JPH0654498B2 - 判断情報表示装置 - Google Patents

判断情報表示装置

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JPH0654498B2
JPH0654498B2 JP23988285A JP23988285A JPH0654498B2 JP H0654498 B2 JPH0654498 B2 JP H0654498B2 JP 23988285 A JP23988285 A JP 23988285A JP 23988285 A JP23988285 A JP 23988285A JP H0654498 B2 JPH0654498 B2 JP H0654498B2
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facial expression
curved surface
surface data
deformation
data
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章男 大場
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Description

【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A産業上の利用分野 B発明の概要 C従来の技術 D発明が解決しようとする問題点 E問題点を解決するための手段(第1図、第2図、第9
図) F作用(第1図、第2図、第9図) G実施例(第1図〜第10図) H発明の効果 A産業上の利用分野 本発明は判断情報表示装置に関し、特に例えばコンピユ
ータのように判断能力をもつ機器の判断結果をオペレー
タに報知する手段として用いて好適なものである。
B発明の概要 人間の顔、手、肩などの表情を用いて判断情報の内容を
表示するようになされた判断情報表示装置において、複
数のプリミテイブ表情曲面について内挿演算を実行する
ことによつて中間的な表情をもつ表示を得るようにする
ことにより、少ないプリミテイブ表情曲面データに基づ
いて多様な表示を得ることができる。
C従来の技術 従来判断能力をもつ機器例えばコンピユータにおいて
は、判断結果をオペレータに報知する手段として、表示
装置(通常は陰極線管が用いられる)上に符号又は文書
によつて判断結果を表示するようになされている。
D発明が解決しようとする問題点 このような手法によつてコンピユータから得られた判断
情報を表示しようとする場合、多数の文字又は符号を組
み合わせるようにすれば、コンピユータの多様な判断結
果を一応はそれぞれ区別しながら表示し得る。しかし、
このようにした場合、実際上コンピユータの判断結果が
多様な場合には、オペレータが表示装置の表示を適確に
判断することが要求され、オペレータの負担が極端に大
きくなることを避け得ない。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、人間の体
の部分、例えば顔、手、肩などの僅かな変化によつて多
様な情報を相手に知らせることができる点に着目して、
当該体の部分の表情を簡便に可視確認できるようにする
ことによつて、一目してコンピユータ等の機器の判断結
果をオペレータが読み取り得るようにした判断情報表示
装置を提案しようとするものである。
E問題点を解決するための手段 かかる問題点を解決するため第1の発明においては、複
数のプリミテイブ表情曲面を表す表情曲面データFD1
〜FD12を表情曲面データ記憶装置2に格納し、上記
複数の表情曲面データFD1〜FD12について内挿演
算することによつて新たな内挿表情曲面データを作成
し、判断情報RINに応答して、上記表情曲面データ記憶
装置2から読み出した上記表情曲面データFD1〜FD
12又は上記内挿表情曲面データに対して2次元的に表
された表情画像データORGをマツピング処理して表示
装置4に表示するようにする。
また第2の発明においては、複数のプリミテイブ表情曲
面を表す表情曲面データFD1〜FD12を表情曲面デ
ータ記憶装置2に格納し、上記複数の表情曲面データF
D1〜FD12について内挿演算することによつて新た
な内挿表情曲面データを作成すると共に、上記内挿演算
において用いる内挿係数kの数値を時間の経過に従つて
変更して上記内挿表情曲面データを変化させることによ
り、上記表情画像データORGによつて得られる表情に
