JPH0654535A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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Publication number
JPH0654535A
JPH0654535A JP4198872A JP19887292A JPH0654535A JP H0654535 A JPH0654535 A JP H0654535A JP 4198872 A JP4198872 A JP 4198872A JP 19887292 A JP19887292 A JP 19887292A JP H0654535 A JPH0654535 A JP H0654535A
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JP
Japan
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circuit
transistor
voltage
capacitor
discharge lamp
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JP4198872A
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English (en)
Inventor
Koji Yamada
晃司 山田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】チョッパー回路とインバータ回路とを組み合わ
せて放電灯を高周波点灯させる放電灯点灯装置におい
て、電源投入後一定時間の予熱期間中においても、商用
電源からの入力電流の高次高調波成分を少なくすると共
に、インバータ回路の入力電圧を電源変動にかかわらず
一定化する。 【構成】放電灯の点灯後はチョッパー回路を全区間にわ
たって動作させ、少なくとも放電灯のフィラメントを予
熱する期間には、電源電圧のピークを含む所定の区間で
のみチョッパー回路の動作を停止させる間欠動作を行う
ようにした。 【効果】チョッパー回路の出力電圧が過大となることを
防止でき、入力電流の休止区間を少なくして、商用電源
からの入力電流の高次高調波成分を少なくでき、インバ
ータ回路の入力電圧を電源変動にかかわらず一定化でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、商用電源から直流電源
を作成するチョッパー回路と、この直流電源を高周波に
変換するインバータ回路とを組み合わせた高周波電源に
より放電灯を点灯させる放電灯点灯装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、商用電源を整流平滑した直流電圧
をインバータ回路によって高周波に変換し、高周波出力
で放電灯を点灯させる放電灯点灯装置が広く用いられて
いる。しかしながら、商用電源を整流平滑すると、平滑
コンデンサに流入する電流が商用交流電圧のピーク値付
近でのみ流れることになり、入力電流波形が入力交流電
圧の正弦波波形に比べると、休止区間を含む歪みの大き
い波形となる。すなわち、交流電圧の基本周波数に対し
て多くの高次高調波成分を含むこととなり、トランスの
発熱や機器の誤動作等の悪影響がある。そこで、このよ
うな高調波成分を低減する手段として、図7に示すよう
に、電源側にチョッパー回路のようなスイッチング回路
を設けることが提案されている(特願平3−16568
5号)。この回路では、電源スイッチSWを介して供給
される交流電源ACから直流電源を作成する第1のスイ
ッチング回路Aと、この第1のスイッチング回路Aから
供給される直流電圧を電源とし、負荷5への供給電力を
作成する第2のスイッチング回路Bからなり、スイッチ
ング素子の駆動制御を行う制御回路3及び4を第1及び
第2のスイッチング回路A、Bが夫々備えている。第1
のスイッチング回路Aは、図8に示すように、整流回路
としてのダイオードブリッジDBと昇圧チョッパー回路
1とで構成されており、第2のスイッチング回路Bはイ
ンバータ回路2で構成されている。そして、夫々の制御
回路3、4は、図9及び図10に示すように構成されて
おり、図11の動作波形図に示すように、まず出力を小
さく制限した状態でインバータ回路2を動作させ、所望
の時間後にインバータ回路2を所望の出力が得られる動
作状態とし、さらにこのインバータ回路2の動作状態が
安定した後に昇圧チョッパー回路1の動作を開始させる
ように、制御を行うものである。なお、図8〜図10の
回路は端子a,b,c,…,pを介してそれぞれ接続さ
れている。
【0003】以下、図8に示す回路の具体的な構成につ
いて説明する。まず、昇圧チョッパー回路1は、インダ
クタL1 、ダイオードD1 、スイッチング素子Q1 、及
びコンデンサC1 で構成してある。インダクタL1 とし
ては、トランスの1次巻線を用いている。インバータ回
路2は、ハーフブリッジ構成のものであるが、この回路
では、トランジスタQ2 を自励式でオン、オフさせると
共に、トランジスタQ 3 を制御回路4でオン、オフ制御
する、いわゆる自励他制式となっている。なお、トラン
