JPH0654015U - 反射ミラーの保持構造 - Google Patents

反射ミラーの保持構造

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JPH0654015U
JPH0654015U JP9191492U JP9191492U JPH0654015U JP H0654015 U JPH0654015 U JP H0654015U JP 9191492 U JP9191492 U JP 9191492U JP 9191492 U JP9191492 U JP 9191492U JP H0654015 U JPH0654015 U JP H0654015U
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政孝 西山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反射ミラーの取り付け誤差を低コストで補正
できるようにする。 【構成】 反射ミラー16の背面161側に後壁部17
2を位置させ、反射ミラー16の反射面162の下端に
位置決め壁部173を当接させ、反射ミラー16の反射
面162側に第1前壁部174を位置させ、反射ミラー
16の背面161と壁部17の後壁部172との間に板
ばね18を配設して、反射ミラー16の上部を第1前壁
部174方向に付勢し、雄ねじ19の雄ねじ部192を
第1前壁部174の上端面175に螺合し、雄ねじ19
の頭部191を第1前壁部174から反射ミラー16の
反射面162側に突出する外径で形成して反射面162
の上端に当接させ、雄ねじ19を螺動すると、位置決め
壁部173に当接する反射面162の下端を中心に反射
ミラー16が前後方向に揺動し、反射面162によって
反射される走査光ビームB1の反射角度が上下方向に調
整されるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、レーザビームプリンタ等に用いられる光走査装置に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
例えばレーザビームプリンタは、印刷情報により変調された走査光ビームを出 力する光走査装置を備えており、光走査装置から出力された走査光ビームで感光 体を走査することで、感光体への印刷情報の書き込みを行っている。 光走査装置は、光源と、光源から出力された光ビームを走査偏向する光偏向器 と、光偏向器で走査偏向された走査光ビームの感光体上における走査速度を一定 に補正するfθレンズとを備えており、これらはハウジングの内部に収容されて いる。
【0003】 また、レーザビームプリンタでは、fθレンズにより一定の走査速度に補正さ れた走査光ビームであって、感光体の走査に使用されない走査光ビームを光走査 装置のハウジングの内部で検出し、そのタイミングに基づいて、感光体への印刷 情報の書き込みを開始するタイミングを決定している。 このため、光走査装置の内部には、光検出器と、感光体の走査に使用されない 走査光ビームを光検出器に向けて反射する反射ミラーとが収容されている。
【0004】 ところで、前記反射ミラーのハウジングに対する取り付け角度に誤差があると 、反射ミラーによる反射後の走査光ビームの光路が変化する。 反射後の走査光ビームの光路が変化すると、光検出器が反射後の走査光ビーム を検出するタイミングが変化し、これに伴って、光検出器が反射後の走査光ビー ムを検出できなくなったり、走査光ビームによる感光体への印刷情報の書き込み を開始するタイミングに狂いが生じるといった不具合が生じる。 そこで従来は、反射ミラーと光検出器との間にシリンドリカルレンズを配設し て、反射ミラーの取り付け誤差による反射後の走査光ビームの光路変化を補正し ていた。 また、シリンドリカルレンズで補正しきれないときにはさらに、反射ミラーと ハウジングとの間に間座を介挿していた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の構成は、シリンドリカルレンズという高価な別 部品が必要となり、装置コストの上昇を招くという不具合があった。 そして、上述の不具合は、光や像等を反射する反射ミラーを備え、この反射ミ ラーの取り付け角度に誤差があると動作に様々な支障を来たすような装置にも同 様に生じていた。
【0006】 本考案は上述の問題に鑑みてなされたもので、シリンドリカルレンズのような 高価な別部品を用いずに、低コストで反射ミラーの取り付け誤差を補正できる反 射ミラーの保持構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、反射ミラーを反射角度調整可能にハウジン グへ保持させる構造であって、前記ハウジングに回転可能に結合される軸部と、 この軸部の上部に形成された頭部とからなり、前記反射ミラーの反射面又は背面 に臨むように配設された調整部材と、前記反射ミラーを前記調整部材方向に付勢 する付勢部材とを備え、前記頭部は前記軸部から前記反射ミラー側に突出する外 径で形成され、且つ、前記頭部の中心と前記軸部の中心は偏位して形成されてい ることを特徴とする。 また、本考案は、前記頭部と反射ミラーとの間には、ハウジングから立設され た可撓な壁部が介在しているものとした。
【0008】 さらに、本考案は、反射ミラーを反射角度調整可能にハウジングへ保持させる 構造であって、前記ハウジングに立設され前記反射ミラーの反射面と背面のうち 一方の面に接する可撓な前壁部と、前記反射ミラーの反射面と背面のうち他方の 面側で前記ハウジングに設けられた後壁部と、前記後壁部の上部に螺合されたね じと、前記後壁部の上部と前記反射ミラーの前記他方の面とにわたって配設され た板ばね部材とを備え、前記板ばね部材の前記後壁部の上部上に位置する部分に は、前記ねじの螺動により変形し、反射ミラーの前記他方の面へ当接する板ばね 部材の部分を反射ミラーに離間接近する方向にスライドさせる屈曲部が形成され ていることを特徴とする。
【0009】 また、本考案は、反射ミラーを反射角度調整可能にハウジングへ保持させる構 造であって、前記反射ミラーの反射面又は背面に臨むように前記ハウジングに形 成された前壁部と、前記前壁部の部分で前記反射ミラーに接触する接触部と、前 記反射ミラーを前記前壁部方向に付勢する付勢部材と、前記前壁部に螺合される ねじ部材とを備え、前記接触部は、前記ねじ部材が螺合される前壁部箇所と反射 ミラーとの間に設けられ、前記ねじ部材の螺動により該ねじ部材の長手方向と交 差する方向に変位するように構成されていることを特徴とする。
【0010】 さらに、本考案は、前記ねじ部材が螺合される前記前壁部箇所には、反射ミラ ーの延在する方向に略々平行するスリットが形成されているものとした。 また、本考案は、前記ねじ部材は軸部と頭部とからなり、前記軸部には頭部に 至るにつれて径が大きくなるテーパ部が形成されているものとした。 さらに、本考案は、前記ねじ部材の頭部と、該ねじ部材が螺合される前記前壁 部箇所の周囲の箇所とには、ねじ部材の螺動により互いに係合し前記接触部を変 位させる係合部が形成されているものとした。
【0011】 また、本考案は、反射ミラーを反射角度調整可能にハウジングへ保持させる構 造であって、前記反射ミラーの反射面又は背面に臨むように前記ハウジングから 所定の高さで立設された可撓な前壁部と、前記前壁部の部分で前記反射ミラーに 接触する接触部と、前記反射ミラーの延在する方向と交差する方向に該前壁部か ら突設された係合片と、前記反射ミラーを前記前壁部方向に付勢する付勢部材と 、前記係合片を貫通してハウジングに螺合され、螺動により前記係合片を介して 前記前壁部を反射ミラーから離間接近する方向に傾動させるねじ部材とを備える ことを特徴とする。
