JP2963223B2 - 光書込みユニット - Google Patents

光書込みユニット

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JP2963223B2
JP2963223B2 JP7196091A JP7196091A JP2963223B2 JP 2963223 B2 JP2963223 B2 JP 2963223B2 JP 7196091 A JP7196091 A JP 7196091A JP 7196091 A JP7196091 A JP 7196091A JP 2963223 B2 JP2963223 B2 JP 2963223B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光書込みユニット、例
えば、レーザープリンタおよびデジタル複写機等のレー
ザービームのビーム径等を調整するビーム調整機構を有
する光書込みユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光書込みユニットとしては、例え
ば、図4(a)に示すようなレーザープリンタ1の光書
込み系を構成する光書込みユニット2があり、光書込み
ユニット2はレーザービームを調整するビームの調整機
構3を有している。図(b)は図(a)の光軸の断面図
である。図4(a)、(b)により光書込みユニット2
の構成につき説明する。半導体レーザ4から出射された
レーザービーム5は、光軸線上にあるコリメータレンズ
6により平行光5Aに整形され、ビームの調整機構3内
のシリンダーレンズL1 7に入射する。ビームの調整機
構3はシリンダーレンズL1 7を調整して入射平行光5
Aのビームウエストをポリゴンスキャナ8の高速回転す
るポリゴンミラー8Aの理想ポリゴン反射面8aに形成
するようにする。Fθレンズ10は、レンズL2 、L3
2枚構成であり、レンズL2 は球面10Aとシリンダ面10
Bより構成され、レンズL3 はシリンダ面10Cと、トロ
イダル面10Dより構成されている。理想ポリゴン反射面
8aの面倒れはレンズL3 のトロイダル面10Dにより補
正される。補正されたレーザービーム5はミラー11、12
を通り、感光体ドラム13上を走査する。
【0003】従来のビームの調整機構3は、図5に示す
ように、シリンダーレンズL1 7を保持する筒状のレン
ズホルダー15と、レンズホルダー15を光軸Aの回わりに
回動自在に保持するレンズホルダー基台16と、レンズホ
ルダー基台16をガイド溝17Aにより光軸A方向に摺動可
能に載置する平板状のハウジング17とを有している。シ
リンダーレンズL1 7はレンズホルダー15内に挿入さ
れ、レンズホルダー15端部に設けられた上下のシリンダ
ーレンズL1 7の押えバネ板18を止めネジ19によりレン
ズホルダー15にネジ止めして固定されている。レンズホ
ルダー15はこの外周面15aをレンズホルダー基台16の上
部の断面V状の斜面16Aにレンズホルダー15の上部を下
方に押える押え板21により押しつけられ保持されてい
る。また、レンズホルダー15はレンズホルダー15の外周
部から外方に突出して設けられたレバー15Aを有し、レ
バー15Aはコイルスプリング22のバネ力に抗って調整ネ
ジ23によりレンズホルダー基台16上に保持されている。
レバー15Aは調整ネジ23をレンズホルダー基台16にネジ
込みまたはもどすことにより、レンズホルダー15を回動
しシリンダーレンズL1 7を光軸回わりに回動し調整す
るようになされている。25は長孔であり、長孔25はレン
ズホルダー基台16に光軸方向に設けられており、調整ネ
ジ26をゆるめてレンズホルダー基台16をレンズホルダー
基台16の下部のピン16Bをガイド溝17Aに沿って移動さ
せることによりシリンダーレンズL1 7を光軸方向に移
