JPH0654411B2

JPH0654411B2 - 交通用電子案内装置

Info

Publication number: JPH0654411B2
Application number: JP60503299A
Authority: JP
Inventors: ドウヴイルロ−シユ，ジエラ−ルジヨドン
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1984-07-27
Filing date: 1985-07-24
Publication date: 1994-07-20
Anticipated expiration: 2009-07-20
Also published as: JPS61502989A; US4951211A; EP0169954A1; EP0169954B2; WO1986001023A1; DE3475842D1; EP0169954B1; ATE39584T1

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、自動車の運転者の地図を読取る作業を代行す
る、都市、道路交通用の単純で理想的でかつ完全な電子
案内装置に関する。

この装置は、運転者が道程の各区間を越えていくにした
がって、ルート図をスクリーンにディスプレイすること
によって、地図を読取るという骨の折れる運転者の作業
を代行する。この装置は、地図に取って代わるだけでな
く、有益であるが、今日では入手することのできない特
殊な案内書、書籍、雑誌、情報を読む作業に代えて、運
転者の希望に応じて、文化、市、交通安全、商業などに
関する情報を運転者に提供する。またこの装置は、交通
運転ならびに商業上重要な、各道程固有のコミュニケー
ションの空間を埋める。

この装置は、航空機、船舶、さらには工程管理、技術指
導、教育、養成、観光などにも適用できる。

人は、ある特定の地理的空間中を進行する場合、道路地
図や市街案内図を参考にする。地図には、道路で接続さ
れている場所のアルファベット順の索引が載っておら
ず、目的地を見付け出すのに長い時間がかかる場合が少
くない。市街案内図には、アルファベット順の索引があ
るが、ルートを決めるには、地図を見て、その情報（例
えば方角）を参考にしたり、特定のルートを別のルート
と目で比較したりしなければならない。いずれの場合
も、地図という無言の、市の立つ日などの定期的データ
や、道路工事や式典などの臨時的データなどは盛込まれ
ていない紙の費料でけに頼って、出発地点と到着地点を
確めなければならない。

今日の自動車運転者は、自分の道程の特定区間を越えて
いくにしたがって、指を地図に当てたり、自動位置測定
器、すなわちナビゲータでチェックしたりして、ルート
を確認することをしばしば強制される。また人に道を訪
ねなければならない場合も、しばしばある。人に道を訪
ねると、真直ぐ行って３つ目の道を左へ曲がり、最初の
道を真直ぐ行きなさい、などと教えられる。

また、ある特定の地理的空間内を移動する人は、道、場
所の名称を、案内図、書籍、雑誌などで見て、以前に記
憶した情報としか結付けることができないし、おまけ
に、その案内図、書籍、雑誌などは携帯していないのが
普通である。

運転者は、見るものに興味を覚えると同時に、それが可
能な場合は、記念物の建立日や近くのレストラン住所を
土地の人に訪ねたりする。そしてその人が答えてくれな
い時は、情報欠乏ということになり、その名がついてい
る通りにいながら、フレミングが生れた日も、ペニシリ
ンの発明者も思い出すことができず、またその前を通り
ながら、教会が建てられた時代を知ることもできず、訪
ねる市の人口がいくらであるかも分らず、どこかの市の
税金が安いとか、どこかの店が面白い広告を出している
といったようなことも知らないままですましてしまうと
いう羽目になる。ラジオはこのような情報を提供しては
くれず、運転者の移動とは直接の関係がない。

今日ではまた、運転者が情報を要求し、実行しなければ
ならない運転やカーブを記憶する時、しばしばその原則
を失い、あらためて人に助言を求めなければならないこ
とがある。

本発明の装置は、運転者が、自分の道程の実区間とスク
リーン上のディスプレイとを比較するものであり、方角
を見失うというトラブルを完全に防止しうる。

自分が今走っている道の名前を確認し、それを新出発点
として記録するだけで、これから走るべき道が、新たに
ディスプレイされる。同じように、極めて簡単に、都市
でない地域における自動車の方角によって、あるいはま
た、道の名前や、その道の偶数番号あるいは奇数番号の
増大方向の簡単な引用によって、出発地が記録され、本
発明の装置は、自動車がいる場合、移動する方向を決定
し、その移動精度は、コーディング装置によって記録さ
れた情報に比例する。