【0012】 さらに、本考案は、反射ミラーを反射角度調整可能にハウジングの取り付け面 へ保持させる構造であって、前記反射ミラーを保持する台座と、前記ハウジング の取り付け面に螺合すると共に前記台座に係合するねじ部材とを備え、前記台座 は、前記取り付け面と平行する方向に旋回可能且つ該取り付け面に直交する方向 に揺動可能に前記ハウジングと結合する支点部と、前記支点部に接続され前記ハ ウジングから離れた箇所で延在する基板部と、前記基板部から突設され前記反射 ミラーを保持する保持部と、前記支点部とは離れた箇所で前記基板部から延出さ れ弾性的に前記ハウジングに接触する脚片部と、前記基板部に形成された台座側 係合部とで構成され、前記ねじ部材は、前記台座側係合部を貫通し前記ハウジン グの取り付け面に螺合される軸部と、前記軸部の端部に設けられ前記台座側係合 部の周囲の基板部箇所に当接し該ねじ部材の回転により前記支点部を中心として 取り付け面に直交する方向に該基板部を揺動させる頭部と、前記台座側係合部に 臨む部分に設けられ該ねじ部材の回転により前記支点部を中心として該基板部を 取り付け面と略々平行する方向に旋回させるねじ部材側係合部とで構成されてい ることを特徴とする。
【0013】 また、本考案は、前記台座側係合部はその長手方向が前記支点部に向いた長孔 で形成され、前記ねじ部材側係合部は、前記軸部の中心から偏位した箇所を中心 とし且つ前記長孔に係合する外径で形成された円柱部で形成されているものとし た。 さらに、本考案は、前記ねじ部材は、前記軸部を形成する部材と、前記頭部及 びねじ部材側係合部を形成する部材との二つの部材で構成されているものとした 。 また、本考案は、前記ねじ部材側係合部の周面には、軸部の径方向外方に突出 する凸部と軸部の径方向内方に窪む凹部とが軸部の周方向に交互に形成され、前 記台座側係合部は、前記ねじ部材側係合部の周面に当接する凸部と、前記ねじ部 材側係合部を前記軸部の径方向へ付勢する弾性片とで構成されているものとした 。
【0014】 さらに、本考案は、前記脚片部が延出された方向とは逆方向に前記基板部から 延出された第2の脚片部と、前記第2の脚片部から延出され前記基板部と略々平 行して延在する第2の基板部とが更に設けられ、前記台座側係合部は前記基板部 と第2の基板部の少なくとも一方に設けられ、前記ねじ部材は前記基板部と第2 の基板部の双方を貫通すると共に前記頭部が前記第2の基板部に当接し、前記ね じ部材側係合部は前記台座側係合部に臨む部分に設けられているものとした。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案の反射ミラー保持構造が適用される光走査装置の概略構成を示す 説明図である。 図1において1は光走査装置、2は光走査装置1から出力される走査光ビーム B1で走査される感光体であり、光走査装置1は、印刷情報により変調された光 ビームB0を出力する半導体レーザ11と、光ビームB0を走査偏向して走査光 ビームB1とするポリゴンミラー12と、ポリゴンミラー12で走査偏向された 走査光ビームB1の感光体2上における走査速度を一定に補正するfθレンズ1 3と、これらを収容するハウジング14とを備えている。
【0016】 また、図1に示すように光走査装置1のハウジング14には、走査光ビームB 1による感光体2への印刷情報の書き込みを開始するタイミングを得るための光 検出器15と、fθレンズ13の通過後で感光体2の走査に使用されない走査光 ビームB1を光検出器15に向けて反射する反射ミラー16とが収容、保持され ている。
【0017】 次に、図1の反射ミラー16を保持するハウジング14に適用される本考案の 実施例について説明する。 まず、第1実施例から説明する。 図2は本考案の第1実施例による反射ミラーの保持構造を示す斜視図、図3は 図2のA−A線断面図である。 第1実施例に係る反射ミラーの保持構造は、ハウジング14に形成された壁部 17と、反射ミラー16を付勢する板ばね18と、前記壁部17に螺合する雄ね じ19とで構成されている。
【0018】 前記壁部17は反射ミラー16を収容するためのもので、ハウジング14の底 面141に一体に膨出成形されている。 この壁部17は、反射ミラー16の左右側部を位置決めするための側壁部17 1と、反射ミラー16の背面161から所定距離離れた後方箇所に位置する後壁 部172と、反射ミラー16の反射面162の下端に当接する位置決め壁部17 3と、反射ミラー16から所定距離離れた前方箇所に位置し反射面162に臨む 第1前壁部174とで構成されている。 前記板ばね18(付勢部材に相当)は、反射ミラー16の背面161と壁部1 7の後壁部172との間に配設され、この板ばね18により反射ミラー16は、 その上部が第1前壁部174方向(前方)に倒れる方向に付勢されている。
【0019】 前記雄ねじ19(調整部材に相当)は頭部191と雄ねじ部192(軸部に相 当)とで構成され、頭部191の中心と雄ねじ部192の中心とが偏位して形成 されている。 前記雄ねじ部192は第1前壁部174の上端面175に螺合され、頭部19 1は、雄ねじ部192が第1前壁部174の上端面175に螺合された状態で第 1前壁部174から反射ミラー16の反射面162側に突出する外径で形成され 、反射面162の上端に当接する。この当接により前記反射ミラー16の上下方 向の角度が決定されている。 従って、雄ねじ19を螺動することで、壁部17の位置決め壁部173に当接 する反射面162の下端を中心として反射ミラー16が前後方向に揺動し、これ により反射面162によって反射される走査光ビームB1の上下方向の反射角度 が調整される。
【0020】 図4及び図4のB−B線断面図である図5は第1実施例の変形例による反射ミ ラーの保持構造を示しており、この変形例では、壁部17の第1前壁部174と 反射ミラー16の反射面162との間に、ハウジング14の底面141に膨出成 形された可撓な第2前壁部176を介在させ、雄ねじ19の頭部191を第2前 壁部176の前面177の上端に当接させている。 また、第2前壁部176の背面178の上端に突設された当て付け部178a を反射ミラー16の反射面162の上端に当接させ、且つ、第2前壁部176及 び反射ミラー16間のハウジング14の底面141に膨出成形された2つの位置 決め部179を、反射ミラー16の反射面162の下端両側縁部に当接させて該 下端を位置決めしている。 このような第1実施例の変形例によれば、雄ねじ19の頭部191を反射ミラ ー16の反射面162に直接接触させずに済み、頭部191の周縁が鋭角状にな っている場合であっても、反射ミラー16の反射面162に傷が付かないように することができる。
【0021】 尚、上述の第1実施例及びその変形例を通じて、第1前壁部174を省略し雄 ねじ19をハウジング14の底面141に直接螺合してもよく、また、雄ねじ1 9に代えて、第1前壁部174の上端面175やハウジング14の底面141に 回転可能に結合される軸部と、この軸部の上部に形成された頭部とからなるピン 等の調整部材を用いてもよい。
【0022】 次に、第2実施例について説明する。 図6は本考案の第2実施例による反射ミラーの保持構造を示す斜視図、図7は 図6のC−C線断面図である。 第2実施例に係る反射ミラーの保持構造は、ハウジング14に形成された壁部 20と、反射ミラー16を付勢する板ばね部材21と、板ばね部材21を前記壁 部20に取着するねじ22とで構成されている。
