第2出力が、第1電圧の出力であ
    り、前記第4出力が第2電圧の出力であり、前記第1電
    圧が前記第2電圧の2分の1にほぼ等しいことを特徴と
    する請求項9記載の転流遅延回路。
  12. 【請求項12】 前記第3出力が、前記電圧ホールド手
    段を制御するために前記電圧保持手段に結合されること
    を特徴とする請求項9記載の転流遅延回路。
  13. 【請求項13】 前記電圧ホールド手段が:前記第1端
    子が前記第1出力に結合され前記第2端子がノードに結
    合されるような第1端子及び第2端子を有するスイッチ
    と;前記ノードに結合された第1端子を有するキャパシ
    タと;前記ノードに結合された第1端子を有する演算増
    幅器と;から成ることを特徴とする請求項9記載の転流
    遅延回路。
  14. 【請求項14】 前記電圧減衰手段が、複数の抵抗を含
    むことを特徴とする請求項9記載の転流遅延回路。
  15. 【請求項15】 前記電圧保持手段が、トラック-アン
    ド-ホールド回路を含むことを特徴とする請求項9記載
    の転流遅延回路。
  16. 【請求項16】 前記電圧ホールド手段が、サンプル-
    アンド-ホールド回路を含むことを特徴とする請求項9
    記載の転流遅延回路。
  17. 【請求項17】 前記比較手段が、第5出力を供給する
    ための手段をさらに含むことを特徴とする請求項9記載
    の転流遅延回路。
  18. 【請求項18】 前記第5出力が、前記電圧ホールド手
    段を制御するために前記電圧ホールド手段に結合される
    ことを特徴とする請求項17記載の転流遅延回路。
  19. 【請求項19】 前記第3出力が、前記電圧ホールド及
    び減衰手段を制御するために前記電圧ホールド及び減衰
    手段に結合されることを特徴とする請求項1記載の転流
    遅延回路。
  20. 【請求項20】 前記比較手段が、第5出力を供給する
    ための手段をさらに含むことを特徴とする請求項1記載
    の転流遅延回路。
  21. 【請求項21】 前記第5出力が、前記電圧ホールド及
    び減衰手段を制御するために前記電圧ホールド及び減衰
    手段に結合されることを特徴とする請求項20記載の転
    流遅延回路。
  22. 【請求項22】 前記比較手段が、前記入力に存在する
    スプリアス信号を抑止するために抑止信号を供給するこ
    とを特徴とする請求項1記載の転流遅延回路。
  23. 【請求項23】 前記発振手段,前記電圧ホールド及び
    減衰手段及び前記比較手段が、単一の集積回路に組込ま
    れることを特徴とする請求項1記載の転流遅延回路。
  24. 【請求項24】 前記発振手段を制御するためのタイミ
    ング部品が、個別の部品として組込まれることを特徴と
    する請求項1記載の転流遅延回路。
  25. 【請求項25】 前記電圧保持及び減衰手段が、第4出
    力を供給するための、前記第1出力に結合された電圧減
    衰手段と、前記第4出力に結合された電圧保持手段を含
    むことを特徴とする請求項1記載の転流遅延回路。
  26. 【請求項26】 前記第4出力が第1電圧の出力であ
    り、前記第1出力が第2電圧の出力であり、前記第1電
    圧が前記第2電圧の約2分の1に等しいことを特徴とす
    る請求項25記載の転流遅延回路。
  27. 【請求項27】 前記電圧保持手段が、前記発振手段の
    複数の各サイクルに対して前記第4出力のピーク出力値
    を保持することを特徴とする請求項25記載の転流遅延
    回路。
  28. 【請求項28】 前記第3出力が、前記電圧保持手段を
    制御するために前記電圧保持手段に結合されることを特
    徴とする請求項25記載の転流遅延回路。
  29. 【請求項29】 前記電圧保持手段が:前記第1端子が
    前記第1出力に結合され、前記第2端子がノードに結合
    されるような第1端子及び第2端子を有するスイッチ
    と;前記ノードに結合された第1端子を有するキャパシ
    タと;前記ノードに結合された第1端子を有する演算増
    幅器と;から成ることを特徴とする請求項25記載の転
    流遅延回路。
  30. 【請求項30】 前記電圧減衰手段が、複数の抵抗を含
    むことを特徴とする請求項25記載の転流遅延回路。
  31. 【請求項31】 前記電圧保持手段が、トラック-アン
    ド-ホールド回路を含むことを特徴とする請求項25記
    載の転流遅延回路。
  32. 【請求項32】 前記電圧保持手段が、サンプル-アン
    ド-ホールド回路を含むことを特徴とする請求項25記
    載の転流遅延回路。
  33. 【請求項33】 前記比較手段が、第5出力を供給する
    ための手段をさらに含むことを特徴とする請求項25記
    載の転流遅延回路。
  34. 【請求項34】 前記第5出力が、前記電圧保持手段を
    制御するための前記電圧保持手段に結合されることを特
    徴とする請求項33記載の転流遅延回路。
  35. 【請求項35】 転流遅延を実行する転流遅延回路であ
    って;入力を受け、また第1出力を供給するための発振
    手段と;第2出力を供給するための前記第1出力に結合
    された電圧保持手と;第3出力を供給するための前記第
    1出力に結合された増幅手段と;第4出力を供給するた
    めの前記第2及び第3出力に結合された比較手段と;か
    ら成ることを特徴とする転流遅延回路。
  36. 【請求項36】 前記発振手段が、のこぎり波発振器を