ジスタQ2 を自励式でオン、オフさせるために、電流帰
還トランスCTを用いている。また、トランジスタQ
2 、Q3 には夫々直列にエミッタ抵抗R4、R5 を挿入
してあり、これらのエミッタ抵抗R4 、R5 でスイッチ
ング動作の安定化を図っている。
【0004】次に、昇圧チョッパー回路1の制御回路3
について図9に基づいて説明する。この制御回路3は、
スイッチングレギュレータのための制御用IC(例えば
ジーメンス社製のTDA4814Aなど)31を用いて
構成してある。この制御用IC31の3番端子は電源端
子である。この制御用IC31の電源は、コンデンサC
4 、C8 及びダイオードD4 、D6 で構成してあり、イ
ンバータ回路2が動作することにより、ダイオードD
2 、D3 の接続点から変動成分がコンデンサC4で抽出
され、ダイオードD6 及びコンデンサC8 で整流平滑さ
れて、電源が得られるものである。なお、ダイオードD
4 はダイオードD2 、D3 の接続点の電位がローレベル
である期間に、コンデンサC4 の充電電荷を放電させる
ためのものである。
【0005】次に、制御用IC31の14番端子は、ス
イッチング素子Q1 のオン・タイミングをとるための端
子であり、昇圧チョッパー回路1の定常動作時にはイン
ダクタL1を構成するトランスの2次巻線に誘起される
電圧が抵抗R13を介して入力され、インダクタL1 に流
れる電流に応じてスイッチング素子Q1 のオン・タイミ
ングを制御するものである。ところで、この制御用IC
31ではスイッチング素子Q1 がスイッチングしている
定常時には、上記2次巻線の誘起電圧からスイッチング
素子Q1 のオン・タイミングを制御することができる
が、スイッチング素子Q1 が最初にオンするまでは、上
記2次巻線の誘起電圧からスイッチング素子Q1 のオン
・タイミングを制御することはできない。そこで、スイ
ッチング素子Q1 を最初にオンさせるために、ダイオー
ドD2 、D3 の接続点の電圧を抵抗R19、R20を介して
上記14番端子に印加することにより上記制御用IC3
1に起動をかけている。
【0006】制御用IC31に起動をかけて制御用IC
31が動作を開始した後は、トランジスタQ4 、Q5
抵抗R21〜R24、コンデンサC10及びダイオードD5
らなる起動停止回路により、起動回路を停止させてい
る。インバータ回路2の制御回路4に制御電源Vccが
供給されると、コンデンサC10が抵抗R21を介して充電
され、これによりトランジスタQ5 がオン、トランジス
タQ4 がオフとなり、抵抗R20から制御用IC31に起
動がかかる。制御用IC31が起動されて、スイッチン
グ素子Q1 がオンすると、ダイオードD5 を介してコン
デンサC10の充電電荷が放電される。この場合、トラン
ジスタQ5 がオフ、トランジスタQ4 がオンとなり、抵
抗R20から制御用IC31への起動は停止される。ここ
で、スイッチング素子Q1 のスイッチング速度に対して
抵抗R21とコンデンサC10との時定数を充分に大きくし
ておけば、スイッチング素子Q1 がスイッチングしてい
る期間には、トランジスタQ4 がオン状態に保たれ、こ
れにより抵抗R20から制御用IC31に起動がかけられ
ることを阻止することができる。
【0007】次に、制御用IC31の2番端子は出力端
子であり、抵抗R14、R15を介してスイッチング素子Q
1 をオン、オフ制御する。制御用IC31の12番端子
及び13番端子は、制御用IC31の内蔵するオペアン
プの反転入力端子と出力端子であり、抵抗R17、R18
分圧電圧を抵抗R29を介して負帰還することにより、制
御用IC31が昇圧チョッパー回路1の出力電圧を所望
の一定値に制御するように機能する。
【0008】なお、この制御用IC31の12番端子に
入力される電圧を昇圧チョッパー回路1が動作を開始し
たときに高くし、その後、徐々に低下させることによ
り、昇圧チョッパー回路1をソフトスタート動作させて
いる。このソフトスタート回路は、トランジスタQ6
コンデンサC9 、C19、ダイオードD7 、D8 及び抵抗
25〜R28等で構成してある。この回路では、後述する
昇圧チョッパー回路1の動作開始時点(昇圧チョッパー
回路1の不動作期間)を計時するタイマー回路の出力が
得られた時点でトランジスタQ6 がオフとなる。トラン
ジスタQ6 のオフ時点では、コンデンサC9 が制御電源
の電圧まで充電されており、このため制御用IC31に
よって昇圧チョッパー回路1に出力電圧が高い場合と同
様に出力を低くする制御がかかることにより、昇圧チョ
ッパー回路1の出力が起動直後は小さく制御される。そ
して、コンデンサC9 の充電電圧が放電されるにつれて
昇圧チョッパー回路1の出力が徐々に上昇する、いわゆ
るソフトスタート制御が行われる。
【0009】次に、制御用IC31のその他の端子につ
いて簡単に説明する。11番端子は抵抗R11、R12で分
圧した入力電圧が印加されるもので、入力電圧に同期し
てスイッチング素子Q1 のオン、オフ制御を行うための
端子である。また、4番端子はスイッチング素子Q1
直列に挿入された抵抗R16の両端電圧からスイッチング
素子Q1 に流れる電流を検出するための端子であり、例
えば昇圧チョッパー回路1の異常状態を検出するための
ものである。さらに、1番端子はアース端子である。