動調整する。シリンダーレンズL1 7の高さの調整は止
めネジ19をゆるめシリンダーレンズL1 7を上下に移動
させて再び止めネジ19をネジ込み固定することにより行
う。
【0004】印刷用の版下の作成を目的としたレーザー
プリンタにおいては、高精度な画像サンプルを作成する
ことが要求される。高精細度の画像サンプルを得るため
の1つの要因として、光書込みユニット2にて形成され
る感光体ドラム13上のビーム径が走査上でばらつきの少
ないことが挙げられている。ところがビーム径は主に光
学素子自身の精度と光学素子の配置の精度により影響を
受ける。
【0005】前述の光書込み系においては、シリンダー
レンズL1 7の配置の精度、すなわち、位置ズレ(誤
差)によりビームウエスト位置は理想ポリゴン反射面8
aからズレる。このズレは理想ポリゴン反射面8a上に
おける理想ビーム径と、位置ズレによるビーム径との差
をΔX1 とすると、感光体ドラム13面上における同じく
理想ビーム径と位置ズレによるビーム径の差をΔXとす
るとき、両者の関係は次式 ΔX=ΔX1 ・fs /ft ……(1) で表わされる。
【0006】但し、fs :fθレンズの焦点距離 ft :レンズL3 のトロイダル面の焦点距離 式(1)において、fs /ft は通常数倍程度に設定さ
れる。このため、感光体ドラム13面上におけるビーム径
の誤差は理想ポリゴン反射面8a上におけるビーム径の
誤差の数倍に拡大される。したがって、シリンダーレン
ズL1 7の位置を十分精度よく調整して、感光体ドラム
13上でのビーム径を規定範囲内にする必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ビーム
の調整機構3による調整時に、光軸方向の調整におい
て、レンズホルダー基台16の光軸方向への位置が定った
後、調整ネジ26をハウジング17にネジ込み固定する際、
レンズホルダー基台16の位置が変化する。また、光軸回
わりの調整において、回転の中心は円筒状のレンズホル
ダー15の中心となるが、レンズホルダー15を保持する2
つの斜面16Aの精度が出しにくく、回転中心のふれまわ
りが発生し、シリンダーレンズL1 7を高精度に調整す
るが難しい。また、シリンダーレンズL1 7の高さは止
めネジ19によるので精度の高い位置決めは難しい。とい
う問題点がある。
【0008】
【発明の目的】本発明は、このような従来技術を背景に
なされたものであり、シリンダーレンズを保持するレン
ズホルダー鏡筒の外周部をハウジングの2つの基準面に
接触するように押圧し、前記外周部に設けた第1、2長
孔にそれぞれ係合する回動手段および移動手段により調
整することにより、従来のように調整後の締付け作業を
なくし、シリンダーレンズの光軸回わりおよび光軸方向
の調整作業が長孔を用いて互いに独立に、かつ高精度に
調整でき、また、調整用偏心ピンを用いることにより調
整作業を容易に、かつ、迅速にできる。また、シリンダ
ーレンズの高さ調整は調整ネジを回転させることのみで
最終の位置決めができ、高精度で容易にできる光書込み
ユニットを提供することを目的とする。
【0009】
【発明の構成】本発明は、上記目的達成のため、請求項
1では、シリンダーレンズをほぼ光軸方向に保持するレ
ンズ鏡筒を光軸方向に移動させるとともに光軸回わりに
回動させるシリンダーレンズの調整機構を有する光書込
みユニットであって、前記調整機構は光軸に平行で互い
に交わる2つの基準面を有し該基準面の交線をほぼ光軸
に平行に保持されたハウジングと、該ハウジングの2つ
の基準面に外周部が接し該外周部に光軸方向に長い第1
長孔と光軸に直交する方向に長い第2長孔を有するレン
ズ鏡筒と、該レンズ鏡筒を前記交線側に押圧する押圧手
段と、前記第1長孔に係合し前記レンズ鏡筒を光軸回わ
りに回動可能な回動手段と、前記第2長孔に係合し前記