一連の変化を生じさせるようにし、判断情報RINに応答
して上記表情曲面データ記憶装置2から読み出した上記
表情曲面データFD1〜FD12又は上記内挿表情曲面
データに対して2次元的に表された表情画像データOR
Gをマツピング処理して表示装置4に表示するようにす
る。
F作用 表情曲面データ記憶装置2に格納されているプリミテイ
ブ表情曲面データを読み出して、そのプリミテイブ表情
曲面上に原画面11上に2次元的に表された表情画像を
マツピングすれば、表情画像が立体的な画像に変換され
て表示装置4上に表示される。従つて判断情報RINに応
じて表情曲面データ記憶装置2に格納されている表情曲
面データを読み出せば、表示装置4上の表情画像の表情
が判断情報RINの内容を表示し、かくしてオペレータは
直感的に、かつ適確に判断情報RINの内容を把握するこ
とができる。
かくするにつき第1の発明においては、表情曲面データ
記憶装置2から読み出した複数の表情曲面データFD1
〜FD12について内挿演算することによつて新たな内
挿表情曲面を作成するようにしたことにより、表情曲面
データ記憶装置2の記憶データを使つて当該記憶データ
によつては表すことができない表情をもつた表情画像を
表示装置4上に表示することができる。
これに加えて第2の発明においては、内挿演算をする際
に、内挿係数kの数値を時間の経過に従つて変化させる
ようにすることにより、判断情報RINによつて表情に一
連の変化を表示させるような動的な表情画像を指定でき
ることになり、この分さらに一段と多様な表示を実現し
得る。
G実施例 以下図面について、本発明を、顔の表情を利用して判断
情報を表示する場合に適用した実施例を詳述する。
第1図において、1は全体として判断情報表示装置を示
し、各種の顔の表情を表す曲面データ(これを表情曲面
データと呼ぶ)を記憶する表情曲面データ記憶装置2を
有する。表情曲面データ記憶装置2には第2図に示すよ
うに、種々の標準的な表情を表すプリミテイブな表情曲
面データFD1、FD2……FD12が格納されてい
る。これらの表情曲面データFD1、FD2……FD1
2は、コンピユータの判断結果を表す判断情報RINによ
つて選択されるような表情をもつている。
例えばコンピユータによつて経営判断結果を表示する必
要がある場合、例えば営業成績が著しく良好な場合第2
図(C)に示すように、「明るく喜んだ表情」を表す表
情曲面データFD3が選択される。また好転するきつか
けが表れているような判断結果が得られた場合には、こ
れに対応して第2図(F)に示すように「きりつとした
表情」を表す表情曲面データFD6が選択される。これ
に対して例えば営業成績が伸び悩んでいるという判断結
果が得られたとき、これに対応して第2図(G)に示す
ように、「少し困つた表情」を表す表情曲面データFD
7が選択され、不振の程度が大きくなれば、順次第2図
(D)及び第2図(E)に示すように、「次第に不愉快
さが大きくなるような表情」を表す表情曲面データFD
4、FD5が選択される。
これらの表情曲面データは、コンピユータから曲面処理
装置3に与えられる判断情報RINに基づいて、対応する
表情曲面データを曲面処理装置3が表情曲面データ記憶
装置2から読み出して、表示装置4に表示させる。かく
してオペレータは、コンピユータから到来する判断情報
INの内容を、表示装置4の表示画面DSPに表示され
る顔画像の表情によつて、一目して把握することができ
る。
第1図の判断情報表示装置1は、表示装置4に微妙な表
情の変化を表示できるようなプリミテイブな顔画像に対
応する表情曲面データを表情曲面データ記憶装置2に格
納し得るような構成を有する。
すなわち原画面11上に平面的に表されている顔画像を
テレビジヨンカメラ12によつて撮像し、その出力端に
得られる原画像データDINをビデオテープ記録装置、ビ
デオシート記録装置などでなる映像記録装置13に記録
し、又はフレームバツフアメモリ14に格納する。
かくして映像記録装置13、又はフレームバツフアメモ
リ14の出力端に得られる表情画像データORGは2次
元平面上の表情画像を表しており、この表情画像データ
ORGを画像変換装置15において画像データ制御装置
16から供給される変形制御データDEFによつて変形
処理することにより、表情曲面データに対して表情画像
データORGをマツピング処理してなる表示データD
OUTを表示装置4に送出するようになされている。
この実施例の場合、プリミテイブな表情曲面データFD
1、FD2……FD12(第2図)は、画像データ制御