【0023】 前記壁部20はハウジング14の底面141に一体に膨出成形されている。 この壁部20は、反射ミラー16の背面161から所定距離離れた後方箇所に 位置する後壁部201と、反射ミラー16の反射面162の下端に当接する位置 決め壁部202と、反射面162の前方に位置する可撓な前壁部203とで構成 されている。 後壁部201の上端面には上段部204と下段部205とが形成されており、 前壁部203の上端は反射ミラー16の反射面162の上端に当接し、この当接 により前記反射ミラー16の上下方向の角度が決定されている。
【0024】 前記板ばね部材21は、後壁部201の下段部205(後壁部上部に相当)に 取着される屈曲部211と、屈曲部211の一端212から反射ミラー16側に 延出し反射ミラー16の背面161に当接する当接部213とで構成されている 。 屈曲部211の他端214は、上段部204と下段部205との境界箇所に係 止されている。当接部213の頂部215は反射ミラー16の背面161の中間 箇所に当接しており、この板ばね部材21により反射ミラー16は、その中間箇 所が前壁部203方向(前方)に倒れる方向に付勢されている。 さらに、後壁部201の下段部205から所定距離離れた上方に位置する屈曲 部211の上面216には、反射ミラー16に離間接近する方向に沿って長孔2 17が形成されている。
【0025】 前記ねじ22は頭部221と雄ねじ部222とで構成され、頭部221は板ば ね部材21の長孔217の幅よりも大きい径で、雄ねじ部222は長孔217の 幅よりも小さい径でそれぞれ形成されている。 前記雄ねじ部222は板ばね部材21の長孔217に挿通されて後壁部201 の上端面の下段部205に螺合されている。 従って、ねじ22を螺動することで、屈曲部211の上面216と後壁部20 1の下段部205との間の距離が変わり、反射ミラー16の背面161の中間箇 所に当接する板ばね部材21の当接部213の頂部215が前後方向にスライド し、位置決め壁部202に当接する反射面162の下端を中心として反射ミラー 16が前後方向に揺動し、これにより反射面162によって反射される走査光ビ ームB1の上下方向の反射角度が調整される。
【0026】 続いて、第3実施例について説明する。 図8は本考案の第3実施例による反射ミラーの保持構造を示す斜視図、図9は 図8のD−D線断面図である。 第3実施例に係る反射ミラーの保持構造は、ハウジング14に形成された壁部 23と、この壁部23に螺合するねじ部材24とで構成されている。
【0027】 壁部23は、反射ミラー16の背面161側に位置する可撓な後壁部231( 付勢部材に相当)と、反射ミラー16の左右側部と反射面162の下端とを位置 決めする位置決め壁部232と、反射面162の前方に位置する円柱状の前壁部 233とで構成されている。 後壁部231の上端は反射ミラー16の背面161の中間箇所に当接し、この 当接により反射ミラー16は、その中間箇所が前壁部233方向(前方)に倒れ る方向に付勢されている。
【0028】 また、前壁部233の上端233aには、反射ミラー16の延在する方向に略 々平行するスリット234が形成され、スリット234の中央箇所には、ねじ部 材24が螺合されるねじ孔235が形成されている。 さらに、スリット234よりも反射ミラー16側に位置する前壁部233の上 端233a(接触部に相当)部分は、反射ミラー16の反射面162の上端箇所 に接触し、この当接により前記反射ミラー16の上下方向の角度が決定されてい る。
【0029】 ねじ部材24は、頭部241と、前壁部233のねじ孔235に螺合される軸 部242とを有し、軸部242の上部には、頭部241に向かうにつれて径が大 きくなる円錐状のテーパ部243が形成されている。 従って、ねじ部材24を螺動させることで、スリット234へのテーパ部24 3の係合深さが変わり、これに伴い、スリット234の間隔が変わって前壁部2 33の上端233aが前後方向(ねじ部材24の長手方向と交差する方向)へ変 位する。 このため、位置決め壁部232に当接する反射面162の下端を中心として反 射ミラー16が前後方向に揺動し、これにより反射面162によって反射される 走査光ビームB1の上下方向の反射角度が調整される。
【0030】 図10は本考案の第3実施例の第1変形例による反射ミラーの保持構造を示す 斜視図、図11は図10のE−E線断面図、図12は同F−F線断面図である。 第3実施例の第1変形例に係る反射ミラーの保持構造は、ハウジング14に形 成された壁部25と、反射ミラー16を付勢する板ばね26と、前記壁部25に 螺合するねじ部材27とで構成されている。
【0031】 前記壁部25は反射ミラー16を収容するためのもので、ハウジング14の底 面141に一体に膨出成形されている。 この壁部25は、反射ミラー16の左右側部を位置決めするための側壁部25 1と、反射ミラー16の背面161から所定距離離れた後方箇所に位置する後壁 部252と、反射ミラー16の反射面162の前方に位置する第1及び第2前壁 部253,254とで構成されている。
【0032】 第1前壁部253は反射ミラー16よりも低い高さで形成されている。第1前 壁部253の上端で反射ミラー16に臨む側面箇所には接触部253aが形成さ れ、この接触部253aは反射ミラー16の反射面162の中間箇所に当接して いる。 一方、第2前壁部254は反射ミラー16と略々同じ高さで形成されている。 第2前壁部254の上端で反射ミラー16に臨む側面箇所には接触部254aが 形成され、この接触部254aは反射ミラー16の反射面162の上端に当接し ている。 そして、これら接触部253a,254aの当接により前記反射ミラー16の 左右、上下方向の角度が決定されている。
【0033】 第1前壁部253の上端面255で前記接触部253aよりも反射ミラー16 から離れた箇所には、反射ミラー16の延在する方向に略々平行するスリット2 57aが形成され、第1前壁部253の上端面255で第1前壁部253と側壁 部251との間の箇所には、反射ミラー16の延在する方向に略々平行するスリ ット257bが形成されている。 同様に、第2前壁部254の上端面256で前記接触部254aよりも反射ミ ラー16から離れた箇所には、反射ミラー16の延在する方向に略々平行するス リット258aが形成され、第2前壁部254の上端面256で第2前壁部25 4と側壁部251との間の箇所には、反射ミラー16の延在する方向に略々平行 するスリット258bが形成されている。 そして、各スリット257a,257b,258a,258bの底部にはそれ ぞれねじ孔259が形成されている。
【0034】 前記板ばね26(付勢部材に相当)は、反射ミラー16の背面161と壁部2 5の後壁部252との間に配設され、この板ばね26により反射ミラー16は、 その上部が第1及び第2前壁部253,254方向(前方)に倒れる方向に付勢 されている。 また、前記ねじ部材27は頭部271と軸部272とで構成され、軸部272 の頭部271寄りの箇所には、頭部271に至るにつれて径が大きくなるテーパ 部273が形成されている。
【0035】 従って、第1前壁部253のスリット257aにねじ部材27を挿通し、その 軸部272をねじ孔259に螺合してねじ部材27を螺動することで、ねじ部材 27のテーパ部273とスリット257aとの係合深さが変わる。 これによりスリット257aの間隔が拡縮し、反射ミラー16の反射面162 の中間箇所に当接する第1前壁部253の接触部253aが反射面162に離間 接近する方向に移動し、これに追従して、接触部253aが当接する反射ミラー 16の反射面162の中間箇所が、板ばね26の付勢により前後方向に移動する 。 尚、スリット257aに挿通したねじ部材27を締め付けると反射ミラー16 の反射面162の中間箇所が後方に移動し、ねじ部材27を緩めると反射ミラー 16の反射面162の中間箇所が前方に移動する。