【0010】次に、インバータ回路2の制御回路4につ
いて図10に基づいて説明する。この制御回路4は汎用
のタイマーIC(例えば、NEC社製のμPC1555
等)41を用いて構成された単安定マルチバイブレータ
を備えている。この単安定マルチバイブレータは、抵抗
31及びコンデンサC12の時定数で決まる所定の期間に
わたり、出力(3番端子)がハイレベルとなる。そし
て、この単安定マルチバイブレータにトリガーをかける
トリガー回路は、抵抗R32、R33、反転回路I1、I2
及びコンデンサC14で構成してある。つまり、このトリ
ガー回路では、ダイオードD2 、D3 の接続点kの電位
を抵抗R32、R33で検知し、この電位がほぼダイオード
ブリッジDBの負極の電位まで降下したときにハイレベ
ルとなる反転回路I1 の出力をコンデンサC14を通して
微分波形に変換し、タイマーIC41のトリガー端子
(2番端子)にトリガーパルスを入力するものである。
すなわち、トランジスタQ2 がオフとなり、このオフ時
にインダクタL2 に蓄積されたエネルギーでダイオード
3 を介して電流が流れて、ダイオードD2 、D3 の接
続点kの電位がほぼダイオードブリッジDBの負極の電
位まで降下するタイミングを検出するものである。
【0011】この単安定マルチバイブレータの出力には
バッファB1 を介してトーテムポール接続されたトラン
ジスタQ7 、Q8 からなる駆動回路が接続されており、
単安定マルチバイブレータの出力がハイレベルであると
き、トランジスタQ7 がオンとなり、トランジスタQ3
にベース電流を供給してオンとする。
【0012】このインバータ回路2においても、確実に
起動させるために起動回路が必要であり、ダイアック等
の双方向性トリガー素子Q11、トランジスタQ10、コン
デンサC13、ダイオードD10及び抵抗R35、R34で、起
動回路を構成してある。この起動回路では、昇圧チョッ
パー回路1のインダクタL1 の出力側の電圧で抵抗R 34
を介してコンデンサC13が充電され、トリガー素子Q11
をブレークオーバーさせて、トランジスタQ10をオンと
して、単安定マルチバイブレータにトリガーをかけるこ
とにより、トランジスタQ3 をオンとして、インバータ
回路2に起動をかけるものである。なお、一旦起動をか
けた後は、トランジスタQ3 が正常にスイッチング動作
する限り、ダイオードD10及び抵抗R35により、コンデ
ンサC13の電荷が放電され、トリガー素子Q11がブレー
クオーバーしないように構成されている。
【0013】この制御回路4の電源は、図9に示すよう
に、抵抗R6 、ツェナダイオードZD6 及びコンデンサ
6 からなる電源回路6から供給されている。この電源
回路6から供給される制御電源電圧が十分に安定した時
点で制御回路4を動作させるために、制御回路4の動作
制御回路を設けてある。この動作制御回路は、オペアン
プOP1 、ツェナダイオードZD2、ダイオードD12
コンデンサC15及び抵抗R46、R51、R52で構成してあ
る。つまり、オペアンプOP1 でコンパレータを構成
し、制御電源電圧がツェナダイオードZD2 で決まる電
圧に達するまでは、コンデンサC15の遅延作用によりコ
ンパレータの出力がローレベルとなり、タイマーIC4
1のリセット端子(4番端子)をローレベルに引き下げ
ることにより、タイマーIC41を不動作状態に保つ。
そして、制御電源電圧が安定した時点でコンパレータの
出力がハイレベルとなることにより、タイマーIC41
が動作可能とする。
【0014】さらに、この制御回路4には、放電灯Hの
予熱時間を計時するタイマー回路と、このタイマー回路
の出力に応じて単安定マルチバイブレータのハイレベル
の期間を短く制御して放電灯Hに印加される電圧を低く
抑えるための予熱制御回路とを設けてある。ここで、予
熱時間計時用のタイマー回路は、オペアンプOP2 、コ
ンデンサC17、ダイオードD13及び抵抗R41〜R44で構
成してある。オペアンプOP2 を用いて構成したコンパ
レータの出力は、抵抗R41及びコンデンサC17の時定数
で決まる時間だけローレベルとなる。予熱制御回路は、
トランジスタQ 9 、コンデンサC16、ダイオードD14
び抵抗R45、R48で構成され、タイマー回路の出力がロ
ーレベルである期間、トランジスタQ9 がオンとなるこ
とにより、抵抗R31とは別経路でコンデンサC12を充電
することにより、コンデンサC12の充電を早くする。こ
のため、単安定マルチバイブレータの出力がハイレベル
である期間が短くなって、トランジスタQ3 のオン期間
が短くなる。よって、インバータ回路2から放電灯Hに
印加される電圧が、始動電圧以下に制御され、放電灯H
が予熱される。
【0015】この制御回路4において、単安定マルチバ
イブレータの出力をハイレベルにする期間を設定する時
定数回路では、抵抗R31を介して平滑用のコンデンサC
1 の出力でコンデンサC12を充電している。これは、交
流電源ACの電圧変動に対して予熱時におけるトランジ
スタQ3 のオン期間を適正に制御するためである。つま
り、交流電源ACの電圧が高くなったときは、コンデン
サC12の充電電流が大きくなり、トランジスタQ3 のオ
ン期間が短くなって予熱量が小さくなり、逆に、交流電
源ACの電圧が低い場合には、上記とは逆の動作で、予
熱量が大きくなり、これによって、交流電源ACの電圧