在来型の自動車用電子案内装置は、本発明の装置のよう
な多機能を備えておらず、また、単純さならびに多用性
の面でも、本発明の装置に比べて劣る。

在来型の装置においては、使用者にとって関心のあるル
ートだけに限定するのではなく、完全な地図全体をスク
リーンにディスプレイするという、高度のディスプレイ
技術が用いられている。在来型の装置は、地図との関係
における自動車の移動を監視する重要な手段を備えてお
り、したがって非常に効果であるが、だからといって、
それだけ扱い易いということはない。

在来型の装置は、すべての移動を最適化するということ
はなく、使用者が、数多くのルートの中から、自分のル
ートを選び出し、ルートの長さを比較し、思いのままに
標識点を通過させることができるという使用上のフレキ
シビリティは備えていない。

また、在来型の装置は、使用者が自分のルートを進んで
行くにつれ、自動車の速度に比例して、使用者の希望ど
おりに、すべてのルートをスクリーンにディスプレイ上
に密示するということはない。

さらに、在来型の装置は、使用者の関心や、移動に伴っ
て自分の周囲において観察される物に対する理解度とい
ったものは、一切考慮しない。使用者は、大いなる無知
の中に置去りにされ、運転中に、案内書や書物を見るわ
けにいかないから、自分の知識を補充することもでき
ず、例えば、市当局の指示事項といった現在通過中の道
に直接関係があるやも知れぬ重要な情報や、商業や広告
のメッセージを得ることができず、行先きで道路工事を
やっていても分らず、駐車場がどこにあるかも分らず、
食事時になっても、どこにレストランがあるかも分らな
い（今走っている道のすぐ近くに素敵なレストランがあ
っても）。

使用者にとって関心のあるただ一つのルートをディスプ
レイし、隣り合っている区間を、思いどおりにディスプ
レイするという本発明の装置に匹敵する単純さと完ぺき
さを備えている電子案内装置は、まだ考案されていな
い。

本発明の装置に匹敵する経済的利便性、構造的簡素性、
文化的利便性、商業的利便性（例えば広告関係）を備え
ている装置は、また考案されていない。

本発明の装置は、常時カーラジオなどを聞く義務を強制
しない。カーラジオの一般的情報は、使用者の意志によ
って聞かれるだけである。

本発明の一つの目的は、一つのルートを選択し、直接か
つ簡単に得られる情報によって選んだルートに沿って有
効に案内するための、簡単でかつ完ぺきな交通用電子案
内装置を提供することである。

本発明の別の目的は、交通域の地理データを収集し、メ
モリによって、道、場所の名称に、地理、市町村、歴
史、観光、経済、政治、商業、技術広告などの概要情報
を結び付け、使用者が通過する道に対して関心を与え、
選択した情報欄において使用者に情報を提供するコーテ
ィング記憶装置を提供することである。

本発明のまた別の目的は、個別的であるか集合的である
かの別を問わず、容易に商品化でき、従来は互いに関連
性がなく、互いに相補的ではあるが、近付けにくい編集
費料の目的として考えられていた性質の異なる情報を結
合する、案内情報ならびに一般情報の記憶担持体を提供
することである。

本発明のまた別の目的は、安価な記憶担持体のあらゆる
位置において使用でき、格納装置によって作動させるこ
とのできる磁気カード式紙幣ディストリビュータのよう
に、今日普及しており、都市部で見ることのできる格納
装置を提供することである。

本発明は、自動車の安全運転に必要な情報を提供する交
通支援完全システムに関する。この交通用最適案内・情
報電子システムは、交通手段の別に関係なく、あらゆる
地理領域で使用することができる。

本発明によれば、下記の諸要素を備えて成る交通用電子
案内装置が提供される。

特定の地域に関する地図データならびに同地域に関する
一般情報のコーディング・記憶装置。

記憶担持体に該データならびに該一般情報を供給する格
納装置。

該データならびに該一般情報を記憶する記憶担持体。

少なくとも一つの該記憶担持体を搭載することができ、
少なくとも一つの操作キーボードと、少なくとも一つの
ディスプレイスクリーンと、少なくとも一つの手操作前
進ボタンとを備えており、キーボードを介して設定され
た出発点と到着点から、少なくとも一つのルートを設定
し、ボタンを操作するたびに、選択したルートに沿って
自動車を案内するために実行すべき行動をディスプレイ
する情報処理・視覚化電子装置。