装置16においてパラメータ入力手段17から入力され
るパラメータに応じて以下に述べる手法によつて作成さ
れ、かくして作成された変形曲面を表す変形制御データ
DEFによつて画像変換装置15を制御することによ
り、立体的な曲面上に表情画像データORGを張り付け
るようなマツピング演算処理を実行するようになされて
いる。
この実施例の場合、パラメータ入力手段17はトラツク
ボール18、複数のレバー19及びマウス20でなる。
画像変換装置15は表情画像データORGを受け、画像
データ制御装置16から供給される変形制御データDE
Fに基づいて、この変形制御データDEFが変形を指示
していないときには、表情画像データORGで表される
顔の表情画像を、第3図に示すように、xy座標で表さ
れる原面SORに張り付けてそのまま表示装置4に表示
させるようになされている。
画像データ制御装置16はパラメータ入力手段17によ
つて入力されたパラメータに基づいて原面SORの座標
(X、Y)に作用点CP を表す位置ベクトルを
指定し、作用点CP を含む変形領域VCFの範囲に
限つて変形演算を実行する。この演算結果は、第4図に
示すように、表示装置4の表示画面DSP上に任意に決
めた視点位置から変形後の立体曲面を見たような顔画像
FDを表示することができる。
かかる変形領域VCFにおける曲面の変形は、次の漸化
式 P =Pi-1 +U……(1) で表される変換式を用いて漸化的に演算することにより
実行される。
(1)式において、P は3次元的空間に形成される
変形後の曲面の各点を表す位置ベクトルで、この位置ベ
クトルP は、変形前の曲面上にある対応する点の位
置ベクトルPi-1 と、当該変形前の位置ベクトルPi-1
からの変形量ベクトルUとの和で表される。
この変形量ベクトルUは次式 U=V *F(Pi-1 、CP ……(2) のように、ベクトル場関数F(Pi-1 、CP
に対して変形ベクトルV を乗算して得られる位置ベ
クトルで表される。
ここで、変形ベクトルV は、原面SORにおいて作
用点CP が指定されたとき、当該作用点CP
おいて原面SORに対して与えるべき変形の方向及び大
きさをベクトル量で表したもので、これにより原面SO
Rの作用点CP は変形ベクトルV の方向にその
大きさだけ持ち上げられるような変形を受けることにな
る。
またベクトル場関数F(Pi-1 、CP )は、作
用点CP を含んで決められる変形領域VCF(その
大きさはパラメータを設定入力することにより指定でき
る)の各点Pi-1 に対して、相対的にどの程度の変形
を与えるかを決める相対的な変形率の分布を表してい
る。この相対的な変形率の分布は、変形領域VCFの内
部にのみ値をもち、かつ周辺部に行くと「0になる」、
又は「0に収束する」ようなスカラ量の分布をもつ。
従つて変形量ベクトルUは、変形領域VCFの各点に
おける変形量を表す位置ベクトルでなり、その方向は変
形ベクトルV と平行な方向をもち、かつ大きさは、
変形ベクトルV の大きさと、ベクトル場関数F
よつて表される相対的な変形率の分布との乗算値(スカ
ラ量)をもつ。かくして変形領域VCFの曲面の変形
は、作用点CP において変形ベクトルV の方向
及び大きさで生じ、この作用点CP から周辺部に行
くに従つて変形ベクトルV の方向に、かつベクトル
場関数Fの変形率の変化に対応して変化する大きさで
生じる。
ここで、ベクトル場関数Fとして例えばガウス分布関
数のように中心点から外側に行くに従つて対称的に徐々
に0に収束するような関数が割り当てられた場合には、
変形量ベクトルUは作用点CP の位置において変
形ベクトルV の方向の最大値をもち、作用点CP
から外周部に行くに従つてベクトルV の方向をも
ち、かつ大きさが次第に0に収束して行くような変形面
が得られることになる。
このようにして1回の変換操作によつて変形量ベクトル
が求められ、これが変形前の位置ベクトルPi-1
と加算されて変形後の位置ベクトルP が求められ、
以下同様にして変形操作が行われるたびに(1)式によ
つて表される漸化式を演算することによつて、変形前の
位置ベクトルに基づいて変形面を表す位置ベクトルが繰
り返し漸化的に演算されて行く。
このような漸化的な演算がN回繰り返された結果得られ
る最終的な変形曲面を表す位置ベクトルP は、次式 によつて表されるように、変形開始前の原面SOR上の
点P を表す位置ベクトルに対して、N回の変形演算
(i=1〜N)によつて順次得られた変形量ベクトルU
の総和(すなわちトータル変形量)を加算した位置ベ