レンズ鏡筒を光軸方向に移動可能な移動手段と、を備え
たことを特徴とし、請求項2では、請求項1における光
書込みユニットにおいて、前記回動手段は前記光軸に垂
直な軸線の回わりに回転可能に前記ハウジングに保持さ
れた筒部材と、該筒部材の先端に設けられ前記軸線から
偏心して前記第1長孔に係合する偏心ピンと、を有する
ことを特徴とし、請求項3では、請求項1または2にお
ける光書込みユニットにおいて、前記移動手段は前記光
軸に垂直な軸線の回わりに回転可能に前記ハウジングに
保持された筒部材と、該筒部材の先端に設けられ前記軸
線から偏心して前記第2長孔に係合する偏心ピンと、を
有することを特徴とし、請求項4では、請求項1、2ま
たは3における光書込みユニットにおいて、前記レンズ
鏡筒は前記シリンダーレンズを前記光軸方向に付勢し上
下に摺動自在に保持する第1バネ部材と、前記シリンダ
ーレンズを下部から前記光軸に直交して上方に付勢する
第2バネ部材と、前記鏡筒の上部のネジ孔にネジ込ま
れ、先端部が前記シリンダーレンズの上部に接触し、シ
リンダーレンズを上下に移動可能な高さ調整ネジと、を
有することを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明の請求項1では、シリンダーレンズを保
持するレンズホルダー鏡筒の外周部がハウジングの2つ
の基準面に接触するように押圧され、前記外周部に設け
た、第1、2長孔にそれぞれ係合する回動手段および移
動手段が設けられているので、レンズホルダー鏡筒は2
つの基準面押圧され光軸方向に精度よく位置決めされて
おり、さらに鏡筒の外周部の2つの第1、2長孔により
長孔を長手方向と直交する方向のみに、互いに独立して
変位可能にし、レンズ鏡筒を光軸方向への移動および光
軸の回わりの回動を互いに独立して、かつ直接に調整
し、調整作業を終了する。
【0011】また、請求項2では、回動手段の筒部材が
軸線の回わりに僅かに回動すると、筒部材の先端の偏心
ピンが係合する第1長孔を第1長孔の長手方向と直交す
る方向のみに、すなわち、レンズ鏡筒の周方向のみに回
動させ、レンズ鏡筒を光軸の回わりに回動させる。ま
た、請求項3では、移動手段の筒部材が軸線の回わりに
僅かに回動すると、筒部材の先端の偏心ピンが係合する
第2長孔を第2長孔の長手方向と直交する方向のみ、す
なわち、光軸方向のみに移動させ、レンズ鏡筒を光軸方
向に移動させる。
【0012】また、請求項4では、レンズ鏡筒の上部の
高さ調整ネジが上下に移動されると、高さ調整ネジの先
端部が接触するシリンダーレンズの上部を上下に移動さ
せ、第2バネ部材より上方に付勢されているシリンダー
レンズを付勢力に抗って直接に上下に移動し調整する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜3は本発明の請求項1〜4に係る光書込み
ユニットを示す図であり、図4に示すものと同じ構成に
は同じ符号をつける。図1に示す光書込みユニット31
は、ビームの調整機構33以外は図4に示す光書込みユニ
ットと同じである。光書込みユニット31において、ビー
ムの調整機構33で調整されたレーザービーム5はポリゴ
ンスキャナ8のポリゴンミラー8Aにビームウエストを
形成し、ポリゴンミラー8Aで反射され、2枚のFθレ
ンズ10のレンズL2 、L3 により理想ポリゴン反射面8
aの面倒れが補正され、ミラー11、12を通り図示してい
ない感光体ドラム13上を走査する。
【0014】ビームの調整機構33は、図1、2に示すよ
うに、光軸Aに平行で互いに直交する2つの基準面であ
る底面35aおよび側面35b(代表するときは基準面35と
いう) を有し、底面35aと側面35bとの交線Bを光軸A
に平行に保持されたハウジング36を有している。基準面
35は後述のレンズ鏡筒37を組み付け時の基準である。ハ