本発明の別の特徴は、次のとおりである。

地理データコーディング・記憶装置が、特定の交通領域
の地図をディスプレイする感応スクリーンとスクリーン
にディスプレイされるルートの確認キーボードと、例え
ば北との関係における方角、色々な道の長さ、幅、分岐
的、名前、標識点などの各ルートの特徴を収集し、該領
域の各ルートに関する地図データをコーディングし記憶
する電子手段とからなり、コーディング・記憶装置が、さらに該ルートに関する一
般情報、市町村、歴史、観光、経済、政治、商業、広告
情報を記録するメモリと、該ルートに関する該一般情報
と地図データを関係づける手段を備えており、格納装置が、コーディング・記憶装置から供給される地
図データと一般情報を格納するメモリと、前払いを受取
る手段と、供給するべき地図データと一般情報を選択す
る手段と、選択した地図データと一般情報を記憶担持体
にローディングする電子手段と、ローディングした記憶
担持体を配分する手段とを備えており、記憶担持体は、記憶カード、被覆ブロック、磁気テープ
または磁気ディスクであり、該格納装置でローディング
する。

情報処理・視覚化電子装置が、出発ルート、目的ルー
ト、中間標識点、左右分岐ルート、ルート等級を光学デ
ィスプレイするスクリーンを備えている。

情報処理・視覚化電子装置が、さらに、道程の総距離、
残存距離、附随情報をディスプレイするスクリーンを備
えている。

情報処理・視覚化電子装置が、運転命令を指示する方向
付き指示器を備えている。

情報処理・視覚化電子装置が、辿ったルートをディスプ
レイするスクリーンを備えている。

情報処理・視覚化電子装置が、辿ったルート区間、後続
ルート区間ならびにその分岐ルートをディスプレイする
スクリーンを備えている。

該ボタンを操作すれば、辿ったルート区間がスクリーン
にステップディスプレイされる。

情報処理・視覚化電子装置が、操作ボタンを備えてお
り、同ボタンを操作すれば、コーディング・記憶装置に
よって確保される辿ったルートに関する一般情報と地図
データとの関係づけに応じて、辿ってルートの特異点に
関する一般情報が、視覚的または聴覚的に伝達される。

前記以外の特徴は、添附図面を参照しながら以下に述べ
る本発明の詳述によって明らかになると思う。

第１図は、本発明の道路交通用電子案内装置の模式図で
ある。

第２図は、第１図の装置の一部を形成しており、光指示
器によって移動方向を指示する、本発明の第１実施態様
としての情報処理・視覚化電子装置の模式図である。

第３図は、第１図の装置の一部を形成しており、ルート
を指示する本発明の第２実施態様としての情報処理・視
覚化電子装置の模式図である。

第１図に示すように、本発明の交通用電子案内装置の主
要構成要素は次のとおりである。

特定の地域に関する地図データならびに周地域に関する
一般情報のコーディング・記憶装置(40)。

コーディング・記憶装置(40)によってコーディングされ
た地図データならびに一般情報を記憶担持体に供給する
格納装置(41)。

該データならびに該一般情報を記憶する非揮発型記憶担
持体(1)(1a)、少なくとも一つの該記憶担持体(1)(1a) を搭載すること
ができる電子情報処理・視覚化装置(2)。

データコーディング・記憶装置(40)は、特定地域（例え
ば都市）の地図データをコーディングし、記憶する。感
応スクリーン(42)には、方角付きの地図がディスプレイ
され、ルート区間をキーボード（図示しない）で確認し
た後、電子鉛筆で追跡する。

コーディングされ記憶される地図情報は、例えば各ルー
ト区間について、次のとおりである。例えば、北との関
係における方角、色々な道の長さ、幅、分岐点、名前、
記念物、教会、広場などの標識点。

このデータ捕捉モードは一例であり、他の同等モードで
置換することができることは言うまでもない。

ルート区間を確認し、コーディングされた地図データを
記憶すれば、例えば、一般、市町村、歴史、観光、経
済、政治、商業、広告情報を記憶担持体に記録する。こ
の情報は、市町村情報用メモリ(43)、歴史情報用メモリ
(44)などに記録される。この情報は、確認したルート区
間に関する情報であり、関係づけボタン(45)と、メモリ
操作ボタン(例えば(46)(47))によって、ルート区間と特
定情報との関係づけを行う。この関係づけによって、メ
モリ(43)(44)の一般情報がルート名やルート座標に結付
けられ、関係づけ信号が発生し、電子装置(2) のスクリ
ーン上のルート名を視覚化によって、一般情報が、例え
ば視覚テキストまたは聴覚テキストとして関係づけられ
る。