変動に対して予熱時におけるトランジスタQ3 のオン期
間を適正に制御できるのである。
【0016】ところで、上記予熱時間を計時するタイマ
ー回路と共用されて、昇圧チョッパー回路1の動作を開
始する時点を計時するタイマー回路を設けてある。この
タイマー回路は、コンデンサC17、ダイオードD13及び
抵抗R41〜R44を予熱用のタイマーと兼用しており、オ
ペアンプOP3 で構成したコンパレータにより、コンデ
ンサC17の両端電圧と抵抗R42〜R44による分圧電圧と
を比較している。なお、このタイマー回路のコンパレー
タの基準電圧は、予熱用のタイマー回路よりも高くなっ
ているので、出力がハイレベルとなる期間が一定時間遅
れることになる。このタイマー回路の出力をダイオード
16を介して制御用IC31の14番端子に入力するこ
とにより、昇圧チョッパー回路1が計時動作期間中に動
作しないようにしてある。また、上記タイマー回路の出
力をダイオードD15を介してソフトスタート回路のトラ
ンジスタQ6 のベースに入力し、トランジスタQ6 をオ
ンさせることにより、コンデンサC9 を充電して起動時
にソフトスタートさせることに備えるものである。
【0017】以下、上記回路の動作について説明する。
まず、電源が投入されると、電源回路6から制御回路4
及び制御回路3の起動停止回路に電源が供給される。こ
の際に、制御回路4の動作制御回路の働きにより、電源
回路6から供給される電圧が安定するまでは制御回路4
の動作は停止状態に保たれる。以上の電源投入時の状態
を図9のt0 〜taに示す。
【0018】次に、電源回路6から制御回路4に供給さ
れる電圧が安定した後に、動作が停止している昇圧チョ
ッパー回路1のインダクタL1 の出力側から電力の供給
を受ける起動回路により単安定マルチバイブレータに起
動がかかる。このため、トランジスタQ3 が一定時間オ
ンとなり、インバータ回路2が発振動作を開始する。但
し、この際のトランジスタQ3 のオン時間は、予熱用タ
イマー回路が計時動作中であるので、予熱制御回路の働
きでトランジスタQ3 のオン期間は短く制御され、イン
バータ回路2の出力が小さく抑えられる。このときに、
放電灯Hに印加される電圧は始動電圧以下に制御され、
放電灯Hは始動点灯することなく、先行予熱される。こ
の先行予熱状態を図11のta〜tbに示す。
【0019】次に、上記予熱時間の計時用のタイマー回
路の計時動作が終了すると、このタイマー回路の出力が
ハイレベルとなることによりトランジスタQ9 がオフと
なり、予熱制御回路によるインバータ回路2の出力を小
さく抑える制御が解除される。但し、この際には予熱制
御回路のコンデンサC16に蓄積された電荷が存在する
間、この電荷を電源として、抵抗R31とは別経路でコン
デンサC12が充電されるので、時間経過と共に徐々にト
ランジスタQ3 のオン時間が長くなる。このようにして
インバータ回路2の出力が増大する(図11のtb〜t
c)と、やがてはインバータ回路2から放電灯Hに印加
される出力電圧が始動電圧に達し、時刻tcで放電灯H
が始動点灯する。
【0020】その後、抵抗R31とコンデンサC12の時定
数で決まるオン期間でトランジスタQ3 がオンされ、ト
ランジスタQ2 、Q3 は交互にオン、オフされる安定状
態となる。このようにしてインバータ回路2が安定動作
するようになった場合、昇圧チョッパー回路1の動作停
止期間を計時するタイマー回路の限時動作が終了し、昇
圧チョッパー回路1が動作可能状態となる。そして、ト
ランジスタQ2 のオンによりダイオードD2 、D3 の接
続点の電圧がコンデンサC1 に充電された電圧(ダイオ
ードブリッジDBの出力電圧のピーク電圧Vp)に達し
たとき、起動回路により制御用IC31に起動がかか
り、昇圧チョッパー回路1が昇圧動作を開始する。但
し、この場合、ソフトスタート回路の働きで昇圧チョッ
パー回路1の出力が徐々に増大し、やがては出力が一定
電圧に安定する。それ以降は、昇圧チョッパー回路1の
昇圧出力を電源としてインバータ回路2から放電灯Hに
電源を供給し、放電灯Hが光出力を一定とする状態で点
灯保持される。
【0021】このように、図8〜図10の回路では、ま
ず出力を小さく制限した状態でインバータ回路2を動作
させ、所定の時間が経過した後にインバータ回路2を所
望の出力が得られる動作状態とし、さらに、このインバ
ータ回路2の動作状態が安定した後に、昇圧チョッパー
回路1の動作を開始させているので、昇圧チョッパー回
路1とインバータ回路2とで過渡的な動作を行う期間の
重合がなく、昇圧チョッパー回路1及びインバータ回路
2を安定に動作させることができ、且つ放電灯Hの光出
力を安定的に変化させることができ、しかも昇圧チョッ
パー回路1及びインバータ回路2を安定に動作させるこ
とができるので、回路素子へのストレスの増大を防止で
きる。また、インバータ回路2が放電灯Hの予熱時に出
力を制限できるので、昇圧チョッパー回路1の出力電圧
を高く設定する必要がなく、このため昇圧チョッパー回
路1及びインバータ回路2を安定に動作させて回路素子
へのストレスを小さくできる点と相俟って、昇圧チョッ
パー回路1及びインバータ回路2の回路素子の耐量を小
さくできる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例において