クトルとして求められる。
かくして(3)式によれば、オペレータは原面SORの
点P からN回の変形操作を順次行う際に、そのたび
に変形前の曲面について作用点CP を指定して(例
えば原面SORの座標を用いて指定する)、変形前の曲
面Pi-1 上の変形させたい部分をオペレータの判断に
基づいて任意に指定できる。またベクトル場関数F
び変形ベクトルV を決めるパラメータを指定し直す
ことによつて、変形領域VCFの大きさ、変形曲面の変
形率分布、変形の方向を、同様にオペレータの判断に基
づいて任意に設定し直すことができる。
かくしてオペレータは、1回の変形操作を実行するごと
に、変形前の曲面に対して、所望の位置に、所望の方向
に、所望の大きさをもつ変形を部分的に加えるような操
作を漸化的に積み重ねることができる。
第1図の判断情報表示装置1の曲面処理装置3は、
(1)式〜(3)式について上述した曲面作成方法によ
つて、原面SOR上の各点の座標位置を、3次元空間の
点を表す位置ベクトルP に変換させるような変形制
御データDEFを画像データ制御装置16において発生
し、この変形制御データDEFによつて画像変換装置1
5を変形制御する。これにより画像変換装置15は、変
形制御データDEFによつて表される変形曲面上に、映
像記録装置13又はフレームバツフアメモリ14から入
力された表情画像データORGをマツピングするような
画像変換処理を実行する。
ここで画像変換装置15としては、特開昭58-19975号公
報に開示のものを適用し得、次の手順で、表情画像デー
タORGを変形曲面上にマツピング処理する。
すなわち先ず表情画像データORGが表されるxy座標
上の原面SORを必要に応じた大きさの領域に分割し、
各分割領域の1つの代表点について変形制御データDE
Fに基づく変形演算を実行することによつて、変形曲面
上に座標変換する。
かくして、変形制御データDEFに対応する変形曲面上
に代表点による変換画像が形成されるが、画像変換装置
15は続いて当該変換後の各代表点を中心として、周囲
にある4つの代表点から、当該中心の代表点を含む所定
の大きさの平行四辺形領域を形成し(互いに隣り合う代
表点を結ぶ方向に沿う辺をもつ)、この平行四辺形領域
内に含まれる各画素に対して、当該中心の代表点がもつ
ている画像情報に基づいて補間演算を実行する。この補
間演算は、平行四辺形内における各画素の位置に応じて
例えば線形演算を実行することにより求められる。
このようにして表情画像を表してなる原面SORの表情
画像データORGを、代表点によつて画像変換処理する
と共に、変換後の代表点に基づいて補間演算処理するこ
とによつて変換画像に変換するようにしたことにより、
画像変換装置15の変換処理を実用上リアルタイムでな
し得る。
かくして変形制御データDEFを、パラメータ入力手段
17によつて繰り返し変更することによつて、表情曲面
データを繰り返し変形処理して行くようにすれば、画像
変換装置15はこれをリアルタイムで演算して表示装置
4の表示画面DSP上に、その都度変形後の表情曲面上
に原面SORに表されている画像をマツピングした内容
をもつ変形後の画像を、表示することができ、かくして
インターラクテイブに画像の変形操作をなし得ることに
なる。
この実施例の場合、画像データ制御装置16は、ベクト
ル場関数Fとしてガウス分布関数を用いると共に、変
形領域VCFとして円又は楕円形状の領域を指定し得る
ようになされている。このときベクトル場関数Fは次
で表されるように、xy平面上の作用点CP
(X、Y)を中心として、x方向及びy方向の
半径がα及びβの楕円(α≠β)又は円(α
=β)について、第5図に示すように、x方向及びy
方向にガウス分布関数を呈するようになる(第5図の場
合はx方向のみについて示す)。
従つて変形量ベクトルUは、次式 で表されることになる。
このようにするとき、オペレータは、ベクトル場関数F
について、作用点CP のパラメータを座標
(X、Y)に設定し、また変形領域VCFのパラメ
ータとしてx方向及びy方向の半径α及びβを設定
すると共に、変形ベクトルV のパラメータを設定す
る。かくしてオペレータは、作用点CP (X、Y
)を中心として、半径α及びβの円又は楕円の変
形領域VCFについて、作用点CP (X、Y
に立てられた変形ベクトルV の方向に、変形ベクト
ルV を中心にして周辺部に行くに従つてガウス分布
曲線を描くように変形率が滑らかに0に収束して行くよ
うな変形曲面を得ることができる。
かくして変形前の曲面Pi-1 のうち、原面SOR上の