コーディング・記憶装置(40)は、色々なデータを圧縮
し、小形記憶担持体に記録できるようにする。特定のデ
ータ、情報を変更する場合は、これを一致させる。

格納装置(41)は、自動前払い券売機として機能する。同
装置には、貨幣投入口(49)、クレジットカード(支払い
カード)挿入口(50)、会話スクリーン(48)、記憶担持体
選択ボタンがある。記憶担持体は、記憶カード、被覆ブ
ロック、磁気テープ、磁気ディスクなどとすることがで
きる。

入口(53)からカードを入れて、データ、情報をローディ
ングし、出口(54)から出す。操作ボタンによって、地図
データ(ボタン51)や、市町村、歴史、観光、経済、政
治、商業、広告などの特定の情報（選択した情報タイプ
に対応するボタン(52)を選択する。これらは一例であっ
て、他の同等の技術で置換できることは言うまでもな
い。

格納装置(41)は、コーディング・記憶装置(40)によって
定期的にローディングされるメモリであり、圧縮された
データ、情報を格納し、支払いの後供給し、記憶担持体
上において再生する。

記憶担持体(1)(1a) は、非揮発型記憶担持体であり、保
護されており、再生不能であり、市街案内図や道路地図
において一般的に見られる地理データならびに一般情報
が入っており、通るべきルートの特異点に関係づけられ
ている。同記憶担持体は、格納装置(41)で作動させるマ
イクロプロセッサ(3)を装備することもできる。

地図データ担持体は、一般に市街案内図や道路地図でカ
バーされている市街や地理的スペースの固有の担持体で
ある。

同担持体には、市街案内図や道路地図において一般的に
見られる一次情報が入っている。この一次情報を、道路
標識から道路交通災害防止対策、観光案内に至るまで
の、自動車の運転にとって有益である使用や運転案内に
関する二次情報で補う。一次情報は、街路、国道、広
場、橋などのルートに関する情報である。

各ルートについて、次の一次情報が入っている。確認情
報として、ルートの種類（街路、袋小路、広場など）と
その名称、固有情報として、長さ、幅、北に対する方
角、通行方向制限、道路番号の増大方角、例えば都市部
の道路の場合の分岐路の確認情報として、その名称、道
路番号の増大方角に対する左右位置、道路と成す角度な
ど。

二次情報は、ルートの通行可能性、道路工事の有無、ル
ートあるいはその近傍において容易に確認できる標識
点、関心観光地点、道路交通災害防止対策（危険な交差
点、速度制限など）ならびに一般情報に関する情報であ
る。

地図情報担持体には、修性可能な、すなわち更新可能な
永久情報が入っている。同担持体は、明確に限定された
地理領域をカバーしている。別の地図情報担持体が隣接
領域に対応しており、１つの担持体を別の担持体と入れ
替えれば、地図の折目のように案内を緊ぐことができ
る。

さらに、１つの同一地理領域に対して、交通情報に関す
る第１地図データ担持体と、観光、歴史、商業、経済な
どの情報に関する第２担持体とを備えることができる。

色々な地図データ担持体に、スケールの違う（例えば１
／50,000、1／10,000）情報を入れることができる。

情報処理・視覚化電子装置(2) は、メモリとマイクロプ
ロセッサとの集合体である。一つまたは二つの記憶担持
体(1) (1a)をセットする。キーボード(4)、前進操作ボ
タン(5)、後進ボタン(6)、スタート・ストップボタン
(7)、ならびに、第２図及び第３図に示すいくつかのデ
ィスプレイ位置がある。

キーボード(4)は、文字キーと数字キーで構成されてお
り、配例は在来式である。

ワンタッチで、街路、広場、郵便局、教会、記念物など
のワードを入力する「入力」キーと、ルートや標識点の
即時確認キーもある。

また、自動車が、ルートの増大番号あるいは減少番号の
方角に向かっていることをルートの出発点において指示
する２つのキーがある。キーボードは、好ましくは装置
の下部に配置する。タッチ操作で、データをスクリーン
に記録する。

装置(2) には、いくつかのディスプレイ位置がある。以
下の説明においては、このディスプレイ位置はスクリー
ンであるが、例えば単一スクリーン上の特定部分である
場合もある。装置(2) には、さらに、各々市町村、歴
史、観光、経済、政治、商業、広告などの情報に対応し
ている操作ボタン(56)を装備しているフレーム(55)があ
る。同情報は、担持体(1) の地図情報と関係をもたせて
記憶担持体(1a)に格納する。装置(2) には、スピーカ(5
7)を装備することもできる。