    含むことを特徴とする請求項35記載の転流遅延回路。
  37. 【請求項37】 前記入力が、複数の逆EMFパルスを
    含み、前記第1出力が前記複数の逆EMFパルスのうち
    隣接する2個のパルス間で時間の経過に応じて直線的に
    増大することを特徴とする請求項36記載の転流遅延回
    路。
  38. 【請求項38】 前記のこぎり波発振器が、電流源及び
    キャパシタを含むことを特徴とする請求項36記載の転
    流遅延回路。
  39. 【請求項39】 前記電流源がスイッチド・キャパシタ
    電流源を含むことを特徴とする請求項38記載の転流遅
    延回路。
  40. 【請求項40】 前記のこぎり波発振器が、電流源,演
    算増幅器及び前記演算増幅器のフィードバックループ内
    のキャパシタを含むことを特徴とする請求項36記載の
    転流遅延回路。
  41. 【請求項41】 前記発振手段が、前記発振手段への電
    流量を低減させるための電力消費量低減手段をさらに含
    むことを特徴とする請求項36記載の転流遅延回路。
  42. 【請求項42】 前記電流消費量低減手段が、スイッチ
    を含むことを特徴とする請求項41記載の転流遅延回
    路。
  43. 【請求項43】 前記電圧ホールド手段が、前記発振手
    段の複数の各サイクルに対して前記第1出力のピーク出
    力値をホールドすることを特徴とする請求項35記載の
    転流遅延回路。
  44. 【請求項44】 前記第3出力が第1電圧の出力であ
    り、前記第1出力が第2電圧の出力であり、前記第1電
    圧が前記第2電圧の2倍にほぼ等しいことを特徴とする
    請求項35記載の転流遅延回路。
  45. 【請求項45】 前記第4出力が、前記電圧保持手段を
    制御するための前記電圧保持手段に結合されることを特
    徴とする請求項35記載の転流遅延回路。
  46. 【請求項46】 前記比較手段が、前記入力に存在する
    スプリアス信号を抑止するために抑止信号を供給するこ
    とを特徴とする請求項35記載の転流遅延回路。
  47. 【請求項47】 前記発振手段,前記電圧保持手段,前
    記増幅手段及び前記比較手段が単一の集積回路に組込ま
    れていることを特徴とする請求項35記載の転流遅延回
    路。
  48. 【請求項48】 前記発振手段を制御するためのタイミ
    ング部品が、個別部品として組込まれることを特徴とす
    る請求項35記載の転流遅延回路。
  49. 【請求項49】 前記電圧ホールド手段が:第1端子及
    び第2端子を有するスイッチで前記第1端子が前記第1
    出力に結合され、前記第2端子がノードに結合されるよ
    うなスイッチと;前記ノードに結合された第1端子を有
    するキャパシタと;前記ノードに結合された第1端子を
    有する演算増幅器と;から成ることを特徴とする請求項
    35記載の転流遅延回路。
  50. 【請求項50】 前記増幅手段が、1個の演算増幅器と
    2個の抵抗を含むことを特徴とする請求項35記載の転
    流遅延回路。
  51. 【請求項51】 前記電圧ホールド手段が、トラック-
    アンド-ホールド回路を含むことを特徴とする請求項3
    5記載の転流遅延回路。
  52. 【請求項52】 前記電圧保持手段が、サンプル-アン
    ド-ホールド回路を含むことを特徴とする請求項35記
    載の転流遅延回路。
  53. 【請求項53】 転流遅延方法であって:逆EMFパル
    スを検出する段階と;逆EMFパルスが発生してからの
    経過時間に比例する電圧を発生する段階と;前記電圧の
    ピーク値を保持する段階と;前記電圧の比例低下ピーク
    値を発生させるため前記電圧の前記ピーク値を比例的に
    低下させる段階と;前記電圧を前記電圧の前記比例低下
    ピーク値と比較する段階と;遅延転流信号を発生する段
    階と;から成ることを特徴とする転流遅延方法。
  54. 【請求項54】 前記電圧の前記ピーク値が、前記電圧
    の前記ピーク値の約2分の1まで比例的に低下すること
    を特徴とする請求項53記載の転流遅延方法。
  55. 【請求項55】 転流遅延方法であって:逆EMFパル
    スを検出する段階と;逆EMFパルスが発生してからの
    経過時間に比例する電圧を発生する段階と;比例低下電
    圧を発生させるため前記電圧を比例的に低下させる段階
    と;前記比例低下電圧のピーク値を保持する段階と;前
    記電圧を前記比例低下電圧の前記ピーク値と比較する段
    階と;遅延転流信号を発生する段階と;から成ることを
    特徴とする転流遅延方法。
  56. 【請求項56】 前記電圧が、前記電圧の約2分の1ま
    で比例的に低減することを特徴とする請求項55記載の
    転流遅延方法。
  57. 【請求項57】 転流遅延方法であって:逆EMFパル
    スを検出する段階と;逆EMFパルスが発生してからの
    経過時間に比例する電圧を発生する段階と;前記電圧の
    ピーク値を保持する段階と;比例増加電圧を発生させる
    ために前記電圧を比例的に増加させる段階と;前記比例
    増加電圧を前記電圧の前記ピーク値と比較する段階と;
    遅延転流信号を発生する段階と;から成ることを特徴と
    する転流遅延方法。
  58. 【請求項58】 前記電圧が、前記電圧の約2倍まで比
    例的に増加することを特徴とする請求項57記載の転流
    遅延方法。
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