ウジング36の2つの基準面35にはシリンダーレンズL1
7をほぼ光軸A方向に保持するレンズ鏡筒37がその外周
部37aを接触するように配置されている。レンズ鏡筒37
は交線Bに垂直で2つの基準面35の交角を2等分する角
度すなわち45゜の方向である圧接方向Cで交線B側に向
って、押圧板39により、押圧され、基準面35に圧接保持
されている。押圧板39はT字状のバネ部材からなる押圧
手段であり一端部39aがハウジング36の底面35a側にネ
ジ止めされ、他端部39bは後述の偏心ピンを通す図3
(c)に示す抜け穴39cが設けられている。
【0015】レンズ鏡筒37の外周部37aで押圧板39の他
端部39bに押圧される側、すなわち、押圧板39の抜け穴
39cから見える部分には、図3(a)、(b)に示すよ
うに、光軸A方向に長い第1長孔41と光軸Aに直交する
方向に長い第2長孔42が設けられている。44は調整用偏
心ピンであり、調整用偏心ピン44は、図3(d)に示す
ように、筒部材である円筒部44aと、円筒部44aを軸回
わりに回転可能な一端側の把持部44bと円筒部44aの他
端側の端面に円筒部44aの軸線からeだけ偏心して軸線
方向に突出し設けられた偏心ピンであるピン44cとを有
している。
【0016】ハウジング36の上部に連結して断面変形L
状の支持部材45が設けられ、支持部材45の先端部にはレ
ンズ鏡筒37の第1長孔41および第2長孔42に対向する位
置に、段差を有する2つの穴46A、46B(代表するとき
は46という)が設けられている。調整用偏心ピン44は支
持部材45の穴46Aの段差部に円筒部44aの他端側を挿入
することにより、調整用偏心ピン44の軸線を穴46Aの中
心に一致させ、軸線の回わりに回転可能に支持部材45に
保持されるとともに、このとき、調整用偏心ピンの先端
のピン44cは第1長孔41に係合するようになれている。
調整用偏心ピン44は、把持部44bを軸線の回わりに回動
することにより、第1長孔41をレンズ鏡筒37の周方向に
移動し、レンズ鏡筒37を光軸Aの回わりに回動可能であ
る。調整用偏心ピン44、支持部材45の穴46Aは回動手段
を構成している。
【0017】また、調整用偏心ピン44は、支持部材45の
穴46Bの段差部に円筒部44aの他端部を挿入することに
より、調整用偏心ピン44の軸線を穴46Bの中心に一致さ
せ、軸線の回わりに回転可能であるとともに、調整用偏
心ピン44の先端のピン44cを第2長孔42に係合するよう
になれている。調整用偏心ピン44は、把持部44bを軸線
の回わりに回動することにより、第2長孔42をレンズ鏡
筒37の光軸A方向に移動可能である。調整用偏心ピン44
と支持部材45の穴46Bは移動手段を構成している。1つ
の調整用偏心ピン44は移動手段および回動手段にともに
兼用して用いることができる。
【0018】レンズ鏡筒37のレンズ保持部37bはレンズ
鏡筒37の半導体レーザ4側端に光軸A方向に開口すると
ともに、下方に開口するコ字状の周枠を有している。レ
ンズ保持部37bの枠内にはシリンダーレンズL1 7が嵌
合され2つの押えバネ50により保持されている。押えバ
ネ50はシリンダーレンズL1 7が上下に摺動自在に光軸
A方向にシリンダーレンズL1 7の周辺部を付勢する上
下2つの爪状の第1バネ部材51と、シリンダーレンズL
1 7を下部から上方に付勢する湾曲した第2バネ部材52
とを有している。53は調整ネジであり、調整ネジ53はレ
ンズ保持部37bの上部のネジ穴に螺合し、調整ネジ53の
先端はシリンダーレンズL1 7の上部に接触している。
調整ネジ53はネジ穴へのネジ込み、またはもどしによ
り、シリンダーレンズL1 7を第2バネ部材52の付勢力
により上下可能である。
【0019】次に作用について説明する。レンズ鏡筒37
のレンズ保持部37bの枠内にシリンダーレンズL1 7を