第２，３図において、スクリーンは同機能であり、同番
号で示す。この平形、陰極線、液晶または発光式スクリ
ーンは、装置(2) の中で一番大きい面積を占めている。
中央部には主ディスプレイ部があり、その配置は、選択
したディスプレイモードによって異なる。この中央ディ
スプレイ部の周囲に、道を辿っていく上で不可欠の情報
をディスプレイするスクリーンがある。

キーボード(4)の真上に２つのスクリーン(8)(9)があり
(スタート・ストップボタン(7)の左右)、各々出発ルー
トの名称と、到着ルートの名称をディスプレイする。こ
のディスプレイは、道程全体を通して変わらない。この
ディスプレイは、ルート設定用に用いたデータを呼び出
す。

その上の中央スクリーン(10)には、自動車が通った道の
名称がディスプレイされる。分岐点を通過するたびに、
あるいはまた、直線路上において道の名称が変わるたび
に、ディスプレイが変わる。その上のスクリーン(11)に
は、自動車が現在走っているルート区間の距離（自動車
の運転にとって有益な情報）がディスプレイされる。

装置の右側に、前進ボタン(5) と対称に標識点スクリー
ン(2) が配置されており、同スクリーンには、使用者が
出発前にキーボードで入力したルートの強制通過点の名
称と記号がディスプレイされる。このスクリーンには、
この通過点のリストが常時ディスプレイされており、そ
の中の一つが、装置(2)の別のスクリーン上の指示(例え
ば分岐路)と合致すれば、例えばフラッシュによってス
クリーン(12)上の通過点の指示が強調される。

装置(2) の上部には、道路交通災害防止対策、市町村、
観光などの前記二次情報をディスプレイするスクリーン
(13)がある。

スクリーン(13)の下の左右に２つのスクリーン(14)(15)
があり、スクリーン(14)は、残存距離をディスプレイ
し、スクリーン(15)は、道程の総距離をディスプレイす
る。スクリーン(15)は、出発前にこの距離をディスプレ
イし、これによって、色々な中間点を通過するルートを
比較することができる。スクリーン(14)にディスプレイ
される残存距離は、スクリーン(11)にディスプレイされ
る区間距離を総距離から引いた距離である。

装置(2) の同じ部分に、道路標識という外部情報を補足
して運転を容易化する道路情報をディスプレイするスク
リーンがある。例えば、左方向禁止スクリーン(16)、右
方向禁止スクリーン(17)、速度制限スクリーン(18)、拡
幅、縮幅、一方通行、２方通行、２車線、３車線などの
走行方向スクリーン(19)、優先旋回方向スクリーン(2
0)、危険スクリーン(21)などを配置することができる。

この小スクリーン(16)(21)の下には、現在走っている道
に対する左分岐路、右分岐路の名称をディスプレイする
大スクリーン(22)(23)がある。

第２，３図を参照の下部には、現在走っている道から左
右に分岐している道の等級がディスプレイする２つのス
クリーン(24)(25)がある。スクリーン(25)に等級(3) が
ディスプレイされれば、２つの右分岐路を辿って、３つ
目の分岐路に入るという指示である。この指示は、方向
転換地点に到達するはるか以前に出される。分岐路の等
級を読取るだけで有効な指示であり、運転にとって有益
である。

以上にあげた構成要素は、本発明の装置の色々な実施態
様に共通する構成要素と考えることができるが、相対寸
法を変えることのできるスクリーンもある。特に装置の
中央部分においては、ディスプレイ手段は、辿るべきル
ートをディスプレイするための実施態様に応じて変わ
る。

第２図は、矢印（方向指示器）による移動方向のディス
プレイの第１実施態様を示す。

装置(2) の中央部に、自動車の方向を示す軸方向矢印(2
6)、右折指示矢印(27)、左折指示矢印(28)がある。矢印
(26)の足の部分が点灯すると、自動車が示される。直進
の場合は、矢印(26)の頭の部分が点灯し、左折の場合
は、左折矢印(27)が点灯し、右折指示の場合は、右折矢
印(28)が点灯する。

第３図は、道程区間ディスプレイの第２実施態様を示
す。

装置の中央部には、可視（または非可視）線(34)で隔て
られている２つの部分から成っているスクリーン(29)が
ある。このスクリーンの左部分に、自動車が現在走って
いる区間(30)と、区間(30)に対して角度を成している、
これから辿るべき区間(31)がディスプレイされる。