作用点CP を中心とした局所的な変形領域VCFに
ついて、変形ベクトルV の方向にガウス分布関数で
示されるように滑らかな曲面を呈するような変形曲面P
を得ることができる。かくして人の顔面と同様に柔
らかさをもつた顔の画像を表してなる顔画像を表示装置
4上に表示することができる。
この実施例の場合、曲面処理装置3は、オペレータがパ
ラメータ入力手段17によつてパラメータを入力操作し
たとき、これに応じて表情画像データORGを、第6図
に示す処理手順に従つて変形処理し、これにより、表情
曲面データ記憶装置2のプリミテイブな表情曲面データ
を作成する。
すなわち画像データ制御装置16に設けられている中央
処理ユニツト(CPU)は、ステツプSP1において当
該処理手順をスタートした後、ステツプSP2におい
て、原面SOR(表情画像データORGでなる)を表す
位置ベクトルP を曲面処理装置3に設けられている
曲面データメモリ32(第7図(A))に設定する。
続いてCPUは次のステツプSP3に移つて、オペレー
タによつてレバー19及びマウス20を用いて設定され
たパラメータα、β、X、Y、V を入力す
る。
画像データ制御装置16のCPUは、次のステツプSP
4においてオペレータによつてトラツクボール18から
入力される視点位置データを取り込んだ後、ステツプS
P5に移る。このステツプSP5は、(4)式及び
(5)式について上述した演算を実行する。ここで画像
データ制御装置16は変形制御データDEFを画像変換
装置15に送出し、変形前の位置ベクトルP
i-1 (x、y)として曲面データメモリ32に設定さ
れているものを用い、また各パラメータα、β、X
、Y、V としてステツプSP3において設定さ
れたものを用いて変形演算を行わせる。
続いて画像データ制御装置16のCPUはステツプSP
6において画像変換装置15を用いて、ステツプSP5
で演算された変形後の位置ベクトルP によつて表さ
れる変形曲面上に表情画像データORGをマツピング処
理させて表示装置4に表示させる。
この状態において、画像データ制御装置16のCPUは
当該表示を継続させることにより、次のステツプSP7
においてオペレータが表示装置4の表示を見ながら変形
の程度がオペレータの要求に適合したものであるか否か
を確認させる。その後画像データ制御装置16のCPU
は、次のステツプSP8に移つてオペレータが確認信号
を入力したか否かの判断をする。
ここで否定結果が得られると、画像データ制御装置16
のCPUは、上述のステツプSP3に戻つて新たなパラ
メータの設定を待ち受ける状態に戻る。
このときオペレータは、ステツプSP3、SP4におい
て、新たなパラメータの設定をし直すことにより、ステ
ツプSP5、SP6において変形演算式の演算をし直し
た後、その演算結果に基づく画像を表示装置4に表示さ
せ、ステツプSP8において再度オペレータに対して変
形が要求通りであるか否かの判断をさせる。
かくして画像データ制御装置16のCPUは、ステツプ
SP3−SP4−SP5−SP6−SP7−SP8−S
P3のループLOOP1によつて、オペレータが自分の
要求に合う変形ができるまで繰り返し作用点CP
位置、変形領域VCFの大きさ、変形ベクトルV
方向及び高さを設定し直すことができる。
やがてオペレータが自分の設定操作に満足して設定終了
信号を画像データ制御装置16に入力すると、そのCP
Uは、次のステツプSP9に移つて、設定されたデータ
α、β、X、Y、V を画像データ制御装置
16内に設けられたコマンドリストメモリ31(第7図
(B))の第1回目の設定操作に対応するパラメータメ
モリエリアN=1に格納した後、ステツプSP10に移
つて操作回数iに「+1」加算をした後(i=2にな
る)、ステツプSP11に移る。
このステツプSP11は、オペレータが変形操作を終了
したか否かを確認するステツプで、オペレータからの操
作終了指令が入力されていないとき、画像データ制御装
置16のCPUは、ステツプSP11において否定結果
を得ることにより、ループLOOP2を通つて上述のス
テツプSP3に戻つて、オペレータによる第2回目の変
形操作(i=2)を待ち受ける状態になる。
この状態において、オペレータは新たな意図の下に第1
回目の画面の変形操作によつて作成した曲面に対して、
第2回目の曲面の変形操作をし得る。かくして第1回目
の変形操作によつて変形した作用点CP とは異なる
作用点CP について、オペレータは再度、自分の要
求に合う変形操作を実行し得る。