【0036】 また、第1前壁部253のスリット257bにねじ部材27を挿通し、その軸 部272をねじ孔259に螺合してねじ部材27を螺動することで、ねじ部材2 7のテーパ部273とスリット257bとの係合深さが変わる。 これによりスリット257bの間隔が拡縮し、反射ミラー16の反射面162 の中間箇所に当接する第1前壁部253の接触部253aが反射面162に離間 接近する方向に移動し、これに追従して、接触部253aが当接する反射ミラー 16の反射面162の中間箇所が、板ばね26の付勢により前後方向に移動する 。 尚、スリット257bに挿通したねじ部材27を締め付けると反射ミラー16 の反射面162の中間箇所が前方に移動し、ねじ部材27を緩めると反射ミラー 16の反射面162の中間箇所が後方に移動する。
【0037】 以上により、第1前壁部253のスリット257a,257bにねじ部材27 を挿通し、その軸部272をねじ孔259に螺合してねじ部材27を螺動するこ とで、第2前壁部254の接触部254aに当接する反射面162の上端を中心 として反射ミラー16が左右方向に揺動し、これにより反射面162によって反 射される走査光ビームB1の左右方向の反射角度が調整される。
【0038】 同様に、第2前壁部254のスリット258aにねじ部材27を挿通し、その 軸部272をねじ孔259に螺合してねじ部材27を螺動することで、ねじ部材 27のテーパ部273とスリット258aとの係合深さが変わる。 これによりスリット258aの間隔が拡縮し、反射ミラー16の反射面162 の上端に当接する第2前壁部254の接触部254aが反射面162に離間接近 する方向に移動し、これに追従して、接触部254aが当接する反射ミラー16 の反射面162の上端が、板ばね26の付勢により前後方向に移動する。 尚、スリット258aに挿通したねじ部材27を締め付けると反射ミラー16 の反射面162の上端が後方に移動し、ねじ部材27を緩めると反射ミラー16 の反射面162の上端が前方に移動する。
【0039】 また、第2前壁部254のスリット258bにねじ部材27を挿通し、その軸 部272をねじ孔259に螺合してねじ部材27を螺動することで、ねじ部材2 7のテーパ部273とスリット258aとの係合深さが変わる。 これによりスリット258bの間隔が拡縮し、反射ミラー16の反射面162 の上端に当接する第2前壁部254の接触部254aが反射面162に離間接近 する方向に移動し、これに追従して、接触部254aが当接する反射ミラー16 の反射面162の上端が、板ばね26の付勢により前後方向に移動する。 尚、スリット258bに挿通したねじ部材27を締め付けると反射ミラー16 の反射面162の上端が前方に移動し、ねじ部材27を緩めると反射ミラー16 の反射面162の上端が後方に移動する。
【0040】 以上により、第2前壁部254のスリット258a,258bにねじ部材27 を挿通し、その軸部272をねじ孔259に螺合してねじ部材27を螺動するこ とで、第1前壁部253の接触部253aに当接する反射面162の中間箇所を 中心として反射ミラー16が上下方向に揺動し、これにより反射面162によっ て反射される走査光ビームB1の上下方向の反射角度が調整される。 このように、第1変形例の反射ミラーの保持構造では、反射ミラー16の反射 面162によって反射される走査光ビームB1の左右及び上下方向の反射角度を 、必要に応じて調整することができる。
【0041】 図13(a),(b)は、第3実施例の第2変形例を示す断面図である。 第3実施例の第2変形例に係る反射ミラーの保持構造は、ハウジング14に形 成された壁部28と、反射ミラー16を付勢する板ばね29と、前記壁部28に 螺合するねじ部材30とで構成されている。
【0042】 壁部28は、反射ミラー16の背面161側に位置する第1壁部281と、反 射ミラー16の反射面162から所定距離離れた前方箇所に位置する第2壁部2 82とで構成されており、前記第1及び第2壁部281,282は、反射ミラー 16の側部に配置されている。 第1壁部281(前壁部に相当)は反射ミラー16と略々同じ高さで形成され ている。第1壁部281の上端には、反射ミラー16の背面161の上端に当接 する接触部281aが形成されており、第1壁部281の下端には、反射ミラー 16の背面161の下端に当接する位置決め部281bが形成されている。
【0043】 また、第1壁部281の上端面には、反射ミラー16の延在する方向に略々平 行するスリット283が形成されており、スリット283の底部にはねじ孔28 4が形成されている。 さらに、スリット283を構成する第1壁部281の上端箇所には、上端に至 るにつれて径が大きくなる円錐状のテーパ部285(係合部に相当)が形成され ている。
【0044】 前記板ばね29(付勢部材に相当)は、反射ミラー16の反射面162と壁部 28の第2壁部282との間に配設され、この板ばね29により反射ミラー16 は、その反射面162の中央箇所が第1壁部281方向(後方)に倒れる方向に 付勢されている。 前記ねじ部材30は頭部301と軸部302とで構成され、軸部302の頭部 301寄りの箇所には、頭部301に至るにつれて径が大きくなるテーパ部30 3(係合部に相当)が形成されている。軸部302は第1壁部281のねじ孔2 84に螺合され、そのときにねじ部材30のテーパ部303はスリット283の テーパ部285に係合する。
【0045】 従って、ねじ部材30を螺動することで、ねじ部材30のテーパ部303とス リット283のテーパ部285との係合深さが変わり、これに伴いスリット28 3の間隔が拡縮し、反射ミラー16の背面161の上端に当接する接触部281 aが反射ミラー16から離間接近する方向に移動する。 すると、反射ミラー16の背面161の上端が、板ばね29の付勢により接触 部281aの動きに追従して前後方向に移動し、これに伴い第1壁部281の位 置決め部281bに当接する反射ミラー16の背面161の下端を中心として反 射ミラー16が上下方向に揺動し、これにより反射面162によって反射される 走査光ビームB1の上下方向の反射角度が調整される。
【0046】 また、図14(a),(b)の断面図は第3実施例の第3変形例による反射ミ ラーの保持構造を示しており、この第3変形例では、接触部281aを移動させ るための構成が、前記第2変形例と異なる。 即ち、スリット283を構成する第1壁部281の上端箇所には、上端に至る につれて径が小さくなる半円錐状のテーパ部286(係合部に相当)が、該スリ ット283を挟んで膨出形成されている。 また、スリット283に挿通されてねじ孔284に螺合されるねじ部材31は 頭部311と軸部312とで構成され、頭部311の下面には、頭部311に至 るにつれて径が小さくなる凹状のテーパ部313(係合部に相当)が形成されて いる。軸部312は第1壁部281のねじ孔284に螺合され、そのときにねじ 部材31のテーパ部313は第1壁部281のテーパ部286に係合する。