は、電源投入から一定時間、放電灯のフィラメントを予
熱する間は、チョッパー回路のスイッチング動作を停止
させており、これにより、チョッパー回路から出力され
る直流電圧の昇圧を抑えて回路部品の耐圧を低く設定で
きると共に、放電灯の予熱時に放電灯の両端に印加され
る2次電圧を抑えることができ、放電灯の寿命短縮を防
止できる。しかしながら、この従来例では、次のような
問題が生じるものである。
【0023】予熱時にチョッパー回路が動作していな
いために、回路構成上、商用電源を整流平滑する場合と
同じ動作となり、入力力率が悪くなり、交流基本周波数
に対して高調波成分を多く含む歪んだ波形となる。 予熱時にチョッパー回路が動作していないために、整
流平滑された電圧が電源変動により大きく変化し、その
結果、放電灯の予熱電流も変化し、予熱電流不足が生じ
たり、瞬時点灯が生じる場合がある。したがって、予熱
時間中の電源変動を補償する回路が別途必要となる。
【0024】本発明は上述のような点に鑑みてなされた
ものであり、商用電源から直流電源を作成するチョッパ
ー回路と、この直流電源を高周波に変換するインバータ
回路とを組み合わせた高周波電源により放電灯を点灯さ
せる放電灯点灯装置において、電源投入後一定時間の予
熱期間中においても、商用電源からの入力電流の高次高
調波成分を少なくすると共に、インバータ回路の入力電
圧を電源変動にかかわらず一定化することを目的とする
ものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の放電灯点灯装置
にあっては、上記の課題を解決するために、図1に示す
ように、交流電源ACを全波整流する整流回路としての
ダイオードブリッジDBの出力端にインダクタL1 とス
イッチング素子Q1 を直列に接続し、前記スイッチング
素子Q1 と並列にダイオードD1 を介して平滑用のコン
デンサC1 を接続して成るチョッパー回路と、前記コン
デンサC1 に得られる直流電圧を高周波に変換して放電
灯Hを高周波点灯させるインバータ回路とから構成さ
れ、放電灯Hを始動させるために電源投入後の一定時間
にわたり放電灯Hのフィラメントを予熱する期間を設け
た放電灯点灯装置において、放電灯Hの点灯後は前記チ
ョッパー回路を全区間にわたって動作させ、少なくとも
前記放電灯Hのフィラメントを予熱する期間には、電源
電圧のピークを含む所定の区間でのみ前記チョッパー回
路の動作を停止させる間欠動作を行う制御手段を設けた
ことを特徴とするものである。
【0026】
【作用】本発明によれば、放電灯Hのフィラメントを先
行予熱する期間においては、商用の交流電源ACから整
流回路DBを経て平滑用のコンデンサC1 に直接的に電
流が流れる区間、広い意味では、交流電源ACの電源電
圧のピークを含む所定の区間には、チョッパー回路を停
止させて、コンデンサC1 の過大な電圧上昇を防止し、
それ以外の区間では、チョッパー回路を動作させること
により、入力電流波形の高調波成分を少なくすると共
に、電源変動に対してもコンデンサC1 に得られる直流
電圧を一定化することができる。また、放電灯Hが点灯
した後はチョッパー回路を全区間で動作させることによ
り、入力電流波形を交流電源電圧の基本周波数に対する
高調波成分の少ない波形とすることができる。
【0027】
【実施例】図1は本発明の第1実施例の回路図である。
以下、その回路構成について説明する。商用電源ACの
交流電圧は、インダクタL0 とコンデンサC0 よりなる
フィルタ回路を介してダイオードブリッジDBで全波整
流される。その整流出力端子には、インダクタL1 とス
イッチング素子Q1 が直列に接続されている。インダク
タL1 、ダイオードD1 、スイッチング素子Q1 及びコ
ンデンサC1 は、昇圧形チョッパー回路を構成してい
る。スイッチング素子Q1 は、制御用IC31により制
御しており、その周辺回路として抵抗R11、R12
13、R16、R17、R18、及びインダクタL1 の2次巻
線が用いられている。チョッパー回路の出力には、トラ
ンジスタQ2 、Q3 が直列に接続されている。トランジ
スタQ2 、Q 3 と、ダイオードD2 、D3 、コンデンサ
3 、C5 、インダクタL2 及び駆動トランスCTで自
励式のインバータ回路が構成されており、コンデンサC
5 と並列に負荷として放電灯Hが接続されている。ま
た、抵抗R8 、コンデンサC2 、ダイオードD0 、ダイ
アックQ11により、インバータ回路の起動回路が構成さ
れている。さらに、インバータ回路におけるダイオード
2 、D3の接続点からインダクタL1 の2次巻線の抵
抗R13との間に、抵抗R20が接続され、チョッパーに起
動信号を与えている。次に、チョッパーの制御回路の電
源は、抵抗R6 、コンデンサC6 、ツェナダイオードZ
6 で構成されている。なお、トランジスタQ20
24、抵抗R61〜R76、コンデンサC21,C22、コンパ
レータCP1 〜CP4 はインバータ回路とチョッパー回
路の制御回路を構成しており、その詳細については後述
する。
【0028】次に、本実施例の動作について説明する。
まず、チョッパー回路の制御用IC31についての動作
を説明する。制御用IC31としては、スイッチングレ
ギュレータ用の制御用IC(ジーメンス社製TDA48