この第2回目の変形操作において、画像データ制御装置
16は、ステツプSP3において取り込まれたパラメー
タデータに基づいて、ステツプSP4において設定され
た視点位置から見た変形画像をステツプSP5において
演算し、ステツプSP6において表示装置4上に表示し
た後、ステツプSP9において入力されたパラメータデ
ータをコマンドリストメモリ31に格納する一連の変形
操作を実行する。
以下同様にして画像データ制御装置16のCPUは、オ
ペレータが新たな変形操作をするごとに上述の変形処理
及びその処理結果の表示装置4への表示を実行した後、
パラメータデータをコマンドリストメモリ31に格納す
る操作を繰り返す。
やがてオペレータが全ての変形処理を終了すると、画像
データ制御装置16はこれに応じてステツプSP11に
おいて肯定結果を得ることによつてステツプSP12に
移つてN回の変形処理によつて作成された変形曲面デー
タを1つのプリミテイブな表情曲面データFD1として
表情曲面データ記憶装置2に入力した後、ステツプSP
13に移つて当該プログラムを終了する。
以下同様にしてその他のプリミテイブな表情曲面データ
FD2、FD3……FD12を作成する際には、画像デ
ータ制御装置16が第6図について上述した曲面変形処
理手順をその都度繰り返す。その曲面変形処理手順にお
いて、オペレータがパラメータ入力手段17によつて入
力されるパラメータを必要に応じて選定することによつ
て、「怒つた顔」、「沈んだ顔」、「困つた顔」、「喜
んだ顔」、などの表情をもつ多数のプリミテイブな顔画
像データを表情曲面データ記憶装置2に格納することが
できる。
従つて判断情報表示装置1は、判断能力をもつ機器例え
ばコンピユータから判断情報RINが与えられたとき、こ
の判断情報RINに対応する表情曲面データを表情曲面デ
ータ記憶装置2から読み出して画像変換装置15を介し
て表示装置4に表示させることにより、判断情報RIN
内容を表情曲面データが表す表情によつて表示すること
ができる。かくして第8図に示すように、表情曲面デー
タFD1、FD2……FD12によつて形成された立体
曲面上に、表情画像データORGをマツピングしてなる
顔画像を表示し得る。
従つてオペレータは、表示装置4に表示された顔画像の
表情を見ることによつて視覚的に判断情報RINの内容を
容易に把握することができる。
次に、表情曲面データ記憶装置2に格納されているプリ
ミテイブな表情曲面は、以下に述べるような補間演算処
理をすることによつて、更に多様な表情をもつた顔画像
として表示装置4に表示し得る。
例えば第2図に示されている表情曲面データFD1、F
D2……FD12のうちの2つの表情曲面データを選択
し(これをFD及びFDと表す)、これら2つの表
情曲面データFD及びFDを内挿係数kで内挿する
場合、得られる表情曲面データFDABは FDAB=(1−k)FD+kFD……(6) で表されるような内挿演算を実行することにより得られ
る。ここでkは 0≦k≦1……(7) に選定される。
(6)式の内挿演算によつて得られた表情曲面データF
ABは、2つの表情曲面データFD及びFDのそれ
ぞれの表情とは異なり、かつ両者の中間的な表情をもつ
ようになる。従つて表情曲面データ記憶装置2に格納す
るプリミテイブな表情曲面データの数に制限があつたと
しても、実用上その中間的な表情をもつ表情曲面データ
を作成して表示することができる。
内挿係数kは内挿係数記憶装置21に記憶されており、
判断情報RINによつて内挿を必要とする表情の表情曲面
データが指定されたとき、画像データ制御装置16は、
表情曲面データ記憶装置2から2つの表情曲面データF
及びFDを読み出すと共に、対応する内挿係数を
内挿係数記憶装置21から読み出して内挿演算した後、
画像変換装置15を介して表示装置4に表示させる。
このようにすれば、表情曲面データ記憶装置2に格納し
ておくべきプリミテイブな表情曲面データの数をそれほ
ど多くしなくとも、多様な表情をもつ顔画像を表示装置
4上に表示させることができる。
なお、上述の内挿の実施例では、2つの表情曲面データ
間の内挿演算を求める場合について述べたが、これに限
らず複数個例えば4個の表情曲面データFD、FD
FD FDを順次内挿係数k、kで内
挿演算する(これを多重内挿と呼ぶ)ようにすれば、こ
れら4つの表情曲面データFD〜FDの中間的な表
情をもつ顔画像を表示し得、このようにしても上述の実
施例の場合と同様の効果を得ることができる。
この実施例の場合表情曲面データFD及びFDを内