【0047】 従って、ねじ部材31を螺動することで、ねじ部材31のテーパ部313と第 1壁部281のテーパ部286との係合深さが変わり、これに伴いスリット28 3の間隔が拡縮し、反射ミラー16の背面161の上端に当接する接触部281 aが反射ミラー16から離間接近する方向に移動する。 すると、接触部281aが当接する反射ミラー16の背面161の上端が、板 ばね29の付勢により前後方向に移動し、これに伴い第1壁部281の位置決め 部281bに当接する反射ミラー16の背面161の下端を中心として反射ミラ ー16が上下方向に揺動し、これにより反射面162によって反射される走査光 ビームB1の上下方向の反射角度が調整される。
【0048】 尚、図14(a),(b)に示すねじ部材31の代わりに、図14(c)に示 すように、テーパ部286に対応する形状で、図14(c)中下から上に至るに つれて径が小さくなる凹状のテーパ部321(係合部に相当)が形成された円錐 台状の座金32とねじ33とを用いてもよい。 この場合には、座金32とねじ33とでねじ部材が構成される。
【0049】 次に、第4実施例について説明する。 図15は本考案の第4実施例による反射ミラーの保持構造を示す斜視図、図1 6は同側面図である。 第4実施例に係る反射ミラーの保持構造は、ハウジング14に形成された壁部 34と、反射ミラー16を付勢する板ばね35と、板ばね35を前記壁部34に 取着するねじ部材36とで構成されている。
【0050】 前記壁部34はハウジング14の底面141に一体に膨出成形されている。 この壁部34は、反射ミラー16の背面161から所定距離離れた後方箇所に 位置する後壁部341と、反射ミラー16の反射面162の前方に位置する可撓 可能な前壁部342と、前壁部342の前方に位置する突部343とで構成され ている。
【0051】 前壁部342の下端は反射ミラー16の反射面162の下端に当接し、前壁部 342の上端より側方へ延出するL字状の第1アーム344の先端345(接触 部に相当)は反射面162の上部に当接し、これらの当接により前記反射ミラー 16の上下方向の角度が決定されている。 また、前壁部342の上端には、反射ミラー16の延在する方向と交差する方 向(前方)に第2アーム346(係合片に相当)が突設され、その先端347が 突部343の上端面348の上方に所定の間隔を置いて臨んでいる。
【0052】 前記板ばね35(付勢部材に相当)は、反射ミラー16の背面161と壁部3 4の後壁部341との間に配設され、この板ばね35により反射ミラー16は、 その中央箇所が前壁部342方向(前方)に倒れる方向に付勢されている。 前記ねじ部材36は前壁部342の第2アーム346の先端347を貫通して 突部343の上端面348に螺合されている。
【0053】 従って、ねじ部材36を螺動することで、第2アーム346の先端347と突 部343の上端面348との間隔が変わり、これに伴い前壁部342が撓んで反 射ミラー16から離間接近する方向に傾動し、第1アーム344の先端345の 位置が前後方向に移動する。 すると、反射ミラー16の反射面162の上部が、板ばね35の付勢により第 1アーム344の先端345の動きに追従して前後方向に移動し、これに伴い前 壁部342の下端に当接する反射ミラー16の反射面162の下端を中心として 反射ミラー16が上下方向に揺動し、これにより反射面162によって反射され る走査光ビームB1の上下方向の反射角度が調整される。
【0054】 図17は第4実施例の変形例による反射ミラーの保持構造を示す斜視図である 。 この変形例に係る反射ミラーの保持構造は、ハウジング14に形成された壁部 37と、反射ミラー16を付勢する板ばね38と、前記壁部37を貫通しハウジ ング14側に螺合するねじ部材39,40,41,42とで構成されている。
【0055】 前記壁部37はハウジング14の底面141に一体に膨出成形されている。 この壁部37は、反射ミラー16の反射面162の前方に位置する可撓可能な 第1及び第2前壁部371,372で構成されている。 第1前壁部371は反射ミラー16よりも低い高さで形成されている。第1前 壁部371の上端で反射ミラー16に臨む側面箇所には接触部373が形成され 、この接触部373は反射ミラー16の反射面162の中間箇所に当接している 。
【0056】 一方、第2前壁部372は反射ミラー16と略々同じ高さで形成されている。 第2前壁部372の上端で反射ミラー16に臨む側面箇所には接触部374が形 成され、この接触部374は反射ミラー16の反射面162の上端に当接してい る。 そして、これら接触部373,374の当接により前記反射ミラー16の左右 、上下方向の角度が決定されている。
【0057】 さらに、第1前壁部371には、反射ミラー16の延在する方向と交差する方 向で前後に延出する前アーム375、後アーム376(係合片に相当)が突設さ れており、同様に、第2前壁部372には、反射ミラー16の延在する方向と交 差する方向で前後に延出する前アーム377、後アーム378(係合片に相当) が突設されている。
【0058】 前記板ばね38(付勢部材に相当)は、反射ミラー16の背面161側に設け られて該背面161に当接し、この板ばね38により反射ミラー16は、その上 部が第1及び第2前壁部371,372方向(前方)に倒れる方向に付勢されて いる。 前記ねじ部材39,40は、第1前壁部371の前アーム375及び後アーム 376を貫通し、ハウジング14の底面141に螺合される。同様に、ねじ部材 41,42は、第2前壁部372の前アーム377及び後アーム378を貫通し 、ハウジング14の底面141に螺合される。
【0059】 従って、ねじ部材39と40を螺動することで、第1前壁部371の前アーム 375及び後アーム376とハウジング14の底面141との間隔が変わり、こ れに追従して第1前壁部371が撓んで反射ミラー16から離間接近する方向に 傾動する。 すると、第1前壁部371の接触部373の位置が前後方向に移動し、反射ミ ラー16の反射面162の中間箇所が、板ばね38の付勢により接触部373の 動きに追従して前後方向に移動する。
【0060】 このため、第2前壁部372の接触部374に当接する反射ミラー16の反射 面162の上端を中心として反射ミラー16が左右方向に揺動し、反射面162 によって反射される走査光ビームB1の左右方向の反射角度が調整される。 このとき、ねじ部材40を締め付けると反射ミラー16の反射面162の中間 箇所が後方に移動し、ねじ部材39を締め付けると反射ミラー16の反射面16 2の中間箇所が前方に移動する。
【0061】 同様に、ねじ部材41と42を螺動することで、第2前壁部372の前アーム 377及び後アーム378とハウジング14の底面141との間隔が変わり、こ れに追従して第2前壁部372が撓んで反射ミラー16から離間接近する方向に 傾動する。 すると、第2前壁部372の接触部374の位置が前後方向に移動し、反射ミ ラー16の反射面162の上端が、板ばね38の付勢により接触部374の動き に追従して前後方向に移動する。
【0062】 このため、第1前壁部371の接触部373に当接する反射ミラー16の反射 面162の中間箇所を中心として反射ミラー16が上下方向に揺動し、反射面1 62によって反射される走査光ビームB1の上下方向の反射角度が調整される。 このとき、ねじ部材42を締め付けると反射ミラー16の反射面162の上端 が後方に移動し、ねじ部材41を締め付けると反射ミラー16の反射面162の 上端が前方に移動する。
【0063】 尚、上記第1乃至第4実施例において用いられた位置決め壁部は、前壁部と一 体に設けてもよく、或は、前壁部を複数設けたり反射ミラーに接触する部分の前 壁部の形状を変えることで省略可能である。
【0064】 次に、第5実施例について説明する。 図18は本考案の第5実施例による反射ミラーの保持構造を示す平面図、図1 9は図18のG−G線断面図である。 第5実施例に係る反射ミラーの保持構造は、台座43と、台座43をハウジン グ14に取着するねじ部材44とで構成されている。