14A)を用いている。この制御用IC31の内部構成
を示すブロック図を図2に示す。図中、AMPはオペア
ンプ、MPXは乗算器、CMPはコンパレータ、FFは
フリップフロップ、DRVはドライバである。本実施例
では、インダクタL1 に流れる電流が無くなるのを、イ
ンダクタL1 の2次巻線で検出し、制御抵抗R13を介し
て電圧の立ち下がり信号を制御用IC31の14番端子
に与えると、制御用IC31の2番端子からスイッチン
グ素子Q1 をオンする駆動信号が出力される。
【0029】この駆動信号のパルス幅は次のようにして
決定される。チョッパー回路からの出力電圧を抵抗
17、R18により分圧した電圧をフィードバック用の1
2番端子に入力する。この12番端子は、制御用IC3
1に内蔵されたオペアンプAMPの−端子に接続されて
おり、オペアンプAMPの+端子には、基準電圧Vre
fが接続されている。そして、前述のオペアンプAMP
の出力と11番端子の入力を乗算器MPXにより乗算し
て、スイッチング素子Q1 のオン幅を決定している。そ
して、スイッチング素子Q1 のソース抵抗R16により検
出した信号を、制御用IC31の4番端子に入力して、
スイッチング素子Q1 に流れる電流を検出し、乗算器M
PXの出力とコンパレータCMPで比較し、スイッチン
グ素子Q1 をオフさせるように動作する。
【0030】スイッチング素子Q1 がオフすると、イン
ダクタL1 に蓄えられたエネルギーは、ダイオードD
1 、コンデンサC1 、ダイオードブリッジDBのループ
で放出されて、コンデンサC1 を充電する。インダクタ
1 に蓄えられたエネルギーを放出し終えると、インダ
クタL1 に流れる電源がなくなり、再び制御用IC31
の14番端子に電圧の立ち下がり信号が入力されて、再
びスイッチング素子Q1がオンする。この動作が繰り返
されるものである。
【0031】次に、本実施例の全体の動作について説明
する。交流電源ACが投入されると、平滑用コンデンサ
1 は、入力交流電圧のピーク値に相当する電圧まで充
電されるものであり、このコンデンサC1 から抵抗R8
を介して起動回路のコンデンサC2 が充電される。コン
デンサC2 の電圧がダイアックQ11のブレークオーバー
電圧以上になると、ダイアックQ11がオンし、トランジ
スタQ3 がオンする。すると、コンデンサC5 とインダ
クタL2 の振動電流が駆動トランスCTに帰還されて、
トランジスタQ2 ,Q3 が交互にオン、オフし、インバ
ータが動作する。
【0032】制御回路の電源は、抵抗R6 とコンデンサ
6 の時定数により、コンデンサC 1 の充電からは遅れ
てコンデンサC6 が充電され、制御用IC31が動作す
る。コンデンサC6 の電圧は、抵抗R66,R67,R68
より分圧され、コンパレータCP3 の非反転入力端子に
印加される。コンパレータCP3 の反転入力端子には、
コンデンサC21の電圧が印加されており、このコンデン
サC21は抵抗R65を介してコンデンサC6 から充電され
る。電源投入から一定時間は、コンデンサC21の電圧は
抵抗R67,R68の接続点に得られる電圧よりも低いの
で、コンパレータCP3 の出力端子は高インピーダンス
状態となる。これにより、抵抗R69を介してトランジス
タQ22にベース電流が流れて、トランジスタQ22はオン
となる。このとき、コンデンサC6 の電圧は、抵抗R70
とR71により分圧されて、コンパレータCP4 の反転入
力端子に印加される。コンパレータCP4 の非反転入力
端子には、コンデンサC22の電位が入力されている。コ
ンデンサC22は抵抗R73を介してコンデンサC6 により
充電される。コンデンサC22には、トランジスタQ23
並列接続されており、このトランジスタQ23には抵抗R
75からベース電流が供給されている。
【0033】インバータの自励発振動作が開始して、ト
ランジスタQ3 がオンすると、同時に抵抗R76を介して
トランジスタQ24にベース電流が流れて、トランジスタ
24がオンとなり、抵抗R75からトランジスタQ23に流
れるベース電流がバイパスされる。これにより、トラン
ジスタQ23はオフとなる。したがって、コンデンサC 22
の充電が開始され、一定時間が経過すると、抵抗R73
コンデンサC22の接続点の電位が、抵抗R70,R71の接
続点の電位よりも高くなり、コンパレータCP 4 の出力
端子は高インピーダンス状態となる。これにより、抵抗
74を介してトランジスタQ20にベース電流が流れて、
トランジスタQ20がオンとなる。このため、トランジス
タQ3 のベース電流がバイパスされて、トランジスタQ
3 は強制的にオフとなる。以上のようにして、トランジ
スタQ22がオンしている間は、トランジスタQ3 のオン
区間を短くして、インバータの出力としてのコンデンサ
5 の両端電圧を下げて、放電灯Hを予熱状態としてい
る。
【0034】一定時間後、コンデンサC21の電位が抵抗
67,R68の接続点の電位よりも高くなると、コンパレ
ータCP3 の出力端子はLowレベルとなる。これによ
り、抵抗R69からトランジスタQ22に流れるベース電流
はバイパスされ、トランジスタQ22がオフする。このた
め、コンパレータCP4 の反転入力端子に印加される電
圧は、コンデンサC6 の電圧を抵抗R70,R71,R72
分圧した電位にまで上昇し、この分圧電位にコンデンサ