組み込み、シリンダーレンズL1 7は押えバネ50により
レンズ保持部37bにネジ止め保持されている。レンズ鏡
筒37の第1長孔41および第2長孔42がハウジング36の交
線Bから遠い側でそれぞれ穴46Aおよび穴46Bに対向
し、かつ外周部37aがハウジング36の底面35aおよび側
面35bに接触するように配置され、押圧板39によりレン
ズ鏡筒37を交線B側に押圧している。レンズ鏡筒37の外
周部37aがハウジング36の2つの基準面35に接している
ので、シリンダーレンズL1 7はほぼ光軸方向に精度よ
く一致して配置される。
【0020】シリンダーレンズL1 7の光軸A方向の調
整をするには、調整用偏心ピン44の円筒部44aの他端側
を支持部材45の穴46Bに嵌合させ、ピン44cをレンズ鏡
筒37の第2長孔42に係合させる。調整用偏心ピン44の把
持部44bを把持して軸線の回わりに角度θだけ回動させ
ることにより、ピン44cが第2長孔42に係合して、レン
ズ鏡筒37をすなわちシリンダーレンズL1 7を光軸A方
向に次式で表されるΔHだけ移動する。
【0021】 ΔH=e・sinθ ……(2) また、シリンダーレンズL1 7を光軸Aの回わりに調整
するには、調整用偏心ピン44の円筒部44aの他端部を支
持部材45の穴46Aに嵌合させ、ピン44cをレンズ鏡筒37
の第1長孔41に係合させる。調整用偏心ピン44の把持部
44bを把持して軸線の回わりに角度θだけ回動させる
と、ピン44cが第1長孔41に係合してレンズ鏡筒37をす
なわち、シリンダーレンズL1 7を光軸Aの回わりに、
次式で表わされるΔLだけ移動させる。
【0022】 ΔL=e・sinθ ……(3) 光軸Aから第1長孔41までの半径をrとすると、シリン
ダーレンズL1 7が光軸Aの回わりに次式で表わされる
Δθだけ回動する。 Δθ=ΔL/r=e・sinθ/r ……(4) ピン44cが第2長孔42に係合し、第2長孔42の係合面42
aに係合しながら、軸線C回わりに角度θだけ回動する
とき、ピン44cは係合面42aに接触しながら、第2長孔
42を光軸A方向に押圧するとともに、係合面42aに接し
て第2長孔42の長手方向に接触力に対応した分だけ力を
加えるが、ピン44cと、係合面42aとの接触力は小さ
く、無視できる程であり、光軸A方向に直交する方向の
成分は、ほとんど無視できる程である。このため、第2
長孔42を用いた光軸A方向の調整時には光軸Aの回わり
の調整に影響を与えない。同様に、第1長孔41を用いた
光軸Aの回わりの調整時には、光軸A方向の調整には影
響を与えない。すなわち、光軸A方向の調整と光軸A回
わりの調整がそれぞれ独立にかつ高精度にでき、また、
調整作業が調整用偏心ピンを用い、第1、2長孔に係脱
して迅速にかつ容易に、調整することができる。
【0023】また、シリンダーレンズL1 7の高さを調
整するには、調整ネジ53をネジ込みまたはもどすことに
よりシリンダーレンズL17は2つの第2バネ部材52に
より下部の2個所で上方に付勢されているので、調整ネ
ジ53のネジの回転に対応する移動分だけシリンダーレン
ズL1 7がほぼ垂直に上下に移動し、それ以後の調整は
不要である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
請求項1では、シリンダーレンズを保持するレンズホル
ダー鏡筒の外周部をハウジングの2つの基準面に接触す
るように押圧し、前記外周部に設けた第1、2長孔にそ
れぞれ係合する回動手段および移動手段により調整する
ことにより、従来のように調整後の締付け作業をなく
し、シリンダーレンズの光軸回わりおよび光軸方向の調
整作業が長孔を用いて互いに独立にかつ高精度に調整で
き、また、請求項2、3では、調整用の偏心したピンを
用いることにより調整作業を容易に、かつ、迅速にでき