【0065】 前記台座43は、ハウジング14の底面141(取り付け面に相当)と間隔を 置いて平行に延在する基板部431と、基板部431の一端432側の下面に突 設された支点部433と、基板部431の他端434側でハウジング14の底面 141に向けて湾曲されて該底面141に弾性的に接触する脚片部435と、基 板部431の一端432側の上面に立設された保持部436とで構成されている 。 基板部431の略々中央には、その長手方向が支点部433に向いた長孔43 7が形成され、支点部433は、ハウジング14の底面141に形成された凹部 142に嵌合され、底面141と略々平行する方向に旋回可能で且つ該底面14 1と直交する方向に揺動可能に結合されている。 また、基板部431の一端432側に臨む保持部436の面438には、反射 ミラー16の背面161が取着されている。
【0066】 前記ねじ部材44は、頭部441と、ハウジング14の底面141に形成され たねじ孔143に螺合される軸部442と、軸部442の上部に形成され該軸部 442の中心から偏位した箇所を中心とする円柱部443とで構成されている。 円柱部443の径は、基板部431の長孔437の幅と略々同じ寸法か或は若 干小さい寸法で形成されており、頭部441の径は前記長孔437の幅よりも大 きい径で形成されている。
【0067】 このねじ部材44は基板部431の長孔437に挿通され、該ねじ部材44の 軸部442がハウジング14の底面141のねじ孔143に螺合される。 このとき、ねじ部材44の円柱部443は基板部431の長孔437内に位置 してこれと係合する。 また、ねじ部材44の頭部441は長孔437周縁の基板部431の上面箇所 に当接する。
【0068】 従って、ねじ部材44を螺動することで、円柱部443の中心が軸部442の 中心に対して偏心運動し、反射ミラー16が基板部431と共に支点部433を 中心として左右方向に旋回し、これにより、反射面162によって反射される走 査光ビームB1の左右方向の反射角度が調整される。
【0069】 また、ねじ部材44を螺動することで頭部441の高さが変わり、これにより 、脚片部435の弾性で基板部431の他端434側が頭部441に追従し、支 点部433を中心に基板部431が上下方向に揺動し、この基板部431の揺動 に追従して反射ミラー16が支点部433を中心として上下方向に揺動する。 これにより反射面162によって反射される走査光ビームB1の上下方向の反 射角度が調整される。 このように、第5実施例の反射ミラーの保持構造では、ねじ部材44の操作に より、反射ミラー16の反射面162によって反射される走査光ビームB1の左 右方向と上下方向の反射角度を必要に応じて同時に調整することができる。
【0070】 図20は第5実施例の第1変形例による反射ミラーの保持構造を示しており、 この第1変形例では、頭部451及び軸部452からなるねじ45と、ねじ45 の頭部451に嵌合されるキャップ46とを用いている。
【0071】 キャップ46の上部461には凹部461Aが形成され、その上端面にはドラ イバ係合用の係合溝462が形成されている。また、キャップ46の上部461 の下端面には、該キャップ46の中心から偏位した箇所を中心とする円柱部46 3が形成され、前記ねじ45は、その頭部451が前記凹部461A内に収容さ れ、前記軸部452がキャップ46の中心を挿通されその先端がハウジング14 の底面141のねじ孔143に螺合している。 尚、円柱部463の径は基板部431の長孔437の幅と略々同じ寸法か或は 若干小さい寸法に形成されており、キャップ46の上部461の径は前記長孔4 37の幅よりも大きい径で形成されている。
【0072】 この第1変形例では、キャップ46の係合溝462にドライバの先端を係合さ せ、キャップ46を回転させると、キャップ46の円柱部463の中心がねじ4 5の軸部452の中心に対して偏心運動し、これに案内されて反射ミラー16が 基板部431と共に支点部433を中心として左右方向に旋回し、これにより、 反射面162によって反射される走査光ビームB1の左右方向の反射角度が調整 される。 このとき、キャップ46を回転させてもねじ45は螺動されないので、ねじ4 5の頭部451の高さは変わらず、反射面162によって反射される走査光ビー ムB1の左右方向の反射角度のみが変えられる。
【0073】 また、ねじ部材45を螺動することで頭部451の高さが変わり、これにより 、脚片部435の弾性で基板部431の他端434側が頭部451の上下動に追 従し、支点部433を中心に基板部431が上下方向に揺動し、この基板部43 1の揺動に追従して反射ミラー16が支点部433を中心として上下方向に揺動 する。 これにより反射面162によって反射される走査光ビームB1の上下方向の反 射角度が調整される。 このとき、ねじ45を螺動させてもキャップ46は回転されないので、キャッ プ46の円柱部463は偏心運動せず、反射面162によって反射される走査光 ビームB1の上下方向の反射角度のみが変えられる。
【0074】 尚、この第5実施例の第1変形例では、ねじ45とキャップ46とでねじ部材 が構成され、ねじ45の軸部452がねじ部材の軸部に相当し、キャップ46の 上部461がねじ部材の頭部に相当し、キャップ46の円柱部463がねじ部材 の円柱部に相当している。
【0075】 図21及び図21のH−H線断面図である図22は第5実施例の第2変形例に よる反射ミラーの保持構造を示しており、この第2変形例では、台座43の基板 部431に、長孔437に代えて開口431Aを形成し、開口431Aの一側に 突起431Bを設けると共に、他側に弾性片431Cを延出させて突起431B に対向させている。 また、この第2変形例で用いるねじ部材47は、頭部471と、ハウジング1 4の底面141に形成されたねじ孔143に螺合される軸部472と、軸部47 2の上部に形成されたカム部473(ねじ部材側係合部に相当)とで構成されて いる。
【0076】 ねじ部材47の頭部471の径は、基板部431の開口431Aの幅より大き い寸法で形成されており、カム部473の周面には、凸部と凹部とが交互に複数 連続して形成されている。 カム部473の径は、基板部431の突起431Bの先端と弾性片431Cと の間隔より若干大きい寸法で形成されている。
【0077】 この第2変形例では、ねじ部材47を基板部431の開口431Aに挿通して 、その軸部472をハウジング14の底面141のねじ孔143に螺合させると 共に、ねじ部材47のカム部473を基板部431の開口431A内に位置させ ている。 そして、この状態でカム部473の周面が突起431B及び弾性片431Cに 接してこれらと係合しており、カム部473を回転させると突起431Bがカム 部473の周面形状に追従し、基板部431が支点部433を中心として左右方 向に旋回する。
【0078】 このような第5実施例の第2変形例によれば、ねじ部材47を螺動することで 、該ねじ部材47のカム部473により基板部431が支点部433を中心とし て左右方向に旋回され、これに案内されて反射ミラー16が支点部433を中心 として左右方向に旋回し、これにより、反射面162によって反射される走査光 ビームB1の左右方向の反射角度が調整される。