このような設計になっているため、使用者は、方向転換
(２つの区間(30)(31)が成している角度)を、前もって知
ることができる。２つの区間(30)(31)は点灯する。

スクリーン(29)には、さらに、通らないが、現在走って
いる場所を知る上で有益な分岐路(32)(33)もディスプレ
イされる。この分岐路は、区間(30)の後の最初の区間の
距離につてしかディスプレイされず、該区間(30)の左セ
グメントと右セグメントの距離が違う場合がある。

スクリーン(29)の右部分には、出発点(36)から到達点(3
7)までの全体のルート(35)がディスプレイされる。この
ルート(35)上において、スクリーンの左部分にディスプ
レイされているルート部分の点灯が強調される。

第３図には、２つの区間(30)(31)しか示していないが、
これで足りるとは考えられる。三つないしそれ以上の区
間も、簡単にディスプレイできることは言うまでもな
い。

後述のごとく、区間が変わるたびに２つの区間(30)(31)
の交差点から、道程のディスプレイセットし直し、区間
(31)が区間(30)に取って替わり、後続の新たな区間がデ
ィスプレイされる。

第３実施態様としては、自動車の進行速度で展開する続
行ルートをディスプレイする。これによって、魚の骨状
のディスプレイが得られ、スクリーンの下部において最
初の区間のルートが展開されていくにともなって、ディ
スプレイが立ってくる。

固定北向き方向ディスプレイ（すなわち静的地図ディス
プレイ）も行うことができる。この場合は、自動車は、
辿るべきルート上の光点（拡大鏡効果で拡大される）と
してディスプレイされる。

最後の第４実施態様としては、これまで辿ってきたルー
トから左右に曲がる分岐路からの案内を行う。

第２，３図と比べて変わっているのは、分岐路スクリー
ン(22)(23)が大きくなっていることだけであり、交差す
べき第１分岐路の確認指示はなく、ルートのすべての左
右分岐路のリストがディスプレイされる。

このリストのディスプレイには、３つの機能がある。ま
ず第１に、出発ルートと到着ルートの選択が、ルートの
アルファベット順リストを展開し、所望ルートで止める
ことによって行われる。続いて、道程過程において、左
右分岐路が各々、スクリーンの上から下へ１行ごとに連
続的に展開される。この展開を「スクローリング」と呼
ぶ。このルートの中の１つが辿るべきルートと一致する
と、その名称がスクリーン上で点灯する。最後に、ルー
ト選択時に標識点リストをスクリーン上に展開する。

電子情報処理・視覚化装置の機能について次に説明す
る。

まず、通行部分（市、農村、地域など）の地図データ担
持体(1)を装置(2)にセットする。歴史、観光などの所望
の一般情報の担持体についても同じ操作を行う。

続いて、キーボード(4)によって、出発ルートの名称(ス
クリーン(8)(10)にディスプレイされる)とルート番号
(増大番号または減少番号)との関係における自動車の方
角を入力する。続いて、やはりキーボードによって、目
的ルート（スクリーン(9)にディスプレイされる)を入力
する。一つないし複数の中間点（スクリーン(12)にディ
スプレイされる）の通過を強制することもできる。これ
でデータ導入手順が完了する。

装置(2) を、入力されたデータによってルートを設定す
るようにプログラミングすれば、このルートの距離が、
スクリーン(14)(15)にディスプレイされる。使用者は、
ルートの拒絶、要求を自由に行なえる。２番目のルート
が不満の場合は、最初のルートに戻ることもできる。

ルートが決まると、いわゆる案内段階に入り、ディスプ
レイモードに応じて、矢印(26)が点灯するか(第２図)、
またはルート区間(30)(31)がスクリーン(29)にディスプ
レイされる(第３図)。続いて、前進ボタン(5) を操作
し、自動車の前進にともなって辿るべきルートに関する
情報のディスプレイをリクエストする。

第１実施態様（第２図）においては、新規ルートセグメ
ントに到達するたびに、すなわち分岐路名をディスプレ
イするスクリーン(22)(23)の指示が変わるたびに、前進
ボタンを押さなければならない。矢印(26)(27)(28)のよ
うに操作する。

第２実施態様（第３図）においては、区間が変わるたび
に、前進ボタンを押さなければならない。このボタンを
押せば、これまで辿ってきたルートが、スクリーン(29)
上に再展開され、新規区間がディスプレイされる。