22が充電されるまでコンパレータCP4 の出力端子は
反転しないので、結果として、トランジスタQ3 のオン
区間が長くなり、放電灯Hが始動し、点灯する。
【0035】次に、抵抗R66とR67の接続点の電位は、
コンパレータCP2 の非反転入力端子に印加されてい
る。コンパレータCP2 の反転入力端子には、コンデン
サC21の電位が印加されており、このコンデンサC21
抵抗R65を介してコンデンサC 6 により充電される。抵
抗R66とR67の接続点の電位は、抵抗R67とR68の接続
点の電位よりも少し高いので、コンパレータCP3 の出
力端子が高インピーダンス状態からLowレベルに反転
するタイミングよりも少し遅れて、コンパレータCP2
の出力端子が高インピーダンス状態からLowレベルに
反転する。コンパレータCP2 の出力端子が高インピー
ダンス状態である間は、抵抗R64を介してトランジスタ
21にベース電流が流れるので、トランジスタQ21はオ
ン状態となっている。このとき、コンパレータCP1
非反転入力端子には、コンデンサC 6 の電圧をコンデン
サR61とR62で分圧した電圧が印加されている。コンパ
レータCP1 の反転入力端子には、制御用IC31の1
1番端子と同じ電位、つまり、ダイオードブリッジDB
から出力される脈流電圧を抵抗R11,R12で分圧した電
圧が印加されている。また、コンパレータCP1 の出力
端子は、スイッチング素子Q1 のゲート電極に接続され
ている。脈流電圧を抵抗R11,R12により分圧した電圧
が、抵抗R61とR62の接続点に得られる電圧よりも高い
ときには、コンパレータCP1 の出力端子がLowレベ
ルとなり、スイッチング素子Q1 のゲートをクランプす
ることになるので、スイッチング素子Q1 は強制的にオ
フされるものである。
【0036】その後、コンデンサC21の電位が抵抗R66
とR67の接続点の電位よりも高くなると、コンパレータ
CP2 の出力端子はLowレベルとなり、抵抗R64から
トランジスタQ21に流れるベース電流をバイパスするの
で、トランジスタQ21はオフとなる。これにより、コン
パレータCP1 の非反転入力端子には、コンデンサC 6
の電圧を抵抗R61,R62,R63で分圧した電圧が印加さ
れる。この電圧は、コンデンサC6 の電圧を抵抗R61
62で電圧した電圧よりも充分に高く設定されており、
コンパレータCP1 の出力端子は、高インピーダンス状
態となるため、スイッチング素子Q1 のゲートは制御用
IC31の2番端子から出力される制御信号のみによっ
て駆動される。
【0037】なお、チョッパー回路を制御するための制
御用IC31の起動信号は、インバータ回路におけるト
ランジスタQ2 ,Q3 の接続点から抵抗R9 を介して得
られるようになっている。
【0038】以上の動作を時間的変化とともに動作波形
として示すと、図3〜図5のようになる。図3(a)は
コンパレータCP3 の出力端子の電位、図3(b)はコ
ンパレータCP2 の出力端子の電位、図3(c)は放電
灯Hの両端電圧である。電源投入から時刻t1 までは、
インバータ回路のトランジスタQ3 のオン区間が短く設
定され、放電灯Hは予熱状態となる。時刻t1 以降は、
コンパレータCP3 の出力がLowレベルとなり、トラ
ンジスタQ22がオフされることにより、インバータ回路
のトランジスタQ3 のオン区間が長く設定され、放電灯
Hの両端電圧が上昇し、放電灯Hが始動して、点灯状態
に以降する。放電灯Hが点灯状態となった後、時刻t2
になると、コンパレータCP2 の出力がLowレベルと
なり、トランジスタQ21がオフされることにより、コン
パレータCP1 の非反転入力端子に印加される基準電圧
が上昇する。この時刻t2 の前後の動作を図4と図5に
示した。
【0039】図4は電源投入後、時刻t2 までの入力電
流とコンパレータCP1 の動作を示している。このと
き、コンパレータCP1 の非反転入力端子に印加される
基準電圧は低く設定されているので、脈流電圧のレベル
が高い期間t3 〜t4 においては、チョッパー回路が停
止し、それ以外の期間では、チョッパー回路が動作す
る。この動作を交流半サイクル毎に繰り返すことによ
り、脈流電圧のレベルが高い期間t3 〜t4 では、入力
電流がインダクタL1 とダイオードD1 を介してコンデ
ンサC1 に直接流れることになり、それ以外の期間で
は、チョッパー回路の動作によりスイッチングされた電
流がコンデンサC1 に流れることになる。したがって、
入力電流の休止期間が少なくなり、入力電流波形が改善
され、入力力率が高くなり、高調波成分の少ない入力電
流が流れることになる。また、チョッパー回路が動作し
ているために、電源変動に対してもチョッパー回路のス
イッチング素子Q1 のオン区間を制御でき、放電灯Hの
予熱時においても、インバータ回路の入力電圧を略一定
にすることが可能となる。
【0040】さらに、図5は時刻t2 以降のコンパレー
タCP1 の動作と入力電流を示している。このとき、コ
ンパレータCP1 の非反転入力端子に印加される基準電
圧は高く設定されているので、脈流電圧のレベルの高低
にかかわらず、チョッパー回路は常に動作するものであ
り、入力電流は商用の交流電圧の正弦波に近い高調波成
分の少ない波形となる。
【0041】図6は本発明の第2実施例の要部回路図で