【0079】 また、ねじ部材47を螺動することで頭部471の高さが変わり、これにより 、脚片部435の弾性で基板部431が頭部471に追従して支点部433を中 心に上下方向に揺動し、この基板部431の揺動に追従して反射ミラー16が支 点部433を中心として上下方向に揺動する。 これにより反射面162によって反射される走査光ビームB1の上下方向の反 射角度が調整される。 このように、第2変形例の反射ミラーの保持構造では、ねじ部材47の操作に より、反射ミラー16の反射面162によって反射される走査光ビームB1の左 右方向と上下方向の反射角度を必要に応じて同時に調整することができる。
【0080】 そして、特にこの第2変形例の構成によれば、ねじ部材47を一回転させる毎 に、反射ミラー16が基板部431と共に、カム部473の凹凸の数に応じて左 右方向へ複数回往復揺動するため、走査光ビームB1の左右方向の反射角度を調 整するためのねじ部材47の回転量を少なくし、それに伴う走査光ビームB1の 上下方向への反射角度の変動量を少なくすることができる。 このため、反射ミラー16の反射面162によって反射される走査光ビームB 1の左右及び上下方向の反射角度を、ねじ部材47の回転により同時に調整する に際して、走査光ビームB1を左右及び上下方向の所望の反射角度に容易に設定 することができる。
【0081】 図23は第5実施例の第3変形例による反射ミラーの保持構造を示しており、 この第3変形例では、基板部431の他端434側に、脚片部435とは反対に 向けて弾性を有する第2の脚片部439を延出させ、この第2の脚片部439に 、前記基板部431の上方で平行して延在する第2の基板部439Aを延出させ ている。 そして、第2の基板部439Aの長孔437に臨む箇所に長孔437と同様の 長孔439Bを形成すると共に、ねじ部材44をこの長孔437,439Bに挿 通して、該ねじ部材44の軸部442をハウジング14の底面141のねじ孔1 43に螺合させ、ねじ部材44の円柱部443を長孔437,439Bと係合さ せている。
【0082】 このような第5実施例の第3変形例によれば、図18及び図19に示す第5実 施例と同様に、ねじ部材44を螺動することで、反射ミラー16を基板部431 と共に支点部433を中心として左右方向に旋回させ、且つ上下方向に揺動させ て、反射ミラー16の反射面162によって反射される走査光ビームB1の、左 右方向及び上下方向の反射角度を必要に応じて同時に調整することができる。
【0083】 そして、特にこの第3変形例の構成によれば、ねじ部材44の頭部441とハ ウジング14の底面141との間に脚片部435及び第2の脚片部439が介在 するため、ねじ部材44の螺動に伴う頭部441の上下方向への移動量に対して 、該頭部441に追従して基板部431と共に上下方向に揺動する反射ミラー1 6の揺動量が、脚片部435と第2の脚片部439とのばね定数の比に応じた量 に減縮される。 このため、反射ミラー16の反射面162によって反射される走査光ビームB 1の上下方向の反射角度を、第5実施例の構成よりも微細に調整することができ る。
【0084】 尚、上述した第1乃至第5実施例やそれらの変形例を通じて、反射ミラー16 の背面161側に配置した部材類と反射面162側に配置した部材類とは、逆に 配置してもよい。 また、本実施例では、光走査装置を例に取って説明したが、本考案の反射ミラ ーの保持構造は、光や像等を反射する反射ミラーを備え、この反射ミラーの取り 付け角度に誤差があると動作に様々な支障を来たすような種々の装置にも適用可 能であることは勿論のことである。
【0085】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、ねじ部材や、ハウジングを利用して形成 した壁部や、ハウジングとは別体の台座を用いた簡単な構成により、反射ミラー を角度調整可能にハウジングへ保持させることができ、シリンドリカルレンズの ような高価な別部品を省略し低コストで反射ミラーの取り付け誤差を補正できる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の反射ミラーの保持構造が適用される光
走査装置の概略構成を示す説明図である。
【図2】本考案の第1実施例による反射ミラーの保持構
造の概略構成を示す斜視図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2に示す本考案の第1実施例による反射ミラ
ーの保持構造の変形例の概略構成を示す斜視図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】本考案の第2実施例による反射ミラーの保持構
造の概略構成を示す斜視図である。
【図7】図6のC−C線断面図である。
【図8】本考案の第3実施例による反射ミラーの保持構
造の概略構成を示す斜視図である。
【図9】図8のD−D線断面図である。
【図10】図8に示す本考案の第3実施例による反射ミ
ラーの保持構造の第1変形例の概略構成を示す斜視図で
ある。
【図11】図10のE−E線断面図である。
【図12】図10のF−F線断面図である。
【図13】図8に示す本考案の第3実施例による反射ミ
ラーの保持構造の第2変形例の概略構成を示す断面図で
ある。
【図14】図8に示す本考案の第3実施例による反射ミ
ラーの保持構造の第3変形例の概略構成を示す断面図で
ある。
【図15】本考案の第4実施例による反射ミラーの保持
構造の概略構成を示す斜視図である。
【図16】図15に示す反射ミラーの保持構造の側面図
である。
【図17】図15に示す本考案の第4実施例による反射
ミラーの保持構造の変形例の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図18】本考案の第5実施例による反射ミラーの保持
構造の概略構成を示す平面図である。
【図19】図18のG−G線断面図である。
【図20】図18に示す本考案の第5実施例による反射
ミラーの保持構造の第1変形例の概略構成を示す断面図
である。
【図21】図18に示す本考案の第5実施例による反射
ミラーの保持構造の第2変形例の概略構成を示す平面図
である。
【図22】図21のH−H線断面図である。
【図23】図18に示す本考案の第5実施例による反射
ミラーの保持構造の第3変形例の概略構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
14 ハウジング 141 ハウジング底面(取り付け面) 16 反射ミラー 161 反射ミラー背面 162 反射ミラー反射面 176 第2前壁部(可撓可能な壁部) 18,26,29,35,38 板ばね(付勢部材) 19 雄ねじ(調整部材) 191 雄ねじ頭部(調整部材頭部) 192 雄ねじ部(調整部材軸部) 201 後壁部 203,233,342 前壁部 205 後壁部下段部(後壁部上部) 21 板ばね部材 211 屈曲部 213 当接部(反射ミラーに当接する板ばね部材部
分) 22 ねじ 231 後壁部(付勢部材) 233a 前壁部上端(接触部) 234,257a,257b,258a,258b,2
83 スリット 235,259,284 ねじ孔(ねじ部材が螺合され
る前壁部箇所) 24,27,30,31,36,39,40,41,4
2,44,47 ねじ部材 241,271,301,311,441,471 ね
じ部材頭部 242,272,302,312,442,452,4
72 ねじ部材軸部 243,273 テーパ部 253,371 第1前壁部(前壁部) 253a,254a,281a,373,374 接触
部 254,372 第2前壁部(前壁部) 281 第1壁部(前壁部) 285,286,303,313,321 テーパ部