第３実施態様においては、装置が自動車に接続されてい
ない時に前進ボタンを押すと、ルートが魚の骨状にディ
スプレイされる。

最後の第４実施態様においては、最初の２つの実施態様
とシチュエーションは同じである。

自動車が前進していくにつれて、相関信号が検知される
と、ボタン(56)が点灯し、運転者が希望するならば、こ
のボタンを押せば、スピーカ(57)またはスクリーン(13)
によって、現在走行中のルートの特定点に関する一般情
報をチェックすることができる。

使用者が、自分の自動車に連続ディスプレイの展開に必
要な命令を与える限りにおいて、決定したルートに関す
る情報の展開を、自動車の実際の走行に機械的に結付け
ることができる。装置をチェックし、特にコンパスや慣
性運動によって、自動車の移動に合せて調節することが
できる。

最後に、装置の全体の機能として、ディスプレイを反復
したり、特定の情報にリターンすることができる。

本発明の電子案内装置は、このような設計になっている
ため、矢印によって、地図ディスプレイのステップ展開
または連続展開、あるいはまた出発点と到着点との間の
ルートの記述によって、実行すべき行動、案内、運転に
必要なすべての情報、ならびにそれと同時に各種文化情
報を、相関関係をもたせてディスプレイすることによ
り、自動車の前進に結び付いている、あるいはまた結び
付いていない移動情報を供給する。装置に対する命令
は、キーボードまたはスピーカで与えることができる。

装置は、与えられた命令を、スクリーン、ランプ、点灯
光、点滅光、音、声などの視覚媒体あるいは聴覚媒体を
介して指示する。同装置は、あらゆる輸送手段に適用で
きるばかりでなく、自動車を使わずに徒歩で移動する場
合も使用できる。