挿係数kで内挿したとき得られる表情曲面データFD
ABは FDAB=(1−k)FD+kFD……(8) で求められ、この表情曲面データFDAB及び表情曲面デ
ータFDを内挿係数kで内挿して得られる表情曲面
データFDABCは FDABC=(1−k)FDAB+kFD……(9) で表され、更にこの表情曲面データFDABC及びFD
を内挿係数kで内挿して得られる表情曲面データFD
ABCDは FDABCD=(1−k)FDABC+kFD……(1
0) で表される。従つて最終的に得られる表情曲面データF
ABCDは FDABCD=I・FD+I・FD+I・FD
+I・FD……(11) で表されるように、多重内挿係数I、I、I、I
と、対応する表情曲面データFD、FD、F
、FDとの積を加算することによつて求めること
ができる。
ここで内挿係数I、I、I、Iは I=(1−k)(1−k)(1−k)……(1
2) I=(1−k)(1−k)k……(13) I=(1−k)k……(14) I=k……(15) で表され、それぞれ関連のある一連の内挿係数として内
挿係数記憶装置21に格納されている。
次に、他の実施例を述べる。以上の実施例の場合は、1
つの判断情報RINに対して1つの表情曲面データを割り
当てた場合について述べたが、これに代え、1つの判断
情報RINが到来した時、複数の表情曲面データが時間の
経過に従つて変化するような表示モード(これをアニメ
ーシヨン表示モードと呼ぶ)で表示することもできる。
このようなアニメーシヨン表示モードで表示するため
に、画像データ制御装置16には、キーフレーム記憶装
置22が設けられている。このキーフレーム記憶装置2
2は、第9図に示すように、時点t、t、tのよ
うに時間が経過するに従つて、複数例えば3つの表情曲
面データFD2、FD1、FD3順次表示させ、また時
点t〜tの間は、表情曲面データFD2及びFD1
を内挿しかつその内挿係数を数値0から1まで次第に変
化させて行く。同様にして表情曲面データFD1及びF
D3間においてもこれら2つの表情曲面データを内挿す
ると共に、内挿係数を0から1に変化させて行く。
ここで時点t、t、tにおいて表示すべき表情曲
面データFD2、FD1、FD3をキーフレームと呼
び、このキーフレームの配列及び発生すべき時点を表す
データがキーフレーム記憶装置22内に記憶されてい
る。これに加えて、時点t〜t、t〜t間の内
挿係数の変化を、例えば所定の時間間隔においてとつた
デイジタルデータとしてキーフレーム記憶装置22に格
納される。
かくして画像データ制御装置16に対して、第9図に示
すように表情が変化するアニメーシヨンモードが指定さ
れたとき、画像データ制御装置16はキーフレーム記憶
装置22からキーフレームの配列、表示すべき時点及び
時間の経過に対する内挿係数の変化に関するデータを読
み出して、時間の経過に従つて変化する内挿係数を用い
て変形制御データDEFを形成する。かくして表示装置
4上には、第9図に示すアニメーシヨンモードで顔画像
が表示される。
このようにすれば表示装置4に表示された顔画像が、時
間の経過に従つて動くことにより、顔の表情の変化また
は顔パーツの動き(例えば目をぱちぱち動かしたり、口
を動かしたりする動作)によつて判断情報RINの内容を
表示することができる。
かかるアニメーシヨンモードによる表示は、表示装置4
上に表示する顔画像として立体画像を用いることができ
ることにより、例えば顔を頷かせたり、頭を振つたりな
どの所作をも合わせて表示することができ、かくして比
較的少ないプリミテイブな顔画像を用いて一段と多様な
顔画像を表示し得る。
なおアニメーシヨン表示モードによつて顔画像を表示す
る場合、その動きに合わせて音声を発生することができ
るような音声合成装置を設けるようにしても良く、この
ようにすればさらに多様な表示を実現し得る。
キーフレーム記憶装置22へのデータの入力は、第10
図の処理手順に従つて実行される。すなわちステツプS
P21において画像データ制御装置16が処理手順をス
タートした後、次のステツプSP22において表情曲面
データ記憶装置2に記憶されている表情曲面データのう
ち、アニメーシヨン表示モードに使用するプリミテイブ
な表情曲面データ(第2図)を選択する。
続いて画像データ制御装置16は次のステツプSP23
において選択した顔画像データFD2、FD1、FD3
をキーフレームとして表示すべき時間を設定し、次のス
テツプSP24においてキーフレームの顔画像データを
各時間に割り当てた後ステツプSP25において各キー