(係合部) 32 座金(ねじ部材) 33 ねじ(ねじ部材) 345 第1アーム先端(接触部) 346 第2アーム(係合片) 375,377 前アーム(係合片) 376,378 後アーム(係合片) 43 台座 431 基板部 431B 凸部 431C 弾性片 433 支点部 435 脚片部 436 保持部 437,439B 長孔(台座側係合部) 439 第2の脚片部 439A 第2の基板部 443 円柱部 45 ねじ(ねじ部材) 46 キャップ(ねじ部材) 461 キャップ上部(ねじ部材頭部) 463 キャップ円柱部 473 カム部(ねじ部材側係合部)

Claims (13)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射ミラーを反射角度調整可能にハウジ
    ングへ保持させる構造であって、 前記ハウジングに回転可能に結合される軸部と、この軸
    部の上部に形成された頭部とからなり、前記反射ミラー
    の反射面又は背面に臨むように配設された調整部材と、 前記反射ミラーを前記調整部材方向に付勢する付勢部材
    とを備え、 前記頭部は前記軸部から前記反射ミラー側に突出する外
    径で形成され、 且つ、前記頭部の中心と前記軸部の中心は偏位して形成
    されている、 ことを特徴とする反射ミラーの保持構造。
  2. 【請求項2】 前記頭部と反射ミラーとの間には、ハウ
    ジングから立設された可撓な壁部が介在している請求項
    1記載の反射ミラーの保持構造。
  3. 【請求項3】 反射ミラーを反射角度調整可能にハウジ
    ングへ保持させる構造であって、 前記ハウジングに立設され前記反射ミラーの反射面と背
    面のうち一方の面に接する可撓な前壁部と、 前記反射ミラーの反射面と背面のうち他方の面側で前記
    ハウジングに設けられた後壁部と、 前記後壁部の上部に螺合されたねじと、 前記後壁部の上部と前記反射ミラーの前記他方の面とに
    わたって配設された板ばね部材とを備え、 前記板ばね部材の前記後壁部の上部上に位置する部分に
    は、前記ねじの螺動により変形し、反射ミラーの前記他
    方の面へ当接する板ばね部材の部分を反射ミラーに離間
    接近する方向にスライドさせる屈曲部が形成されてい
    る、 ことを特徴とする反射ミラーの保持構造。
  4. 【請求項4】 反射ミラーを反射角度調整可能にハウジ
    ングへ保持させる構造であって、 前記反射ミラーの反射面又は背面に臨むように前記ハウ
    ジングに形成された前壁部と、 前記前壁部の部分で前記反射ミラーに接触する接触部
    と、 前記反射ミラーを前記前壁部方向に付勢する付勢部材
    と、 前記前壁部に螺合されるねじ部材とを備え、 前記接触部は、前記ねじ部材が螺合される前壁部箇所と
    反射ミラーとの間に設けられ、前記ねじ部材の螺動によ
    り該ねじ部材の長手方向と交差する方向に変位するよう
    に構成されている、 ことを特徴とする反射ミラーの保持構造。
  5. 【請求項5】 前記ねじ部材が螺合される前記前壁部箇
    所には、反射ミラーの延在する方向に略々平行するスリ
    ットが形成されている請求項4記載の反射ミラーの保持
    構造。
  6. 【請求項6】 前記ねじ部材は軸部と頭部とからなり、
    前記軸部には頭部に至るにつれて径が大きくなるテーパ
    部が形成されている請求項5記載の反射ミラーの保持構
    造。
  7. 【請求項7】 前記ねじ部材の頭部と、該ねじ部材が螺
    合される前記前壁部箇所の周囲の箇所とには、ねじ部材
    の螺動により互いに係合し前記接触部を変位させる係合
    部が形成されている請求項5記載の反射ミラーの保持構
    造。
  8. 【請求項8】 反射ミラーを反射角度調整可能にハウジ
    ングへ保持させる構造であって、 前記反射ミラーの反射面又は背面に臨むように前記ハウ
    ジングから所定の高さで立設された可撓な前壁部と、 前記前壁部の部分で前記反射ミラーに接触する接触部
    と、 前記反射ミラーの延在する方向と交差する方向に該前壁
    部から突設された係合片と、 前記反射ミラーを前記前壁部方向に付勢する付勢部材
    と、 前記係合片を貫通してハウジングに螺合され、螺動によ
    り前記係合片を介して前記前壁部を反射ミラーから離間
    接近する方向に傾動させるねじ部材と、 を備えることを特徴とする反射ミラーの保持構造。
  9. 【請求項9】 反射ミラーを反射角度調整可能にハウジ
    ングの取り付け面へ保持させる構造であって、 前記反射ミラーを保持する台座と、 前記ハウジングの取り付け面に螺合すると共に前記台座
    に係合するねじ部材とを備え、 前記台座は、前記取り付け面と平行する方向に旋回可能
    且つ該取り付け面に直交する方向に揺動可能に前記ハウ
    ジングと結合する支点部と、前記支点部に接続され前記
    ハウジングから離れた箇所で延在する基板部と、前記基
    板部から突設され前記反射ミラーを保持する保持部と、
    前記支点部とは離れた箇所で前記基板部から延出され弾
    性的に前記ハウジングに接触する脚片部と、前記基板部
    に形成された台座側係合部とで構成され、 前記ねじ部材は、前記台座側係合部を貫通し前記ハウジ
    ングの取り付け面に螺合される軸部と、前記軸部の端部
    に設けられ前記台座側係合部の周囲の基板部箇所に当接
    し該ねじ部材の回転により前記支点部を中心として取り
    付け面に直交する方向に該基板部を揺動させる頭部と、
    前記台座側係合部に臨む部分に設けられ該ねじ部材の回
    転により前記支点部を中心として該基板部を取り付け面
    と略々平行する方向に旋回させるねじ部材側係合部とで
    構成されている、 ことを特徴とする反射ミラーの保持構造。
  10. 【請求項10】 前記台座側係合部はその長手方向が前
    記支点部に向いた長孔で形成され、前記ねじ部材側係合
    部は、前記軸部の中心から偏位した箇所を中心とし且つ
    前記長孔に係合する外径で形成された円柱部で形成され
    ている請求項9記載の反射ミラーの保持構造。
  11. 【請求項11】 前記ねじ部材は、前記軸部を形成する
    部材と、前記頭部及びねじ部材側係合部を形成する部材
    との二つの部材で構成されている請求項9又は10記載
    の反射ミラーの保持構造。
  12. 【請求項12】 前記ねじ部材側係合部の周面には、軸
    部の径方向外方に突出する凸部と軸部の径方向内方に窪
    む凹部とが軸部の周方向に交互に形成され、前記台座側
    係合部は、前記ねじ部材側係合部の周面に当接する凸部
    と、前記ねじ部材側係合部を前記軸部の径方向へ付勢す
    る弾性片とで構成されている請求項9記載の反射ミラー
    の保持構造。
  13. 【請求項13】 前記脚片部が延出された方向とは逆方
    向に前記基板部から延出された第2の脚片部と、前記第
    2の脚片部から延出され前記基板部と略々平行して延在
    する第2の基板部とが更に設けられ、前記台座側係合部
    は前記基板部と第2の基板部の少なくとも一方に設けら
    れ、前記ねじ部材は前記基板部と第2の基板部の双方を
    貫通すると共に前記頭部が前記第2の基板部に当接し、
    前記ねじ部材側係合部は前記台座側係合部に臨む部分に
    設けられている請求項9、10、11又は12記載の反
    射ミラーの保持構造。
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