ある。上述の図1の実施例では、全波整流回路としての
ダイオードブリッジDBから出力される脈流電圧のレベ
ルにより、交流電圧の各半サイクルに平滑用のコンデン
サC1 に流入する電流を間接的に検出したものである
が、図6に示す実施例では、コンデンサC1 に流入する
電流を抵抗R60により直接的に検出している。この抵抗
60に得られる電圧は、コンパレータCP1 の反転入力
端子に印加されている。本実施例では、交流電圧の各半
サイクルにおいて、コンデンサC1 への商用周波数での
充電電流の大きさが一定レベル以上になると、チョッパ
ー回路の動作を停止させるものであるから、放電灯Hの
予熱時における入力電流波形は、図1の実施例に比べる
と高調波成分の少ない波形とすることができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、商用電源から直流電源
を作成するチョッパー回路と、この直流電源を高周波に
変換するインバータ回路とを組み合わせた高周波電源に
より放電灯を点灯させる放電灯点灯装置において、電源
投入後、少なくとも放電灯のフィラメントを予熱する期
間には、電源電圧のピークを含む所定の区間でのみチョ
ッパー回路の動作を停止させる間欠動作を行うようにし
たので、チョッパー回路の出力電圧が過大な電圧となる
ことを防止できると共に、入力電流の休止区間を少なく
して、商用電源からの入力電流の高次高調波成分を少な
くすることができ、また、インバータ回路に入力される
チョッパー回路の出力電圧を電源変動にかかわらず一定
化することができるという効果があり、予熱期間中の電
源変動に対する補償回路は不要となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路図である。
【図2】本発明の一実施例に用いる制御用ICの内部構
成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例の電源投入後の動作を説明す
るための波形図である。
【図4】本発明の一実施例の予熱時の動作を示す波形図
である。
【図5】本発明の一実施例の点灯時の動作を示す波形図
である。
【図6】本発明の他の実施例の要部回路図である。
【図7】従来例の概略構成を示すブロック図である。
【図8】従来例の第1の部分の回路構成を示す回路図で
ある。
【図9】従来例の第2の部分の回路構成を示す回路図で
ある。
【図10】従来例の第3の部分の回路構成を示す回路図
である。
【図11】従来例の電源投入時の動作波形図である。
【符号の説明】
H 放電灯 AC 交流電源 31 制御用IC DB ダイオードブリッジ Q1 スイッチング素子 D1 ダイオード C1 平滑用コンデンサ CP1 コンパレータ CP2 コンパレータ Q21 トランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を全波整流する整流回路の出
    力端にインダクタとスイッチング素子を直列に接続し、
    前記スイッチング素子と並列にダイオードを介して平滑
    用のコンデンサを接続して成るチョッパー回路と、前記
    コンデンサに得られる直流電圧を高周波に変換して放電
    灯を高周波点灯させるインバータ回路とから構成され、
    放電灯を始動させるために電源投入後の一定時間にわた
    り放電灯のフィラメントを予熱する期間を設けた放電灯
    点灯装置において、放電灯の点灯後は前記チョッパー回
    路を全区間にわたって動作させ、少なくとも前記放電灯
    のフィラメントを予熱する期間には、電源電圧のピーク
    を含む所定の区間でのみ前記チョッパー回路の動作を停
    止させる間欠動作を行う制御手段を設けたことを特徴と
    する放電灯点灯装置。
JP4198872A 1992-07-24 1992-07-24 放電灯点灯装置 Pending JPH0654535A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07335387A (ja) * 1994-06-13 1995-12-22 Kosei Japan:Kk 電子式放電管点灯装置
WO1997023119A1 (fr) * 1995-12-19 1997-06-26 Kabushiki Kaisha Koseijapan Dispositif electronique de commande de lampe a decharge
JP2009127578A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Seiko Instruments Inc 形状記憶合金アクチュエータおよびそれを備える電子機器

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WO1997023119A1 (fr) * 1995-12-19 1997-06-26 Kabushiki Kaisha Koseijapan Dispositif electronique de commande de lampe a decharge
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