装置に格納されているプログラムによって、使用者が選
択した少なくとも１つのルートの計算、ディスプレイ、
チェックを行うことができる。

同装置はまた、工程管理、技術指導、養成、教育関係に
も適用できる。

本発明の電子案内装置はまた、共通交通網（特に都市交
通網）にも適用できる。この装置は、観光地や美術館な
どへの案内手段としても使用できる。

本発明の装置は、その機能を考えれば、知能案内装置と
言うことができる。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】地図作成用データおよび一般情報を受信す
るための記憶担持体(１)(1a)と；前記情報を処理しかつ表示するための搭載されている電
子装置(２)であって、前記記憶担持体(１)(1a)を受容し
得るものであり、かつキーボード(４)と、ディスプレイ
スクリーン(29)と、手動または自動的に操作される操作
ボタン(５)とを備えており、かつ当該装置の中に含まれ
ているプログラム手段によって、前記キーボード(４)に
よって定められる出発点と到着点との間の道程を選択し
得、さらに視覚または聴覚に、押しボタン(５)を押すご
とに選択された道程に関する指示が与えられるようにな
っているもの、とを備えた交通用電子案内装置におい
て、特定の交通領域における各通路のそれぞれ部分に関する
地図作成上のデータ、例えば、北との関係における方
角、道路の長さ、分岐点、名前、奇・偶数の番号、公共
の記念碑、教会、広場のような基準点、および前記道路
の領域に関する一般の情報等のデータの読取り、確認、
符号化、格納及び更新するための記憶装置(40)と；前記地図作成用データまたは前記記憶担持体(１)(1a)に
関する一般的な情報を応用し得る格納装置(41)と、から
成ることを特徴としており、さらに、前記読取り、確
認、符号化、圧縮、格納及び更新し地図作成データ用の
記憶装置(40)から出発し、前記格納装置(41)により前記
記憶担持体(１)(1a)上に供給され、交通路の一部と対応
している各１つの道路の順序区分を介して、出発点から
到着までの走行道程を定め、前記出発点及び到着点はキ
ーボード(４)によって規定されており；かつまた、各押ボタン(５)の命令の後に、前記搭載されてい
る電子装置は、当該車輌が位置している道路の区分に従
うために取るべき動作に関係する視覚または聴覚の案内
情報を送り、前記車輌の軸に示されている前記道路の区
分は次に取るべきものであることを特徴としており、さ
らに車輌の軸におけるリセット作用は、車輌が位置し、
かつ当該車輌が次に取るべき道路の前記区分の分岐点か
ら行われ、前記車輌の次に取り、かつ進入すべき道路の
区分は、車輌の位置している道路の区分にあることを特
徴とする交通用電子案内装置。
【請求項２】地図データコーディング・記憶装置(40)
が、特定の交通領域の地図をディスプレイする感応スク
リーン(42)と、スクリーンにディスプレイされるルート
の確認キーボードと、例えば、北との関係における方
角、色々な道の長さ、幅、分岐点、名前、標識点などの
各ルートの特徴を収集し、該領域の各ルートに関する地
図データをコーディングし記憶する電子手段とからなる
ことを特徴とする請求の範囲第(１)項に記載の交通用電
子案内装置。
【請求項３】コーディング・記憶装置(40)が、ルートに
関する一般、市町村、歴史、観光、経済、政治、商業、
広告情報を記載するメモリ(43)(44)と、該ルートに関す
る一般情報と地図データを関係づける手段(45)(46)(47)
とからなることを特徴とする請求の範囲第(２)項に記載
の交通用電子案内装置。
【請求項４】格納装置(41)が、コーディング・記憶装置
(40)から供給される地図データと一般情報を格納するメ
モリと、前払いを受取る手段(49)(50)と、供給するべき
地図データと一般情報を選択する手段(51)(52)と、選択
した地図データと一般情報を記憶担持体にローディング
する電子手段と、ローディングした記憶担持体を配分す
る手段(54)とからなることを特徴とする請求の範囲第
(１)項に記載の交通用電子案内装置。
【請求項５】記憶担持体は、記憶カード、被覆ブロッ
ク、磁気テープまたは磁気ディスクであり、かつ、格納
装置(41)でローディングすることを特徴とする請求の範
囲第(１)項に記載の交通用電子案内装置。
【請求項６】情報処理・視覚化電子装置(２)が、出発ル
ート(８)、目的ルート(９)、辿ったルート(10)、中間標
識点(12)、左右分岐ルート(22)(23)、ルート等級(24)(2
5)を光学ディスプレイするスクリーンを備えていること
を特徴とする請求の範囲第(１)項に記載の交通用電子案
内装置。
【請求項７】情報処理・視覚化電子装置(２)が、さら
に、道程の総距離(15)、残存距離(14)、辿った区間の距
離(11)、道路標識や道路交通事故災害防止標識などの付
随情報(13)をディスプレイするスクリーンを備えている
ことを特徴とする請求の範囲第(６)項に記載の交通用電
子案内装置。
【請求項８】情報処理・視覚化電子装置(２)が、前進ボ
タン(５)で操作して運転命令を指示する方向付き指示器
(26)(27)(28)を備えていることを特徴とする請求の範囲
第(６)項に記載の交通用電子案内装置。
【請求項９】情報処理・視覚化電子装置(２)が、辿った
ルート区間(30)、後続ルート区間(31)ならびにその分岐
ルートをディスプレイするスクリーンを備えていること
を特徴とする請求の範囲第(６)項に記載の交通用電子案
内装置。
【請求項１０】情報処理・視覚化電子装置(２)が、辿っ
たルートをディスプレイするスクリーン(29)を備えてい
ることを特徴とする請求の範囲第(６)項に記載の交通用
電子案内装置。
【請求項１１】情報処理・視覚化電子装置(２)が、分岐
ルートの名称をスクローリングするスクリーン(22)(23)
を備えていることを特徴とする請求の範囲第(６)項に記
載の交通用電子案内装置。
【請求項１２】前進ボタン(５)を操作すれば、辿ったル
ートが、スクリーン(29)上においてステップ展開される
ようになっていることを特徴とする請求の範囲第(６)項
に記載の交通用電子案内装置。
【請求項１３】情報処理・視覚化電子装置(２)が、辿っ
たルートならびに対応情報を連続ディスプレイするため
の自動車への機械的結合手段を備えていることを特徴と
する請求の範囲第(９)項に記載の交通用電子案内装置。
【請求項１４】連続展開のコーディネーションが、コン
パスや慣性運動によって実走行に合わせて調節されるよ
うになっていることを特徴とする請求の範囲第(13)項に
記載の交通用電子案内装置。
【請求項１５】情報処理・視覚化電子装置(２)が、操作
ボタン(56)を備えており、前記ボタンを操作すれば、コ
ーディング／記憶装置(40)によって確保される辿ったル
ートに関する一般情報と地図データとの関係づけに応じ
て、辿ったルートの特異点に関する一般情報が、視覚的
または聴覚的に伝達されるようになっていることを特徴
とする請求の範囲第(１)項に記載の交通用電子案内装
置。