フレームのデータをキーフレーム記憶装置22に登録す
る。
その後画像データ制御装置16はステツプSP26にお
いて次に設定すべきキーフレームがあるか否かの判断を
し、ある場合には上述のステツプSP23に戻つて当該
キーフレームについてのデータの登録を実行する。かく
して時点t、t、tについての顔画像データFD
2、FD1、FD3のキーフレーム記憶装置22への登
録が終了すると、画像データ制御装置16はステツプS
P26において否定結果を得ることにより、ステツプS
P27に移つてキーフレーム相互間の内挿係数の変化を
表す内挿係数データをキーフレーム記憶装置22に設定
した後、ステツプSP28において当該アニメーシヨン
表示モードデータの作成処理手順を終了する。
なお上述においては表示装置4に表示する表情として人
間の顔の表情を用いるようにした場合について述べた
が、これに限らず肩、手など、要するに表情の変化を表
すことができるような体の部分の画像を用いるようにし
ても、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
H発明の効果 以上のように第1の発明によれば、複数のプリミテイブ
な表情曲面データを用いて内挿演算処理による表情曲面
データの変形処理をすることにより、複数のプリミテイ
ブな顔画像の表情の異なる中間的な表情をもつた顔画像
を作成できることにより、表情曲面データ記憶装置とし
て比較的小容量のものを用いても格段的に多様な表情曲
面データを作成することができる判断情報表示装置を容
易に得ることができる。
また第2の発明によれば、複数のプリミテイブな表情曲
面データを内挿処理する際に、内挿係数を時間の経過に
従つて変更するようにしたことにより、表情装置上に動
く顔画像の表情を変化させることができ、かくして一段
と多様の表情をもつた顔画像を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による判断情報表示装置の一実施例を示
すブロック図、第2図はプリミテイブな表情曲面データ
の説明に供する略線図、第3図は第1図の原画SORの
説明に供する略線図、第4図は表示装置4上の表示を示
す略線図、第5図は画像データ制御装置16における演
算に用いられるベクトル場関数Fの説明に供する略線
図、第6図は画像データ制御装置16の曲面変形処理手
順を示すフローチヤート、第7図は曲面処理装置3に設
けられているメモリを示す略線図、第8図は表示装置4
に表示される立体的な顔画像を示す斜視図、第9図はア
ニメーシヨン表示モードにおけるキーフレームの配列を
示す略線図、第10図はアニメーシヨン表示モードにお
いて使用されるデータの作成手順を示すフローチヤート
である。 1……判断情報表示装置、2……表情曲面データ記憶装
置、3……曲面処理装置、4……表示装置、11……原
画面、15……画像変換装置、16……画像データ制御
装置、17……パラメータ入力手段、21……内挿係数
記憶装置、22……キーフレーム記憶装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のプリミテイブ表情曲面を表す表情曲
    面データを表情曲面データ記憶装置に格納し、 上記複数の表情曲面データについて内挿演算することに
    よつて新たな内挿表情曲面データを作成し、 判断情報に応答して、上記表情曲面データ記憶装置から
    読み出した上記表情曲面データ又は上記内挿表情曲面デ
    ータに対して2次元的に表された表情画像データをマツ
    ピング処理して表示装置に表示する ことを特徴とする判断情報表示装置。
  2. 【請求項2】複数のプリミテイブ表情曲面を表す表情曲
    面データを表情曲面データ記憶装置に格納し、 上記複数の表情曲面データについて内挿演算することに
    よつて新たな内挿表情曲面データを作成すると共に、上
    記内挿演算において用いる内挿係数の数値を時間の経過
    に従つて変更して上記内挿表情曲面データを変化させる
    ことにより、上記表情画像データによつて得られる表情
    に一連の変化を生じさせるようにし、 判断情報に応答して上記表情曲面データ記憶装置から読
    み出した上記表情曲面データ又は上記内挿表情曲面デー
    タに対して2次元的に表された表情画像データをマツピ
    ング処理して表示装置に表示する ことを特徴とする判断情報表示装置。
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