る。また、請求項4ではシリンダーレンズの高さ調整は
調整ネジを回転させることのみででき、高精度で容易に
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における光書込みユニットの全体平面説
明図である。
【図2】図1におけるビームの調整機構を示す図で、
(a)はその正面断面説明図、(b)は(a)の調整用
偏心ピン44を除いたB−B矢視側面図である。
【図3】図2における各部品を示す図で、(a)はレン
ズ鏡筒を斜め上方より見た説明図、(b)は(a)の正
面図、(c)はその押圧板の正面図、(d)はその調整
用偏心ピンの正面図、(e)は押えバネを取付けたレン
ズ鏡筒の正面図、(f)は(e)の側面図、(g)はそ
の押えバネの正面図、(h)は(g)の側面図である。
【図4】従来の光書込みユニットを示す図で、(a)は
その全体平面説明図、(b)は(a)の光軸方向の光学
系を示す説明図である。
【図5】従来の光書込みユニットのビーム調整機構を示
す図で、(a)はその平面説明図、(b)はその正面説
明図である。
【符号の説明】
7 シリンダーレンズL1 31 光書込みユニット 33 ビームの調整機構 35 基準面 36 ハウジング 37 レンズ鏡筒 37a 外周部 39 押圧板(押圧手段) 41 第1長孔 42 第2長孔 44 調整用偏心ピン(回動手段) 44a 円筒部(筒部材) 44c ピン(偏心ピン) 45 支持部材(回動手段) 50 押えバネ 51 第1バネ部材 52 第2バネ部材 53 調整ネジ A 光軸 B 交線

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダーレンズをほぼ光軸方向に保持
    するレンズ鏡筒を光軸方向に移動させるとともに光軸回
    わりに回動させるシリンダーレンズの調整機構を有する
    光書込みユニットであって、前記調整機構は光軸に平行
    で互いに交わる2つの基準面を有し該基準面の交線をほ
    ぼ光軸に平行に保持されたハウジングと、該ハウジング
    の2つの基準面に外周部が接し該外周部に光軸方向に長
    い第1長孔と光軸に直交する方向に長い第2長孔を有す
    るレンズ鏡筒と、該レンズ鏡筒を前記交線側に押圧する
    押圧手段と、前記第1長孔に係合し前記レンズ鏡筒を光
    軸回わりに回動可能な回動手段と、前記第2長孔に係合
    し前記レンズ鏡筒を光軸方向に移動可能な移動手段と、
    を備えたことを特徴とする光書込みユニット。
  2. 【請求項2】 前記回動手段は前記光軸に垂直な軸線の
    回わりに回転可能に前記ハウジングに保持された筒部材
    と、該筒部材の先端に前記軸線から偏心して設けられ前
    記第1長孔に係合する偏心ピンと、を有することを特徴
    とする請求項1記載の光書込みユニット。
  3. 【請求項3】 前記移動手段は前記光軸に垂直な軸線の
    回わりに回転可能に前記ハウジングに保持された筒部材
    と、該筒部材の先端に前記軸線から偏心して設けられ前
    記第2長孔に係合する偏心ピンと、を有することを特徴
    とする請求項1または2記載の光書込みユニット。
  4. 【請求項4】 前記レンズ鏡筒は前記シリンダーレンズ
    を前記光軸方向に付勢し上下に摺動自在に保持する第1
    バネ部材と、前記シリンダーレンズを下部から前記光軸
    に直交して上方に付勢する第2バネ部材と、前記鏡筒の
    上部のネジ孔にネジ込まれ、先端部が前記シリンダーレ
    ンズの上部に接触し、シリンダーレンズを上下に移動可
    能な高さ調整ネジと、を有することを特徴とする請求項
    1、2または3記載の光書込みユニット。
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